82 【薔薇村企画】 Contagio ―共鳴―
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―回想:手合わせ前>>315―
[トルドヴィンの言葉>>315を聞けば、ニヤリと笑みを浮かべる。]
卿も手合わせしてくれるというなら、ありがたい。 むしろ、こちらから頼みたいくらいだ。
[好戦的な笑みを見れば、答えは伝わるだろうが。 彼にもわかるようにと、軽く拳を突き出した。]
―回想終了―
(323) 2013/05/18(Sat) 21時頃
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[抱きしめる手に力がこめられ 静かに言葉を告げられる。>>321
慰めようとしてくれているのだとわかって 抱きしめてくれている腕をそっと撫でた。]
チアキも、攻芸もわかって、たのか。
[チアキが発症しているのだから攻芸だって共鳴するはず。 なのにジェームスに手合わせを頼んだのか。 だからこそ、頼んだのか。]
お前がいなかったら、とっくにおかしくなってそう……
[温かい腕の中、少しだけ体重を預ける。]
(324) 2013/05/18(Sat) 21時頃
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―現在:空き地にて―
[主の言葉>>324には、沈黙で返す。 肯定の意思は、伝わるだろうか。]
……色々と、教えて貰いました。
[攻芸から聞いた話を、果たしてこの人は望むだろうか。 無理には話すまい。 彼が望む時が来たならば、その時に――と心に決め。]
俺は、貴方がいてくれたからこそ、こうして人らしくいられるのです。
[それまでは、記憶も持たず、誰も信用出来ず。 今持つ心は、全て貴方が与えてくれたものだ、と――…。]
(325) 2013/05/18(Sat) 21時半頃
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[教えてもらった、の言葉に身体は反応した。 それは抱擁していたジェームスには伝わってしまうだろう。 聞かなかったことにしてもらうのも、できなくて。 躊躇ってから――おずおずと尋ねる。]
……色々と、何を? 嫌なことなら、というか…… 概要、だけ、もしジェームスがいい、なら。
[口ごもってから、そう続けた。 聞きたい話ではないかもしれない。 例えば――と考えて、それは嫌な想像でしなかった。
しかしそれも、続けられた彼の声で払拭される。 心が揺らいだところに言われた言葉に、 今まで必死に堪えていた涙が瞬きと共に落ちた。]
(326) 2013/05/18(Sat) 21時半頃
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[抱きしめた腕に主の動揺が伝わってきて、思わずその肩を撫でる。]
……嫌なことというか……。 いや、自分の死んだ時の話なので、元より明るい話ではありませんが。 トレイル様が望まれるならば、ゆっくりと。
あとは、師のことなどを。
[3年前に亡くなった攻芸の父のことは、トレイルも知っていることだろう。 今の今まで、師という想いすら抱けなかったが。 そうとわかった今となれば、なるほど確かに他のラーマを見る時とは様子が違っていたと。]
(327) 2013/05/18(Sat) 22時頃
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[主の瞳から涙が零れたのを見れば、それを拭うかのように、そっと唇を寄せた。]
(328) 2013/05/18(Sat) 22時頃
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……お前、が……
[ラーマなのだから当たり前だった。 ライマーであったころの生があるなら、その終わりもあったはず。 けれどそんなの考えたこともなくて 目を丸くしてから小さく頷いた。]
ジェームスがいいなら。 家に帰って……ゆっくり、聞く。
[師、というのは攻芸と共通の師のことだろうか。 だとすれば――それは、]
(329) 2013/05/18(Sat) 22時頃
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えぇ……。 トレイル様に聞いていただけるならば。
[そう呟いて、抱きしめる力に手を籠める。 彼が自分に興味を持ってくれているならば、それもまた幸せで。
過去の断片は手に入れたが、既に過去の記憶に対しての興味が自分の中で薄れているのは感じていた。 今は何より、主との生活が大事だった。]
(330) 2013/05/18(Sat) 22時頃
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―自宅― [少しずつ、重くなりつつある身体を引きずって 自宅へと帰れば、まず寝室へ行って着替えた。
包帯もすべて解いて、 母が、自分を想って作ってくれた白い道着に袖を通す。 内側にあるお守りは、病には効力がなかったらしい。
それでも、良い。 猛反対して、ライマーになるなら縁を切る。 それくらいの事を言われて、言い返した。
だけど、最後には許してくれた。 許してくれたのに……、]
(331) 2013/05/18(Sat) 22時頃
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っ、……ちゃんと、報告できなくてごめんな
[ライマーになったと報告したかった。 それも、もう叶わない。
だけど、幸せなんだと伝えたかった。 この村の人が、きっと伝えてくれると信じてる。]
俺は、ここで精一杯生きて、幸せだったよ
[誰もいない部屋で呟いて、]
(332) 2013/05/18(Sat) 22時頃
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[約束をした。 攻芸と夕食を縁側で食べると、
そこにちゃんと帰ってくるから、待っていろと だから、約束を守ろうと引きつり、痛む身体を動かして 台所に立った。手の込んだものは作れない。
だから、いつもと同じ。 野菜スープと師匠のパン。
それを用意していたら、既に日が傾いて 夜の闇が迫ってきていた。
ゆっくりとした足取りで、縁側に行く。 盆を置いたまま、中庭を眺めて待っていた。
愛しい人が、帰るのを―――…]
(333) 2013/05/18(Sat) 22時頃
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[そして―――帰ってきた>>294
その姿に目を見張り、どうしたのか問いたかったけれど 腕が落ちて砕ける様を見て、泣いて、……笑った。
だって、攻芸が笑うから>>295 笑顔をくれるなら、笑顔を返したい。]
……おかえり、
[駆け寄って、抱きしめたいけど
足が動かないから、それも叶わない。 腕が上がらないから、それも叶わない。
だけど、一緒に居られるから―――…幸せ、だった、]
(334) 2013/05/18(Sat) 22時半頃
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――空き地→自宅――
[それから、二人で家へ戻る。 短い道のりだったけれど、なぜか長く感じた。
彼の死んだ時の話。 自分はほとんど知らないけれど。]
……言いたくないことは、言わなくていいからね。
[家について、彼の隣りに腰かけて。 少し身体をもたらせかけて、片手を彼の手にからめた。]
(335) 2013/05/18(Sat) 22時半頃
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あぁ、綺麗だな
[>>296共に月を見上げて、同じ言葉を重ねる。 それから、あの栞のことを思い出して、]
なぁ、攻芸……あの栞、持ってるか? あれは、お守り……だったん、だ
ちゃんと、……効いただろ?
[酷く話しにくいから、途切れ途切れで 右側だけで、緩く微笑する。
そして、ギシギシと身体を軋ませながら、なんとか手を重ね]
(336) 2013/05/18(Sat) 22時半頃
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[優しく何かを囁いた。 それから、他愛もない言葉をぽつぽつと交わしていれば、
ふいに、攻芸の音が聞こえなくなる。 声が、脈が、呼吸が、―――…命の音が、
そう感じられた瞬間、意識が薄れて行った。 身体の至る所から、ひび割れる音がする。
攻芸の身体が残ればいいなと願いながら、 そのまま、砕け散った。
月夜の下で、風が舞い上がる。 黒い欠片と白いソケイの花弁が、まるで踊るように**]
(337) 2013/05/18(Sat) 22時半頃
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―空き地→自宅―
[短い距離ながらに、ゆっくりと歩く。 すっかり、このペースが馴染んでしまった。 言葉は少ないが、主の手はしっかりと握りしめたまま。
家について、主が隣に座れば。 絡められた指に目を細めながら、そっとその髪に頬を寄せた。]
(338) 2013/05/18(Sat) 22時半頃
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―川へ向かう道―
[>>223珍しく一人で歩くジェームスの姿。 手稽古の話に興味を持つものの、気分は釣りモードだった。 時間が合えば見物に行きたかったが、 またやるだろうとこの時は思っていた。]
川に行くのだ。
[ピクニックみたいなものも良いなと思った。 瞳に隠された悲しみに、勘違いしたまま。]
(339) 2013/05/18(Sat) 23時頃
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[>>226元気良い声のチアキと攻芸に出会う。 昨日の怪我も痛々しそうだったが、経緯を知らないので 包帯が増えているとは気づかないまま。 >>227ケヴィンのパンを受け取って頷いた。]
ああ、ありがとう。これも最期の味か。
[遺言ごと受け取って、お裾分けを強制的に持たせた。 半笑いの珍しい笑顔付きで。 >>232攻芸からは籠を受け取る。 小声には何度か頷きを返して、小声で返す。]
(340) 2013/05/18(Sat) 23時頃
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[>>306随分酷いことを言われている。 作れと言ったのはトルドヴィンなのに。]
……酷い。
[>>308じっとりと睨んでおくが効果は無いようだ。 お陰で断られてしまった。残念。]
(341) 2013/05/18(Sat) 23時頃
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[>>229チアキたちと別れてからだろうか、 トレイルにも会うとお裾分けを渡す。 なるべく持ってゆく分は減らしたい魂胆だ。]
釣りも楽しい、釣果を期待してくれ。
[その場で食べるなら少し驚いて心配そうな顔になる。 無防備すぎる、ジェームスと何故別行動なのだ。]
(342) 2013/05/18(Sat) 23時頃
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[>>318呟きが随分弱気で、そんなものは気に入らない。 ぱしんと肩を軽く叩いて気合を入れた。]
するのだ。
[強めの口調で断言する。 覗き見も悪くないが、きっと口を出したくなる。 大人しく釣りに向かうのが良さそうだ。]
(343) 2013/05/18(Sat) 23時頃
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――回想:キリシマとトルドヴィン――
じゃあもらおーっと。
[キリシマからおすそ分けを渡される。>>342
不思議な、というか不気味な臭いがしていたはずだったが おおむねはサクラのチップの香りに誤魔化され。
口に入れた結果は――――19(0..100)x1
1-30 悶絶してその場にしゃがみこんだ 31-60 しかもしばらく動けなかった 61-80 なんとか表情に出さずには済んだ 81-95 普通にいただけた 96-100 美味しくいただけた]
(344) 2013/05/18(Sat) 23時頃
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− 拡大した惨禍 −
[トレイルの顔が見えた時は安堵したが、 その手が主の鍋に手を伸ばしたのを見て思い切り驚愕した]
トレイル様………。
[戦場で、一万歩譲って病に倒れるならともかく。 こんなところでジェームスから仇討ちを求められる可能性を 作りたいとは思わない]
トレイル様…レモン水で宜しければ飲みますか?
[皮の水筒に入った水を差し出してみた後は。 この件は忘れる事にした]
(345) 2013/05/18(Sat) 23時半頃
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うっ……
[水っぽくてぱさぱさしてて、酸っぱい中になにかまったりあって ハーブががしがしと容赦なく噛みしめるほどに香り ――とにかく、壮絶な味だった。]
…………キリシマ、さん、これはあれだよね 未熟な俺へのエール的な、なにか、な、の?
[脳髄までぶちぬけるような衝撃的な味だが、見上げれば心配そうな顔。>>342]
え、えっと……ありがとう。魚、楽しみにしてるね!
[食べ物は食べ物。もらったものはもらったもの。 まだ頭がくらくらして舌がびりびりして胃が抗議の声をあげてるが とりあえずなんとかお礼は言って、二人を見送った。
……味については何も言わないのが、たぶん最善だ。]
(346) 2013/05/18(Sat) 23時半頃
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トレイルは、トルドヴィンに半泣き顔でお礼を言って、レモン水をごくごく飲んだ。
2013/05/18(Sat) 23時半頃
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―素敵なお裾分けを渡されて― [>>340パンを手渡すと、お礼と言わんばかりに 不思議な香りの物体を渡されて、
しかも、珍しい笑顔付き。]
ふぇっ!? ……
[たらりと変な汗が出る。大変失礼な話だが、 さらに追い打ちとばかりにトルドヴィンの言葉が 聞こえて>>306、丁重にお返しした。>>310
酷いと言う声に>>341、少しだけ申し訳ない気分になったが あれを食べたら、弁当ごとひっくり返りそうな予感がした。
そうなっても、 攻芸が受け止めてくれたかもしれないけれど*]
(347) 2013/05/18(Sat) 23時半頃
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―川にゆく前―
[>>344正直済まないと思いながら見ていた。 先ほどのトルドヴィンも凄い反応をしていたから これはきっと、最高傑作だったのだろう。]
あの、おい。 大丈夫か。
[しゃがみ込むトレイルの背をそっと撫で、 心配そうに覗きこむ。]
(348) 2013/05/18(Sat) 23時半頃
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トレイルは、何とか手だけ振った。復活には少し時間がかかるようだ。
2013/05/18(Sat) 23時半頃
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では釣りで。
[予定についての答えは背中を叩かれた>>343 川への道を推す勢いに頷いて歩き出す。 結局あの鍋の中身はあまり減らなかった。 魔物に掛ければ逃げるんじゃないだろうかと、 やはり酷い事を考える。 主の言葉>>341が聞こえていたとしても 同じ事を考えているだろうが、幸い聞こえてはいなかった]
木漏れ日の中を歩くのは気持ち良いですね。
[森の中は何一つ変わらなかった。 歩くと昨日までの事が全て夢ではないかと思うほど。 目的地まで、変わらぬ日常を思い出させてくれる森の中を ゆっくりと噛み締めるように歩く]
(349) 2013/05/18(Sat) 23時半頃
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いやあの。
トルドヴィンが弁当を作れと言うから。
[>>346顔にはごめんなさいと書いてある。 これを機にもう少し警戒心を持ってくれたら良い。 まだ自分はジェームスに刺されて死ぬ訳にはゆかない。
頑張って魚を沢山釣って差し入れしないとならなくなった。]
(350) 2013/05/18(Sat) 23時半頃
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[>>349これでトルドヴィンも 二度と私に料理しろと言わなくなるといい。 そんな期待を胸に抱きながら並んで森の中を歩いた。]
そうだなあ。日差しも良い。
[普段よりはゆったりした口調と足取り、 急に魔物が出てくる可能性もあるけれど そんな気配は今は遠い。
平和な休日のような日を二人で過ごせる、 そんな幸せを噛み締めながら川まで歩いた。]
(351) 2013/05/19(Sun) 00時頃
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[主の声も言葉も聞こえないが、 ゆったりと歩調を合わせてくれる様子は きっと満更でもないと自惚れてみる]
トレイル様の所には一番の大物を届けないといけませんので はりきっていきましょうか。
[川に着けば、早速釣り糸を投げ入れる。 村で、ひたひたと訪れる死に向きあう者がいる事は まだ想いの外。 ただ、今は主と過ごすこの一時だけに集中していた]
(352) 2013/05/19(Sun) 00時頃
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