253 緋桜奇譚・滅
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カリュクスに1人が投票した。
ハロウィンは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!
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伽、耶――――!
[手を、伸ばす。 同時に背に鋭い痛みを感じて―――]
……ごめんね、なんだぞ。
[にっこり笑って 目を閉じた。]
(0) reil 2018/11/18(Sun) 01時頃
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暖琴!
[伸ばされた手をしっかりと掴んだ。 自分で攻撃をしておいて、願っておいて、 半ば本当に引っ張り出せると思っていた。]
謝らないで、あんたの事…結構好きだから。 [瞼が下がるのを見て。 暖琴をきつく、抱きしめた。*]
(1) sayuru 2018/11/18(Sun) 01時頃
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────ッ、だっ!
[爪には確かに、何かを断ち切った感触があった。 勢い余ってそのまま地面に突っ伏して、ろくに動かない前脚踏ん張って身を起こしたら、伽耶が暖琴のこと、抱きしめてた。]
なぁ、おい……。 暖琴さ、どうなんだ……?
[うまく切り離せたんだろうか。 それとも、やっぱり無駄なあがきだったんだろうか。 どうか助かってくれ、助かってくれって、願って。 心臓がいま、すごくうるさい。*]
(2) nordwolf 2018/11/18(Sun) 01時半頃
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えへへ……だいすき、うれしいんだ、ぞ……
[目は閉じたまま、唇は弧を描いて。 抱き締めたいけど、腕に力は入らなくて。
桜、あの木本体を、どうにかしないとなあ、ってぼんやり思って。]
(3) reil 2018/11/18(Sun) 01時半頃
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[ボウッ]
[なんとか動かした指先が、桜を向く。 ぶわりと浮かんだ鬼火が、根元から焚き上げて]
……
[できることは、これでおしまい。 目の前真っ暗で、なにもわかんないな。*]
(4) reil 2018/11/18(Sun) 01時半頃
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― 一年後・六道珍皇寺 ―
[男は図々しくも寺に押しかけ茶をご馳走になっている。 勿論手土産は持ってきている。 今日の手土産は落雁である。 甘い落雁に少々の塩昆布と熱いお茶は中々のご馳走ではないだろうか。]
はは、あの桜すっかり燃えてもうたねぇ。 お陰様で地獄が戻ったんはええけど、もう少しだけ地獄で遊んでもよかったんやけどな。
[地獄では大層嫌な顔をされた。 それはそうだろう。 太陽の象徴たる金色の烏が冥府を照らすというのはあちらにとっては随分と都合が悪く。 そのせいもあったのだろう。 桜が燃えて現世と幽世が細く、本当に細く繋がった瞬間。]
(5) laetitia 2018/11/19(Mon) 21時頃
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『此度の騒動など儂は知らぬ、とっとと去ね』
[などという有り難いお言葉と共に現世へと放り出された。 ちなみに金鳥たる男は問答無用で放り出されたが。 それを拒む者はそのまま残ったようだ。]
いやあ、でも参ったわ。 僕、戻ったとこ火山の中やもん。 そらまあ、金鳥は火鳥と同一視されるし? 今回のも蘇りいうたらそうやけど。 熱いもんは熱いやんねぇ。
[などと笑って言う言葉のどこまでが真実なのかは誰も知らない。 どうせ見た者はいないのだから嘘も誠もどちらも同じである。]
(6) laetitia 2018/11/19(Mon) 21時頃
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で、あれから冥府の扉開く気配はないのん? 桜は燃えても井戸はそこにあんのに不思議やねぇ。
[男は言いながら庭へとふらりと出て。 それから井戸の中を覗き込む。]
仁右衛門はんは三千世界って知っとるやんな。 その世界を僕はちらっと視たんやけどね。
(7) laetitia 2018/11/19(Mon) 21時頃
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[手の中にあった種を一つ、井戸の側にぽとりと落とす。]
桜は燃えても蘇る世界もあるらしいんよな。
[その種が根付いてまた花を開く時。 さて、その花の色は―――――――**]
(8) laetitia 2018/11/19(Mon) 21時頃
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― 一年後 京の空 ―
ふ
わぁ り
(9) simotuki 2018/11/19(Mon) 23時頃
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[一年前、緋桜が焼けたその後。 そこから上がる黒煙が不意にしゃべったという。]
『 黒いけむけむはやだぁ!! 』
[びっくりして、逃げだす人間たちが居る中。 黒い煙は、灰色にその色を薄れさせながら。 ふわふわと何処かに飛んでいったという。]
(10) simotuki 2018/11/19(Mon) 23時頃
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『言葉は気づいたら黒くなってたんだよぅ! よくわかんないんだぞ!
それよりぃ、見てみてぇ! 鬼だぞぅ、怖いぞぅ。 』
[無事だったのかと誰か他の妖に聞かれても。 当の煙はそんな様子で鬼──角の生えた雪だるまに見えた──の姿に変わって、見せていた。]
(11) simotuki 2018/11/19(Mon) 23時頃
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今日はぁ、こぉひぃ!香るぞぅ!
[煙の日々は相変わらず変わらない。**]
(12) simotuki 2018/11/19(Mon) 23時頃
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[このお寺の前を通ると ―――風が急に吹いて来る。 すかぁとを抑える女学生の集団。 されど、『あれから』その噂は潰えた。]
(13) motimoti 2018/11/20(Tue) 07時半頃
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―あれから一年―
[井戸の周囲には結界が張られたが、 陰陽師の末裔らはこうも口にした。
冥府に定着しているもの、 怨念を強めて下界を脅かそうとする魂は 易々と通る事はできないが 此処は本来、あの世とこの世の通り道でもあり 完全に塞ぐことはできない。 『本来の状態』までの復旧しかできない――と。
陰陽師の口にした通り、一年後に 懐かしい顔が戻ってくる事象が散見される。
木葉天狗は廃寺を日々清掃し、 大天狗の帰りを待っていたが 彼の者が戻って来る気配は、無かった。]
(14) motimoti 2018/11/20(Tue) 07時半頃
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[鞍馬寺から各地方に散った弟子たちが 京を訪れ、廃寺まで顔を見せにやってきた。
線香の灯された八手の仏壇の前で手を合わし 懐かしい出来事を口々に語っては 本当に消えてしまったのだなあと目を伏せた]**
(15) motimoti 2018/11/20(Tue) 07時半頃
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― 一年後 ―
[薄く伸びる雲をぼんやり眺めながら、足をぷらぷらと遊ばせる。 桜は燃え、月日は経ち、何もかも元通り。 何も変わりやしない。
両親が帰って来ないのも、変わりやしない。]
……
[みんなの前では変わらず振る舞うけれど。 こうして1人でぼんやりすることが増えたし、そのまま夜を越すことも増えた。 家は京復興の折に改装された区画にあったようで、今は別の家族が、睦まじく暮らしている。]
(16) reil 2018/11/20(Tue) 12時頃
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……いい天気なんだぞ。
[空が遠いなあ。]
(17) reil 2018/11/20(Tue) 12時頃
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[茶葉を三峯茶房に、水羊羹をへいも屋に。 来客用の買い出しに出たが 菓子は少々――多すぎた。
一年経たとはいえ癖が染み付いている。 ……八手から買い求めるようにと言われた個数だ 八手が賞味する数だけなら木葉が食すが、 日持ちのしない数を購入しているのは 菓子を求めてやって来る童女の分も>>0:31 含めての考えであろうことは知っている。] 『…持っていこうかな…。』 [そう口にし、京に広がる穹を眺めた。 夕暮れ色が広がっているが、じき、暮れるだろう。
京の外れと聞いていたが、 翔んで行けばそうとかかるまい。]
(18) motimoti 2018/11/20(Tue) 19時半頃
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[しかし、その辺りまで翔んでみると 紐にぶら下がっている姿を見かける。>>17 翼を休め、塀の上に降り立った。
家に帰らないのか。 そう口にしかけ、この一帯はすべて 改装となり人の暮らす民家であることを悟り]
『こんばんは、暖琴ちゃん。 おうち無くなっちゃったのか…知らなかったよ。 実はね。 羊羹を買いすぎたから、家に届けに来たんだ』
[しかし、童女とその家族が生活していた家屋は 手を入れられた上で、既に人の住居になっている]
『うちでよかったら食べに来ないかい?』
[包みを手首に下げたままそう告げて。]*
(19) motimoti 2018/11/20(Tue) 19時半頃
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んー……?
[声をかけられ、そちらを見る。 確か、爺のところの天狗だ。 にぱ、と表情はすぐさま爛漫な笑みに変わる。]
うん! 食べるんだぞ!
(20) reil 2018/11/20(Tue) 19時半頃
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[晴れない顔は笑顔に変わって、ほっとした。]
『よし、じゃあ行こう。』
[童女を連れて、廃寺を目指す。
いつもの様に縁側へと通し、 お茶と水羊羹を乗せた皿を童女に差し出した。]
『はい、どうぞ。 どう? 此処もけっこう綺麗になったでしょう』
[弟子の烏天狗たちが集めたお布施金を使い 以前よりも壁のひび割れが補修されていたり 障子の紙が張り替えられているのが解るだろう。 木葉天狗は自分の分と―― もうひと皿は仏壇へと供えよう。 湯呑の茶を入れ替え、 乾いた羊羹が残ったままの皿と入換に。]
(21) motimoti 2018/11/20(Tue) 20時頃
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[それから、童女のとなりに腰掛けて。]
『……暖琴ちゃんは、 お父さんとお母さんを待ってるんだね。』
[言い出し難いことだが、 ああして民家を見下ろしているだけに やはり触れてしまう話題だった。
彼女の父母が冥府に居るだろう話は、 へいも屋の轆轤から聞いたことだ。 吹聴している訳では無く、 大天狗が消えてしまった経緯を 弟子として知らねばならない過程で教えて貰った]
(22) motimoti 2018/11/20(Tue) 20時頃
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『聞かれたくないことならごめん。 ぼくが、待ってるから。八手様のことを だから暖琴ちゃんも待ってるのかなって思ったんだ』
[二つの湯呑から湯気が上がる中。 ぽつりと口にするのは、近頃胸に収めていたことだった
来客が立て続いて賑やかになったけれど 皆、消えてしまったのだと口にしている。 木葉天狗とてそう思っているのだが 最後に別れた様子は――あんなに元気だったから。
何処かに隠れていて、ひょっこり帰って来るのでは その様に信じてしまう。]*
(23) motimoti 2018/11/20(Tue) 20時頃
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わかったぞ!
[笑顔のまま答え、天狗があちらを向いた瞬間、その笑みは影を潜める。 それも、再び顔がこちらに向いたら浮かぶのだが。]
……うん、きれーになったぞ。 見違えるみたいだぞ。
[これがあの廃寺だと思うまい。 差し出される羊羹をつまみながら、仏壇へと添える様を眺めて]
(24) reil 2018/11/20(Tue) 20時半頃
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……そうだぞ。 父ちゃんと母ちゃんを、探してるんだぞ。
[湯呑みの中に映る顔は、歪んでないかな。 ちゃんと、保ててるかな。
自分は、八手の消える瞬間を見ているから。 だから、どうしてもくるしいのだけど。]
……うん。 琴も、待ってるんだぞ。 父ちゃんも、母ちゃんも、爺ちゃんも。
(25) reil 2018/11/20(Tue) 20時半頃
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『そっか…よかった。』
[綺麗になったと此処によく訪れていた童女が言うなら きっと、大天狗から見ても見違えただろう。
茶も菓子も毎日変えるようにはしているが 減っているようなことも無ければ 位置が変わっているわけでもない。
だからこそ、帰ってきていないのだと解る。 姿が見えなくても帰ってきていると希望を持つにも 来ていないと解ってしまう。]
『そっか……。 ぼくも、行きそうな場所は見てまわってるけど…』
[父母を探して、待っていると童女は言う。>>25 けれど、明くる日もそのまた明くる日も 探し妖は――待ち妖は帰ってこない。]
(26) motimoti 2018/11/20(Tue) 21時半頃
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『八手様のことも待ってくれてるんだね。 …………。 帰って来た妖怪はいるけれど、 八手様も、君の両親も帰ってこない。』
[茶の湯呑をじっと見ていたが、視線を童女に移す。]
『帰れないんじゃなくて、 帰らないのかもしれない
ぼくや君が前を向いて歩けるようになるまで 見守っているのかもしれないね。』
[笑っている――ようにみえるけど。 泣きたいのを我慢しているような目をしていた。 迷った挙句、童女の頭を撫でようとして]
(27) motimoti 2018/11/20(Tue) 21時半頃
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『でも、待つのをやめることはできないし、 探すのをやめることもできないよ。
ひとりでずっと待っているのは 毎日帰ってこないのを実感してつらいんだ 暖琴ちゃんは、どうかな。』
[笑っている、でも。 無理に笑っているのなら] 『かなしいときは口に出していいんだ。 笑えなくても、いいんだよ。 そうじゃなきゃ、ひとりで苦しむだけだもの 苦しい気持ちを外に出さなきゃ、もっとつらいよ。』
[その笑顔は―― きっと、苦痛を溜め込んでしまうのではと]*
(28) motimoti 2018/11/20(Tue) 21時半頃
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帰ってきてくれないのかなあ…… 琴、いい子にして待ってるんだけどなあ……
[前を向く。 向いたら何かが変わるのだろうか。 父母や翁が帰ってくるのだろうか。]
琴は待ってるんだぞ。 ずっとずっと。
ずっと……
(29) reil 2018/11/20(Tue) 22時頃
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つらいんだぞ。 毎日ひとりぼっち、さむいんだぞ。
だけど……
[ぽたり。ぽたり。 茶に波紋が拡がる。]
琴がないたら、父ちゃんも母ちゃんも爺ちゃんも心配するから。 だから、笑って待つんだぞ……!
(30) reil 2018/11/20(Tue) 22時頃
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『うん、いい子にしてると思う。』
[一年前の事件に関しては触れなかった。
父母が戻らないことで 心を窶れさせていた幼い彼女が 感情だけで選択したこと、 桜に取り込まれてしまったこと―― それを罪とは言えない。]
『みんな、分かってる。 君がいい子にしてること』
[おんなじなのだ。 自分が彼女くらい幼く、そして同じ立場にあったなら。 生まれてからずっと育ててくれた大天狗を 呼び戻せると聞いたら、同じことをしていた]
(31) motimoti 2018/11/20(Tue) 22時半頃
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[寒くて独りなのだと童女は言う。>>30 彼女には友達も居て、お菓子をくれるおとなも居る でも、孤独を慰めることはできない。
それでも笑わなければ困らせてしまうと 泣きながら訴える声を聞いていると心が痛い。 木葉天狗にとっては小さな頭を抱えるようにした]
『ううん、それは……違うよ。
今みたいに泣いたっていいんだ。 だって暖琴ちゃんが泣いてたら みんなが助けたいって思う。 みんなに甘えていいし、 甘えた分お手伝いをしてあげたらいい。 そしたら、きっとみんなも暖琴ちゃんも嬉しいよ。』
(32) motimoti 2018/11/20(Tue) 23時頃
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『嬉しいと、自然に笑えるでしょう? そうしたら、お父さんもお母さんも―― 八手様も、きっと喜ぶよ。』
[苦しいときも悲しいときも 自分の心に嘘をついて笑ってなきゃいけないなんて 拷問みたいなこと、きっと誰も望んでない。]
『あのね。暖琴ちゃんがよかったらウチに…』
[―――ふと、上を見た。
切れ目のような天井の一角。
あんなもの―――、 あっただろうか。]*
(33) motimoti 2018/11/20(Tue) 23時頃
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うん……
[悪い子になってしまったけれど。 この一年は、本当にいい子にしていた。 こくりと頷く頭を抱えられ、目を閉じて。]
[ぽろぽろ零れる涙をそのままに、言葉をゆっくり噛み砕く。]
……琴が? いいのかあ……?
[ぱちり、と大きな目を見開き 天井の一角を見つめる様子に首を傾げた。]
(34) reil 2018/11/20(Tue) 23時頃
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『暖琴ちゃんがしちゃいけないのは 独りで無理をすることだと思うんだ。
京のみんなが支えあったから、 今も京がなくならないで済んだ。 だから、支えあって助け合わなきゃ。』 [少なくとも、そうすることが一歩になると思う。 前みたいに我慢していたら、 いつかダメになっちゃう日が来るような気がして。 良かったら此処に住むかと問いかけて、 しかし、天井の変化が目に付き――――。]
(35) motimoti 2018/11/20(Tue) 23時半頃
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[パカッとひらいた。]
(36) motimoti 2018/11/20(Tue) 23時半頃
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『えっ』
[そこから顔を出したのは、提灯と……南瓜? そして、見覚えがあり過ぎて困る―――]
『えっ…え、ちょ』
(37) motimoti 2018/11/20(Tue) 23時半頃
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いやーー、すまんすまん、遅うなったわい!
まさか極楽と天国があるとは思わなんだ。 東洋妖怪は極楽行き、西洋妖怪は天国…だなんてのう じゃこうのすけを探すのに苦労したわい
[首に花を編んだ輪っか――レイを沢山ぶらさげ 山伏姿ではなく南国風の花が 印字されたシャツを着た爺が飛び降りてきた。 続いて提灯と南瓜も落ちてくる。 娘との再会に涙を流して喜んでいた]
(38) motimoti 2018/11/20(Tue) 23時半頃
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[顎を外して固まっている弟子ににたり顔。]
しっかし天国も中々よかったのう。 すけべな格好をしたおなごは沢山おったし …いや、ごほん。
ほれほれ、お土産を沢山買うてきたぞい
[バターたっぷりのクッキイやチョコレエト 身体にあまりよくなさそうな色とりどり]
言ったじゃろう、かならず探してやると。
[共にとはいかずとも、探すと約束した>>4:30。 天国まで掛け合うにも距離があった上に、 二妖を送り届けるにはえらく手続きも掛かったが こうして連れてこれたのは 天狗が詰んだ得であると仏様はお許しになった。]
(39) motimoti 2018/11/20(Tue) 23時半頃
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[親子の再会を目を細くして見守ろう。
『爺ちゃん』へのほっぺちゅーは後回しでも許す たぶん、ないけど]**
(40) motimoti 2018/11/20(Tue) 23時半頃
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―――――― ふえっ
[ぱかり、と開く天井。 そこから出てくるのは、南瓜と、提灯の―――]
(41) reil 2018/11/21(Wed) 00時頃
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――――父ちゃんっ!母ちゃんっ!!!
[会いたくて会いたくてたまらなかった、だいすきな両親。 強がりじゃない、本当の涙が溢れて止まらない。]
父ちゃん母ちゃん!! ほんとか?ほんとに父ちゃんと母ちゃんか? 会いたかった……会いたかったんだぞ……!!
(42) reil 2018/11/21(Wed) 00時頃
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―1年後―
やれやれ…結局此処か。
[目覚めたのは京都の西、化野の念仏寺の近くの無縁墓地だった。つまりは、この国でねぐらにしていた場所だ。]
冥府に落ちたが、十王が本当にいるとはな…… それとも、我の落ちた冥府が中華風だっただけか。
[冥府といえど、地上の役所と同じように裁判官もいれば、官僚もいる。京での悪行は当然こちらにも知られているから、地獄行きは(もっとも、中華では、地獄と言っても刑期は数年程度だ)覚悟していたが、どうやら冥府の役人が名簿を取り違えていたらしい。こういうところまで、地上の役所と同じだ。
(43) (so) 2018/11/21(Wed) 00時頃
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天地の理を外れているツェンには、そもそも完全に燃えて無とならない限り、行く極楽も地獄もない。気の遠くなるほどの年月を経て再び天地の精気を集めて蘇るまで、ただ朽ちた屍の姿のまま、じっと身動き取る事もなく地上で悠久の時を待つだけだ。苦役と言えば、これがそうだろう]
やれやれ。我が再び蘇るまで清があるか、あるいは次の王朝すら滅んでいるか… それまでこの醤油臭い国でこのまま過ごさねばならぬのか。
[深く溜息をついて、できる事と言えば瞑想か、昔を思い出すぐらいだ。この国に来てからの思い出と言えば、団子を食ったり珈琲を啜ったりした事ぐらいか]
我が再び目覚める頃、まだ奴ら生きているだろうかな。
[再び顔を合わせたくはないが、まあ敵対さえしなければ面白い連中ではあったな、と考えながら、ツェンは再び目覚めるまでの間、長い瞑想に入る事にした**]
(44) (so) 2018/11/21(Wed) 00時頃
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「まあまあ、琴ちゃん、大きくなったのね。 ごめんね、ママたち、少し帰るの遅くなっちゃったわね」
『そこな紳士には礼を述べねばなりませんね』
「まぁこの人。この通り歓楽帰りでもありますもの。 まったく、ハワイはハワイで別の神性の影響下ですのにね。」
[口々に言葉を連ねる両親。 その様子に、どんどんと頬は薔薇色に染まっていく。]
ほんとにほんとに、父ちゃん母ちゃんなんだぞ! 琴、ずうっと待ってたんだぞ!!
(45) reil 2018/11/21(Wed) 00時頃
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ひとりぼっちで待ってるの、すっごくさみしかったんだぞ……
[またべそをかきだす娘を柔く撫で、抱きしめる。
そして、弟子天狗の方を見]
「うちのかわいい娘が大変なご迷惑とお世話をおかけしたようで、誠に申し訳ありません。 感謝の言葉では足りないくらい。
それはそれとして」
(46) reil 2018/11/21(Wed) 00時頃
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「"よかったらウチに"なにかしら?」
[母の厚はつよい]
(47) reil 2018/11/21(Wed) 00時頃
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― それから ―
[何だかんだで、無事だったへいも屋の面々である。 無論、防衛に徹した塗壁の功績でもあるのだったが。
店も無事となれば、これは当然。 すぐに商売を始めるのはいつもの事か。
やがて、冥府から戻ってきた面々とも交流を交わし。 裏稼業も変わらず続けていた。
そんなある日のこと。]
(48) 葵 2018/11/21(Wed) 20時頃
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……退屈ね。
「へりんへいも、どうしたのさ。」
[今はお客さまは居ないからその呼び方でも良いけれど、と前置きしつつ。 凜はいい加減、飽きてきたと皆に告げて。]
私らもまたどっか移住しようかしら。 海を渡った、向こうの国なんて良いわねえ。
[西洋で妖相手に立ち回り。 やがて、向こう側でもへいも屋を始めるかなんて笑っていて。]
(49) 葵 2018/11/21(Wed) 20時頃
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礼などいらぬわ。 おんしらがおらんかった月日――心細さを これから先、とくと埋めてやれ
………あ、待ち。 やっぱいまのなしじゃ
西洋人のぴちぴちぎゃるが観光で訪れたら仲持て。 言語が通じるもんが儂には必要じゃて・・
[>>45 天国のおかげで、西洋文化や西洋のおなごの魅力も ばっちり思い知った爺でありましたとさ。
こそこそ耳打ちした『お礼』が小声なのは 奥さんに聞かれると 色々とまずかろうあれでこれよ。]
(50) motimoti 2018/11/21(Wed) 22時頃
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[まあ、それはそれとして。 一家の親愛を深める家族の様子は心洗われる。>>46]
おんし、いつまでそうしておるんじゃ?
[顎が外れたまま固まっていた木葉天狗も、 天狗爺に声をかけられ、ハッ!と背筋を伸ばす。 母親からのお礼を受けて、 いえいえそんなと頭をぽりぽり掻き]
『い、いやあ突然のお帰りだったものですから…。 しかし、八手様もお二妖も戻られて本当によかった。 ぼくは大したことは出来てませんが…… 何はともあれ、これにて一件落ちゃ』
(51) motimoti 2018/11/21(Wed) 22時頃
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[しかし、事態はまだ解決してはいなかった。>>47]
(52) motimoti 2018/11/21(Wed) 22時頃
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『い、いやッそれはその!!!!』
[般若が乗り移ったかのような母親を前にし、 顔を青らめ、泡でも吹きそうになっている弟子を尻目に]
……まったく、しょうがない弟子じゃのう。 まだまだ若輩者じゃて、すまぬのう
儂の留守にかけつけて、 幼い童に手をつけようとするとは…
恥を知れい、恥を。
[おまいう爺は自分の普段を棚に上げて大笑いで済ませる。 提灯一家の住居がなくなってしまった事情やら何やらを 果たして説明する隙が出来たのはいつのことやら]**
(53) motimoti 2018/11/21(Wed) 22時頃
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『ははは。恩人なので多少は考えますが、僕もまだまだ妻や娘には好かれていたいもので。』
[バレたら怖いじゃ済まない。 もう一度井戸の底を見るハメになるかもしれない。 そんな男衆の会話を、幸運にも母は聞いていないようで、しかし嫋やかに笑いつつも、背後に般若を浮かべて]
「ほほほ、いーえ、いいんですよ?琴ちゃんもそろそろお年頃なわけですし。ですが、まずはこの母にですね……」
[母はつよい]
(54) reil 2018/11/21(Wed) 22時頃
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んーーーー? 母ちゃん何言ってんだぞ? あっ、そうだ!
[母親の様子に首を傾げて。 はたと思い出したように翁を見、駆け寄って]
爺ちゃん爺ちゃん!
(55) reil 2018/11/21(Wed) 22時頃
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ありがとう!大好きなんだぞ!
[満面の爛漫な笑みと共に、抱きついた。**]
(56) reil 2018/11/21(Wed) 22時頃
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― あれから一年 ―
はぁい、珈琲と茶菓子、お待ちどーさま。
[緋桜の騒動から、なんやかんやでもう一年。 あん時はほんと大変だったなぁ〜って、懐かしむ余裕なんかもだいぶ出てきた。 なんせオイラ、ほんとに暖琴殺しちまったんじゃないのかって、もうただただ不安だったりなんだりで、必死で傷口舐めてたまでしか覚えてないんだ。 だからさ、暖琴や、ほかのみんなが戻ってきくれたって聞いたとき、すごい嬉しかった。 まぁ……全員ってわけには、いかなかったけど。]
(57) nordwolf 2018/11/21(Wed) 22時半頃
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[なんやかやで、三峯茶房は今日も営業してる。 やっぱり珈琲より茶のほうが売れてるけど、そんでも以前よりはまぁ、ちょっとは浸透してきたんじゃない、かな? あと、挽いた豆と茶ばの販売も始めてみたんだ。 茶葉は煎茶とほうじ茶。それから豆の仕入れ先で分けてもらった、不思議な香りのする茶葉も、少しだけ置いてるんだ。 紅茶っていうらしいんだけど、これがまた美味しくて! 珈琲とはまた違う魅力っていうか、ふわりと立ち上る華やかな香りに、口に含んだ時のまろやかな渋み。そしてなにより色がいい。 初めて飲んだ時はほんと興奮して、朝まで寝つけなかったよね! ただ、この紅茶って茶葉、困ったことに、珈琲より高くてさ……広めるのには少々難儀しそうだよ。 今度、よく来る小天狗に飲ませて、反応見て見ようかな。]
(58) nordwolf 2018/11/21(Wed) 22時半頃
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[いつものように珈琲を淹れて、いつものように菓子を出して。 そしていつものように、休憩時間。
オイラには、日課がある。]
ほぅら、今日は新豆が入ったんだよ。
[店先で、空に語りかけながらの、一杯。 湯気をゆっくりと、空にたなびかせて。
嗚呼、日常が戻ってきたんだな……ってね**]
(59) nordwolf 2018/11/21(Wed) 22時半頃
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『お、お待ちくだされ…ぼくはそのような 不届きなこと、考えては……っ 暖琴ちゃんのお宅がなくなったと聞いて それなら改装もしたので寺に住んではいかがと…!』 [いつの間にか正座させられた弟子が 鬼子母神と般若を足して二で割った妖気を纏う 提灯母親からどえらい圧力を かけられているのを面白がってみていたが>>54 家が無くなったという話を耳にし]
うむ?そうじゃったのか。 なれば一家よ、新たな住居を探すまでは 寺に滞在するが良かろう。 [そこで不意に呼ばれ、『TENGOKU』と刷られた 土産の紙袋を抱えたまま振り返る。]
(60) motimoti 2018/11/21(Wed) 22時半頃
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なん…
[いつもの様に駆け寄ってくる童女に、 顔面を庇うぽぉずをしかけるも 、、 ―― はぐに完全硬直。]
(61) motimoti 2018/11/21(Wed) 22時半頃
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ぶッふぉあ!!!
[突如のことに、鼻血が噴水のように飛び散る。 刀で頚動脈を断ち切ったかのような夥しい勢い。 ちょっとだけ魂が口から出かけたが さすがに三度目の死を経験するまでには至らず済んだ]
どぅふふ…あや、あぶない… ポックリ逝きかけたわい… よしよし、ええ子じゃのう。
[鼻血まみれで頬ずりしようとしたが 流石に嫌がられたかもしれない 緋桜すら避けた部分の血じゃし……。]
(62) motimoti 2018/11/21(Wed) 22時半頃
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[土産袋は辛うじて無事であったが廊下板が血まみれに。
このときの鼻血はいつまでも床に色濃く残り、 のちの世では『血天井』として文化財になるそうな。
………天狗の鼻血とも知らずに]**
(63) motimoti 2018/11/21(Wed) 22時半頃
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─緋桜のその後─
[緋桜の件でてんやわんやのその後、 凛には食料をあてがって貰ったし、 蓮にはチョコを渡そうとしてやっぱり自分で食べたり、 揺籃には飛びついてやっぱり頭皮が擦り切れるような撫で方をされたようなされなかったような、色々あった。
お爺様は帰って来れなかったのかと残念に思っていたら、しっかりお土産を連れて帰ってきたらしい。 ……冥土の土産ってこういう意味だっけ。 暖琴へのお祝いも兼ねて、かふぇでお茶である。]
へー、お爺様と家族ぐるみのお付き合いになってるんだね。
[暖琴のお母様はお強い。 色々あったみたいだけど、これからは庇護者も居るみたいだし、なんとかなるかな。]
(64) sayuru 2018/11/21(Wed) 22時半頃
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[苦いのが苦手な自分に合わせて淹れてもらった珈琲にはミルクと砂糖がどばっと入っている。]
この珈琲の他にも、紅茶とか、ワインとかビールとか、 近頃はいろんなものが入ってきてるのよね。
[カステラも最高。とフォークでつつく。]
やっぱり、昔からあるお酒を売る側としてはー、 いろんな飲み物がどんな風に知りたい訳なのよ。
[呑気に聞き流してくれそうな相手に一方的に熱意を語るのが、伽耶の茶会であったけど、暖琴は意外としっかりしたところもあって、聞き上手だった。]
(65) sayuru 2018/11/21(Wed) 22時半頃
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[心配事の一つが片付いて、これを機会にと]
私、東京に行くわ。
[決意を述べる。 文明開化で開けた首都に一時滞在してみてくるのだ。
ちなみに「かさぎ屋」はそのまま京にあるのだが、 …緋桜の件からなんか自分と人間との距離が縮まって、威圧する必要がないのが調子狂う。 まあ、自分が居なくても妖怪御用達の酒屋を続けてくれそうなのはいいんだけど、 粗相しそうな妖怪客には十分言っておかなければならない。]
(66) sayuru 2018/11/21(Wed) 22時半頃
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あの…どうかな。 貴女のご両親とか、 特にやらないといけないこととかなかったら、 たまにでいから、うちの店の妖怪面での商売維持に力を貸して欲しいの…
[中途半端に人間と関わりを持つとめんどくさい。 でも長年住んだここが家になってる。
本当に本当に、本当に、めんどくさいね。
────商人の娘についた蛇は今日もせっせと長期出張の準備**]
(67) sayuru 2018/11/21(Wed) 23時頃
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[お揃いのたっぷりのミルクとお砂糖をいれた珈琲を飲みながら、お茶会。]
えーっ、京から出てっちゃうのかあ?
[突然の東京遠征の話に大きな声で驚く。 それも、彼女の提案を聞けばにっこりと笑い]
うん! きっと父ちゃんも母ちゃんも協力してくれるぞ! 父ちゃんの国のお酒とか、入りやすくなると思うぞ!
[ねっ、そーすけ! と店主の方を振り返る。 娘のやらかしたことへの罪滅ぼし……というわけではないが、父も母も、精力的に協力していた。]
(68) reil 2018/11/21(Wed) 23時頃
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― ある時代のある村で ―
[京より北の小さな村。 富士の噴火の噂が伝わるなか、女がひとり蔵の中から小さく切り取られた空を見ていた。 女は父親の言いつけで蔵で暮らし、度々村を訪れる旅の青年に思い耽ていた。
この村から少し歩いた所に大きな池がある。 昔、村の娘がこの池まで逃げてきた龍を看病したという。 村が飢饉に襲われた際に、龍はその娘を妻に貰う代わりにこの村を救った――そんな伝説がこの池にはあった。
ある時、蔵の女が妊娠したという。 女はいいこ、いいこと大事そうに腹を撫でる。 青年が夜に来たと女は言うが、誰も蔵の扉を開けた音を聞いていない。 村人は山賊か妖怪にでも食われたかとうとう頭がおかしくなったかとしか思わなかった。
これ以来青年が村を訪ねる事はなかった。 小さな青空を見ながら青年の事を想う。 そして青年への不安で頭が満ちたとき突然腹が痛んだ。]
(69) Enk 2018/11/21(Wed) 23時頃
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[産婆が介抱するなか、胎から我が子が出ていくのが女にはわかった。 それに安堵し産婆の顔を見るが、なぜかその顔は引きつっている。 女は不思議に思うも疲れでそのまま眠りについてしまった。
朝、目覚めると我が子がどこにもいない。 まともに動けぬ体で村中を走り回り我が子について尋ねが、相手にする者などいない。 茫然自失で蔵に戻り、寝床の上で腹を撫で続けた。
いいこ、いいこ。 どこへ行ってしまったの。行っちゃだめよ。 もうどこにも行かないようにお腹に戻してあげるからね。 いいこ、いいこ…
そしてついに村が飢饉に襲われ、村人たちの恐怖が狂気に変わっていく。 龍神様にまた助けてもらわなければ。 龍神様の“妻”を捧げなければ。]
そうだ、あの女を龍神様に捧げよう。
(70) Enk 2018/11/21(Wed) 23時頃
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[飢饉で苦しむ里を守れるのは龍神様だけ。 お前は龍神様の妻になるんだ。
女は村人に言われるがままに池の前へ立たされる。 綺麗な着物、手足には鮮やかな装飾、小さな祭壇には貴重な米や海の物。 女の父親が祝詞をささげ、そして、 女は池に突き落とされた。
水が冷たい。着物が重い。息ができない。 嗚呼、我が子がいない。
揺らめく青空は徐々に小さくなっていき、まるであの蔵で見る小さな空のようだと女は思った。 その空も消え、無音の暗闇に包み込まれる。 だが池の底は僅かに明るく、そこには鱗の山があった。 土ぼこりを立てながらゆっくりうねるそれは、胴径が人間の身長程ある巨大な蛇のような何か。 これが龍神様なのか。]
(71) Enk 2018/11/21(Wed) 23時頃
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[人と妖だけでなく、西洋も入り交じり、進みゆく時代を好ましく見ていた両親だ。 きっと、伽耶の仕事にも手を貸してくれる。]
琴、いっぱいいっぱいお手紙書くから、伽耶もほしいんだぞ! ねっ、ともだちの約束!
[小さな小指を差し出して。 ぶんぶんと振る。 大きくなったら、いつか2人でお酒も飲もう。
あれ、妖怪っていつから飲んでいいのかな?**]
(72) reil 2018/11/21(Wed) 23時頃
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[あまりに巨大で向こう側にある龍神の顔を見ることはできない。 龍神が低くしゃがれた声でお前は誰だと問いかける。 私はあなたの妻だと答えるが、私にもう妻などいないと声が響く。 それでも私はあなたの妻にならなければならないと言うと、しばらくの沈黙の後、龍神は名前を尋ねた。]
私の名前は、いえ、です
[龍神はそうか、と呟きそれ以来声を発することはなかった。無理やり押し付けられた妻だが、龍神はおいえをそばに居ることを許した。龍神にはもう村を守れるほどの力も無く、おいえが来てもただ眠り続けるだけ。 いつか消える日まで、おいえに加護と居場所を与え続けるのだった。
そして、ある日池の底で龍神へ信仰が途切れた音を聞く。 龍神の身体がひび割れ始め、おいえはそれを繕おうと必死で龍の身体を撫でる。 おいえは龍神を通して外の様子を視ていた。 村人は都合のいい時ばかり龍神を頼り、自分勝手にものを押し付け。今では文明開化により信仰がうつろい、古きものは悪とされ、ついに誰からも龍神は忘れられた。 主の消えた池に鱗が舞う。
神は死んだ。女は怨んだ。変わりゆく人を、時代を、すべてを。 恨み、怨み、憾み。鬼へと落ちたのだった。]
(73) Enk 2018/11/21(Wed) 23時頃
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― 一年後 六道珍皇寺・地蔵堂傍 ―
[広い青空。目を覚ますと地蔵堂の横で倒れていた。 身体は濡れ、着物は所々破け、腰のあたりで上下に分かれてしまっていた。]
なぜわたし こんな所にいるのかしら
[たしかいつもの通り蔵の中にいたはず。 身体を起こすと帯がほどけ胸元があらわになる。 その時地面に二つの黒く薄い物が落ちた。 もとは一枚の鱗のようだった。 片方は青黒く輝き、もう片方は黒ずみ、触ると砕けてしまった。 それを見るとなぜだか悲しくなった。それと同時に思い出す。 自分の身体が融けていくような感覚。 ぱきりという音。 揺らめく小さな空。 上へ引っ張られる浮遊感。]
(74) Enk 2018/11/21(Wed) 23時半頃
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[快諾してくれた暖琴に、両親の意向はいいのかと拍子抜けするも、事情を考えれば納得だった。 人間と妖怪との異種族交流はお手の物だろう。]
新しいお酒…いいわね。
[思わぬ恩恵がありそうで頬が緩む。 暖琴は爪輔の方に向いて得意そうにしていた。 そういえば珈琲も外国のものだし、協力してたりもするのだろうか。]
(75) sayuru 2018/11/21(Wed) 23時半頃
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[お手紙を書くよと言われて、家がある事のありがたみが沁みる]
私書くわ。 友達に知ってほしい事、何でも書くからね。 約束ね。
[業務連絡とか言わないだけ成長したと思う。 あと本当に最初に出会った頃言ったみたいに、かふぇで商談してた。 思い出してくすりと笑う。
約束の証として小指をきって、 大きくなったら呑もうと。
……うーん、伽耶は伽耶として生まれた時から呑んでるね。
呑んでないなら開拓する楽しみがあるかな、とまた帰る日も含めて、 楽しみな未来で今は胸がいっぱい**]
(76) sayuru 2018/11/21(Wed) 23時半頃
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[未だ形ある半分の鱗を握りしめる。 思い出した記憶の欠片が意味するものは分からない。 だが全てを失い、だからこそ自由になれたのだと悟った。
おいえは立ち会がり、手で服を留め歩き出す。 何も知らない都で弱い自分は生きていけるのだろうか。 生きていけないかもしれない。 でも暖かな空気が包み込むこの都ならもしかしたら―――
―――そして新しい時代は進んでいく。**]
(77) Enk 2018/11/21(Wed) 23時半頃
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