158 Anotherday for "wolves"
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視点:
人
狼
墓
少
霊
全
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ヴェスパタインが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、スティーブン、メルヤ、ドナルド、マーゴ、ラディスラヴァ、サイラス、グレッグ、ジェフ、ベネット、メアリー、クラリッサ、ルパート、レオナルドの13名。
静かな、夜明けが訪れる。
村にある教会に差し込む朝日。
小鳥たちが唄う声は明るく。
人の足音に、羽ばたき消えていく。
ギィ… と。
軋んだのは扉か、それとも。
(#0) 2015/05/13(Wed) 03時頃
床に波打つ黒銀の髪。
一面に敷かれた真紅の絨毯。
辺りに飛び散る臓物。
千切れた四肢。
開かれたままの瞳孔。
威厳のある男の姿は
襤褸雑巾のようにして、其処に在った。
(#1) 2015/05/13(Wed) 03時半頃
姿を消していた村娘もすぐ傍に居ただろう。
同じく、息をしない姿で。
起こる筈のない“もしも”が起こってしまった。
天秤は揺れ、天秤は軋み。
戻れぬ末路に嘆くばかり。
(#2) 2015/05/13(Wed) 03時半頃
感じなければ。
信じなければ。
進まなければ。
ならないのだ。
(#3) 2015/05/13(Wed) 03時半頃
───今日(きのう)とは違う、日を。
(#4) 2015/05/13(Wed) 03時半頃
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― 昨夜 ―
[――― 耀く、破軍星の煌めき。
青白いいろは、 エンジェル・ブルーとおなじいろ。
鏡のように、映しながら、 夜を小さな紅の炎に点し。 出歩く人影があったならば、 すこし話しながらも、ちょっと笑って。 ]
あまり出歩かないほーがいいんじゃないかい。 物騒だし、なによりも疑われちゃあ叶わないよ
[なんて、 自警団らしいことを言いながらも。 教会だけは、どうしても寄り着く気が起きなかった。]
(0) 2015/05/13(Wed) 03時半頃
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[それは予感か。]
[ただの、嫌悪か。]
……。 …… 一か所くらい、いいだろう。
… ねえ?
[ふい、と。
ゆらり 揺ら 揺ら。
紅蓮に とおい教会の影を映し。 一歩を踏み出す気がどうしても起きず、 誰にともなく、自答して。
――― 黒衣を、翻す。 ]
(1) 2015/05/13(Wed) 03時半頃
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[ざわめき。 ゆらめき。
木々は、 黒猫の毛並みは。
星々のきらめきは、 不吉を示したけれど。
言いようも 得体もしれない。 その空気に背を押されたかのように。 いつもより早く、診療所に切り上げた。]
[その日。
――― やけに、寝つきが悪かったのは。 やっぱり、溺れていた酒の海がなかったからだろう。]
(2) 2015/05/13(Wed) 03時半頃
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[ いやあな、夢を見てしまった。 *]
(3) 2015/05/13(Wed) 03時半頃
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― 幕前01-2/ゆめのなか ―
[星が はじけて。
紫苑に垂れた滴は、透と、 硝煙に掻き消えそうな、 けれど 強烈な 血錆色。
擽る鼻腔は 否が応でも。 つないだ腕の先が、強張っていくのだと。 冬が、齎されたのだと。
――― 恒星が、爆ぜたのだと、わかった。]
(4) 2015/05/13(Wed) 03時半頃
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(『…… アル。
…… ―― ううん。
‟ ヨハネス ”。
一緒だって言ってくれて、嬉しかった。 あたし達は、ずっと一緒。
一緒だけれど、 あたしの手は、どうか‟離して”。 きみは、きみだから。
どうか、きみだけは、生きて。 ――― 逃げて、生き延びて。』)
(『あたしは。
そのためなら、破軍星となって、見守るわ』)
(5) 2015/05/13(Wed) 03時半頃
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( 音なき音は。 声なき声は。
決して、片割れには届かずに。 その瞬間に、‟ワタシ”と。
‟彼女”は、生まれた。 )
( あれ? )
( ……‟爆ぜた”? ‟生まれた”?
うそだ。
ねえさんは、生きていて。 そうだ。
星が弾けたって?(しんだって?) ああ これは、きっと。悪いゆめだろう。)
[ ――― ノイズ。 ]
(6) 2015/05/13(Wed) 03時半頃
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[混濁する砂嵐。
息ができない。 ああ。 誰が生きて。 誰が死んで、
( …… やっぱり、わからないや) 黒い紙の上から ぶちまけられた白い染料。 書いて 消して 書いて 消して
多層菓子のように、積み上げられる記憶。 狭まる、ゆめのせかいの視界のなか。 魘され 浮上しかけた意識をまえに、 鮮明に、過ぎてゆく光景がひとつ。]
(7) 2015/05/13(Wed) 03時半頃
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[ それは 野を蹂躙する、 黒い狗のすがた。
まるで 黒妖犬<ヘルハウンド>を。 地獄の猟犬を、
彷彿とさせる狼の姿。 ]
[ わかりたくない。知りたくない。 ] [ けれど、あれは。わかってしまう。]
[ 死の際。 生命と引き換えにした、 さいごの、星の爆発。
――― つぎつぎに、 それは ひとを、追っ手を。 物言わぬ 肉塊に変えていく。]
(8) 2015/05/13(Wed) 03時半頃
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[ それは。 ]
[『わたしたち』の、『血』にかけられた呪い。] [『わたしたち』の、『血脈』に流れる、祝福。]
[星棺を司る、 七星の娘たちの末裔の血脈に与えられた]
[ ひとつの、ちから。 *]
(9) 2015/05/13(Wed) 04時頃
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─昨夜─
[前の日の夜は、グレッグくんに少しだけミートパイを貰って。 それから、温かいミルクも出してもらいました。 そのぬくもりと、優しい気遣いに幾分心は安らぎました。
その後誰かとお話をしたかもしれません。 夜が更ける頃には、一人きりの家へと帰りました。
明日は早く起きなければ。 朝一番に宿屋に行くんだと思うほど。 一人きりの布団で身を丸めれば丸めるほど。 どうしても小さな不安と、嫌な予感が包み込み すぐには寝付けない夜を、過ごしたのでした。]
(10) 2015/05/13(Wed) 04時頃
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─翌朝─
……、…?
[私が目を覚ましたのは、いつもよりほんの少し遅く。 もう村の人々も起きているような時刻でした。]
っ!
[早起きして一番に、なんて思っていたのに。 私は慌しく準備をして、朝ごはんも食べぬまま。 家から宿屋への道を、ぱたぱたと駆けていました。 一歩でも早く、早くと。 スカートの裾を持ち上げて、息を切らして走っていた そんな時です。]
(11) 2015/05/13(Wed) 04時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/13(Wed) 04時頃
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[教会の前に、何やら人が集まっているのを見つけました。 その中には『人』も『人狼』もいたと思います。
漂う匂いに、ぴたりと私の足は止まりました。
鉄が錆びたような、匂いと。 優しく揺れる、花のような、香り。]
… ……、… …っ
[足を踏み出すことは、こんなにも怖いことだったでしょうか。 私の足は鉛のように重く、地面に張り合わせたように動かず。 右手で抑えた喉元は息を止めてしまうかと思うほど強く。
思考はどんどんと、何も考えられなくなっていきました。]
(12) 2015/05/13(Wed) 04時頃
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[重い足を一歩、教会のほうへ。 また一歩、教会のほうへ。 三歩目までは遅かった歩調も、次第に速さを増していきます。
人だかりの中にぶつかり、それでも私は前へ進もうとしました。 中には誰か、止めるような声もあったのかもしれません。 それも耳に入ることなんてなく、私は教会へ足を踏み入れました。
そこには。
そこにいたのは。
そこにあったのは。]
(13) 2015/05/13(Wed) 04時頃
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…… 、 …、 ぃ、 ぁ
[私の大切な友人が。 もう、話しかけても笑いかけてもくれない姿で。 そこに『あった』のを、見ました。
振り絞った声は微かに、ほんの微かではありますが 彼女の名前を呼ぼうとしました。
嘘です、これはきっと私が見ている悪夢なのでしょう。
だって、ほら、目の前は急にぐらりと傾いで。 真っ暗になってしまったのですから。]
(14) 2015/05/13(Wed) 04時半頃
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[悪夢が醒めればきっと。]
────…… …、 … 。
[私が覚えているのは、それだけでした**]
(15) 2015/05/13(Wed) 04時半頃
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― 前夜の続き ―
[>>1:386>>1:414 猫へ手を差し出し握手を望めば その言葉に解せぬ様な手応えが 何故だかベネットの方から来たので 内心、おやと思いつつ]
ガキん時から考えたら…
まさか、本のネタでこうなるとか 自分でも予想は全然つかねえ展開だったぞ
[グレッグやラディ、他に誰かいたか 日が暮れるまで、日が暮れても ずっと外で遊んでいた中に、いなかったはず]
(16) 2015/05/13(Wed) 04時半頃
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[年の近い本をよく読む 大人たちから覚えめでたきベネット
孝行息子だ、いい子だねえと囁かれ 方や元気とやんちゃで手を焼かせ 後の放蕩息子だろうと囁かれていた不良物件
別の世界の住人とまではいかねど 自分から見たら、どこか遠い場所にいる存在 というのが、自分と周囲の分類で
敬遠までは行かねども交わる縁も薄そうと こどもながらに思っていた]
(17) 2015/05/13(Wed) 05時頃
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…まあ、人生短いと思っていても やっぱり、今日は昨日と違う日なんだろうな
[と、最もらしく話をまとめておく
>>1:421 ルパートは新たに来た他の相手で忙しそうで こちらの方へは何か来たりはなさげな様子
自分も無駄な争いやら騒ぎを 起こすつもりは毛頭ない
面白そうなら話は別だが 族長から聞かされたことは紛なく 真実であり事実であるのだから
そちらへの悪影響が起きかねないので さすがに自重する]
(18) 2015/05/13(Wed) 05時頃
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[>>1:424>>1:426 猫から来た返しにやや鈍さ その小刀の刃を研いでいたのだろうか
手応えとしては悪くない その内心はどうだろうというのは 勿論、話は別なのだろうが
それはそれ、これはこれでまたいとをかし]
お、なかなか好い返事じゃねえか 「女の子」なら、速攻モノにしてただろうな
[と、>>1:322先程ベネットにいったまんま 口にしながら、握手しながら耳元へそっと]
(19) 2015/05/13(Wed) 05時半頃
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[傍から見たら、どんなやり取りだったか
>>1:516 その後、しばらくしてからの猫は 大事そうに一杯を飲んで、店を出た模様
後から次々見知った顔が増え ベネットはそちらとの話で忙しそうで
>>1:433>>1:507 友といった事は誰のこととか 確かめることは出来ないままに散会した]
(20) 2015/05/13(Wed) 06時頃
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ルパート、もう一杯
[共に飲む相手が去り行けど 渡鴉は、そのまましばらく独りじっくりと エールの味を楽しんだ
ほんの少し、旅の思い出に*浸りながら*]
(21) 2015/05/13(Wed) 06時頃
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― 昨晩・墓場にて ―
[>>1:495「随分愛らしくていいんじゃないか」などと 膨らされた白い頬に面白がるような言葉を一つ。 狼の真似をする人狼の少女の何とまあ、可愛らしい事。
少し悲しそうな顔で笑う彼女の言葉に、 自分は 叶えとばかり祈ってきたなと、 村医者はふと思い知らされる。]
――そう。多分、 …だから。
[信じられる人を繋いでくれたのだろうと。 桃色の唇がふわりと小さな弧を描く。 震える睫を見下ろした。 >>1:496 動かないで、などと言われたから、 喉奥で小さく唸って とてもとても逃げたくなったが踏みとどまる。 大人の威厳? 知ったことではない。]
(22) 2015/05/13(Wed) 06時半頃
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…………どっちでもいいんだよ。
[カビるのもひからびるのも大差ないと 己のミスをそんな言葉で誤魔化しながら 胸を張るかのような満足げな仕草には呆れ返った。]
[くるりと舞う風はそっと地上から熱を奪う。 小さく震えたマーゴットを見下ろした。 >>1:497 それは何かを怖がるようにも見えたから、 自分の領分ではないと知りながらも するりと潜るようにして重ねられた指を 拳を開き、優しく握って、 それは己を落ち着かせる意味も多少、含まれていたが]
……いや。 行こう。
[マーゴットを彼女の家まで送っていった。]
(23) 2015/05/13(Wed) 06時半頃
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[明日という日が今日と変わらぬ日であるように、
――そんな願いは何だか、 叶えてもらえる気はしなかったから 只、只。
墓地の出口で声を聞きながら―― 小さな祈りを、隠れる月に捧ぐ。*]
(24) 2015/05/13(Wed) 06時半頃
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[ ――マーゴットを送ってから、 診療所に帰った村医者は夕食を少しだけ齧って、
空いたベッドと、本棚の絵本を見ては 帰らぬはいつもの事だと、 黙ってそっと寝床についた。 いつもより早く帰ってきた>>2と察すれば まどろみの中、「意外じゃないか」――などと思ったが。]
(25) 2015/05/13(Wed) 07時頃
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― 翌 早朝 ―
――アル。
[声をかけた。 ベットをそっと覗き込めば エンジェル・ブルーの双眸は見えただろうか。
机の上にはパンの袋と牛乳。鍋にはシチュー。 朝陽は覗けど、どこか静かで不気味な朝。 鳥の声すら聞こえない。]
朝飯。食べるのか。
[返事があるのかないのかはさておき。 そっとベッドから離れて、ローブの裾を払う。
思うところがあって教会に歩を向けてみるつもりだと 起きていたら伝えただろうが、 寝ていたならば言わないまま。*]
(26) 2015/05/13(Wed) 07時頃
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―昨晩・宿屋―
[>>1:501黒い獣は撫でる手に身を任せたまま、 ぐるぐると機嫌良さそうに喉を鳴らしたり 揺らした尻尾がぱたんぱたんと床を叩いたり。 ラディスラヴァが帰るか、飼い主が帰る時までそうしていた。*]
(27) 2015/05/13(Wed) 08時半頃
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[相談の目処もついて、運ばれた料理を食べつくしたら、 さて帰るかというところで獣がまだ 任務で向こうに行っているなら声をかける。 二人分にしては多めの料金を支払うと、 思ったよりも時間は遅くなっていて 雇い主のところに顔を出すのは断念した。 明日朝いつものように向かえば同じことだ。]
じゃあ、サイラスありがとう。 グレッグもな、おやすみ。
[二人に礼を言ってから宿屋を後にした。**]
(28) 2015/05/13(Wed) 09時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2015/05/13(Wed) 09時半頃
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─ 夜・宿屋 ─
ああ、またおいで。
[散会より少し早く席を立つ青年>>1:518に声を掛け。 すこし多めに置かれた代金に、苦笑の形で眉を下げた。
あの頃は、風のように訪れ来ていたあの頃なら、 彼の気が安らぐだろうかと預かって、別の形で密かに返すなどしたものだけれど]
待ってるよ。
[それでも今も、余分を返しても受け取らぬだろう。 だからやっぱり預かって、 また来たならば何かで余分に返してやろうと心に思う。 その繰り返し]
(29) 2015/05/13(Wed) 11時頃
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ベネットは大丈夫かね。
[したたかに酔ったらしき青年には、茶など淹れ。 グレッグの水と休息で、少し酔いは収まったか。 些か覚束ぬ足取りの青年>>1:507を案じるように見送って]
……やれやれ。
ベネットがあれだけ酔っていたというのに、 お前さんときたらまだ飲むのかい。
[軽く呆れたように、残るドナルドへと笑う>>21 今日は最早、昨日と違う今日ではなく、 だから皆それぞれに、それぞれの遣り方で過ごしているのだ。 彼もまた]
(30) 2015/05/13(Wed) 11時頃
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私も一杯、貰おうか。
[客が少なくなった店内で、漸く自分のジョッキを持ち出して。 付き合ってくれるならばドナルドに乾杯の仕草を見せる。 さてグレッグは、ささやかな宴に付き合ってくれるだろうか]
……。二人は、今の村が好きかね。
[酒を傾けながらぽつりと。 若者らに向け問いかけて]
(31) 2015/05/13(Wed) 11時頃
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いい村だ。…いい、村だね。
[息を吐くようにして、最後確かめるように*呟いた*]
(32) 2015/05/13(Wed) 11時頃
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─ 早朝・宿裏手 ─
[そうして夜の明けるよりまだ早く。 人も動物も未だ眠りについているであろう、薄明の時。 男の姿は、宿の裏手、動物たちの住む小屋にある。
手に捕らえたのは、闇にも白い鶏だ。 両手で羽交い絞めにした鶏を何もない小屋に引き込み、 地面に押さえ込むようにして鶏の首を押さえつけ]
──── ざくり
[首を斬り落とす]
(33) 2015/05/13(Wed) 11時頃
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[首を失った鳥は、勢い良く羽ばたいた。 ばさばさと、何も分からぬようにして首なしの鶏がもがく。
血の匂いが小さな小屋に充満した。 男の手にも服にも、鉄錆臭い赤が飛び散る]
(34) 2015/05/13(Wed) 11時頃
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[男は手際よく首なしの鳥を再び捕らえ、 足を括って小屋の中、血抜きの木に逆さまにぶら下げた。
宿屋の裏手には生き物たちが多い。 元は妻が好きで飼いはじめたもの、 無論ただ愛玩しているものもあるけど、 ここでは、時折こうして生き物を捌く。
宿屋の食事の評判が悪くないのは当然だ。 肉がこうして供給されているのだから。
宿の裏手には、生き物たちの数が多い。 それは変わらない景色のようで── こうして、少しずつ変化し続けている風景なのだ]
(35) 2015/05/13(Wed) 11時頃
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[ぼた ぼた ぼた
赤い血が鶏の首から滴るのを、薄暗い中でじっと見つめた。 生きるために命を奪う。 こうして命を奪って、人も人狼も生きている。
───生きるため。
その必死さの、どこに違いがあるのだろうか…?]
(36) 2015/05/13(Wed) 11時頃
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[ルパートは刃物を一度藁で拭い、立ち上がった。 あとで湯を沸かして、鶏の羽を毟らなければ。 けれど今日は、そのほかに大切な用事がある。
ぴしゃり、 ぱしゃん。
空が白々と明るくなりはじめる。 宿の片隅、井戸の傍ら。 赤い血を洗い流す音が、静かに*響いた*]
(37) 2015/05/13(Wed) 11時頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2015/05/13(Wed) 11時半頃
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―回想・父とふたりで―
「大切な宝物」
[お父さんとお母さんの…――。 その言葉は不安を取り除いて 気持ちを和らげる魔法のことば。
普段ならば。
どんなに暖かいことばを掛けられても。 机の焼き焦げた黒いシミのように ぽつりと消えない一抹の不安。]
(38) 2015/05/13(Wed) 11時半頃
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[がっかりされないようにしないと。
父親の気持ちに 全幅の信頼を寄せられないのは
母親を失った時の 耐えがたい喪失感が 未だ少女の胸でじくじくと化膿しているから。]
(39) 2015/05/13(Wed) 11時半頃
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[魔法のことばには俯いて小さく頷いて。 心のうちを悟られまいと。]
[宿屋を通り、奥の自宅の方へ。 促されるままに少女には少し高い椅子に腰かけて]
…ふう……。
[と大きくため息をついた。 握る手を緩めて銀の薔薇を見つめると 誰にも見られないようにスカートの隠しに入れた。]
(40) 2015/05/13(Wed) 11時半頃
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[父が頼んだようにグレッグが ホットミルクを出してくれたか。 出された熱いミルクを受け取るとお礼を言って 静かに口を付けた。]
……。
(41) 2015/05/13(Wed) 11時半頃
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…もういらない。 ありがとう。 寝るね。
[父の眼も兄の眼も見ないように 短く 短く 伝えると またよいしょっと椅子から ゆっくり降りて
寝室へと向かった。 ベッドに入ったと思ったら 気が付いたら深い眠りに落ちていた。]
(42) 2015/05/13(Wed) 11時半頃
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[誰かと手を繋ぐことは、わたしにとっては日常だけれど せんせいの手>>23は滅多にない。 それは彼がわたしを無闇に甘やかさないのと、外で出会う回数…主に彼が外出する頻度によるものだろう。
サイラスのよりは硬くて、さらりとした掌のなか 3つの指は4本に、親指はごつりとした中手骨の突起を撫で。 せんせいがいまどんな顔をしているのか とても気になったけれど、目を閉じた顔を向けて 「視えた気」だけで、我慢した。]
…………。
[連れ立つ中、交わされる言葉は少なく 閉じた瞼の内側の、瞳の帳までも落として わたしの意識は深くへ潜る。
大きな安心と、居心地のよさ。 (……おとうさま、みたい。)
帰路のどこか、俯いて 口元だけの微笑みを。]
(43) 2015/05/13(Wed) 12時頃
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せんせ、送ってくれてありがとう。
[自宅の扉の前、あと3歩。 わたしは早めにお礼のことばを切り出して、手を離す。
小走り2歩、 かかとをたてて ふわり回って
闇の中で見えているかどうかなんて気にもせずに 繋がりの先にある小さなひかりへと 手を振った。
彼の足音が再開するのを待って ざり、と砂の音がしてから]
おやすみなさい。 ………また。
[あるはずの背中へ、再会のおわかれ。*]
(44) 2015/05/13(Wed) 12時頃
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[いつものおくすり、いつものベッド、いつもの寝着。
横になって手を伸ばし ベッドサイドの紙飛行機があることを確かめる。
視えなかった焔。 視えた紫苑。
おなじ明日が来ますようにとは、祈らない わたしは明日をおなじに生きる、という意思だけ。
あした起きたら、パン屋さんに寄って 焼きたてのラズベリーデニッシュを買って いちばんにメアリーのところへ行こう。 寝ているなら起こして、元気なおはようを言って…
いつものわたし、゛いつもの゛メアリー。
―― 花畑には、何が咲いているだろうか。]
(45) 2015/05/13(Wed) 12時頃
|
|
―早朝―
[動物たちの朝は早い。 鳴き声が耳に届いて 意識が浮かんでくる。
その後に聞こえた鈍い音に 瞼をこすって窓の方見る。]
[鶏を押さえている父が窓越しに映る。 何も言わずその様子をじっと見ていたが 少女は上腿に違和感を覚え、指で拭ってみると
なぞった指に赤黒い液体がついてきた。]
(46) 2015/05/13(Wed) 12時頃
|
|
お父さん…!!!
[駆けていった先は父親の元。 父は井戸にいただろうか。
走り寄るとおしっこが血になった、と 自分の身に起こったことを臆面もなく 打ち明けただろう。
少女がそれを生理現象だとわかるのはその後。]
(47) 2015/05/13(Wed) 12時半頃
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|
[しばらくして、服を着替えたら 銀の薔薇をまたポケットに入れ直して。]
[朝ごはんを食べながら マーゴとのお花摘みを考えてたら 昨日より幾分か気持ちも持ち上がって]
お父さん、あのね、今日はマーゴと お花摘みに行くの。 お花摘んだらお母さんにあげるの。
だからお弁当作って! パンとね、目玉焼きが食べたいってマーゴゆってた!
[努めて明るく。 きっと昨日の話をされたらその顔は また曇るのだろうけど。]
(48) 2015/05/13(Wed) 12時半頃
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|
── 回想/父の寝室で ──
[小さな頃、男の子と遊ぶことが苦手だった。 私は彼らのようには早くは走れないし、 ボールを遠くに飛ばすことも出来ない。
だからと言って、女の子のように綺麗な髪飾りや、 お人形やお洋服を持っているわけでもなかったのだけれど。
物心ついた頃には、 祖父と父を支えて、店を切り盛りする母の姿を見ていたから、 自然と店を手伝うようになったのは私にとってはとても自然な事だった。]
(49) 2015/05/13(Wed) 13時頃
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|
[或る日、その日は珍しく外へと遊びに出かけて。 ラディと、そのお友達だという男の子達と村の中を一日中駆けまわった。 私の足はあまり早くなくて、彼女たちについていくことで精一杯で。 息も切れ切れに、田んぼで待つ彼女たちに追いついた。
言葉も発せずに呼吸を整えていたら、 ラディは私の名を呼び、手を差し伸べてくれた。
金髪の朗らかな少年は大丈夫か?と、 心配そうに声を掛けてくれたけれど。
赤毛の髪のお兄さんだけは、 悪戯に笑って私の背にアオガエルを入れた。
ラディにまともな別れも告げれずに泣き帰り、 遊ぶことが少なくなっていったのはその頃からだっただろうか。]
(50) 2015/05/13(Wed) 13時頃
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|
[家に帰ると、いつものように母に内緒で父の寝室へ向かった。 なかなか泣き止まなかった私に父は、秘密の魔法を教えようと、声を潜めてこう言った。]
『いいかい、クラリッサ。 これは君の味方を見つける秘密の魔法だ。
まずは洗面器に水を張る。 そして紙に気になる人達の名前を書いて、水に浮かべるんだ。 同じように白い花びらも、水に浮かせる。 そうしたら一滴だけ水に君の血を落とすんだ。 後はカーテンを開けたまま窓辺に置いて朝を待つだけでいい。 花びらが紙の上に重なっている者が居たら──、その者は君の味方になってくれるだろう。 紙が水に浮いたままの人達は気にしなくてもいい。 もし、名前を書いた紙が水に沈んで───…』
(51) 2015/05/13(Wed) 13時頃
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[にわかに信じ難い話を聞いた私は、すぐに首を振った。]
『嘘よ、そんなことで分かるはずがないわ』
『本当さ。君には少しだけ不思議な力がある。クラリッサ、君はナタリアお婆ちゃんの孫なのだからね。試してみるかい?』
────......
──......
.
(52) 2015/05/13(Wed) 13時頃
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|
── 朝/自室 ──
[ チチ チチチ...
小鳥の囀りの音で目が覚める。 久しぶりに見た、子供の頃の夢。
今も鮮明に覚えているのは、それ程よく印象に残っていたからか、それとも別の理由か。
カーテンを開けると窓辺で休んでいた鳥たちが羽ばたいていく。
窓辺の傍に置かれたサイドテーブルの洗面器は、からっぽだった。**]
(53) 2015/05/13(Wed) 13時頃
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― 早朝 ―
…… っ、
…… 、 うそ、だ
[ばっ、と 跳び起きるよう、勢いよく捲った布団。
ズキリ、痛む頭。 黒い絹糸に、白い手を沈み込ませた。 項には、冷や汗に紛れ。]
[ やけに、姐姐が居なくなった夢が 生々しさに帯びて、
――― 現実と、紛う。 ]
[ 否。 それは紛れも無く。 真実、だったけれど。 ]
(54) 2015/05/13(Wed) 14時頃
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( 『 …… 』 )
[何故か、今日はカレイドたちが静かな気がした。 まるで。 『誰か』、欠けたように。]
[猫の瞳は。
人を焦がれる、狗のように。 寂しそうに、 ゆら、ゆら。
乙女の貌は。今日は、居ない。]
[ ――― ‟ヨハネス”。
夢といえど。(過去の記憶といえど。) 呼ばれた名が、ひさしぶりで。 ぎゅ、と、拳を握り。 ]
…… マルガレーテ、 (いや、違う)
(55) 2015/05/13(Wed) 14時頃
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…カイド。
…… どこに、いるの。
[その低い声は、姉を喚ぶもの。 正確には、生きた影でなく。 『自分のなか』の、片割れの。 カイドの、人格を。
呼んでも、返事はない。 ゆらり。 沈黙したまま、立ち上がる。 猫が鏡を、求めるように。
そうして ベッドから降りようとした、その時。 戸が軋む音>>26がした。 ]
(56) 2015/05/13(Wed) 14時頃
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…… 食べる。
[朝食を食べるか問われれば、 こくり。頷いた。
漂う、シチューのあまいにおいが 鼻腔を擽るから、 すん、と鼻を慣らしてから。 琥珀色の瞳を『狗』が見上げた。]
[窓を見る。] [外からは、 いつもと変わりない小鳥の囀りが聞こえ。 陰鬱さを払うような朝日が差し込めど。
どこか、夢のせいか。 それとも 別の、『なにか』か。]
[どこか、憂鬱な、まま。]
(57) 2015/05/13(Wed) 14時半頃
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[ぼう。 と、
揺らぐ瞳の色を浮かべたまま、 近くのミニテーブルの上から、鏡を取り。
>>26教会へ行くつもり 、と言われれば 昨晩寄り着く気にならなかったあの場所に、 すこうし、心臓が跳ねるような気がした。]
そうか。 アタシは、あんなとこ 用が無いのも行きたくないからな。 なにかあるんなら、あとで教えろよ。 [働かないあたまを、無理矢理動かしながら、 いつもよりもはるかに調子の低い声で、 狗はさらりと風のように言い切った。 ]
(58) 2015/05/13(Wed) 14時半頃
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[それから。 濡れ羽の睫毛が、上下にまたたく。 ローブがベッドの傍から離れてゆく前に、 もう一度、ふわり と、ベッドへ腰掛けて。
仄暗い闇が見つめ返す鏡を 覗きこみながら、
ぽつり。 ]
きのう。
夜の見回りのとき、 あそこにだけは、教会だけは。 寄りたくなかったから。 …… サボったんだけどな。
―――― なにもないと、いーけどねえ
(59) 2015/05/13(Wed) 14時半頃
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[鏡を持つ、両手に力が籠る。
まるで、神を信じてもいないのように 懺悔のような、繕いのような。
どこか縋るような、 そんな言葉が零れるのは、
夜に感じた 『嫌な予感』を、避けるよう。逃げるよう。 途中で、帰ってきてしまったから。
――― 猫も、狗も。 『元は』同じ『アル』だから。 その本質は、そう変わることはない。*]
(60) 2015/05/13(Wed) 14時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/13(Wed) 15時頃
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―回想・昨晩の酒場― [ジョスランから持ちかけられた相談ごとには 思い返す度緩く口の端が上がって。 小さく切り分けたミートパイをラディスラヴァに 差し出してミルクを温めていると一組の親子が 勝手口ではなく表から戻ってきて あれ、と驚いたように声を上げた。]
おかえりなさい。 …メアリーも一緒だったんだ。
[てっきり2階でもう休んでいると思っていたのだ。 言葉少ななメアリーの様子を叔父が伝える。 ひとつ、頷いてラディスラヴァにはもう少し 待ってもらってしまうことになったが鍋の中に ミルクと砂糖を足して2人分の量にした。]
(61) 2015/05/13(Wed) 15時頃
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お待たせ。 ラーラは、本当に待たせてごめん。
[真っ白なマグ2つに同じ量ホットミルクを注ぐと ラディスラヴァとメアリーの前にそれぞれ置く。 ラディスラヴァが静かなのはいつものことで、 メアリーもいつものように喋るようなこともなくて、 少しだけ続く、静かな間。]
―――…、
[>>42全て飲みきらずに席を立ってしまうメアリーを 目で追うけれども一度もその目が合う事はなくて。 追って声を掛けることもできたけれども、 少し前にジョスランに言われたことを思うと おやすみ、と短く声を掛けることしかできなかった。]
(62) 2015/05/13(Wed) 15時頃
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めーーーあーーーりーーー!!!
[宿屋の裏手、彼女の部屋が見える場所に立ち わたしはおなかのそこから声を出す。
汚れても気にしないって決めた緑色のワンピースに 茶色のバスケットの中には水筒とほかほかのデニッシュ つばのおおきな麦わら帽子は、片手で押さえて。
ふい、鼻を擽る新鮮な血の香りに 今日の晩はきっとごちそうなのかしら、と頬が緩む。
朝、ちりりと肌を灼く感覚に晴天の具合を計りながら わたしはいつも通りに、勝手口の前で彼女を待った。
いつもどおり いつもどおり。
家の前でいつも聞えるキビタキの囀りが しない以外。]
(63) 2015/05/13(Wed) 15時頃
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[忙しく立ち回る時間も夜が更ける頃には 1人、2人と姿を消し家路へと着き、 酒場はやがて落ちついていく。 酔ってしまった様子のベネットと、 ラディスラヴァが帰る時には気をつけて、 と奥から声を掛けて見送って。
ルパートに声を掛けられたのは>>515 食器を洗おうかとしていたその時で。 ホットミルクを薦められると 目を丸くした後、曖昧に首を横に振る。]
(64) 2015/05/13(Wed) 15時頃
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おはよう!!!
[ひとたび勝手口が開く音がすれば、診療所でのお返しだとでもいうように 居るはずの場所へ手を伸ばし むぎゅっと抱きしめようとするだろう。
彼女の違和は 「なにか」は たとえ視えたとしても 見えぬように 蓋をして。
わたしは追加の参加者のことは知らないけれど 昨夜宿屋で熱い「さくせんかいぎ」をしていた様子の "ゲスト" を迎えに行くのでしょうか。**]
(65) 2015/05/13(Wed) 15時頃
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え。いいよ。 もう子供じゃないんだし…。
[薦めるのならミルクではなく酒ではないのか。 成人してからそれなりに歳も重ねているのに まだ子供扱いを受けているような気もして、 気恥ずかしいような気分にもなる。]
…いいよ、こっち飲むから。
[そう言って手に取ったのはメアリーの残した冷めたミルク。 もったいないと、躊躇いもなくその残りに口をつけた。]
(66) 2015/05/13(Wed) 15時頃
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[投げかけられた言葉に、>>515ルパートを見る。 夜も更けてもう日も変わっている頃だろう。 そう考えると少し目を伏せて。]
あのさ、
[そう言って切り出したのは あの時言おうと思っていた事とは異なる話題。]
(67) 2015/05/13(Wed) 15時頃
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─昨夜・宿屋─
[それは昨夜のお話です。
ぱたぱたと揺れる獣の尻尾は、床を叩き 時折ぐるぐると喉をならす姿に、私はくすりと微笑んでいました。>>27
それから、何事か。 『お兄さん』へと内緒話をしました。 これは、彼と私だけの秘密です。
なんて、獣の彼が声なき『声』を解るのならの話ですが**]
(68) 2015/05/13(Wed) 15時頃
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オーレリアから伝言受け取ってるんだ。 ルパートに、謝っておいてほしいって。
…隣村の話、こわかったみたいでさ。 ルパートのことも少し、こわく見えたみたいで。
[オーレリアからの言伝を伝える。 ルパートはどんな表情でそれを聞いていただろう。]
……申し訳なさそうに、してたからさ。 …ん、それだけだよ。…それだけ。
[仕方のないことだ、と苦笑する。 でも。 やはり怖がられることに複雑な思いが浮かんで、 それをゆっくりと、深呼吸をして沈めて行くのだ。]
(69) 2015/05/13(Wed) 15時頃
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[そう、叔父と2人で話している内に またぽつぽつと客の姿は酒場から消えて行って。 テーブルに残る姿は、赤毛の幼馴染ただ1人。>>21 >>31ルパートからの誘いには、 今度は明確に首を横に振った。]
…いや、いいよ。 俺、表の灯り消してくるから。 …ドナルドに相手してもらっておいて。
[幼馴染との接触を避けるように、やんわりと。 断りを入れてから勝手口を出て表へと向かう。
だから、 >>31ルパートの問いに答えることもなければ、 >>32その後の彼の呟きを聴くこともなかった。**]
(70) 2015/05/13(Wed) 15時頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2015/05/13(Wed) 15時頃
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[青い闇の中でゆらり、 スカートが蝶のように舞う。 ダンスのステップにも似てとても軽やかに。
豊かな黒髪は鈍く光を纏いて 微かな月星のライトがぼんやりとその人の輪郭を縁取った。
赤い可憐な頬も長いまつ毛も見えはしないが。 ひらり、ひらめいた白はきっと小さな掌だ。]
こっちこそ。 ──君と話せてよかった。
おやすみ。
[見えていないと知りながら、向けるは笑み。 ゆるり、乙女に背を向けて
夜道を行く。]
(71) 2015/05/13(Wed) 15時半頃
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[──背に落とされた「また」に、立ち止まり]
ああ、また──。
[足音は、暗闇の向こうへ遠ざかる*]
(72) 2015/05/13(Wed) 15時半頃
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―― 回想/昨夜酒場で ――
[アルカイドとのひと時は和やかに過ぎる。 偶然とはいえ、こうして共に食事できるとは思わなかった。 村で、本屋で、稀にスティーブン医師のもとで、 言葉交わすことがあっても、彼に猫のような気配を感じていたから、 気まぐれに立ち寄る猫のペースに合わせて会話を楽しむが常。
勧めたミートパイをおいしいと頬張る彼>>1:511に 「だよね」と嬉しそうに頷いた。
オーレリアが作ったのだとルパートから聞いたから 彼女にも感想を伝えようと思うのだけど その機会が失われるとは、その時は思わずに。]
(73) 2015/05/13(Wed) 15時半頃
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[子供の頃から外で遊ぶより本を読む事が多かった。 ドナルドやグレッグ、ラディスラヴァと外で駆け回る事はなく、 忙しい父母の代わり、弟妹の面倒をみていることが多かった。 仲良さげな三人の姿は時折みかけてはいたけれどそれだけで。 予想つかぬ展開とドナルド>>16が言えば、 不満そうにしていた男はクツと喉を鳴らして笑い]
そうだね。あの頃はキミが読書家とは僕も思わなかったよ。
[同意はやや軽やかに懐かしむように。 拗ねるなんて言葉を使ったがゆえの、 アルカイド>>1:512の反応に、う、と言葉に詰まる。]
大人になってそういう事言われるとは思わなかった。
[複雑な心境が滲むような呟きが落ちて。]
(74) 2015/05/13(Wed) 15時半頃
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[アルカイドの蒼に一瞬過ぎるさびしげな色は 瞬く間に消えてしまったから 見間違いだったのかもしれないけど どこか覚えのあるようないろに思えて心に残る。
きょうだいの手本となるように。 代々続くこの家系を継ぐのは生まれた時から決まっていたこと。 許婚なんて相手も幼い頃から当たり前のようにいて、 残念ながらその娘ははやり病で随分前になくなったから 親には彼女が忘れられないのだと理由をつけての独り身で。 取り巻く環境が“いい子”であることを強いただけ。 やんちゃな彼>>17とその幼馴染が眩しくて 己に幼馴染と呼べるほど親しい相手がいないことを 寂しいとも感じたのは今はもう遠い記憶。]
(75) 2015/05/13(Wed) 15時半頃
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― 回想/昨夜・酒場 ―
へ。
[>>19『好い返事』と。
嘘か、本当かわからぬよな 茶化すように聞こえた響きに 狗は目を丸めて。
口を上向きに、歪める。 ]
あいにく、男で悪かったねえ。
[でも、まあ。
手を繋いだ狗は、 ゆるうり 首を回す。]
(76) 2015/05/13(Wed) 15時半頃
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[ドナルドのまとめ>>18に「そうだねぇ」と笑み零すは 酔いがまわりよく考えずな返事だと飲み友達ならすぐに知れよう。
それからのドナルドとアルカイドの遣り取り>>19は ぼんやり眺め口挟むことはしなかった。
ドナルドが疑問に思う>>20こともその時は気付かぬまま。]
(77) 2015/05/13(Wed) 15時半頃
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[蟒蛇とは程遠いのが一目で知れる本屋は からから笑う一人称の変わったアルカイドの声>>1:517に]
……ん、そうするよ。 アルカイドはお酒、強いんだね。
[飲んでも酔った風には見えぬから そんな言葉を向けてひとつ頷く。
散会前に席立つが見えれば、「またね」なんて声掛けて ひらひらと掲げた手をかるく揺らした。]
(78) 2015/05/13(Wed) 15時半頃
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『こーいうのが』お好みなら、 『ねえさん』が『ここ』に居たら、 きっと あんた、食いつきそうだなあ。
……あんたみたいな『気』を持ったやつは 近寄らせないけどな。
[『ここ』が、この場か。この村か。 無意識に曖昧に濁った指示語を示しながらも、 握った手に籠る力が、すこしばかり強まる。
華奢に見えても、狗は 人の姿でも剛力と謳われていたから。 きり、と 万力でも籠めるよに、
それから。 囁かれる、敵意よりも 甘い、あまあい。 菓子の薫りでもしそうな囁きに、目を細め。
呵。 わらった。 *]
(79) 2015/05/13(Wed) 15時半頃
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[わたしの部屋。
一番に迎えてくれるのはわたしの大事なもの、宝物。 乳白色の宝石と ピンクのリボンと 真っ赤なルージュ ]
[ベッドサイドのテーブルには一冊の本。 それは読みかけの絵本。]
(80) 2015/05/13(Wed) 15時半頃
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[案じる声>>30に顔をあげる。]
――…なんとか。
[大丈夫、と言い切れるほどではなかったらしい。 ルパートの淹れてくれたあたたかな茶が染み入り、 グレッグからの水差しは随分減って さすがにその頃には苦しさ覚える熱も紛れてきていた。
ドナルドはまだ帰る様子はないけれど 思いのほかゆっくりと過ごしてしまったと思う時間。
ルパートに「ごちそうさま」と代金を渡して ドナルドや顔なじみには「またね」なんて声を掛けて 家族の待つ我が家へと帰るためふらりと酒場を後にした。**]
(81) 2015/05/13(Wed) 15時半頃
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[いつか父親に買ってもらった本。 本屋のおすすめ。
文字が多いのは嫌だ、と言ったら ベネットは困り果てた様子で 可愛い装丁の絵本を差し出した。
深い紅い表紙に大きく書かれたタイトル。 真ん中には狼と山羊が 仲良く戯れている絵が描いてある。]
「これいいわ!面白そう!」
[わたしはその本を一目見て気に入った。]
(82) 2015/05/13(Wed) 15時半頃
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[だがその本はもっと低年齢向けの 絵本だということは知ってか知らでか。 それを毎日少しずつ読んでいった。
少し読むと眠くなるので 毎日少ししか読めない上に 次の日には読んだ内容を忘れてしまうので 思い出すために少し遡って読むため ちっとも読み終わらない。
それでも絵本の中の狼と山羊は仲良しだったので 少女は満足だった。]
(83) 2015/05/13(Wed) 15時半頃
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─ 早朝 診療所にて
珍しい顔、してるな。
[見つめた『狗』の目に、ふとそんな感想を。 いつもより低い声にも、 どこか虚ろで、揺らぐまなざしにも 特に怖じることはなく、 寧ろ僅か、僅かに面白がるように。 少し心配も混ざった眼差しで相手を見る。
出会った頃の目に似ていると思った。 あの時言われた言葉は今もそうなのだろうか。 ──ふと思ったが、相もかわらずそれに関しては「好きにすればいい」と思っていた。
朝食を食べるといわれれば、こくり頷く。 人間とさして変わらぬ食で人狼は生きていける。 甘いにおいは食欲を誘うものだし。]
(84) 2015/05/13(Wed) 15時半頃
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万に一つでも君が来ないってこたわかってら。 言っただけだよ。……わかった。何かあればね。
[──などと。いつもは行き先すら、 アルカイドに伝えはしないのに言う。 なぜだろう、と自問したが答えは出なかった]
[白い手が強張るのを悟る。 鏡をじっと見つめ、懺悔でもするような彼を 見下ろし、それから息を吐く。]
……そもそも、普段からサボってるくせに。 大袈裟だろう?
[ぞんざいに、その絹糸のような黒髪を 宥めるような仕草で二度ぽんぽんと叩こうと。 それから、唇の片端を持ち上げて]
きっと今日も平和さ。退屈なほどにね。
(85) 2015/05/13(Wed) 15時半頃
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[気休めの言葉を吐いて、 琥珀を僅かに撓めてみせた。]
[よそうだけだった朝食のシチュー。 アルの分をよそっては、机に置く。 そして自分も言葉少なに朝食をとった。]
───、昨日は。
なんでもない。
[食事の合間、そんな言葉を小さく落とした。]
[食器を片付けたなら、 静かに、教会の方へと足を向けた。 空を仰ぎ思うのは八年前のこと。 ──それは何故か、言い知れぬ不安に塗りつぶされる。
視界の端に揺れる黄色い花。*]
(86) 2015/05/13(Wed) 15時半頃
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[幼い頃、親戚を頼ってこの村に来たばかりの 気弱な少年は年上の赤毛の少年のことが大好きだった。]
(87) 2015/05/13(Wed) 15時半頃
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[そっと、 手を引いて駆ける仲良くなったばかりの、 後に幼馴染と呼ぶことになる少女へと その理由を耳打ちしたことがある。
『だってドナ兄、 全部かっこいいんだ。』と。
一日中駆けまわっていても疲れを見せない姿が、 大人に叱られても悪びれないその姿が、 年下の女の子にも臆することなく悪戯する姿が、 片目が見えていないのに果敢に先導し駆ける姿が、
"ある事情"でこの村に引き取られる前の村では ずっと孤立をしていた少年のことを、 遊びに誘ってくれたことが。何よりも嬉しくて。
少年の持っていない全てを持っているドナルドは 少年にとって憧れで、絶対的な「ヒーロー」で、 少年にとって一番安心できる新しい「居場所」だった。]
(88) 2015/05/13(Wed) 15時半頃
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[彼が突然――村から姿を消してしまうその時までは。**]
(89) 2015/05/13(Wed) 15時半頃
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あ!! マーゴだ、マーゴが来た!!
[どうでもいいことなのだけど、二人が遊ぶときは どっちが先に相手の家に着けるか勝負をしている。
お互いに一番早く着く道から行くので絶対にすれ違わない。中間距離の噴水広場からどっちの家寄りか。 しっかり勝ち負けがわかるので二人とも時々むきになるのだ。]
しまった!……ゆっくりしすぎた!!
[窓から外を見ると友達の姿。>>63 慌てて準備を始める。
ピンクのワンピースに白のピナフォアを重ねて。 バスケットに読みかけの絵本とお弁当を突っ込んで。]
[ルパートとグレッグが見えれば「いってきまーす」と 元気に声かけただろう。]
(90) 2015/05/13(Wed) 16時頃
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[勝手口を出ると昨日自分がしたような 抱擁の洗礼を受ける。>>65
それが楽しくて、きゃーっと嬌声をあげて あははと笑う。
そんな自分に少女自身安堵する。
よかった、わたし…普通に笑えてる
と。]
(91) 2015/05/13(Wed) 16時頃
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―教会にて
……なんだ?
[訪れた教会には人だかりができていた。 どさりと誰かが倒れる音。>>14 ひどい血の匂いに、思わず教会内部へ踏み込んでいた。]
?! ラディスラヴァ、
[駱駝色の髪には見覚えがあった。 倒れる村娘の傍にしゃがみ、焦りの滲んだ声で彼女を呼ぶ。 どうやら気を失っているらしい、と悟れば ――ハ、と、恐れを抱きながら前方を見た。
そこには。]
(92) 2015/05/13(Wed) 16時頃
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おはよう。 いこっ。
[とマーゴに自分の服の裾をつまんでもらって ゆっくり歩き出した。]
あのねえ、ジョスランさんがね マーゴ……
あっ、違った。 ジョスランさんがね、お花摘みに一緒に 行きたいんだって。 だから誘わなきゃ。
[と友達に誘いを掛けて、ふたりは ジョスランの家へと向かった。]
(93) 2015/05/13(Wed) 16時頃
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[ジョスランの家には朝も早くから 無遠慮なノック音と 少女らの弾んだ笑い声が聞こえただろう**]
(94) 2015/05/13(Wed) 16時頃
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[ レンズの奥、琥珀色の目を見開いた。 ]
[死のにおいが鼻をつく。 ごろごろと遺体が転がる礼拝堂。 手が、足が、千々に裂かれ、中身を暴かれ、 それらが赤い尾を引き方々に投げ出されている様子は。
繰り糸の切れた人形のよう。 もしくは幼子に振り回された玩具のようだ。 顔ばかりが無傷であるのが、 いっそ残酷さを引き立てていた。
──人間でなく、人狼の仕業である事は明らかだった。]
(95) 2015/05/13(Wed) 16時半頃
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誰がこんな、……!! 、ヴェスパー……
[血を吸い込んだ射干玉の黒髪。 族長の名を思わず呼び、 転がる人間の女性の遺体に視線を転ずる。 吐き気のするような惨状の中、一つ確かに燻るは獣性。 噫、あの滴る血を舌で拾ったならば──恐らくは。 (それがどんなに意識の底に鎮めても抑え難い「本能」というものなのかもしれなかった。)
ギィー…………。 響いたのは古い扉の軋る音なのだろうか。それとも。
村医者が立ち尽くしていたのは数秒。 ──駱駝色を見つめ、いけない、と悟る。 ]
(96) 2015/05/13(Wed) 16時半頃
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ちょっと。どいてくれ。……どけって!
[ざわめく人々に喝をいれて ラディスラヴァをそっと抱えた。
混乱した頭は冷静な判断を欠き、 蒼白になった村医者は 一先ず彼女を教会の外へと運ぼうと。**]
(97) 2015/05/13(Wed) 16時半頃
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―朝・宿屋― [起きて、一番に感じたのは血のにおいさだ。 大きく伸びをして昨日の疲れを取りきると 窓を見る、それから慌てて飛び起きた。 日の位置を見ていつもより目覚めるのが 遅くなったと井戸のある裏手へと向かう。
勝手口を出て外に出ると井戸の方から賑やかな声、 >>37先に井戸を使っているルパートの姿と、 >>48父親の傍で明るく声を上げるメアリーの姿、 2人の傍に歩みよると血のにおいがより濃く感じられた。]
おはよう。
[そう、声を掛ける。 ルパートが血のにおいを纏わせる姿に、 男が疑問を抱くことはない。]
(98) 2015/05/13(Wed) 16時半頃
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[はじめて家畜を捌く姿を見た時は。 こわくて、キャサリンの後ろで震えていた。 動物の捌き方は小さい頃から知っていたけれども それは狩りで外から獲ってきたものばかりで、 両親がいた頃の少年の家では家畜を飼う事がなかったから。
家族だと、キャサリンに紹介されたばかりの鶏が 首を失くして逆さにぶら下がっているのを見て、 いつか自分にもその順番が回ってくるのではないかと こわくて、こわくて、仕方がなかった。
今はもう慣れてしまっていて首のない鳥を見ても 美味しそうだな、と、そんな風にしか感じない。 叔父の代わりに、自分で捌くことだってできる。 羽をむしる作業は少し苦手だけれど。]
(99) 2015/05/13(Wed) 16時半頃
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[遊びに行く準備を慌ただしく始める メアリーの姿に小さく息を零して笑う。 従妹が元気を取り戻せていることに安心していて。 少しするとメアリーと同じ位高くて若い、 少女の声が表の方から聞こえてきた。]
…女の子だなあ…、 いってらっしゃい。
[昨日とは違うワンピース、 服装にも気を遣う年頃になってきたのだろうか。 >>90出掛ける従妹の姿を見送って井戸で顔を洗う。 跳ねた寝癖はなかなか直せなくて、 いつものようにタオルを巻いて誤魔化した。]
(100) 2015/05/13(Wed) 16時半頃
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[叔父も、この後出掛けるのだろう。 今日がなんの日であるかは男もよくわかっている。 共についていくようなことは今までにはなく、 今日もまずは配送の仕事に行くつもりだった。]
……ルパート。
[玄関を履くオーレリアの箒の音がしない。 音に意識が向かったのは、 宿の中に戻る前にそんなことを考えたからだった。 いつもと、違う音。 見遣れば人間が、人狼が、 何やら囁き合いながら教会の方へと向かっている。]
…なんか、…騒がしい。 ……多分、教会の方。
[自分達も向かうべきなのだろうか。 タオルを巻きながら、常ならぬ様子の村の空気に 不安げに、叔父の反応を伺った。**]
(101) 2015/05/13(Wed) 16時半頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2015/05/13(Wed) 17時頃
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─ 酒場にて ─
[少々話が逸脱したような気もしつつ、あまり役立った気はしないジョスランからの相談。 けれどグレッグからの意見も交えたらしいジョスランからの言葉>>1:489に、ほんの少しだけ安堵した。
食事と相談事に夢中になっていたせいで気づかなかったが、黒い獣は宿を訪れたラディスラヴァの元に派遣されていたらしい。 ちらりと視線をやれば、彼女と一匹の光景>>1:501はどこか和やかそうに見えて、微笑ましい気持ちを抱えて男は出された料理を平らげていった]
(102) 2015/05/13(Wed) 17時頃
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って、おい。支払い金額おかしくないか、ジョスラン。
[平らげた料理への感謝はグレッグと、宿内に戻ったルパートを見つければ、二人にきちんと告げて。 帰る頃合になり、獣を傍らに立ち上がったジョスランが支払った額>>28に、目を丸くする。
目を丸くしながらも、この生真面目な相手は一度出したものを引っ込めたりはしないだろうと心得ているサイラスは、口許をもごもご申し訳なさそうに動かし、そうして素直に礼をこぼすことに]
いや、なんかこっちこそ、大して役に立たなくてすまない。 それから、ご馳走さま。
じゃあ、グレッグやルパートさんも、ご馳走さまでした。 おやすみ、良い夢を。──良い、明日を。
[宿の働き手、まだ残っている者がいたならば、彼らにも。 思いのほか遅くなった夜の挨拶を落とし、そうして獣を伴なったジョスランとそこを出た。*]
(103) 2015/05/13(Wed) 17時頃
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― 早朝/診療所 ―
…… いつも通りだよ。 『朝』は、な。
[夜こそ。奈落の闇に近い帳の中こそ。 黒狗の時間のはずなのに。
ふたつの意識が、『統合』された (……もっとも、片割れは。いま。) アルカイドから、解離する意識が 偶に浮かび上がるのが、大凡朝というのは。 まるで、皮肉のようだと思う。 ]
[丁度、外で揚々と鳴きあげる 小鳥の唄が、嘲笑っているように 聞こえたもんだから。]
(104) 2015/05/13(Wed) 17時頃
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[朝日差す窓に、蒼は泳ぎ。 睨めつけかけたが、すぐに逸らし。
鏡をみつめていたが、 『狗』のまま。 琥珀色をみあげた。]
[怖がるでもない。 気味悪がるでもない。
面白そうな 、 それでいて どこか心配すら差したいろ。 それが、どこか心地よい距離と感じながら。]
[やっぱり、数寄者だと思った。]
(105) 2015/05/13(Wed) 17時頃
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[あのときの、 自棄にすらなっていたころの。 一方的な『布告』を思い出して。
ふ と 虚ろに、わらう。
さあて。 いまも、ほんとうに。 『好きにすればいい』と思っているのか。 どうか 知らないけれど。]
[ ――― 隙間風に、 黒い毛並みが揺れる。
背反する、 こころの、ように。 ]
(106) 2015/05/13(Wed) 17時頃
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[こくり、縦に振られる首>>84を 呆けるように、見る。
酒は大して飲んでもいないのに。 気だるさが、すこしある。
それでも、食欲の方がきたものだから。 きっと、大丈夫なんだろうけれど。
誤魔化すように、ふ、と。 そういえば、気付いた軽口を叩く。]
… あんたこそ、珍しいねえ。 普段なら行先も言わずに行っちまう癖にさあ。
[猫も、狗も。 記憶は互いに共有して。 互いに、都合の悪い部分は混濁している。]
(107) 2015/05/13(Wed) 17時頃
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[だから。 猫から得た知識を、狗はまた覚えているし。 その逆も、また然り。
呵々。 嘲るようにわらって。 それでも何かを喪失したように、力は薄い。
そして。更に。 その『ちいさな』変化で。 目の前に飼い主さえも、 どこか遠くに感じる気さえ、した。 最初は、食らいついてやろうとさえ思ったのに 飼い慣らされたのか。 それともか。
変化の差異は、狗自身にもわからないけれど。]
(108) 2015/05/13(Wed) 17時頃
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[鏡を持つ手が、強張る。
十字でも握る信徒のよに、 懺悔に縋る迷い子のよに。
ぽんぽん と、 頭を柔らかく叩かれたなら 緩慢に、頭をもちあげた。 ]
… っはは、
そうだったねえ。 今更 教会一か所、サボったくらいで どうかしてたよ。
(109) 2015/05/13(Wed) 17時頃
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[そのくすぐったさの余韻に、 ちいさな花咲くよう綻ばせながら。 気休めに、明朗さを取り戻して。
『猫』に戻るのは、あとでいいか。 鏡をことり置いて、立ち上がる。]
[机に近付けば、 甘いにおいが更に食欲を掻き立てる。
ふら と、 机に置かれた皿に導かれるようにして。 席につけば、狗も言葉少なに食事をとる。
――― ここに来たばかりの、 抜け殻だったころを。 やはり、思い出す。]
(110) 2015/05/13(Wed) 17時頃
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…… 昨日は、 酒場で一杯だけ呑んできただけだよ
[>>86ちいさく途切れたことばに。
『何処』とは言わない。 嘘も言ってない。
しれっと、言葉を補うように。 匙で白い波を掬いながら、言い捨てる。
それから。 ごちそうさま、と皿を空にしたあと。 席を立つ前に、
空に融けそうな声で ひとことだけ。]
(111) 2015/05/13(Wed) 17時頃
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[家の中から響く元気な「行ってきます」の声>>90 わたしはそわそわとした気持ちといっしょに 勝手口の前で、抱きつく準備をしたのでした。]
今日はわたしのかち! メアリーったら おねぼうさん?
[彼女につられてわたしもどこか、仕草は幼く 抱きつきながら 互いに笑う声は空に抜けて 宿の中にまで響いてしまうこともおかまいなし。
くすくすわらいながら、彼女の艶やかな髪を撫で わたしはきょうの大勝に満足気で。
だいたい勝つのはメアリーで、わたしが勝つのは 彼女がねているとか、約束を忘れていたりとか(!) とつぜん「お手伝い」をすることになったときとか。
彼女さいごの笑い声がほんの少しだけすぼまったように思えたけれど、それが小さな安堵>>91だとは思いもしない。]
(112) 2015/05/13(Wed) 17時半頃
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うん!いこう。 いこういこう!
[ほら、かわらない。 いつもと 昨日と おんなじ日。
白いピナフォアが、わたしの手の中でくしゅりと歪んで 彼女と一緒に居るときは わたしもいっしょに風になれる。
だから、 すごくすきよ。]
……………??? …ジョスランさんが? おにいさんもくるかな!わたし、だいすき!
[わたしのなまえがどうかした?>>93 と、疑問符パチリ 瞬き一つ。
けれどそれはすぐに、手から離れた風船のように空へ消えてしまって、もっふりとした手触りだけがよみがえる。
扉をノックするメアリー>>94の後ろで微笑みながら、解錠音と共にジョスランの声がするのを *待っていた*]
(113) 2015/05/13(Wed) 17時半頃
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─ 翌朝 ─
[帰りの道中、少女二人の花摘みに同行するジョスランに彼女達のことを頼むと告げ、そうして手をひらと振り、それぞれの帰路へと別れた。
家に戻るその道中、遠目でスティーブンらしき姿を見れば首を傾げたが、遠目だったこと、そうして彼がマーゴを送り届けていたことなんて知らないから。 だから男は、結局見たかもしれない程度に留め、自宅に戻り朝を迎える。
迎えた翌朝、用意した朝食は作り置きのライ麦を混ぜた数種類のドライフルーツと木の実を入れたハード系のパンと、雑に淹れた紅茶。 養父が無事に帰ることを祈り、そうして簡素な食事を済ませる]
(114) 2015/05/13(Wed) 17時半頃
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と、おはようマーゴ。 よく眠れたか?
[そうして森のほうへ薬草を摘みに出かけようとすれば、花摘み前の仕込みに出かけるマーゴの姿>>45を目にして、声をかける。
花摘みには一緒に行くことはないが、パン屋を経由してメアリーを迎えに行く道中まで、マーゴが必要とすればいつも通り、手を貸すことを告げるだろう]
(115) 2015/05/13(Wed) 17時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/05/13(Wed) 17時半頃
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[マーゴの返答はどうだっただろう。
いずれにせよ、男は本来の目的である薬草摘みへと出かけようとする。 けれど村の人々がざわついていることに気づき、蒼をまたたかせた]
あー……、何かあったんすか?
[族長から前日聞かされた言葉。
道ですれ違う‘ひと’の視線は、疑惑という感情で研ぎ澄まさされていて、どこか刺さるようなのを理解している。
そんなことを思えば躊躇いは容易く生まれるが、けれどざわつく人々に気づけば声をかけずにはいられなかった]
(116) 2015/05/13(Wed) 18時頃
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[ひとこと。
微かな 自嘲の三日月だけ浮かべて、 寂寞さえ見えそうで視えない、 蒼の水面を微かに揺らし 告げると、
食器を片すのも手伝わず。]
[ かつり ]
[狗は診療所の奥へ下がる。 そうして もう一度。
寝台に腰を下ろし、 鏡を見るのだ。 ]
(117) 2015/05/13(Wed) 18時頃
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[ ―――猫ではなく、 もともとの意識の持ち主の狗が、 わざわざ それをする理由は。
繋がれた糸を無理矢理括りつけ 『ひとり』の圧に潰されないよう、
(とうの昔に離れた手に、気付かないよう)
混じり合った『姉』と『弟』。
ふたつの意識の集合体である『ワタシ』を 解離しきらないように、 引き戻すためでも、あった。 ]
(118) 2015/05/13(Wed) 18時頃
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教会のほうで、何か──?
[ 怯え 猜疑 嫌悪 ]
[声をかけた中年女性の瞳が、くるくると色を変えるのには見ないふりをする。 それは、男の臆病さゆえのこと。
けれどすぐにいつも声をかける時のような愛想のいい笑みを繕ってくれた女性が、詳しくは知らないけれど、と前置きして教会で何かが起きたらしいと教えてくれる]
(119) 2015/05/13(Wed) 18時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/13(Wed) 18時頃
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[教会と言われて思い出すのは、昨日族長から言い渡された言葉。 そのせいか、人々のざわつきにつられたように、鼓動が嫌な音を立て始める。
そうさせた引き金は間違いなく、不安──…。
そうして男は我が目で何が起きたか確かめる為、教会へと駆けるように向かっていく]
(120) 2015/05/13(Wed) 18時頃
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─ →教会へと ─
[太陽の日のミサでもないのに、そこには人が集まっていた。 ざわつく声と、ざわつく己の胸。 何が起きたかは理解出来ずに、周囲と教会の扉を見比べる。
不安に騒ぐ鼓動を宥めるように纏ったシャツを掻いたその時、聞き覚えのある声の恫喝が耳に入ってきた>>97]
先生、ラディスラヴァ……?
何があったんだ!?
[村医者と、その腕に抱かれる女性の名を呼び。 教会から出るにも人だかりが邪魔で、上手く出来ずにいたと見て、人を掻き分けながら前に出て、二人に近づいていく。
掻き分けた甲斐と、スティーブンの声の効果もあり、教会の人だかりはある程度整理出来ただろう。
もっとも、男の知らない内部の状況のせいで、それはそんなに保つことはないだろうけど。**]
(121) 2015/05/13(Wed) 18時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/05/13(Wed) 18時頃
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サイラス!!! おはよう!
[いつもよりだいぶ高くて大きな声を上げ、隣から聞こえてきた声>>115に応えて。 眠れたか?にはちょっと困り顔で小さくこくこくと頷いた。
夜の墓地でよふかしをしたなんて言ったら、きっと心配を通り越して怒られてしまうんじゃないかとおもったから。]
これからパン屋さんに寄ってお花摘みに行くけれど サイラスは来る?
……ぱんやさん、だけでも。
[花摘みにサイラスが来ることはあんまりなかったはずで 今日については昨日誘って断られている。
だから、サイラスの持った薬草摘みのおでかけ装備が見えていたら最後のひとことは溢れることなく仕舞えただろうけど、あまりにぴったりなタイミングに、サイラスはわたしの出掛ける様子を見ていたのかな?なんていう幸せな誤解をして。 パン屋へ彼を、誘ったのでした。]
(122) 2015/05/13(Wed) 18時半頃
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ねえ、今日はどんなパンがありますか? ラズベリーのデニッシュはありますか? クリームの詰まったあれは……
[いい匂いの店頭で、わたしはまるでおおかみのように くんくんと鼻を鳴らして彼の手をにぎる。
ひとりだったらきっと、もっと静かにお買い物ができるはずなのだけれど、やっぱり右手が温かいことが嬉しいのです。]
サイラスはどれが美味しそうとおもう?
[そんな、いつもと変わらぬ他愛無い会話。
わたしのお気に入りのデニッシュと、彼がえらんだ幾つかをバスケットに入れてもらってご機嫌に、 噴水広場までの少しの道を 寄り添いながら。*]
(123) 2015/05/13(Wed) 18時半頃
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─ 翌朝 ─
[>>30>>31 呆れた素振りを見せつつも なんだかんだと付き合ってくれるルパートに 感謝しながら、エールを煽っていたら
いきなりの問いに刹那虚を突かれる
どう答えようかと 施された渡鴉と盾の図柄をぼんやりと 眺めてから目を細めて
『そんなの考えたことねえな』
と、ぽつり呟いたのは夢か現か幻か 何故、ここに帰って来たかと問われても 多分、きっと似た様な答えをした気がする]
(124) 2015/05/13(Wed) 19時半頃
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[>>32 「いい村だ」という宿屋の主人へは 肯定も否定も特にせず 喉を潤すエールに目を細め、沈黙を
吐息に混じるような響きに ふと、旅先で見た光景が幾つか蘇る
それらもとても美しく 好ましいと思っているのを話すのも 野暮なことかと考え直す
今でも目を閉じれば鮮やかに その時の記憶も蘇る
誰に話すこともない思い出と共に]
(125) 2015/05/13(Wed) 19時半頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2015/05/13(Wed) 19時半頃
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[目覚めた時には既に朝 どうやら、無事に帰宅出来たらしく 慣れた寝台の感触を確かめて
久しぶりに夢に見たあの光景と 彼女の姿に、ひとり苦い笑みを浮かべた*]
(126) 2015/05/13(Wed) 19時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/13(Wed) 20時頃
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[>>94>>113少女たちの襲撃を受けた頃 とっくに起床して朝食も済ませた後であった。 朝から獣の様子は少しそわそわしていたので 何かもう感づいていたのかもしれない。]
おはよう、二人共元気だね。 今日はどこまで行くのかな。
兄さんも一緒でもいい?
[メアリーが昨日の会話で誤解していることなんて知らず 保護者に徹しようと決めていた。 少女二人があまりにもいつも通りだから、 少し村の空気が違うと感じても口にしないように。]
(127) 2015/05/13(Wed) 20時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2015/05/13(Wed) 20時頃
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― 診療所 → 外 ―
[再び、鏡を置く。
逸らした自ずを照らす輝きが、 蒼を照らせば 既に、猫の目に戻っていた。]
[ 窓を、見る。 ]
[ スティが向いた教会の方、 ざわついた村の喧騒は ここまでは、届かないけれど。
心なしか、悪い意味で浮ついた影は。 どこか 重い 重い空気となって、届く。
――― それが、 気のせいかどうかはまだ。 猫には、判別する術はない。 ]
(128) 2015/05/13(Wed) 20時半頃
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…… よいしょ、 っとぉ、
[寝台の枕元に放っておいた、 外套と、ストールを巻いてから。 診療所の戸を、内側から締める。
それから 窓を一人分、 なんとか通り抜けられそうな程度に 開ければ。
軽やかに、それでいて猫のよに。 ぴょん、っと飛び降りて、
鍵は掛けられないけれど 外から隙間だけ、がらりと閉じた。]
(129) 2015/05/13(Wed) 20時半頃
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[ジョスランはもう朝支度を済ませていたようだ。 兄さんが落ち着かないのは、花畑が待ち遠しいのかな。 そう思うことにした。]
もちろんよ。 わたしは兄さんと一緒にいるもの。 んふふふふっ。
[堪え切れず笑みがこぼれる。 兄さんに軽くおじぎをすると 裾をつかむマーゴの手を持って そのままジョスランに渡す。]
(130) 2015/05/13(Wed) 20時半頃
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[どうしよう、サイラスがいるんだよ って教えてあげた方がいいのかな。
それともわたししか知らない恋路を 応援してあげた方がいいのかな。]
[そんな他人の(勘違いの)恋の悩みが 頭の中を占領しているうちは 笑っていられるから。]
[わたしはとにかくお節介に徹するの。]
(131) 2015/05/13(Wed) 20時半頃
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[扉があいて、落ち着いたジョスの声。>>127 わたしはついそれよりも、ハッハッと喉を鳴らす獣のほうを探してしまうのだけれど]
ジョス、おはよう。
[居るのかな、居ないのかな。 その場にしゃがんで手を叩いてみたりして。
行き先は、 小さな沼とヤマシャクヤクが咲く森の入り口や コウリンタンポポが絨毯のように咲く平地や アネモネの咲く小道だとか。 色々候補はあるけれど、何処にしようか…それよりも。]
うん!お兄さんも一緒がいいわ!
[いたく、元気に。 犬じゃないんだぞって苦言を貰ったこともあるかもしれないけれど、それでも大好きな気持ちは抑えられずに。
わたしはお兄さんが出てきてくれるのを心待ちにしていた。]
(132) 2015/05/13(Wed) 20時半頃
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???どうしたのメアリー?
[裾を掴む手を違う場所に促されて>>130されるがままに従うけれどいつも一緒に歩くときはメアリーが先導してくれていたから、疑問符ばかりが顔に浮く。
…それにね?]
メアリーばっかりずるいわ! わたしもお兄さんと遊びたいもの。
[ぷう、と不満を露わにして。]
ねぇジョスラン、お兄さんの名前はなんていうの?
[彼がわたしの手を取っていたのなら、 首を傾げて名を問うた。]
(133) 2015/05/13(Wed) 20時半頃
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―― 朝/自宅 ――
[起きるのはいつも通り早くも遅くもない時間。 二日酔いになることなく鳥と共に目覚める。 ふあ、と欠伸して、のろのろと寝台から起き出した。 身支度を整え廊下に出れば、同じく起き出した弟と会う。 重なるは、おはようの挨拶。 弟が不意にベネットへと顔を寄せ、クンと鼻を小さく鳴らした。]
「甘い匂いがする」
[弟の言葉にベネットは首を捻る。]
昨日飲んだ蜂蜜酒がまだ残ってるのかな。
[酒を飲める年齢でない弟にはそれは判断つかぬらしい。 「どうだろ」なんて言いながら二人揃って台所に向かう。]
(134) 2015/05/13(Wed) 21時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/13(Wed) 21時頃
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[獣はじいと二人の少女を交互に見上げた。 しかし吠えるでもなく大人しくしている。]
……え、ああ。
[>>130サイラスがしているようにエスコートしろという事か、 マーゴの手を受け取ると軽く引くようにして。 女子と触れ合うのもいつぶりだろう、 妙に緊張するのはそういう理由だ。
だというのに、獣の方が人気だった。つらい。]
(135) 2015/05/13(Wed) 21時頃
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――兄さんは、『兄さん』だよ?
[>>133マーゴの言葉に何でと言わんばかりに首を傾げた。]
ともかく、遊ぶのも移動してからな。 沢山摘んで持って帰るんだろう。
輪っかとか作るのか?
[反論などがあってもそれ以上答えることは無く、 露骨に話を逸らした。 多分そういう細かいことはメアリーが知っているだろう 俺?もちろんそんなことしたことないぞ。]
(136) 2015/05/13(Wed) 21時頃
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― → 広場 ―
[尻尾を揺らすように、 ストールを ぶらり ぶらりん、
遊ばせて。]
[空気と 不安な風以外は なあんにも変わらないんだ。
胸騒ぎさえ(杞憂さ)と、嘲笑うよな、 透き通った蒼穹の空を ブルーに吸い込ませて、
じぃ、と 主人の帰りを待つよに ひとつどころに収まっているのも 性にあわないのが猫だから。
ぶらり、と広場に向けて 歩き出した。 * ]
(137) 2015/05/13(Wed) 21時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/13(Wed) 21時頃
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─ 教会に行く前、マーゴと ─
元気がいいなぁ。
[声をかければ、いつもよりも高くて大きな声が返ってくる>>122。 それに男は一瞬目を瞠り、次にはふっと吐息を洩らして笑う。 困り顔の頷きをしかと捉えれば、男は暫し黙り込み、片手を伸ばした。 触れた先は、マーゴの左頬。柔らかくすべらかなそれをふにりと、くすぐるくらいの力で摘む。
嘘とか、隠し事とか。そういった時に見る、マーゴの困り顔。 けれどこういう時の彼女の嘘は、こちらに心配をかけまいとしている時に出てくるものだと、そう認識している。
それを知っているから、何も言わずに、けれど何かせずにはいられず。 そんな下らないじゃれつきで、その話を終いにした。 そのほうが、マーゴにとってもいいと思えたから。
ちなみに夜の墓地に彼女が赴いたと知れば、心配するし、そんな無茶をしたことに思いっきり眉を吊り上げて、静かに唸るように叱りつけたかもしれない。
それもまぁ、マーゴ心配するあまりのお節介と、情だ]
(138) 2015/05/13(Wed) 21時半頃
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ああ、花摘みって言ってたもんな。 ──パン屋まで、か。 ああ、それなら。
[一緒に行く。 そう告げるよりも、彼女の手を取った方が早いだろう。 そう判断していつも通りマーゴの傍らに立ち、頬をごく軽く摘んでいた手で、彼女の手を握った。
用事があって外に出たのは確かだが、それでも彼女の導き手になれるなら。 喜んで己の手で、少女の白いもみじを包み込む。
日常なんて崩れているのに、そうとは知らないふりで、男は今日も変わらない日常を送っていた。
そうしてパン屋へ行くと、くんと鼻を鳴らして手を握るマーゴが、どこか嬉しそうに店主に品揃えを訊ねる>>123。
そんな様が微笑ましくて、愛らしくて。 重ねた手を握り返すのに、無意味に指を絡めてしまいそうになるのを堪える。これは臆病な男の、時折ある日常]
(139) 2015/05/13(Wed) 21時半頃
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んー、そうだな。 甘いのは、マーゴが選んだだろ。 なら、食事系も必要かな。フラットブレットや、ベーグルのサンドイッチはどうだ? あとは──……おっと、マーゴ。今日はラッキーだったみたいだ。 パン屋のいつ出てくるか判らない、気まぐれ焼き菓子がある。 今日は、木の実のフィナンシェだってさ。 結局甘いモンになっちまったが、まぁ、メアリーと一緒なら悪くねぇだろ?
[どれが美味しそうかと訊ねられれば店頭を見渡し、ジョスランがいることも考え、割と食事に重点を置いたものを選んだのだが。 結局、パン屋が時折気まぐれに並べる焼き菓子を見つけ、それも勧めてしまっていた]
(140) 2015/05/13(Wed) 21時半頃
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[マーゴがセレクトしたデニッシュと、こちらが選んだものを詰め込んだバスケットは、噴水広場までの少しの間、マーゴの手を握っていないサイラスの手に提げられていた。
そんなふうに寄り添って歩き、そうして男はマーゴの背を見送ったのだ]
足元、気をつけてな。 楽しんでこいよ!
[そんな一声をかけて。*]
(141) 2015/05/13(Wed) 21時半頃
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[いけない、マーゴの意識が兄さんに向かっている…。 しゃがむマーゴに、兄さんも鼻を突き出して しっぽをゆるく振ってまんざらでもない様子。
こんなハズでは…。]
兄さんはわたしと遊びたいって言ってるもん! マーゴとは明日遊ぶんだって。
[なんてでっちあげを言ったり。 普段と違うその様子にマーゴは 何かことばにするか。]
(142) 2015/05/13(Wed) 21時半頃
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[マーゴが兄さんの名前尋ねるのに 自分も興味惹かれたが、 答えははぐらかされたような。
サイラスといい。>>0:329>>0:345 おとなははぐらかすのがうまい。
それでも単純な少女は新しい問いかけに]
うん!たくさん摘むよ! お母さんにあげるの。
[と少し寂しそうに笑った。 今日はお父さんが何となく 元気のないように見える日。
お母さんのめいにち。]
(143) 2015/05/13(Wed) 21時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/05/13(Wed) 21時半頃
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[ジョスランに促されて、どこにいこうか考える。 ふたりならどこでも楽しい。]
あ、でもアネモネってあれでしょ ぷわーってなってる花。 あれは汁が毒だから死ぬよ!
[死にはしないけれど、手が荒れる、と前にクラリッサから聞いたことがある。]
たんぽぽがいいな! たんぽぽ摘みにいこ!
[と村の外れ、教会と反対方向に位置する 平地の方に行こうと 声高に促して。 ちゃっかり兄さんの横に位置して歩き出した*]
(144) 2015/05/13(Wed) 21時半頃
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― 教会前にて ― [ごめんよ、と云いながら軽い体を持ち上げれば、 駱駝色がゆらりと揺れただろうか。 「どけ」と喝をいれる村医者の声には 苛立ちと 恐怖と 焦燥がいりまじり それは聞くものをどこか不安にさせる色をしていた。]
――、サイラス、
[かけられた声>>121に顔をあげる。 風に靡く金色の髪に、蒼い目が見えた。薬屋の養子だ。 「何があったんだ!?」という問いに、 蒼白な顔で唇を戦慄かせ]
” あってはならん事 ” が起きてしまった。
族長と、人間の女性が、――中で、 誰かに八つ裂きにされて、 …………噫、 見にいかない方が、いい。 特に子供は。
(145) 2015/05/13(Wed) 21時半頃
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このこは見て気を失ったようだから。
[ラディスラヴァを示す。]
……近くに寝かせられる場所はないかい、
[また一歩、教会から逃れるように足を踏み出し サイラスに尋ねる。診療所までは少し遠いのだ。
少し割れた人だかりは、再び乱れていく。 医者が「見るな」と言ったとて、誰が守るだろうか。 中の惨状を。血に染められた祈りの場所を。 見ないままにしておくことを。]
「――過ちが起こってしまった。 それが意味するところは、即ち。
>>1:#5
その可能性を追う心の余裕も、また、まだ、無く*]
(146) 2015/05/13(Wed) 21時半頃
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― 回想 早朝/診療所 ―
[小鳥のさえずりは、逆に静寂を深めるよう。 アルがぽつりと落とす声に耳を傾けた。>>104
一歩では近すぎ、三歩では少し遠い。 二歩くらいが丁度良い。
少なくとも村医者はそう思っているし その距離を保てる相手の事は、 度々皮肉をぶつけるものの 嫌いではない。 そう、嫌いではないのだ。
ふと虚ろにわらう様子にかすかに首を傾げる。 ぼろい小屋にそっと吹き込む隙間風に 狗の黒髪がふわりと揺れた。>>106]
さあ。なんでだろうねえ。
(147) 2015/05/13(Wed) 21時半頃
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[というか、覚えていたのか、なんて。>>107 気紛れな「猫」がそういう事を覚えていた事に 少し、ほんの少し驚きながら、 嘲るごとき笑いに、皮肉げな笑みを返す。
――それでも、いつもと少し違う様子>>108には 些かの不安を覚えていた。
医者の目が一瞬、 患者を診察するそれになっていたことは きっと、気づかれてはいなかっただろうが。]
そうさ。
[手を伸ばし頭を撫でる。 零れた小さな笑みに、かすかに安堵。>>110 それでやっと、食事の用意を始めた。 食事中の言葉には、そうかい、と答え睫を伏せて>>111
――ふと聞こえた声に、きょとんと目を開いては]
(148) 2015/05/13(Wed) 21時半頃
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馬鹿だねえ。……本当に。
[思わず、笑っていた。 笑い声の先が朝の空気に溶けて、 どこか寂しさを誘っていた。 *]
(149) 2015/05/13(Wed) 21時半頃
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[手分けして作る朝食。 男二人というのが少々むさ苦しいが致し方ない。 朝に弱い両親がこの時間に起きてくる事はほぼなく 朝と昼はベネットと末弟で用意することが多い。 サラダにスープ、ハムエッグ、パン屋で買ってきたカンパーニュ。 簡素な食事をしながら、他愛ない話をする。 食べ終われば片付けをしていつも通りの日常が其処にあった。]
「そういえば昨日の集会、どんな話だったの?」
[思い出したように問う弟の言葉にベネットの動きが止まる。]
……隣村の噂、お前も知ってるだろ? その件に関してで、噂は本当だったから――
[掻い摘んで長からの話を弟に伝え、両親が起きたら伝えて欲しいと頼んだ。]
(150) 2015/05/13(Wed) 21時半頃
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[サイラスとも、せんせいとも違う手。>>135 ジョスに手を引いてもらうのははじめてのことだ。 ちょっと遠慮がちに、小指と薬指だけを掴んで俯いて その後、ぱっ と見上げて]
よろしくおねがい、します……
[と、小さな金平糖のような声を漏らした。
近くに居ても獣は静かで、せめて息を荒らげるか 動いてくれないとどこにいるのかわからない。 だからさっきしゃがんだ時>>142も触れず終いだ。]
えぇ……明日じゃ嫌よう。 メアリー、お兄さんをひとりじめする気ね! どうしてそんないじわるするの?
[ぷう、っと膨れて眉を下げ。繋いでいない手もバスケットで埋まっているから、手探りで兄さんを探すことも出来ない。]
(151) 2015/05/13(Wed) 21時半頃
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にいさん、 …………そう。
[ ――拒絶の空気。>>136
ことばから聡く感情を拾うのは、 わたしにできる精一杯のこと。 ]
……………。
[口を噤む。 名前が無いのか、教えたくないのか、 また別の理由か、わからないけれど。
喉の奥が詰まるような、ごろりとした違和感。 けれどメアリーの少し哀しい、けれど利発に応える>>143声に、それは飲み込んでおくことにした。]
今日はお父さんもお墓に行くんだものね。 あんまり遅くなったらいけないし。
[たんぽぽ、との声に反対などするわけもなく、わたしはジョスの手を遠慮がちに握ったまま、歩き出した*]
(152) 2015/05/13(Wed) 21時半頃
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[戸棚から花瓶を取り出し井戸水で満たす。 それを持ち家を出ると本屋の扉に手をかけた。 抵抗なく開く扉。]
あ。
[昨日そのまま出たのだと思い出し片手で頭を抱える。]
不用心だな。 あー、大丈夫とは思うけど 一応在庫の確認しといた方がいいか。
[手を下ろしやれやれと肩を竦めて中に入る。]
(153) 2015/05/13(Wed) 22時頃
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─ 現在、教会前 ─
[スティーブンの鋭さを帯びた声を聞けば、村の人々はどこか不安な表情を浮かべたかも知れない>>145。
彼の声から発せられる感情は全て読み取れはしないものの、その背の向こう側、つまり、教会の中の様子は良くないものなのだと、そう理解出来てしまう]
──っ、嘘…だろ。 いいや、嘘じゃねぇんだな。
[こちらに気づいたスティーブンが、いつもの怜悧な表情を曇らせ、蒼白い顔で問いの答えをくれる。
それには鋭く息を呑み、すぐに否定の言葉が出た。 けれど戦慄く彼の声、その表情。そして腕の中の女性と、周囲の‘人間達’の様子を思えば、事実だと呑み込むしか道はなかった]
(154) 2015/05/13(Wed) 22時頃
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そう、か。確かに、女子供にゃきつい。 ……死を見たことがある、アンタだってそんな面をしてんだ。
[>>146中を見ないほうがいいと告げたスティーブンと、その腕の中にいたラディスラヴァがどんな状況だったかを聞けば、眉間を寄せて、声を絞り出すようにして頷いた。
ラディスラヴァにあった視線を戻し、スティーブンに向ければ、彼女に注いだのと同じように気遣う瞳で窺う]
安心して寝かせられるなら、ちぃと歩くが、ルパートさんの宿が一番じゃないか。 診療所より確実に近いなら、そこしか俺には思い浮かばない。
[スティーブンとルパートの因縁をよく知らない男は、近くに寝かせられる場所と訊ねられれば、そう答えるしか出来なかった。
スティーブンが救えなかった、ルパートの妻の命日である日にその場所を示す酷は、無知だからこそ出来たことだろう]
(155) 2015/05/13(Wed) 22時頃
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[ほんの少しの間、分かつことが出来た人だかり。 それはすぐに元の乱れを取り戻し、新たに増えた人で、更に喧騒が大きくなっていた。
人を遠ざけるのは無理かもしれないと思いながらも、男はぽつりと口にする]
自警団の連中、仕事してくれりゃあいいんだけど。 おい、餓鬼が入ろうとしてっぞ! 好奇心満たす前に、目ぇ塞いでおいたほうがいいモンの手綱くらい、しっかり握っとけ。
[大人達の群れを掻き分け、小さな子供が中に入ろうとする。
人の死の惨状は、今より餓鬼だったとはいえ、青年期に見ても脳裏に焼きついて離れない。 お節介は、状況のせいか、威嚇する声音で出てしまっていた]
(156) 2015/05/13(Wed) 22時頃
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と。 わりぃ、先生。俺のせいで人目が痛くなっちまった。 早いとこ、宿屋に向かおう。
[威嚇するような声音。 それを聞いた人々が一度だけ静まり返り、そうしてサイラスを含めた‘人狼族’の者に、畏怖や疑念が入り混じった視線を投げかけてくる。
そのきっかけを作ってしまったことを謝罪しながら、スティーブンに提示した場所への移動を促した。*]
(157) 2015/05/13(Wed) 22時頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2015/05/13(Wed) 22時頃
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兄さんはいつだって遊べるから。 今日は花を沢山摘まないとだろう?
[>>143お母さん、キャサリンさんの亡くなったのは…… そう思うと真面目に花を集めないとならないと思うのだが。
毒のある花も咲いていると聞いて若干ビビる。]
サイラス違って俺はこういうのに慣れてないから、 マーゴは変だと思ったらなんでも言って欲しい。
[始終女子二人のテンションに圧倒されてしまう。]
(158) 2015/05/13(Wed) 22時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/05/13(Wed) 22時頃
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─医師の腕の中で─
[ふわり、ゆらりと、宙に浮かんだ感覚がしました。 私は鳥にでもなったのでしょうか。 光のない漆黒の空を、ゆらゆらふわふわと漂っていました。
私を呼ぶ声が、黒の彼方に響きます。>>92>>121>>]
……、…────。
[意識のない私の手が、勝手に動きました。 縋るように、きっと掴みたかったのはお医者さんの白衣。 絞まるほどに、ぎゅうと掴んだのは私の喉元。 それも一瞬の出来事で、意識はそこでまた途切れてしまいます。
ああ、私は早く起きて「おはよう」と謂わなくちゃいけないのに。 ゆるやかに揺れる駱駝色の髪が、ちらりと閉じた瞼を覗かせていました**]
(159) 2015/05/13(Wed) 22時頃
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[さて、教会の内部に入らない人間でも、確かに現場を見たスティーブンの声を聞いた者達は、何が起きていたか状況を理解してしまう。
理解出来た者達の中にはぽつり、ぽつりと教会から離れ、そうして口々に『教会で何かがあった』から 『教会の中で、人狼族の長と、人間の女が死んでいる、喰らい殺された』 と、そんなふうに情報を書き換えていく者達が現れる。
『人の姿をした狼達が、ついには仲間同士で喰い合いを始めたんだ』
そう口にする者も、出ることだろう。
その話は教会に赴かなかった者達にも、耳に届くくらいにはじわり、じわりと広まっていく。*]
(160) 2015/05/13(Wed) 22時頃
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―― 本屋 ――
[窓をあけて本の確認をしながら埃を払う。 埃かぶる本を手に取りたいとは思わぬだろうと 店の掃除も毎朝欠かさずすることのひとつ。
水差しには可憐に咲くマーガレットの花。 家から持ってきた花瓶に移し変えてカウンターに飾る。]
これでよし、と。
[そうして定位置に腰掛けて、 傍にある本を取り、栞の挟んであるページを開いた。]
(161) 2015/05/13(Wed) 22時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/05/13(Wed) 22時頃
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― 教会前 ―
[嘘だろ、と若者の唇から零れる言葉は 首を振るまでもなく彼自らの声で塗り潰される。
信じられないのも無理はないと思う。 だが人間達が人狼に向ける視線が 何より胸につかえそうなまでに馨る血のにおいが 場の惨状を、如実に伝えている。
一瞬、彼女の手が彼女自身の首元へ。>>159 ラディスラヴァが倒れた理由が、 中に居た女性にあるのだという事まではわからない。 村医者はオーレリアの事をよく知らないから。]
(162) 2015/05/13(Wed) 22時半頃
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[――けれどきっと、死んでいる人達の名は、 伝染するようにこの村に広がっていくだろう。 どのように死んでいるのか、も。そんな予感がした。
声を絞り出し、それから頷くサイラスの青目を見る。 自分がどんな顔をしているか 村医者にはよくわからなかったが 彼の言葉を聞くに多分、情けない顔をしているのだろう]
ああ、……情けないな。
――、ルパートの宿、か。
[一瞬、眉根に皺が寄る。 元々は教会で彼らに祈りをと思っていたのに――。
――否。 そんな感傷も、過去の因縁も、何もかも。 ラディスラヴァやサイラスには、何の関わりもないこと。 折角示された道筋を、突っぱねる事はできない]
(163) 2015/05/13(Wed) 22時半頃
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いや、ありがとう、サイラス。そちらへ行こう。
[そう云うも、 人々が騒ぎ、怯える声の大きさに思わず顔を顰めた。 先程より人が増えているような気すらする。 ――ぽつりとサイラスが零した言葉に、 どうだかな、と呟いた。 サイラスが再び口を開いたのはその時。]
[きっと彼は子供の事を想って注意したのだろうが その声音は人間達の感情を更に煽るようだった。 静寂、それから、剣呑な雰囲気。]
君は、あの子のことを思って言ったんだろう? 人にどうみられるかなんて、どうってこたないさ。 ……行こう。
[謝罪には、ふるりと首を振った。 そして足早に歩きだす。]
(164) 2015/05/13(Wed) 22時半頃
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[そうして、宿屋にたどり着く。 サイラスは共に来てくれたのだろうか。
手は塞がっているから 宿屋の入り口にて きつく、眉根に皺を寄せて]
――おーい、グレッグ! …ルパート、
[彼らの名を呼び、ラディスラヴァを 寝かせる場所を貸してほしいと そう頼もうとするだろう*]
(165) 2015/05/13(Wed) 22時半頃
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へん? ………大丈夫よ。
[花畑への道すがら、先導に不安を見せるジョス>>158に。 サイラスも、ジョスも、せんせいも みんなとても優しく手を引いてくれるけれど メアリーくらい振り回してくれたって大丈夫なのに。]
身体はじょうぶだから! ……でも毒のあるお花は怖いわねえ。
[ぼそり。 視えないと、そういうものへの対処は殆どできないから そこはマーゴにおねがいしよう、と声をかけたり。]
兄さん、あとですこうし撫でさせて?
[そんな事を言いながら、ただ拡がる野原の芝を足が踏む。 そよぐ薫風はまだ朝の冷たさを残しているけれど 春の香りはあたり一面をうめつくしていた。*]
(166) 2015/05/13(Wed) 22時半頃
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―朝・宿屋―
……俺さ、様子見て来るよ。
[教会まで向かう人、 教会には行かず、けれども道に足を留めて様子を伺う人。 いつも以上に、慎重に、神経質に、こそこそと、 村に起きている異変について人々が囁きを交わしている。
囁きは遠すぎて音として聞こえはしても 声としてはここまで届かない。 教会の様子を見て来るとルパートに告げて表へと向かい、
>>165呼ばれた声に驚いたように、 一度足を留めてから駆けて行った。]
(167) 2015/05/13(Wed) 22時半頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2015/05/13(Wed) 22時半頃
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─ →宿へと ─
[提案した場所に、スティーブンの眉が寄る>>163。それはほんの一瞬のことで、見間違いだったかもしれないと、男はそう判じた。 まさか自分の言葉がそうさせたとは、思いもしない。
その場に居づらい状況を作ったことへの謝罪には、ふるりと首を振られる>>164。 その時に向けられた言葉は確かにその通りだったが、声に出されると何だか気恥ずかしく、それを誤魔化すように肩を竦めた。
行こうという言葉には頷いて、]
ちゃんと寝られるにはもうちょいかかるが、まぁ、待っててくれ。
[>>159一度だけ手を動かし、自分の喉元に触れ、動かなくなったラディスラヴァへ、聞こえない気遣いを落とした。
そうして宿屋へ向かうスティーブンへ着いていく>>165]
(168) 2015/05/13(Wed) 22時半頃
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[扉が中から開けられることがなければ、男がそれをしようとしたが、どうやらその必要はなかったらしい。 >>167グレッグが顔を覗かせるならば、何も知らない男はごく普通に、挨拶をする]
おはよう、グレッグ。 緊急なんだ。申し訳ないが、ちいとばかしこの子のために、ベッドを貸してくれないか。
[扉が開けられればそう言って、このこと言いながら、スティーブンの腕の中の女性へと視線を向ける]
(169) 2015/05/13(Wed) 22時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/05/13(Wed) 22時半頃
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[ぷくーっと頬を膨らますマーゴ>151に 少しうろたえながら 言葉を言い繕う。]
あっ、ごめんね、マーゴ。 違うのいじわるじゃないの! これも人助けのためなの!!
[全てはジョスランのいばらの恋路を 影ながら応援するため。
もっとも何も知らないマーゴには ちっとも伝わらない話だろうが。]
ね、ね、マーゴ。 マーゴは初恋って叶うと思う?
[とはぐらかすように話を振って。]
(170) 2015/05/13(Wed) 23時頃
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[>>70 グレッグがルパートからの誘いを断るのは 珍しいなと思ったが 同席することへの拒否感が それくらいなのだというのも実感する
>>87>>88>>89 村に来た頃にルパートからの頼みもあって 村のあちこちへ遊びに連れて行った ラディと2人並んでいる姿は まるで、本当の弟妹たちを見てるかの様で
両親にはほぼ見放されていた出来損ない そう囁かれていた身の上に それは僅かばかりではあったが 慰められていたのも、最早遠い過去のこと]
(171) 2015/05/13(Wed) 23時頃
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[表の扉を開けるといくつかの人影、>>165>>169 サイラスとスティーブン、それからスティーブンに 抱かれた幼馴染の姿に息を詰めるようにして。]
…待って、今開ける…。
……ルパート! ……ルパート!! こっち、手伝いに来て…!!
[スティーブンの姿を一瞥して少し悩む素振りは見せたけど 裏手に残る叔父の名前を大きな声で中から呼ぶ。 ベッドへと。 彼女を運ぶ作業は抱いているスティーブンと 叔父の2人に頼むことにして、]
(172) 2015/05/13(Wed) 23時頃
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……何があったんだ?
[男はサイラスへと向き直ると、小さな声で訊いた。]
(173) 2015/05/13(Wed) 23時頃
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―花畑―
[村のはずれに位置する原っぱ。 一面濃いオレンジのタンポポ。 先端に花束のように何輪も咲いて 一本が小さな花束のような花。
周りには紫の花もちらほらある。 昨日クラリッサが言っていた>>1:461花はあるのだろうか。]
[少女にとって幸いなことには教会から遠く 村の騒ぎが伝わってくるには まだ時間が掛かるだろうこと。]
(174) 2015/05/13(Wed) 23時頃
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─ 回想 ─
『お前は私と母さんの大切な宝物だよ。』
[小さい頃から、娘にはそう言い聞かせてきた。 小さな、大切な大切な宝物。 キャサリンが居た頃は彼女と二人で、 そうしてやがては一人で娘の寝付けぬ夜に背を撫でながら。
いつものその言葉が口をついたのは、 だからとても自然なことだった。 少しでも娘を安堵させてやりたいと。 その心の奥底>>39にまで、気付くことなく]
(175) 2015/05/13(Wed) 23時頃
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─ 早朝・宿の裏手で ─
メアリー?
[井戸で血を洗い流す。 手を流しきるより早く、小さな足音>>47が聞こえてきた。 少し、しまったなという顔になる。
メアリーには、そしてかつてのグレッグにも出来るだけ こうした場は見せないように気遣ってきた。 未だ明けきらぬ早朝を作業に選ぶのは、その為だ。
もっとも甥はすっかり成長して、 今では代わりに捌いてくれることすらある程だけれど]
(176) 2015/05/13(Wed) 23時頃
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おしっこが血になった……?
[慌てた様子の娘の話を聞いて、ああと頷く。 娘もそんな年頃になったかと思えば感慨深いが、 今それを言っても仕方あるまい]
(177) 2015/05/13(Wed) 23時頃
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[>>172顔を覗かせたグレッグが、こちらの状況を確認して息を呑む。 グレッグが悩む素振りに一瞬首を傾げたが、姿見せたルパートを視界に捉えれば、彼に挨拶をすることでその疑問は霧散する。
ルパートとスティーブンに、意識のないラディスラヴァを任せたグレッグに、問われる>>173]
(178) 2015/05/13(Wed) 23時頃
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[大丈夫だから、病気ではないと娘へと言い聞かせ。 こんな時に母親が居てくれればと、詮無いことをちらりと思う。
オーレリアかマーゴットかクラリッサか。 彼女らが居れば、もう少し上手くやれるだろうか。 花屋の娘に相談するかと、頭の片隅にちらりと置いて]
(179) 2015/05/13(Wed) 23時頃
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おはよう、グレッグ。
[やがて甥が起き出して来る>>98 それへ挨拶を返して、背筋を伸ばした。 結局、この場で二人とも迎えることになってしまった。 やれやれ、これはどうやらもう少し早起きすべきだったか]
(180) 2015/05/13(Wed) 23時頃
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─ 回想:昨夜・宿屋で ─
[───ホットミルクでも。
そう言ってしまったのは、つい、 教会で見た顔>>1:116が、かつての少年の姿を思わせた所為。 もう成人して後、いい年なのだ。 酒を勧めても別段、良かっただろう。 けれどホットミルクを勧めてしまったのは、 この目に甥が、どうしても昔の姿を映させるが為で]
そうかね。
[ただ。首を横に振られれば、それ以上を口にすることはなく>>66 残りのミルクを口にする甥っ子へと視線を注いで]
(181) 2015/05/13(Wed) 23時頃
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うん?オーレリアが?
うん…、そうか。 そうだね、あんな話の後じゃ怖かっただろうからなあ。
[甥の言葉>>69に、うんともう一度頷いて。 苦笑に僅か、苦みを溶かした笑みを返した。 仕方ないのだ。同じく思う…寂しくも思う]
明日、彼女が来たら…いや。 少し休ませてあげた方がいいのかも知れないね。 良く働いてくれるから。
[考えるように口にして、またうんと頷き。 なんとはなしに、ジャムを見た。 恐らくは彼女の忘れ物だろう、花桃のジャムを]
(182) 2015/05/13(Wed) 23時頃
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ああ、おやすみ。
[そうして甥を見送り>>70、ドナルドと少し酒を重ねて。 問いに返る応え>>124に、小さく笑った]
そうか──…そうさなあ。 考えることもないか、そうだなあ。
[自分とて、どれだけ真剣に考えてきたことか。 このような事態に陥るまで。村が不穏にざわめくまで。 人と人狼の共存する、稀なる村を当然として]
(183) 2015/05/13(Wed) 23時頃
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[その上の問いを重ねることは、しなかった。 物思いの淵に沈んだドナルドと、同じく静かに杯を重ねる。
その日の酒に、色はなかった。 ただ、酔わず頭の芯だけが冴え渡るかのような酒だった]
(184) 2015/05/13(Wed) 23時頃
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あってはならん事が、起きたそうだ。
教会の中で、族長と人間の女性が死んでいたんだと。
俺も詳しくは知らねぇが、先生が八つ裂きっつってた。 中は見ないほうがいいってのも言ってたぜ。
あの子は、ラディスラヴァはそれを見て、気ぃ失ったんだ。
[男が知る限りのことを、声を潜めて、グレッグに伝える]
八つ裂きってことは、隣村の噂通り……喰い殺されたんじゃないか、多分、だけど。
[最後には、自分の見解も交えて]
(185) 2015/05/13(Wed) 23時頃
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─ 現在:宿屋 ─
[朝食を済ませ、娘のおねだり>>48に応じて 簡単な弁当をこしらえてやり。
マーゴットの、弾むような誘いの声と、 明るい娘の行ってきますを見送った。 傍らのグレッグの感慨>>100に少し笑う。
まったくだと同意を零して、食事の後を片付けた]
[仄かに血の匂いが取れずある。 人間の鼻には捉えきれなくとも、人狼の鼻には匂いほど。 もっとも大したことではないと慣れた調子で考えながら]
(186) 2015/05/13(Wed) 23時頃
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教会の方が?…そうかね。
[ざわざわと、村の中の気配がおかしい。 玄関先に様子を見に行った甥が、不安げな視線を向けてくる。 それに、男は顔も上げずにそう応えた。 手は動かしたまま、今日の仕込みと出掛けの準備に]
様子を見てきてくれるかね。 私は、…墓に行かねばならんのでな。
[教会に行くつもりはない。 そう告げて、そのまま自分は花屋に向かうつもりだったのに]
(187) 2015/05/13(Wed) 23時頃
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[自分が村を離れた理由ときっかけが 両親の死と、自分の出自であり それを知る者はほぼ居ない
多分、知ってるとするなら族長と それから、親方くらいだろう
それを親しいとはいえ まだ、事情を飲み込めないだろうこどもに 伝えるのも憚られ
結果的に黙って出て行くのと同義のことに]
(188) 2015/05/13(Wed) 23時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2015/05/13(Wed) 23時頃
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― 宿屋にて ―
[ラディスラヴァに気遣いの言葉をかけるサイラス。 彼は優しい青年だと、そんな事を思いながら 共に宿屋へと向かった。>>168]
[一度足を止め、それからぱたぱたと駆けてくる>>167 グレッグの姿を見て、昨日の事が頭を過ぎるものの それはそれとして、事情の説明をサイラスに委ねる。 >>169]
――、部屋の場所だけ教えてもらえれば
[グレッグがそれを受けて一拍、 悩むもののルパートを呼ぶ。>>172
己も一度呼びはしたものの、 ルパートはきっと――、と思えば 彼に対する後ろめたさも手伝って、 そんな言葉が出た。]
(189) 2015/05/13(Wed) 23時頃
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[慌しい音、そして声。 久しぶりに、聞き覚えある声>>165が自分の名を呼ぶ。 グレッグが駆け出して行く>>167
甥の呼び声>>172が、彼の声に重なった。 それに呼ばれて、男もまた、表へと向かう]
サイラス、 …… スティーブン。 それにラディスラヴァ…?
[医師の腕の中、意識を失った様子の娘に目を見開く。 どうしたんだと、向けた視線は娘を抱いた男へと。 ひとまずベッドにとの言葉には、黙ってひとつ頷いた]
(190) 2015/05/13(Wed) 23時頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2015/05/13(Wed) 23時頃
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― 広場 ―
…… ?
[ざわり] [ざわり]
[昨日、ベネに約束したように 本屋にでも、寄っていこう。
そう思った矢先のこと。 ざわめきが 噂が、 風が届けるより、うんと騒がしく聞こえる。
一度広がれば、 ちいさな村には 波紋が広がるように 輪をかけて、伝っていき、
それは、猫の耳にも届いた。 ]
[ ―――あってはならないことが、起きた。と。]
(191) 2015/05/13(Wed) 23時頃
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[漸く意識がはっきりして来て そういえば、グレッグの配達がまだなのに はたと気がついて、耳を澄ませば
村の中のあちこちで 嘆き、悲しみ、疑心に苛まれた様な 不穏な声が風に紛れて聴こえて来る
まるで、よくない病の如く この村でも、忌まわしいことが起きたのだと 知るのは外に出てすぐだろう
オーレリアに贈った銀の薔薇は 一体、何処へいったかの行方について 知るのはいつのことかは、まだ分からない*]
(192) 2015/05/13(Wed) 23時半頃
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―― 自室→店先へ ――
[ふあ。 とあくびを一つ。
睡魔とお別れしたはずなのに、身体はまだ休息を要求していて。 夢見るほどしっかりと眠ったはずなのに、 意識はまだ、少しぼうっとしていた。
洗い立てのエプロンを被り、腰の後ろで蝶々のように結んだなら、 先に店の支度を始めていた祖父と、おはようの挨拶を交わす。]
『よく、眠れたかい?』
[そう問われたなら、うん。と反射的に首を縦に振った。 だが、昨日とは様子が違うことは、 祖父には一目で分かったことだろう。]
(193) 2015/05/13(Wed) 23時半頃
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[そう問われたなら、うん。と反射的に首を縦に振った。 だが、昨日とは様子が違うことは、 祖父には一目で分かったことだろう。
[朝早く、仕入れに行った母と入れ替わり、花の水揚げを始める。
カーネーション
カルミア アカツメクサ
ベゴニア……
一つ一つ、花の種類毎に、丁寧に裁く。 切り花だって、息をしているのだから。 この子達の、呼吸を感じるように。 大事に、大事に。]
(194) 2015/05/13(Wed) 23時半頃
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……………、…。 …一人じゃ、無理だろう。
[部屋の場所だけ。と、言葉が聞こえた>>189 いかに娘一人とて、抱いたまま階段を登り、 扉を開いてどう寝かしつけられるというのか。
かつての愛称を呼ばぬまま久しぶりに名を呼んだ男へ向け、 低く息を吐くようにして言葉を紡ぎ]
……。私も行こう。
[手を貸そうと申し出た]
(195) 2015/05/13(Wed) 23時半頃
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[>>185サイラスが教えてくれる教会で、 この村で起こっている事態に 男はその現場を未だ見てもいないのに 顔の血色を徐々に失いながら聞いて]
…族長と…、……人間って?…誰?
[その人間が誰なのかはサイラスはわかるだろうか。 噂の話通り、隣村で人間を襲った人狼の話。]
(196) 2015/05/13(Wed) 23時半頃
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[出てきた昨日ぶりの姿に、眉根の皺が深くなる。>>190 呼ばれるのは酷く久しぶりだ。 ――それも、愛称でない方を。
どうしたんだと言いたげな視線を受けた。 それよりも彼女をベッドに、と申し出て 部屋の場所だけ教えてくれれば、と言えば、 向けられた言葉に、二、三度瞬きをする。>>195
――苦渋の滲む表情を浮べた。]
……すまない。忙しいだろうに。
(197) 2015/05/13(Wed) 23時半頃
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……宿には新しい旅人は来てない。
[それから、 スティーブンとルパートの方を一瞥して 見送ってからゆっくりと息を吐いてぽつぽつ喋り出す。]
……用事で他の村から来ている人狼もいない。 人狼族がこの村に短期で滞在する時は、 ここか族長に連絡が行く筈だから…。
[サイラスへとそう呟いてから、俯いた。]
……族長が野犬なんかにやられるはずはない。
[つまり――…この村の中の誰かが、やったのだ。]
(198) 2015/05/13(Wed) 23時半頃
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[申し出に短く返して、手伝ってもらいながら 宿屋のベッドの一つに、彼女を運ぶ。
そっとラディスラヴァを横たえれば 駱駝色の下に隠された瞼が見えただろうか。 彼女の容態を気遣いながら、]
……教会で気を喪ったんだ。 安静にしていればじきに目を覚ますだろう。 それまではここに置いてやってくれ。
[そうルパートに頼もうとしたが、どうだっただろう。 ここにいると亡きひとの俤がちらついて 酷く口内が乾く心地がする。]
(199) 2015/05/13(Wed) 23時半頃
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大丈夫?ならいいんだけど。
[いくら丈夫で健康だといえ成人男性とは別の生き物、 丁寧に扱うのに理由はいらないだろう。]
だってさ、兄さん。いいね今日はモテモテだ。
[返事をするように獣は二人の少女の間をぐるぐる回る、 その毛皮はマーゴットの足元にもちらちらと当たり 存在を確かに確認出来るだろう。
花畑に到着すれば、その光景に少しだけため息を漏らす。]
すごいな、一面にタンポポだ。 これなら立派な花束作れそうだ。
マーゴも、これなら手を伸ばせば取り放題だと思うぞ。
[サイラスに言われていたように、 見えるものは言葉にして伝えようと努力中。]
(200) 2015/05/13(Wed) 23時半頃
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[彼といると、ひどく息が苦しくなる錯覚がある。 手の先が冷える。言葉が喉の奥につかえる]
─── いや。
[忙しいだろうと、そんな気遣い>>197にはごく短く返した。 墓参りに行くつもりだったと、口にすることもなく]
(201) 2015/05/13(Wed) 23時半頃
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どうして兄さんをひとりじめするのが人助けなのよう…
[状況がまったくわからないわたしは、うろたえたメアリーの声>>170もぷくっと膨らませた頬をしぼませる理由にならず。 ふまんげなまま、いいもの、後でさわるもの! と じぶんのなかで決意表明をしてその場をやりすごす。]
はつこい………??? そ、そうだねえ。 叶うと、いいね。
[まだしたことないの、とはなんとなく言えなくて なんとも歯切れのわるいへんじ。]
どうしてそんなこときくの?
[と、聞いてみたけれど、答えは貰えないような気がしていた]
(202) 2015/05/13(Wed) 23時半頃
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……………、…
[部屋に向かうまで、足音だけが響いた。 何か言おうかと思う。 けれど何を口にしたものだか、言葉が出てこないのだ。 彼へ顔を向けることもしない。 ただ、床とラディスラヴァの様子に目を向けるばかりで]
教会で?…何故、
[ただ。部屋で事情>>199を聞けば、やはり短い問いが落ちる。 相変わらず顔は彼へ向けないまま、それでも出て行けと追い出すことも、またないようで]
(203) 2015/05/13(Wed) 23時半頃
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― 花畑 ―
[人気のない原っぱは、村の騒ぎも届かない。 黄色の絨毯は”みたくないもの”を覆って隠し、視線を奪う。]
きゃ!兄さん、そこにいたのね? おいで?
[ふわりと感じた感触>>200に、繋いだ手はするりと抜け、存分に兄さんを撫でまわす。促された通り、白い手は足元を探って
しっとり、柔らかな花びらと ちょっとざらついた茎に、厚みのある葉っぱ。
手触りと馨る芳香、わたしはその場にしゃがみ込み 花の高さに保った掌で オレンジ色の海を撫でる。]
ほんとう!こんなにあったら、花冠よりもおおきな 首飾りくらいつくれるかも。
[ いつもの日、いつもの空、いつもの 私達。 ]
(204) 2015/05/13(Wed) 23時半頃
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[ ぷちり、根本から千切る茎。 くるり、輪を作って編みこんで。
何回目のことだろう。やっぱり、なんだか変だ。]
ねえ、メアリー。どうしたの?
なんだか今日、へんよ?
[ へん なのは。 さっきの兄さんをひとりじめするような事だったり なんとなくジョスと私の傍から離れようとすることだったり それいがい ”かも” しれないけれど。
緑色の長袖のワンピースの手を、伸ばして 濃い亜麻色の髪に触れて 問うた。]
(205) 2015/05/13(Wed) 23時半頃
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―― 本屋 ――
[少しずつ読み進める物語。 吹き込む風が未だ読まぬページを捲ろうとする。 軽くページを押さえたところで、 掃除したときに開けた窓がそのままだと気付いた。 本に栞を挟み、慌てて窓辺にゆく。 開かれたままのそれを閉めようとして、 外が些か騒がしいことに気付いた。]
……ん、
[怪訝そうに眉を寄せ外を気にするけれど 騒がしい、と思うだけで、窓を閉める。
同じく騒ぎに気付いた弟はというと 兄と違い一目散に駆け出して教会で何があったかを知る。]
(206) 2015/05/13(Wed) 23時半頃
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―宿屋へ行く前、サイラスと―
ん、 。
[誤魔化したようにわらった>>122のがばれているとも知らず、マシュマロに触れる指を受け入れながら 子供のわたしはくすぐったそうに、顔をくしゅりと曲げて]
つまんでも、面白くないですよう。
[頬を滑る指を、捕まえる。
えんりょがちに けれど離さない、そんなつよさ。 そうして、ねだったパン屋までのエスコートを いつもと変わらぬ笑顔で受け取るんだ。]
…………つれてってください。
[お願いしなくても 繋いだ手を引いてくれることは知っているけど。]
(207) 2015/05/13(Wed) 23時半頃
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[日常が壊れてしまったことはまだしらない。 朝の空気に混ざる死臭も、これから溢れる疑念も 今は未だ薄く、鼻を擽るのはバターのいい香り。
いつも重ねている手に、彼が何かを堪えている>>139なんて想像は、したこともない。指の隙間を埋められたとて、きっと過るのは一瞬の困惑だけ。 変わらずきゅっと、握り返すのに。]
フィナンシェ? すてき!メアリーも喜ぶとおもう。 サイラスがいなかったら、買えなかったかも。
[どうしたって、”あると知ってるもの”を買いがちだから。 まだジョスも一緒だと知らないわたしは、サイラスの薦めに「なんだかちょっと多くない?」と思ったけれど、 余ったら持って返ればいいか、と自己解決。
中身が詰まったバスケットはわたしの手に渡ることがなかったから、噴水広場で受け取った時、重さにちょっとびっくりしたのは……ここだけの話し。]
(208) 2015/05/13(Wed) 23時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/13(Wed) 23時半頃
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[ カタリ、コツリ、いつもと違うサイラスの歩く音。 それにようやく彼も何処かへ行く所だったのだと気づいて
ここまでで大丈夫だから! と噴水広場で彼の手を引き留め、バスケットを渡してほしいと 離した手を差し出した。
手に乗ったずっしりとしたそれに一瞬眉を上げるけれど まぁいっか。と 噴水の音の隙間にかくして 玄関先と同じように、ちょっと困った顔で頷くんだ。]
…………ありがとう。
[気づいた、ってことは言わない。 言ったらきっと、俺の用事は後でもいいのと言って宿屋までついて来てくれてしまうだろうから。
だからいつも通りに抱き寄せて ぽむ、ぽむ。 背中に落とす、たくさんのありがとう。 背後からかけられた声>>141に振り向いて、 声は出さずに ごちそうの詰まったバスケットを持ち上げた*]
(209) 2015/05/13(Wed) 23時半頃
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……――― え?
[教会で、族長と。
人間の娘と。
ふたり。 人狼に襲われて死んでいた と。]
[そう、ひとの耳が捉えて。]
[三秒程、息を、忘れた。] [すぐに、は 、と勢いよく空を吸い込んだけれど。]
[きのう。 いつものように避けて、回らなかった場所。] [逃避するように見あげた空は、 清々しい蒼を そこに湛え続けるまま。]
(210) 2015/05/13(Wed) 23時半頃
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[毎日の店の手伝いであかぎれた私の手は 村の少女達のように、綺麗なものではない。
何度も再生を試みた皮膚。 幾度も水にさらされた手は、節々は皮が厚くなっていた。
騎士が壊れそうに繊細な少女の手を取る姿に、 多少の憧れはあっても 母と同じ手になったのだと思えば、それは小さな誇り。 ただ、それを口にするには恥ずかしくて 人前では、そっと手を隠してしまうのだけれど。
メッキのバケツに水を張り替えて、 今日仕入れたばかりの花達を、そっとその水に浸す。 茎から葉へ、花へ、行き渡るように。]
(211) 2015/05/13(Wed) 23時半頃
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[毎日の仕事は、手癖で作業出来るほど身体に染み付いていて 足が、指先が、止まることなくお客様を迎え入れる準備を着々と進めていた頃、
ぐる、ぐると、脳裏が 意識が、昨日の出来事へと傾いていく。
怖いと震えていたメアリーの肩 夜目に見たルパートさんの表情 族長の厳たる態度で告げられたお触れ 頬に触れそうになったベネットの―― ]
(212) 2015/05/13(Wed) 23時半頃
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女性だってこと以外は、俺には判らんな。 ──あの子、ラディスラヴァと親しい人間だったってのは、考えられるもかしれねぇけど。
[グレッグに死んだ人間のことを訊ねられれば>>196、男はふるりと首を横にして、それからふと、推察めいたものを呟いてみる。
女性や子供が見ないほうがいい惨状なのは、死を見てきたスティーブンの蒼白い顔面が物語ってくれた。 けれど本当にそれだけで、ラディスラヴァは気を失ったのか。
そんな疑問で、言葉はついと紡がれる]
(213) 2015/05/13(Wed) 23時半頃
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―花畑―
[>>204呼ばれるままに獣は手元に当たるようにと身体を寄せ、 くうんと甘えるような声で存在を示す。 それが飽きればごろりとその辺に寝転がるが、 耳だけは何かを探るようにぴんと立てたまま。
教会から遠くても、まだここは日常の続きでも。]
持ち帰って、飾ってもいいかもな。
[雇い主のところには枯れるだけかもしれないから、却下。 他に花なんて渡せそうな相手は居ない、けども。]
(214) 2015/05/13(Wed) 23時半頃
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[メアリーがおかしいのは、昨日からで。 てっきりあの族長の話からだと思って、 今日もまだ強がっているのだと感じていたが。
それが余計なお節介の空回りなのか、 そうでないのか判断出来ないのは仕方ない事だった。]
(215) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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[スティーブンとルパートのやり取りに、わだかまりみたいなものを感じつつ、ラディスラヴァを寝かせる部屋へと向かう二人を見送り、そうしてグレッグと話し込む。
内容が内容なだけに、その声は外の天気とは裏腹に、どんよりとしたものになっている。
グレッグの唇から、宿には新しい客は来ていないと告げられ>>198、男は惚けたようにその顔を見つめた]
──……そう、だな。 他のとこから人狼族が来るなら、確かに族長に話、いくよな。 俺だってこの村に来て、最初に会ったのは族長だったし。
[呟かれた言葉を噛み砕けば、声が震え始めた。
嗚呼、理解している。
俯くグレッグが、何を言いたいのか。]
(216) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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( …… ワタシのせいじゃ、 )
はは、 …… うそだ。
[唇を一文字に結ぶ。
力無く笑う、ただそれも。 単なる虚勢だ。
――― ひとの、死。 そんなもので、揺らぎはしない。
これでも、元傭兵だ。 見るに堪えない死体を、 『作った』ことさえある。 けれど。これは、そういうのじゃなくて、 ……。 ]
[さっき、撫でてもらえた手がすこし恋しくなった。]
(217) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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あの族長が、野犬なんかにやられてたまるかよ。
いるんだな。
[教会に、駆け込みたい。 そこは族長の、そうしてオーレリアの血や臓物やなんかが飛び散る惨状で、祈りも、縋ることさえも許されない状態であるけれど。
でも、何かに祈り、縋り、これが現実でないと、そうではないと。祈ることで、逃避したかった]
村の中に、共存なんていらねぇっていう、狼が。
[逃避したいと思いながら、それでも男は、言葉にして紡いだ。
グレッグが言葉にしなかった、その事実を]
(218) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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[じわり、頬に熱が灯った気がして、ぶんと首を一振り。 それだけでは熱を払えた気がしなくて、ぶん、ぶんともう一振り。]
ち、違うわ。 あれは、土を払ってくれようとしただけっ。
[自分に言い聞かせるように声にすれば、何の話だと母に呆れられた。]
ううん、何でもないっ。
そう、何も、……なかったの。
[否定すれば、陰る気持ちがそこにはあったのだけれど。 その原因が何であるかは、まだ蓋をしていたくて。
その母娘のやりとりが、村の外れにある花屋の日常であり、 いつもと、同じ朝の、はずだった。*]
(219) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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[ラディスラヴァを連れて行く最中。 互いに>>203おしのごとく黙りこみ、重い空気が満ちる。 やはり、やはりとなぞる思考。抱くのは諦念にも似た感情。
それでも、それとこれとは別だろうとラディの事を頼む。 返されたのはやはり、短い問い。 答える為に、やっとの思いで口を開いた。]
……教会で、族長と人間の女性が殺されていた。 遺体の様子は酷いものだったさ。 獣に食い荒らされたようだった。 彼女はそれを見たんだ。ショックだったんだろう。
[ラディスラヴァの顔をじっと見つめる。 ルパートの目は見ないまま。]
……過ちは、一族の手で、か。
[ふいに言葉を落とし、黙った。]
(220) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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[ふる、と首を振るう。
そんなことに弱きになっていれば まーた、あの偏屈な飼い主に馬鹿にされそうで。 早まる鼓動を抑え。
昨夜の、ざわめきのようなものを ようやく理解したころには、あとのまつり。]
[『“過ち”は一族の手で、正さねばなるまい。』]
[あの荘厳な声を思い出して、 顔を顰めた。 ]
…… 悪い夢なら、いいのにねえ
[ …『朝』みたいに。 頬を抓れど、目は醒めない。]
(221) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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―花畑へ向かう途中― わたし、あのね、初恋って いくつでしても素敵だろうなって 思って!
[えへへへ〜、とぎこちない声で笑う。 その嘘くさい笑い声は 見えていなくともで作り物とわかるのだろう。
下手なりに話をごまかそうとするが どうだろうか。 いつかマーゴにちゃんと話せる日は 来るのだろうか。]
ね、ジョスランさん!!
[と唐突にジョスランに話を振る。 マーゴに見えないのをいいことに 小さく親指を立てながら。]
(222) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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[傍から見れば滑稽な有様だろう。 そんなことを、冷えた頭の片隅にぼんやりと思う。 いい年した男二人が押し黙り、何を口にしていいかも分からないのだ。
ラディスラヴァの世話には、頷き返し。 状況を教える彼の言葉に、男は微かに口元を引き締めた。 その他に表情が動くことはない。 驚きも怒りも、その顔に浮かぶことはない]
そうか。
[音にして返したのは、ただこれだけ。 女性とは誰だろうと、一瞬の疑問は過ぎるけれども]
(223) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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過ち……、か。
[ぽつりと落ちるのは別の言葉で]
過ちだと君も思うか。
…──── スティーヴ。
[そうして、かつての呼び名を低く呼んだ]
(224) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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[ ――― ふつうに考えれば、 余所からの来客者が居れば、 誰か気付かないはずがないし。
第一、みすみす、 そこらの野良に 族長が殺されるとも思わない。]
は …… 。 やだやだ。
[零れた三日月から。
平常を取り戻すよに、 ふるり 漆黒を揺らす。 ]
…… この村でまで、 戦場みたいなことは したくないんだけどねえ。
(225) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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[本棚にはメアリーがルパートに買ってもらったと同じ本>>82も並ぶ。 文字が多い本がダメならと選んだ絵本を メアリーは面白そうと言い、それに決めたから、 第二、第三の候補であった絵本は また次の機会に紹介しようとしまわれた。
それはいつの話だったか。 もう読み終わってもよい頃合だが 感想は聞きそびれたままである。
未だ読み終わらぬことは知らないけれど 楽しんで傍においてもらえるならその本も本望だろう。]
(226) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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[声として紡いだすぐ後、男は事実という悪魔を世に放ったような錯覚をしてしまう。
それを振り払うように、はと短く吐息をこぼして、片手でくしゃりと己の金糸を掻き混ぜた]
──なぁ、グレッグ。
人の味を知る狼ってのは、この状況の中 真っ先に、……疑われたりすんのかね。
[ 村の中に、族長の言葉を借りるなら『過ちを侵した者』がいるならば。
人の味を知り、村を追われた己は、間違いなくこの件の火種になりえるのではないだろうか。
時に酒場で告白した己の過去>>1:221は、もしかしたら人間も知るかもしれなくて]
(227) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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もし、お前さんがた仲間に迷惑かかんなら、
俺が疑わしいっつうなら──……
[ 始末してくれりゃあいいと。
その先の言葉が声にならなかったのは、男が臆病ゆえ。
けれど、必要とあらば──……。**]
(228) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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[>>216こちらの言いたいことを察したのか、 サイラスの声が震えて>>218明確に言葉にする。 吐き出すこちらの息も、震えて。]
……これってさ、 …まずいよね。
このままだと…、 このまま、何もせずに放っておくとさ。
[あまり考えたくはない、考えだ。 均衡は崩された。 そもそも天秤ははじめから――水平だったのか、]
(229) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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多分俺たち…殺されるよ。…全員。 ……人間にさ。
[人間も同胞も食い殺す人狼を、 人間がいつまでも遠巻きに見るだけで放っておくはずがない。
"過ち"は一族の手で正す。 族長の言葉の意味を、 真の意味で理解したような気がして声が震えた。]
(230) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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[>>213サイラスが名の知らない人間の女性。 そもそもラディスラヴァは太陽の日でもないのに 何故朝早くから教会へと行こうと思ったのか。 誰かを探しに行ったのではないのか。 ならば、誰が。 朝早くから教会に行くような人間の女性。 思い浮かぶ、 箒を持つ人間の女性の姿はまだ宿に現れていない。]
―――――…、 俺さ…、…教会行ってくる。
[ぽつ、とサイラスに告げてから教会の方を見て。]
知ってる子…かも、しれないし…。 …ずっと、教会閉じたままにするわけにもいかない。
(231) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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―花畑―
[マーゴは見えなくとも上手に茎を丸めて輪っかを伸ばす。 その所作をジョスランは感慨深く見守り、 兄さんもその傍ら耳をピンと立てて佇んでいる。
わたしはというと…。]
う、う……。
[うまく作れない花輪に悪戦苦闘していた。 お母さんのお墓にある石に掛けれるくらい大きいのが 作りたかったのに…。]
(232) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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わたしもおとなになれたら 花輪がうまく作れるのに。
[と思う。
そんな時だ。
「マーゴの輪っかが出来たら ジョスランさんにあげたらいいよ」
というわたしのことばに、マーゴがそう返したのは>>205]
(233) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/05/14(Thu) 00時頃
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[まるで、異端審問のような真似は。 『ルール』を護らない輩を見つけだして、 『処分』する。
…… 規律を、正すために。
――― いままで、やってきたことを。 もしかすると、この村でも。]
…… … 。
[平気で、やってきたことなのに。] [躊躇い、
今なお。 避けられないのか、と思う。]
(234) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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[この村のみんなが。
どこか 遠巻きに ぼうと、 見つめる存在だったとは言え――、 それでも、 充分たのしかったから。
ワタシが、村の仲間と言えるかは。 ……呼んでもらえるかは、わからないけれど。]
…… なんて。
夢物語じゃ、終わんないのかい、ねえ。
[呟かずとも、薄々きづいていた] [ひとの、め。]
(235) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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[『悪い意味』で、 知られている酔いどれの猫は。 少なくとも、人間たちから白い目で見られる。
広場の対岸、 見えた老人から浮かべられた 石さえ投げられそうな、疑惑のいろ。
苦笑を浮かべて、猫はふらり。 広場のちかく、本屋へ向かう。
精一杯の『いつも通り』を装って。*]
(236) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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(ドクン)
[一瞬、心臓が飛び跳ねたような気がした。 ぽーん と一気に高いところから垂直落下するような。
身がすくんで、顔がこわばる感じ。]
へ、ヘン…? やダなぁ…。そんなことないよう。
[意識すればするほど声はうわずって。 なんで、どうして。頭の中で反芻するのは 真新しい記憶。]
なんで?
[と慎重に探る声に重なるように結わえた髪を手が梳くのに また身体が小さくこわばった。]
(237) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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……は?あ?
[>>222まさか、なのだろうか。 漸くその可能性に思考は辿り着いた。
こいつ昨日のあれから勘違いしてると。 確かに条件的にはマーゴが浮かぶかもしれないが、 そうじゃないんだと今更伝えるわけにもいかなくて。 一人ひっそりと身悶えている。]
(238) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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[昔のように名を呼ばれた。>>224 その意味がわからなかった。]
…………「過ち」だろう。 均衡を崩せば ……その先にあるのは、崩壊だけ じゃないのか
[人間の復讐はきっと恐ろしいと、
――ふと思う。
( ……そもそも、均衡だったのか、 )
はたと、顔をあげた。 宿屋の主の顔には不思議と、 驚きも怒りも浮かんではいないように見えた。]
(239) 2015/05/14(Thu) 00時半頃
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[カウンターの向こう、いつもの席に座りなおす。 置かれた読みかけの本より先に 黒の双眸がマーガレットの花へと向いた。]
――…、
[可愛い花だと思う。 無意識に伸びるその手の、指先が花弁に触れた。 花弁の表面を軽く撫でるようになぞり 触れることなき花屋の娘を思う。]
(240) 2015/05/14(Thu) 00時半頃
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……ルパート……?
[琥珀色がレンズの奥で揺れる。]
君は、どう思うんだ
[――『過ちだと君も思うか。』
その言葉にどこか引っかかりを覚えて ルパートの目を見て問いを向けた。]
(241) 2015/05/14(Thu) 00時半頃
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[祖父が広場に、朝の散歩へと向かうのを手を振って見送った後、 今日は嫌に人気がないと、そう感じた。 いつもならルパートさんもそろそろ花を買いに来る頃なのに。 まだ、姿を見かけない。
ざわりと、嫌な気配が胸を掠めて、 きゅ…と胸元のエプロンを握り締めた。
母と、二人。 静かに軒先で佇み、ふと、気になっていた事を母に問いかける。]
ねえ、お母さん。 ナタリアおばあちゃんってどんな人だったの?
.
(242) 2015/05/14(Thu) 00時半頃
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[母はなぜか苦い顔をして、口を噤んだ。
豪快に笑う母が見せた珍しい表情に、私も言葉を失くして。 この沈黙を誰かに破って欲しくて、 店へと辿り着く道の先をじ、と見つめる。
祖父の姿はもう其処に無く、 ルパートさんの姿もまだ見えない。 いつ来るやも分からぬ人を、 ただひたすら待ち続けていれば、
やがて訪れた人影は、良くない知らせを持って現れただろうか。**]
(243) 2015/05/14(Thu) 00時半頃
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― → 本屋 ―
…… や、ベネ。
[いつもと変わらないようで、 ようくみれば、少しぎこちない。
そんな程度の笑顔を浮かべて、 ひらり。手を振るった。
硬質を鳴らして、 >>240珍しく本では無く、 花に視線をやり、表をなぞる彼を見て。
普段なら物珍しそうにするのだろうけれど、 今日は揶揄することもなく。
レオせんせーのところとはまた違う 真新しい紙の、本の匂いを鼻先に掠めながら 彼のほうへ。 ]
(244) 2015/05/14(Thu) 00時半頃
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[入る際に、>>206出ていく影と擦れ違って すこし、蒼がそれを追いながらも。
視線を戻しながら、ひとつ。]
……ね。 『聞いた』?
[昨日言った、本を求めにきた。 つもりだったけれど。
今はそれより、と。 世間話よりも、嫌気に重々しく。 それよりも曖昧なことばで、尋ねかける。]
(245) 2015/05/14(Thu) 00時半頃
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[ うそついてます! と宣言しているかのような笑い声>>222に、わたしは釈然としないと表情を曇らせて。 けれど誤魔化そうとしていることを無理矢理聞き出しても、その後には喧嘩が待っているというのも身を以てしっている。
むむむ、と黙って引き下がるのもあれだけれど…]
………あ。 もしかして。 ジョスランさんが、はつこいをしたんです?
[そこまでは、辿り着いた? から]
………そうなんですか?
[握った手の上を、仰ぎ見てみたけれど。]
(246) 2015/05/14(Thu) 00時半頃
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[ちら と泳いだのは、 未だ喧噪の続く窓の外。
不意に切り出したのは、 普段見せないような得も知れぬ不安を、 誰かに共有したかったから、なのかもしれない。
猫自身も分からないまま。 ちいさな息を吸いこんでから、 つづきの 『喧騒の原因』を吐き出す。]
…… 族長と、 人間の女の子が殺されたらしいよ。
――― 人狼に、さあ。 *
(247) 2015/05/14(Thu) 00時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/14(Thu) 00時半頃
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[教会へ行こうとする男を>>227サイラスが呼び止める。]
……うん?
[言われた言葉。短く吐かれる息、髪を掻き混ぜる姿から軽々しく口にしたものではないことは明白で。 大丈夫、と安心させる上辺だけの言葉を返せればどれほどよかったか。]
……そうだね、 真っ先かはわからないけど…、 疑われる要素にはなる、かもしれない…。
…でもさ、 でもそれってさ…、多分。
(248) 2015/05/14(Thu) 00時半頃
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サイラスだけじゃないよ……、
[>>228途中で途切れた言葉にぽつぽつと言葉を返す。 サイラスのように過去を明かすものもいる。 そうでないものもいる。男は―――…
ぽつりと、小さな呟きを落としてから。 行ってくる、とサイラスとは別れて教会へと向かった。]
(249) 2015/05/14(Thu) 00時半頃
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……、いや。
[ふ。と、息を吐くようにして視線を逸らした。 窓の外を見た。 そうしていると、そこに横たわっているのが誰だか、 ───今がいつだか、わからなくなる]
ただ、思うことがあってね。 キャシーは何故死んだんだろう。
人が病を治すのに、人は人の食べ物を摂るだろう。 ならば我々はどうだろう。 君は…、……知っていたんじゃあないのか。
[そうして、医師へと視線を戻す。 琥珀色に、鳶の双眸をひたりと据えて]
(250) 2015/05/14(Thu) 00時半頃
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──── 人を食わせれば、キャサリンは死ななかった。
(251) 2015/05/14(Thu) 00時半頃
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……、…なんて。
[ひたと見据えたのは、光る双眸。 ふわりと己の纏う血の香りを意識する。 あああ、やはり少し──洗い足りなかったか。
やがて視線をふいと逸らせば、眼光は幻のように消え常のよう。 遠く、苦い過去を見つめる目の色はやはり遠く]
… 今となっては、もう、分かりりゃしないが。
[どちらでも良い。と、口にする音も力なく]
(252) 2015/05/14(Thu) 00時半頃
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[教会に向かうまでの間、 誰か他の人狼に会う事はあっただろうか。
誰か、男に会う事があれば教会の事情を話して 共に向かうかを聞き、 誰か女性に会う事があれば同じように事情を話して 宿屋に向かうことを薦めただろう。
宿屋にはサイラスがいて、 スティーブンがいて、ルパートもいる。
きっと彼らもこれから起こりうることと、 これからしなければいけないことを考えているだろうから。]
(253) 2015/05/14(Thu) 00時半頃
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[マーゴットにどう説明したらいいのだろう、 メアリーにもだ。 思考はパンクしているので顔に出なくても声が震える。]
ああー、ええと。 初恋をしたのは、結構前の話で。
今は特に……してないっていうか。 メアリーの、勘違い、かな?
[>>246ぐにゃぐにゃと歯切れが悪い返事になってしまった。 誰か俺のこと殴ってくれ。]
(254) 2015/05/14(Thu) 00時半頃
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…さて。私はもう、行かなくては。 今日はこれから、墓参りでね。
[どう思うかと。 返された問いに応じるではなく、立ち上がって]
教会は掃除が必要なんだろう? 片付けなければ、仕方ないだろうからね。
[任せたといわんばかり言い放つ。 自ら行く気はないと言外に告げ、琥珀へちらと視線を流した]
(255) 2015/05/14(Thu) 00時半頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2015/05/14(Thu) 00時半頃
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[メアリーがあんまり器用じゃないことは知っているから、 せっせ、せっせ、紡いだ花輪に さいご、彼女のを繋げれば良いかな、とふんわり想って
せっせ、せっせ 花を紡いだ。 ――それなのに。
>>233 やっぱり、へん。
いつもなら、途中で交換!なんて言われて 結局きれいな場所はんぶん 微妙なかんじの場所はんぶん そんな花かんむりを、ふたりで笑いながら頭に乗せて帰る
―――それが ”いつも” なのに。]
へん、だよ。
[指のすきまを、長い髪がこぼれていって 掬えない。]
(256) 2015/05/14(Thu) 01時頃
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[ 風が凪ぐ。 草を揺らす音がとまって、 鳥は声を顰め 座るわたしたちの周囲だけが 空気を揺らす。]
なんで、は わからないけど……。 わたしのこと 避けてる?
[ ジョスランに手を預けたり いつもはメアリーにあげる花輪を彼にと言ったり
それに。]
………だって、
[ 聲が。 >>237]
(257) 2015/05/14(Thu) 01時頃
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[ 触れないほうが いいのだろうか。 止まった風は、わたしのこころにばかり波を作って
びゅう びゅう びゅう。
いつもを続けるの。 いつもの わたしを。 …………けど。
おんなのこ同士のひみつなら 教えてくれるのでしょうか。]
(258) 2015/05/14(Thu) 01時頃
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[花から手を離し、来客>>244を迎える。]
おはよう、アルカイド。
[ひらり振るわれるその手に、軽く手を掲げて応え。 見られた事への動揺が彼の少しのぎこちなさに気付くを遅らせる。 歩み寄るアルカイドを見遣り、ことと僅か首を傾ける。 問いかけ>>245に、きょとと瞬き]
聞いたって、何を――…?
[重々しい空気を感じる。 彼の言わんとするそれに思い当たらぬかゆるゆると首を横に振った。]
(259) 2015/05/14(Thu) 01時頃
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[蒼が窓の外へ移ろうにつられるようにそちらを見る。 いつもと違う騒がしさが其処にあり アルカイド>>247が話題にするは騒ぎの件と感じる。
気付かぬように、ふれぬように、 無意識に遣り過ごそうとした話題。
昨日も感じた不安がむくりと頭を擡げた。 彼の口から綴られる原因にぴくりと肩が揺れる。]
――…族長、と、人間の女の子? 殺された、って…… 族長がそう簡単にやられるわけ、ない、って。
[動揺が声にあらわれる。]
(260) 2015/05/14(Thu) 01時頃
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人狼が、人狼を殺すなんて――… まさか、そんなこと……
[ない、と続けたいのに喉からはくぐもる音だけが漏れ]
なんで、こんなことに……
[アルカイドの気まぐれな冗談、なんて考えは浮かばない。 彼から感じるぎこちなさと、重さが冗談でもないと感じさせる。]
らしい、って事は見たわけじゃないんだね。 じゃあ、確かめよう……!
[立ち上がれば椅子が勢いよく弾かれガタと鳴った。**]
(261) 2015/05/14(Thu) 01時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/14(Thu) 01時頃
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[(外は晴れている筈なのに、 雨の音が聞こえた気がした。)]
[視線を逸らすルパートを見ている。] [キャサリンが死んだ理由]
……それは。
[仕方の無い事][否、己の力不足] [――……それとも。]
[キャサリンの笑みを思い出す。 答えようとして、言いよどみ、 続く言葉に訝しげな顔をした。
目が合う。
鳶色の双眸は炯炯と光を宿し――
ぞわりと、 ]
(262) 2015/05/14(Thu) 01時頃
|
|
――――ッ………!!!
[思わず牙をむき出す。息を呑む。 さっと、体温があがるような心地がした。
同じく医者だった父の言葉を思い出していた。 「人狼には人の肉が一番なのだ」と。 しかし同時に、それは禁忌なのだとも聞いていた。
あの時彼女に人間の肉を食わせていたら――? (何故今彼から血の匂いがするのだろう)]
……ちがう、 ………違う。
[視線をはずすこともできず、小さく零した。
――ふわり、僅かに馨る血の匂いに 目の前の男が――どこか遠い存在に感じられて]
(263) 2015/05/14(Thu) 01時頃
|
|
[視線が逸らされれば、 呪縛から解かれたように苦く息を吐く。 常のようになったルパートの目は どこか、遠い過去を見つめていた。
どちらでも良い、と口にした言葉はなげやりで。 続いた「墓参り」という言葉と まるで他人事といわんばかりの声に奥歯を噛んだ]
どうして、
[どうしてそんなに冷静でいられるんだ。 言いかけて、止めた。理由がわかる気がしたから。]
(264) 2015/05/14(Thu) 01時頃
|
|
……わかっている。わかっているさ……! 邪魔してすまなかったな。
[ちらりと視線を向けられたから、 ぎり、と睨みつけて、 それから視線を落とし拳を握った。
もとよりラディを見守っているだけ。 ルパートが行くというなら、 それを止めることは、できはしない。*]
(265) 2015/05/14(Thu) 01時頃
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|
― 花畑までの道程 ―
[ (初恋をしたのは、結構前の話しで。)>>254 うんうん、そうよね。
詳しい歳までは知らないけれど、 サイラスと仲良く喋っているのはよく知っているから きっとそのくらいの歳なのでしょう。
(今は特に……してないっていうか。) うん? うん。 そうなの?
(メアリーの、勘違い……) よく、わからないけれど… ]
わかったわ。(わかんないことが。) メアリーがまたへんなことゆったのね。
[ とりあえず、気にしないように とだけ納得した。]
(266) 2015/05/14(Thu) 01時頃
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―教会― [教会に辿りついた時は1人だったか、どうか。 教会は一度閉ざされた後開けられることはなかったようだ。 人間の姿は辿りつくまでまばらに見たけれど、 入口の前に集まっているような姿は今はない。 巻き込まれないよう遠巻きに見ることにしたのだろう。
教会の扉をゆっくりと開けると、 咽返るような血のにおいを感じて眩暈がした。]
――――…ああ、
[奥に佇む…人というにはあまりに小さく、細かく、 無残に成り果てた躯がふたつ置かれている。 遠目から見てもわかる。 2人とも、知っている姿だった。]
…やっぱり、
[人間の娘は、オーレリアで間違いない。]
(267) 2015/05/14(Thu) 01時頃
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[止めた先を問わぬ声に、そっと男は目を伏せる。 ああ、やはり記憶にある通り。 そう、記憶にある通りに聡い男だ]
…─────、
[口元に仄かな笑みが浮かんだ。 その意味するところ、音とすることはなく]
(268) 2015/05/14(Thu) 01時頃
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………。部屋は好きなだけ使うといい。
[掠めるような言葉を置いて。 常の声色ではそう告げて、部屋を後にする。
扉を閉める、背が振り返ることは*なかった*]
(269) 2015/05/14(Thu) 01時半頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2015/05/14(Thu) 01時半頃
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[卒倒をするようなことは、なかった。 おそるおそる一歩、奥へと進む。 扉を閉めることも忘れて、一歩、また一歩と。 2人に近づいていくほどにおいはとても濃くなって。 足音が雨に濡れたマットを踏んだ時のような音を 鳴らしたのは床の絨毯に広がる血の所為だろう。
血の中に蹲る2人、 族長であった男の方を一瞥してから、 オーレリアの姿に目を移して]
…オーレリア、
[名前を呼んでも返事があるはずもなく、 その姿を見下ろした後、オーレリアの傍に屈む。 陶器のような生気の失せた白い肌、 残された無傷なオーレリアの顔に、首元に、 生きていた頃は一度も伸ばそうとはしなかった手を、 爪の短く切り揃えられた指先を伸ばして、触れる。]
(270) 2015/05/14(Thu) 01時半頃
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マーゴは、耳打ちをしながら、メアリーの肩をそっと抱き寄せようと **]
2015/05/14(Thu) 01時半頃
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――――…………、
[ぽつり、と零れた言葉は。 その傍に居る者がいれば、届いて聞こえただろう。**]
(271) 2015/05/14(Thu) 01時半頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2015/05/14(Thu) 01時半頃
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[静かに。 その男は、鳶色の目を伏せた。>>268 青年だった頃の面影が重なる。
口元に僅か笑みが見えた気がしたが それが本当なのかどうか、実のところわからない儘だ。]
(272) 2015/05/14(Thu) 02時頃
|
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─宿屋の一室─
[私の身体は宿屋の一室に横たえられました。>>199 深い意識の底に落とされた気遣いは>>168 残念なことに何か返事を返すことは叶いませんでしたが。 闇の中響く声が私を呼んでいたのだけは、うっすらとながらにも覚えているのです。 幼馴染みの声や>>172 その叔父さんである宿屋の主の声もあったように思います。>>190
それからどのくらいしてでしょう。 私の意識は、ふっと瞼を押し開きました。
見覚えのない天井。 やわらかな布団。 瞼を数度動かしたところで漸く、分厚いカーテンが隙間を見せていたことに気づきました。]
(273) 2015/05/14(Thu) 02時頃
|
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[昨日は遠く、明日は直ぐ 時計の針は過去から現在を経て 未来へ向かってしか行かぬ
それは紛れもなく、動かし様もないことで 逆らう事など誰とて出来ない現実
命の生まれも失うのも 避けて通れぬ、ことと等しく同じこと
外に出て、しばらくすると 騒ついた空気の理由が判明する]
(274) 2015/05/14(Thu) 02時頃
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それにしても 紛らわしいよね、ジョスランさん!
わたしはてっきりマーゴのこと 好きなんだと思ったのに!
[血の“匂い”を変えるのは甘いグラニテ。 爽やかな甘さを話題に添えれば 気持ちも変わるかと。]
[気を引きそうな先ほどの会話を振る。 少女の勘違いによる“ジョスランの初恋”騒動の全貌。
ジョスランはその話に何となく返事を返すが 友は“いつも”と違うことを感じ取っているよう。 それはふたりで過ごした“いつも”の時間の長さ故。]
(275) 2015/05/14(Thu) 02時頃
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ルパートッ……!!
[声を押し殺し彼の名を呼んだ。 去りゆく背が振り返る事はなく>>269 鼻先を掠める血の残り香が、心を散り散りに乱す。
ぱたん、と扉が閉まった。]
[脳内で族長の声が反響する。 ルパートの様子を思う。]
(276) 2015/05/14(Thu) 02時頃
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「 過ちは、一族の手で ――」 「──── 人を食わせれば、」
( そんな、
…………まさか、いや、
違う、 違う、 違う!!
そんなはずは、 )
(277) 2015/05/14(Thu) 02時頃
|
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………… どうして、
[小さく落とした二度目の問いは 宿屋の床に転がって、消える。 胸元をきつく握り、静かに、浅く呼吸を繰り返した。
血に酔ったようにふらつくと、村医者はそっと、 部屋の中の椅子に座り込んだ。 村娘>>273が起きたのに気づいたのは、その後。**]
(278) 2015/05/14(Thu) 02時頃
|
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─ 工房側 ─
[歩いて行く道すがら こちらに話しかけて来る者は特になく けれども、すれ違う者たちから 断片的な事とはいえ
族長と、人間の誰かが無残な事になったと 実しやかに囁かれており]
…それ、どこだよ? 誰が広めてる?
[族長の方は定かでないが 人間の方は、昨日の夜から見ていない 宿屋で働くオーレリアであると判明する]
(279) 2015/05/14(Thu) 02時頃
|
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[ラディスラヴァが起きた頃には、 村医者の動揺も少し、収まっていた。
静かに患者の様子を見つめる。 それは今しがた感じた衝撃から逃げるようでもあり ただ、ラディスラヴァの回復を 待っているだけのようでもあった。
ラディの額から目を覆っている駱駝色の髪は 今は払われて、閉ざされた瞼があらわになっている。 こうしてみていると、 何故彼女はこんな風に目を髪で覆っているのだろう、 という些細な疑問がわく。
――ふるり、睫が揺れたように感じたのは、 何も錯覚ではなかったらしい。>>273 開かれた目を、じっと見つめていた。]
(280) 2015/05/14(Thu) 02時半頃
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[私は急いで髪を元に戻しました。 それから、意識ははっきりと浮上して。
戸の閉まる音と、宿屋の御主人の声。>>269 圧し殺したような声と>>276 小さく床に落ちた問い。>>278 それらと共に目覚め、ぼんやりと天井を見上げていました。]
(281) 2015/05/14(Thu) 02時半頃
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[マーゴの、少女に対する懸案と それを受けて表情を曇らせる少女。]
[段々と重くなる雰囲気を打破しようとした ジョスランから少し早めの昼食が提案される。
出掛けよりも落ち着いた声のトーンで今朝作ってもらった お弁当をちゃっかり見せびらかして、二人に渡す。 マーゴからもデニッシュや ベーグルのサンドイッチを半分こしてもらう。
ようやく村の方がざわついていると感じるのはそのころだろうか。 凪いだ風が少しずつ吹き始めた。]
(282) 2015/05/14(Thu) 02時半頃
|
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[問い質すこちらへの視線が 何処となく怯えている事に気づき]
いや、悪ぃな…知り合いなんで
[人の少ない小さな村で 何を当たり前なと、思いながらも 多分、相手は「人間」なのだろうと推測し 語気の荒さを意識して和らげる]
(283) 2015/05/14(Thu) 02時半頃
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いよう、ベネット…それから、アル
[本屋の側を通りかかって 親しい顔と、微妙な顔とを発見し声掛ける]
流石に、お前らも知ってるよな?
[>>76>>79 昨日、敵でも味方でもなかったアルと 昨日まで、友というのがしっくり来るベネットは 果たして、今日は敵か否か尋ねてみる*]
(284) 2015/05/14(Thu) 02時半頃
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[目覚めてから、意識がはっきりとするまでには 少し時間がかかったように思います。 こちらを見つめていたお医者さんは、さっき聞いた声よりも幾分落ち着いていらしたでしょうか。 私は直ぐに前髪を整えました。 分厚いカーテンは手なんて使わなくても、僅かに頭を振れば元通りです。 隠した色はお医者さんには見えていたでしょうか。 幼馴染みの、或いは誰かの記憶の片隅には残っているかもしれない、色。
私の、大嫌いな色でした。]
(285) 2015/05/14(Thu) 03時頃
|
|
[静かな宿屋の一室にいても、外の喧騒は僅かに届きます。 実際に耳をつくような言葉の渦があったわけではありません。 恐怖という感情が、静寂を冷たく研ぎ澄まし。 抑えられた声の重なりは、新緑が擦れて囁き合うようでした。
私は起き上がることもまだ出来ずにいます。
私が協会で見た悪夢は、悪夢だったのでしょうか。 それを確かめるような勇気と声はありません。 私が先程聞いた声も、悪夢の一部だったのでしょうか。 それを問いかけるような神経と声はありません。
押し潰されそうな不安は、喉を押さえる右手にありありと表れていました。]
(286) 2015/05/14(Thu) 03時頃
|
|
― 本屋 ―
… おはよーう、
[>>259応じるように、掲げられた手。
猫は それ見て 思い出したように、挨拶を告げ返す。
花と戯れる微笑ましい図に、 猫目が捉えたことを 普段目敏い猫も また それに気付くことは叶わなかった。 ]
[かつり こつり]
[硬質に鳴らされる音は、確かな間と。 ――― 重さを、膨らませてゆく。]
(287) 2015/05/14(Thu) 04時頃
|
|
[ゆるゆる 振るわれた首には。 口を開くも、数秒の間。
そして ―――― 、]
[綴る。]
[揺れた肩に、 >>261言い切られることのない、音。
( 噫。 まっすぐ否定してくれたら、 …… よかったのにね。 )
すこし。自分勝手な事を思いながら、 睫毛を中程まで伏せ、 ]
(288) 2015/05/14(Thu) 04時頃
|
|
(でも。これが『真実』なら。 …… それも、単なる気休めだもの)
[ ふるる と、 振るった。 ]
…… ワタシも、そう思うけど ―――…。
[ 輪にかけたよに、爆ぜた話。
夜天の下に感じた、 身震いするよな
どろどろした、悪寒。 ]
[それが、どうしても、 たちの悪い『嘘』と思えなくって。
くぐもる声に、 ワタシは、ただ。声を落とすだけ。 ]
(289) 2015/05/14(Thu) 04時頃
|
|
…… さあ、ね。 ……でも、ほんとなら…、
[息を吸う。 躊躇うよな。 平和ボケした猫の声が。 取って代わるように、]
よーっぽど、
この 『平和』が、 気に要らないひとが、居るんだろうなあ。
(290) 2015/05/14(Thu) 04時頃
|
|
[迷い、迷って。 私は漸く唇を動かしました。]
「ありがとうございます」
[彼が助けてくれたのでしょう。 そのお礼を告げてから。]
「なにか、あったのですか?」
[それは信じたくない悪夢の確認のような。 宿主と彼の言葉を推し量るような。 そんな、声なき声でした**]
(291) 2015/05/14(Thu) 04時半頃
|
|
[一瞬。 真冬に放り出した鉄塊のように。 『違反者』を処す『狗』のように。
ひどく、つめたいこえになって。 猫自身、(ワタシも、)吃驚した。]
(292) 2015/05/14(Thu) 04時半頃
|
|
[噫。
こころのなかの、 片割れが『見当たらない』せいか。
…… ―― ぐらり、 不安定な人格の天秤は揺ら 揺ら。
狗も気付かないうちに、
猫の人格も、 『狗』の影響をおおきく、 受け始めていて。
猫も、取り戻したくないと思った。 一年前までの冷徹な兵の貌が、 ちらり、と覗いては沈む。 ]
(293) 2015/05/14(Thu) 04時半頃
|
|
[その自ずの変化に、 蒼をまあんまる。
宝石を見開くが。 直ぐに閉ざして、なんでもなかったように。
逆に>>261ガタ、と勢いよく鳴る 椅子の床擦れ音に瞬いた。]
…… ――― 、
…… 確かめる、って、 ――― 教会に?
(294) 2015/05/14(Thu) 04時半頃
|
|
[顔を顰める。
本当に、あの偏屈家が言うほどに。 アレルギーのよに、 教会も神も嫌いなものだったから。
すこうし、悩みながらも ――、]
[ …… 。 ]
スティが、教会に行ってるはずだから… 行かなくても、聞けば教えてくれるだろうけどねえ。
… ベネが、どうしてもっていうなら ワタシも、ついてくよ。
(295) 2015/05/14(Thu) 04時半頃
|
|
[さっきの、 スティと会った朝ならいざ知らず。]
[こういう時に。
… 信じもしない、神から。運命から。 逃げてばかりいては、腰抜けで ……
( ――― そうだ。馬鹿らしい。 あんなの、ただの建物じゃあないか。) 渋々、は声に出てしまったかもしれないけれど。 こくり。頷いたところで、
>>284新しく、 ぎい、と。戸の開く音。 ]
(296) 2015/05/14(Thu) 04時半頃
|
|
――― やあ、鴉の。
[昨日見たばかりの赤毛が、 外気を連れ立って、入ってくれば 睨めつけるように、目が細まる。]
[名を、愛称を、呼ばないのは、 親しみを覚えていないが故のこと。
更に その気に引き摺られて、 狗の貌が 表に出だす。
声音が、すこしばかり下がった。 ]
…… そりゃあ、これだけ噂になってれば、ねえ? ベネには、今教えたところだけどな。
(297) 2015/05/14(Thu) 04時半頃
|
|
[は。と、歪な口許を作れば、
『昨日のこと』を想い出しながら、 猫から、鴉の『気』に 引き摺られるように出てきた『狗』は。
鼻を鳴らした。 ]
…… で。
――― あんたも、 不安になって噂を確かめに来たクチかい?
[まったく、渡鴉がそんな風に見えないのを 分かった上で、炯々と狗は蒼を輝かせ。]
(298) 2015/05/14(Thu) 04時半頃
|
|
[ ――― その奥の、 『味方』か『敵』か。
まるで探るみたいに見える その問い掛けを引きだすよう、 顎先をちょい、と上げ。 煽るようにして、 促した。 *]
(299) 2015/05/14(Thu) 05時頃
|
|
[ラディスラヴァがどこまで聴いていたのか。 そしてそれをどう思ったのかはわからなかった。
駱駝色で即座に隠された色をぼんやりと思考で辿る。]
おはよう。大丈夫かい。
……別に……どうとも思わんよ。
[ぽつりと落とした言葉は彼女に聞こえただろうか。 静かな宿屋の一室に外の声がもやもやと響いてくる。 あまり、よい心地はしないものだった。
教会で見た地獄と。 人間達の射すような視線と。 ――それから。
ぐ、とたおやかな右手が添えられた細い首。 言葉を発する事に迷いがあるようだった。>>286>>287 空気をふるわせる事無く、唇が動く。]
(300) 2015/05/14(Thu) 10時頃
|
|
……いや、
[「ありがとう」には短い返しを。 続いた言葉には返答に詰まる。 なにか 「なにか」。 ありすぎて困るくらいだ。]
……君は、教会で倒れていた。 教会の中は相変わらずだ。 片付けなくちゃならん。
サイラスがここに来る時手伝ってくれた。 グレッグもだ。 ルパートは…………。
[――あの血の匂いは、きっと家畜のものだと、 気のせいなのだと、思いたいのに (かつての友を疑いたくはないのに) 教会での大惨事が 彼の誤解させるような言葉が 思考を塗り潰していく]
(301) 2015/05/14(Thu) 10時頃
|
|
……教会での事を聞いても、驚きはしていなかったよ。 妻の墓参りに行くそうだ。こんな時に。
[搾り出すようにそれだけ言うと、 落としていた視線をゆっくりあげて]
――声、出ないのか。
[問いかけた。*]
(302) 2015/05/14(Thu) 10時頃
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|
……いつのまにそんな事になっていたの???
[あっけらかんと暴露される誤解の原因>>275 わたしはメアリーの様子がへんなのは、きっとお母さんの命日だからだろうと思うことにして、ジョスのランチの提案>>282に表情を明るくする。]
そうね、そうしましょうか。 わたしじつは朝ごはんをさぼってきたものだから おなかぺこぺこなの……。
わぁ! ルパートさんの目玉焼き? 覚えててくれたのね。嬉しい! 今日は焼き菓子のデザートもあるのよ。
[何かを抱えたままで、薄氷のような笑顔が戻る。 ぴんと立ったままの兄さんの耳を撫でながら ベーグルに挟まっていたハムをあげたり。 バスケットごとジョスへ差し出して、 お好きなのをどうぞ、と選んでもらおう。]
(303) 2015/05/14(Thu) 10時半頃
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|
[甘いグラニテのかかったベリーのデニッシュ 胡桃が香る香ばしいフィナンシェ
「おとうさん」の手づくりのお弁当――。
3人と1頭を包む、多分さいごになる幸せな時間は ランチとお母さんのための花輪が完成するまで。
いつの間にか戻っている風が、耳の後ろへ抜ける頃 編んでいた鮮やかなオレンジの輪は 「交換こしましょ」って言って、メアリーへ差し出そう。
あの子が直接墓地に行くならわたしは遠慮して ひとりか、ジョス達と一緒に村へ戻ろう。
そうでなければ みんなで帰ろう ―――"いつも"が喪われた 村へ。 ]
(304) 2015/05/14(Thu) 10時半頃
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|
[>>297>>298 こちらの名を呼ばない猫は 毛を逆立てて、尻尾を振っている如く]
不安…とは違うな、やっぱりか、だ
他所であって、ここで起きないとか …んな、ムシのいいこたぁねえだろ?
[何れこういう事が起きるだろうと 族長と話したのは旅立つ前
萌芽は既にあり、自分はその芽を摘んだ
血だまりに艶めく銀色の髪 折り重なる様に倒れた父母の姿と引き換えに]
(305) 2015/05/14(Thu) 11時半頃
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|
―― 本屋 ――
[思い出したように返されるアルカイドからの挨拶>>287も 彼の携えてきた知らせを思えば理解できる。 微笑ましいと思われたは知らぬ事だからさておき、 花から手を引っ込めるタイミングが遅れた自覚があったから 見られた事>>259との認識に繋がったようだった。
距離縮む音と、間も、 はじめはその重さも意識はせず。
ああ、けれど、 開かれた彼のくちびるが音を綴るまでの間>>288が その重さを肌に感じさせる。
伏し目がちの彼>>288は何か考えるように見えた。]
(306) 2015/05/14(Thu) 11時半頃
|
|
[酒場で一瞬聞いたとは違う普段聞く一人称。 日常と、非日常が交錯する今。
アルカイドが落とす声>>289に小さく頷き。 ほんとなら、という前置きに続く言葉>>290の、 音色が、空気が変化したような、つめたさ。 威圧されるかのように、また肩が小さく震えた。]
――――……それって、 族長が『平和』を保つ為に掲げた方針が、 気にいらないから、族長を、って事かい?
それなら、……いや、まさか、
[集会場に見知らぬ顔はなかった。 隣村で事件を起こした『誰か』の可能性は薄れ]
(307) 2015/05/14(Thu) 11時半頃
|
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[まあるくなる蒼>>294は何に驚いたのだろうと思う。 一瞬のことだったから気のせいだったかもしれない。 思い直して、どうしたの、と問うことはせず]
教会で確かめられるなら。
[しっかりひとつ頷く。 遺体があるならずっとそのままにするは考えがたく どこかに安置されている可能性も否めない。 行ってみればわかるだろう、と。]
(308) 2015/05/14(Thu) 11時半頃
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[教会や神に対するアルカイドの思い>>295までは察せず 些か怪訝そうに悩むような彼を見る。]
……あぁ、そうなんだ。
[遺体を見たがる物好きではない。 アルカイドの言に少し考える風にして]
じゃあ、先生に聞いてみよう。 もう、戻ってるかな……
[スティーブンがいつ教会へ行ったかは知らず 何処へ行けば会えるかを考える。]
(309) 2015/05/14(Thu) 11時半頃
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[扉が開く音>>284がして、 アルカイドの声>>297に続くように]
やあ、ドナルド。 おはよう。
ああ、うん、……今、アルカイドから噂は聞いた。 確かめにいこうと思ったんだけど すでにスティーブン先生が行ってるみたいだから
[どうするか考えているところだと暗に告げる。**]
(310) 2015/05/14(Thu) 11時半頃
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[内緒話と 抱き寄せられる肩から 伝わる温もり。]
[マーゴが教えてくれた なくなってしまった「いちばん怖いもの」は思い当る。 会ったことのないマーゴの両親。
前にお父さんに聞いたら お母さんと同じところに居るって 言ってたっけ……。]
(311) 2015/05/14(Thu) 11時半頃
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[マーゴは優しい。 わたしの大好きな友達。]
[ふたりでいればきっと 大丈夫。 わたしは“いつも”を取り戻せる。]
[そう感じながら 肩に置かれた手に自分のそれを 重ねて。]
(312) 2015/05/14(Thu) 11時半頃
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―騒動のあと―
ジョスランさんが そんなようなことを言ったんだもん。
[新鮮なハムとみずみずしいレタスが挟まった もちもちのベーグルを力いっぱい 噛みちぎりながら。
しゃあしゃあと罪をなすりつけて えへへと肩をすぼめて笑う。]
わーい!! ヤキガシ!!美味しいやつだ!! マーゴありがとう、大好き!
[声を弾ませながらデザートのフィナンシェに 眼を輝かせる。 楽しい 楽しい ずっと続けばいいのに。]
(313) 2015/05/14(Thu) 11時半頃
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[悪夢――現実――に引き戻されないように。]
(314) 2015/05/14(Thu) 11時半頃
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[>>261>>310 今にも飛び出しそうなベネットが 落ち着いたのを確認して、問うてみる]
ベネット、銀髪の両親から 赤毛が生まれるって、おかしいと思わねえ?
[村に住む者、特に年寄りならば 渡鴉の家に赤毛の者は 誰一人としていないのを知っている
──自分以外に
それを彼は知ってただろうかと*]
(315) 2015/05/14(Thu) 12時頃
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[いつもなら半分こする花輪。
片側がきれいで 片側がいびつで
そんなふたりの花輪。
今日はいびつな花輪と きれいな花輪。]
(316) 2015/05/14(Thu) 12時頃
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[「交換こ」と言って差し出された きれいな花輪。
少女の辞書に「遠慮」という言葉はない。
いいの?!と 眼を輝かせて。
代わりにお礼をしようと、ポケットに手を突っ込むと…――]
(317) 2015/05/14(Thu) 12時頃
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ヒヤリ…――
[冷たいものに手が当たり 自分の手が一気に冷める感覚。
手だけじゃない。 身体も目も 心臓だけが赤く熱く燃えるように 脈打って。
これはわたしが欲しかった大事なもの、宝物?]
(318) 2015/05/14(Thu) 12時頃
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[その時わたしの頭に 浮かんだのは きっとひどいこと。
おとなに言ったら お父さんやお兄ちゃんに言ったら 怒られそうなこと。
オーレリアお姉ちゃんが持ってた綺麗な銀の薔薇細工。 欲しかったのに、これがあると怖いから、 手放しちゃおうなんて。
しかも…――友達にあげちゃおうなんて。]
(319) 2015/05/14(Thu) 12時頃
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……お礼、マーゴにあげる。
[少し俯くのは、マーゴには見えない。 隠しきれない少女の声色を照れ隠しと見るか、 また“いつも”に見え隠れする違和感と見るか。
受け取らなければ強引に手に握らせて。]
お花のかたちしてるの、それ。 お守り。
[と付け加えて。
本当にお守りだったことを ふたりは だれかは 知ることがあるのだろうか。]
(320) 2015/05/14(Thu) 12時頃
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[それだけ告げるとバスケットを片手に マーゴの花輪を頭にかぶせ 墓地の方へと駆けていく。]
またね! ジョスランさんと兄さんも!またね。
[と少しうわずる声を張り上げて 残した人たちに別れをつげて。]
(321) 2015/05/14(Thu) 12時頃
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>>310 ああ、スティーブンが行ってるのか なら…行く必要ねえだろう そういうのは、専門家に任せりゃいいし
[行っても精々野次馬増やすだけだろう ここに来るまでの噂と不安の広まり具合 それを考えると、あまり益はなさそうで]
茶でも飲んで待ってりゃよくね?
[後で、彼から聞くのが良さそうと 意図せず、猫への渡し舟**]
(322) 2015/05/14(Thu) 12時頃
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[わたしは駆ける。 とばないように頭に乗せた花輪を片手で押さえて。
バスケットを持つ片手では本がカタカタの揺れる。
わたしは風。 びゅんびゅん。 高い木々に囲まれた獣みち。太陽も届かないで鬱蒼としてるけど わたしは気にせず走り抜けてく。
わたしは妖精。 ふわりふわり わたしの足元の花は 毒の花ばかり。]
(323) 2015/05/14(Thu) 12時頃
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[「何がなくなるのが怖い?」
「わたし」
「おともだちと家族がいなくなるのが」 「一番怖い。」 ]
(324) 2015/05/14(Thu) 12時頃
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[嘘ばっかり。]
(325) 2015/05/14(Thu) 12時頃
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[わたしが怖いの。
わたしのことを 愛してくれる人が いなくなること。
わたしの場所が なくなるのが 怖い。
わたしが 愛されなくなるのが いちばん怖い。 ]
(326) 2015/05/14(Thu) 12時頃
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ああ、気にしなくていい。 マーゴのことは可愛いと思うがサイラスが居るだろう。
[ずばっと言ってしまったり。]
紛らわしいって……
[花畑に崩れ落ちた。
そんな妙な空気の中にも、メアリーへの違和感は残る。 昨日話した時もそう、空元気というか無理をしている? 少女たちに振り回される情けない姿の下で 冷えた灰の目だけは二組、動いていた。]
(327) 2015/05/14(Thu) 12時頃
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い、いいや。とりあえず早いが昼にしよう。
[ルパートのお弁当に期待したのは本音。 あとは空気も変わればと思ったのも本当だ。]
デザートも?すごいなあ。
[獣も食べ物の気配に嬉しそうに吠える。 差し出されたバスケットから肉が多そうなのを選んだり。 少女たち二人のやりとりは微笑ましいのだけど 時間は過ぎてゆく。]
(328) 2015/05/14(Thu) 12時頃
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―墓地―
[母親のもとへ向かうころには 息もあがって。
ゆっくりと墓石へと 歩み寄る。]
お母さん。花輪、作ったよ…。 ……っていっても、これマーゴのだけど。 あげるね、お母さんに。
[今日で何年だろ? ……えっと…わたしが5歳の時だったから……。]
7年?
[8年です。]
(329) 2015/05/14(Thu) 12時半頃
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―教会―
……首飾りがない。
[>>271小さな呟きは誰にも聞かれることなく消える。]
(330) 2015/05/14(Thu) 12時半頃
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[立ち上がって、辺りを見渡してみるけれども 宿で会った時には首にかけていた銀の薔薇細工が 見つかることはなく、オーレリアに触れた際に少し ついてしまった血を少し悩んだ後にズボンで拭った。]
……片付けなきゃ。
[そうは言っても、片付けかたがわからない。 とりあえず運べるようにすればいいのだろうか、 誰かよく知った人に訊いたほうがいいかもしれない。 思い浮かぶのは男よりもずっと年上の人達。
彼らは少しでも――話すことができたのだろうか。
短く息を吐いた。 この場所に長く留まっていると…息が詰まる、から。 一度、血のにおいの篭る教会から出て扉を閉ざした。]
(331) 2015/05/14(Thu) 12時半頃
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[遺体を入れることになるであろう布袋くらいは 先に用意できるだろうか。
どこにある? 墓地になら。 あるかもしれない。
そちらへ向かおうかと、ゆっくり歩き始める。**]
(332) 2015/05/14(Thu) 12時半頃
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[間違いには気づかぬまま、少女は続ける。]
どうしよう。お母さん。 村に戻るのが怖い。 多分もう話題になってるよ。 ごめんね、お母さんのめいにちに こんなこと言って。
[戻りたくない、その思いと 自分だとバレてやしないかという不安 それを打ち消したい、確かめたいという思いと。
せめぎ合う葛藤に中々答えが出せぬまま。 うだうだと墓石の裏に腰かけるとバスケットから 絵本を取り出し、読み*始めた。*]
(333) 2015/05/14(Thu) 12時半頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2015/05/14(Thu) 12時半頃
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[少女たちは花の輪を、俺は摘んだだけだがそれを抱えて 空になったバスケットと共に村に戻る。 >>321またねと掛けてゆく妖精を見送ったら、 残りはエスコートをして無事に届ける仕事だ。]
(334) 2015/05/14(Thu) 12時半頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2015/05/14(Thu) 13時頃
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[ドナルドの問いかけ>>315は唐突にも感じられた。 けれど彼のことだから何か意味があるのだろう、と 一度、二度瞬いた後、僅か考えるような間をおいて]
――――…隔世遺伝なら、 あることだろうと思うけど。
[提示された条件で導く答え。]
まわりをみても自分だけ、なら、きっと、僕でも、 おかしい、と思ってしまうかな。
[赤毛と言われて重なるのは目の前にいるドナルド。 その両親の髪色も例えと重なる。 昔祖父母が、かの家系は見事な銀糸ばかりと言ってはいなかったか。 触れぬように考えぬように、しまっていた記憶がのぞく。]
(335) 2015/05/14(Thu) 13時半頃
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─ 宿屋から ─
[押し殺したように、己の名を呼ぶ声>>276を聞いた。 それすら拒絶するように扉を閉めてきてしまった。
ああ、久しぶりに彼の名を呼んだなと思う。 頑なに呼ぶことをしてこなかった、かつての呼び名も。 どうしてだか、つい、口をついてしまった]
(……変わらない。)
[分かっていた。
変わっていようと変わっていない。 あの実直な瞳も、あの優しい心も。 それを傷つけ月日という名の埃を被せ続けてきたのは、 自分自身…そして彼自身か]
(336) 2015/05/14(Thu) 13時半頃
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[花屋へと向かう道すがら、囁かれる噂を聞いた。 告げられるオーレリアの名に、ああと悲痛な息を落とす。
村の人間から、彼女の雇い主であった男に向けられる、 遠慮がちな同情、お悔やみ、そして猜疑の視線。 場所は教会と、教えられるに礼を尽くしてまた立ち去る。 足を向けるは教会ではなく、花屋へと向け]
(337) 2015/05/14(Thu) 13時半頃
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─ 花屋 ─
クラリッサ。
[店番をしていたのは、昨夜会った娘だった>>243 迎えてくれた彼女の顔色が優れないように見え、 ふと気遣わしげにその顔を見直した。 さては今朝の噂のためであろうかと思いもするが]
話を聞いたかね──…
[どうやら、その為ではなかったよう。 族長が殺された話、オーレリアが殺された話。 伝えれば、彼女の顔はいっそう青褪めたか]
(338) 2015/05/14(Thu) 13時半頃
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大丈夫かい?
[オーレリアとは、彼女も親しくしてくれていたはずだ。 ならば無理はないと労わるように目を向けて。 座り込むようなら、少し、その傍に居るようだった]
……… 教会、だそうだよ。
[ぽつとその場所を告げる。 視線が交われば、男はゆっくり首を横に振った]
(339) 2015/05/14(Thu) 13時半頃
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いいや、私は行っていない。 行っても…、…もう、人が行ったあとだからね。 いや、それでも行った方がいいのかも知れないが…
[迷うように告げ、視線を宙に彷徨わせる。 優しい娘。最後は自分を見て、怯えていたとか]
…──── 怖くてね。
[飾らない響きをそのまま零し。 情けないような顔で、くしゃりと笑って目を向けた]
(340) 2015/05/14(Thu) 13時半頃
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起こってしまった事実が怖い。 人間の、怯えたような疑いのまなざしが怖い。 どうにも足が向かずに、こうしてここにいるわけだ。
……は。 この年になってもまだ、妻に助けを求めたいとは。
[命日だと、それを言い訳に来たのだと。 娘へと告げ、やれやれと額に皺じみた手を翳す]
(341) 2015/05/14(Thu) 13時半頃
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────、花を。
(342) 2015/05/14(Thu) 13時半頃
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いつものと、もうひとつ。
うん、もうひとつは束じゃなくていい… 二種類、くれないかな。
そうだな。そこの……ベコニアと、
[花の名前も、もう随分覚えた。 大半は彼女と彼女の母に教わってきたようなものだ。 八年間、こうして花屋に通う間に]
カルミアと…… そこの、カーネーションを。
[やがてカーネーションを小さな花束に。 他の花は束にはせず、共に貰って]
(343) 2015/05/14(Thu) 13時半頃
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[夢の中、まどろみで聞いたような会話。>>300 断片的な記憶であり、断片的な言葉でしたから 二人に間に何があったのかを全て知るなんて事はかないませんでしたが 二人の間に何かあったのだと僅か感じることは出来ました。
ふと、浮かんだのは。 溝が出来てしまった、二人の幼馴染み。 その亀裂を思い出して、少しの間唇を閉ざしていました。
私は、教会で倒れていたと聞きました。>>301 サイラスさんも、グレッグくんも。 それからルパートさんの名前を聞いて、そこで漸く ここが宿屋のどこか一室なのだろうと考えるまでに到りました。
思考は酷く重苦しく、鈍く。 まるで能が動くことを拒否しているような、そんな感覚でした。]
(344) 2015/05/14(Thu) 13時半頃
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……。二人にと思ってね。 まあ、教会で私が花を供えるわけにもいかないだろうから。
[人間たちの手前と、苦笑して。 ついと顔を上げる。 クラリッサの様子はどうだろう、少しは元気が出たろうか]
(345) 2015/05/14(Thu) 13時半頃
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|
あと、こんな時にすまないんだが──…
[ルパートの口調が少し変わった。 困ったように、ひどく言いにくそうに言葉を捜す。 纏う雰囲気は深刻なものではなく、 いつもの、子煩悩な父親そのままの顔と姿で]
メアリーが、その、…”大人”になったようで、
[若い女性に言うべきことじゃない。 けど、相談するならここだろうと決めてきたのだ。 ぼそぼそと後を続ける]
(346) 2015/05/14(Thu) 14時頃
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私とグレッグじゃ……、…良く分からなくてね。
[女性の生理にあまりに疎いと有りの侭を告白し。 すまないと頭を下げた]
母親も、姉もいないものだから。 すまないが、良かったら少し、見てやって欲しい。
(347) 2015/05/14(Thu) 14時頃
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[どうにも居心地悪く礼をする。 それでも言い切れば、肩の荷が下りたとばかり息をついた]
こんな時にすまないね。
[謝罪をもうひとつ繰り返し。 花を手に、花屋の扉に手を掛ける。 扉を開けば風が乗せるは、花の香りと仄かな血の*香りと*]
(348) 2015/05/14(Thu) 14時頃
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『 ……君は、教会で倒れていた。 教会の中は だ。 なくちゃならん。 』
『 妻の墓参りに行くそうだ。 に。 』
(349) 2015/05/14(Thu) 14時頃
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[専門家、とドナルドが言えば>>322頷く。 スティーブンの検分なら確かだろう。]
診療所に行ってみる?
[彼が戻るならそちらだろう、と目星つけるものの――]
向こうで勝手にお茶は淹れられないけど。
[どこに何があるかなんて把握していないし、 そもそも勝手は出来ない性格だから 軽く肩すくめて、ドナルドとアルカイドを見遣る。*]
(350) 2015/05/14(Thu) 14時頃
|
|
[奥さまのお墓参り。>>302 私は、それはなんでもなく思いました。 きっと優先順位が違うのでしょう。
ルパートさんにとって、ただ、今日が大切な日であったのです。 誰よりも大切な人だったのでしょう。 だから、教会へ行くよりもそちらを優先したと聞いても 疑うような気持ちにはなれませんでした。 だってあんなに優しい味のお茶を。 こんな私にもご馳走してくれる人なのです。
それに、なにより。 なによりも。]
(351) 2015/05/14(Thu) 14時頃
|
|
[>>335 側にいる猫はどんな顔をしてたやら >>305 やっぱりな、の種明かしを しておくべきかと思案しつつ躊躇うのは刹那
もし、噂が本当になら 族長は自分に起こることを予期しつつ >>1:35 護符を受け取らなかったということ そして、オーレリアの元には もしかしたら、銀の薔薇はないかも知れない
>>350 と、ベネットから診療所への促しに 話す機会を逸してしまうも 何処かで話すつもりで、頷いた*]
(352) 2015/05/14(Thu) 14時頃
|
|
[疑ってしまう、ということは。 それは。
認めてしまうと、いうこと。]
(353) 2015/05/14(Thu) 14時頃
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うん。 いいよ、あげる。
[お墓のなかのひとがほんとうに欲しいのはわたしの花輪じゃあないって思ったから、メアリーが自分の花輪をわたしにくれようとしたらそれもお母さんにあげて、と言おうと思ったのだけれど
手の上に乗ったのは草花ではなくて]
なぁに?これ。
[硬い、ざらざら、つるっとした面も、そして細いチェーン。 花輪よりもうんと小さな "なにか"
いつも じゃない交換。 いつも じゃない 声。>>320 ]
お花のお守り?
[小さなそれは、指で触れても細かいディテールがわからないけれど、そんなことより。 ふたつの花輪を持ったであろうメアリーを想像して ―― にっこりと わらった。 ]
(354) 2015/05/14(Thu) 14時頃
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|
『相変わらず』
「あれは、ゆめでは、なかったのですか?」
『片付け』
「彼女は?」
『こんな時』
「オーレリアちゃん、は」
(355) 2015/05/14(Thu) 14時頃
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|
………… ありがと。 でもいいの? これ、ネックレスでしょう?
[花輪とはつりあわない「交換」に、わたしは些か戸惑って けれどぎゅうっと握らされたそれを突き返す理由もない。
わたしのために買ってくれたのかな? 誰かから貰ったけれど、要らないのかな? 誰かに渡そうとしたけれど、だめだったのかな?
いろいろ、浮かぶけれど 彼女の「ようす」はやっぱりいつもと違ったから
――― 聞くのはやめた]
うん!またあとでね!
[彼女の思惑>>319も、真実>>326も知らぬまま わたしは走り去る風>>321に手を振った。]
(356) 2015/05/14(Thu) 14時頃
|
|
……いっちゃったね。
[隣のジョスを見上げて]
ねえ、ジョス。これ わたしの首につけてくれる? 金具がどうなっているか、わからないから…
[手渡されたばかりの銀薔薇のネックレスを、掌に]
(357) 2015/05/14(Thu) 14時頃
|
|
────……っ、…。
[そこから先を謂うことは出来ませんでした。 声のない嗚咽にかき消され、唇は歪な形で 強く強く引き結び、奥歯を噛み締めて。 右手は自分の息を殺してしまうほどに強く、首を絞めていました。
ベッドで仰向けになった私の、分厚い駱駝のカーテンの下から。 横に、横に、音もなく。 涙がただ、溢れだしていました。**]
(358) 2015/05/14(Thu) 14時半頃
|
宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2015/05/14(Thu) 14時半頃
|
[ もんやり もんやり 違和感だけを詰めて 軽くなったバスケット。
ふたつともあの子と一緒にある花輪。 わたしは銀色の小さな塊を指先で弄って
どこか様子がおかしいまんまの "兄さん"へ話す。]
お兄さん、なんだか今日は静かね。
[ あたりまえだけれど、返事はない。 そのかわりに ジョスの手をぎゅっと握って
ふたりでゆっくり村へ 帰ろうか。**]
(359) 2015/05/14(Thu) 14時半頃
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|
[こんな時でも。 私の唇は、どこかに音を置き去りにしたまま。
泣き叫ぶことも、できないのです。>>302 **]
(360) 2015/05/14(Thu) 14時半頃
|
|
―回想・集会所にて― [彼女が僕に聞きたいこと。それはとてもシンプルで難しい問題で。 僕は人間を、同胞と同じくらいに大切だと思っている。友人としても、隣人としても、そして興味の対象としても。 彼女も人間を友人として大切にしているのであろう。
だからこそ、一瞬、言葉に詰まった。>>1:265
しかしそれはほんの僅かな間だけの事。 口元に笑みを浮かべると、彼女の不安を少しでも取り除けるようにと、手を伸ばした。]
ラディスラヴァ。普段通りに接すればいいのさ。
残念な事に一度小さな不安を抱えると、どういう言葉や行動をした所で 噂の真偽が明らかになっていない今、人間側の不安を取り除くのは非常に困難なんだ。 大丈夫だから信じてくれと訴えるよりも、何時も通りに接した方が君の友人の不安も少しは安らぐだろう。
[そう、ゆっくりと伝えれば彼女はどんな表情をしただろうか。 こんな答えしか彼女に渡せない自分に苦笑をしながら、叶う事なら彼女の頭の上に二、三度手を置いたことだろう。]
(361) 2015/05/14(Thu) 15時半頃
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|
[自分に宛てられた礼の言葉は確かに受け取った。 しかし、彼女の表情はあまり良いものとは言えなかったかもしれない。 どうした物かと思案を重ね、ゆっくりと口を開く。
自分の思考の裏側の言葉をなぞるように。]
大丈夫。時期に「元通り」になるさ。
[何も心配する事はないと出した音は、彼女に宛ててか、それとも。**]
(362) 2015/05/14(Thu) 16時頃
|
|
― 本屋 ―
……さあねえ。
わからない。 わからないけれど…、
[ 人と、狼。 ふたつの、絆を断つよな輩の仕業なんか。]
… 族長が殺されるってことは、 …‟そういうこと”もあるんじゃあないのかしら?
[>>307『まさか』と。 影に威圧されるように、肩を震わす彼に、 まあるくした瞳を、元に戻してから。
流すよに、けれど ふざけた猫とは違って、どこぞ真剣な面持ちを。 携えて、本屋の壁に凭れた。 ]
(363) 2015/05/14(Thu) 16時頃
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|
[教会に拒絶を、距離を ―――
そうどうしても、 嫌気がさしてしまう猫に >>309向けられた怪訝。
それに気付けど、 いま、繕うことでもないから。 特に言い訳を示すことなく、 代替案を置かれると すこし、ほ、と。 不謹慎ながらも、安堵を零してしまう。]
…… そうだねえ。 もし、確かめようにも …… 綺麗にされちゃってる可能性もあるし。
(364) 2015/05/14(Thu) 16時頃
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|
[それがいつごろ起きたのか。
いつごろ発見されたのか。
いろいろな思考がごった煮になりながら。 言葉を濁しながらも、頷く。]
そろそろ戻ってると、いいんだけどねえ。 どうだろう、きっと騒ぎになってそうだし。
[簡単に戻ってこれたかどうか。
まさか、宿に居たなんてことは 思いもしなかったけれど。]
[そして、戸の軋む音。 尻尾逆立てた狗は、>>305赤毛を怪訝に見る。]
さあ。
(365) 2015/05/14(Thu) 16時頃
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|
余所でおこっても、 この村に関係あるか、なあんて。 …… 起こるまでは、わからないことだろ。
[『やっぱり』。 その、予感めいた響きに、 すこし。 鋭さを帯びる。] …… 『やっぱり』、って。
あんたはどこか、 起きるとでも思ってたみたいだね?
[音はなけれど、鼻を鳴らすように。
じい と、見て。 その答えはどうだったろうか。]
(366) 2015/05/14(Thu) 16時頃
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|
[>>315赤毛の唐突な問いと、 >>335ベネの問答には、 ようく遺伝だとかはわかってないものだから。
尻尾代わりの、 漆黒のストール揺らして、見ていた。]
[>>352種明かしも無く、 なあにか急に聞いたものだから きっと 意味はあり気だけれど。
言い含む様子をまた、じい。と。]
[凝らしながらも、 >>350ベネの提案の方へと目を逸らせて。]
そーだな。
茶なら、アタシが、
(367) 2015/05/14(Thu) 16時半頃
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|
[す。 と、空気を吸い。 ようやく、狗は、 狗に戻っている事に気付き。
窓硝子に、視線合わせ、 目に浮かべた仄やかな闇揺蕩う水面を 明朗な猫の瞳に戻す。
まだ、鴉の気に、不安定だけれど。]
ワタシが淹れてあげるよ。 なにせ、勝手知ったる他人の家…だしねえ。
[重い気を祓うよに、 一瞬だけ、片目を閉じてふたりへ。 渡鴉を見る目は、まだ警戒のようなものを 含んじゃあ、いたが。 *]
(368) 2015/05/14(Thu) 16時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/14(Thu) 16時半頃
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[族長とそれほど親しいわけではなかった。 グリフィスの家を代表して話すが主で個人的なものは薄く。 それでも彼は恨まれて害される風には見えぬひとで、だからこそ集会で告げられた方針に強く否を唱える者はいなかったように思う。 アルカイドの言葉>>363には]
――…可能性としては在り得る。 けど、そうなると、……
[言いよどむような間があき]
あの時話をきいていた者か、 もしくはそれを伝え聞いた者が疑わしくなるんじゃ……
[躊躇いながらの声は徐々に小さくなる。]
(369) 2015/05/14(Thu) 17時頃
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|
[族長と人間の女の子の死。 その話を運んだのは一人でなく二人。 それはそれだけ噂が広がっているのだということ。 火のないところに煙はたたない。 二人の身に起きた不幸への真実味が増す状況。
安堵の吐息の後、続く言葉>>364に]
もしそうだとしたら、 そのままにしてはおけないものね。
[同意する言葉を向ける。]
(370) 2015/05/14(Thu) 17時頃
|
|
[ドナルドとアルカイドの会話>>366は気になるものだったが ちらと交互に二人を見遣るのみ。]
[茶を飲んでから向かう、という考えはぽんと抜けていた。 いつもならそろそろ弟が紅茶を用意して様子をみにくる時間だが その末弟は教会の方に様子をみにいっていたからそれもなく。]
[アルカイドの提案>>367に瞬きひとつ。]
それはありがたいな。
[キミの淹れたお茶が飲めるなんて楽しみだ。 そんな言葉が浮かんだが、口にするのは不謹慎な気がして]
(371) 2015/05/14(Thu) 17時頃
|
|
[けれど飲み込む必要はなかったのかもしれない。 重さをはらうようなアルカイドの言葉>>368とウインクに はたと瞬いた後、淡く眸が弧を描く。]
頼もしいね。 それじゃあ、行こうか。
[アルカイドとドナルドの二人を促し、本屋を出る。 花瓶のマーガレットがその背を見送り。 ぱたん、と閉じられた扉には念のための鍵がかかる。**]
(372) 2015/05/14(Thu) 17時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/14(Thu) 17時頃
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[村の空気は、もうわたしひとりではどうにもならないくらい "いつも"と変わってしまっていて。 ヒトから刺さる蔑視の視線は、遠慮なく2人と1匹へ降り注ぐ。
けれどわたしは、それを遠巻きな足音でしか視られないのだ。]
ねぇジョス、なにか…へん?
[兄さんの様子、村の様子、ジョスはわたしに変わってしまった村を教えてくれた。
……ヒトが喰われた 族長も……
肉も残らず……
噂はどんどんとかたちをゆがめ、嘘、真実ごちゃ混ぜで。]
(373) 2015/05/14(Thu) 17時半頃
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[狼狽えるわたしを、とりあえず家まで、と送ってくれたジョスに御礼を]
ジョス、ありがとう…………
[別れ際、不安な気持ちを押し潰すように手をぎゅうっと握る。
気を付けて、は、言えなかった。またね、も言えなかった。 手も、離せなかった。 あんまりにも……怖すぎて。]
ごめんなさい…わたしったら。
[兄さんをすこうし撫でさせてもらって、大丈夫、と。 無理にわらって家の前から彼を見送る。
……でも、いやだ。ひとりは、こわい。 ]
ばいばい。
[その場で泣きつけるほど、わたしはジョスを知らなかったんだ。]
(374) 2015/05/14(Thu) 17時半頃
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[一旦は家に入った。 薄暗い部屋で、空になったバスケットを撫でて 今日はもう部屋にいよう、明日になればきっと、と 着替えようと……した、けれど。]
いや…………うそだよ…きっと うそ……よ…………。
[目を背けるちからも、直視するちからも、足りない。]
…………サイラス…………。
[溢れたのは、いちばん安心できるひとの 名。 一輪しか残らなかったタンポポを胸ポケットに挿して、隣の家へと駆けて行く。
ダン!(扉を叩いても) ]
さい……らす………(応えは無い)
[その場で膝が折れ、玄関の前の石に濃い染みが落ちる。出掛けたって…知っている癖に。]
(375) 2015/05/14(Thu) 17時半頃
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[ 呼ぶ ]
(376) 2015/05/14(Thu) 17時半頃
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どこにいるの………
[ 開いた目から、ぼろぼろと 珠のような雫が落ちた。 ]
(377) 2015/05/14(Thu) 17時半頃
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[ラディスラヴァの頬に涙が伝う。>>358]
[村医者はそっと目を伏せた。 咽び泣く声は聞こえずとも 息遣いが彼女の深い悲しみを伝えてくる。
オーレリアちゃんは>>355、と 唇の動きに、 それが教会で亡くなっていた女性だと悟った。 崩されてしまった均衡を思う。]
……。 [泣くな、とは言えなかった。]
それじゃ痛いだろ……。
[己の首を絞めるような仕草に、 彼女の右手をそっと首から外そうとしたが どうだっただろう。]
(378) 2015/05/14(Thu) 18時頃
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[それから]
この部屋は好きに使っていいと宿主が。 僕は行くよ。 ……何かあれば、気軽に尋ねてきてくれ。 喉のことも。
[それだけ彼女に伝えて、部屋を出ていく。 ──ぱたん、と扉を閉めた。
伏せがちにしていた琥珀の目。 掌を見つめ、強く握り、前を向いて歩きだす]
(379) 2015/05/14(Thu) 18時頃
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[ ───呼び声がした。 ]
(380) 2015/05/14(Thu) 18時頃
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[宿屋を後にする。
そこにまだサイラスが居たなら、 ついてきてくれと強く頼んだだろう。
そしてマーゴットの家へ向かう。 サイラスの家の前で涙をこぼす彼女を見つける事は できただろうか。
きつく掌を握る。 誰かの涙を拭う役は己の領分ではない。 ただ、この均衡が崩れ 誰かの死を嘆く人がいて、 そして未だに、村に「それ」がいるなら、 多分、……多分、 ]
(───なあ、ルパート。)
[どうして彼がそう言ったのか、わからないままだが*]
(381) 2015/05/14(Thu) 18時頃
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[ 声。 ]
…………っ、
[ 鴉よりも真っ暗な目が見開かれる。
ひかりを宿さぬ目が開かれる。
墓地から漂う死臭のように、過去が顔を出す。
あの日が来る直前。「わたし」の村の長は
ころされては、いなかったか。 ]
(382) 2015/05/14(Thu) 18時頃
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―墓地― [辿りついた墓地には誰もいないと思っていた。 族長と、オーレリアを入れるための布袋。 恐らく奥にある倉庫にあるはずだ、 奥へと向かおうとして、風に揺れる黄色に目を留める。
手向けられた花は墓地には多い、 けれどもその黄色い花が目についたのは それが墓の前にある訳でもなく墓石の裏側で、 まるで浮いているようにも見えたからだ。
倉庫へ向かう足を留めてから、そちらへ向かう。 見慣れた墓石。その後ろでそよぐ花輪。
ああ、と小さく裡で呟く。
朝から色々あったから、 頭から一度は抜けてしまっていたけれども 今日は叔母の命日だった。]
(383) 2015/05/14(Thu) 18時頃
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[黄色い花輪を頭に乗せ絵本の文字を追う姿。 天使のわっかみたいだ、と、花輪を見て連想する。
ルパートが見たらどう思うだろう、 正に、天使。とでも思うのだろうか。
朝、花畑へ行く姿を見送ってから切り取られていた 日常が元の形へと少し、戻ったような気さえして。 ここに来るまで張り詰めていた肩の力が抜けていくのを 感じながら墓石の上からメアリーへと話しかけた。]
それ、 キャサリンにあげなくていいのか?
[自分で被ったままでいいのかと、少し笑って。]
(384) 2015/05/14(Thu) 18時頃
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……綺麗だな。
[そう褒めるのはメアリーのことではなくて、 その上に乗る花輪のことだ。]
それ、全部自分で作ったのか? …崩れないうちにキャサリンに掛けてあげなよ。
(385) 2015/05/14(Thu) 18時頃
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[そう、声を掛けてからメアリーと同じように 墓石の裏側に回って、 メアリーの隣に腰を下ろそうとする。
少しだけ、血のにおいがした。 先程血をぬぐったから、それが残っているのかと考えて。]
…その絵本さ、 ちゃんと全部読めたんだっけ?
[そう言って、メアリーの読む絵本を指し示す。 毎日少しずつ読んでははじめに戻り、を繰り返している本は 前の方のページばかりが読み込まれて紙がやわらかくなり、 後ろのページの紙はまだピンと張られているのが 横目で見てもよくわかった。]
(386) 2015/05/14(Thu) 18時頃
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[メアリーが絵本を買ってもらったばかりの頃は、 本を読まない従兄はその物語の内容を知りたがった。
どこまで読めた? おおかみはどうなった?
一緒に文字を追って読もうとはせず、 そうやってメアリーから話の顛末を聞こうとするけど 従妹はなかなか絵本を最後まで読み切れなくて。
そのうち従兄は絵本の中のおおかみが どうなったのかを聞かなくなった。 従妹が楽しそうに読んでいるから、 きっと楽しい本なのだと結論をつけて。]
(387) 2015/05/14(Thu) 18時頃
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[この場で、キャサリンのすぐ傍で、 村で今起きていることをメアリーに言う気にはならなくて。
本当の妹を見る兄のような気持ちで、 絵本を読む従妹の姿を隣で、眺めている。**]
(388) 2015/05/14(Thu) 18時頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2015/05/14(Thu) 18時半頃
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[話はどうやら纏まって、診療所へ向かう
寄り道好きな渡鴉は 途中の寄り道も吝かではなかったが 外に疎らに出ている「人間」が 許してくれそうにもないとも肌で感じ
言葉は呪い、はたまた病の源か それとも無味無臭の毒なのか じわりじわりと視線と呟く声が 其処彼処に染み渡る
族長が村の均衡を保つ 要であったのは紛うなきことと]
(389) 2015/05/14(Thu) 19時頃
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[>>369言い澱むように。
開けられた間に、 耳がぴくり。 動く。]
[ 音にされる前に。 なあんとく、それは。
……察しとれることで。]
…… 。
[―― 思わず飛び出た、つめたいいろで、 『平和を打ち壊すもの』が居ることはいえても。
惑うような、徐々に勢いを失くす言葉の球に 猫は。黙り込んで。]
(390) 2015/05/14(Thu) 19時頃
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[ 認めたくない事実に。 かなしそうに、逃げるよに。 なんでか、微笑みなんか浮かぶばかり。 それは、皮肉にも。
… 重い現実を突きつけるよになったかもしれない。]
(391) 2015/05/14(Thu) 19時頃
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[人様の店先で、 茶を飲んで出かける なあんて。
そんな頭は、毛頭猫にもなかったし、 それよりもどうせ診療所に向かうなら、 もしそんな提案が出ても、首を振ったかもしれない。]
[>>371淡く、眸が弧を描く。] [張り詰めた猫の頬も、和らいだ。]
[飲み込まれた言葉には 気付くことは、なかったけれど。]
(392) 2015/05/14(Thu) 19時頃
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っふふ、これでも居候だもの。 ……まあ、ごろごろしてるだけだけど。
[大して手伝いをするでもなく。 手伝いをしたところで、荒らすくらいだ。
――― 茶くらいは、 (たぶん)注げるはずだけれど。
そんな、別種の一抹の不安は蚊帳の外。
ごにょり。次句を濁しながらも、 飾られたマーガレットに見送られながら 外へ。 診療所の方へ向かおうと、出る。]
(393) 2015/05/14(Thu) 19時頃
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[>>366 訝しむ猫には何と答えたか
身寄りを亡くし 途方に暮れてた若き渡鴉は 族長に命じられるまま その伝手で、共存共栄を目指す村を 幾つか旅して見て来たけれど
──全て破綻の行く末だった
一見、均衡保つ理想の楽園であっても 何かの犠牲や代償を払っている有り様で それを失ってしまえば容易く崩れて行く
この村例に漏れていないのだと 自分は既に知っていたのだが*]
(394) 2015/05/14(Thu) 19時頃
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[ぴりり。
『族長が殺されたんですって』 『それはもう、無惨に』 『死体も残らないほどに』 『え?聞いた話じゃ、はらわたをぶちまけ――』 『いやいや、誰かもわからないような、』
実体を伴わない噂は、 けれど 確実に『根』を持って。
ぞわり ぞわり ひとおおかみたちが寄り着くのを拒むよう、 人間たちは槍の穂先でつつくよな 白い、視線で追い。]
[ ひそひそ、 ]
[長く、道に留まっていたくないと。 毛並に、緊張と嫌悪が宿る。]
(395) 2015/05/14(Thu) 19時頃
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―墓地―
[頭に濃いオレンジ色の花輪を乗せたまま。 ゆっくり、ひと文字ひと文字 スペルを辿る。]
ア カ は い い ま し た。
[アカというのがその本での狼の名前。 そして次の行へ指をなぞろうとすると
上から振ってくる声に びっくりしてヘンな声が出た。]
(396) 2015/05/14(Thu) 19時頃
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わぁあぷ!! ……びっくりした。
グレッグお兄ちゃん。
[「それ」というのが何を指すのか一瞬わからなくて きょとんとしていたが頭を示されると あ、と小さく声をあげる。]
綺麗でしょ。 これはね、マーゴがくれたの。 わたしのはこっち。
[とバスケットの中で本と一緒になっていた 少しくたびれた花輪を見せる。 走りながらバスケットを大きく振っていたから 元々いびつだったそれは 更に解けそうなくらい緩くなっていた。]
(397) 2015/05/14(Thu) 19時頃
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[腰を下ろすグレッグに]
……まだ。 今アカがシロのおともだちを 追い払ったところ。
[シロというのがその絵本での山羊の名前。 白いからシロというらしい。]
……。
[それだけ言うと、ふ、と俯いて少女は押し黙る。 従兄はそれを不思議に思って尋ねるだろう。 俯いて口を尖らせたまま]
(398) 2015/05/14(Thu) 19時頃
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「キャサリン」っていうのやめて。 お母さんはお母さんだもん……。
[普段、彼が父のことを「ルパート」と呼ぶのは さほど気にならない。 なのに、何故か久しぶりに彼のくちから聞く 母の名前はすごく不快だった。]
(399) 2015/05/14(Thu) 19時頃
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[>>357マーゴットからネックレスを受け取って、 これまた初めての任務にどきんとした。緊張で。]
髪の毛を、上げていてもらえるか。 引っかかったら怖いし。
しかし綺麗な細工だな、これ。 小さい花……薔薇かなあ。
[こんなもの、簡単にあげるような物だろうか。 細工といえばドナルドがこういう仕事だから 作ってもらったかねだったりしていれば 少女でも手に入る、だろう……か?]
(400) 2015/05/14(Thu) 19時半頃
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[>>359一人減った帰路、獣はふざけることもなく歩く。 マーゴットの手を握る強さが行きよりも強いのは 多分気のせいではなかった。
村の人が増えるにつれて視線はいつもよりもずっと鋭く それでいて獣の様子が一番おかしかった。 そして噂は届く、まだ消えない血の臭いと共に。]
いや、俺こそ。
[なんと言えばいいのだろう、強く握られた手。 同じ強さで返したら壊してしまいそうで、 でもそのままにはしておけなくて。]
(401) 2015/05/14(Thu) 19時半頃
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何かあったら、なくても。 俺じゃなくて兄さんを呼べ。 俺よりは耳がいいし足も早い。いいな?
[マーゴットにはサイラスがいるのはわかっている、 それでも思わずそんなことを言ってしまった。 家に入るまで見送ってから、花は抱えたまま歩く。 途中噂はより濃い内容になって耳に入る。]
ドナルド、どこに居るか知らないか。
[途中でそんな風に声をかけたりして目的の姿を探す。]
(402) 2015/05/14(Thu) 19時半頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2015/05/14(Thu) 19時半頃
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―3歳の記憶―
[呼び方のはなし。
父の名前はルパート。 母の名前はキャサリン。 兄の名前はグレッグ。
それは知ってる。 でもお父さんはお父さん。 お母さんはお母さん。 お兄ちゃんはお兄ちゃん。
少女にとってそれが名前だった。]
(403) 2015/05/14(Thu) 19時半頃
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― → 診療所 ―
……はん。 このままいけば、 いつか刺されそうで怖いねえ
…… はやく、なんとかしないと。 共存とか、そういう問題でもなくなりそうだよ。
[ちらちら。
ひとの、尖った刃のような。
狗のものとはまた違う、 一本一本はなまくらでも 団結する、強固な暴力。
笑いに隠れ呑気に聞こえど、 たしかな焦燥を のびやかな声に潜ませ。 自然と、向かう足は早くなるが。さて。]
(404) 2015/05/14(Thu) 19時半頃
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[ふたりのうち、
もし、寄りたい場所や、 声を掛けたい人
もしくはかかる声があったならば。 ついてくか、待つくらいかはしたかもしれないが。
そうでなければ、 じきに診療所の方へと辿り着くだろう。 *]
(405) 2015/05/14(Thu) 19時半頃
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[だから兄の使う言葉を疑問に思った。 ただその頃は、兄がことばを言い間違えてるという 根拠のない確信があった。]
おにいちゃん おかしいんだ。 おとうさんのこと 「おじさん」 だって。
[キャハハと愛らしく笑う、今よりも幼い少女は 叔父という言葉を知らなかった。 その時説明されたような気もするけれど 幼い少女に理解はできず。]
(406) 2015/05/14(Thu) 19時半頃
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「おじさん」って言ったら よそのひと みたい。
だからやだ。
[ときっぱり跳ねつけて 困り顔の父や母や兄にのしかかるように抱き付いて]
だってうちは よにんかぞく だもんねっ!
[そんな思い出話。]
(407) 2015/05/14(Thu) 19時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/14(Thu) 19時半頃
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[結局一番使えたのは獣の鼻だった。 たったと軽く歩く先に幼馴染の姿を発見する。]
ドナルド。 ちょっと聞きたいことがあるんだ。
[早足で駆け寄って、そのまま耳打ち。]
(408) 2015/05/14(Thu) 20時頃
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[結局、猫に答えた言葉は 触り程度に治った
『やりたい、出来る、止められない そうなった時に…しねえ方が不自然だろ?』
どれだけきつく禁じても いけないのだと諭しても それを分かっていたとても
敢えて滅びの道を選ぶ者はいる それだけのこと
脳裏に浮かぶは月の夜 金色の海原に佇む、紅い頭巾のひとの影**]
(409) 2015/05/14(Thu) 20時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2015/05/14(Thu) 20時頃
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― わたしの家の 玄関先で ―
[別れ際、何かあったら…なくても。 喚べと言ってくれたジョス>>402に眉が下がる。
だって、そんなことを言われたら 今すぐ呼んでしまいそうだったから。]
うん。そうする。……いいのかな。
[ おにいさん、よろしくね。と告げながら 獣をふわりと抱きしめて ぽん、ぽん。
サイラスにだけのぽんぽんを、ちょっとだけ。]
(410) 2015/05/14(Thu) 20時頃
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|
[獣の毛並みから顔を上げ、上の方にあるジョスを仰ぎ見る。 ほんとうに、優しい村。やさしいひとたち。
――わたしが居た街も、そうだった。]
ネックレスのこと、ありがとう。
[なにごともなければ良いってお願いは したって無駄だと 身を以て知っているから 祈ることはしない。
別離の挨拶のかわりに もういちど感謝を。*]
(411) 2015/05/14(Thu) 20時頃
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―今朝のこと―
[病気ではないと父は言うけれど>>179 じゃあなんだって 一体全体おしっこの出てくるところから 血が出るのかと少女は問うた。
すると父は 「大人になった」 そういう表現で初潮を言い表した。 そこで少女は]
わたし、おとなになったの!? もうおとなの仲間入りなのね!
[とはしゃいだという。]
(412) 2015/05/14(Thu) 20時頃
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[グレッグが落とした言葉>>229>>230を受け止めるのは耳の筈なのに、何故かそれは口の中で苦みとして感じてしまう。
── 人間に殺される。 ──
嗚呼きっと、そうなるだろう。 大事なもの…人だったり、己の命だったり、それぞれ違うだろうけど、その為に牙を剥き命を奪う衝動をサイラス自身が知っているから。 その言葉はすぐに理解出来てしまう]
(413) 2015/05/14(Thu) 20時頃
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[知っている子かもしれないから教会へ行くと言ったグレッグを呼び止め、ついこちらの不安をこぼし>>231。 足を止めさせたグレッグから返るのは>>248>>249。]
──、だよなぁ。 悪ぃ、グレッグ。 足止めして。
[少し、グレッグから歯の奥に物が挟まった物言いを感じたが、上辺だけで返してこない真摯さだけで、今は充分だった。
その後続く小さな呟きに返して、男は教会へ向かうグレッグを見送った]
(414) 2015/05/14(Thu) 20時頃
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─ そうして家へと ─
[これからどうすべきなのか考えながら、半ば癖で男は口許を隠すように両の手を組んでいた。
祈りながら、これからのことを考え。
祈ってもそれは、きっと届かないことを、どこかで理解していた。
だから、己がすべきことは──。]
どうした、先生? 今日のアンタは、珍しい姿ばかりだ。
[祈るふりで考えている間に、ルパートが宿を出たり、ラディスラヴァが目を覚ましたりしたのだが、宿の一階の静けさの中にいた男には無関係なことだった。
そんな時、現れたスティーブンからついて来いと、彼にしては強い語気で言われ>>381、一瞬目をまたたかせ、けれどその珍しさに頷くしかなかった。
スティーブンの背について向かう道は、どう考えても帰路と呼べる道のりで]
(415) 2015/05/14(Thu) 20時半頃
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──なぁ、先生。 この先はどう考えても、俺の家だが──……
[スティーブンが目指していたのは、正確にはマーゴの家なのだが、当然男はそれを知らず、ただ首を傾げて彼の背についていく。
やがて。
己の家の前で泣くマーゴの姿を視界に捉えたら、きつく手のひらを握るスティーブンを追い越し、そうして彼女の元へと駆けていく]
(416) 2015/05/14(Thu) 20時半頃
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……マーゴ、
──、マーゴット。
[ どうした、 何があった、 何で泣いているんだ。
色んな言葉が口から出かけたが、それよりも先に彼女に寄り添い、己の腕の中に抱き込むほうが早かった。
半ば強引に己の胸に頭を引き寄せ、いつもは彼女に差し出す手を、マーゴの頭の後ろに添えた]
(417) 2015/05/14(Thu) 20時半頃
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[母の呼び名について、兄に告げる少女>>399は 眉をしかめて目は潤ませて 口はへの字に結んでいる。
兄への不満だけではない。 不安定な少女の理性と感情という天秤は ネジの外れたシーソーのように 大きく何度も傾いていた。
だが、それは果たして相手には伝わるのか。]
(418) 2015/05/14(Thu) 20時半頃
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[と思うと 兄が何か言ったか話の途中でも 構わず。]
あ! あのね、わたしね、今日ね、おとなになったんだよ! わたしもおとなの仲間入りになったんだって!
[と今朝のことを喜色満面に騒いだ。]
グレッグお兄ちゃん。 これで、わたしいつでもお兄ちゃんのお嫁さんになれるよ!
[と付け加えて。]
(419) 2015/05/14(Thu) 20時半頃
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[戸惑いのまま少女を抱き寄せた腕は、飲み込めぬ状況のせいか妙に強張っている。
それは触れた先であるマーゴに伝わったかもしれないが。 それでも男はゆっくりと、頭の後ろに添えた手で波打つ髪を撫で、もう片方の腕であやすように背をぽふぽふと。
それはそう、彼女が別れ際にくれる挨拶のような動きになっていた。 彼女が落ち着くまで、男はそうしているつもりだ。
そのうち、サイラス自身が覚えた戸惑いも落ち着くだろう]
(420) 2015/05/14(Thu) 20時半頃
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[悲しそうにも見えるアルカイドの微笑み>>391が まるでその考えを肯定するように――。
苦さが貌に滲む。]
[お茶の話するうち、 張り詰めた頬>>392が和らぐを感じて 僅かな安堵が吐息に混じる。]
ごろごろ、なんて、猫みたいだね。
[彼の言葉>>393から想像した姿が、ソファで寛ぐ猫と重なり、 そんなことを言いながら診療所へと歩みだし。]
(421) 2015/05/14(Thu) 20時半頃
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[外を歩くうち聞こえる声>>395>>389はひとりふたりどころでなく 向けられる視線にも感情が伴うよう。 耐えてくれ、と集会場での族長の言葉が過ぎる。 これほどの負の感情にどれだけ耐えれば良いのだろう。]
――…っ、
[居た堪れなさを感じる。 聞こえた声>>404に一度アルカイドに視線を向け]
ん、何とかする、って…… “過ち”は一族の手で、ってこと……
[族長の言葉をなぞる。]
(422) 2015/05/14(Thu) 20時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/05/14(Thu) 20時半頃
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[道中、人の眼差しを避けるように視線を下げる。 足元を見ていれば刺さるような視線も少しはマシだろう、と。
一瞬で崩れた均衡。 共存を示す天秤は傾いて。
これから歩むべきは茨の道か。
自然と早くなる歩調>>404につられるように 足早に診療所に向かう。]
(423) 2015/05/14(Thu) 20時半頃
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―墓地― [>>396一文字ずつ聞こえてくる声に、 うん、間違えていない。と頭の中で相槌を打つ。 メアリーの出すヘンな声には笑って、 綺麗に編まれた花輪をつけたメアリーをまじまじと見た。]
…教会でそんな絵見たことあるよ。
[人間が描いた絵、天使の描かれた宗教画。 それは別に先程まで居た場所を意図するものではなく 思い浮かんだまま口にしただけのこと。
バスケットの中のくたびれた花輪には、 やっぱり、とわかっていたような口ぶりで笑った。]
でも、去年より上手くなってる。
[その娘の成長を何よりも喜んでいるのは、 すぐ傍で眠っている叔母なのだろう。]
(424) 2015/05/14(Thu) 21時頃
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|
…あれ、まだ俺の知ってるとこだ。 アカとシロが仲良しなんだろ?
[>>398ちっとも進んでいない絵本の内容に相槌を返し、 俯く様子には気付かずに もう一度バスケットの中の花輪を気にしながら]
…早く、キャサリンに見せてあげないと。 ……メアリー?
[>>399隣で押し黙ってしまった従妹に声を掛けると
やめて、
と嫌がる声が聴こえて。 目を、丸くさせた。]
(425) 2015/05/14(Thu) 21時頃
|
|
―――――……、
[名前で呼ぶなと言われて、薄く口が開く。 簡単なことの筈なのに、 メアリーに続いて同じように呼ぶことはできなくて。
一度だけ、呼ぼうとしたことはあったのだ。>>1:325 けれども、 そう呼んで、思い浮かんだのはキャサリンの姿ではなく 遠い昔に死んだ本当の母親の姿で。 同じように、 ルパートのことも父と呼んだことは一度もなかった。
キャサリンは、男にとっては母親ではなく叔母で。 ルパートは、男にとって父親ではなく叔父で。]
[ならば、メアリーは。]
(426) 2015/05/14(Thu) 21時頃
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……わかってるよ。
[>>418お母さんは、お母さんだと。 目を潤ませる従妹の姿に肯定の言葉を呟いた。
従妹だということは勿論わかっている。 けれどもメアリーのことは生まれる前から知っている。 叔父と叔母が嬉しそうに喜びあう姿も。 少しずつ大きくなっていった叔母のお腹も。 泣き虫がわがままを言うようになって、 最近では服装に気遣うようになったことも。]
――――……お、……
[大事な…とても大事なことを口にしようとしていた。 けれども、言いかけた言葉は、>>419遮られる。]
(427) 2015/05/14(Thu) 21時頃
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―――…はあ???
[思わず疑問符つけて>>419聞き返してしまっていた。
すごくすごくすごく大事なことを言うつもりだったから ころっと表情と話題を変えてしまった従妹の姿に 呆気にとられた後、少し疲れたように脱力して、 それからふて腐れたようにメアリーの方を見る。]
………おとなってどういうこと。
[じろじろと従妹の姿を上から下まで見た。…子供だ。]
お嫁って…、 …言うのなら ドナルドかジョスランにじゃないのか。
[今のメアリーが選ぶのならその2人のどちらかだと 考えていたから、思ったままを言葉にした。]
(428) 2015/05/14(Thu) 21時頃
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[マーゴの姿に戸惑うままに駆け、そうして寄り添い、胸の中へと無理やり抱き込んだ。
その戸惑いが落ち着き、ちらりと視線を下げてマーゴを見る]
あー……。 落ち着いたか?
[何があったのかと訊ねかけた言葉を飲み込んだのは、村の人々の状況を思い出して。
壊れてしまった日常を知り、それに怯えたのかもしれない。 そんな推論を胸に抱いて、マーゴの背を、もひとつぽふりとする]
大丈夫だ、俺はここにいるし、先生もいる。 なんも怖いことなんて、……ねぇよ。 あるのは……ちぃと、残酷かもしれないことだけだ。
[優しく落とした声は、最後には真剣なものになって。 マーゴを見て、追い抜いたスティーブンのほうも振り返り、そして視線を少女へと戻した]
(429) 2015/05/14(Thu) 21時頃
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聞くか?
聞きたくないっつうなら、今は黙ってる。 でも、今だけ、な。
[泣いていた姿を見た時の胸の痛みを思い出し、くしゃりと情けなく笑って告げる。もっとも、彼女にはそんな表情なんて伝わらないけれど]
(430) 2015/05/14(Thu) 21時頃
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[マーゴの返事はどうであれ、スティーブンには伝えるつもりだ。
グレッグから聞かされた、村を訪れている人狼族の者がいないということ>>198。 導き出されるのは、この村に暮らす人狼族の者の誰かが今人々が口にする凶行を引き起こしたという漠然とした、けれども酷な事実。
それを、スティーブンに、望むならマーゴに伝えようとしていた。
もっとも、聡いスティーブンなら既に気づいているかもしれないが]
(431) 2015/05/14(Thu) 21時頃
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[ 起こる惨劇が 外れたピースを埋めるように わたしから過去を掘り起こす。
見たくない、視たくない――。
きっとあの優しいせんせいは わたしのところに来てくれるんだろう。 ただ怖くて どうしたら良いかわからなくて 弱くてなんにもできずに泣いているだけの…
『だから死んだんだよ あんたの親父さんは。』
いや。 嫌だ。 ――見せないで ]
ちがう……おとうさまは、ちがう…… ………皆を信じていたの だもの……
[ 暗闇のなか ひとり譫言のように 繰り返して ]
(432) 2015/05/14(Thu) 21時頃
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[ 地中から湧く記憶という死者の手が ずるりずるりと わたしの腕に、足に、腹に 首に 絡みつき 必死にそれから目を背ける。
覆って塞いで目を潰して、真っ暗にしてしまえば…。
ほう、闇の中に浮かぶランプの光。>>416 ふわり、その向こうに佇む紫苑。>>381
わたしをつないでくれている、ひと。 ]
、サイラ ス…………
[ 大きな手が、わたしをあったかい場所に入れてくれて 詰まる喉が邪魔をして うまく言えない。>>417]
(433) 2015/05/14(Thu) 21時頃
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さっ…… …… ぅ………。
[ サイラスの腕が強張っていることを感じられるほど わたしに余裕があったならいいのに ここにある温かい光が 来てくれた奇跡と安堵に
恐怖に光が当たって、かたちがみえてくる。]
さい らす……… わたし こわ、くて…
[ 背中に感じる赤子をあやすようなリズム>>420 いつもわたしの手とつながっているそれが いまは髪を撫でている。
髪の波が彼の手で ゆっくりゆっくり整っていって わたしのこころも少しずつ、融けていった。]
(434) 2015/05/14(Thu) 21時頃
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[ 落ち着いて、呼吸も無事にできるようになった頃。 サイラスがわたしの様子を伺った>>429頃。 わたしはサイラスの背に腕を廻して ぽん ぽん。
もうだいじょうぶ そう言うように。 そうして腕の力がすこし 解けたなら 彼の腕に抱かれたまま 顔を上げて ]
サイラス、 ……せんせい。 ごめんなさい……。 ありがとう。
[ そう、告げた。 視えないはずの「せんせい」の存在へ わたしが声をかけたことに サイラスは気付くだろうか。]
(435) 2015/05/14(Thu) 21時頃
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「わかってる」
[そういう兄の声は優しいものだけど 兄が母のことを、「お母さん」と呼んだことを 少なくとも少女は知らない。
キャサリン、と名で読んだり ねえ、とかちょっと、とか。
そういう思い出が 兄の言葉から説得力を 奪う。
本当に…――? でも答えを知るのが怖くて わたしは、ただお兄ちゃんを見るだけ。]
(436) 2015/05/14(Thu) 21時頃
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― 宿屋にて サイラスと
[両の手を組み、 その若者は祈りを捧げているように見えた。 実のところがどうかは、わからない。
その姿を見つけるなり、村医者は足早に歩み寄る。 語気強く「一緒に来てくれ」と言えば、 サイラスに訝しがられたが、それどころではなかった]
珍しい? ああ――「いつも」の僕は閉店休業だよ。 いいから来てくれ。
[ハ。と無表情で肩を竦めて、また足早に道を行く。 サイラスとマーゴの家があるあたりへと。 背にまた、訝しげな声を受けたが黙ったまま。>>416]
(437) 2015/05/14(Thu) 21時半頃
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― サイラスの家の前にて
[やがて。]
[ほろほろと涙を零していたであろう彼女の姿を 彼が見つけて、駆け出していった。 村医者は追い越される侭。 ふと、風にローブが揺れる。
サイラスがマーゴットの体を抱きこんで、 あやすようにしているのを、ただ無表情で見ていた。
空を仰げば陽は中天を越え傾く頃。 く、と唇を真一文字に引き結び、 どうするべきか、どうあるべきかを考える。
――ありがとう、なんて>>435]
(438) 2015/05/14(Thu) 21時半頃
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[ぎこちなく名前を呼ばれれば>>434、うん、と声を出して頷く。
>>435落ち着きを取り戻し、呼吸もどこか穏やかさをみせたことに気づいて、男はそっと胸を撫で下ろした。 そのまま腕の力をゆるめて、顔を上げたマーゴを見下ろす。
濡れた目許を髪を撫でていたほうの手で拭い、そうしてから、ふと不思議なことに気づいて首を傾げる]
……スティーブンがいることが判るのか、マーゴ?
(439) 2015/05/14(Thu) 21時半頃
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……僕ァ、なんにもしてない。 [死の影に怯える彼女の心を癒したのは 間違いなくサイラスの優しさであり 偏屈な医者はそのまま、思った事を口にする。]
(440) 2015/05/14(Thu) 21時半頃
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[問いかけて、思い返せば改めて、不思議なことだったと思う。
まるでスティーブンは、マーゴの為に自分に一緒に来てくれと言ったようで。
ありったけの疑問符を表情に浮かべながらマーゴと、そうしてスティーブンを見比べる。
その頃には、完全に腕の力をほどいていたのだが。 マーゴに自分の手が必要なら、いつも通りその手を取る心算だ。
果たして、男の表情に浮かぶ疑問符への答えはあるだろうか]
(441) 2015/05/14(Thu) 21時半頃
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………聞く。
[>>430 たぶん、だけれど。 それはもうすでに ”知っている”こと。
気が付きたくないし、思い出したくないけれど ひとりのわたしに突きつけられるよりは 余程。
サイラスの首にもう一度きゅうっと抱きついて 彼が話す ”昨日とは違う” 村のはなし。>>431
噂の嘘と真、そして 村の誰かが 族長様とオーレリアを殺したのだろうという。]
うん。 たぶん、そう。 ”わたしのとき”も… そうだった。
[ 蓋をしていた わたしの故郷の はなし。 ]
(442) 2015/05/14(Thu) 21時半頃
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[不思議がるグレッグに 少女もまた不思議そうに 小首を傾げて。
何だか呆れたような灰の眼が 頭のてっぺんからつま先まで 全体見るもんだからぷくっと 頬を膨らませて反論する。]
お父さんがゆってたもん。 わたし今日からおとなになったんだって。
[父には言えたが、年の近い兄には 「おしっこが血になった」とは言えず。]
(443) 2015/05/14(Thu) 21時半頃
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― 回想/早朝 ―
[>>148琥珀に浮かべられる、 一抹の憂いのよな、不安のいろ。 噫。
医者がまるで、どこかわるいものをみるように。 落とされた視は、鏡映しの蒼には見えない。]
[差した安堵を、 仄やかにかんじながら。
ちいさき、狗の 花の笑みを合図とするよに。 食器の音が響いた。]
(444) 2015/05/14(Thu) 21時半頃
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[ ――― そうして、 席をたつ、一寸前。
融けるよなことばに、 開かれた琥珀石を、蒼石は追わない。
けれど、寂寞を秘めるよなわらいは、 重々しい朝の、優しい陽射のなかに。
―――ひとの耳に掠めたおとは、 濁りつつありながらも、 未だ 澄んでいた世界に、消えゆく。 *]
(445) 2015/05/14(Thu) 21時半頃
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[それからまたころりと一変。 照れくさそうにもじもじと スカートの裾を弄りながら]
わたし、お兄ちゃんとけっこん したいんだもん。 ドナルドおじさんはね、マーゴが好きだから。 ジョスランさんはね、マーゴが好きだったけど 勘違いだったの。 でもわたしジョスランさんとは けっこんしたくないからいいの。
[とうろたえる兄を余所に手を包み込むように 握りしめた。]
(446) 2015/05/14(Thu) 21時半頃
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ねえねえ、いつけっこんできる? 明日できる?
[その問いをする少女の表情には 微笑みはなく、声を少し荒げて 困った様子で兄に尋ねた*]
(447) 2015/05/14(Thu) 21時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/14(Thu) 21時半頃
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うん。 わたしがせんせいに、来て って。 サイラスをつれてきて って、お願いしたの。 ……だから、わかるの。
[ たぶん いやぜんぜん、わけがわからないだろうけれど 時におんなのこはそういうものなのです。 目元に触れる指>>439に 頬を擦りつけて 猫のように首をかしげて 体温と 優しさを貰う。]
なんにもしてないなんて。 わたしの泣き声をいっつも聞きつけてくれるのは せんせいでしょう?
[ まだ腫れた目元を彼へ>>440向けて、 眉間に皺を寄せていた 昨晩のせんせを思い出した。]
(448) 2015/05/14(Thu) 21時半頃
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[>>402>>405 近づく気配に振り返れば 「兄」を連れた幼馴染みからの声]
あ? 一体…何を?
[聞きたいことがあるといわれて 首を傾げ耳を傾け 問われたことに、刹那顔を強張らせる]
(449) 2015/05/14(Thu) 21時半頃
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……たまにね。声が聞こえるんだよ。 魔術の類じゃなくてね。
[マーゴットの言葉>>448を受けて、 微妙な解説をいれた。
腫れた目を向けられて、苦い顔をしたけれど きっと彼女にはこちらの表情は、見えてはいない。 返答をしない侭。]
……君が聞こえればいいのにねえ? サイラス。
[そんな正直な感想をサイラスに零した。]
(450) 2015/05/14(Thu) 22時頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2015/05/14(Thu) 22時頃
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[マーゴとスティーブンの不思議な何かへの返答>>448に、更に疑問は募る。 助けを求めるようにスティーブンを見れば、次に来たのは微妙な解説>>450。
一瞬、惚けた。 何が何だか理解出来ないが。 世の中存外、何があるか判らないものだ。 だからマーゴとスティーブンのことも、その『何があるのか判らないケース』だと思い、頷きをひとつ]
俺に聞こえたら、それこそお節介が更に過剰になるだろうな。 だから均衡ってのを保つ為には、先生のがお似合いなんじゃねぇのか。
[この状況下には、あまり相応しくないかもしれない単語を交えながら、自分に聞こえればいいと言われたのにはそう返す]
(451) 2015/05/14(Thu) 22時頃
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[そうして落ち着きを取り戻したマーゴに訊ねたことには、聞くという返事を貰い>>442、それには彼女が見えないのを良しとして、痛みに耐えるように眉を寄せた。
一度首に抱きついてきたマーゴの背を、再びあやすように撫でてやる。
そして告げたのは、おぼろだが紛れもない、この村の同族が過ちを侵したという事実で。 時折スティーブンに視線を向けながら、静かに話していく]
……マーゴの時も? そっ、か。
[呟かれた少女の言葉に、彼女の両親の死の真相を垣間見た気がして、男はそれ以上口に出来なかった]
(452) 2015/05/14(Thu) 22時頃
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[困惑声のサイラス>>451に、わたしはやっと くすっとひとつ わらうことができた。]
サイラスだったら、きっとわたし 甘えすぎてしまうから。
[同じようなことを、重ねて言って。
重くて昏い話題>>430>>431>>442がはじまったのは、 たぶん その後。]
(453) 2015/05/14(Thu) 22時頃
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ジョス、どうしてそれを知ってる?
[昨日、宿屋で渡した時に 彼はその場にいただろうかと 思い出そうとするも、あやふやで]
いや、俺じゃなくて親方が作ったモンだ オーレリアに、って…ジョス それを何処で見た? 一体、誰が持って?
[既に知れてる噂から導き出されるは「彼の白」
もし、オーレリアや族長を牙にかけた本人なら 足がつくものなど、秘密裏に消すだろう それ位の事は分かっている筈で
――故に白となる]
(454) 2015/05/14(Thu) 22時頃
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[もしもマーゴから故郷の話が出れば、男はそれに耳を傾けるだろう。
そしてスティーブンと少女を交互に見やりながら、問いかける]
これから、どうするべきなんだろうな。 一度失った均衡ってのは戻るのか、それとも戻らないまま、俺達は人間に追い出されるか、殺されるのか──……。
[養父が戻れば、サイラス自身もどうなるか判らないだろう。 まして自分は、人を喰らい殺した過去を懺悔した身だ。それでも置いてくれる度量を思えば、もしやとも思えるが──……]
そういや、マーゴ。 その首の、どうしたんだ?
[見慣れぬ銀細工のネックレスを下げていることに気づけば、問いかけをひとつ]
(455) 2015/05/14(Thu) 22時頃
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お前ぐらいしか、思い当たらなかったんだ。 こういうのお前関係だろうし。
[>>449顔を強張らせる幼馴染に、正解を引いてしまったと しかし表情はあまり豊かな方ではないのだけど。]
…………オーレリア、に?
[その名前を聞いた時にだけは流石に驚きを隠せなかった。]
(456) 2015/05/14(Thu) 22時頃
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寧ろ君ぐらいお節介な方がいいだろう。 押さえになって。
[>>451 昨晩、この娘がどこに居たと思う? 墓場だよ墓場、 とさらっと告げ口をしようとしたが 話がこじれそうだったので 眉根に皺をよせるだけに留めた。
サイラスの話がはじまれば、 村医者は静かにそれを聞く。 「覚悟はしていたよ」と、 酷な事実にぽつり、コメントを落とした。
マーゴの時も同じような事があったのだろうか。 もしそうだとすれば、 ――また、同じことが起こるのだろうか。]
(457) 2015/05/14(Thu) 22時頃
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― 本屋 → 診療所 ―
ベネもそうおもうの?
みんな、ワタシのことを猫っていうけどさあ、 そんならもう少し可愛がってくれてもいいのにねえ
[>>421息混じって吐かれる、 絡まった糸の解けた 束の間の安堵のよな。
それを更に解すよに、 『猫』と喩う彼に ぱちり。
昨日、スティと交わした皮肉を想いながら。 昨日までと、そう 同じように ――― 肩を、竦めてみせ。
そうして、診療所へと向かおうか。 * ]
(458) 2015/05/14(Thu) 22時頃
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俺はさっきそれを見た、花畑から帰るときに メアリーがマーゴットに渡した場所に居たからな。 今はマーゴットの首にかかっている。
俺はてっきり、お前はメアリーにあげたのかと思って……
[今日死んだという人間の名前だと思う。 その人に渡したはずのネックレスを、持っていた妖精。 譲ってもらった可能性も無いわけではないけれど それにしてはあげてしまうのはおかしいような。]
(459) 2015/05/14(Thu) 22時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/05/14(Thu) 22時半頃
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[>>436 肯定の言葉に、メアリーは言葉を続けない。
これで納得してもらえただろうか。 それとも不服なままだろうか。 その表情を見る限りはきっと納得はしてくれていない。
昨晩のジョスランから聞いた話を思い出す。]
(460) 2015/05/14(Thu) 22時半頃
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[兄妹ではなく従兄弟なのだと。 早いうちに言った方がいいに決まっている。]
(ああ、でも―――…) (どうやって切り出したらいいんだろう。)
[簡単な話だと思っていたけれども、 いざ話そうとすると難しい。 名前で呼ぶのは嫌だと言われたその直ぐ後で、 事実を話してメアリーを不安にさせるのも厭で。]
(461) 2015/05/14(Thu) 22時半頃
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[結局切り出せないままでいると、 少女はまた表情をころりと変えた。
今はそんなメアリーの性格に感謝をしながら、 大人になったらしき変わらない姿へと目を向ける。 …全くわからないけど、 ルパートに聞けば、わかるのだろうか。
ころっとまた、今度は女の子らしく照れる姿。]
(462) 2015/05/14(Thu) 22時半頃
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[かつり、かつり
広場を通り抜ける最中。 蔓延する囁きあいを掻き消すよな、 あえておおきく、硬質を打ちならしながら。]
…… 大丈夫かい?
こんなのねえ、 気に食わない視線を向けるやつは みいんな、顔がポテトくらいに 思ってやればいいよ
[蒼に過る、 >>422どこぞ、彼は目線の刃の元 痛みに晒されているように見えて。
杞憂ならいい。 猫の肝は、他者の視線においては ただの人より据わっているだろう、が。]
(463) 2015/05/14(Thu) 22時半頃
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[それでも。
こんな状況で、 大勢の前で、わらいとばすよな 気にはならないけれど。
こそっと。 ベネや、ワタシの周りにだけ届くように。 冗談めかして、お道化てみせながらも。]
――― …… 。
(464) 2015/05/14(Thu) 22時半頃
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え、あ、は? ドナ兄ってマーゴットが好きだったの…?
[初めて聞く情報に思わず昔の呼び名が出る。]
え、ジョスランも? 聞いたことな…ああ、違うのか。
ぶっ、
[ジョスランさんとはけっこんしたくない。 ストレートすぎる言葉には思わずふき出しそうになり 手の甲で口許を押さえて。
その手が、小さな少女の手に取られると。 驚いたようにメアリーの姿を見る。>>446]
(465) 2015/05/14(Thu) 22時半頃
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[困ったように訴える従妹の姿を間近で見つめて。 目元が、顔立ちが、少しずつ叔母に似てきたと思う。 子供だと思っていたけれど、思っているけれど、
少しずつ大人になって、恋愛ごとも遊びではなく 気にするような年頃になっていくのだろう。]
……明日は無理だよ。 メアリーが結婚できるのは、もう少し先。 [この村ではいくつから許されていたのだったっけ。 メアリーの頭を爪の短い手で撫でてから立ちあがる。
今は一番近くにいる異性だから、"兄"だから。 名を挙げられているだけで。
メアリーが結婚できるようになるころには、 メアリーの隣にはどんな男が立っているのか。]
(466) 2015/05/14(Thu) 22時半頃
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[マーゴットの首に、 見慣れぬアクセサリがついていた。 サイラスがそれに問いを向けている。>>455
隻眼の男は確か銀細工を作っていた。彼の作だろうか。 あたりをつけながら、静かにやりとりを見守る。]
(467) 2015/05/14(Thu) 22時半頃
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[『なんとか』と。
何気なく、そう、逃れるように。 宙に放り投げたことばを。
族長の、遺志をなぞるように。 骨から 肉をつけて、つきつけられれば。
揺蕩う蒼の水は、 それもまた、氷のように固まった。]
…… それ、は、 ――― … 。
[『そうと、決まったわけではない』。 ああ。この状況で気休めを吐いたとして。 他に、方法があるのか。]
[ … 答えは、 ]
(468) 2015/05/14(Thu) 22時半頃
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[>>405>>423 共にいた猫とベネットはどうしていたか 彼らをちらり見てジョスへ]
これから、診療所へ行って スティーブンから色々聞こうと思ってる 族長と、オーレリアの事を
…どうする?
[もしかしたなら 自分は自分の見立てたものに縋りたい それだけなのかも知れないが
幼馴染みにそんな誘いをしてみた*]
(469) 2015/05/14(Thu) 22時半頃
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……お墓まいり、済ませちゃいなよ。 …それから、 一緒に宿に帰るよ。
[そろそろルパートが来るかもしれない。 メアリーが叔母にひとりで会いにきたのと同じように、 ルパートも叔母にひとりで会わせてあげたかった。
それに、
メアリーをこの場にひとりで残す訳にはいかなかった。 村で起きている事件を、そのことを思うと。
少し目を伏せてから倉庫の方を仰ぐ。 布袋、教会の片付け――…2つの、惨殺死体。 目の前の従妹は、巻きこまれてほしくない。
あとでまた戻ればいいと、 メアリーに向き直って手を差し伸べた。]
(470) 2015/05/14(Thu) 22時半頃
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[声は荒げてはいないが、近くに居れば二人には聞こえているか 早まったかと思うが誰彼疑うことはまだ出来なくて。]
……ついていこう。
[獣が隣に居るとは言え、流石に一人で居る気はしなくて >>469誘いには乗ることにする。 もし猫が挑発してきても吠えるだけで我慢だ。]
(471) 2015/05/14(Thu) 22時半頃
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|
――こんな話を知っているか。
[そう二人に切り出したのは どのタイミングだっただろう。]
平和な村で、人が狼に食い殺された。 村人として紛れ込んだ狼を殺すために 人々は一日に一人、投票で決めて 疑わしいものを殺していく。
そうして、共同体を守っていくんだ。
[その物語は悪い狼の、哀れな最期と 喜ぶ村人達の姿で締めくくられていた。 人狼族に対する戒めのような 残酷な御伽噺だ。]
[沈黙。] [それから。]
(472) 2015/05/14(Thu) 22時半頃
|
|
――……それしかならないなら、そうなるね。
[今度は、意図をして。
狗の。兵の。 かつての、『蒼天使』の ――、 無慈悲な静寂を、声に落とした。]
[>>423切っ先を逃れるよに、 また 視線を落とす様に。
それを、 … 痛むこころを、 猫は逸らして、空をみあげる。
足を速めようとして、道中。 >>408ひとりといっぴきが、鴉の方に近付く。 その耳打ちと、会話はうまく聞き取れず。
そもそも、普段のよに 聞き耳立てるでもなく。 ]
(473) 2015/05/14(Thu) 22時半頃
|
|
……均衡を崩したのはこちらからだ。 ならば――「過ち」は一族の手で正さなければ。
そうじゃなきゃあ。
きっと、人間も納得はしないだろうさ。
……僕はね、 その為なら、
…………一度戻らせてもらう。 教会も片付けなければならないしな。 サイラス、 マーゴットを頼んだ。
[そう頼んで、その場を一度去るだろう。*]
(474) 2015/05/14(Thu) 22時半頃
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|
首の……? あ、ああ。
[わんわん泣いて、すっかり頭から消えてしまっていた。 指で探せばさっきと同じ場所にある 硬い感触。 指先で ころりと転がして ]
これね、さっきメアリーに貰ったの。 花かんむりの御礼に、だって。
メアリーね、何か様子が変で しんぱいなの。 わたしに「いちばんなくすのが怖いもの」は何 って 聞いて……きたりして。
[もごもごと、歯切れの悪い返事を2人へと>>455>>467]
(475) 2015/05/14(Thu) 22時半頃
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|
[ただ。
端は、すこうし、 意図せず耳に入ったかもしれない。
赤毛の強張る面持ちと。 猫が居るのに、ちかづいてきた金と>>471。 端に映して、 順に、見比べる。]
[オーレリア、メアリー、マーゴット。] [すべて、覚えのある名。]
[だが、オーレリアこそが 教会で紅を散らす乙女であること。 マーゴの『首』にかかるもの。
それが、分からない以上。 重要そうだけれど、一点の像にはならない。]
(476) 2015/05/14(Thu) 22時半頃
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―― 花屋の軒先で ――
[母との間に、こんなにも気まずい雰囲気を感じたのは初めての事で。 客足も少ないから少し休んできてはどうかと、母の背を押して無理矢理家へと向かわせた。
カタリと椅子を引き出してそこに腰を下ろし、ぼんやりと道筋を眺める。 鳥の鳴き声、風の音、いつもと違うのは、人の声がしないぐらい。
しばらくそこでぼうっとしていたならば、ルパートさんの姿が見えた。]
ルパートさん、こんにちは。 お待ちしていたんですよ。
[咄嗟に浮かべた笑みはぎこちなくなり、すぐに気遣われてしまった。 些細な表情の変化にも気づく、優しく穏やかな人。 そのルパートさんの柔和な顔が、今日はどこか憂えて見えて。 どうしたのかと、尋ねるより先に彼が口にする。
友人と族長の訃報を――]
(477) 2015/05/14(Thu) 22時半頃
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|
――え……。
[ ついと出たのはそんな言葉。 ]
(478) 2015/05/14(Thu) 22時半頃
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|
メアリーが? なんだからしくねぇなぁ。
[首飾りの返答>>475を耳にすれば、男はマーゴの『メアリーが変』という言葉に頷く。 少女の指先で転がる銀細工は、スティーブンの思考同様、ドナルドへと繋がる]
状況が状況だからな、さすがにいつもの天真爛漫な風の精も、不安なのか。
[それとも、別の何かが彼女に──……。 一瞬だけ湧いた、黒い疑念。 それはメアリーを心配するマーゴには見せたくなくて、声や息遣いにも出さないように気をつけた]
後でメアリーの様子でも、見にいってみるか?
[もごもごと言うマーゴを見ながら、そう問いかけてみる]
(479) 2015/05/14(Thu) 22時半頃
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|
[瞳は確かに言伝た彼を捉え、 耳は葉が揺れる音を確かに耳にしていた。
チチ、と鳥が囀る音は何ら変わりなく、 唇を開けば、ヒュ…と空気が流れ込む。]
『だいじょうぶかい?』
[ だいじょうぶ?
誰が? 私が?
頭の中は、真っ白なペンキを ぶちまけられたみたいに
白く、何も、映らなくなって]
(480) 2015/05/14(Thu) 22時半頃
|
|
[けれど、まだ。
その囁きを、深く問うことはしない。 もしかしたら。…いや、きっと。
居るはずの、『敵』も『味方』も。 ……わからない、この状況で。]
[壁を張った世界で生きる猫が、 特に仲のいいわけでもない (ひとりは苦手で、ひとりは寧ろよろしくない)
ふたりに聞いたところで、 答えてもらえるかどうかさえ、わからない。]
[ だから。 猫の目を影から光らせて、観察するだけ。]
(481) 2015/05/14(Thu) 22時半頃
|
|
えぇー。 子どもの時からいっしょに居たから もう時間たまったと思ったのに。 おとなになったらいつでもけっこん できるんじゃなかったのか……。 たばかられた。
[兄の言葉>>466にがっかりして肩を落とす。
昨日ジョスランに言った内緒の話。 その話には続きがある。]
でももう少し先になったら グレッグお兄ちゃんともけっこんできるんだよね。
(482) 2015/05/14(Thu) 22時半頃
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|
[ ぐらりと天秤の傾く音。
それは身体にも感染ってしまって、 へたり。と立ち上がったばかりの椅子へ腰を下ろした。
突然訪れたその出来事に、涙も浮かばず 実感も沸かずに、ただ その事実を耳にするばかりで。
昨日言葉を交わしたばかりの族長が 明日会えばいいのだと思っていたばかりの… ]
オーレリアが……
[ もう、会えない? ]
(483) 2015/05/14(Thu) 22時半頃
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嘘、でしょう?
.
(484) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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[ 街を纏めていた市長さんが亡くなったと報せがあった。 市長さんとお父様とは仲良しで、 わたしもよく遊んで貰っていたから すぐに執り行われた葬儀には わたしは黒いワンピースで よく事情もわからないまま参列して。
わんわん泣いていた、市長さんのかぞく。 困った顔の市政の職員さんたち。 どうしてあいつが、と悔しがるお父様と同じ 歳の頃のひとたち。
その中でひときわ泣いていた ―――市長さんの おくさま 。]
で、ね。 はじまったんだ。 せんせいの言ったみたいな………魔女裁判が。
[ 覚えのあるそれ>>472に 声はひとつ 落ちて ]
(485) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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おとうさまは、そんなことはしないって…。 街のひとを信じるから 誰も殺さないって言って
ころされて しまった。
[ 俯いて、涙は溢れないけれど 薄らと開いた目は とおく とおく 焦点は合わず
深淵を 見下ろす 。
そのまま 言葉は続いて ]
………だから、そう。 せんせ、 ひとりで抱えないでね。 わたしも もう せんせがああなるのも サイラスが ああなるのも 嫌なの。
[ 語尾は微かにつよさを帯びて、彼>>474の背を押した ]
(486) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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…… へえ、 ジョーもくるのかい?
[>>469渡鴉が、ちらり。 ワタシと、ベネに隻眼をくぐらし。 犬の兄弟を誘う。
普段なら。 そう言って、嫌がらせにも似た 揶揄を浴びせるのだけれど ――、]
…… いいよ。 ――― 行こう。 野外に留まってるのも、よくないだろうしねえ。
[ぐるうり。にんげん達を差すように見渡し。 今日は野次も無く、ベネに心配気な目を向けてから。 そそくさと、黒猫は再びあるきだした。 *]
(487) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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[マーゴとのやり取りが一区切りついた頃。 スティーブンが、まるで物語の語り手のような口ぶりで話し始めた>>472。
残酷な御伽噺だという通り、それは確かに酷な話。 それが酷だと思えたのは、村人と人狼の話としているが、まさに今の自分達の状況のようだったから]
族長が言ってたのって、つまりはそういうことなんだろうなぁ。
[御伽噺と今の自分達を比べて、改めて死んだ族長が言わんとしたことを噛み締める]
(488) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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[グレッグが父を「ルパート」と呼び 母を「キャサリン」を呼ぶのは
彼が……、従兄が本当の家族を忘れられないから。
お父さんとお母さんがそうだったように わたしがグレッグお兄ちゃんとけっこんしたら。
本当の家族になれる。
4つのピース。ひとつは欠けてしまったけど。 きっと3つはきっちりはまる。 そうしたら、もっときっとずっと一緒にいられる。]
(489) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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[『猫』と喩うに応えるアルカイド>>458にはたと瞬く。 ベネも、ということは他のひとにも言われるのだろう。]
猫みたいに可愛がられると それはそれで困るんじゃない?
[思いつくのは撫でることや餌付けすること。 けれど猫のようでも猫でない彼に そんな可愛がり方は如何なものかと思い、 困るだろうと結びつけた。]
(490) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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[人の声はなるだけ聞かぬように、 近く響く足音>>463に意識を向けようと努める。]
平気とは言い難いけど何とか。 ……ポテト? そうだね、それなら、気にならなくなるかな。
[アルカイドのやさしさ>>464に、 小さくありがとうの言葉を紡ぐ。]
(491) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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[蒼を氷にしたのは己の言葉。 途切れる音色に、伏せた眸がアルカイド>>468に向く。]
アルカイド……、
[無理に答えなくていい。そう言おうとするがそれは遅く。 肯定の響き>>473が続き、向けたままの眸が揺れる。]
そ、か。 族長の言葉を聞いた時、 そういう覚悟もしなきゃならないって思ったはずなのに いざ、そうなると――…、 全然覚悟なんて出来てなかったって分かった。
[独白にも似た響きでぽつりと言い。 ドナルドの名を呼ぶ声>>408と足音に口を噤む。]
(492) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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[尋ねた言葉の答えは分かっている。 そんな冗談を言う人ではないということも
──── 十分に知っていた。]
(493) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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ああ、きっとそうなんだろうな。 正して納得してくれなきゃ、ただの仲間殺しだろうが。
[それでもきっと、共存を望むひとおおかみに残されている手段は……。 戻ると言ったスティーブン>>474に頷いて、そうしてその背を見送る]
先生、あんま無茶すんなよ。 ……何かありゃ、マーゴに声を。荒事には自信がないが、いないよりはマシだろ。
[マーゴと一緒の時、何かあったならば駆けつけると、そんな約束を言外に込めた。
それは、スティーブンが紡いだ御伽噺に触発されこぼれたマーゴの父の話>>485、それに続いた医師を案じる声>>486と、己の心配を混ぜたものだった]
(494) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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― 診療所 ―
[診療所についたころ、 まだスティが戻っていないなら。
戸の表で待っているように 三人(と、一匹)に告げると、裏手に回る。 出てきた時と同じ硝子窓をそっと押し。
まるで、泥棒か 猫か。 (もしくは、その両方か)
慣れたように下の枠を掴んで、 『よ』 と、 潜り。
屋内から、戸の方へ かつり、歩を進め。 ]
(495) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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どーぞ、入りなあ
[ ぎ。 と。
鍵と戸を軋ませながら開けて、三人を (家主でもないのに)招きいれようか。 *]
(496) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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[ドナルドとジョスランの二人が話し始め さて如何しようかと考える。 先に行くか、待つか。 どちらかといえば早く此処から離れて 人の目の届かぬ場所へ行きたいという思いが強い。
迷う間に二人の話は落ち着き、 ドナルドがジョスランに問う>>469を聞き 合流することが決まれば>>471 遅ればせながら、ジョスランに軽い会釈を。]
――…そ、だね。 診療所、もうすぐだし。
[はやくいこうと促す言葉は飲み込んで 向けられた心配げなまなざしに微かな笑みを形作る。 歩みだした黒猫を追うように、再び足を踏み出した。]
(497) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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うん……メアリーのお墓参りが終わったら もう一度宿屋に会いに行こうと思ってた。
なんだか 辛そう……だったから。
[ ぎゅ、と袖を引く。 ]
いっしょにきてくれる?
[ なんだか今日は、この温度>>479と 離れていたくなくて。 ]
………サイラス………
[ ほんとうに彼が此処に居る事を確かめるように もう一度 首元に顔を埋めた *]
(498) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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[はらはらと横に零れていくものを止める術を知りませんでした。 大切な友人が、失いたくなかった一人が。 見るも無残な姿と朽ちた、教会。 一瞬しか見ていないのに焼きついた光景が、離れてくれません。 瞳を閉じても、瞼を開けても。 離れてなどくれませんでした。]
…っ、 …、…──
[声なき嗚咽、その声を更に奪おうとする私の右手。 その手が解かれたのは、お医者さんの指先に。>>378
溢れる涙もそのままに、私はほんの小さく頷きました。 痛いのは、絞める首ではありません。
身体の奥、もっともっと奥にある。 強くもない心が、ただ痛かったのです。]
(499) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/14(Thu) 23時頃
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[ぱたん、と扉が閉まる音がします。>>379 お医者さんは、スティーブン先生は 優しい気遣いを投げかけてくださいました。 ああ、今頃その気使いを受けた猫は 何処へ行ってしまっているのでしょう。
宿屋の一室、私は一人きりになりました。]
っ、ぅ … ……ぃぁ ……ゃ
……ぁ゛ あ゛ …──!!
[喚きだそうとする喉が発したのは、潰れたような音。 ばたばたと落ちる涙と、その汚い嗚咽は暫く部屋に響いていました。]
(500) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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[促される>>470ままに墓参りを済ませると マーゴの花輪を墓石に飾る。
「きれいな方をお母さんにあげるの」
そして自分はバスケットの中から くたびれた花輪を出して 自分の頭に。
花輪を飾る自分の姿は見えないけど 本当に教会に掛かっている絵のよう なのだろうか。
スカートを翻してみるけど いまいちピンとこず。
家に帰るのはいいのだけれど。 なるべくなら村はあまり歩きたくないな、 と兄の手をとり墓地を後にした。]
(501) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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そんな、ゲームじゃないんだから。 たまったからアガリ、にはならないんだよ。
[>>482そう笑ってから。 引き下がる様子のないメアリーの言葉に、 苦笑にも似た、少し困ったような。 それでいて悪い気もしていない兄心も含んだような そんな笑みが零れて、吐息のあと小さく頷いた。]
―――…わかったよ。 メアリーが結婚できる歳になったら…真剣に考える。
[きっと、それまでに従妹は本当の恋を知るだろう。 その場凌ぎの言葉にはなってしまったけれども、
それで納得してくれるだろうか、 それまで男のことを本気で結婚させないつもりだろうか。 ちらりと、従妹の様子を仰ぎ見て。]
(502) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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―― 診療所 ――
[どうやら家主は未だ帰らぬよう。 戸口の前でアルカイドに待つよう言われ>>495 頷いて待とうとするとなぜか彼は裏手のほうへ。 勝手口の鍵でも持っているのだろうか、と思いながら 言われた通りおとなしく待てをする。
戸が開く音と招く声>>496に視線を向ければ アルカイドの姿あった。]
本当に、勝手知ったる、だなぁ。 じゃ、お邪魔します。
[ゆるく頭を下げ、人目届かぬ屋内へ。*]
(503) 2015/05/14(Thu) 23時頃
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そうだな、俺達は宿に行こう。 教会の中を見て、倒れたラディスラヴァもいるし。
……レオさんにも、声かけてみるか?
[袖を引いてくるマーゴ>>498には頷き、思いつくくままに言葉を紡いでいく]
大丈夫、ちゃんとここにいるさ。
[首元に顔を埋める頭を、片手でぽふり。 そうしてからマーゴの頭に鼻先をうずめて、もう少しだけ自分の温度を伝えてやる]
(504) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
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え?
[びっくりした声はすぐ隣にいた兄にも聞こえただろう。 尋ねられたら、向こうの茂みで何か動いたから そう返す。
帰りの道は少女には珍しく口数少なくなるのは 不気味な噂からか。
一歩 一歩
村に近づくたび、少女の顔は曇る。]
(505) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
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[>>487存外猫は大人しいから気が抜ける。 >>497もう一人、ベネットはどうだろうか。 別段普段通りに見えるが皆がそうだからまだ実感もわかない。
族長が死んだ。あの人も生きていたんだ。 そんな感想しか出てこないまま、 皆と一緒に診療所の方へ。]
(506) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
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[>>501綺麗な花輪が墓石に乗せられ飾られる。 花輪をかぶったキャサリンの姿が浮かぶようだ、 叔母の姿は8年前から歳を取らず変わってなくて。 よく似ている親子だと面影と従妹を見て口端を上げた。
手を引いている間、メアリーが握る手の力に 左手の深爪の傷がピリリと傷んで眉を寄せた。
そういえば、朝は薬を塗るのを忘れていた。 薬は…どこにやったんだっけ。 ちゃんと持って帰って来ただろうか。 玄関口で転んだ記憶しかない、忘れてきたのだろうか。
メアリーの手を繋いだまま、足を留める。 >>505驚いた声には、こちらも考え事をしていたから 特に気には留めずに緩く首を傾げるだけで。]
(507) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
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―――…ごめん、メアリー。 俺、診療所に忘れ物してるかもしれない。
…少し、寄るだけだから。 そっち側、回ってもいいか?
[スティーブンを嫌っている事は知っている。 寄ることも後回しにすることはできた、けれども。
教会の片付けのことを考えると、 破傷風には気をつけろと、 昨夜言われたスティーブンの言葉を思い出すと やはり薬は手元にあった方がいい気がして。
宿の台の上に置き忘れている事は頭から抜けたまま、 少しずつ表情を曇らせていくメアリーへと訊いた。]
(508) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
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[サイラスの言葉にはこくりと頷いた。>>488 ――魔女裁判。 マーゴットがぽつりぽつりと落とす過去の話を 静かに聴いている。>>485]
……そうかい。
[人々を信じた彼女の父親は、 その信じた誰かに殺されたのか。 酷い話だと、眉根の皺が深くなる。
二人に揃って心配されて、ちょっと肩を竦めた。]
(509) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
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ま、でもアレだ。 あんまりひっついてると、お兄さん、変なことするかもだしな。
[頭の後ろを撫でて、そうしてうずめていた鼻先をぱっと離す。
軽く茶化す口調で告げるのは、ふと騒いだ己の正直な心臓の音を誤魔化すため]
よし、じゃあ行こう。
[そう言い、マーゴの手を取る。 それはいつも通りで、繋がる手だけは、日常のまま残っている。
それがまだ、救いのように思えた]
(510) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
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大丈夫だよ。大丈夫。 僕はこれでも往生際が悪いのさ。忌々しい事にね。
わかった、サイラス。……ありがとう。
[ 昨晩。共に居たマーゴットは、 声が繋がる彼女は、きっと白だ。 メアリーからの首飾りについては少し気になったものの。 ――サイラスはどうだろう?
ふと、琥珀色の目を彼に向ける。
( ……いや )
何かあればすぐに駆けつけると、 そう言ってくれる真っ直ぐな若者を、 疑うことはできないと思いなおした。 ――既に己が疑心暗鬼に陥っている事には気づけない。
彼女の言葉>>486を背に受けながら、その場を去る。*]
(511) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
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[ ゆらり ゆら 胸ポケットでひとりきりの蒲公英が揺れる
さっきもらった温度>>504を保つように 取ったサイラスの手を、いつもより強く握って わたしは宿屋を訪ねに行く。]
メアリーーー!
[ 朝と同じ、裏の勝手口で彼女の名前を呼んだけれど 返事はなくって。
とっても大きくて悲痛な声だったものだから 部屋に居るラーラ>>500が もしまだ居たのなら 聞こえたかも、しれません。]
(512) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
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ルパートさんは、教会へは…?
そう、そうですか…。
[怖いと。 たしかにそう言った声を耳にする。 弧を描いた瞳がくしゃりと更に歪む。 怖い理由が、すぐには噛み砕けなくて 事実が、疑いの眼差しが怖いと 怖れる彼を少し不思議に思った。
だから、注文を受けた時にはすぐに動けずに]
花――?
[ルパートさんがいつものように、 花を買いに来ていたという事に気づくのも遅れてしまった。]
(513) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
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―― 診療所にて
[帰宅した時には 男四人でティータイムの真っ最中、 ――だったのかもしれない。定かでは無い。]
[村医者は困惑した。]
…………、まあ、ずいぶんと……。 どうしたんだい? ……教会の事か?
[訝しげに問いかければ答えは返ったのだろうか。 何の為に集まっているのか、 薄っすらとは察しがついてはいた が。]
(514) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
|
|
[そうしてマーゴの手を引き、教会以来姿を見ていないレオナルドの家へと訪ねてみる。
彼がいるならば、村で起きていることを伝え、これから宿に行くことも告げる。
後の行動は、彼次第。
宿へ着けばマーゴはメアリーを呼ぶが>>512、返事はなかった]
あの子、まだいるのかな。 ちゃんと気がついたならいいけど。
[スティーブンに訊くのを忘れた不手際を苦笑しながら、宿に運んだラディスラヴァの姿を思い浮かべた]
(515) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2015/05/14(Thu) 23時半頃
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─独りの部屋─
…ただ、いま。
[それは丁度、この村から小さなヒーローが 理由も告げずに旅立った日のことです。 帰宅した私は、いつものように小さく帰りの言葉を溢しました。
しんとした部屋は、何も返してくれません。
お父さんとお母さんは、何処へいってしまったのでしょう。 夜になっても、次の日になっても、更に次の日が来ても。 両親は帰ってきてはくれませんでした。
──二人は、私のことが大嫌いだったから。
それから私が帰る家は、いつだって独りきり。 いつだって、こうして独りきりなのです。]
(516) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
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[つらつらと彼が花の名を並べる。 初めて会った時は、バラしか区別がつかなった彼の人が、今は私と同じぐらいに、花の名を知っている。 頷いて、注文通りに花を重ねて、束を1つ。
カーネーションはいつもと同じ色のリボンをくるりと束ねた茎に施しながら、先程の彼の言葉を思い出す。]
何も言わない人の目は……、確かに怖いかもしれません。 でも、ルパートさんは、何もしていないのでしょう?
[いつもより注文が多いということは きっと、多分、そういうことで。>>345 仕上がった束と、 持ち運びやすいように茎で結んだベコニア達を彼に渡す]
(517) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
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|
ですから――……、 どうか、顔を上げてください。
[彼に渡した花がふわりと香り立つ。 彼はどんな反応を示しただろうか。]
(518) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
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う…。 いい、よ。 でもお話あんまりしないでね。
[と苦虫をかみつぶしたような顔で答えた。 兄も同じように時々眉をしかめる>>507のは あまり乗り気じゃないからだろうか。]
[小さく頷くと そのまま兄の向かうままに 診療所の方へ。]
(519) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/05/14(Thu) 23時半頃
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[声が出なくなったのは。 喉を抑えるようになったのは。
この頃からだということを、誰が知っているでしょう。]
(520) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
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[その後、不意にルパートさんが纏う雰囲気が変わって。 急な頼まれ毎に瞬きを一つ、二つ。]
メアリーが大人……?
[見るからに少女の彼女が?と首を傾げていれば、 ぽつぽつと言葉を連ねるその仕草と気まずそうな雰囲気に、あ。と思い当たる節が一つ。]
そ、そう、ですか。 それは、ええ…… [喜ばしいことだと、そう告げるには今は躊躇ってしまって]
その、私で良ければ、お伝えしておきます。
[気まずさが伝染したかのように、下方へと視線を俯いて口早に、彼の代弁を引き受ける。 彼を店先まで送り出しながら]
(521) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
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|
―現在― [―――…ぐらり。何かが傾いた音がする。] [水平を保っていたはずの天秤は片方に傾きはじめた。 …いや、もうはじまっていたのだ、集会所に集められたあの時から。] [変わらぬ日常をと望んで出歩いていた集会所への途中の道。 紙の山に埋れていたせいか、男の耳に入るのは歪んだ情報と異端へと向けられる視線。] [実際、集会所で話を聞いた時には他人ごとだったのだ。 この村が隣村のような事になる筈は無いと、胸の片隅で広がる不安を見えないふりをしながら過ごしていた。それを崩したのは、人々の噂話。]
『人の姿をした狼達が、ついには仲間同士で喰い合いを始めたんだ』 『やっぱり、人と狼が共存しようだなんて無理な話だったのよ』 『人間も狼も食い殺されて、皆居なくなっちまうんだ…!』
[…何時もなら、落ち着いてくれと事態を収集するために走る己だが。 果たして自分の話を聞いてくれる者がどれ程いるものか。 信頼関係というものは、築くのは難しく壊すのは容易い。 そう、何処か諦めにもにた感情を抱いていた。]
(522) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
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|
[>>514――そうして 誰かから事情を尋ねられたならば、
族長と人間の女性の――彼女は恐らく「オーレリア」というのだろうという事も添えて――手足を引きちぎられ臓物を抉り出された遺体の様子について話すだろう。]
並の人間にゃあできん業だよ。 女性は兎も角、 族長までボロボロにするっていうのはね。
[その遺体の様子を見てラディスラヴァが卒倒した事。 宿屋に運び込んだ事。 サイラスから聞いた事。 ――村を訪れている人狼族の者がいない、 即ち、余所者の犯行ではない、という事実 >>431も忘れずに添え伝える。
彼らの反応はどうだったのだろうか。 「過ちは一族の手で正されなくてはならない」と。 >>472の御伽噺も交えて、話した事だろう。*]
(523) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
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|
[まだ陽はあったが、薄暗い道。 沈黙が退屈だったが 話をする気分にもならず。
思い浮かんだ歌を口ずさむ。 山羊のうた。子山羊の歌。]
めえ めえ 森のこやぎ 森のこやぎ こやぎ走れば 小石にあたる あたりゃ あんよが あぁあ痛い そこでこやぎは めえと鳴く
めえ めえ 森のこやぎ 森のこやぎ こやぎ走れば 株こにあたる あたりゃ あんまが あぁあ痛い そこでこやぎは めえと鳴く
[ゆっくりと 子ども特有の高い声で]
(524) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
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─宿屋─
[暫く泣いて喚いて、やっとそれが落ち着いた頃。 私の耳に届く声がありました。>>512 重くだるい体を漸く動かし、私は見知らぬ一室から 知っている景色をたどって、裏の勝手口へと辿り着くでしょう。]
………、…。
[勝手なことではありましたが、勝手口の扉を開きます。 声には勿論聞き覚えがあったからです。 それは、集会場での話し合いがあった昨夜。 人々を導くように歌っていた、あの声。
戸を開ければそこには、マーゴットさんと そこに連れそうサイラスさんの姿があったでしょうか。
泣き腫らした目は前髪に隠せていて。 こんな時ばかりは役に立つものねと、駱駝色の髪を少し揺らしました。]
(525) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
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|
[扉が開くと同時に、花の香りがいっそう広がって そこに、妙な香りが混じれば、足取りがぴたりと行き止まり。 彼の背をじ、と見眺める。
この匂いは―― ? ]
――ありがとう、ございました。
[気にかかったその言葉を、口にすることを躊躇って。 最後に深く頭を下げて、彼を送り出した。*]
(526) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
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……そうする。
[>>519徐々に表情を曇らせていく様子に 村の異変に薄々と気付き始めているのだろうと。
従妹の本当の胸中もわからずに、 苦虫の顔には仕方がないかと苦笑を零して、 了承の声には頷いた。
診療所までの道、口ずさまれる小山羊の歌。 ぽつ、ぽつ、少し遅れてメロディーを反芻しながら メアリーと共に手を繋いで歩く。
アカとシロは、仲良しで。 この2匹はあの後、どうなるのだろう。
辿りついた診療所の扉を叩く。]
スティーブン! スティーブンは、帰ってる…!?
(527) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
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薮こあたれば 腹こがちくり とっこあたれば くびこが折れる 折れりゃこやぎは めえと鳴く
[歌いながら 少女はぼんやり思考を巡らせる。
可哀想なこやぎは誰なのか。]
(528) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
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|
─ 花屋 ─
クラリッサ。 何もしていなくとも…、
… 罪人は出来るものだよ。
[先の言葉>>517へと、遅れたこたえ。 身体を斜めに、少し後ろを振り向くように返せば、 その表情はきっと彼女からはひどく見難く]
ここに味方はなく、ここに敵はなく。 されどお前の心が私を敵と見るなら、 お前はお前の心で私をそのようにするだろう──…
[何かを暗誦するかのように口にして。 一度静かに目を伏せる]
(529) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
|
|
ありがとう。
[少し躊躇うようにしてから、音を続ける]
君も、…気をつけるんだよ。
[そのまま、振り返らず店を出た。 だから彼女の足が止まったことに気付くことはなく、 その躊躇いに気付くこともなかった*]
(530) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
|
|
[やれやれ、と視線を下げながら溜息をつく。 黒銀の言葉を頭の中で再生しながら、集会所へと向けていた足を自宅へと戻した。
そうしたならば、丁度己の家へと訪ねてくれていた彼等には会えただろう。 サイラスから>>515噂話よりも詳細な話を聞けば、目を伏せる。 宿へと向かうという彼らを見送りながら、己がどうしたいのかを考える、考える。
まだ、同胞の仕業ではないのではと信じるのは、些か苦しい気がした。**]
(531) 2015/05/14(Thu) 23時半頃
|
|
[メアリーを呼びかける声には反応はなく、けれどややあってから勝手口が開く音>>525。
そこから覗いた顔に目を瞬かせて、マーゴにひとつ告げる]
ラディスラヴァが、勝手口を開けてくれた。
こんばんは、具合はどうだ? 無理してないか。ええと、開けてくれて有難う。
[駱駝色のカーテンのせいで、友人を亡くした彼女が泣きはらしたことには気づけず。 けれどどこか気だるそうには見えて、挨拶と気遣いをラディスラヴァに投げた]
無理にリアクションしなくていいからな、勝手に言ってるだけだから。
[そして言葉がすぎたことに気づいて、更にお節介を足した]
(532) 2015/05/15(Fri) 00時頃
|
逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/15(Fri) 00時頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/15(Fri) 00時頃
|
[ ……??? >>525
わたしには、このゆっくりと勝手口をひらく音の主が わかりません。 ルパートさんならもっと大きな靴音ですし グレッグなら勢いがあってちょっと硬い靴音ですし メアリーが黙って出てくるはずはありません。
けれどさっき、サイラスが言った「あの子」>>515 ってだあれ? と聞いていたのと、すかさずサイラスが教えてくれた>>532のには、顎をぴくりと上げて]
………ラディ?
[喋れないらしい、と誰かから聞いたことはありましたが 実際のところを確かめたことはなくて ……ほんとうなら、たぶんわたしとお話するのは 大変かも なんておもいながら、声をかけました。]
(533) 2015/05/15(Fri) 00時頃
|
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─ 川辺 ─
[墓へ向かう途中、男は足を止めて小川に寄った。 村内ではざわめいていた人の気配も、この場は遠い。 風が草木を揺らし、水がさらさら流れる音に耳傾ければ、 不穏な話もどこか遠いところの話のようで]
………、
[それでも。 この場に来たのは、その不穏があったからこそだ。 手にしている花の束、カーネーションは一度脇に置き、 ベコニアとカルミアの花を手に取った。
短い時間、瞑目し。 カルミアの花を小川へ投げ込む]
(534) 2015/05/15(Fri) 00時頃
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──── 族長に。
[さあっと風が吹き、小川に花の色が散る。 それへまた、一度頭を下げた]
……、オーレリアに。
[そしてもうひとつ、ベコニアの花を取って川へ投げ込む。 その花言葉を知ることはなかったけれど。 きらきら光る川へと落ちてゆく───”幸福な日々”]
(535) 2015/05/15(Fri) 00時頃
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オーレリアや。お前を、
[亡き人へと語りかける。 自分を怖いと言っていたと聞いた。 きっとそれは、正しい怯えだったのだろう。
己は人の肉を口にしたことがない。 食べてきたのは人と同じもの、多分これからもそうだろう。 けれど自分は”人狼”だった。
彼女は敏感に気付いていたのだろう。 自分の優しさが、宿屋の裏の動物たちへ向けると 同じ種類であることに。
食べようと思ったことはない。 けれど──…ただ、それだけのこと]
(536) 2015/05/15(Fri) 00時頃
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……お前を死なせたいと思ったことは、なかったよ。
[だから、言えるのはこれが精一杯。 かわいい娘だとは思っていた。 良く懐いた犬と同じように。
死ねば悲しいのは本当だ。 死ねば悲しい───惜しいと思う。 けれど人が人を想うように、悲しみはしない]
(537) 2015/05/15(Fri) 00時頃
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ありがとう。 ゆっくりお休み。
[ただ、惜しむ祈りは本物で。 花を手向けて目を伏せる。 少しの間そうして時を過ごし、 やがて傍らに置くカーネーションの花を再び手に取った]
… また、な。
[音は風に溶け、誰の耳にも届かず消えた*]
(538) 2015/05/15(Fri) 00時頃
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[――とんとん、と扉が叩かれたのは どのタイミングだったのだろう。
もしかしたら、話していた事の 最後あたりは聞こえていたのかもしれないが。 村医者は顔をあげて、扉をあける。]
――グレッグ? ……と、……メアリーもか。
[青年の顔を見ては、 目線を落とし、少女の姿を見る。 こうやって面と向かうのは ――そう、ない気がする。
よりにもよって彼女の母親の命日に 顔を合わせることに、苦さを感じながら。 思い出すのは、マーゴットの言葉>>475]
(様子がおかしいといっていたが……?)
(539) 2015/05/15(Fri) 00時頃
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[村医者には、詳しい事はわからない。]
どうしたんだい。 ……ひとまず、中へどうぞ。
[大分狭いが、と添えて、扉を更に開いた。*]
(540) 2015/05/15(Fri) 00時頃
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[ジョスランと共にある『兄』をちらと見る。 動物は好きなのだが何故か逃げられることが多い。 彼の『兄』だから肝が据わっているのか、 彼には逃げられた覚えはないのだけど。
アルカイドに招かれて ドナルドやジョスラン、その兄と診療所の中へ。 扉はぱたりと閉じられて、 あとはスティーブンそのひとを待つばかり。]
(541) 2015/05/15(Fri) 00時頃
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[そうして帰ってきたスティーブン>>514に 「お邪魔してます」と一言添えて迎え、尋ねに頷いて]
教会であったことを教えて下さい。 ――…族長、と、人間の娘が、殺された、と、 村で噂になっている、と聞きました。 本当に、二人が、――……
[本題を彼にぶつけた。]
(542) 2015/05/15(Fri) 00時頃
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[開く扉の向こう側。 それは騎士に護られる様な、お姫様の姿があったように思います。>>532 村では見慣れた二人、なのでしょう。 私もその微笑ましさに、少し日常が帰ってきた気がして。 短く、息を吐き出しました。]
「こちらこそ、ありがとう、たすけてくれて。」
[声なき声はゆっくりと紡ぎます。 口をはくはくと動かすだけでも、視力のない彼女には その些細な音は聞き取れるものでしょうか。 けれどそこに音がのらなければ。 彼女と会話をするのは、他の人よりも少しだけ難しいことにかわりありません。>>533]
「だい、じょうぶ。もうだいじょうぶです。」
[気遣いをくれる彼には、そう告げて。 私はそっと、マーゴットさんの掌を指先でつついて見せました。]
(543) 2015/05/15(Fri) 00時頃
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―診療所― [先生は、スティーブンは今いるのだろうか。 戸を叩くグレッグの背に隠れるようにして扉の方を覗き込む。]
[すると戸を開けたのはやはり家の主。>>539]
わたし……、ここで待ってる。
[そう口にするが、村での騒動からかグレッグに一緒にいるようにと促されれば渋々と隅でしゃがみこんで用事が済むのを待った。]
(544) 2015/05/15(Fri) 00時頃
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[掌を差し出してくれるようなら。 私は声のかわりに、そこへ『言葉』を落とします。]
「こんにちは。」
[何を話すべきなのかも、今はよくわかりません。 彼女が何を知っていて、彼女が何を知らないのか。 彼女には何が見えていて、何が見えていないのか。
だからきっとこうすることが。 普段どおりにすることが、何より一番なのだろうと。
そう、仰ってくださった方がいたから。>>361]
「あなたは、だいじょうぶですか?」
[ただ、心配するような文字を落としてしまったのは きっと私の不安が、そうさせてしまったのでしょう。]
(545) 2015/05/15(Fri) 00時頃
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[男が口にしたあの子について問われれば>>533、それには勝手口を開けてくれた女性の名前を答えていた。
ラディスラヴァの、空気を振るわせるみの返答>>543。 ゆっくりと動く唇の動きを見逃さなければ大丈夫とは、グレッグが教えてくれたか、はたまたドナルドからの知恵だったか]
大丈夫そうなら何より、だが。 あまり、無理はするなよ?
[再度、お節介を重ね。
マーゴにねだられれば、彼女の唇の動きの声を伝えるだろう]
(546) 2015/05/15(Fri) 00時頃
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―診療所― [診療所の扉を叩きながら、 男は少しだけ不安げに 今は未だ閉ざされた扉の奥の方へと意識を向ける。
――…今は、診療時間だっただろうか。 昨晩は静けさを感じていた診療所に、 少しだけ多い、人の気配を感じる気がして。
>>539間もなく扉が開く。 いつも通り、現る家主の姿に勘違いかとホッとして。]
…ああ、大した用じゃないんだけど…
[>>544メアリーがしゃがみこむ様子に玄関先でいいと、 >>540そう言おうとしてから言葉を止める。]
(547) 2015/05/15(Fri) 00時頃
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――――…何か、集まってるの…?
[奥の方から、 やはり人の気配がひとりではなく、 複数の気配がする気がして。
スティーブンに訊く声は、怪訝な、不安げな、 そんな胸中を隠しきれない響きになった。]
(548) 2015/05/15(Fri) 00時頃
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[そうして男は暫し彼女達のやり取りを見守り、仲介が必要ならば、そのお節介な性格を存分に発揮することだろう。**]
(549) 2015/05/15(Fri) 00時頃
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[スティーブンの話>>523に耳を傾ける。 人間の娘が誰であったかを聞き、眉を顰めた。 昨夜、酒場で食べた料理を作ったという彼女。 オーレリアにその感想を伝えようと思った事を覚えていた。
族長とオーレリアがどのような状態となっていたか、 遺体の様子を聞くうち、口許を押さえ眉をきつく寄せて]
――…っ。
[言葉はすぐには出なかった。 ラディスラヴァが倒れたと聞くと 彼女と幼馴染であるドナルドに気遣わしげな視線向ける。 余所者の犯行でない、とその言葉に気が重くなるを感じた。 可能性として大きくみていたことだが、 はっきりと言われると堪えるようで、溜息にも似た吐息が漏れる。]
(550) 2015/05/15(Fri) 00時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/05/15(Fri) 00時頃
宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2015/05/15(Fri) 00時半頃
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[>>541獣はベネットを見上げるが首を傾げるだけ。 ぱさりと揺らした尻尾は横に動くのみ。
>>514スティーブンが戻ってきたら犯人は猫だと告げ口をしつつ >>523噂と同じもの、違うもの含めてその話を黙って聞いている。
時折物言いたげにドナルドの方を見るが。]
(551) 2015/05/15(Fri) 00時半頃
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― 少し前 −
[冗談を、真摯に留めるよう。 >>490はた と黒曜が瞬いて、 存外まともな返事が来たものだから。
ぱちり。濡れ羽が揺らめいたあと。]
[ っふは、 ]
[猫は可笑しそうに 大口を開けて、 嘲るような見下ろす空に吐き出すんだ。] …… ようく考えたら、確かに、ねえ。
愛玩動物みたいにべたべたされちゃあ 息も詰まって、死んじゃうかも。
(552) 2015/05/15(Fri) 00時半頃
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[撫でられるのは、 嫌いじゃあないけれど。
そうだなあ、 と ワタシも真面目に返してみせた。
( こんな時が、いつまでも続けばいいのに。)
…… 信じもしない神に、 どうせ居やしない神とやらに、
――― 願いは届かない。 ]
(553) 2015/05/15(Fri) 00時半頃
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[そうして、路に出たとき。 >>491ちいさな『ありがとう』の声が届けば。
ふる。 黒絹の毛並を揺らし。 に。と、無邪気が浮かんで、
…それから。 氷のように固まる瞳に、 >>492融かすように、呼ばれた名。 その意が届くには。 ――― 一歩 遅かった。 ]
[ オブシディアンの色彩が、揺れる。 ] [ 青年にしては長い睫毛が、下向く。 ]
(そんなの、)
[水面に浮かぶ聲は、冷酷なまま。]
(554) 2015/05/15(Fri) 00時半頃
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…… ワタシも、だよ。
――― 人が人とも思われないよな、 奪い奪われ合うよな戦場じゃあないのに。
覚悟なんて、…逃げ道があるときには。 したくもない、できないのは、仕方ないよ。
[ けれど。
語り口は、どこぞ優しい。 けれど、どこか自分を正当化するような 甘さも孕んでる事に気付いて。
ぐ と、猫は手に力籠めた拳に 爪を食いこませ。 ]
(555) 2015/05/15(Fri) 00時半頃
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ルパートが残した言葉が耳に残る。>>529
陰る表情は輪郭を惑わせ、彼がどんな面持ちでそう言ったのか、確認することは出来なかった。
ここに味方はなく、ここに敵はなく。
本当に? 味方はいないの?
なら、欠かさず奥様に花を届けて続けた貴方も。 疑わなければいけないの?
花の香りに混じった、あの香りは、微かに鉄を帯びた血の匂い。 教会に行ったことがないというその人が、何故。]
(556) 2015/05/15(Fri) 00時半頃
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――まさか、そんなはずが有るわけないわ。
[ふるり。自身の考えを打ち消すように首を振る。
"奥様を想い続ける宿屋の主人" "でも教会に足を運ぶことを怖れた"
"愛娘の成長を喜ぶ父" "何もしていなくとも罪人は出来る"
ふるり、ふるり。
何度首を振っても、巡り続ける言葉に頭を押さえる。]
[その日、客足は一向に増えることもなく。 手伝いも一向に身が入らずに、花屋の戸には早くに鍵を締められた。*]
(557) 2015/05/15(Fri) 00時半頃
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[「何か、集まっているの?」 というグレッグの声に、 グレッグの背中にしがみついたまま、中の様子を窺う。
ドナルドおじさん… ベネット… ジョスランさん…、と兄さん。 それからスティーブン先生に…… スティーブン先生の家にいる……黒い人。]
難しい、お話…――?
[小さく口を挟むと何人かと目があったかもしれない。]
(558) 2015/05/15(Fri) 00時半頃
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[診療所の扉が叩かれる>>527のは スティーブンの話>>523から間もなく。 呼ぶ声には聞き覚えがある。 扉の方へと向かう医師>>539を見送る。
ぱさりと揺れる尻尾>>551をちらとみる。 ジョスランは犯人は猫なんて言っていたけど]
犯人探し、か。 現場に犯人の遺留品とかは――… なかったんだろうね、先生は言ってなかったし。 探すにしても、どうやって……
[悩ましげに、また息を吐き]
(559) 2015/05/15(Fri) 00時半頃
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[余所者の犯行ではないことに加えて、 今までの話を総合して考えるとどうしても犯人は 『一人では無い』という想像にたどり着いてしまって。 そんな推理でもない内容は信用できそうな相手にしか 話は出来ないだろう。]
話は判った。それで、これからどうする。 誰かを吊るしあげて皆で殺すのか。 するにしてもどういう根拠で投票する。
単なる私怨でとの区別もつかない投票に意味はあるのか。
[視線はアルカイドへ一瞬だけ流れた。 何もなかったら、何も考えなくていいのなら 自分にとって一番票を入れやすいのはあいつだ。
だからといって、族長を殺したとは思っていないけれど。]
(560) 2015/05/15(Fri) 00時半頃
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[かさ。かさ。ひとが近づくおと。>>543 わたしは耳をそばだてて それを聞きます。 綿毛が地に根をおろすおとを 聞くように。]
…………。
[吐息のおと、隙間、 母音と子音。 わかりそうで、わからない、…わかる? わたしは思わず顔ごと耳を近づけてしまいます。
あまり知らない人からしたら、ちょっとぎょっとする距離。 手に触れた感触>>543は、その頃でした。]
(こんにちは) うん。マーゴットっていうの。
[掌のうえで踊る、やさしいゆび。 どんなひとなのだろうって、むくり、心が騒いで]
(561) 2015/05/15(Fri) 00時半頃
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……うん、サイラスがいるから、だいじょうぶよ。 ラディ は……?
ねぇ、ラディ。 ……あなたに触っていいかしら?
[ どんなお顔で どんなすがたなのでしょう。 同性だから、せんせいにお願いした時よりも勇気は少なめ。
彼女が頷いてくれたのなら、手から服、頬にくちびる 駱駝色のカーテンの下にまで、 振り払われぬ限り、 小さな指がお邪魔するはず。]
(562) 2015/05/15(Fri) 00時半頃
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[それから、金色が混ざれば、
緩く視線を向けられた先、 微かな笑み>>497が見えると
それを、 ほんのり細め。 診療所の方へ、すたり。
―― 歩き出し、招く。 ]
[… ただし、我がもの顔をすれど、 『他人の家』だというのは。 ]
[ ひとまず、閑話休題。 ]
(563) 2015/05/15(Fri) 00時半頃
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[声なき声は、サイラスさんへと伝わったようで、どこか少し安心しました。>>546 無理はするな、と何度も伝えてくれるということは やはり私は無理をしているように見えるのでしょう。
こくり、と。 力ない笑みと共に、一度頭を下げました。
ずっと泣いていられたら。 でも、ずっと泣いてなどいられません。 汚らしい嗚咽交じりに涙を流したということは オーレリアちゃんの『死』を、認めたということ。
誰かが、彼女を、殺したと、いうこと。
頭によぎるのは恐ろしい言葉。
『過ちは一族の手で──…』]
(564) 2015/05/15(Fri) 00時半頃
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[部屋の方からベネットの声が聞こえる。>>559確かに聞き覚えのある声。その声によるとまだ犯人は見つかっていないらしい。]
……、お兄ちゃん。 わたし、怖い……。
[段々と心臓が急ぎだした。
トッ トッ トッ トッ
そんなに慌てないで。 わたしまで不安になってしまう。]
(565) 2015/05/15(Fri) 00時半頃
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― 診療所にて
[猫の仕業、と>>511告げ口一つ。 だろうね、とアルをじろりと睨んでおいた。 ジョスランの『兄』を ――自分自身が若かった頃の記憶を掘り起こし 内心首をかしげながら見た。
本屋のベネットに礼儀正しく訪ねられ その目を見てこくりと頷いた。>>542
彼らがちらちらとドナルドを見るのが、 不思議ではあったが。]
(566) 2015/05/15(Fri) 00時半頃
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― 診療所 玄関口にて
?
[大した用事じゃないんだけど、という彼と 外で待つといいつつ渋々隅にしゃがむ少女。 >>547>>544
かすかに鼻先に掠めたにおい。 宿屋でのやりとりが思い起こされた。 ちら、とメアリーを訝しげに見て]
……メアリー。マーゴットが心配していたよ。 様子が変だと。
(567) 2015/05/15(Fri) 00時半頃
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[グレッグの方へと向き直る。 少女の前で詳しい事を言うべきか、と考えて]
皆、教会での事を聞いたようでね。 事情を説明していたところだ。
[静かに そう説明した。
――”昨晩、君達はどこに?”
その一言を切り出すのを、迷いながら。*]
(568) 2015/05/15(Fri) 00時半頃
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─ 診療所 ─
[勝手知ったる猫の先導で 着いた時には、傍目は4人と1匹
途中、村の毒気に当てられたのか 所在いなさげに見えたベネットも
猫がいう、人の顔を芋だとか ごろごろしているだとかの戯けた言葉に 慰められ、普段を取り戻せたかの様
気掛かりが少し和らぎ、密かに安堵]
(569) 2015/05/15(Fri) 00時半頃
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―― 2X年前 ――
時を遡ること20数年前。 村にまことしやかにこんな噂が流れた。 とある屋敷で働くメイド達が次々と姿を眩ませるという。 人々は面白がりその噂を推理した。
屋敷に招かれたものは口にする。 『そんな噂はデタラメだ。屋敷の主人は優しく、晩餐に出された料理は頬が蕩ける程美味かった』と。
冗談のように誰かが言った。 『あそこの屋敷はメイドを調理しているんじゃないか』
笑えない冗談だと誰かは言う。
通りすがりの女がその噂を耳にした。
(570) 2015/05/15(Fri) 00時半頃
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或る日、村の隅で小さな諍いが起こった。 其処に居たのは屋敷の主人と、女。
女は屋敷の主人に言った。 『この男は人を食べたのだ』
屋敷の主は言った。 『何を言うのか。そんな根も葉もない話』
女は言う。 視たのだ。――その光景を夢に視たのだ、と。
屋敷の主人は笑った。 『証拠もない。ただ夢に見たものを信じる哀れな女。 そんなお前の言い分を誰が聞くものか。』
主人の声は大きく人はみな頷いた。 女の元は受け入れられる事はなく、やがて噂は途絶えていった。
(571) 2015/05/15(Fri) 00時半頃
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― 診療所 ―
まあねえ〜。
だーって 一年も住めば、 自分の家みたいなものでしょ?
[迎えいれながら、 侵入経路には気取られぬように ふっ、 と微笑み誤魔化す。
>>503ゆるり、頭を下げて招き入れ。 自分が家主のように、 テーブルの方へ誘導するとキッチンの方へ。
茶ひとつ入れるのに、派手な物音を立てて 荒らしながらもひとつの缶を手に取る。]
(572) 2015/05/15(Fri) 00時半頃
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[故郷の頃から なじみのある、茶葉。
猫が買った 茉莉花のものを、 不器用な手つきでカップに四人分注げば ミルクや砂糖と共に差し出しておく。
ほんのり注いだ量に差が出たから、 ちゃっかり自分のものを多く、 渡り鴉のものを少なく小細工…
… なんていうのは、置いておいて。]
[ ――― 家主が戻るのを、待つ。 * ]
(573) 2015/05/15(Fri) 01時頃
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屋敷の主人はこの村から離れ、 女は変わり者の嘘つきだと笑われ続け、村の外れに移り住む。 最期は足の悪い夫に看取られ、孫の顔を見ること無く息を引き取った。
もう、ずっとずっと、――昔の話。
(574) 2015/05/15(Fri) 01時頃
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[そんな恐ろしい言葉を遮るように 突然、とても近い距離に顔を感じました。>>561 ぎょっとしたのは事実です、とても驚いたと謂う方が正しいでしょう。]
「ええ、しっています。 よくサイラスさんと一緒に居るのを お見かけしていますから。」
[指の文字が書きおわった頃でしょうか。 彼女から、触っていいかという問いが渡されて>>562 きょとりと、サイラスさんの方を向いてしまいました。
こくり、と一つ頷くと お節介な騎士さまはそれを伝えてくれたでしょう。
指先からのぼってくる、掌。 服や頬、唇にまで及ぶその手に、くすぐったさを感じながら。]
(575) 2015/05/15(Fri) 01時頃
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[>>492 耳に挟んだ彼の真っ直ぐな言葉に ふと、いい様のない寂しさを
既に自分は出来ている それが、彼にはなかったのだという 些細な隔たりがそこに
猫は傭兵をしていたのなら 話は別かも知れないが それを隠せているのかいないのか
それとも── しかし、否定はしたくなるあたり 自分はかなり甘いのだろうと思い直す]
(576) 2015/05/15(Fri) 01時頃
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―診療所―
…皆って…、 集会場に集まってた人達?
[それは、重要な話なのではないのか。 そんな話を小さな診療所でやっていることに また疑念が浮かびかけて、緩く首を横に振る。 少し、深呼吸をしてから眉を下げて苦笑を浮かべ]
…そっか。 …なんかさ、そういう… 大事な話し合いをするんだったら 酒場、勝手に使ってもいいと思うよ。
[酒場の主ではないけれども村の一大事だ。 きっとルパートも許してくれるだろうと告げて。]
(577) 2015/05/15(Fri) 01時頃
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[ それから、しばらく。 >>514軋む戸のおと。
困惑した様子の飼い主には、 へらり わらって。
>>551『犬』の弟が 告げ口をしたならば、 『あっ!』と、短い静止にもならぬ音で 机を ばんっ と、揺らした。]
[(普段の仕返しをされた気分――
と、 こそっと思った。 そもそも見透かされていたけれどね…>>566)]
[じろり。>>566睨まれれば。 何処吹く風で、口笛でも吹くよに そうっと何も知らぬみたいに目を逸らした。]
(578) 2015/05/15(Fri) 01時頃
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[教会、と聞こえると男はメアリーを気にするように 一瞥してから少しだけ目を伏せて。]
…俺、さっき教会行ってきたよ。 片付けないとって、思ったから…、
……確認はしてきたけど、 まだ、何もできてない。
[これから、メアリーを送り届けてまた戻るつもりだったのだ。 そう、スティーブンに伝えようとして。]
(579) 2015/05/15(Fri) 01時頃
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……メアリー?
[>>565隣の、従妹が発するか細い声に視線を移した。 >>567様子が変だと、スティーブンの言葉通りに。 従妹の姿はいつも通りの溌溂としたものではなくて。]
…ごめん、 メアリー、少し気分が悪いみたいだ。
……中で、休ませてやってもいい?
[村の医師へと、そう訊いた。]
(580) 2015/05/15(Fri) 01時頃
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[ただ、駱駝色の下に小さな指先が訪れた時は>>562 一度怯えたように肩を跳ね上げました。]
…っ!
[ぎゅっと瞼を瞑り、その色を悟られぬように。 触って判るものではないと知りながら。 きっと呪われたこの色が知られないようにと。]
………、…──。
[それでも払い除けることはありませんでしたから 気のすむままに、私を触ることは出来たのだと思います。]
(581) 2015/05/15(Fri) 01時頃
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[それほど近くに来てから初めて。 私は、彼女の首元を彩る銀色の薔薇に気がつきました。
それは似合ってるよと、ちゃんと謂えなかった ドナルドくんから渡された薔薇の銀細工ととてもよく似ていました。]
っ 。
[ドナルドくんは何人もの女性に、そういった贈り物をする人ではないと思います。 だからどうしてそれが、その首元にあるのか。
思考は、嫌な方向に、向きを変え始めたのです。]
(582) 2015/05/15(Fri) 01時頃
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[>>514 真の家主が扉を開けて 戻って来た時には、塩っぱい茶会か はたまた、緊張感のある苦い茶会だったか
>>572>>583 何処ぞの音楽隊の演奏めいた 賑やかな準備に、小細工が施された 猫の素晴らしき持て成し振りに]
セコいことすんじゃねえよ…
[と、突っ込むことを怠らず その腹癒せに、ミルクと砂糖で嵩増しして ちゃっかり帳尻合わせも忘れずに]
(583) 2015/05/15(Fri) 01時頃
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……へえ、 ふぅん いいなぁ…
[ 感嘆符達と一緒に歩く、ラディのからだで動く掌。 かたちのいい爪だとか、長い指だとか とっても細い手首に 折れそうな首… どれもわたしには無いものです。
さらり、手の甲に触れる前髪。]
わ、 前髪…長いのね。
[ するり、その下に滑りこむ小指。 目元をかすめて 固く閉ざされた ――瞼。>>581
( ―― 腫れてる。)
ぽっぽと熱を孕む目元と、不自然にぶあつい瞼。 あぁ わたしと… おんなしだ。]
(584) 2015/05/15(Fri) 01時頃
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…… あ、それで 、
… ――― スティ、
[ふ と。
一連が流れるように (重い空気が嘘のように、)
過ぎ去ったころ。
重い 重い、 黒が張り付くよな 陰鬱な隙間風が通れば ああ。 と、本題を、思い出す。
眉尻を下げて、それを口にしようとすれば >>542先に、飛んで。過ぎゆき。 ]
[ …… ―― >>523語られるのを、聞く。]
(585) 2015/05/15(Fri) 01時頃
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わたしもね、さっきまで泣いていたの。
[跳ね上がった肩>>581の理由を知らないわたしは 泣いていたことについてだと誤解して
彼女は視えているっていうのに、わたしはラディの手を取って、自分の瞼の上に重ねます。 きっと、とくとくとまだ熱を持つ瞼が ゆたんぽのように 彼女の指を温めることでしょう。]
つらいね。 ………わたしも。 オーレリアおねえちゃん、大好きだった。
[じわり、またにじむ涙。 でもこの泪の樹は ”過去”に怯えたものではなくて 優しいおねえさんにもう会えないさみしさから生えている。]
(586) 2015/05/15(Fri) 01時頃
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ラディ……?
[ 詰まった息>>582 どうしたの?と 名を呟いて 突然強張ったように感じた空気と彼女のからだに
わたしは疑問符を浮かべました。 ]
(587) 2015/05/15(Fri) 01時頃
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や、だ……。
[中で休ませる、そのワードに 身をよじらせて兄や先生や他のおとなからすり抜けようとする。]
お兄ちゃん、大丈夫。 わたし大丈夫だから。 ここは……怖い。
[怖い話、聞きたくない話。それに。]
人を殺した人がいる、から…――。 わたしも殺される。
[スティーブン先生の方は見ないように、やっぱり診療所からでようとグレッグから離れて]
わたし…、先に帰る。
[とバスケットを顔の前にやって表情を隠しながら その場を拒絶した。]
(588) 2015/05/15(Fri) 01時頃
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―― その晩/自室で ――
[ちゃぷり。
波波と水を張った洗面器を窓辺に置いて。
稚拙ながらも丁寧に書いた名を書いた紙を水に浮かべる。
一枚、二枚、……
族長に集められた人々の名を、全て水に浮かべて。
白い、マーガレットの花を、ふわり。はらり。 紙に重ならないように、慎重に。]
(589) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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[最後に、一滴]
――ッ……
[ペーパーナイフで左手の人指し指を切ったなら、ツ…と赤い血が指先を伝う。 爪を通して、ぽとり。音を立てて。血は水に馴染んでいく。
まるで何かを喚ぶ儀式のよう。
父に聞いてから、今の今まで一度も試すことのなかった咒いを。 まさか、こんな形で試すことになるなんて思ってもみなかった。
父の冗談ならば、それでいい。 悪い事が起きなければ、それでいい。
悼みは、やがて薄れていくのだから。**]
(590) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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─ 墓場 ─
[ルパートが墓場に着いたとき、そこに人の影はなかった。 つい先頃まで、娘と甥の姿があったはずだが。 入れ違いになってしまえば、そんなことを知る由もなく。
淡々と伸びかけた新緑を足元に踏みしめて、 慣れた道を目指す墓へと行く]
…おや。
[妻の墓は、今日は随分賑やかだった。 墓に掛けられている、花飾り>>501が一際目をひいて。 その下に、ささやかに供えられているのは、 やはり黄色い蒲公英とマーガレットの花束>>1:345で]
(591) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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………。
[優しく綿に包まれた花束に、 手にしてきた花束をそっと添えて置く。
時折、こうして花が添えられていることがある。 最初は誰のものかも分からなかった。 けれど八年続けば、自ずと推測も成り立つもので]
…───、来ていったんだね。
[誰がとは言わず、墓に眠る人に語りかける。 『やさしい人ね』───と。 かつて彼女が微笑んでいた声が、脳裏を過ぎる]
(592) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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いよぅ、スティーブン…邪魔してる
[滅多にここへは訪れない 自分の姿に彼は何を思ったのか その心中は定かでない
教会から帰って来たのだろうか 疲労の色は帯びていて
>>523 話す事柄は、概ね噂の裏づけで やはりと思うしかない
>>551 彼へ「犯人は猫」としれっといい 自分に時折目配せする ジョスランは何かこちらへ言いたげで それに耳傾けていると、ふと昔の様な気が]
(593) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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─ 回想:八年前 ─
[彼女が亡くなった時に降り続いていた雨が冷やしたのだろう。 ひどく肌寒い一日だった。
夢の中のことのよう。 悪夢の中のようだった。 どこかぼうっとしたまま、妻が棺に納められるのを見守った。
───お父さん、お母さんそんなとこに入れないで。と。
訴えていた娘の声>>1:289だけは、良く覚えている]
(594) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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『グレッグ…、』
[甥は、青ざめた顔で立ち尽くしていた>>1:325 両親を、ルパートの兄と義姉を亡くして来た少年。 幼いメアリーが泣きじゃくっていた。
その子らの手を握り、頭を撫でてやるのが精一杯だった。 泣き喚きたくとも、それを自分に許すことは出来なかった]
『…………ルパート』
[”あの日”。 落とされた呼び声>>1:101が、先の呼び声>>276にも重なって、 耳の中に響き続けている]
(595) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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─ 現在 墓場 ─
………、ああ。
[息を吐くようにして、追憶の中から己を取り戻す。 分かっている、本当はずっと分かっていたはずだ。
彼は見捨てたんじゃない、見殺しにしたんじゃない。 けれど、どうしても届かなかった…掟の中においては。 その禁を破ってほしかった、破ってでもというのは我侭だ。
第一、それを彼女が喜んだかすら分からない。 ───多分、喜びはしなかったろう]
(596) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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[分かっている。 分かっていても尚……許せずに。
こうして墓に花を供え続けていてくれていると知って尚、 許すと言えずにいたのは、認めてしまえば 己を支えきる自信がなかった所為と、]
今更…ってね。
[凝り固まってしまった月日の長さに。 ずるずると、もう、どうしていいかも 分からなくなってしまったが為に]
──── 情けない、な…。
[妻にだけ、素顔晒すように口にして空を仰いだ。 いつまで経っても、あの懐かしい声が聞こえることなんてないけど
(597) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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でもキャシー。もうすぐだ。 もうすぐ…、きっと。
… きっと …。
[その先が、音として紡がれることはない。 密やかな祈りは誰の耳にも届かず、空へ溶ける*]
(598) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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[ジョスランの言葉が耳に入る。
こんな緊急事態に、だとか そんな私怨を持った奴など――と思って 自分はその「私怨」で吊るされる方なのではと気づく。
(――……まあ それならそれで。)
別にいいか、と思う。 ジョスランがそんな事を言いながら アルカイドに視線をやった事には気づかないが。*]
(599) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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|
― 診療所玄関口
[またこの若者に気を使われた気がする。>>577]
……僕が帰ってきた時にゃ、 ぞろっと四人揃ってて ……だね? ああ――、でも。そうだね。 もう少し広い場所の方が。
[奥の四人を振り返った。 宿屋に行くことには、まだ躊躇いはあるものの 一度足を踏み入れてしまえば抵抗は大きくない。 ――が、ルパートの名を聞いた時に、 村医者の顔は一瞬、く、と深刻なものになった。]
……そうかい。
[>>579だったら、先ほど鼻を掠めた血の匂いは 教会のものかもしれない――と、思いなおして]
(600) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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だったら、後で僕が片付けに行こう。 死体も慣れているから。
[そう申し出た。 メアリーとはあまり顔を合わせないからわからないが 昨日、集会場でやんやと騒いでいた姿と比べると 今は少ししおらしく見えてしまった。 グレッグの頼みに、黙って頷く。]
ベッド、好きに使っていい。 ……ああ、ラディは目を醒ましたよ。
(601) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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[宿屋のベッドを借りた事を思い出して、 ついでにそんな言葉を添える――と。
拒絶。>>588 それから、こちらに視線を向けず、続いた言葉に つきり、と心が痛む。
彼女の母親を救えなかった事を「殺した」というなら それは事実。 村医者は少し黙り]
教会に、片付けに行ってくる。
――……グレッグ。 君の用事は?
[さっき何か言っていただろう、と尋ねた。 薬の所在を聞かれたならば、 昨日もって帰ったんじゃないかと返しただろうが。*]
(602) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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[出際に]
さっき聞こえた、投票の話。 もしそんなものをするんだったら
わたしは先生が死んだらいいと思う。
[それはスティーブンの口からだったが>>523>>539 少女は人を呪わば穴二つと言わんばかりに そう吐き捨てて診療所を後にした。]
(603) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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…… レリー?
…… オーレリアって。…今…、
[たまに、 そう たまに。 気紛れに寄るだけになった、宿と謂えど。
そこに居るレリーの存在を、 知らない程疎遠だった訳じゃない。
普段縁遠い あの鬱蒼とした漆黒の茨のよな。 黒銀の髪の族長よりも、まだ遥かにちかい。
麗しく、綺麗な白銀のいろを思い出し。 現実感のある名前は。逆に。 ]
(604) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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[噫、非情にも『浮いた存在』になる。 やだね。ここは、違うはずなのに。
――― 戦場に居たときと、同じ。 死んだって聞いても、実感がないんだ。 すこうし前に、一緒に飲んだ相手が。
数時間後に、物言わぬ屍になっても。 その赤乱れた死体を見ても。
… 『死の恐怖』に怯えていた時よりも。 過ぎ去ったあとの方が、現実感がなくって。]
[そのうちに、 『人形』のようにさえ見える。]
(605) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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[ 深いもので、あって、 も、 ] [死んでいるのに。] [死体でさえ。]
[ いきてる、と、 ]
[ ――― ざざっ、 ] [ また ノイズ。 ]
…… っ、
[あたまが、痛い。
口一文字に縛り、眉間に皺寄る。 今朝の『悪夢』のよな。
なにか 思い出しそうで 『思い出してはいけない』 ]
(606) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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(「そうしたら、消えかかっているのに、 本当にねえさんが、… 」)
[上書かれた記憶が、ずきずき。
顔を顰め 頭を抑える様子は、 傍から見るものがいれば、話に悼むよう、 (傭兵だったのに、滑稽に見えるか … それとも、違和にみえるか。)
けれど。 そうじゃあなくて、 ]
[神へ、じゃあない。 死者への背徳さえ覚えながら、
続くはなしをきき。
終わるころには、頭から手は 離れる程度には、痛みは消えていたが。]
(607) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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―→宿屋―
[死んだらいい なんて。]
[自分の声に。 実際音としてその場に遺ると
それはなんとも恐ろしい言葉で。]
わたし……、ひどいこと…。 悪い……子。
[でも]
(608) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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[彼女の首に光る、銀細工。 彼女が、まさか。
だってこんなにも頼りない小さな指で何が出来るのでしょう。
(けれど獣に変化われば、容易いことかもしれません。)
見えない瞳で、何が出来るというのでしょう。
(たとえば本当は、見えていたとしたら。)
くるり、くるりと、傾いたところで。 声に漸く思考は引きずり戻されました。]
(609) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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人を食べる狼。 食べる狼を殺す狼。 殺す狼を食べるのは誰…――?
[全てはいたちごっこに思えた。]
(610) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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「……ごめん、なさ、い。」
[跳ね上げた肩は別に理由がありましが この謝罪は、そのことに対してではありません。
強張った体を溶かすようにかけられた言葉。>>587 いつの間にかとられていた指先には、温かな瞼が触れています。>>586
オーレリアちゃんの為に泣いてくれた彼女が 『あんなこと』、出来るはずがありません。 どこか言い聞かせるようにして、私は首を振りました。 悪い考えを、振り払うように。
ただ、彼女の落とす「大好き『だった』」という言葉には どうしても、眉を下げることしか出来ませんでした。
既に過去形となってしまっている、その言葉に。 彼女が触れていた指先は、じわりと浮かんだ涙を感じることが出来たでしょう。]
(611) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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[村の喧騒は収まった…というより 騒動に巻き込まれることを恐れて 家にこもる人が増えたのか。]
家を締め切って…。 厚いカーテンの奥で…。
[そうすれば安心。殺されることはないし、疑いの目を掛けられることも、ない。]
(612) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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[>>551>>561 ジョスランから、気になる話を 銀の薔薇の行く末と、その経緯を含む事柄と
まさか、と思いながらも 否定出来る材料など、自分にはない]
…まあ、色々な意味でな危険過ぎる
[名前の上がった片方へは率直に もう片方の少女の名前から 教会で見かけた時の様子も合わせて 犯人としては、しっくり来ない]
(613) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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[>>6004人。 4人と言われて奥の方を見る。 男の位置からではスティーブンと仕切りが 影になって全員の姿までは確認できない。
黒い犬の息使いは聞こえた、これでひとり。 赤毛が覗くのは見えた、これでまたひとり。 スティーブンが帰るよりも先に使われていたのなら 猫のような狗の青年もいるかもしれない、 これでまたひとり ―――…あとのひとりは、わからない。]
……ごめん。 どうしていいか、わからなくて。
[教会の2人の片付けの申し出には小さく頷く。 もう一度あの場に行って平静でいられる自信は あまりなかったからありがとうと呟いて。]
(614) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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[少しだけ、>>600表情の歪む様子に、 宿での叔父との様子は察せられて一度、口を噤む。 ラディスラヴァの話とベッドの承諾を得ると もう一度礼を言って、メアリーの方を見て。]
メア…
あ、ちょっと! メアリー!
[>>588明確な拒絶に、少し目を見開く。 男の手をすり抜けて、 診療所から離れようとするメアリーを慌てて追いかけて。]
(615) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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『人を殺した人がいる、から…――。』
[その、メアリーの声は。 8年前の、キャサリンのことを、 スティーブンのことを指していたのだろうけれど。
その言葉を聞いた男が連想したのは、 教会で見たあの光景で――――]
(616) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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―――――……、
[思わず、診療所の方を振り返る。 入口に佇むスティーブンの姿を、 奥に留まる4つの影の姿を、
見つめて、 その瞳に確かな怯えの色を宿した。]
(617) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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―― 少しだけ遡る ――
[茉莉花の茶はアルカイド>>573が淹れたもの。 清々しい花の香りがふわと広がる。 まろやかで品のある味わいで あたたかさにほっとしながら 「おいしい」とアルカイドに声を向ける。
スティーブンの帰りを待つ間に 茉莉花の茶の量は半ばほどまで減り、
噂の真相を聞く間は茶を口にする余裕はなく。
頭を押え表情を歪める彼>>607に 案じるような視線を向ける。 この惨たらしい事件に彼が心を痛めているのだと思って。]
(618) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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[もう二人人数が増えたところで、カップを空にした。 したい話はドナルドにした、 聞きたい話はスティーブンから得た、さて。]
俺は、もう行くよ。 人手が必要なら声をかけてくれ。
何が出来るかわからんが。
[片付けなら、得意なんだと自嘲する。 そういえば雇い主はどうしているのか、顔を出そう。]
(619) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
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[ >>532絡められ、 語られるお伽噺には。 顔を強張らせ、 …… ――― 。 ]
[ 口を 閉ざす。 ] [ 犬の、ばさばさ揺れる尻尾の音>>551。 それが、傍らに耳にはいるも、
雑音が邪魔するなかで 誰が誰の貌をみあってるか、 なあんて。
そんなのを観察する間まではなかった。]
(620) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
|
|
[>>603吐き捨てられた言葉。 明瞭に突きつけられた怨みに目を見開いて]
だろうね。
[一瞬、穏やかに笑った。
その姿が、此方を向いたグレッグ>>617に どう映ったのかはわからない。
ただ、随分と 場には不釣合いな笑みだっただろう。 不気味なほどに。]
(621) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
|
|
[ただ。 『投票』の話になって、 流れた視線と。
それの示すところには>>560 流石に気付いて。
いつものへらり、とした 薄ら笑みは浮かべずに
金色をじい と見てから。 赤毛の鴉へ、 泳ぐ。 ]
( さっきの、
…… 『起こるのが 知っている風だったのは』、)
(622) 2015/05/15(Fri) 01時半頃
|
|
―――…ごめん。 昨日から、気が立ってるんだ。
…多分、不安なんだと思う。
だから、
[ゆっくりと目を伏せる、 >>603メアリーの残していった言葉に >>621スティーブンの返す言葉に、 顔を上げることができなくて、 ごめん。と、短くもう一度呟いて。]
(623) 2015/05/15(Fri) 02時頃
|
|
[戸口の方で話す声は微か聞こえてくるけれど 意識しなければその内容は掴めない。
茉莉花の茶を口に含む。 此方での話に意識を向ける。
飲み終わったら一度家に戻ろう。 そう考えて、また一口、飲み。
そうする間にグレッグとメアリーは診療所を後にして]
(624) 2015/05/15(Fri) 02時頃
|
|
[私怨なら。
それに すこうしの偏見を加えれば。 >>394答えを得られたと言え、 間違いなく、票をいれやすいのは
ワタシにとって、渡鴉で。]
[ こそり。
端を、耳にいれても。 さっきの微かに聞こえたはなしは 輪郭が浮かぶ前に 消える。]
[ 別の意味で、眩暈がしそうだね。]
(625) 2015/05/15(Fri) 02時頃
|
|
……何か、重要なこととか。 決まったらさ…、
言ってくれたら、伝達とか…するから。
[ここで話が決定しても皆に伝わらなければ意味がない。 配送の関係で、村中を駆けるのは慣れているから。 スティーブンから、 奥の4人にも伝えてもらえるだろうか、そう告げて。
薬はここにはないという。 そのことに礼を言うと、メアリーの後を追って 診療所を後にした。]
(626) 2015/05/15(Fri) 02時頃
|
|
[ でも。 こっそり。
『昨夜』の話を冗談にする気はなく。 破軍星の煌めきを、渡鴉へ向けたまま。
――― 星陣を、 『もしも』、の、ときに備えて 。 ]
[ …… 琥珀色を横目で見るも、直ぐ伏せる。]
(627) 2015/05/15(Fri) 02時頃
|
|
[話の区切りをつけたところで席を立ち、 グレッグがまだ其処にいれば囁きをひとつ落としてから 診療所を後にする。]
(628) 2015/05/15(Fri) 02時頃
|
|
―4歳の記憶―
[わたしの大事なリボンの話。
お父さんのお友達のおじさんがクッキーをくれた。
何でも患者さんからもらったけど 自分は食べないからって。 クッキーを食べないなんて変な人もいるもんだ。 と運命の神とその送り主に密かに感謝して。
クッキーを包んでいた袋を結ぶ紐は 艶やかな淡いピンクのリボンで その色が可憐でとても素敵に思えた。]
(629) 2015/05/15(Fri) 02時頃
|
|
[ それ、ちょうだい!
と声を大にすると、お父さんは 二つ返事でそのリボンをわたしにくれた。
お母さんがそのリボンを半分に切って、 ふたつに結った髪に飾ってくれた。
ふたりがとっても可愛いよって言ってくれるから わたしはお姫様になれた気がした。]
(630) 2015/05/15(Fri) 02時頃
|
|
[次の日、私が手紙を捨てようと ゴミ箱の中を覗いたら、誰がいれたのか わたしのリボンがくしゃりとゴミと一緒に詰め込まれていた。
わたしはうわぁんと泣いて、 そしたらすぐに事情を知らずに捨てた兄は 謝ってくれたけど。
その騒動のせいで、結局父の大事な手紙は そのまま庭で灰になってしまった。
その日 わたしは大切なことを学んだ。]
(631) 2015/05/15(Fri) 02時頃
|
|
で、スティーブン…大丈夫か?
[しばらく、戸口で誰かと 穏やかさとは縁遠いやり取りが漏れ聴こえる
嫌な符牒の合い方だなと 心なしか顔を曇らせる
>>622 こちらへ向いた視線の主に にやりと笑いながら]
…俺如きに怯えてる訳?
[気持ち軽めに突いておく]
(632) 2015/05/15(Fri) 02時頃
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|
「自分の大事なものと 誰かの大事なものは同じじゃない。
誰かの大事なものと 私の大事なものは同じじゃない。」
(633) 2015/05/15(Fri) 02時頃
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|
[去り際に、ジョスランに呼び止められるのなら。 一度足を止める。聞かされた言葉に瞬いて。
その後、ジョスランにぽつぽつと言葉を返してから メアリーの後を追って行った。]
(634) 2015/05/15(Fri) 02時頃
|
|
[歩いているとまた一匹の猫を見つける。 またあいつだ、ラディスラヴァの猫だ。 屈むと寄ってくるので抱き上げて撫でた。]
お前は主人が嫌いなのか。
[犬と違いここまで自由なのが不思議で仕方ないが、 その気ままさがいいのだろうか。 ラディスラヴァは宿屋に居るはずなので 届けようと猫の宅配便。 こんなこと必要無いのかもしれないが、 飼い主がやめろと言うまでは、何度でも拾うつもりだ。]
(635) 2015/05/15(Fri) 02時頃
|
|
[ わからないけれど、 謝罪の声>>611が聞こえた気がして
首の薔薇の元の持ち主を知らないわたしは 彼女が怯える理由がわかりません。 そして何を「視て」彼女が「そう」なったのかすら 見ることはできないのです。
困惑も、不安も、嫌疑も 「なにか」は視えるのに 「なにも」見えない。 ]
ごめんなさい……。
[立ち入りすぎてしまったかと、反射的に零れた声。 現場を見て倒れてしまった彼女の前で、 オーレリアの名前を出してしまった事を 悔やむ。
惨劇を聞いただけのわたしと、惨劇を見てきたわたし。 彼女の滲んだ泪は多分じぶんのせいだから、これ以上触れてはいけないかもしれない。 彼女の傍から距離を取るため 数歩下ろうと**]
(636) 2015/05/15(Fri) 02時頃
|
捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2015/05/15(Fri) 02時頃
|
>>623 いいんだ。仕方ないだろう。……色々と。
[首を振る。 グレッグもまた、 現状に怯えているように見えた。
続いた言葉には頷いた。 ドナルドからの呼びかけはいつのことだったのか。 聞こえたときに軽く手を振り「大丈夫さ」などと。 >>632]
わかった。 ――とはいえ、今のところ何かが決まりそうでもないが。
[そう云って、奥の四人に 「何か大事な話があれば グレッグが伝達してくれる」と、伝えただろう。
去る背を見送る。――空を仰ぐ。*]
(637) 2015/05/15(Fri) 02時頃
|
|
…… 疑わしきは、罰せよ 、
[過去を 空に浮かべて ぽつり。]
… っていうからねえ。 結局どんな手をもっても。
私怨を咎めたとしたって、 『自分が殺されないために』 無実が無実を 声高に、糾弾したなら、 それはどうなることやら。 結局 その方法をとるなら魔女裁判や、 …異端審問以上には成り得ないんじゃあないの。
[そして、それはどうして咎められようか。 けれど 多分。きっと、それ以上の方法はない。]
(638) 2015/05/15(Fri) 02時頃
|
|
( あのころに戻るんだろうか。 )
[破軍星に対峙して、 大敗した (させてやった)
バカなやつらを嘲った日を、おもいだす。 敵軍の兵に見せかけて、自軍を裏切って薙ぎ払い。
ついでに 金はじゅうぶん、あったから。 …… 逃げてやった。 ]
[ ―――― そのまま、冥府まで 獰猛な牙で『誰か』の心臓をかっさらって 還ろうとすれば 拾われた。 ]
( けれど また、 )
[ 殺伐とした日々に、戻るしかないのか。] [ ぐるぐる 馬鹿なあたまを働かせながら。]
(639) 2015/05/15(Fri) 02時頃
|
宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2015/05/15(Fri) 02時頃
|
でも、
…もし、犯人が『ひとり』じゃあないなら、 下手に投票をやったとしても …、
うまく、してやられそうだけどねえー。
[ そもそも、族長を殺せるおおかみが。 ひとりなのか。 と。
不意に、おもう。
けれど、ひとりでも。 この平和を崩すものがいるなんて あまり考えたくないから。
――― 言うだけに、留めて。 ]
[それから、だろうか。 戸口が軋み 声が漏れ聞こえてきたのは。]
(640) 2015/05/15(Fri) 02時頃
|
|
[まるで鸚鵡返しをするように、その言葉は聞こえました。 見えない彼女が落とすそれと。 話せない私が落とすそれ。 まるで重なったようにさえ思う言葉に 私は首を振って答えました。]
「いいえ、ごめんなさい。 瞳を『視られる』のは、苦手なんです。 汚い色を、しているから。」
[この色を知ることが出来ないとわかっていても、そう告げたのは 彼女の指先は、彼女の目のかわりなのだろうと思うからでもあり。 そんな風に、日常の会話を織り交ぜれば 謝らせてしまったことを、払拭できるかと思ってのことでした。 きっと言葉は、彼が素敵なお節介を焼いてくれたでしょう。
数歩、下がろうとする彼女の手を、私は捕まえて。]
(641) 2015/05/15(Fri) 02時頃
|
|
「その、首飾り。 大切に、して下さい。」
[銀細工がどういう経路で、その首を彩ったかは判りませんが。 それはドナルドくんがオーレリアちゃんに渡した きっと大切なものだったから。]
「似合ってますよ。」
[掴まえた掌に、そう、綴りました。 オーレリアちゃんには謂えなかった、その、言葉を。]
(642) 2015/05/15(Fri) 02時半頃
|
|
[スティーブンが戻り>>637 伝え聞いたことに、わかったとひとつ頷き。
もう行く、というジョスラン>>619が席立つを見送り、 再びカップに口をつければ残りは僅か。
アルカイドとドナルドのやり取りを気にしながらも 家で待つだろう家族の事が案じられて]
僕もそろそろ帰るよ。
[残りの茶を飲み干して、立ち上がる。]
ご馳走様。 お邪魔しました。
[軽く頭を下げてから、診療所を後にする。**]
(643) 2015/05/15(Fri) 02時半頃
|
逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/15(Fri) 02時半頃
|
[もっと、しっかり考えなければいけません。 私は頭の中のどこか遠くで、そう考えていました。
これがもし、オーレリアちゃんの貰ったものだと仮定して その銀細工を首から提げているということは 持ち主がオーレリアちゃんと知る人には、私が犯人ですと看板を下げているのと同じこと。 彼女がとても狡賢く、それを見越して…という可能性もなくはありませんが そう思うに思えなかったのは、指先が彼女の瞼に触れていたからでしょう。
ならば、誰が?
村の人々の顔を。 そして集会所に呼ばれた顔を思い浮かべます。 漸くそこで、オーレリアちゃんすぐ近くにあった 黒く棚引く髪の主を、思い出しました。
長さままでも手にかけられるような、そんな『人』。]
(644) 2015/05/15(Fri) 02時半頃
|
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/15(Fri) 02時半頃
|
[ジョスランとベネットが帰る様子を見れば 二人にそれぞれ、小さく会釈をしただろう。]
アルの茶なんて、まずかっただろうに。
[そんな言葉を投げたかもしれず。
「投票」の話は、村に伝わるだろうか。 アルとドナルドがどうしたかはわからないが 村医者は診療所に居た人に「教会を片付けてくる」と そう云って、再び住居を出ただろう。
誰かがついてくるようなら、 精神に障るからと、そっと固辞して*]
(645) 2015/05/15(Fri) 02時半頃
|
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[ どこか、剣呑な雰囲気が どろうり 流れこんでくる。
けれど まだあまり減っていない カップに口をつけながら、 (お茶が美味しいと言ってもらえたのは、 さっき 仄やかに嬉しく思えた)]
スティのことだから、大丈夫でしょう。 案外、面の皮は厚いもの。
[ ひとのことを棚にあげながら、 >>632ちら と見た際に顔を曇らせる鴉。
…主が見ぬうちに皮肉をとばしながらも、 猫も ちらり と見ていたのだけれど。]
(646) 2015/05/15(Fri) 02時半頃
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[それよりも、小突かれれば、 へん 、 と 鼻を慣らし。
すこうし、また。 狗のいろが、覗いた。 ]
…… 誰が鴉ごときに怯えるっていうんだい? 別に、怖くなんかないねえ。
‟星が『見張ろうと思えば』” アンタは逃げられないもの。 逆に、アンタが怯えてるんじゃあないの?
[はは。 と、
冗談だか冗談でないんだか。 分からぬ声で にやり。]
[ 口角をゆがめて、 わらう。 ]
(647) 2015/05/15(Fri) 02時半頃
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投票で、始末するヤツ決めんの? 場所は何処なん? 教会とかしかなさげ?
[>>560>>599>>638 物騒な話題とはいえ、避けられない ならば、私情も感情もないものとすればいい
これまでも、そうして 彼らを手にかけて、この手を汚して来たのだから]
俺は…気になるヤツか 信頼出来るヤツの意見聞くかな
[と、ポツリ]
(648) 2015/05/15(Fri) 02時半頃
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[屈強な、例えば。 いつも、喧嘩をしているような、人。 誰かを攻撃しなれている、人。
浮かんだのは、自警団の一人。
誰も寄せ付けないようでいて いつも誰かの傍にいる、そんな人。
彼なら夜の間に。 見回りをしているフリをして。 オーレリアちゃんも、長さまも。
手にかけることが出来たのではないでしょうか。]
(649) 2015/05/15(Fri) 02時半頃
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[メアリーの後を追って、宿屋に戻る。 誰がいただろうか、 誰が残っていただろうか。
ぽつぽつと、告げるのは メアリー話していた投票のこと。 ―――…一種の粛清だろう。 >>472幼い頃、ルパートかキャサリンから 似たような話を聞いた記憶もあるのだ。
宿にいる人達はその話を聞いてどのような顔をしただろう。
男は―――… ふと、叔父の姿を探した。 それから、帰り際のジョスランの言葉を思い出す。
ひどく、息苦しい心地がして。 裏手でひとり、胸元布地を強く握りしめた。**]
(650) 2015/05/15(Fri) 02時半頃
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ほほう…その鼻っ柱へし折りてえな
[>>647 「見張ろうと思えば」といわれれば 口笛吹き兼ねない調子で]
なら、俺のこと今夜見張るか? 別に毎日でもいいぞ?
[と、嘘か本当か分からぬ様に返す]
(651) 2015/05/15(Fri) 02時半頃
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[それは何の確証もなければ、ただの妄想に過ぎません。 けれどその思考は、思いは。
疑惑の種となり、私の心にそっと落ちていきました。]
(652) 2015/05/15(Fri) 02時半頃
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― 教会にて ―
[血の匂いが充満する教会内部。 ヴェスパタインと、オーレリアの遺体を それぞれ布袋に収めては、その度に手を合わせる。
床に染み付いた血液は――どうしたらいいのだろう。 血の匂いに酔ってしまいそうだ。
天井を仰げば、ステンドグラスが 近づく夜に色を沈ませ、そこにある。
掲げられた十字架。――磔刑の像。 ]
(653) 2015/05/15(Fri) 02時半頃
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( ああ、 ああ、 …… )
[ 気がつけば手を組んでいた。 ]
(654) 2015/05/15(Fri) 02時半頃
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神よ。
天にまします我らが主よ。
[八年前のあの日、彼女を救えなかった事を。
一族同士で疑いあう事を。
そんな罪を唆した事を。 ]
どうか――
(655) 2015/05/15(Fri) 02時半頃
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[ そうして、静かに祈りを捧げていた。 教会に誰が訪ねたとしてもきっと、 すぐには気づかなかっただろう。 **]
(656) 2015/05/15(Fri) 02時半頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2015/05/15(Fri) 02時半頃
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[暫くしてでしょうか。 宿屋には、本来いるべきであろうその家に住まう顔が戻ってきました。>>608>>650
そしてグレッグくんの口からは、恐ろしいことを聞いたでしょう。 『投票』などという言葉を。 そしてその場に残っていたみんなに、別れを告げ。 たった一人の家へと、帰ります。 もう陽は、とっぷりと沈んでいました。
その『投票』が行われるとするならば。 私がそこに記すのはきっと──**]
(657) 2015/05/15(Fri) 02時半頃
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[それぞれ別に帰路に就いた ベネットとジョスランにひらひら手を振って
ミルクと砂糖をたっぷり入れて 嵩増しさせた茶を啜る
>>645 再び教会へ戻るとスティーブンも ひとりで出ていくのも 同じように、ひらりと手を振って]
(658) 2015/05/15(Fri) 02時半頃
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―宿屋―
[そこにはまだ人はいたのだろうか そしてもう人は帰っていたのだろうか。]
[木のコップに井戸水を入れて グレッグの話す投票の話を 喉を潤しながら聞いた。]
お兄ちゃん……。 わたし、人って殺しちゃいけないものなんだって 思ってたけど……。
それって間違ってたの?
[少女は表情暗く、兄に尋ねる。 答えなんてあるのか わかりゃしないけど。 それでも誰かに問わずにいれなくて。]
(659) 2015/05/15(Fri) 03時頃
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だって、人を殺すのはダメだって昨日聞いたのに。 今日は悪い人なら殺しても仕方ないなんて。 殺す、って別に悪いことじゃないの?
悪いことじゃないならもしかしたら明日 何気なく、朝の挨拶をするように わたしやお兄ちゃんやお父さんは殺されちゃうかもしれないの?
それってすごく すごく怖い。
[コップに映る水面は透き通っていて。 中の木の色が見えた。
またひとつ。口をつけて。]
(660) 2015/05/15(Fri) 03時頃
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…で、お代わりねえの?
[飲み干してから、図々しくも それを強請ってみたのだが、果たして
同じ褥で眠いっていても 逃げられた間抜けもいたのを思い出す
記憶の中で赤い色の布がひらりと舞う その色は、血のように深い紅*]
(661) 2015/05/15(Fri) 03時頃
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― 夜 ―
[ ――― 北天に。また。
宵の星、昇る頃。 猫は、不器用に、一枚。
教育を受けたこどもより ずっと ずっと へたくそな おおきな文字を書き上げて。 ]
[ 投票、が そのひ。
行われたのだったか、どうだったか。 …… ぼう と、外を見ながら。]
( …ひとの心配より、 案外 ワタシの番、かもねえ。 )
(662) 2015/05/15(Fri) 03時頃
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[多くを殺し。救うよりも、更に多く。
神も信じない、救うものなんていない。 噫。 ほかのひとよりも。
疑われるとするならば、 きっと。
(あの金が載せた 私怨ということばと、 『自業自得』ということばに、 皮肉気に 、 わらう。) ]
( …… きっと、 罰されるには いちばん 相応しいし、
…… 疑いやすい、もの。)
(663) 2015/05/15(Fri) 03時頃
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[ そして。
やってもいないことを。 身に想いながら、 宣告を待つ兵は。
こんな気持ちだったのか。 そう 思う。 ]
[ああ。 結果はどうなんだろう。
でも。
今更だけれど、 ここで死ぬとすれば、
( さみしいな )
[ そう 思う。 ]
(664) 2015/05/15(Fri) 03時頃
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[ こういうとき、繋がれる手は、
…… 温もりは。
やっぱり、 …… ]
[でも。
それよりも。 ワタシは、
アタシは 、 ぼくは。
自分が死ぬことになっても、 殺されることになっても。 ]
(665) 2015/05/15(Fri) 03時頃
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[あの日 『死ぬのなら道連れにしてやる。』と。 噛みつこうとした存在。
…野垂れ死にかけた犬が いつのまにやら、 飼い犬になってたことに ようやく気付いて、
ああ。 生きてほしい、なんて思うし。 死ぬなら、それこそ。
――― 猫のように、 姿を晦まして、居なくなりたいと思っていた。*]
(666) 2015/05/15(Fri) 03時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/15(Fri) 03時頃
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