160 東京村
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―自宅―
時間だ。私は鏡の新聞紙をはがした。
鏡はもう、あまり怖くなくなっていた。
もともと思い込みみたいなもの、今じゃちょっと楽しみなくらい。
不意に鏡を見せられたらすこしぎくりとはするけれど。
今日は誰だろう?
街で鏡を覗きこんでいた男の人?
挨拶した『香港小吃』の店員さんかな?
それともさっき『たまらん屋』にいた人たち?
鏡の前に立ち、覗きこむ。
――――4:44.
鏡に写ったのは、『たまらん屋』
店主がお店を片付けていた。まだ昼なのに店じまいかな…?
――――!
カウンターで、コンパクトミラーの鏡がこちらを覗いていた。
「大平あいり」と彫り込まれた、アイリスのコンパクトミラーだ。
コンパクトミラーに視線が釘付けになる。
コンパクトミラーの鏡に洗面台を覗きこむ私が、
洗面台の鏡の中にコンパクトミラーの鏡に、
映った私が覗き込む鏡にコンパクトミラーの鏡が、私の鏡を、中に鏡が、鏡と私を、鏡の中に、鏡と鏡、鏡の私の鏡の鏡の鏡私の鏡鏡、鏡私鏡鏡鏡、鏡……
鏡の鏡の鏡のずっと先に、目の細い香港小吃の店員が映る。
「 「 「あなた」は、
見届けましょう 」 」
穏やかな声が響いた。
ぐるりと、視界が回る。
空と地面が逆さまになって、地面が降ってきた。
「カミヤミカ」
近づいてくる地面を眺めていると、ラボの先生に名前を呼ばれた気がする。
ラボのことを怒りに来たのだろうか。
私をフルネームで呼び捨てるあの先生は嫌いだった。
「生物学と医学、何が一番違うかわかるか?」
コリッ。頚椎が外れた音が指に伝わる。
…これはラボでの記憶だ。会話に覚えがあった。
続けてコリッ、コリッ、っと作業的に優しく殺し続けながら先生とそんな会話をした。
「う〜ん…人間を研究しちゃいけないところ? ですか?」
人間の首外しちゃだめだし。確かそんな事を考えながら答えた。
「それも間違ってはいない。だが僕が考える一番の違いは、僕たちは命を救うために研究していないことだ。
医学研究なら10人殺しても結果的に10000人救えば地獄に落ちずにすむかもしれないが、
僕たちは絶対にろくな死に方をしない」
大きな地面がゆっくり近づいてきて、
聞き慣れた軽い音を、私の内側から聴いた気がした。
[―――焦っていただろうか。
昨日からおかしなものを見るせいか、わからない。
あの時振り返って見た「あいつ」の姿は、
昨日、鏡に映らなかった、本来映るべきもの。
「自分の姿」に見えた。]
[…あの記事を読んで、
思っていたことがある。]
[正体は、行き過ぎた心理士だの
その幽霊でもなんであろうと。
こいつは、きっと
人が堕ちていく様を、
安全圏から眺めて楽しんでいる傍観者。
まるで、自分のような屑だろう。]
、
[…階段の底、青年は動けずにいた。]
[体中が痛くて仕方が無い。
指の一本も、視線の一つでさえも動かせない。
煩いくらいに跳ねていた心臓も、
嘘のように静かになった。]
[「あの化け物」が何なのか。確かめなくては。
そんな暴走した好奇心を
痛みが止めたのだろうか。
薄れる思考能力に、
ようやく恐怖がまともに働き始めた]
( … 逃げな きゃ
「さかした ひなこ」 は、
あの鞄 、 どこ に )
[目に血が入ったせいか、動かせない視界はすこぶる悪い。
一緒に落ちたはずだ。あれはきっと、よくないものだ。
早く、早く逃げなければ。
だが足も腕も、何一つ動こうともしない。]
( 「あい つ」 は 、 )
[階段の上に居たはずだ。早く逃げないと。
「あいつ」の狙いは、妹じゃなかった。
狙われていたのは、きっと僕だった。
あのネットに書かれた噂の通りに、
「自分につながる連絡先」を消すために。]
[階段の上に、誰かいる。
だけど視線は動かせない。
何かを怖がっているようなこえがする。
視界はどんどんくらくなる。
誰かがをひかりを
あててくれたはずなのに。]
[にげなきゃ。
でも、からだがうごかない。
いたい。
なにもみえない。
みみももう、きこえない。]
[―――何時手放したか分からぬ程、
抱えていた思考はとけるように消えた **]
― 『きさらぎ駅』ホーム ―
……降りちゃって良かったんですか?
[ゆっくり近付いてきたフランクに声をかけられ、手元のスマホに落としていた視線を起こす。
彼の背後、電車は出発してしまった。]
ええ。貴方の巻き添えですよ……
[はぁ、と暗く溜息を吐いた。]
[間を空けた隣にフランクが座るのにも、気にする様子は無い。]
……、……
[痣が無い事への指摘については、特に言葉を返さなかったが、]
本当のこと……実のところ、「覚えてない」のですが。
[あいりを、の問いには淡々と言葉を紡ぐ。
その言葉に、フランクが納得するかはわからないが。]
でも、私はあの子が消えれば良いと思っていた。
新宿の交差点であの子が死んでいるのも知っていた。
あの子を手にかけた感触もこの手に有る。
……心配していない、と貴方が言ったのも当たりですよ。
あの子が死んだ事は知っていましたし。
そもそも私はあの子の事が嫌いでしたから。
――…だから。
私が殺したと言う事で良いんじゃないですかね。
[自白とすら言えない、投げ遣りな言葉。
Barで見せたような狂気は見られないが、憑き物が落ちたと言うよりは、目的を失って自棄になっていた。]
殴りたければ、どうぞ。ご自由に。
また取り乱す事が無いとは言えませんが。
降りちゃダメだったよ。
[女――なぎさを見ず、答えた。表情は髪で見えず、代わりに彫刻のように美しい鼻と唇のラインが覗いている。]
……お前が先に襲ってきたんだろーが。
[どうしてか、口調は落ち着いている。落胆したような、諦めたような。観念したような。
それとも、これが彼の『素』なのか。]
[辺りは真っ暗だが、ホームの外灯がスポットライトのように二人を照らしている。
季節は夏に近いのに、虫の一匹も灯りには寄ってこない。
『世界にふたりきりみたいだね』なんて、恋愛映画みたいなセリフが浮かんで、口の端が少し上がった。]
[答えるなぎさの言葉を遮ることなく、向いた片耳だけで終わるまで聞く。
彼女の言葉が終わってからも、またすこし間をあけて。]
……タバコ吸っていい?
[聞いたくせに、答えを待たずにポケットから煙草を取り出す。ライムグリーンのパッケージに、煙草を吸うインディアン。
残りは4本、といったところか。]
この駅に降りても、紙を燃やせば出れるって聞いたけど……
たぶん、無理だろうなあ。
[独り言のようにそう言って、軽く咥えた煙草に火を付ける。ちりちり、と先端が輝いて後退していく。
しばらくして、紫煙がゆったりと吐き出された。勿論、何も起こらない。]
…………殴んないよ。
おれ、女の子殴ったことないし。
[ようやく、会話の形になる。昨日は掴んじゃったけど、と小さく付け足した。]
アイリスは、俺にとって特別じゃなかったから、
あんたを殴る資格も、責める資格も俺には無い。
その証拠に、あんたからDMが来るまで失踪してたなんて気づきもしなかった。
[煙草をもう一口吸う。先端の瞬きはわずかだ。]
ってーか……
あんたが本当にアイリスの姉なんなら、
本当は俺があんたに殴られてるはずなんだ。
うちの妹に何したの!ってね………
だから……あんたが本当に殺したっていう………ん………、殺した原因だとしてもさ。
それはあんたらの話だから。俺は知らねー。
アイリス、たまにめっちゃウザいの判るし。
ダメです。
[と、言ってみた時にはもう、フランクは煙草を吸っていた。
とはいえ、言ってみただけで別にダメでも何でもない。]
素敵ですね。
是非そのままの貴方で居て下さい。
私の夫なんかは、結婚後いきなり暴力を振るうようになりましたから。
[女の子を殴ったことが無いと言う言葉にはそう返した。]
……貴方とあいりがそこまで深い仲ではないのは、まあ、承知していましたよ。
何したの、っていうかオフパコですよね?
あの子17歳でしたけど、都条例怖くなかったんですか。
……まあ。
何したの、って訊いたらキレられた訳ですけどね?
[プレイとか体位とか。]
ごめん。
[喫煙を止められた言葉にはそれだけ返した。]
そっか。やっぱアイリス、死んだんだ……
[まだ、頭のどこかで死んでないと思っていた。作り物の写真かもしれないし、とは思ったけど、
実際に犯人と独白する女に”襲われて”しまったのだから、疑うほうがおかしい。
今の自分たちは、どうなんだろうか。
生きているように思えるが、電車が来るホームに落ちたのは覚えているから、たぶんアイリスの仲間入りなんだろう。]
[素敵ですね、という言葉には反応しなかったが、彼女の夫の話になると、ようやく顔を向けた。
まじまじと、顔を見る。やっぱり痣はない。白い肌が美しいと思った。よくこんな顔を殴る気になるものだ。]
あの痣って旦那にやられたんだ。つか若いのに結婚してんだね。
痣、なんで消えてんだろね?やっぱ死んじゃったのかな俺ら。
違ーよ。妹のこと心配してないからキレたんだよ。あとTPO。
ジョーレー怖いよ。だからあんたのせいで職場にバレるとこだったんだっつーの。
……体位の話とか聞く?
[少し、おどけながら言った。]
まあ、バラバラになってますからね。
もう両親が捜索願を出した頃だとは思いますが……
表向きには「失踪事件」止まりでしょう。きっと。
[アイリスの死そのものにははっきりと肯定する。]
ふふ、こう見えて人妻ですよ。
得意な家事は、夫のストレス発散です。
痣は……私の願望か、「こっち」に来たからか。
わかりませんけど、今更消えても、って感じですね。
心配は…さっきも言った通り、全くしていませんでしたけど。
TPOは、ええ、まあ。謝っても良いです。
なんで私も千恵子さんとか居る中であんな事できたのか、不思議なんですよね……
あんなテンションになるような「性格」じゃ、ないんですけど。本当は。
[実家そばの整形外科に行ってからだろうか…
した事の記憶は残っているのだが、どうも自分ではない者の思考で動いていたような感じがする。]
……お酒無しで猥談はちょっと。
[ビール飲みたいなー。と、もう一度。]
……あれフェイクじゃないんだ。まぁ、いいけど。
両親は捜索願、2件出さなきゃいけないわけか……
[自分のことが過ぎった。母さんは捜索願を出したとき、心配してくれていたんだろうか。
その心配が、ずっと持続すればいいのだが。]
全然見えないよ人妻。エロさが足りないよね。
自虐ネタわらえねー。つれえ。
ってか、それ、たぶん発散できてないし。だから何回も殴られてんじゃん。
ホントのやつ教えて。得意な家事。
ふーん……ドライだね結構。俺は痣無い方が全然いいよ。
痛々しくないから。普通の人と話してる感じがする。
[煙草が終わりを告げようとしている。地面にこすりつけて灯りを消し、その辺に投げ捨てた。
いつもならしないことだけど、こんな状況でもポイ捨て条例や山火事のことなんか気にしていたくない。
次を吸おうと煙草を取り出そうとしたが、さっきの『ダメです』を思い出して、やめた。]
やめてくれ。あんたに謝られたら、今度は俺があんたの首根っこつかんだの謝らなきゃいけなくなる。
あぁ……
確かに、あんときのテンション、おかしかったよ。引いたもん。
完全にアブナイ奴だったし……あんたの見かけとか、格好からしても異常な感じがした。
「マジでこいつがやったのかも」って思ったし。
『性格』…………今みたいな大人しめのが、いつもの性格?
[軽く冗談で聞いてみた『体位とかの話』だったが、昨日との反応の差に驚く。]
マジで別人みたいなんだけど。
なんかツキモノ?が落ちたみたいになってるし……
何かヤバい薬でもキマってたわけ………
[虚空にビールを求めるなぎさを、呆れたような目線で見る。]
……あんたとアイリスって趣味全然ちがうんだな。
あいつ、ビール全く飲めなかったよ。なお、俺はビール、ダイスキ。
……絶対無いと思うけど。
駅出て、飲み屋でも探しに行く?
[冗談とも本気とも取れる言い方で聞いた。**]
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