282 【突発R18】魔女達のハロウィン
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――これまでの宴にて――
[自分がリリスの付き添いとしてこの宴を訪れ始めて、もう何年になるだろうか。 最初は正直めんどくさがっていたものだ。 その頃はもう、食べることに飲むこと、交わること、それらにあまり深い興味がなかったのだから仕方ない。
グロリアは偉大な魔女とは知っていた。 尊敬の気持ちも興味もあったが、乱痴気騒ぎの中で真面目な魔法トークをするのは流石に遠慮するもので。 リリスの楽しげな姿をやれやれと眺めながら、ホールの端でそれなりにお酒を楽しみつつ、知り合いには挨拶し、誘われたら大体やんわりと断る――それが良くある光景だった。
それにも慣れてきた頃だったか。 会場にフェルゼという従者が姿を現したのは。]
……、
[魔女グロリアがどうやって生み出したのかは分からないが、素直に凄いものだなと思った記憶がある。 普通の人間ではなさそうだったから。]
(69) 2020/10/20(Tue) 07時半頃
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[人間でも魔女でもない存在。 まあ、それは自分も同じと言えばそうだ。 なので正体について深く考えたりはしない。
ただ、時々、彼自身の思考――どんな風に物事を見ているのだろうと想像することはあった。]
フェルゼ、居る?
[とある年の宴。 しつこい魔物の誘いから逃れ、人気の少ない中庭のベンチで休んでいるときに彼を呼ぶ。
そうして、こんなことを頼んでみたのだ。]
貴方は私みたいな客のお相手もしてくれるのかしら。
[ああ、これでは違う意味に聞こえるかと。]
(70) 2020/10/20(Tue) 07時半頃
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ええと……。
この宴は、好きなように過ごして良いのでしょう? それで、私は今、誰かとお話がしたいの。
[まわりくどい。]
しばらく話し相手になってくれない? 貴方が忙しくなければで良いけれど。
[さて、フェルゼはどう答えたのだったか。
折角誰かと接する場に出てきたのだ。 引きこもりの自分には溜め込んだ話題があって。 ――そういったものにフェルゼという存在がどんな反応をし、考えを持つのか興味もあって。
ちなみに頷いてもらえたなら。 最近ハマっている人間の小説について粗筋を語ったり、どんなに面白いかをのんびり解説したり、話題は平和なものになるだろう。*]
(71) 2020/10/20(Tue) 07時半頃
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姉妹 ロイエは、メモを貼った。
2020/10/20(Tue) 07時半頃
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─ かつての宴にて ─>>70
はい、ここに。
[まるで初めからそこに居たかのように、トレイに湯気の立つティーカップを一つ乗せてフェルゼは現れる。]
大変でしたね。 お茶を淹れましたのでどうぞお召し上がり下さい。
[ロイエが他のゲストに言い寄られて困っているのは把握していた。だが、基本的にゲスト同士のやり取りにこの従者が自ら入り込むことはない。 助けや仲裁を求められたならその限りではないが。]
(72) 2020/10/20(Tue) 08時半頃
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ロイエ様みたい、ですか?
[意味がわからないという風に、無表情な顔がキョトンとする。そして続いた言葉になるほどと得心する。]
勿論です。 はい、私でよろしければ。
[忙しいことはない。 手が足りなければ増やせばいいのだから。 それにしても、リリスに連れ添っている割にはロイエは随分と大人しいのだと思う。享楽に耽り悦楽に溺れる者たちが多い中で、この饗宴では珍しい方だと言える。 リリスに噛まれた、すでに傷のない首筋が少しだけ疼いた。]*
(73) 2020/10/20(Tue) 08時半頃
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[グロリアの使い魔は、忙しく動き回っている]
(74) 2020/10/20(Tue) 12時半頃
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[グロリアの使い魔は、忙しく動き回っている]
(75) 2020/10/20(Tue) 12時半頃
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[グロリアの使い魔は、忙しく動き回っている]
(76) 2020/10/20(Tue) 13時頃
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――かつての宴にて――
[こちらは、頼む前に用意されたティーカップに、表情に出してキョトンとしてしまった。 一瞬彼には心を読む能力でもあるのかと思った。 恐らく会場内のことは当然把握している、ということだろうが、どことなく気恥ずかしい心地もする。]
ありがとう。 温かいものが欲しかったの。
[ハーブティーの香りに肩の力が抜ける。 一口飲んで、美味しいと呟いた。
吸血鬼にとって血液以外は口にせずとも生きていけるが、様々な種類があるお茶というものは好きだ。]
それなら良かった。 では、こちらにどうぞ。
[ベンチの隣を示し、誘った。
のんびり、月夜を見上げながらハーブティーを楽しみつつ、照らされるフェルゼの横顔をちらりと見つめる。]
(77) 2020/10/20(Tue) 17時頃
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今、珍しいタイプの吸血鬼だな、って。 思ったりしなかったかしら。
[くすくすと、少し悪戯っぽく笑う。]
ああ、それが嫌とか、責めているとかではないわ。 実際その通りだとは自覚しているし。
まあ似たような吸血鬼のお仲間さんがいたとして、なかなかこの宴に来る機会がないというかだけかもしれないか。
[口ずさむように話す。]
心配はしないでね。 決して、この宴を嫌がってるわけじゃないから。
今はあまり……交わることなどに興味は持てないけれど、こうして誰かとお話しするのは、好きなの。 普段引きこもっているから新鮮な気分。
[カップを一度置いて。]
(78) 2020/10/20(Tue) 17時頃
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話し相手にと言ったけれど……。 そうね、ううん。
[ほんの少し考える。]
フェルゼは、本を読んだりはする? ここのご主人様なら沢山の蔵書をお持ちでしょうけれど。
私はね、最近、人間の書いた小説を読んでみているの。 魔女や吸血鬼も結構出てくるのよ。
[なんてことはない話題だ。 自分の好きなこと故に、常より饒舌に語り、フェルゼが多少なりとも興味を持つのだろうかと様子を窺った。*]
(79) 2020/10/20(Tue) 17時頃
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─ かつての宴にて ─>>77
はい、失礼いたします。
[示された先、ロイエの隣に腰を下ろしてその赤い瞳をまっすぐに見つめた。]
安心いたしました。 お連れの方が楽しんでいることはわかるのですが、ロイエ様はいつもそういうことは避けているようでしたので。
[同じ吸血鬼であるはずの対照的な二人。 魔女がそれぞれ違うように、吸血鬼もまた個体差が大きいのだろうか。 それでもこの宴が嫌ではないと聞ければ安堵した。]
(80) 2020/10/20(Tue) 18時頃
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それでは私と同じですね。 私もグロリア様の邸内から出ることはありませんから。 引きこもりです。
[表情を変えないままの冗談は、彼女に冗談だと伝わるだろうか。ユーモアというものは特段に難しい。]
はい、グロリア様の集められた本が沢山あります。
本は、……好きです。 小さな世界しか知ることのできない私も本を読んでいるときは───
[言葉が途切れる。 ─── 違う、そんなことは望んでいない。]
(81) 2020/10/20(Tue) 18時頃
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――かつての宴にて――>>80>>81
引きこもり仲間。 どおりで色白なのね。
[冗談と受け取り、そう返す。 彼の方が庭の手入れなどもしている分、自分より陽の光を浴びる機会はあるのかもしれないが。]
……、
[こんな風に、話している途中で言葉を途切れさせるフェルゼは珍しい気がする。 そこには彼の意思があるのだろうか。 急かすことはなく、ゆるりとカップを口に運ぶ。
引きこもり。小さな世界。 彼が主人たるグロリアのことを口にする時の様子を思い返したりしながら。]
(82) 2020/10/20(Tue) 19時頃
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フェルゼは……、
このお屋敷の世界を、とても大切に思っているのね。
[ぽつりと。 少し脈絡のない呟き。]
私はそんな大層なことを考えながら、本を読んではいないけれど……フェルゼらしいというのかしら。
[本が好き、なのは真実か。 言葉少なに彼の声を引き出そうと。]
(83) 2020/10/20(Tue) 19時頃
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姉妹 ロイエは、メモを貼った。
2020/10/20(Tue) 19時頃
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─ ロイエと ─>>83 はい、……いいえ。 私にとって大事なのはグロリア様だけです。 仮にグロリア様がここをお捨てになるというなら、私にとっても何の価値もありません。
[そう今の自分にとっての世界がここというだけ。 好きも嫌いもない。]
私、らしい、ですか。
[本はいい。]
私は、生まれた時からこの姿でした。 幼子が成長を重ねたわけでもなく、知能だけが今のままで。 どうしても足りない、欠けた知識を補うために書物は有用でした。
[知らぬことを教えてくれる。 主グロリアの他には本だけがそうだった。 知らぬ世界を、教えてくれるのは。]
(84) 2020/10/20(Tue) 19時半頃
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ロイエ様は、どのような本がお好きですか?
[人間の書いた物語を読むというロイエ。 物静かで、知的で、きっと自分とは違う意味合いがあるのだろうかと。ロイエにとっての本とは何なのだろう。]
お読みになられた小説は、どのような物語だったのですか?
[小説の類を読むことはなかった。 物語というもの、それは“知識”ではないが故に。]
(85) 2020/10/20(Tue) 19時半頃
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――過去・フェルゼと――>>84>>85
そう。
[彼にとっては唯一グロリアが重要なのか。 従者として作られたなら当然とも言えるかもしれないが――単なる人形のようにも感じられず、不思議なものだ。]
貴方は成長することができるのね。 生まれてから、更に知識を増やしていける。
[さすがはグロリアの魔法によるものか。]
そうそう、我が家にハーブティーの本があったわ。 どんな効果があるかだとか、歴史だとか……貴方にとって直接役立つかは分からないけれど、今度貸しましょうか。
[ハーブの育て方、とかはもう読んでいそうだし。 彼自身がハーブティーの効果を受けられるのかは分からないが、何となく、知るのも良いかと思ったのだ。]
(86) 2020/10/20(Tue) 21時頃
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私は、とりあえず気になったら何でも読むわ。
一時期は、写真集ばかり眺めていたかしら。 色んな美しい景色が載っているの。 私は昼間に出歩くのが苦手だから面白かった。
最近は、人間の書く様々な小説……、 ミステリーとか、結構色々な発見があって面白いのよ。 私たちや魔女には当たり前のように出来ることでも、人間はこんな工夫をして成し遂げるのか、とかね。
[ミステリーがどんなものか簡単に説明する。 有名小説のトリックをひとつ例に挙げてみたりして。]
あと……人間は寿命が短いでしょう。 だからこそ、なのか。 物語の中でさえ、あんなに焦らなくても良いのにと思うほど、喜んで悲しんで、誰かを愛そうとして。
[滑稽なほどに、ひたすらに。]
(87) 2020/10/20(Tue) 21時頃
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……人間の勉強にはなるかも。 なんてね。
[本を読みながら感じるもの。 羨ましさか――どうしようもない相入れなさなのか。 それが不思議と好きでもあった。]
気が向いたら、読んでみる?
[ゆったりと微笑んだ。]
(88) 2020/10/20(Tue) 21時頃
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そう言えば…
[フェルゼの持ってきたカナッペをいくつか小皿に取って思い返すのは昼間のリーとの話のこと]
弱くする薬って言ってたけれど… 彼、だういう魔獣なのかしら。 力の方向性とか……
[彼の事を、考えてみれば何も知らないことに気がつき、次に会ったらもう少し色々話をしてみなければ、とも考えたのだった*]
(89) 2020/10/20(Tue) 21時頃
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─ 過去・ロイエと ─>>86
成長。 そうなのかもしれません。
[ベースが人間だからだろうか。 主人の秘儀がどのようなものか、自身を生み出したものであっても理解は及ばないが。]
はい、ぜひ。 グロリア様もハーブティーは好まれますし、次の機会があればロイエ様にも美味しいお茶をお淹れすることができます。
[知識、取り分け主人の役に立つものや、自分の役割を助けてくれるようなものは特に好ましかった。]
(90) 2020/10/20(Tue) 21時半頃
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姉妹 ロイエは、メモを貼った。
2020/10/20(Tue) 21時半頃
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私もロイエ様と同じです。 美しい風景や遠いどこかの土地の絵や写真などはとても興味深い。 引きこもり仲間、だからでしょうか。
[また冗談を口にして。この従者が冗談を口にすること自体が珍しいものではあった。]
グロリア様ならまじないの一つでお話が終わってしまいますね。
[迂遠でまどろっこしくて小賢しく、それでいて知恵を絞った話。人に力があったのならばそのような“物語“は生まれなかったのだろうと思えば、不思議なもよのように感じる。]
(91) 2020/10/20(Tue) 21時半頃
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ロイエ様は、人間に憧れているのですか?
[人間の物語、人間がその矮小さゆえに足掻く様、ロイエが語るそれをロイエは“愛している”のだろうか。]
私の基は人間です。 この外見も基となった人間のもののようです。
人間を学べば、いつか人間のようになるのでしょうか。
[矮小な人間の、その出来損ないのような自分。 人間を学べば、もっも主人のために役に立つことができるのだろうか。] はい、ぜひに。
[たが、きっとそんなことにはならない。 どんなに人間を学んでも自分はヒトではないのだから。]
(92) 2020/10/20(Tue) 21時半頃
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[肉料理屋魚を食べ漁り、狂宴に浸る参加者を見学しながら仮初の空腹を満たす。 行儀や礼儀、社交辞令と言ったものが要求されないから気が楽だった。 そんなものが要求されるならまず魔獣は誘われないとも言える。]
俺か?
[魔獣という単語が聞こえた気がして、>>89他にも魔獣は何体いるだろうし、嬌声響く宴会で聞き間違いもなくはないけれど。]
(93) 2020/10/20(Tue) 22時半頃
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儺遣 沙羅は、メモを貼った。
2020/10/20(Tue) 23時頃
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ええ、そう。 呼んだわ、あなた…リーの事。
[チーズを乗せた最後のカナッペを飲み込み、蜂蜜酒のグラスを空にしてはらりと手を振る。 彼の元に近寄り、乾杯できるものはないか辺りを見渡した]
どう、楽しんでる? …いえね、始まる前に薬を作る約束、したでしょう。 だから真面目に考えてるのだけど、そう言えばあなたの事知らないなと思ってね。 力とか出自とか、普段はどんな事をして生活してるのかとか、好物とか…性癖とか。 そういうの知ってると知らないとでは、大分薬の出来が違ってくるの。
つまりまあ、少し興味が湧いたってこと。あなたに。
[そんな事を口に出し、会話に誘った*]
(94) 2020/10/20(Tue) 23時半頃
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[薬を操る魔女が傍に寄る。>>94グラスを手に辺りを見回しながら。 「興味が沸いた」という魔女に]
あー、そうだな、砂の多いところにうまれて、 魔法は魔女にもらったんだ
[昼の話に、角を触りながらされた質問に考え込む。 魔獣とは言うが生まれた時から「魔」獣であったわけではなく、肉を主に食す獣であった。強く在りたいと願い、気まぐれな魔女から魔法を貰ってから]
この魔法は俺の身体であればぜんぶ強くしてくれる。 本能の、食欲、性欲、捕食欲、も [ついでに羽もオプションで。*]
(95) 2020/10/21(Wed) 00時頃
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――過去・フェルゼと――>>90->>92
では次回、その本を持ってくるわね。
[引きこもり故、それが1年後かもしれない。 でも寿命が限りなく長いからこそ、毎年彼に貸すことができれば、何十冊にも重ねていけるのだ。 ――フェルゼの寿命は、知らないけれど。]
そう、そう。 引きこもりも悪いことではないわ。 写真だからこそより美しいものだってあるでしょうし。
[珍しい冗談を聞くのは楽しい。 グロリアならミステリーがミステリーにならず、人間相手なら怪奇小説ね、などと会話を弾ませて。
フェルゼからの問いに、ふと唇をつぐむ。 思案するように視線を彷徨わせてから。]
(96) 2020/10/21(Wed) 00時頃
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憧れている……ううん。 決して自分は人間にはなれないし、そうなりたいと願っているわけでは、ないのだと思う。
羨ましいのか、妬ましいのか。 ……眩しいなと感じる、が近いかしらね。
[それは“愛している“とも言えるのかもしれない。 いや、正確には、かつて“愛していた“か。 今は物語をなぞりながら懐古しているだけのこと。]
貴方は努力家のようだから、限りなく人間にちかく振る舞えるようにはなれるでしょうね。 でも、それは逆に――本当は人間ではない貴方の個性をなくしてしまうことでもある。
グロリア様がそう望んでいる訳でないなら。 貴方は貴方の特技を生かしていけば……グロリア様は喜ぶのではないかしら。
[同時に色々なところに現れる、とか。 吸血鬼にだって出来ることではないのだから。]
(97) 2020/10/21(Wed) 00時半頃
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では、小説も何か見繕っておくわね。
[さて、何がいいだろう。
フェルゼへ与える本を選ぶのは、長い長い時の中の、楽しい暇つぶしになるに違いなかった。*]
(98) 2020/10/21(Wed) 00時半頃
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姉妹 ロイエは、メモを貼った。
2020/10/21(Wed) 01時頃
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