24 ロスト・バタフライ
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ロビンに3人が投票した。
フィリップに2人が投票した。
ニールに2人が投票した。
ロビンは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
アイリスが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、フィリップ、ニール、コリーン、レティーシャ、ノックスの5名。
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[――それは、 よしなさいと、制するロバートの手に。 気を取られた一瞬の事でした。
彼を庇うように前に出たわたくしの視線が、フィリップから離れた一瞬、 わたくしの横を風の様なものが走り抜けたような気がして]
……え?
[風に舞う銀の髪が、やけにスローモーションで見えて。 そして――]
(0) 2011/01/30(Sun) 02時頃
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それでも生き下がる訳には行かない。
何もせずに死ぬのが嫌なら 生きて欲しい、それが願いなら
ただ生き延びず、死ぬまで生きることを選ぶ。 それが僕の応え方だ。
[じりと詰める間合い。コリーンの鋭い眼差しにも退かず躊躇わず]
――許さなくて良い。
[彼女を見ずにただ、ロビンを見据え。 彼の真っ向から懐に飛び込んだ。風が、銀の髪を揺らすのが視界の端に]
(1) 2011/01/30(Sun) 02時半頃
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[わたくしは何も出来ずに、ぼんやりと見詰めます。 銀の髪を揺らす一陣の風を。
その風の軌跡を]
―――…っ!?
[折り重なる様にぶつかる二つの身体。
ロバートの名前を呼ぶことすらできず。 わたくしは彼の身体が膝を付くのを、まるで夢を見ているかのように、ただただ見詰めて]
(2) 2011/01/30(Sun) 02時半頃
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[研ぎ澄ます意思に戦場での感覚が蘇る。 動きは常人のそれよりも、的確に素早く急所を狙う。
一太刀。切り上げるのは彼の喉元。 返す刃で刺し貫くのは心臓。
ただ、焼けるように熱い。 彼の血なのか、 反撃に受けた負傷なのか今は判然としないまま。
赤が飛び散るその背後で、起こることまだ知らぬまま――*]
(3) 2011/01/30(Sun) 02時半頃
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いやああああああああああああああ!!!
(4) 2011/01/30(Sun) 02時半頃
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[唇から洩れるは、魂を劈くような悲鳴]
いや、いや…っ、いやあああああ!!
[目の前が絶望に赤く染まります。 まるでロバートの中に眠る憤怒の炎に、眸が焼かれてしまったかのように、赤く、赤く――
倒れ伏す枯れに駆け寄る事も出来ぬまま。
わたくしはそのまま。 この現実から逃げるように、意識を閉ざすのでした**]
(5) 2011/01/30(Sun) 03時頃
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[ニールから蝶が離れて、一瞬のこと。 その蝶は色を変え、黒く光りながらアイリスの元へ。
どこからか同じような蝶が現れ、アイリスを覆う。
―――姿を隠してしまうほどに。]
(6) 2011/01/30(Sun) 09時頃
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[彼女は声をあげただろうか。 蝶が啄むのはその身体か魂自身か。 ゆっくりと時間をかけて、少女の身体から生を奪っていく。
彼女の命が尽きる頃、 蝶はぼとぼととその場に落ち、羽を散らしたまま死んでいった。
その場に横たわるは少女の遺体と大量の蝶の死骸。]
(7) 2011/01/30(Sun) 09時頃
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>>1>>3速い…!?
[ロバートにフィリップが刃をつきたてる一瞬は目で追えただろうか。
しかし逆に、視界から外れたことにより。 >>6>>7蝶の群れの、それを見ることが出来たのだろう。]
アイリス殿―!
[駆け出すはアイリスに、蝶を跳ね除けようと。 しかし数羽のはずの蝶は、自身を近づけず吹き飛ばされた。]
(8) 2011/01/30(Sun) 13時半頃
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うぐ…っ!
[カウンター気味に数歩分後退し小さく尻餅をつけば、痛みで視界がぼやける。
そんな中にも急襲した蝶が彼女の何かを吸収している。 血を吸われただろうペラジー、血を吸っただろうトニーがフラッシュバックする。 そして瞬間視線をノックスに移す。 彼はどの様な表情か分らない、しかし、彼に向かって叫んだ。]
ノックス殿、やめてください―!
(9) 2011/01/30(Sun) 13時半頃
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[あなたは、いきて――。 何があっても、あたしの分も生きつづけて。
倒れる間際か、倒れた後のことか。 アイリスの最後の言葉が聞こえた。
誰に向かって言ったのかは分らない。 いや、この場にいる生きている皆に向かって謳われたものだろう、と。]
くっ…。 アイリス殿…。
[蝶が地に堕ちたや、既に遅し。 近寄らずとも、彼女が肉と化してしまった事くらい直ぐに理解できた。]
(10) 2011/01/30(Sun) 13時半頃
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肉屋 ニールは、メモを貼った。
2011/01/30(Sun) 13時半頃
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[これは、きっと夢。 夢なのだわ……。
わたくしはまどろみの中、そう思います。
ロバートが死んだなんて、嘘。 これもまたお芝居に違いないと、 自分を謂い聞かせるように、何度も何度も思います]
(11) 2011/01/30(Sun) 15時頃
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ッ…。
[拳を地面に叩き付けた。 手に皮膚が擦られる感覚、血が滲む感覚、何れも痛みを伴うものだ。 涙は乾ききったように出ていないが、表情は憔悴して耐えるようだった。]
ペラジー殿の表現が正しければ、ロバート殿でなはない。つまりアイリス殿を死に至らしめたのは、ロバート殿ではない。 悪霊は、まだもう一人いるのです。
[ノックスをもう一度静かに見つめる。 伴うレティーシャには、小さく視線を下げた。]
ノックス殿―彼が嘘をつく理由は、一つしかありません…。
(12) 2011/01/30(Sun) 15時頃
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[だって約束したのですもの。 わたくしをあの甘美なる口接けで、彼と同じ世界へと誘ってくれると。
だからこれは、夢。 夢なのだと、何度も何度も謳います。
でなければ、きっと。 三度の喪失に、わたくしの心は砕け散ってしまうに違いないから]
(13) 2011/01/30(Sun) 15時頃
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[それと時を同じくして、一人の少女の命が果てた事も知らぬまま。 わたくしは夢の世界をたゆたうのです。
辛い現実には極上の夢で。 悲しい真実には最高の嘘で。 すべてを上塗りして。
狂った恋情の行き場はもうどこにもないから。 心の箱に封をし、絶望を抱いて閉じこもるのでした]
(14) 2011/01/30(Sun) 15時半頃
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コリーンは、眠りの縁へと落ちて行く。片羽を無くした蝶の末路は、絶望。そしてそれは死へと至る甘やかな毒へと変じて――**
2011/01/30(Sun) 15時半頃
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[銀の髪を揺らす影には、反応が出来なかった。 息を飲む間もなく、鮮やかに、フィルがロビンの喉を切り裂く。 その傍らで現れた蝶に我に返り、そちらを向くと。 蝶はあっという間に数を増し、少女を覆っていった。 思わず腕の中のレティーシャを庇うように、ぐいと肩を入れその視界を隠して。]
ロビン。 …フィル、どうして。
アイリス、アイリス、は…。
ねぇ…。
[誰に問いかけるわけでもなく、青ざめた顔で「どうして」と繰り返す。]
(15) 2011/01/30(Sun) 20時頃
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[何故か自分に投げ掛けられた制止の声にはぼんやりと。]
僕が、何? これを僕がやったって? …あはは。
[抑揚のない乾いた声で笑ってから、すっと冷たく目をそばめる。]
…ニール。 僕は、君の言葉は信じていないんだ。
[むしろ君が、とは問い返さず。それをしてもいたちごっこなのは解りきっているから。 視線で、彼を追い詰めようと。]
(16) 2011/01/30(Sun) 20時頃
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そうですか。 ふ、しかし、面白い視線してますね。
[>>16追い詰めるような、追い込むような視線。 少しだけ、仕方ないという諦観に似た表情を見せた。
表情を引き締め、隣にいるであろう彼女にまずは目を向ける。]
レティーシャ殿。 声が出ないんでしたな、反応をくれれば幸いと思っておきましょう。
少なからず、私は貴方が悪霊とは思えない。 恐らく貴方が抱える彼こそが悪霊と私は思います。 其れを承知で彼に乗るというのなら、私は止めはしません。
(17) 2011/01/30(Sun) 21時頃
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ぁ…?
…ぅ、ぁ…、ぁ…
[誰かの叫び声が聞こえた。 そう思った刹那、ノックスの腕に、力が篭って。
自分の視界は完全に遮られ、聴覚だけが生きていた。
ひらり、自分に触れようとする蝶をみる事が出来たなら、きっと。
自らに触れさせは、しなかったのに。
自らを腕のなかに閉じ込めている彼の心を知ることが、怖かったから。
けれど、蝶は構うことなく声を流し込んでくる。 心の中を、蹂躙するように。]
(18) 2011/01/30(Sun) 21時頃
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[ノックスの腕の中、自分に呼びかける声が聞こえた。>>17
けれど、それに反応は返さない。 否、返せなかった。
ただ、蝶が届けてくる声が、何度も何度も。 自分に語りかけてくる其れを、受け止めることで精一杯で。
そして、自らを抱きしめるノックスを見上げた。
彼の願いを、叶えても良いのかと。 その名を呼ばれることは辛いだろうに。 本当に、呼んでもいいのかと。]
(19) 2011/01/30(Sun) 21時頃
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[ノックスの返答はあるか否か。
それを待つ間に、ちらとニールに視線を向けて。 ふる、と頭を横に振った。
お願いだから、少しだけ。 時間を下さいと、口を動かして。
その言葉は、フィリップにも向けられたが伝わるかどうか。]
(20) 2011/01/30(Sun) 21時半頃
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[自分を見上げる視線に気付き、へらり、と笑う。 大丈夫と告げるよう。 元より自分には何もない。―何も、ないのだから。 そして彼女にだけ届くよう。 そっと耳元で囁く。]
(21) 2011/01/30(Sun) 21時半頃
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[レティーシャのその表情を何となく察知できたような。 読唇術の心得があるわけではないので限度はある。]
>>20時間を…いただきたい?ですかな。 ―分りました。今しばらくは。
(22) 2011/01/30(Sun) 21時半頃
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[ノックスの笑みと囁きに、ふるりとその瞳を震わせて伏せ。 するりと、彼の腕から離れた。
そして、横たわるロビンの元へ向かい、刺し貫かれたままのナイフを抜き取って。
両手で、それをしっかりと持った。]
(23) 2011/01/30(Sun) 21時半頃
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――――。
[すぐ傍で鼓膜を揺らすのは、 片羽をもぎ取られたコリーンの悲鳴。
彼女がロビンの示唆した悪霊ならば、 アイリスへと向かう前、此方に意識が向くはずだと。
何もかも受ける心算で眇めた双眸は
何の兆候もなく崩れ落ちる二人に見開かれる]
アイリス!!
[振り向く頃にはもう遅い。 弾き飛ばされたニールの巨体を避けながら 蝶へとナイフを閃かすも、弾き飛ばされ手から離れた]
(24) 2011/01/30(Sun) 21時半頃
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っ 今、たすけ――
[反動に痺れた腕で蝶を掴もうとしても弾かれ続け。 残される言葉、抗うように声を絞り出す]
必ず生きる。生きるから 君も
[いきろ。と、続く言葉は声にならず。 成す術も無く、蝶の離れた体を抱くだけ]
(25) 2011/01/30(Sun) 21時半頃
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…ノックス。
[ニールの声に、アイリスを抱いたまま彼を見る>>12]
一緒に戦うと、決めたんだ。
[どうして、その言葉へ苦く呟き唇を噛む]
蝶を、使うのは君だろ…ノックス。
[ニールを悪霊と示したのも、 理由は判らずともノックスへと襲い掛かったのも アイリスへと襲い掛かったもの、蝶だと]
[ニールが呼びかけるレティーシャへと視線を移せば 微かな唇の動き。全て読みきれなくても、意味は通じ 頷く]
(26) 2011/01/30(Sun) 21時半頃
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[ニールの返答>>22とフィリップの頷き>>26に、お礼を言う代わりに頭を下げ。 泣き崩れたまま意識の無いコリーンには、悲痛に目を伏せた。
ナイフを返せと言われたら、ふる、と頭を振り。 どうするのかと問われれば、否、問われずとも踵を返す。
そこにいるノックスと向き合う為に。]
(27) 2011/01/30(Sun) 21時半頃
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ぁ……、っ、ぁ…
…っ、ごほ、…は、っ……
[無理に言葉を話そうとして、痛む喉が呻きすらも拒絶しようと咳き込む。
それでも、無理やり其れを音としようとする。
それが、彼の望みだから。]
(28) 2011/01/30(Sun) 21時半頃
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…っ、わ、たし、の。
[何度か咳き込んだ後。 出た声は小さく掠れていたけれど、確かな言の葉。]
…わたし、の、したい、こと、は。 あな、た…の、望み、を。
かなえ、たい。
それが、あなたの、よろこびであっても、なくても。
私には、聴いたことしか解らない。 貴方が望んでいると、言ったことを叶えることしか、出来ない。
ごめんなさい、…………アーノルド。
(29) 2011/01/30(Sun) 21時半頃
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[そう告げて、彼にナイフを向けた。
それが、自分に向けられた、
─ナハトの、願いの言の葉だったから。]
(30) 2011/01/30(Sun) 21時半頃
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[掠れた声で、それでもしっかりと紡がれた名前に、 ふわりと微笑む。 そして握られたナイフには、無防備に両手を横に広げ。]
そう。 よく言えたね。
僕の、名前。
(31) 2011/01/30(Sun) 22時頃
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戦おうか、と僕は君に問いかけたけど。 君は、…どうしたい?レティ。
(32) 2011/01/30(Sun) 22時頃
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あははははははは!
君は、帰りたくないって言ったね?
それなら僕と、消えてみようか。
もちろんここにいる全員が一緒に。
全部消えて、無になったら、
混ざり合えるかもしれないね。僕たち。
そうしたら片羽も何もない。
形すらない。完全も不完全もない。
[狂ったように、笑う裏で。]
(33) 2011/01/30(Sun) 22時頃
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[ぼんやりと、その影は、揺らぐ。 輪郭を、失くすように。]
(34) 2011/01/30(Sun) 22時頃
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わ、たし、は。
あなたと、いっしょに、いた、い。
[ナイフを向けられてもふわり微笑み問う彼に。 彼にしか聞こえぬように囁いたそれを、もう一度、はっきりとした言葉で繰り返した。
けれどすぐ、目を伏せて。]
でも。
あなたが、のぞむことを、かなえたいの。 私は、あなたに、救われたから。
あなたに、すこしでも何かを、返したい。
(35) 2011/01/30(Sun) 22時頃
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アーノルド…?
[ゆらり揺らぐ輪郭に気付いて、目を見開く。]
、あ…、ま、って。 おねがい、ま、って。
きえ、ないで。
けさないで。あなたを、消してしまわないで。
[どうかと、手を伸ばす。 片羽なんて、自分は要らない。 彼の片羽になりたいなんて、おこがましいことも言わない。 けれど、その存在を消して欲しくない。
生きていたい人だけじゃなく、何より、彼を。]
(36) 2011/01/30(Sun) 22時頃
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[伸ばした手には、何か触れたろうか。
その手に握っていたナイフは、手から離れ床に落ちて。
高い─高い金属音が、響いた。**]
(37) 2011/01/30(Sun) 22時頃
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[落ちたナイフを見て、あは、と笑う。 輪郭の抜けた腕を、その金髪に伸ばして。]
馬鹿だなぁ、 死者に心を許すなんて。
そう、そんなに君も消えたいの。
[抑揚のない声で言い、その頬に触れたあと。 紡ぐのは、残酷な言葉。]
(38) 2011/01/30(Sun) 22時頃
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でもね、残念。 叶えてなんて、あげないよ。
僕が、人間の願いなんて、 叶えてあげるわけないでしょう?
(39) 2011/01/30(Sun) 22時頃
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[ゆっくりと、それからレティーシャの頬に軽いキスを落として。 すぐにその体を離すと、ニールとフィリップに向き直る。 彼らが自分に向かってくれば、対峙するつもりで。**]
(40) 2011/01/30(Sun) 22時頃
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[待つ間、>>37レティーシャの姿がノックスから離れた。 >>39ノックスの言葉は、もう自分に対してではなかったが…。]
…私はね。 最も親しい人間から永遠と思える時間虐げられてきました。
(41) 2011/01/30(Sun) 22時半頃
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私はそれでも生きてきた、いや生きなければいけませんでしたから。歯を食いしばっても何度屈辱に塗れようとも、生きなければならなかった。
しつこかろうと何度でも言いましょう。私は両親に会うまでは死ねません、死ぬわけには行かない。
[>>40正面から向く相手に、片羽の残したノートの言葉を紡ぐ。つまりはそれが自身の抜け落ちたものだと今は理解できる。]
(42) 2011/01/30(Sun) 22時半頃
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私を殺すというのならそのアイリス殿を死に至らしめた蝶を私に投げ入れればよろしい。
[内では恐怖が塗りつくされそうな気持ちで一杯だ。幾度と無く自己暗示と虚勢を張っても死は恐怖であり、怖いものは怖い、足が今にも震えそうだ。]
ですが、そう易々と…。
[両腕の拳に力が入る。 させませんよ―声は上擦りすぎて、言葉にならなかった。]**
(43) 2011/01/30(Sun) 22時半頃
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肉屋 ニールは、メモを貼った。
2011/01/30(Sun) 22時半頃
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