125 【突発誰歓】I-GAME.ver.2
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[――流。
僕はじっと、流の戦いぶりを見ていた。]
流…。
[能力による戦い。
流は僕との肩慣らしの経験があるとはいえ、相手は相手で戦いの経験が豊富なようだった。
――助けを呼ぶべきか。
迷っていた。
…たぶん、レイジなら助けに来てくれると思う。
しかし、また無理をさせて死なせたら。
レイジを呼んで、この三人に勝てるかどうかは分からない。流石に多勢に無勢だ。ただ、あの幻覚能力は逃げるということに関してならば……とも思う。
そうして、迷ってい要るうちに。
流の脇腹が噛み千切られて。]
……僕の馬鹿っ!
[あたふたと慌てながら、僕は必死にメッセージを送る。]
― 電脳世界β 全体発言―
レイジっ!流が危ないんだ。
工場で三人組に襲われている。レイジに無理はしてほしくはないけど、出来ることなら助けて欲しい。
[そのメッセージは、恐らくは真寺愛衣子にも見れてしまうだろうけれど。
そして、間に合うかも分からない。
――助けになりたい、なんて考えておいて。
足を引っ張っている気がしてしまう。]
[そうして打ち終えて、送った後には。
もう、恐らく戦いは終わっていて。
僕は、膝をついて。
流が負けたことを――。
――見てしまった。]
[のんびりのんびり歩いていた。辿り着いた頃には日付も変わっていた。ゆっくりと灯台の階段一段一段を踏みしめ、とうとうその最上階に足を踏み入れる。]
…おはようございます、黒田さん。
[少しの間、僕は放心してしまっていて。
――気づけば、流は蘇生していて。
レイジが、助けに来てくれていた――。]
……レイジ。
[僕は、いつのまに泣いてたのだろう。
眼を赤くしていた。視界の邪魔なそれを袖でごしごししつつ、電脳世界βに。]
― 電脳世界β 全体発言 ―
ありがとう。
[と打って、去る様子をぼうっと眺めた。
誰を追う気にも、ならなかった――。]
[――恐く、なってしまった。
今更ながらに、流が死ぬことが。
レイジが死んだ光景を見て。
流が死んだ――ように見えた、その光景を見て。
もう、死ぬのを見たくはなくて――。
――追う気には、ならなかった。]
[熱を持たない無機質な画面。
届けられた伝言をそっと指でなぞる。
心を少し暖める「また」という二文字。
最後になるかもしれないと、打ち込もうとした文字をすべて消して。
「また」美味しいオムライスが食べれるように。
叶えられないかもしれない願い事が一つ、増えた。]
…レイジ。
[僕は端末を見て、そのまま端末を抱きしめて――。
しばらく、じっとそうしていた。]
[「この状態」というのは幽霊に近いのか、それとも幽霊そのものなのか。
判断材料としての情報が少なすぎて、俺はまだ自分自身の夢の中で泳いでいるだけじゃないかと、半分くらい思っていた。
そうとでも思わないと、身内に殺された事象を受け入れられない。
向き合わねばならない事の多さにため息をつきながら、彼の到着を待つ。
……階段をゆっくりと登ってくる音、扉を開けた音。
そして彼の声。それの全てが、メッセージ通りにここへやって来た事を俺に知らせる。
しかし、振り向くことができない。]
……おはようございます。
朝日、綺麗ですよ。
[上り始めたばかりの太陽を見ているふりをしながら、言葉を発するのがやっとだった。]
おやおや、本当ですねえ。
[こちらに背を向ける人物に穏やかに近づく。小さい背中。何を思っているのだろう。]
ふふ、余所見してると食べちゃいますよ?
[後ろからその背を優しく抱きしめた。
もしもこのまま生き返らないのだとしても、黒田には幸せに死んで欲しい。死ぬために生きていた自分とは違って、黒田はまだ若く夢もあったはずだ。死の痛みは自分の比ではないはず。自分が少しでもそれを和らげてあげることができればいいのだが…。]
食べるって……っ!?
[予想外の行動に、後に続くはずだった言葉が消え、思わず固まる。
……死んだ後でも感覚は生きているもんなんだな、そんなどうでもいい場所へと思考は一瞬飛んだ。]
ふくはら、さん…………?
[抵抗はしないものの、表情は段々と安堵と困惑が混ざったような複雑な物へと変化していき。
彼の顔を見ようと、それでも視線は合わないように体を動かそうとした。
果たして上手く見れただろうか。]
うっふふ、可愛い顔だこと。
お久しぶりです、黒田さん。
[やっと見れた黒田の顔ににこやかに微笑む。]
どうですか、元気にしてましたか。
[死人相手に変な質問だ。福原が言いたいのは、心の元気のこと。
黒田が視線を合わせないようにしてるのを感じ取ると、黒田の顎をくいと掴んで無理矢理こちらを向かせる。]
私のことを見て下さい。ね?
[可愛いなんて成人男性に向けて言うのは間違ってるだろ、とか。
口に出したいことは沢山訪れるようにあった。
けれど、それよりも逃げられないようなこの状況の方が問題で。]
元気、ですよ。痛みも熱さも感じませんし。
[きっと彼が俺に聞きたいことは、そういう事では無いのだろうと感じながらも。
視線を泳がせ、自然体を装い音を出す。
無理矢理彼の方へと向かされても、顔は何とか見れたものの瞳を見るのは怖くてできなかった。]
黒田さん………。
[黒田がどうしても視線を合わせられないでいるのを見ると、福原は屈んでその耳に何事か囁いた。]
[囁きが聴こえれば、目を見開きそして段々と細くなっていく。
迷わない筈がない。
俺にとっては、どちらも救いに繋がる囁き。
ぐらり、ぐらりと揺れているのが嫌でも分かった。
また逃げるのかと俺が俺に問いかける。
逃げて避けてばかりだった「生きていた頃」の俺が「死者」の俺に這い寄る。
「向き合うべきだ、それ相応の痛みを背負うべきだ」と主張する。]
俺は、…………おれ、は…………
ふふ。
[福原は黒田の小さく吐き出した答えに、
慈愛を込めて目を細める。
そして黒田を抱きしめる手に力を込め、]
―灯台・頂上―
[僕はとぼとぼと情けない顔をしながら、無意識のうちにここに着ていた。
レイジに、流にここで待つと伝えて貰ったからか、それとも自分の遺体があるからか。
何となく――だった。
ふと顔をあげれば、]
――。
[何気なく、入ってきてしまったことを僕は後悔した。二度見、三度見をしてから]
…!?
……!?
………!?
[ムーンウォークを三倍速にしたような動きでずささささっーと全力で後退して。]
お、お邪魔しましたっ!
[と言って、頭を下げて、僕は全力でその場から去っていった。]
―電脳世界β→全体発言―
邪魔をして、大変申し訳無い!
[僕は慌てふためいて階段を降りながらそれを送信し、訳もわからずに走り去っていった。]
あ、あれが……衆道…!?
[決して見てはいけないものを垣間見てしまった気がして、さっきのショックが新たなショックで上書きされているような――。
少なくとも、泣きたくなるような感情とはまた別の何かに動かされて。
無我夢中で、僕はそこから逃げ出した。]
[少女が入って来たと思ったらすぐさま出て行ったのを見やり、福原は片手で髪をかき上げ、舌を自らの唇に這わせべろりと舌なめずりをした。]
ふふ、見られてしまいましたねえ黒田さん?
[なんて目を細めた艶っぽい顔で笑ったりして。
床に放置した端末がぶるりと震えて先ほどの少女からのメッセージを受信したようだが、そのまま放っておく。
別に何も逃げ出さなくてもいいのになあ。]
[何が起きたのか分からなかった。
突然入ってきて突然去っていた彼女。
何事だと首を傾げて扉を見つめていたのだが。]
…………っ!?!?!?!?!
[福原の言葉でようやく頭が追いついた。
その後すぐに震えた端末。慌てて手に取りメッセージを確認しようとした。]
うわ、ちょ、まっ……!!
[が、慌てすぎたせいか端末を上手く掴んで確認する事ができない。
徐々に顔がトマトと同じくらいの赤さへと染まっていく。]
くっくっくっ。
[慌てる黒田の様子に笑みが零れる。]
少し休憩しましょうか、黒田さん。
どうぞ、確認してもいいですよ。
[と言って黒田の身体を放す。真っ赤な顔した黒田を放すのは惜しかったが、あまり無理をさせるわけにもいかないだろう。
自分も端末を手にしてメッセージを確認し、また笑いを零す。]
ふふふ、愛らしい女性ですね。
わ、笑ってる場合ですか……!?
[耳まで真っ赤にしながら離れると、今度こそ端末を手にする。
全体会話で表示されたそれは、きっと先程出ていった彼女のものだろうと考えるだけで頭が痛くなった。
そのまま端末を置くと福原の元に戻りわざと体重をかけるように寄りかかる。]
どうするんですかこれ、どう返せば良いんです……
[もしも、彼女と顔を合わせる機会があるのなら、まともに見れないような気がする程恥ずかしく。
いっそ開き直るべきかと福原を見上げた。]
どう返せばいいかですって?
[こちらに寄りかかってきた黒田の髪を撫で梳く。]
そうですねえ。
こうでいいんじゃないですか?
[福原は自分の端末をぽちぽちと操作し始めた。]
―電脳世界β→全体発言―
いえいえお構いなく。
こちらも一息つこうと思っていたところでしたので。
[近くで自分の端末が震えているのは分かっていたが、なんとなく離れがたくて福原の手元を覗きこもうとする。
撫でられれば心地良さそうに目を細めながらも、過度に体重をかけるのをやめた。]
……福原さん誤解されちゃいますよ、良いんですか?
[視線を手元に落としながら小さく呟いたそれは、拾われること無く消えてしまっただろうか。]
誤解?一体何がでしょうか。
[にこにこと惚ける福原。]
"水無月さんの考えてること"が真実でしょうに。
[果たして水無月が自分たちを見て何をどう考えたかは実際には分からぬのだが。そう言ってみる。]
……まぁいいですけど。
[これは、俺が言いたいことが分かっていて言っているのかと、福原の瞳をじっと見つめる。
水無月さんが考えている事が真実、とするのなら。
それは彼女のみが知ることで。
本人があまり気にしてないのならそれで良いかと、苦笑いをくしゃりと浮かべた。]
納得しましたか。じゃあ…
[にたりと唇は弧を描き、黒田の身体を抱き寄せる。]
"続き"、します?
…………また、見られちゃいますよ?
[あぁ、ズルい笑い方するな。
断れる人が居るなら見てみたい、けれど俺以外にこんな笑みを浮かべているのは少し嫌で。
まだ少し赤いままの顔を埋めながら、小さな声でぽつりと呟いた。
独り占めしたいだなんて告げたら、執着しすぎだと笑われてしまうだろうか。]
いいんです。
そしたらまた可愛い黒田さんが見れますから。
[そう言ってまた黒田を二人の世界へと引きづり込む。
多分普通なら。こういうとき、「将来ある若者がこんなおじさんにかまけていてはいけない」などと言って身を引くのがセオリーなのだろうが。
福原はそういう陳腐な台詞とは無縁である。]
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