229 観用少年
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墓
少
霊
全
ハワードに11人が投票した。
シメオンに1人が投票した。
ハワードは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!
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へー……って、枯れるってやべぇじゃん。 お前今までよく平気だったな!?
って俺は言うことじゃないけど。
[彼の説明を、初めて聞きましたという顔で聞く。 一度は読んでいたはずだが、すっかり忘れている。 大事なことでもサラ読みすれば頭から消えるダメ男である。
彼の話を聞き終わると、最初はなるほどなぁ……みたいな 呑気な顔をしていたのに、その意味を飲み込んでいくと、 マジで?!やばくね!?と口にしなくても顔で分かるくらいには 表情が変化する。
彼ではなく、人形についての関心がなかったから。 今まで本当に読んではこなかったけれど、 多少なりは分厚いそれを読み進めなければいけないかもしれない。
……とは思うものの。 明日読むか、明日。となっている時点で結果はお察しである]
(0) oikw 2017/10/16(Mon) 00時半頃
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[そして彼の口から滑り出る、脅しのような言葉。 それはつまり、また抱かせろというわけで。
弱みに付け込みやがってと思うのは仕方ないと思う]
……わーったよ。分かったから。 でも、そんな頻繁には無理。 仕事も忙しいし、俺も体力ねーし。 引きこもり舐めんなよ……
[今日だって、久しぶりなのに大分無理をしたのだ。 これが毎回、なんてことになったら正直困る。 次の日仕事に行けないなんてことになれば、 同僚はもちろん、自分やオスカーだって後から困る。
だから守られるかはともかく釘刺しはきちんとしておいて。 抱き着いてきた彼を抱き締め返した]*
(1) oikw 2017/10/16(Mon) 00時半頃
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てめえが言うな。
もっと褒め称えとけ。俺もよく枯れなかったと思うぜ。
[南方の頭の構造は不可解でならない。
表情の変化からすると無関心という訳では無いのだろう。 最早、物理攻撃専用になりつつある説明書に関心がないようだ。
南方が自分に関心がないのではないことぐらいわかる。 相変わらず人形としての意識が薄いのだろう。
それが3年先も続くかは知らないが。]
(2) 古都 2017/10/16(Mon) 12時頃
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[バレているようだが弱味に付け込んでいる。 白状すれば枯れるかなどもわからない。
満更でもない様子ではあったから そうなりたいと思って口にするのだ。
何となく他が南方に触れると想像しただけでムカムカする。]
はあ? ”研究”してんのに何が引き籠もりだよ。 週に1回ぐらいヤらせろよ。
やーらーせーろー
[南方が本気で嫌がれば無理強いなど出来ない。 だが南方の性格からして約束を取り付ければ反故にはしないだろう打算。
抱き寄せてる体をぎゅうぎゅう力を入れて無邪気な子どものようにねだる]*
(3) 古都 2017/10/16(Mon) 12時頃
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褒め称えろって言われると嫌だよな。
[我儘か、と言われれば我儘である。 だがこの掛け合いだってもう慣れたものだろう。
彼が自分に説明書を読んでほしいと思う気持ちはよく分かっている。 けれど、気が進まないのだ。 それを読めば、彼がわかる訳では無いのに。 こうして話すことで彼を知ることが出来るというのに。
だから相変わらず、彼に言われても適当にしかならないのだった]
[彼が弱みに付け込んでいるのも全てわかった上で、 それでも抱かれていいと思うのなら、 そいつはよっぽどお人好しか馬鹿だと思う。
……多分自分は、その馬鹿の部類だけど]
(4) oikw 2017/10/16(Mon) 15時頃
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あぁ!?研究なんてのは、動かねぇんだよ! 引きこもってんのと一緒だわ! でも肩こりと腰痛はやべーの!!
[彼の言葉に慌てて言い返す。 無茶なものは無茶だ。 週1じゃなくてせめて月1で、とか言ったところで 彼が承諾しないのは分かっているけれど、 言うだけタダだろう。
まさか彼が、打算でものを言ってるとまでは思わない。 見た目が少年ということもあって、なかなか弱い。 うっと言葉に詰まりながらも、それだけ言えたのだからまだいいだろう]*
(5) oikw 2017/10/16(Mon) 15時頃
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[記憶は綿飴のようにふわふわしていて、>>3:90 触れれば融けてしまうような儚いものでしかなく。 憶えているかの問いかけには唇を閉じ髪を揺らす。 曖昧な仕草でしかないのは、 朧げで自分でも理解できないからで]
……うん。
[沈黙の帳をほどく言葉は彼からだった。 距離が開いて背を見せる彼を見送る眼差しは淡く、 その背に小さな掌をゆらゆらと振って見送って。
ぽつんと部屋にひとり残され小さく息を吐く。 行ってらっしゃいの仕草へ視線を落とせば、 その掌が萎れるように寝台へと落ちた]
(6) pisca 2017/10/16(Mon) 15時半頃
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ぁ……そ、っか…
[芽吹くとはこのことなのだろうと自覚した。 好き、が織られて出来上がる心情に、 盲目に情を抱く人形の性のその先があると理解が及ぶ。
ミルクも、砂糖菓子も空腹を満たすだけ。 この盲目なまでに溢れる感情に名があって、 それを受け止めてくれる彼が居なければ、
もう、きっと――]
(7) pisca 2017/10/16(Mon) 15時半頃
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[思考は未だ明晰ではなくふわふわしていて、 緩やかな深度で染み入る甘みでしかないけれど。
扉が開いて、また彼の姿が見えて、>>3:93 絵本ではない本を手に隣に座ってくれて。
自ら身を寄せて、その本を覗き込む。 彼の指を道標に視線を彷徨わせて、言葉を聞いて、 理解はどうともしれず、ただその声の音に溺れるように]
(8) pisca 2017/10/16(Mon) 15時半頃
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うん。ケイイチがいい。
[絡む視線に仄かな色味を添えて、 琥珀の双眸を穏やかに緩め選択を繰り返す。 もう、きっと、何があろうとも。 彼が居なければただ朽ちるだけの盲目に、 他を見ることなどありえないと滲ませながら。
地図を差したままの指をほんのりと握った。 彼の瞳が何かに怯えているのを宥めるように、 やわやわと指を包んで引き寄せて、 ふっくらとした唇で指先にそっと口付けを落とし]
(9) pisca 2017/10/16(Mon) 15時半頃
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大好きだよ、ケイイチ。
[恋というには熱く、愛というには稚く、 その狭間に揺れる言葉は砂糖菓子よりも甘く。
とろりとした蜂蜜をひと匙混ぜて、 瞳はケイイチから離さず、きゅっと指を握った**]
(10) pisca 2017/10/16(Mon) 15時半頃
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[正直、ケイイチは怯えていた。 今日この瞬間まで、全てを明かさず過ごしたのも、 怯えと、それから生来の奢りが理由だ。
けれど、繰り返された選択に>>9 目を見開いて息を吐けば――]
うん、それでいい。
[言葉はどこか尊大なくせに、 瞳は歓びを隠さない。
包まれた指先がやがてその唇に触れれば、 ケイイチは溜まらず息を吐く。 熱い吐息が唇を湿らせて、心臓は音を立てる。]
(11) きんとん 2017/10/16(Mon) 17時頃
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うん……。僕も。 僕も、だいすき。
[指を握る手にもう片方の手を重ね、 甘く視線も絡めながら、 ケイイチは暫しその幸福を味わった。]*
(12) きんとん 2017/10/16(Mon) 17時頃
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[>>4とは言われても仕方が無い。 こんな風なのを合わせて”オスカー”なのだ。
説明書音痴がどうやって研究なるものをしているかも不明だった。 未だに研究の知識が乏しいオスカーと同程度だろう。
自分のことを自分で説明するのも慣れてきた。]
なんだよ、それ早く言えばマッサージしてやんのに。
つか、そんな引き籠もり断言してんじゃねえよ。 てめえ、明日から筋トレな
人間はすぐ老いるからな。足腰鍛えておかねえと。
[はっきり言おう。週1でも妥協したのだと。]
(13) 古都 2017/10/16(Mon) 20時半頃
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[駄目の展開図のような南方を野放しにしていると早死にしかねない。 適度な運動をさせようという使命感が生まれた。
適度な運動(卑猥)でも良いかもしれないが。
なお、月1など到底許容出来ないので当然のように却下した。 南方が未だに自分を子ども扱いをするのは釈然としないが]
(14) 古都 2017/10/16(Mon) 20時半頃
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[―――…次の日南方が起きた時には胃に優しい雑炊を用意した。 久方振りの濃厚な情交は負担が掛かったのだろう。
反省は一切していないが。面倒は見るのがオスカーである。]
オッサン風呂入るなら背中流すぞ。 大丈夫慣れてるから。
[隣に座ってミルクを飲みながら、上目遣いで見上げる。 純粋な憂慮を浮かべた顔を浮かべて
少し申し訳無さそうにすれば、まあ、騙されるだろうと*]
(15) 古都 2017/10/16(Mon) 20時半頃
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[説明書が嫌いな南方であるが、 研究に必要な資料や論文、説明書であれば幾らでも読む。 その事実を彼が知れば、不機嫌必須だろう。
要は、読もうと思えば読めるのだ]
……マッサージできんの? じゃあしてもらおっかなー。
筋トレはしない。
[彼の言葉にぱっと顔を輝かせて視線を向ける。 肩こりと腰痛は職業病であれど、ひどいときにはひどい。 だからできるのならば是非と頷く。 しかしそのあとで、エロいのとかはナシな!と 慌てて付け足す思考回路はまさにオッサンである。
筋トレ提案は、即刻却下した。 んなもんしたら筋肉痛になる。三日後に。]
(16) oikw 2017/10/16(Mon) 21時半頃
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[次の日、いつものより少しゆっくりと起きて、彼の朝食を食べる。 胃にやさしい雑炊は、正直死ぬほど有難かった。 ちょっとは反省してくれりゃいいとは思うけれど、 コイツ絶対反省しないだろうなとは思っていた]
んあ、いいよ。一人で入れるし。 お前がいなくてもそんくらいはできないとな。
[彼の申し出には首を振る。 下心だのなんだのを考えたわけではなく 単純にいらないと判断した。
憂慮を浮かべた顔に、大丈夫だと笑って]
……あぁ、そうだ。 次仕事行ったら多分何泊かするわ。 休み上がりだからちょい忙しいんだ。
[ふと、思い出したことを口にして。 お前留守番できる?と首を傾げた]*
(17) oikw 2017/10/16(Mon) 21時半頃
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[オスカーの南方評は文字を読むのが苦手だと落着してる。 研究というものをよく知らないのでその事実を知れば>>16
ふざけるなダメ男と、いつも通り口汚く罵っただろう。]
普通のマッサージも普通じゃないのも出来るぞ。 筋トレというか散歩からだなオッサンは。
[効率的に着々と進めていく。 しかも、エロいのは無しと言われれば、えー、と声を出した。
する気しかなかった。
なお筋トレというよりは健康保持なので筋肉痛にならないメニューを 考えようと使命感は燃え続けていた。]
(18) 古都 2017/10/17(Tue) 11時半頃
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[そもそも反省する部分がわかっていない。 指摘されても気持ち良さそうだったのに、としか思わないのがオスカーだ。]
俺がオッサンと入りたい。 家族水入らずで入ろうぜ?
少し狭くても大丈夫だって。
[くいくいと袖を掴んで訴える。 兎角、構って欲しそうな顔を浮かべる。
だが次に続いた声に嫌そうに眉を顰めた。]
(19) 古都 2017/10/17(Tue) 11時半頃
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え、…留守番? したくない。
[留守番出来るかと言えばしたくない。 何泊か、曖昧なのも気に掛かった。
子どもケータイはあるので連絡はいれるだろうが。 オスカーとしては今丸め込みたい時期なので
離れたくないのが切実な本音だ。]
……俺も、行ったらダメか? 一応、おとなしくも出来るし。
[ぼそぼそっと小声でそんな甘えたことを言った。*]
(20) 古都 2017/10/17(Tue) 11時半頃
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けーいち、……お腹、空いた。
[視線が絡む幸福に瞳を細めもしたが、 生き物である以上、おなかが空腹を訴えている。
くぅくぅ鳴るお腹を擦って示して、 言葉でも甘えるようにそれを伝えて、 着替えが終わった身体はまたベッドを降りて。
握ったままの手指をそっと引いて窺う。 上目のそれが彼を促し彼も立ったなら、 未だ震える脚を動かし、扉の外へ誘った]
(21) pisca 2017/10/17(Tue) 13時頃
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[従者のお兄さんたちの微妙な視線は、 笑顔をむければどこかに融けてなくなって、 代わりに世話を焼き始める姿に小首を傾げつつ。
その日、初めての朝食は、彼と一緒に。 世話を焼かれるだけでなく、 彼の飲み物を注いだり、パンの欠片を口に入れたり。
初めての経験を、楽しく、過ごした**]
(22) pisca 2017/10/17(Tue) 13時頃
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―それから暫く後―
[幸せに過ごしていたと言って良いだろう。 国からの余計な干渉はなく、外交先からの妙な横槍もなく、 日々穏やかに平和に、つまり幸せに過ごしていた。
しかし幸せなら幸せで、もっと、を求めたくなるのが人間の欲深さだ。 ケイイチは端末に表示されたページを難しい顔をして睨みつけながら見ていた。 そこには、「観用少年向け媚薬」と銘打たれた薬の商品説明が表示されていた。
あの後も幾度か身体を重ねた。 そしてその度に思うのが――やはり、ガーディの負担だ。]
(23) きんとん 2017/10/17(Tue) 14時頃
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[そも体格が違う。 大人と子ども、 それもガーディは殊更小柄で、受け入れる負担も大きいだろう。 例えガーディが「辛い」とは口に出さなかったとしても、勝手に気を揉んでしまうのがケイイチだ。 それでも求めてしまうのもケイイチだ。 であれば少しでも負担を減らしたいと思うのもまたケイイチだ。
初めてがああだったけれど、以降は殊更時間をかけて解すようにした。 それでも、体格差というものは無くなるものではない。当たり前だ。 苦痛を完全に取り除くことは中々に難しい。 もっと何か、出来ることがあるのではないか――そう考えたとき、行き着いたのがこのページだった。
観用少年を男娼として扱う店があることは知っていた。 それで――ふと、疑問を抱いたのだ。 小さな身体に対し、どう「痛み」に抗わせるのかと。 気になり調べて、観用少年用の媚薬があると知った。 痛みを和らげ感度を高め身体を解し、 即効性で後遺症なし成長もしない―― 完全にゆめのおくすりである。そんなものがあるだろうか。 ケイイチはそのページを舐めるように見回して――とりあえず、と、注文ボタンを押してみた。]
(24) きんとん 2017/10/17(Tue) 14時頃
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[翌日には荷物が届いた。 品名は「PCパーツ」だった。 小さな段ボール箱の中には、 初回サービスの安っぽいピンクローターと、 乳白色の錠剤が入った瓶が梱包されていた。 ケイイチは従者にそれを手渡し成分を分析させる。 人体には全くの無害、 観用少年に対してもホームページに記載があった以上の効用は望めないであろう、 という検証結果を受け取ると]
なるほど。
[一言呟いた。 そしてピンクローターと共に、 とりあえず、ベッドのサイドチェストに仕舞い込んだ。]
(25) きんとん 2017/10/17(Tue) 14時頃
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[夜。
共にベッドに入り込むと、ケイイチはガーディの頬を撫でた。 額に頬に唇に、いくつも口付けを送りながら、 頭の片隅で考えるのは――あの薬のこと。
どうやって飲ませるか、何と言って飲ませるか、 考えながらも、ガーディの唇に吸い付いて、 今日は「そういう」日なのだと、 ガーディに悟らせるように口付けを深めていった。]*
(26) きんとん 2017/10/17(Tue) 14時頃
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えー、じゃねぇよ。 お前って奴は……どさくさに紛れてヤろうとすんな。
あー……、散歩。それなら、まだ?
[オッサン回路かと思ったらそうでもなかった。 彼の不満げな声に駄目だというように首を振る。 そんなことされちゃかなわん。 というか、マッサージがトラウマになりそうだ。 なんでもかんでも思考をそっちに持っていくなと 窘めるように告げた。
筋トレが散歩と聞けば、それなら出来そうか、と 少し考える素振りを見せる。 けれど、早起きしなきゃいけないならやだなぁ……と、 相変わらずのダメ思考であった]
(27) oikw 2017/10/17(Tue) 15時頃
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風呂はまた今度な。 そんな顔されても………………だ、ダメだ。 お前と入ったらどうなるか分からん。
[袖を引っ張られてもダメだというように首を振る。 けれど、構って欲しそうな顔を見るとその心は 簡単に揺らぎそうになるから、こいつは本当に計算高いと思う。 それでもダメだとなんとか言い切って。 まだ言うようならしつこいと言い放ったか。
そしてなんとか彼の誘惑を振り切ったはいいが、 次は仕事の話で彼の本領が発揮された。 留守番は前から嫌そうなのは知っていたが、 こうもはっきり言われると心苦しくなるのが本音だった]
あー……お前が、うちにか。 まぁ大人しくしてられるなら? 俺よかしっかりしてるもんな……
上司に聞いてみっか。
(28) oikw 2017/10/17(Tue) 15時頃
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[彼の甘えた声に先程よりも心が揺らぐ。 それは多分、性欲とかそっちの方のことではないからだろう。 愛情が枯れる、それが頭を過ぎったというのもある。
そう言えば、前に彼へ無断で泊まり込んだ時には大変だった。 多分あれが、枯れる前兆なのだろう。 それならば放ってはおけなかった。
――――数分後。 上司に連絡すると、異例の早さで問題ないと返答が来た。 お前よりしっかりしてるなら大丈夫だという文面を見て、 複雑な気持ちになっただとかならないだとか。
とりあえずはその結果をオスカーに伝えた]*
(29) oikw 2017/10/17(Tue) 15時頃
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わっ、……ふふ
[ その手に撫でられる心地良さに>>2:218 取り繕った笑顔は本物となりふにゃり蕩ける。 手垢にまみれ人間慣れした人形だ、 イトオシイ彼にされて嬉しくない訳がない。 続けられた謝罪には目を丸くした。>>2:219 難解な購入者のもとに来ていたらしい。 最後まで聞き、ふるりと首を振って。]
良いんだよ、充くん! ちゃんとアイして貰えるように ぼくが頑張るからね!!
[ 人間側の問題はよくわからないが、 愛情が欠乏しているのは人形側の責任でもある。 両手を拳の形にして意気込んで見せた。]
(30) nagaren 2017/10/17(Tue) 15時頃
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じゃ、早速えっちしよ!
[ 牛乳のコップを手に戻った相手に、 コンビニ行くくらいのノリで言い放つ。
充くんがお腹空いてるなら、 夕ご飯を先に済ませてからでも良いけど。 何かしたいこと、と問われて出て来たのはこれだ。]
(31) nagaren 2017/10/17(Tue) 15時頃
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[ 近寄るとコップを受け取り、テーブルに置いた。 興味はないとばかりにそちらに視線をやることもなく。]
充、くん
[ 購入者の顔をうっそりと見つめる。 いとおしげにその名を呼ぶ。 顔立ちは幼ながら瞳に艶めきを称えて。 首の後ろに手を回し、柔らかな唇を薄く開く。 口づけを贈ろうと顔を寄せながらかかとをあげ――、]
(32) nagaren 2017/10/17(Tue) 15時頃
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[ 身長差から、まるで届かない。 なんてことだくそう。 悔しげに顔を歪める。]
うぐぐ……ちゅーするから、屈んで!
[ 首の後ろに回した手で、 何ならぶら下がる勢いで、引き寄せる。 一瞬の艶めきはどこへやら。 見た目年齢通り、拗ねる子供がいた。 いやほんと充くんデカすぎるねん。**]
(33) nagaren 2017/10/17(Tue) 15時頃
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…ぁふ
[ふわふわの布地の背丈もある大きな兎の人形を抱え、 大きく唇を開いて出て来たのが欠伸だった。
21時は大人の彼にとっては早い夜で、 幾らか遅れる日もあるのが常であるのは責められない。
幾日か過ごしてそれを知ってから、 夜の訪れを待つときはこうして人形を抱くようになった。 彼が与えてくれたなかで2番目に好きなふわふわは、 寝室の扉が開けば放り出される運命ではあるのだけれど]
(34) pisca 2017/10/17(Tue) 16時頃
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けいいち、どうしたの?
[寝台に並び、いつもの口付けにいつもの仕草。 そこに艶があろうとなかろうと、 彼の様子がいつもと違うのであれば興味はそこに向く。
淑やかにされるがままだった唇は不思議気に開き、 大きな琥珀の瞳が彼だけを映して見上げる。 掌は伸びて、ぺた、と頬に触れ、 指先だけが頬をふにっと摘んでキスを留めて]
(35) pisca 2017/10/17(Tue) 16時頃
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……けーいち?
[唇を奪われ、吐息を弾ませ、頬を染めて。 それでも盲目な人形は、主に無邪気に言葉を促した**]
(36) pisca 2017/10/17(Tue) 16時頃
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[普段は生意気だの何だの口にするが何だかんだ言って 黙って下から見上げると効果は覿面だった。
構って欲しいのは本当なので計算ではない。恐らく。]
オッサン、昼メシ抜きな。
[しょんぼり顔で断れた意趣返しをした。 言うだけタダだ。抜くつもりはないが。
しかし連休明けに研究とやらでまた留守番だとか言われたら もっての外だ。
今こそ畳みかける時なのに変に嫌がられたらできるものも出来ない。]
(37) 古都 2017/10/17(Tue) 16時頃
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てめえと違っておとなしくも出来るから おとなしくしとくから。
[ぐいぐい、袖を引っ張って更に催促。 正直言えば、枯れるかもしれないと思った。
思ったが面倒だと思われるのが嫌で黙っておいた。 一日一回も連絡が無い上に顔も見られない。
仕事をしないと生活出来ないと知っても辛いものは辛いのだ。]
マジで? てめえの上司話がわかるじゃん!
[わーいと手放しではしゃいで喜んだ。 取りあえずおとなしくすればいいんだろ、とか尋ねては置く。 結局は連休はだらだら家で過ごしてばかりだったが。家に南方がいる時間が多いだけで幸せだった。
買物を一緒に行ったり、あと散歩をてこ入れでさせた。 なお夜の誘いはしなかった。]
(38) 古都 2017/10/17(Tue) 16時頃
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― 南方の職場 ―
[ぼろい車に乗せられて 普段から家よりも多くの時間を南方が過ごしている職場へ向かう。
研究とやら何なのか。 ついでにいない時どんな風なのか。
取りあえずお茶とか珈琲とか軽い料理を作るとこあれば出来るので オスカーは割とはしゃいでた。*]
(39) 古都 2017/10/17(Tue) 16時頃
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[ガーディは素直で従順だが、同時に賢い少年だ。 薬のことに気を取られ気もそぞろな様子に、 すぐさま気付いてといかけてくる>>36 けれどそこに疑いや不審はないから、 余計に悪い事をしている気分になって落ち着かない。 落ち着かない、が――ここで引き下がる気も毛頭ない。
ケイイチはふうと息を吐くと、サイドチェストから瓶を取り出した。]
……あの、さ。 これ、ガーディがリラックスできる薬、らしいんだけど。 ……試してみない?
[嘘は言っていない。嘘は。 ただ全てを告げていないだけで。]
(40) きんとん 2017/10/17(Tue) 17時半頃
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[ガーディが頷いたのなら、その手のひらに一粒落とし ――食感はラムネ菓子のようなものらしい。水なしで飲めると。]
……おいしい?
[じっと見つめて、見守り、尋ねた。]
(41) きんとん 2017/10/17(Tue) 17時半頃
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リラックス、って?
[薬を嚥下し、触れた喉奥がむず痒い。 熱い、のかもしれないと息を吐き出して、 問いかけよりも息を整えるほうに意識を寄せながら。
枯れるとは違う奇妙な渇きに眉は寄せたまま、 手を伸ばし、彼の膝に置いてきゅっと掴む]
(42) pisca 2017/10/17(Tue) 20時頃
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へん、なかんじ……する
[喉が、熱い。 お腹も熱い。 その熱がじわじわと広がって、擽ったい。
その説明が言葉にできない以上、 曖昧に並べた言葉に意味があるとするのなら。 ただ、不調だと伝える率直さと]
(43) pisca 2017/10/17(Tue) 20時頃
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ふ、……ぅ……
[ぱた、と彼に倒れ込むように凭れて、 籠った熱を吐く、素直な仕草で訴える**]
(44) pisca 2017/10/17(Tue) 20時頃
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[差し出したそれを、ガーディは素直に口にする。 罪悪感と、期待と、好奇心。 感情がぐるりと渦になって、 じっと見つめる視線は不穏ともとれるものだっただろう。]
えーと、リラックス、ていうのは…… ……気持ちよくなる、っていうこと。
[間違ってない、間違ってはない。 根本から間違っているということ以外は 何一つ間違ってはない。
もたれかかってきた小さな体を支える。 優しく―そう、あくまで優しく―背中を撫でてやりながら、 耳元に唇を寄せて囁いた。]
(45) きんとん 2017/10/17(Tue) 21時頃
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身体、熱い? 痛かったり苦しかったりはしない?
[囁いて、小さな耳穴に息を吐きかけながら 背中を撫でているのとは反対の手で 腹を腿を服の上から優しくさする。 悪戯に服の裾から指を忍び込ませては、 けれど指の先で腹を掠めるにとどめて――
背中に回した手に力を込め、 自身の身体にぐっと密着させながら、 抱き締めるようにして伝えた。]
今日はさ、 苦しいことは何にもなくて―― ガーディの気持ちがいいことだけ、するから。
[いまいち説得力に欠く欲に塗れた夜色の目は、 まっすぐガーディを見つめていた。]*
(46) きんとん 2017/10/17(Tue) 21時頃
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きもち……
[熱に浮かされた意識では言葉の意味は儚く、 不快ではないらしい、ということしか分からない。
けれど繰り返す言葉は問いかけではなく、 確認のようなもの、だった。 だって既にふわふわとした感覚は心地よく、 背に掌が振れた刹那、ぴくりと震えを返すのだから]
(47) pisca 2017/10/17(Tue) 21時半頃
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ん、ん……気持ちいいい、よ……
[背から伝わる掌の感触が、 漣のように広がる心地良さに夢見心地に。 耳朶から忍ぶ吐息に籠った何かは、 脳を揺さぶり、とろとろと蕩かし思考力を奪っていく。
不快ではなかった。 緩んだ瞳は泣き出す寸前の稚さでありながら、 掌が腿を伝うと内腿を擦り寄せむず痒さに耐えていても。
触れているのがケイイチだというだけで、 そのむず痒さも痺れるような盲目の味にすり替わる]
(48) pisca 2017/10/17(Tue) 21時半頃
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んー……、やだ……
[それでも、囁きにはふるりと首を横へと振って、 濡れた瞳に自分を映し込んで、真摯に]
(49) pisca 2017/10/17(Tue) 21時半頃
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[漏れた言葉は、無意識に生み出されているようにさえ感じた。 力が抜けたようで触れればぴくりと返る反応、 漏れる息の熱さ、蕩けた瞳、 ――なるほど、看板に偽りなしと思わせるに十分だった。 ではいよいよ、と衣類をはだけさせようとした刹那、 ガーディの首が横に振れる>>49]
ガーディ?
[疑問に思ったのは、一瞬。 吐き出された言葉に、]
っ、ほんと、お前……。
[言葉が耳から脳に、身体にしみこんで、そうして奥底まで届いて熱になる。 ケイイチはガーディの耳に柔らかく歯を立てると、 熱のこもった声で囁いた。]
大丈夫。僕も、一緒だから。 だから安心して――一緒に、良くなろう。
(50) きんとん 2017/10/17(Tue) 22時半頃
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はぁ!?昼飯なしとか、それはないだろ! んなこと言っても入れねーからな!
[彼の言葉に流石に眉を寄せる。 とんでもない意趣返しである。 作らないなら、昼飯はコンビニかぁと思いつつ、 自分で作る気など一切なかった]
(51) oikw 2017/10/18(Wed) 01時半頃
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俺だって大人しいだろうが。 静かで省エネ人生送ってるだろうが。
[どちらかと言えば口うるさいのは自分より彼だし、 何かと怒鳴るのも彼である。 だから俺は大人しくて静かだと主張しておいて、 論点はそこじゃないと我に返る。
ついて行っていいことを伝えれば、 手放しではしゃぐ姿につい頬が緩んだ。 こういうところは見た目通りなんだよなと 失礼なことを思っているのは本人には秘密である。
残りの休みはだらだらとしているだけで 休息日を満喫できたような気がした。 ……普段の休みと行動は似たようなものだが]
(52) oikw 2017/10/18(Wed) 01時半頃
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― 職場にて ―
[そして約束の休み明け。 彼を車に乗せて、研究所まで走らせる。 休みは全員が取ったわけではなく、時期をずらして取る。 だから相変わらずの忙しそうな光景であった。
お疲れさん、とまだ休みに入っていない何人かに あらかじめ買い物で買っておいた栄養ドリンクを差し入れて。 オスカーを連れて自分の持ち場へと着く。
同僚がこちらを見て、オスカーを見て。 もしかしてそれ、前聞いてきたドールですか?と こちらを興味深そうに見れば、小さく頷く]
(53) oikw 2017/10/18(Wed) 01時半頃
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コイツ、オスカーな。 ……あー、この同僚はお前のこと、 少し教えてくれたりしたんだよ。
[同僚とオスカー、どちらにも軽く説明のようなものをして。 それから、オスカーを紹介する。 そして同僚が紹介に納得したのなら、 今度はオスカーを挨拶をさせようとしただろうか]*
(54) oikw 2017/10/18(Wed) 01時半頃
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[じわじわと滲む熱はどこからだろう。 意識はふわふわしすぎていて、 間近に触れる彼の体温に蕩けて形にならない。
ぴくんと身を震わせた理由が、 耳朶に刻まれた刺激と声音だとすら理解できず、 小さく頷きを返すだけの反応が精一杯。
実際に涙の膜が張った瞳を閉じて漸く、 震える掌が彼の腕を掴んで、撫でて]
(55) pisca 2017/10/18(Wed) 16時頃
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なんだか、あつ……い、……
[寝台に横たわると、少し呼吸が楽になった。 同時に訴える言葉は不調ゆえではなく、 ふんわり甘く、何かを求めるように。
指先が前を肌蹴て外気が素肌を撫でる。 冷えた空気だけではなく熱い唇も。
柔らかな感触が落ちたそばから体熱に染まり、 背筋を擽る騒めきに息を呑みこんで、 伸ばした掌が縋るのは――彼を、留めようと]
(56) pisca 2017/10/18(Wed) 16時頃
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ん――、ぅ……、っあ…………
[留めようとするのではなく、シーツに落ちて。 きゅっと掴んで皴を増やしてそこへと縋る。
肌に触れる指が、吐息が、声が。 何かを波立たせるまま、 全て脱がされる光景に瞳を濡らして首を振る。
唇に食まれ、柔らかく擦り、 唾液に濡れた舌がゆったりと輪郭を辿り、 口腔が稚さを映した熱を育てて吐き出すまで]
(57) pisca 2017/10/18(Wed) 16時頃
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けい、……、っふ…………ぁ、――…
[ただ煽られる昂揚に意識が耽溺へと傾いて、 とろりと擦り込まれる潤滑に無意識に。 吸い付くような反応は柔らかく、 初夜の硬さは失せて、まるで誘うように]
や、だ……、ぁ、っ……
[囁きの不穏に、濡れた瞳が揺らぐ。 けれど熱に蕩けた意識は言葉ほどには抵抗はなく、 四肢の力は抜けたまま、震える玩具に息を止め]
(58) pisca 2017/10/18(Wed) 16時頃
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ケイ……ィ、チ……、っあ…………
[強すぎる刺激は痛みにも似て、 悲鳴めいた叫びと玩具から逃れようと身を逸らす。 稚いながらも快楽を主張していた茎は、 玩具が触れられ強張り、堪えられたのは数拍だった。
抗えない快楽の波に押し流されて瞼を閉じる。 きゅっと足指が丸まって硬直し、 張り詰めた背筋を震わせ、初めての吐精に怯え、 息を詰まらせて。
朦朧とした意識のなか、脱力しそっと息を吐く。 弾んだ吐息すら熱く、白く煙って、 滲んだ視界の中心に彼の輪郭を揺らし映し]
(59) pisca 2017/10/18(Wed) 16時頃
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[コンビニで済ませようとしたら許せなかった。 ようやく栄養管理満点まで行ったのに台無しだ。
――――結局のところ、南方の駄目っぷりを見ていられないのがオスカーだった。]
[南方が思うよりずっとオスカーは南方に傾倒している。
そんな風に作られていると言えば、簡単だが。 常にあった捨てられるという不安を振り払ってくれた。
だからもう次はいらない。 そう思う程に心を傾けているが伝わらなくてもいいと思っている。
できる限り傍に居たいのはごく当然の心理だった。 そもそも放ってどこか行く事態有り得ないと思っていたが。
だらだらとした休日は珍しくその隣で眠っていただろうか。]
(60) 古都 2017/10/18(Wed) 16時半頃
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― 職場にて ―
なんかバタバタしてんな。
[小声で南方に聞こえるようにぼそりと呟く。 思ったよりも職場は狭く、試験管やら何やらよくわからないものが一杯だった。
通り際に誰かと目が合えば、極上のスマイルゼロ円を発揮した。 おとなしくしていると言ったのでオスカーはおとなしくしていた。
但し南方がその子誰ですか、と尋ねられているのは知らん振りして人見知りの振りして南方の白衣を後ろから掴んだ。
南方の同僚なるものが近寄ってきて挨拶をする。]
(61) 古都 2017/10/18(Wed) 16時半頃
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あ、そうなのか。 どうも、オスカーです。
南方がいつもお世話になってます。
[オスカーの口の悪さは対南方用で愛想を振りまければ振りまけるとそろそろ勘付いただろう。
そういう風に作られているのだ。持ち主には甘えて本性しか見せないが。 同僚が南方に何やら耳打ちしているのを、ぱちり、と目を瞬いた。
―――…少し奥の仮眠室で貸して欲しい。
そんな台詞が聞こえてきて、やれやれ、と肩を竦めた。 人形の存在を知っているなら割とあることだったが南方がどうするのかの方がオスカーには重要で
知らずに南方の白衣の袖をぎゅっと握っていた。*]
(62) 古都 2017/10/18(Wed) 16時半頃
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[久々に、忘れたはずの夢を見た。 とても小さな女の子の夢だ。
子供の両腕で抱いてしまえるほどの、 まだ小さな赤ん坊が泣いている。 その頃の自分子供のあやし方どころか、 感情の上手な表し方すら知らなくて。
腕の中の小さな生き物に 髪やら腕やら好き放題に引っ張られるまま。 途方にくれて近くの誰かを見上げたら、 その人はそんな僕を見て大笑いしていたのだったっけ。]
(63) nitro 2017/10/18(Wed) 21時頃
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[そうして賑やかになった日常は あっという間に過ぎていく。 僕たちは年を取らないけれども、 人の時の流れは酷くはやくて。
這って歩くようになったと思えば 壁伝いで立つようになり、 やがて元気よく一人で走り回るほど。
女の子にしてはかなりやんちゃで、 昼間は色々な所へと手を引かれ歩き、 夜は眠れないからとお話をせがまれた。 おまけに同じ話は通用しないと来るものだから、 暇さえあれば色んな本を読む羽目になったのだったっけ。]
(64) nitro 2017/10/18(Wed) 21時頃
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[大事にされる人形の筈が、 気付けばすっかりお世話係。 はて何かがおかしいな、とは思いながらも 周囲の人にもすっかり人の様だと言われていたし、 そんな日常は悪くないとも思っていた。
少なくとも、彼女が大人になる頃までは 続くのだろうとも思っていたのだけれども。]
『すぐ戻るから、 " "はちゃんとここで待っててね!』
[そう告げ去った彼女が戻ってくる事はなく。 気付けばあれよあれよという間に 黒服の男に手を引かれ、知らない人の元へと連れられて。]
(65) nitro 2017/10/18(Wed) 21時頃
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[どうやらその人が新たな主らしい。 何故、この人と一緒に居る事になったのかは 教えて貰えはしなかったけれども。 扱いは決して悪くなかったし、可愛がられた方だと思う。
不満はなかった。その筈だった。 けれどある日、花冠の苗を手にした彼は言う。]
『ただの人形みたいなお前が いっとう綺麗になる所を見たいんだよ』
[漸くそこで気が付いた。 ああ、思ったよりも自分は傷付いてるんだなって。 ―――そんな夢。*]
(66) nitro 2017/10/18(Wed) 21時頃
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[カーテンの隙間から零れ落ちる朝の光が ひどく眩しくて、でも心地よい。 起き上がろうと少し動こうとした所で、 酷く身動きのとり辛い事に気が付いた。 柔らかくていい匂いがする。]
………。
[ご機嫌な環境とは裏腹に、夢見は大層悪くって。 きっと、眠るときに久々に彼女が居なかったせいだろう。
何度も何度もふとしたきっかけで 思い出す夢はいつも暖かさと寂しさだけを残していく。 シーツの上を軽くまさぐれば、 二つほど小さな欠片が転がっていた。]
(67) nitro 2017/10/18(Wed) 21時頃
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……グロリアー。おきてー。 おーきーてー。
[きっと芙蓉が喜ぶに違いない。 そんな事を意識の片隅に、 寝る時までも黒衣に包まれたその身を軽くゆする。
昨晩は結局ミルクを口にしていないし、 この時間なら流石にグロリアも空腹を感じる頃だろう。 彼女が目を覚ます頃には、泣いた事すら 微塵も感じさせないような、そんな笑顔で挨拶をして**]
(68) nitro 2017/10/18(Wed) 21時頃
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あ?まぁ、いつもこんな感じだよ。 忙しいのが普通だ。
[彼の小さなつぶやきを拾って答える。 働く現場など見たことがないであろう彼にとって こういった場所は物珍しいだろうなと思いつつ、 それを口には出さなかった。
歩けば誰もがオスカーを見るが、その視線は無視をする。 気にするだけ無駄というやつだ。 問いかけられても、まぁちょっとな……なんて 言葉で済ます。 そういう時は決まって後ろに隠れる彼を、 貴重な姿だと思っていたのを彼は知らないだろう]
(69) oikw 2017/10/18(Wed) 21時頃
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こいつは俺がお世話してやってる時もあるから お互い様だっつーの。 つーか…………あー、いや、なんでもねぇわ。
[そんな他人行儀に礼儀正しく出来るのかと言いかけたが、 それで彼の機嫌を損ねるのは嫌だから尋ねるのはやめた。 ただし、若干呆れ顔になってしまったのは否めないだろう。 ……人形とは、そんなものなのだろうか。 ふとそんな考えが浮かんではさっと消した。
不意に、同僚がこちらに近付く。 一体何かと思えば、耳打ちされたことは下世話な頼み。 それには流石に不快な表情を浮かべた]
(70) oikw 2017/10/18(Wed) 21時頃
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こいつはそういうのじゃねーの。 人に貸すとか、そんなのねぇだろ。
[アホなこと言ってんじゃねぇ、と手を振る。 独占欲を抜きにしたって、彼に誰かと そういう関係にさせる気は無いし、そんな趣味もない。 ……第一、オスカーは誰かに抱かれるようなタマではないだろう。 すっかり抱く気で頼む同僚に 無理だときっぱり断りを入れた。
けれど、それで引き下がらないのが この同僚であった。 少しくらいだの、30分だけだの、何故か食い下がってくる。 そんな同僚にどれだけ抱きたいんだとか、 欲求不満なんだとかそんな風に苦笑をしていたけれど。
――――どうせ人形なんだし、いいじゃないか。 その言葉が彼の口から滑り出た瞬間に笑みが消えた]
(71) oikw 2017/10/18(Wed) 21時頃
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……お前、いい加減にしろよ。 オスカーをモノみたいに扱うんじゃねぇよ。 こいつは俺の同居人で、モノじゃねぇんだわ。 次そんなこと言ったら、許さない。
[怒るのは苦手だ。 人に自分の怒りを向けるのは、 こちらの感情を押し付けているようなもので。 そこから拗れると、面倒極まりない。 だから普段はなんと言われようともへらへらと笑っていた。 自分のことだから、笑っていた。
けれどその言葉はオスカーを侮辱するもので。 気がつけば、思ったよりも低い声が口から零れ出していた。
同僚も流石に怒ると思わなかったのか、そこまでマジにならなくてもと言いながら自分の元を去っていく。 ……怒りはすぐに、消えた。 後に残るのは嫌な気分だけだった]
(72) oikw 2017/10/18(Wed) 21時頃
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……さて、仕事するか。 オスカー、お前はどうすっかな。 俺の近くにいたら人の邪魔になるかもしんねーし、 休憩所とかいるか?
[ふ、と息を吐いて気分を変える。 いつまでもこんな風にいるのは 精神衛生上にもよろしくない。 彼にいつも通りの笑みを向けて、 わしゃわしゃと頭を撫でながら うーんと悩むように考える。 そして、思考の先に辿りついたのは 少し離れた場所にある休憩所。 あそこならば、自分の姿も見えるし近いけど、と彼に告げて。 どうする?と問いかけた]*
(73) oikw 2017/10/18(Wed) 21時頃
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ふぅん、そんなもんか。
[資産家の元持ち主はほとんど家に居た。 家に居ても稼げていたのだろう。 どんな事業かオスカーには与り知らぬことだが。
黒曜石のような瞳が好奇心に彩られて物珍しそうに好奇心の色を覗かせる。
注目を集めるのは何も今に始まったことではない。 ショッピングモールでも、もさい30代と美少年の組み合わせは異質だ。 似ても似つかないから良くて親戚と思われたとこだろう。
おとなしくするように言われたので人見知りの振りして後ろに隠れる。 南方の見えないところで知らない人がさも怖いと言わんばかりに 眉を下げればを向ければ大体は去っていった。
心の中でちょろいな、と舌を出していたのは内緒だ。]
(74) 古都 2017/10/18(Wed) 22時頃
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南方”さん”、挨拶は基本だから。 お世話になってる人にはきちんと挨拶するものです。
[物言いたげな様子にちらりと一瞥する。言いたいことはすぐに透けたので黙ってろ、と言う視線だった。 立場が悪くなるのはそちらだろう、と。
人形というよりは持ち主は嗜好が変わっていることをきちんと弁えていた。 他人行儀もきちんと覚えさせていただけの話だ。
自分がどんな人形なのか知っているならそう来るだろうな、とオスカーは平然としている。 南方が貸すというなら、否やはない。そういうものだ。]
(75) 古都 2017/10/18(Wed) 22時頃
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[むしろ南方の不快な反応の方が珍しそうに見上げていた。 抱かれる趣味はあるかと言われれば全く無い。
そういうことを教え込まれていないが南方が我慢しろと言われればそうしたかもしれない。
堪えられなくなって蹴り飛ばすのがオチだろうが。
物珍しいのか。見目が良いせいか。同僚とやらの好みだったのか。
少々南方が困っているようなので本性を出すか、やや悩んだ。
手か口ぐらいなら全く構わないしついでにその後思い知らせるのも構わないが。]
(76) 古都 2017/10/18(Wed) 22時頃
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[――――どうせ人形なんだし、いいじゃないか。
南方の周囲の空気が変わって、見上げたその顔はいつものだらしない表情とは異なっていた。]
(77) 古都 2017/10/18(Wed) 22時頃
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[聞き覚えもない低い声に目を瞬く。
オスカーはあくまでも”愛玩人形”。その自負がある。 人間のように成長するわけでない。
永遠に少年姿のまま観賞されることが美点だ。 それは所詮”モノ”だ。
だが南方が語る自分は”モノ”では無いという。 ――――おかしいのは南方の方だろう。
自分がどういう人形か未だに理解しようともしないで。 侮辱というより同僚は正当で。
( ああ、そうだ。前は色んなヤツの”相手”してた)
悦ばせて喘がせて組み敷いてやり方は違うが。
あの同僚の方が普通で 利用しない南方の方がおかしいのに。]
(78) 古都 2017/10/18(Wed) 22時頃
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……………? [なんだかよくわからない気分になった。 おそらくそれが幸せという感情にとても近いのだろうと気づいたのは後のこと。]
てめえは変なヤツだな。
[知ってたが改めて口にする。 同僚に少し金貰って好きにさせるなりすれば後腐れないだろうに。 抱かれるのは勘弁だが。抱けないぐらい奉仕すればいいだけで。 それでも、ぎゅっと白衣の袖を掴んだ。]
……休憩所 行く、けど、コースケは?
[先程の剣幕は忘れたかのように いつも通りの鷹揚とした笑みを浮かべて。
無遠慮に頭を撫でてくる手が好きだった。 南方は仕事に行くのだろう。
離れがたいのを堪えてぱっと白衣を離す。]
(79) 古都 2017/10/18(Wed) 22時頃
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見てるからしっかりやれよ、オッサン。
[俯いてどうにか送り出す。 これなら毎朝送り出す時の方がまだまともに見送れただろう。
南方がもう少し自分に構ってくれたらいいのに。 そう思ったのを堪えたが小さな囁きを零す。*]
(80) 古都 2017/10/18(Wed) 22時頃
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―そして、とある日―
ただいま。 新しい本を買って来たよ。
[右手に持った袋には、少年のために買ってきた本が数冊。 児童文学、辞書、参考書など ジャンルが様々なのは、 未だ、男が少年の好みを理解していないためか。
あぁ、安心してほしい。 少年が興味を示さなかったとて、 本が棚の肥やしになることはない。 男にも、未だ学ぶべきことは沢山あるのだ。]
(81) ふゆのひと 2017/10/19(Thu) 00時半頃
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[寒さが増した窓の外を尻目に、 少年と二人、コタツで暖を取りつつ、ページを捲る。 紙が擦れる音と、茶を啜る音。 それだけの世界の中、ふと、男は音を紡ぐ。]
今度の週末は、馬に乗りに行こうか。 きっと、面白いものが見られると思う。
[伸ばされた小指を思い出す。 自分が見せられるものが、世界のすべてではない。 それは百も承知である。 それでも、未知を知にするために、手を伸ばしたい。そう思う。
茶を啜る。部屋の向こうの、黒い額縁が目に入る。 責めるようだと思っていた笑顔が 幾分か優しいものに見えて、男は苦笑した。
人間というのは、都合のいいように出来ている。]
(82) ふゆのひと 2017/10/19(Thu) 00時半頃
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[空白となっていた物語。 今なら、その続きを、紡げそうな気がする。**]
(83) ふゆのひと 2017/10/19(Thu) 00時半頃
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── そして とある日 ──
── おかえりなさい。
[ やくそく、をして、幾月か。 相変わらず僕は枯れること無く、 砂糖と、ミルク、名も知らぬ愛を受けて、 生き続けている。
ぱら、ぱら、 炬燵の机で頁を捲る音が止まり、 僕は直円さんを迎えた。 ]
(84) mayam 2017/10/19(Thu) 01時頃
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[ 趣味も嗜好もまるで無かった僕だけど、 やくそくしたあの日から、 すこぅしずつ、自我が見え始めた…らしい。
直円さんが手にした袋の中身。 知らないものを知ることは楽しいと思えど、 例えば外国語の参考書、等は、 …苦い顔をしているから。
きっと、其れをそぅっと避けた先で、 直円さんが学ぶのだろうと、思う。 ]
(85) mayam 2017/10/19(Thu) 01時頃
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[ 寒さが厳しくなる光景も、 ひとりめ、室内で閉じこもっていた僕にとって 新鮮なものだった。 だけど身体は冷えるから、 直円さんとふたり、炬燵で温もり。 新しい頁を今度は捲って、── 顔を上げた。 ]
(86) mayam 2017/10/19(Thu) 01時頃
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うん。 僕、馬に人参をあげてみたいけど、 ……出来るかな。
[ 紡ぐのは得た知識。 それがひとにとっての常識だろうと、 僕にとっては、全てが新しい世界だ。
黒で縁取られた写真。 そこで笑む少年の代わりにはならずとも、 ……あのこだって、きっと 同じことをしたんじゃ無いかな。 そう思ったのは、どうしてだろう。 自我を持ち始めた人形は、 都合の良いことも、悪いことも、 色々 考えることに忙しい。 ]
(87) mayam 2017/10/19(Thu) 01時頃
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[ ぱちん。
あのこと眼が合った気がして、 その瞬間には もう、僕の口は開かれていた。 ]
(88) mayam 2017/10/19(Thu) 01時頃
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直円さん。 …… 話の続きをしようよ。 あの主人公の背を見て、 新しい男の子が、旅をするんだ。
(89) mayam 2017/10/19(Thu) 01時頃
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[ 空白となった物語。 その続きを紡ぐのは、 きっと、僕とあなたであってほしい。
そして、その男の子が どうか。 新しい旅で、名の知らぬあいを、見つけられるように** ]
(90) mayam 2017/10/19(Thu) 01時頃
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俺は仕事。 ……見えるとこにいるんだから、 ちょっとくらい我慢しろ。
[我慢、は今までも散々させてるのだろうけれど。 敢えてそう言ってもう一度撫でてやる。
そして彼の口からいつものような言葉が出れば だらしないと言われそうな笑みを浮かべて。 いってきますと、いつものように告げた。
彼の零したささやきは、聞こえなかった]
(91) oikw 2017/10/19(Thu) 16時頃
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[普段はダメなオッサンであるが、仕事の時はそこそこ真面目だ。 集中しだして、時間を忘れることもしばしば。 そろそろ休憩したらどうだと言われて初めて昼だと気付くこともあった。
休んだ分、研究は進んでいて。 それに追いつくように過去の記録を見て今の事象を見て。 そんなことをしていれば、昼を飛んですっかり夜になっていた。 飯は食った覚えはあまりなかったが、周りが言うには 食っていたらしい。
オスカーがいることも忘れて研究に没頭して。 ふと気が付けば、すっかり夜も更けていた]
(92) oikw 2017/10/19(Thu) 16時頃
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オスカー、いるか?
[少しの休憩がてら休憩所を覗く。 もしかしたら構わな過ぎて拗ねているかもしれないが、 怒っていないのならすまんと軽く謝って終わっていただろう。
人も少なくなったデスク。 もう大丈夫かと彼を手招いて自分の席の横に椅子を用意する。 あと少しだから待っていろと、それだけ告げて。 再び仕事を再開する。
――……そして次に顔を上げたときには、 時計の針がどちらも上を刺す頃。 自分で気付いたわけではないから、 誰かに気付かされたのだろう。
周りもそろそろ寝ようと仕事を中断していて、 漸く今日はやめるかと身体を伸ばした]*
(93) oikw 2017/10/19(Thu) 16時頃
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[もう一度撫でられれば文句の言い様はなかった。 少しむくれたが南方の研究とやらは仕事らしく 世間一般では”仕事をして稼いで生活費を得る”
というのをテレビで知った。 職場に連れて来てくれただけでも御の字だろう。
納得はいかないので俯いて口を尖らせる。]
……早く終わらせろよ
[行ってきますと言われれば、行って来いと告げて 手を取って指に口づけた。特に他意はない。じゃれたかっただけだ。]
(94) 古都 2017/10/19(Thu) 17時半頃
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[休憩室から足をぶらぶらさせながら南方の仕事の様子を伺う。 普段とは違う表情を浮かべる様を、見つめていた。
昼頃になってもこちらに来ないところを見ると忘れているのだろう。 こんなこともあろうかと水筒にミルクを淹れて置くことを忘れないオスカーである。
手間が掛からないと言えば聞こえはいいが。 本来世話を焼かれる側が焼いているのは今更か。]
って、おい。
[素の声が出たのは南方が普通に書面の文字を読んでいたからだ。 何度叩きつけても読もうしないので、文字を読むのが苦手な類いの人間だろう。
勝手に分類していたがしっかり研究レポートを読む様に、青筋を立てた。
だが真面目に仕事をしている南方は貴重なので目に灼きつけるのは忘れない。]
(95) 古都 2017/10/19(Thu) 17時半頃
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ああ、いるぜ。てめえ字読めたんだな。
[開口一番告げたのは、それ。 言いたいことは伝わっただろう。だが完全に忘れられていなかったようで。
家で掃除とか過ごすよりは見えるところに南方が居たので 彼が思うよりはずっと機嫌は悪くない。拗ねていないとは言っていないが。
すまん、と軽く謝る姿がいつも通り過ぎて唖然とした。
――――その後どれぐらい経っただろうか。 研究室は人も疎らになっていた。もう帰宅した者もいるのだろう。 南方の席の横に招かれれば否やもなく座る。
休憩室から見たのとは異なり、間近で見ればまた違った。
真剣な南方など初めてみたので一層感心したように見つめる。]
(96) 古都 2017/10/19(Thu) 17時半頃
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[ カチコチ、カチコチ。
普段の帰宅時間よりも遅い。日付が変わる頃合いにようやっと顔をあげる。
この駄目男こんなに集中力あったのか。
同じ体勢で見つめ続ける オスカーもオスカーだが南方の集中力も凄いものがあった。] オスカーから見れば周囲の他のどうでもいい要員が仮眠室や休憩室で眠ろうとして 身体を伸ばしている南方の袖を引っ張る。]
ほら、お疲れ。
[愛想良く他の連中にも配っていたホットココアを南方にも手渡す。 コップに入ったのを飲みながら他愛ない会話をしていると周囲は二人だけになって
片付けが終わったのをきちんと見定めて
――――油断しきっているのを知って足を引っかけて転びそうになったところを腕を取って壁に追い詰めた。]
(97) 古都 2017/10/19(Thu) 17時半頃
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[字が読めたんだな、と言われて思わず視線が余所に行く。 そりゃ当然読めるが、彼が言っているのは そういうことじゃないのはわかっていた。 あー、とかなんとなく言葉を濁してまーな!と 開き直ったように言えば流石に怒られただろうか]
[お疲れ、と彼から差し出されたココアを手に取って、 今日の仕事の終わりをそれで実感した。 愛想よく配っていたことなんてつゆ知らず。 これどうしたんだ?なんて惚けた質問を投げる。
肩が凝って大変だとか、疲れただとか。 そんなことを彼に駄弁りながら、ココアを啜る。 あったけーな、なんて呑気なことを言いながら感じてきた眠気。 俺らも寝るかと声を掛けて歩き出そうとした そのときのことだった。
……身体がふわりと浮いた。 一瞬遅れて、自分が今転びそうであることを理解する。 ――――犯人は、ひとりしかいない]
(98) oikw 2017/10/19(Thu) 19時頃
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[時折思う。 この感情はもしかしたら毒ではないかと。 苛烈にして鮮烈、事と次第によっては存在意義全てを投げ出してさえしまえる気持ち―― 二十六年生きた人間の根本から組み替えてしまう、 それはきっと毒だ。
けれど、だから何だと云うのだろう。 既に毒はケイイチの喉を下って胸を焼き腹に落ちそして末端まで至った。 もう遅い、最早手立てはない。 ケイイチにもそしてガーディでさえも、この毒を消してしまうことは最早不可能だ。
だから――身体を清めて尚事後の香りを色濃くのこす小さな少年。 彼の頬を指先で撫でて、ケイイチは小さく呟いた。]
かわいそうに。
[かわいそうで、可愛くて仕方がない。 僕の、ガーディ。]
(99) きんとん 2017/10/19(Thu) 21時頃
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[夜の気配はしんとしている。 寝台には幼い少年が眠っている。 ケイイチは小さな寝息に耳を傾けながら、 ただ黙って隣に居た。]*
(100) きんとん 2017/10/19(Thu) 21時頃
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[忘れるというのは悲しいことだと思ったのだ]
(101) sen-jyu 2017/10/19(Thu) 23時頃
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[何か夢を見ている。 そんなような気がするのだけれど、 遠く不鮮明な追憶は目覚める度に忘れてしまう。
ただきっと哀しいことがあった。 もう取り返しのつかない、哀しいことだ。 だから、忘れてしまった。
その記憶の空洞は青い空の形をしている。 きっと晴れ渡る空の青い日にその哀しい出来事は起こり、 とてもとても大事なものを失くしてしまった。 だから、私は青い空よりも夕焼けの赤い空が好きなのだろう」
……ん、おきてる……。
[眠い目蓋を擦りながら目を開けると綺麗な色があった。 黒よりも、青よりも、白よりも、大好きな色だ。 おきて、と呼ぶ声が聞こえた気がするけれど、もう少し微睡みたい。とりあえず、目の前の緋色を腕の中に抱き込んだ]
(102) sen-jyu 2017/10/19(Thu) 23時頃
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[ああ、そうだ。 なんだったかしら。 言いたいことは沢山あって、 どうも眠気に任せて纏まりのない言葉は零れた。 心配したとか、ちょっとおもしろくなかったとか、 そんな言い方は子供っぽすぎると思えば]
ほかの女の子のそばで寝るなんて、 悪い王子様ね……。
[お姫様になれなかった女の子は、 いかにも魔女ぶった台詞を口にしてみたりして]
ナナはいつも、 ちゃんと待っててくれないんだから、 ひどいわ。
[“いつも”がいつだったかなんて知らない。 ただ口から自然に言葉が零れただけ、だからこれはナナにとってもきっと覚えのない中傷だ。もう小娘ぶって拗ねてみせても可愛い年の頃ではないのだし、ここは大人の節度を見せよう]
(103) sen-jyu 2017/10/19(Thu) 23時頃
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なんて、
……おはよう。 ごめんなさいね、少し寝ぼけてたみたい。
[そうして私の少年を抱きしめる腕から解放する。 嘘だ、抱きしめるというにはどうにもしがみ付くようだった。それでも向けられているのは、綺麗な笑顔で>>68]
ナナ、お腹空いたでしょ? あなたのミルクを温めるわね。
[ミルクをふたつのカップに温め、金のスプーンでかき混ぜる。ちょっぴり跳ねた、白い水面にはミルククラウン。そうあんまり綺麗な笑顔だったので]
(104) sen-jyu 2017/10/19(Thu) 23時頃
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昨夜は退屈させちゃったのね。
いいわ、わかってるから。 あの歌姫さんは、子守歌も上手だし、
……とても寝心地のよさそうな胸だったものね。
[思わず、大人の節度は吹っ飛んだ。 言った端からそんな態度が恥ずかしくなって、顔を伏せる。手持無沙汰に、砂糖菓子をひとつまみ口に運ぶ、甘い。甘すぎた。
朝の寝台の上でホットミルクなんて、もう一度寝てしまいそうな贅沢さだ。それはなんだか懐かしいような、幸福な時間を思い出させる]
(105) sen-jyu 2017/10/19(Thu) 23時頃
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……あら、 これ、なに?
[シーツの上に転がる、 2つの輝く宝石のような真円の粒。 光に透かせば煌きは虹のようにも、真珠のようにも]
綺麗……。
[その色をしばし眺めていれば、ナナは横で先ほどのような綺麗な笑みを浮かべている気がふとした。どうしてかたまらなく胸の苦しくなるのだけれど、微笑みを返す。
白く輝くような衣装、緑の花冠。 きっとうんと愛されていた王子様だ。 綺麗に笑うよりも、幸せに笑ってほしい。
そんな思いがどこから湧いてくるのかはわからない。 けれど不思議と、わからなくても、忘れてしまっていても、もう哀しくはない気がした**]
(106) sen-jyu 2017/10/19(Thu) 23時頃
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……本当はこっちが頑張るべきなんだろうけど リッキィはいい子だね
[撫でようとする手を拒否されず、嬉しそうな顔をしてくれた事に安心しつつ こちらの謝罪に対して出た言葉には少々複雑な心境に。
どう考えても自分が愛情を理解出来ていないのが原因だけど、理解出来ていないから対処しようにも限界がある。 愛情がどういうものか分かっている……と思うリッキィが頑張ってくれるなら、任せてみた方がいい方向へ進むかもしれない。 そんな具合の思考がぶつかっての複雑さ加減だ。
いつまでも考えてばかりいても仕方ない飯済ませよう。 という事で、何かやりたい事あるなら…なんて一声かけて牛乳入りコップを持ってテーブル近くまで戻った。]
(107) ツナ 2017/10/19(Thu) 23時頃
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…………ん?
[今凄く軽いノリで凄い事言われた気がする。 やりたい事があるならとは言ったが、"ヤりたいなら"とは言ってない。 上手いこと言ったとかそんな事思ってないんだからね。
……ふざけたことを言っている場合じゃない。 お腹は別にそこまで空いていないから、その点は問題ないのだけど。 なぜ突然そんな事を言い出したんだこの子はと いつもは空っぽでしかないリッキィを見つめる瞳には、混乱の色が僅かに浮かんでいた。]
(108) ツナ 2017/10/19(Thu) 23時頃
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[想像出来たところで結局答えは分からず。
気付けば手に持っていたコップはテーブルに置かれ、幼い少年らしからぬ色っぽさを目に浮かべて自分を見つめているではないか。 しかもこちらの首に腕を回して顔を寄せようとしてくるではないか。
見れば分かる、ちゅーするやつやん。]
(リッキィが初めてになるのかな)
[やり方は分かるが未経験、上も下もクソ童貞である。 ただリッキィならいいかと、どうしてか思えたから 顔が近付けられるのをジッと待って……待っ……]
(109) ツナ 2017/10/19(Thu) 23時頃
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[待っていても全く顔の距離が縮まらない。
リッキィが悔しそうな顔をしている。 ……どうやら無駄にデカく育った身体のせいで届かないらしい。 拗ねながら屈んでと直球でお願いされた。 つい先程と一変して、見た目と違和感ない光景に]
…………ふ
[リッキィの前では初めて、それ以前を含めても一体いつぶりだったか。 自覚は全くなかったが、一瞬だけ薄く笑って、目にも暖かな色が混ざっていた。 つい目の前の光景に胸が暖かくなったと言えばいいのか これが"かわいい"という感覚なのだろうとか。
リッキィがぶら下がろうとしてきて考えるのは中断。 そのまま大人しく引き寄せられるでもよかったが 屈むと見せかけてリッキィを抱きかかえベットへGO。 抱きかかえた時点でちゅーされたとしても、それに応じつつ移動はやめないつもり。 どこまでするつもりか分からないけど、立ったままとか床の上よりはやりやすいと思ってのこと。]
(110) ツナ 2017/10/19(Thu) 23時頃
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んー、と……人とそういうのしたことないけど 愛情と関係あるなら、しよっか
[ベットに腰かけ、自分の足の上に向かい合わせでリッキィを乗せて。 人形とはいえ、小さい少年相手にそういう行為をする趣味もなければ、最後までするとなったら少しばかり抵抗もある。 だが愛情と関係すると言われれば、枯らせない為には必要と割り切るしかない。
正直童貞は卒業出来なくともいいから溜まったものを発散したい欲もあるし、それも一緒にどうにか出来ればお得だとかそんな事考えていませんとも。**]
(111) ツナ 2017/10/19(Thu) 23時頃
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―とある始まり―
[竜の姿を追った少年の物語は、一年程の休載を挟んだものの、 数年後、無事に完結する運びとなった。 程なくして始まったのは、旅をした少年の姿に憧れる 新たな少年の物話。
快活とは言い難く、無鉄砲でもない。 物静かで、慎重で。 けれど、好奇心旺盛という点は、きっとよく似ている。]
(112) ふゆのひと 2017/10/20(Fri) 00時頃
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[主人公の名前は、オースィニ。 男は、とある国の、とある季節の名を冠する彼の物語を、 ―正確には、それが書かれた原稿を、 これまた、季節の名を関した少年に差し出した。
物語の最初の読者は、いつだって彼である。 その瞳が輝いて、紡がれた文字に一喜一憂する様に笑みを浮かべ、 今日もまた、男は物語の続きを紡ぐ。**]
(113) ふゆのひと 2017/10/20(Fri) 00時頃
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── 或る始まり ──
[ 僕は、あのこには成れないけれど。 あのこの背を、追い続けているのだろう。
直円さんが作り出した、オースィニ。
"僕"のような少年。 だって君がそうなのだから、きっと、 僕もおんなじな筈だ。 原稿用紙の束を抱えて、 僕は、オースィニは、夢の世界を走り回る。 ]
(114) mayam 2017/10/20(Fri) 01時頃
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[ 僕は何時だって瞳を輝かせ、 無我夢中で冒険をしていた。 僕にそっくりな少年の描写。 其処に文句なんて無くて、むしろ、 僕がこの少年のように、生きているのだと。 そう、思えれば、嬉しかったのだ。素直に。 …敢えて言うならば。 "オースィニも秋は好きなの?"って、 共通点を見出そうと、問いかけたぐらい。 ]
(115) mayam 2017/10/20(Fri) 01時頃
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[ 物語の最初の読者は、何時だって僕だ。 其れはすなわち、 オースィニと最初に冒険できるのも、 僕だということ。 …オースィニの見たもの、感じたものは、 僕の知識や経験となって、繋がっていく。 今日も、明日も、きっとそう。── ずぅっとだ! ]
(116) mayam 2017/10/20(Fri) 01時頃
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[ 僕は、楽しみにしている。 オースィニが、あいを見つけられる日を。 そうしたらきっと、僕は、
── あのひとに、あいを教えてあげられる。 僕と直円さんを繋ぐ、不思議な縁。 それを探すために オースィニのよう、 終わりの見えない道を、 毎日、毎日、夢中で駆け抜けているから。 ]
(117) mayam 2017/10/20(Fri) 01時頃
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[ ── だから僕は、今日も頁を捲る** ]
(118) mayam 2017/10/20(Fri) 01時頃
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[記憶は薄靄のように、それでも確かな感覚として。
囁きと、揺り籠のように揺れる振動。 埋め込まれた楔を抜かれた刺激にぴくんと跳ねて、 身体はそれきり反応を示せず、白濁をとろりと零すだけ。 温かな湯が素肌を滑り清めるのも、 指先が汚れを落として色付く白磁を撫でるのも。 薄っすらと憶えている――憶えているからこそ、 感覚に縋って覚醒しようとはせずに全てを託して]
……ふ、…ぁ ……
[寝台に寝かされて初めて小さな欠伸を溢す。 眠ろうとする意識を留めるのをやめて、 疲れた身体に引きずられるようにその感覚を手放した]
(119) pisca 2017/10/20(Fri) 19時頃
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― 早朝 ―
[疲れ切った身体を休めたのが早かったおかげか、 目覚めは隣の青年よりもはやく、朝の僅か手前で瞼を開く。
何が起きたかを思い出せるまでは暫くかかった。 ゆっくりと身を起こし、主人の姿を瞳に映し、 そこで漸く震えながらも理解して、 そのまま放り出されていた桃色の玩具を手に取って。
これはいけないものだ。 苦痛に似るほどの快楽を齎すこれがまた使われれば、 次こそ嫌だと泣き出してしまうだろう――だからこそ]
(120) pisca 2017/10/20(Fri) 19時頃
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…………え、っと
[そっと寝台を滑り落ちて、 壁に手を着きながら部屋の扉へとたどり着き、開く。
こんな早朝でも護衛の従者は起きていて、 姿を見て近寄ってくるのを見て、差し指を唇に押し当てる。 静かに、と、内緒話の合図が伝わったのだろう、 小声で用件を尋ねる彼に、玩具を手渡して]
ケイイチに内緒で、隠して……くだ、さい
[泣きそうな声音がどう伝わったかなどは意識するはずもなく、 それを押し付け、部屋に戻ってまた寝台へ。
隣の彼に気付かれないよう戻って、 横になってから掌を伸ばして、ゆさゆさと揺らす]
(121) pisca 2017/10/20(Fri) 19時頃
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……おはよう、ケイイチ。
[彼の瞼が開いたなら、 そこに砂糖菓子のような笑顔で囁いて、 それから掌を頬に伸ばして、ぺちぺち叩き]
お腹空いたから、ごはん……
[誘いは幼く、無邪気な響きで。 何時ものように着替えて、部屋を出ようと促して。
その後、妙に冷たい従者の視線にケイイチが晒されるなど、 考えもしない観用少年はふわりと唇を頬に寄せ、微笑んだ**]
(122) pisca 2017/10/20(Fri) 19時頃
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いってぇ!……ケチー…。
[大袈裟に頭を押さえたが機嫌が良かった。 睡眠時間なんて多少削れても大丈夫だろうと勝手に決めつけた。 ここはどこだ――――? 南方が一番いる場所だ。
記憶に刻んで思い出せばいいとわざと南方のデスクの前で犯したのだ。 それがまだ幼気な”独占欲”とはオスカー自身気づいて無い。]
ふーん、暫くなんだ。
[にやりと、言質を取ったと悪い顔を浮かべる。 フローリングで押し倒したせいか。足腰が立たない南方を支えて
後始末はゴムとローションを使ってたので簡単なものだった。 やっぱりナマがいいよなーとか言ったらまたチョップされたかもしれない。
支えながらか、ふらつく足取りの南方を仮眠室に寝かせて 一緒に潜り込もうとして蹴られたので別の布団に渋々入った。]
(123) 古都 2017/10/20(Fri) 20時半頃
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[その後はそれはそれは差し入れをしたり、食事を人数分作ったり。 猫被りスマイルで懐柔したら研究チームから南方が褒められていた。また来いよ、とも言われ手を振る]
[その後は時折、誰も見てない時にキスをねだる程度は許して貰えたか。
そんなこんなで高評価を得た後に ボロい車に乗って南方の家に帰ると少しほっとした。
まるで穢れを知らない無邪気な子どものように先に玄関にするりと入り込んで 靴を乱雑に脱いでくるりと振り返る。]
(124) 古都 2017/10/20(Fri) 20時半頃
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オッサン、お帰り。
[いつもの挨拶の中で。 はあ、猫被るの疲れたっと背伸びをする。
今日の飯どうする? と普段と変わらぬ口調で尋ねただろう。 あと今度は資料室とかでやらねえ、などと誘い掛ける辺りは懲りていない]
[そうして夜に風呂に入った後で、もそもそっとベッドに入り込もうとして 何もしないからと、もそっと入り込んでぎゅっと服を掴んだ。]
(125) 古都 2017/10/20(Fri) 20時半頃
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俺はさー……コースケ。 成長も出来んだぜ。コースケと同じ年ぐらいにもなれる。
そしたら少しは気にならねえなら、俺がそうしたい。 ……どうせ次なんか無いし。
永遠を謳ってる人形でも俺達にだって意志はある。 終わる場所は、眠る場所は選びたい。
[暗に含めて。南方が天寿をまっとうしたら次はもういらない。 どうせ忘れられないから、終わらせて欲しいと頼んだ。
それが南方に可能かどうかわからない。人形師にいくらか金が掛かるなら自分で何とか稼ぐ。 パーツをバラしてもいいけれど”オスカー”は南方と共に眠りに就きたいと希った*]
(126) 古都 2017/10/20(Fri) 20時半頃
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[>>102 覚醒しきらないままの返事の直後、 むぎゅっとその腕に抱き込まれた。 といってもある程度想像はしていたから、 溜息一つと共にされるがまま。 そのうちどうにも恨みがましいような、 可愛らしい呟きが聞こえてくる。]
ん、ごめんね。
["僕"にはどうしようもなかった事だけれど、 約束を破ってしまった事は確かだから。 どうにも苦笑の混じった返事になった。
拗ねた様な仕草も思い出してしまえば懐かしいもの。 けれどもすぐに覆い隠されてしまったそれは、 ほんの少しだけの寂しさを齎して。]
(127) nitro 2017/10/20(Fri) 20時半頃
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うん、もーお腹ぺこぺこー。 だからお菓子も多めがいいなぁ。
[たっぷり甘えを込めた視線を送ったのならば、 きっと願いは叶えてもらえるのだろう。 なんせ彼女は甘えると弱い。 分かった上で、座ったままじいっと見上げて。
そうして少し経つ頃には、 朝日の差し込滑らかなシーツの上で、 人肌温度のカップを両手で抱えていた。 幸せの朝には少し似合わぬ苦々しい呟きの元を にやにやと笑って眺めながら。]
(128) nitro 2017/10/20(Fri) 20時半頃
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確かにあのお姉さん綺麗だったなー。 ふかふかだったし。また会いたいね。
[彼女にとっては少し意地の悪い物にみえたかもしれない。 それに、お人形の様に 綺麗な笑みとは言い難い物だけれども。 でも、答える声は幼子に話すかのように酷く優しい。]
焼きもち焼きさんの為に、ほどほどにしておくよ。
[揃いで作っった衣装をとうに脱ぎ捨ててしまっていても、 魔女と嘯くようになっていても。
―― 貴女は自分にとって、たった一人のお姫様なのだと。
そう、思うから。]
(129) nitro 2017/10/20(Fri) 20時半頃
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―――子守唄は歌ってもらうんじゃなくて、 歌ってあげなきゃ寝れない子もいるみたいだからね。
[くすりと笑って呟けば、頭上の王冠へと思いを馳せる。 持ち主の愛情を受けて育つ花は、 いったいどんな色で咲くのだろうかと。
できれば青がいいなと思う。 晴れた日の空の様な、鮮やかな青い色は 彼女の瞳にそっくりだ。 シーツの上へと転がる二粒を見つめ、 輝く瞳の持ち主を眺め思うのはそんな事。
彼女の物だという証となって、 散っていくのは随分と幸せな事だと思うのだ。
だから、いずれ綻ぶ緑の花冠へと願いを込めたら 微笑む彼女の手をそっと握って答える事にしよう。 いつもの笑顔で、全ての思いは覆う事にして。]
(130) nitro 2017/10/20(Fri) 20時半頃
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芙蓉が欲しいって言ってたけれど… グロリアがほしいなら、いいよ。
俺はこういう物しか、あげれないしね。
[これからの日々を祈ろう。 忘れたくなる程の悲しい思いを、 どうか貴女は思い出すことがありませんように。
そうして迎える二度目の別れは、 決して貴女を傷付けることなく 今度こそ美しい思い出として残りますように。]
……ね、そろそろ出かけない? 今日も、いい天気だよ。
[そして、最後の時まで ずっと一緒に笑っていられますように―― と。**]
(131) nitro 2017/10/20(Fri) 20時半頃
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暫くっつーのは。 俺がいいって言うまでだ、チビ。
永久に言わなきゃそのままってことだよ。
[ふん、と鼻を鳴らしてそっぽを向く。 にやりと笑う彼に少しはお灸をすえなければならない。 文句を言われても知らん顔。 それこそ暫くは大人しくしていろと、そんな思いであった。
ナマがいいという彼にチョップをかまして、その日は眠った。
そして、研究室での仕事はそれから数日続いた。 彼がたまにキスを強請る程度で終わったのは僥倖だろう。 職場では色々と助けてもらったせいか、 周りからの彼の評価はとても高く、また連れて来いと言われ 苦い顔をしてしまったのは、今回の思い出だろう]
(132) oikw 2017/10/20(Fri) 21時半頃
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あー……ただいま、オスカー。
[数日ぶりに帰ってきた家。 先に入り込んでこちらへと告げた言葉に、頬が緩んだ。 いつも通りの日常に、戻る気がした。
今日の飯は、なんていつものセリフなのに。 それでも久しいと感じた。 何がいいかなーと考えて、なんか腹に溜まるもの。 ……なんて、適当な返事をして。
次はもうねぇよと、うんざりした顔で答えた。 あんな思いは、正直二度としたくなかった。
そして、夜。 布団に潜り込んできた彼に先にヤらねぇぞと言えば どうやら今回はそういうつもりではなかったらしい。 彼が口を開いて話し出した言葉に耳を傾けて、 話が終われば暫くの間彼をじっと見つめた]
(133) oikw 2017/10/20(Fri) 21時半頃
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……俺は正直、どうしたらいいのかは知らん。 お前にこうしたらいいとか、そんなことは何も言えない。 結局俺はお前よりもダメ人間だしなー。
だから、好きにしろよ。 お前が嫌いなものを食ってまでデカくなって そんで――俺を最後に看取ってくれるっつーなら。 とんでもなく幸せだと思うぜ、俺は。
[少しだけ、考えた。 彼が自分の後に誰かの元へ行くことを。 それは人形としては当然の行為であることは分かっていた。 けれども……嫌だと、漠然と思った。
彼はもしかすると、人形に心を寄せすぎだというかもしれない。 けれどもそれが南方であり、変わらない事実だった。 だから最後まで彼にその決断を託して。
ゆるりと、微笑んだ]*
(134) oikw 2017/10/20(Fri) 21時半頃
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[南方の返答はオスカーの想うよりずっといいものだった。 少しだけ考えておくとその時は答えて>>134
――――人形であるか人間であるか。
自立した思考を持ち、個性を持つ。 違えるのは食事と決定的に必要な”愛情”。
でも、もう他はいらない。
南方以外から愛情はいらないと思えば 欠陥か初期不良かは知らずとも
忘れられない想いは根付き、南方の意志とは関係無しに 南方が老衰をして売られたとしても目を覚まさないだろう。
人形師にその旨を伝えれば損害賠償の請求にもなりかねないので 話せば伝わるかもしれない。]
(135) 古都 2017/10/20(Fri) 21時半頃
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[――――それから またいつも通りの日常へと回帰した。
少し体の関係が出来たとか、その程度で。暫くの解禁はおとなしく待っているおあずけワンコ状態だ。]
オッサン、こら! 起きやがれっ!研究に遅れんぞ!
[あれからまた月日を重ねて 時々南方の職場に赴くようになったり
テレビを見て待つだけのこともあった。
ただ、お帰りと言えばただいまと頭を撫でてくれる南方の手が好きだから。 成長して背追い越したらどうなるかな、とはふと思ったりもして。
どちらにしろオスカーは、南方と生涯をともにすることを決めた。]
(136) 古都 2017/10/20(Fri) 21時半頃
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[捨てられて忘却出来ない愛玩人形は ろくに観用少年《プランツドール》を知らない男が
人形ではなく同居人として。家族のように接することで 人に焦がれた。終わりを迎える場所を見つけた。
案外と寂しがりの心配性の南方より先に眠る気はないけれど。]
そいえば、コースケ。知ってたか?
[出来たてのだし巻き卵焼きをテーブルに置きながら何気ない風を装って いつものどの顔とも違う笑顔を浮かべた。]
(137) 古都 2017/10/20(Fri) 21時半頃
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……ま、オッサンって余り金ねえし。 俺もバイトぐらいするか?
[研究所内の賄い要員とかどうだろうか、と 南方の隣に甘えるように擦り寄って尋ねた
――――こうして長く2人は暮らすことになった。
ちぐはぐで噛み合ってなくても オスカーにとって南方は飼い主とかでなく
唯一無二のパートナー*だったから。*]
(138) 古都 2017/10/20(Fri) 21時半頃
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[ぷつん、と泡がはじけるように眠りから覚めた。 未だぼんやりした頭のまま、殆ど反射で目を開けば、 焦点の合わない視界の向こうでガーディが笑った気がした。 頬をぺちぺちと叩かれて、それでようやく思考が巡る。]
おはよ、ガーディ。 ……早いね?
[昨日あんなに消耗したのに、と、言外に潜ませて。 ともかく、ご飯と彼が誘うのならばそのように。
――違和に気付くのは、部屋を出てすぐ。 迎え入れる従者達の顔が硬い。 おはようございますの一言もない。]
(139) きんとん 2017/10/21(Sat) 00時頃
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……どうした。
[心当たりが無いとは言えない。 むしろありすぎた。 従者達は互いに顔を見合わせて、 やがて一番付き従えた年月の長いのが一歩前に出て――]
『ケイイチ様。……転職希望の者には紹介状を書く、以前仰ってたあれ、まだ有効でしょうか。』 は……? ……………!!!
[ケイイチははじめ怪訝な顔をしていたが、 従者がちらりと見せてきたピンクに、全てを悟った。
そして]
……よぅしわかったお前ら一列に並べ! 希望の転職先を聞いてやろうそして有利な紹介文を書いてやろう!!!
[寝起きとは思えない、全く良く通る声でそう叫んだ。]
(140) きんとん 2017/10/21(Sat) 00時頃
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[結局それらは従者達の冗談で―半分は、という注釈が入るがとにかく冗談で― ケイイチの日常は、そうしてかくも賑やかに、愉快に、穏やかに巡ってゆく。]**
(141) きんとん 2017/10/21(Sat) 00時頃
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