231 自由帳の中で、僕たちは。
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が1人、共鳴者が5人、囁き狂人が1人、人狼が1人いるようだ。
|
誰にも、腰抜けなんて…言わせないぞっ
(0) 2017/12/17(Sun) 02時頃
|
新しいページには、ひよこのマスコットが描かれていた。
傍にはふきだしで奮起するような台詞つき。
誰が描いたのかも勿論わからない。
全部ひらがなのものも。
字の綺麗なものも。
丁寧な口調のものも。
情緒ある短歌も。
新しい女の子の文字も。
不思議な天気予報も。
文字なく描かれるイラストも。
交わりつつ、交わることなく。
新しいページを、また作る。
(#0) 2017/12/17(Sun) 02時頃
地下軌道 エフは、メモを貼った。
2017/12/17(Sun) 02時半頃
|
─ 寮の個室・明け方 ─
[寮のベッドの中で空の色が変わっていく光景を眺めていた。
──助けを求めた副担任にはむしろ担任よりぐっさりくることを言われた。
「あの大学“が”良いんだ」 行きたくない個人的事情が無くとも 素直に志望していてもそんなことは言えない。 まだ遊んでいたい、それだけが進学する理由だったから。
今更なことまで再度教えてくれる木島先生も本当にいい人だ。 この時は理想的な教師像にすら映った。 優しく穏やかな二人に挟まれて、酷く罪悪感が煽られて。 色んなことを考え悶々としこんな時間だ。]
(1) 2017/12/17(Sun) 02時半頃
|
|
[睡眠を諦め冷えた床に足をつけ、鈍い足取りで冷蔵庫に向かう 取り出したのは昨日の夕飯の残り、なんとオレが作ったものじゃありません。
いやあ、よく若い男が、それも高校生で料理なんてするよね。 もしかしてオレは男子高校生じゃないのでは?
貰えるものはゴミと赤点以外なんでも欲しい いや、あいつの料理は美味いと知っている。 いつも通り喜んで有難く受け取った。 昨日は特に、来てくれたことが嬉しかった。
三笹は個人的には初対面の佐藤の上を行く距離の遠さで それが隣なのをいいことにこっちからグイグイ絡んでいけば 最終的にはご飯を届けてくれるようになったのだから嬉しい。 ポジティブが取り柄なので作り過ぎて処理したいだけとは考えない。]
(2) 2017/12/17(Sun) 02時半頃
|
|
─ 早朝・図書館 ─
[まよまよ(勿論、これも一方的に名付けたあだ名)の美味いご飯を食べてのんびり準備し それでもかなり早い時間に校舎に着いてしまった。 この遅刻王れーる様がまさか、我ながら信じられないね。 皆にメールで自慢しようかな、無視される気がする。
そうして今は図書館、自由帳の於かれた隅でノートを捲っていた 今は窓枠からは空が覗くばかりだけれど 春にはここから桜が垣間見えると知っている。]
(3) 2017/12/17(Sun) 02時半頃
|
|
[……三月の桜は鬱陶しいくらい綺麗だった だから、春は大嫌いだ。
ずっと冬のままならいい 誕生日なんか来なくていい 進学だって本当はしたくない いつまでも子供のままでいたい これからも、あいつらと遊びたい
苦い思い出と共に不意に蘇る面影を幻と呼ぶには まだ日は浅く、傷は深い。]
(4) 2017/12/17(Sun) 02時半頃
|
|
大人になんてなりたくない
(5) 2017/12/17(Sun) 02時半頃
|
|
[いつも通り隅の隅に小さく書き込んだ ただ、一つだけ違うのは 誰かへの反応じゃなく自分自身の心を書いたこと。
何これ青少年の主張? 或いはピーターパン症候群、ただの黒歴史。 文字にして見たらなんだかちっぽけに見えておかしくて。 今だけ少し気持ちが楽になった。 恥ずかしいから今日は名前は書かないでおこう。 それよりも、だ。]
やだ可愛い。
[自由帳には文字を書く奴ばかりじゃない。 今日新しくあったのは勇ましいひよことなんだか崩れた笑顔 これはこれでゆるキャラ的……?味がある。
オレが可愛いナイスバディ女子高生ならそれらにきゃあきゃあはしゃいでいたが どこにでもいる野郎なので早朝の静けさを壊したりせず、密かに笑むのみで留まった。 ……さて、皆が来るまでどうやって時間を潰そうか。]*
(6) 2017/12/17(Sun) 02時半頃
|
|
─早朝─
んんぁぁーーー……っふ。
[どれだけ大きなあくびと背伸びをしても、独り。 字、余りすぎ。 東雲の空をずれた眼鏡で見上げた。 六畳一間の狭い部屋のなか、軋む体を捻って骨を鳴らした。 年明けの課題を作る内にそのまま床で寝てしまったようだ。]
今日もさっびーな…。
[あくびをしながら、眠い目を擦る。 そろそろ通勤準備しなきゃならない時間だ。 冷たい水で顔を洗って、歯を磨いて…あ、また髭剃り忘れたな。 まあいいかと雑に準備をすると、黒いコートを着込んで外に出た。]
(7) 2017/12/17(Sun) 10時頃
|
|
[昨日は結局、自由帳に書き込みをせず帰った。 だからいつも朝には増えているひらがなだけの書き込みは
まだ、ない*]
(8) 2017/12/17(Sun) 10時頃
|
地下軌道 エフは、メモを貼った。
2017/12/17(Sun) 10時頃
地下軌道 エフは、メモを貼った。
2017/12/17(Sun) 12時頃
|
― 朝・自宅 ―
[もしゃ。 とした髪をかく。 むにゃ。 とした顔で。
くわえていた歯磨きをもちなおすと、 リズミカルな音が響く。
朝は弱くない、でも強くもない。 スマホのアラームで起きれるし、 この三年間、無遅刻だ。 風邪とかの病欠はすこーしあるけど。 でも動作がどうしようもなくゆっくりになる。 もっとゆっくりしていたい…。
着替えてリビングに降りると既にご飯は出来ている。]
(9) 2017/12/17(Sun) 13時半頃
|
|
おはよぉ…。
[眠そうな声で挨拶、席について手を合わせた。 てきぱき動く妹を尻目にゆったりご飯を食べる。
もしゃ…。 もしゃ。もしゃ…。
家の中は暖房がきいており暖かい。]
(10) 2017/12/17(Sun) 13時半頃
|
|
― 朝・自宅近く ―
さっっっ…
[さっぶい!! コートにマフラーイヤマフを装備して外に出る。
ちょっとマフラーを下げた。 両手を脇の下に挟んでハ〜〜〜ッと息を吐くと、 そりゃーもうしろいしろい。しろすぎてつらい。]
や〜だ〜やだやだ…
[ひー、と口の隙間から息がもれて、また白くなった。 マフラーをひきあげる。少し鼻も赤くなっている気が。 このまま歩いて電車に向かう。]
(11) 2017/12/17(Sun) 13時半頃
|
|
[学校までは、一駅だ。
二年までは自転車通学をしてたんだけど、 三年になって、妹に自転車を借りパクされた。 そこから電車通学を行っている。 妹が通い始めた高校の、場所の都合上、 そちらの方がいいらしい。もう一台買う、という案は 置く場所の問題で保留にされ続けもう冬だ。
寮に入れば良かった、と、この時期になると思う。 毎朝思っている。本当に思っている。
寮生が恨めしい。 は〜〜、と白い息をはきながら、 手近な寮生にメールを送った。 ぽち、ぽち。 今の時刻は、始業開始の一時間前だ。]
(12) 2017/12/17(Sun) 13時半頃
|
|
[意味の解らない短文メールだ。恨み言だ。 スマホをしまうとさむむむ、と小走りで駅に向かった。 因みに、駅は徒歩圏内である。]
(13) 2017/12/17(Sun) 13時半頃
|
|
― 駅 ―
おーはよおー。
[地元だけあって、学外にも友人はそこそこ。 彼女もだいたいその辺りのつながりだ。]
さむくない〜〜〜〜?まじさむい。 天候はおれらになんのうらみが…。
[行うのはそんな雑談ばかりだけど。 乗る電車が違うので、それぞれと別れる。
通勤ラッシュは避けたいんだけど、 その為に一本早くするのもな、の精神で、 結局乗るのはラッシュ真っただ中だ。
あったかい、けど、人肌のぬくもりは、 正直ぜんぜん良いものじゃない。 身動きの取れないまま。今日も人に、流される。]
(14) 2017/12/17(Sun) 13時半頃
|
|
[ごととん、ごととん、
電車の音を聞きながら、 あのノートの事を、思い出していた。
そういえば、名前、何にしようかな?
ごととん、]
(15) 2017/12/17(Sun) 13時半頃
|
|
― 朝・学校 ―
[はふ、 学校につくと、一息つく。 まだ時間に余裕はあった。
どうしようかな、と。 昨日の放課後にみて、今だ。 ノートが増えてる訳もないだろうな。
増えてないよな?
思いつくと、そわそわしてしまって。 まあ少しだけなら、と、 教室に向かう前に図書館へと向かう。
そっとノートの場所へ向かうと、 大事なもののように、そっとめくった。]
(16) 2017/12/17(Sun) 13時半頃
|
|
ふ、ふえてる。 まじで?
[増えてたのは、ひよことえがおの落書きだ。 くすくすわらう。
――― その一言は、隅っこにあったので、>>5 最初は気付かなかった。 だけど、]
………、…
[視線を留めて、瞬いて、 ――― すう、 はあ。 深呼吸。
思わず、わかる、と言いたくなってしまった。 不審人物だ。いや深呼吸も大概だけど。
ペンを取り出し、その文字の周りを、トントンとペンの後ろでたたく。叩いて。は〜。と、一つ息を吐いた。 ひよこと笑顔に矢印をのばして、ひとこと。 そして、そのしたにさらに一言かいて、考えていた名前を書いた。]
(17) 2017/12/17(Sun) 13時半頃
|
|
かわいい♡ …あしたは、雪、ふるかなあ?
トーコ
(18) 2017/12/17(Sun) 13時半頃
|
|
[ちあき、と名乗って皆が思い浮かべるのがまず秋の字だ。 実際よくそう書かれる。 漢字を書くと、ちかげと読まれる。紛らわしい名前だ。
でも今回はその秋、からとりまして。 今は冬。 そのままだとひねりがないので冬子、トーコ、これだ。と、電車で考えてたくだらない由来はそんなかんじ。
小さな、その隅っこの文字には、どうしても反応は出来ず。暫く眺めた後に、ペンをしまった。]
(19) 2017/12/17(Sun) 13時半頃
|
|
― 朝・予鈴前の教室 ―
[席について大人しく。 あの文字が脳裏に刻まれている。
だから、今日は、 入江たちのクラスに行くのはやめよう。
なんとなく、 ――― なんとなく、 そう、 思った。*]
(20) 2017/12/17(Sun) 13時半頃
|
|
─ 朝・寮 ─
[ 三笹天由の朝は遅い。
早い訳がない。特に冬は。 だって寒いし眠いし。仕方ない。
今日もまたぼんやり目を覚まして、まず最初に天気の確認をする。 今日は曇り。おお。 昨日は、一昨日のリベンジ含めて曇りと予想した。 つまりは正解。やったね。
しかしといって、正解が起床の理由になることは無い。 眠い。冬眠させてくれ。 ジョニーも寝るべきだって言ってる。俺の心の中で。
ちなみにジョニーとは俺の愛する恐竜の形をした抱き枕である。 小学校の頃にサンタさんに貰って以来愛用しているわけだが、当時コアラ的モーションで抱き着いていた彼も、今の俺には身体を折り曲げねば足が触れないくらいに小さい。 悲しいかな。しかし人は成長する生き物である。まる。 ]
(21) 2017/12/17(Sun) 16時半頃
|
|
[ ジョニーの円らな瞳を見つめながら、今日の授業なんだっけって思う。 つかそもそも何曜日だ。携帯ドコ。
寝相によってベッドから落ちてたらしいスマホの画面を確認。 メール無し。知ってた。 写メ見つつ時間割確認。 この時点で一時間目には間に合わないことを悟る。 朝食抜いてダッシュすればギリ間に合う、かな〜?て感じだけど、ホラ男子高校生の健康を守る為には朝食とか抜いちゃ駄目だと思うんスよ僕。
ただ二時間目がそろそろ出席の怪しい科目なもんで、もそもそ動き出してみる。 朝食を食べようそうしよう。 つっても昨日の残りレンチンするだけだけど。 動くやる気をひねり出す為に携帯で音楽をかける。 希望は無いからシャッフルにしとこ。 ってしたら、すげーベタなラブソングが流れてきてしまいウワァ……と言う気持ちにさせられた。不幸。 ]
(22) 2017/12/17(Sun) 16時半頃
|
|
[ そう言えば、と思い出すのは自由帳のことである。 男子校とかいう人類の繁栄に不可欠なXX染色体が不足しているこの学園で彼氏なる単語が出てきたときは、おおマジでかと思った。
何を隠そう俺には彼ピッピが居たことがある。
未だ実家住みの中学の頃、お隣さんのタケシ君、の担任の先生。 引籠っちゃったタケシ君へ呼びかける為に家に通っていた彼と、面会拒否されがちで追い出されて玄関でぼやっとしてるところまあ何となく仲良くなって俺ん家で喋ったりして男同士なのにいい雰囲気になってしまい告白されなぜかおっけーしちゃった過去の俺。
何やってんのアナタ。 直ぐフラれることになるってのにね。 ]
(23) 2017/12/17(Sun) 16時半頃
|
|
[ 恋のABCが何たるかも知らない中学生の俺は、季節が一巡するより早くフラれて呆然とした。 因みにキスもしない清純な付き合いのままである。 三日三晩泣き、乙女宜しく髪を切ろうと思ったところ、フラれる前日に散髪していたことに気付いてしまう。 嗚呼過去の俺、憐れ。タイミングの悪いことよ。
結局、仕方ないから髪を染めた。 当然ぺーぺーのガキンチョに美容室で染色する金何て無い訳で、俺はドラックストアに走りーの、自分の手でブリーチしーの、色入れーの、斑になりーの、不良頭の完成である。
母親にはこっぴどく叱られ夕飯も与えられず、姉には指を差されお隣に声が響くレベルで笑われた。 てか卒業式では割と気になってはいた女子に「実は私、三笹のこと好きだったんだけどさ〜その髪色ダサすぎてめっちゃ冷めたよねw」というお言葉を頂き、心を深く傷つけることになる。 女性に不評極まりねえ。
呪われた髪色かよ……って感じだが、染め直す気にもならないのは、未練が云々というよりは、染め直すのめんどいという至極俺らしい理由からである。 ]
(24) 2017/12/17(Sun) 16時半頃
|
|
[ というか中学生に手を出した?のは向こうなのに、今更年齢がどうのこうのっていう理由でフるのは酷くね? と、高校二年の俺も過去の俺に賛同しておく。
つまり何が言いたいかって言うと、昨日の書き込みからそんな思い出を再生してしまった俺はややセンチメンタルなジャーニーな感じなので遅刻しても仕方が無いってことだ。 まあ言い訳ですけど。
そういや昨日のパイセン元気無さげに見えたけど大丈夫かな。 まよまよ、ってマヨネーズみたいなアダ名で呼んでくる現お隣さんのことを食べてる肉じゃがから連想。
飯を食い終わったなら出ようかなあと時計を見れば、示すのは二時間目から参加する俺には絶妙に微妙な時間だった。 どーしよっかなと思いつつ、アレか。 図書館に行けばいいのか、と、一人納得する朝である。* ]
(25) 2017/12/17(Sun) 16時半頃
|
|
━朝・寮の自室━
[寒い冬の朝。のそりと起き出して、もそもそ制服に着替える。 昨日、淵先生に言われたことを考えていたら、色々と思い出してしまってあまり眠れなかった。ベッドに腰掛けたまま、ぼんやりと思いを巡らす。
自分が、同級生と仲良くする努力を、半ば放棄していた理由。 一言で言えば、自分に自信がない。
背が高かろうが、スポーツができない時点で何の価値もなかった。中学で請われるままバスケ部に入った時の、自分のでくの坊ぶりに落胆した部員達の表情は中々忘れがたい。しばらく自分なりに頑張ってはみたものの、すぐに辞めてしまった。
(26) 2017/12/17(Sun) 19時半頃
|
|
[けれどその時点では、まだ誰とも普通に話せていたように思う。 それどころか、中学三年生という大事な時期に引きこもってしまった友達の家を頻繁に訪問するような積極性すらあった。 教師という立場ではなかったからか、担任の先生よりかは顔を合わせることができていた気がする。 授業のノートを持って行ったり、ずっと部屋にいては暇だろうと思ってオススメの本を沢山持って行ったり。 前みたいに元気になってほしくて、志望校は違えど一緒に高校生になりたくて、結構頑張っていたと思う。
けれどある日、言われた。「重い」と。 自分に課せられた義務が辛くてこの部屋にいるのに、お前が沢山本を貸してくるから「読まなければいけない」ものが増えた。積み上がった本を見るたびに、読まなくちゃと焦ると。
善意が重荷になることもあると、その時初めて知った。 謝り倒し、貸した本をすぐさま回収して帰った。]
(27) 2017/12/17(Sun) 19時半頃
|
|
[そこでやめておけば良かったものを、どうしても諦められなくて、それからも何度か友達の家を訪れた。しばらく面会拒否が続いたが、ある日部屋に入れてもらえた。
二人とも黙ったまま一緒にテレビゲームをしていたが、友達が画面を見たままポツリと言った。 「お前なんで、こんなにしつこく俺んとこ来んの」と。 しつこいと言われたことに、「ご、ごめん」と返したが、何故かと問われたことについてはハッキリとした答えが見つからなかった。「な、なんでだろう……」と呟く自分の声は、どこか焦っていたように思う。 こちらを見たまま、ふーん……と言った友達は、しばらく黙っていたが。
「なあ、佐藤。知ってるか? 隣の家の二年生と、うちの先生。付き合ってるらしいぞ。男同士で」 操作していたレースカーが、コースアウトした。 「そ、そうなんだ」と答えながら、コントローラーを持つ手がじんわりと汗をかいていることに気づく。 「気持ち悪ぃよな」と続けられ、心臓がばくばく音を立てた。]
(28) 2017/12/17(Sun) 19時半頃
|
|
[その後、何を話してどう家に帰ったのか、よく覚えていない。 「気持ち悪い」という声が、ずっと耳に残っていた。
全然自覚していなかったのだ。大事な友達だと思っていた。笑いかけてくれた時の嬉しさとか、自分だけ部屋に入れてもらえた時の優越感とか、今現在友達づきあいをしているのは自分だけだという独占しているような気持ちとか、全部友情ゆえにだと思っていたのだ。 思い返せば思い当たることも色々あったが、それが周りと違うということに気づいていなかった。]
(29) 2017/12/17(Sun) 19時半頃
|
|
[それ以来その友達とは会っていないが、一度だけ近所まで行ってみたことがある。 既に自分は高校に入学して寮にも入っていて、実家の引越しの手伝いに帰ってきた日のことだった。 元気にしているか知りたい、けれど見つかったら嫌な思いをさせてしまう。そう迷っていた時、斑に髪を染めた中学生が通りがかった。 髪が変わっていて誰かと思ったが、よく見れば隣の家の子だ。呼び止めて、友達の現状について聞こうとした。 だが、口から出たのは違う言葉だった。
「先生と……付き合ってるって、本当なのか? 今も、続いてる?」
恐らく自分は、男同士で上手くいってるって話を聞きたかったんだと思う。あんな話、重いクラスメイトを追い払う為のデタラメだったかもしれないのに。*]
(30) 2017/12/17(Sun) 19時半頃
|
|
―朝―
[昨日の学校は結構楽しかった方な、気がする。
>>0:120昼休みには、バッタリした大荷物運びをお手伝い。 ちょっと手伝っただけでおいしいお茶付きで、きじまっち、マジ優しい。 オレの事、あんましグワーッと怒んないとことか天使っぽい。 そのままお昼の満腹と癒しパワーでオレが寝ちゃっても許してくれたら大天使だったんだけどなー。
>>0:131放課後には、珍しく会えた佐藤ぶちょーに構って貰って。 ずらり並んだ赤点で担任から放課後即呼び出されて無ければもっと遊んでもらえたのにな! …なーんて、後悔は今更。 ぶちょーの顔見た瞬間テンション上がりすぎたのは、ちょっと反省してます。]
(31) 2017/12/17(Sun) 20時半頃
|
|
[思い出す。 思い出したけど、オレはアホだから、きっとすぐ忘れてしまうんだろう。
>>0:149>>0:151コツコツ量を。 脳のつくりが違うのかも、と疑ってないわけでもなかった不思議な三笹はそう言ってたっけ。
でも夜は、見たいテレビもあるし、遊びにも行きたい。 ゲームの時間制限付きゲリラダンジョンだってある。 一体どうすればそんな勉強する時間が出来るというのか。 時を操る能力使いになるしかないのか。
はあ、と溜息も白い。 朝は本当に寒い。 更に白く、んふああああ、と大きすぎる欠伸をする。 ヤベ、顎が外れそうだった。]
(32) 2017/12/17(Sun) 21時頃
|
|
[最初に告げたのは仕方なく 装いきれない程に落ち込み問い詰められてしまったから。 一年の頃から恋人がいた。 別れてからの暴露に友人達からはブーイングが飛ぶ。
一体どんな相手だったのか、 何故振られてしまったのか。
その問いは何も悪意からではなく 今まで何も話さなかった分の穴埋めと 慰める為に知りたいだけだったのだろう。
けれど、思い出したくないからとオレが言えば バカだけど優しい奴等は無理に聞こうとはしなくて。 ……本当に助かった。]
(33) 2017/12/17(Sun) 21時頃
|
|
─ 廊下 ─
[グラウンドが見下ろせる窓の傍に佇んで 知った姿が見えやしないか眺めていた。
窓硝子に反射した表情は疲れて見える 徹夜なんて普段絶対しないからなぁ。]
……、 ふ
[両手で口の端を引っ張り、持ち上げてみる。
うーん、6点。色男が台無し。 オレはいつでも笑ってなきゃ駄目でしょ。 昨日指導室から出る時もそんなことを考えていた。
淵先生の言葉を笑い飛ばしたふりをして逃げ出した。 もう何回か分からないくらいあの部屋で会っていたけれど 勝手に出て行ったことは今まで無かったな。]
(34) 2017/12/17(Sun) 21時頃
|
|
[寮暮らしの恵まれた立場からクソみたいな遅刻率 普段は余裕で爆睡している時間に暇を持て余しているとなれば メールにも速攻で気づきますとも。]
なんだよいきなり。
[冷たくて優しくない壁を背に、ぼんやり眺める。 唐突過ぎる内容がおかしくて思わず独り言が漏れる 今頃どこだろうなと想像しつつ、巫山戯た内容を返信とした。]
(35) 2017/12/17(Sun) 21時頃
|
|
[今朝は図書館に行く前に、部室へと足が向かっていた。
鍵はかかっていてもかかっていなくても関係ない。 ガコ、ガコガコ、とちょっとしたコツでドアの真横の窓揺らせば侵入可だと、オレはこっそり知っている。
くあ、と欠伸をもう一度。 ちょっと最近頑張りすぎた気がするから、一時間目はサボりにしてもいいのではないだろうか?脳内会議、はい可決。
一時間目が始まって誰もいない時間に図書室行こうかなー、とか考えながら、カバンからスマートフォンを取り出してポチポチする事にした**]
(36) 2017/12/17(Sun) 21時頃
|
|
[真面目なことを珍しく思うならば オレは実家暮らしのほうがずっと良い、羨ましいと思う。 例えその分寒さを味あうことになるとしてもだ。
家族とは仲が悪い、だからこそ寮を選んだ。 両親はどちらも中々良いらしい会社勤めで厳しい人だ 優秀な兄は顔以外ちっともこちらに似ておらず、二人の誇り。 いくら頭の悪い弟が寄って行っても笑顔一つ浮かべず勉強勉強 別に暴力を振るわれたり酷いことを言われることは無かったが いっそそのほうが寂しさは無かったかもしれない。
淵先生や佐藤をなんとか笑わせられないか頑張ってしまうのは 考えてみればそのせいもあるのもしれないな。]
(37) 2017/12/17(Sun) 21時頃
|
|
[友田ってきょうだいはいたっけ 親との仲はどうだろう、聞いてみようかな。 今日の話題を一つ見つけたオレは教室に歩き出す。
友田と話すことも、ふと思いついた質問も 何気ないものですぐに頭は別のことを考え始める。
“F”の書き込みがなかった 全てひらがなで記される、しかし幼いわけではない内容 短歌や天気予報のような独創性は無くとも印象的な奴 今日は見に行くのが早すぎたのかもしれない。]
(38) 2017/12/17(Sun) 21時半頃
|
|
─ ある休み時間に ─
[あいつは自分から来るものだと オレはそれを迎えるのが役割だと 当然のように思っていた、今日もいつも通りに待っていた。]
あき、体調でも悪いのかな。
[しかしあのピンク色は一向に見えず 首を捻り話題にしながらも細やかな疑問で終わる。 そんな時もあるだろう、と。
いつも正面に座っていた奴がいないのは落ち着かない 手持ち無沙汰に後輩にメールを送る。 そういえば昨日も今日もまだ会えていないから 戦果と負傷状況を聞こうと思い至って。
時折スマフォをチェックしながらも、幾度も視線はドアに向けられた。]*
(39) 2017/12/17(Sun) 21時半頃
|
|
―朝― [ふわあ、と一つ、二つ、まだ足りなくて三つ。 男の一人住まいなのに綺麗にしてるねーなんて言われる位には整った――今は仕事の書類が散乱しているが――ワンルームマンションの一室に欠伸が響く。 ベッドから這い出して、顔を洗ってもまだ欠伸、暖房とテレビの電源を入れて流れ出したニュースを流し聞きながら、服を着替える間にパンを焼いた。]
……、ん、うわ、さむすぎる……。
[思わず声が漏れ出た。皿を片付け、ネックウォーマーに手袋、コートを身に着けて家を出る。ロビーを抜け、オートロックの玄関を過ぎれば、冷気に歯を食いしばった。今日も冷気の中、原付通勤だ。]
(40) 2017/12/17(Sun) 23時半頃
|
|
[運転に集中しながらも今日はあれをやってこれをやってなんて頭の中で予定の組み立て。]
ぁあ、……、そういや頼み忘れてた……。
[学校に到着して既定の場所に止めた直後、思い出したことに対して、もそりと口の中で呟きが漏れた。
昨日手伝ってもらって運び込んだ実習の予行用の食材。生徒にお礼のお茶と昼休みの昼寝タイムくらいは提供>>31しても良いだろうが、さすがに1食となると誰かひとりに頼むのもよろしくない気がするし。 でも他人の味覚も頼りたくて、いつも教員に味見を先に頼んでおくのだがさて、]
――あー、
[頭に浮かんだのは一人の教員だ。カップ麺とか、そういうの、食べてた気がする。]
(41) 2017/12/17(Sun) 23時半頃
|
|
[スルスルとスマホを操作してポケットへと戻す。もしかしたら彼の人の方が早くついているかもしれないが、連絡は早い方が良いだろう。 教員の朝礼が始まる前に仕事があるから、話す機会があるかもわからないし。]
[さて、昼休みは用事があるが、彼の先生が味見をしてくれるなら直前の時間に作って置いておけば大丈夫だ。 うん。大丈夫。別の学年でやるデザートはまた今度にして今日はこれでいい。 そうだ昼休み。時間があれば何か増えてないかノートを覗いてみるのも良いな、なんて考えながら校舎へと入っていった。]
(42) 2017/12/18(Mon) 00時頃
|
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2017/12/18(Mon) 00時頃
地下軌道 エフは、メモを貼った。
2017/12/18(Mon) 05時半頃
|
―朝・通勤中―
[学校から家まではそう遠くなく、おれはいつも歩いて向かう。 健康のためにと思って始めた徒歩通勤だが 意外にいろんなものが見えていい。 道端、秋に芽を出した春紫苑が少し伸びていた。 学名だとErigeron philadelphicus. 花言葉は――]
ん?
[コートのポケットから音が鳴る。 普段そうそう鳴らないスマホが、なにかしらを受信したらしい。 寒さに悴む手で取り、画面を撫でて確認した。]
お、やったね。
[呟いて、返信をひとつ。]
(43) 2017/12/18(Mon) 07時半頃
|
|
うおー、さっび…
[吹き付ける木枯らしと曇った空に、ノートの天気予報を思い出した。 曇り、今日は大当たりだ。 手をスマホごとポケットに突っ込むとまた歩き始める。 傍目にはわからないだろうが、少し機嫌がいい。 なぜなら]
今日の昼飯は親子丼。
[お湯を注いで三分のカップ麺ではないのだ。 いや、カップ麺もそれはそれで好きだけど。]
(44) 2017/12/18(Mon) 07時半頃
|
|
―朝・予鈴後―
[いつもと同じ一日が始まる。 歩いて登校し、授業、昼飯、授業、会議、帰宅。 今日も明日と変わらない。 明日も今日と変わらない。 ただ、昨日は帰りに図書館に立ち寄らなかった。 それだけが、いつもと違うことだった。
いつも“F”は帰宅の前に書き込みをする。 だから他に使用している者からすれば 「一番早く書き込みをする人」であったろう。 内容は何一つ面白みもないことばかり。 独り言のようなものもあれば 誰かに問いかけるようなものもある。 ひらがなだけの文字は、この時間になってもまだ、ない。 それはとても珍しいことだった。]
(45) 2017/12/18(Mon) 07時半頃
|
|
[出席を取る中で、友田の表情がいつもより曇って感じられた。 比較的いつも明るそうにしている、友田が。 珍しいと思いつつ、HRや授業もあるため声をかけることも出来ないまま。
こうしておれは変わらない一日を。 変わりない一日を、今日も始める。
生徒たちとはきっと時間そのものが違うのだろう、と思う。 おれがこのくらいの歳の時には、世界はめまぐるしくて、ながくて。 つい昨日まで夏だったのにとか、正月だった気がするとか そんなことを考える暇もないくらいだったのに。
嗚呼、おれは大人なんだな、と。
取り留めのないことを思いながら*]
(46) 2017/12/18(Mon) 07時半頃
|
地下軌道 エフは、メモを貼った。
2017/12/18(Mon) 07時半頃
|
― 朝・駅までの道すがらに ―
うおっ?
[いつもこの時間なら寝てそうな相手。 起こすつもりも含めてのメールだったのに、 思いの他即行で返事が返り、目を丸くした。
ぷ、 その内容には少し笑うのだけど。 ぽちぽちと何も考えずに何も考えてないような内容を返した。*]
(47) 2017/12/18(Mon) 08時頃
|
|
― 昼休み ―
[担任に気付かれてるなんて、心配されてるなんて、思ってもみないまま。結局午前中はずっと自分のクラスにいた。 クラスの友人に珍しい、と言われて笑って返したりもする。
でも、どうしようかな。
佐藤に会えたらその場で言おうと思ってたけど、メールで言うなら全部読んでからでもいいし。
でもそれまで全く音沙汰ナシも薄情なんだろうか。 ――― なんか、また余計なことを考えてる気がする。 まああとでだあとで。
今日はお弁当を持たされている、けど、結局飲み物は買いに行かなければならない。クラスの誰かと食べてもいいんだけど、なんだかそういう気持ちでもなかった。 お弁当と財布とスマホ。三種の神器を持つと、適当でいっかあ、と。教室を後にした。]
(48) 2017/12/18(Mon) 08時頃
|
|
― 昼休み・ →体育館周辺 ―
[食べる所探し。あんど、昼休みの散策。 みたいな気持ちで校内をうろうろしていると、比較的早い段階で小さな影を見つけた。]
おっ?
[その影と目が合う。]
ねこ。
[生物としての名称を呼ぶと、ぬなぁ、と一声。見つめ合いだ。じり、…じり…、こちらも動かない。あちらも動かない。じりりり、一進一退の攻防がある。いや、思いっきり警戒されているだけだけど。 しなやかなボディ、寅柄の薄茶色はくっきりとしていてグリーンアイが可愛らしい。犬派だけどこうしてみると猫だって可愛かった。割とでかい。でもまだ改宗には至らない。]
(49) 2017/12/18(Mon) 08時頃
|
|
[その場にしゃがむ。 猫がびくっとして、その場で少しうろっとした。]
にゃー。おーい、にゃー。 にゃーんこーお。
[しゃがんだ自分の膝をぽんぽんぽん、と叩く。 そのまま一歩、にじりよると、それが合図だったかのように、ぱーっと走り去ってしまった。]
あ〜〜〜。
[その方向へついていく。 体育館裏だ。猫の気配はなかった。 少しきょろりと見回して、ひとつためいき。
諦めて、この場所を後にした。*]
(50) 2017/12/18(Mon) 08時頃
|
|
━昼休み・屋上入口前の階段━
[うつらうつらしながら午前の授業を過ごし、やがて昼休み。 購買で惣菜パンを買った喜一は、屋上へと続く階段を登っていた。このクソ寒い中、屋上に出ようとする生徒はいないようで、辺りに人気はない。 階段に腰を下ろしてパンを食べながら、喜一は膝に置いたスマートフォンを操作する。]
……堅いかな。 いやでも、クラスの用事以外でメールしたことないしな……。
[うんうん悩みながらも文章を作成し、友田に送信した。]
(51) 2017/12/18(Mon) 12時半頃
|
|
[送ってしまってから、名前変換し間違えてないよなとか、送り先を間違えてないよな。などと不安になって何度か確認する。 ……大丈夫だと思う。]
…………入江にも、送ってみようか。
[「仲良くなる努力をしてみよう」を実行しようにも、入江の周りにはいつも人がいる。あの輪の中に割って入るなんてとても無理だし、かといって話しかけてくれるのを待っているだけというのも……。 そう考えると、メールというのは良い考えな気がした。
だが。]
…………送る用件がない。
[しばらくの間、パンを咀嚼しながら考えてみたが全然思いつかない。 食べ終わった喜一は一旦考えるのをやめて、屋上に出た。]
(52) 2017/12/18(Mon) 13時頃
|
|
さむっ。
[風を遮るものがほとんどないから、めちゃくちゃ寒い。 パンが入っていた袋が飛んでいかないよう、スマートフォンを重しにして床に置いてから、屋上の真ん中へと歩き出す。]
…………。
[ごろっと、屋上の床に仰向けで寝転がってみる。 寒い。
見上げると、視界は一面の曇り空になる。 どこまでも続いていく灰色の雲に、心まで曇っていくような気分だ。寒いし。]
(53) 2017/12/18(Mon) 13時頃
|
|
…………あ。
[でも、しばらく見ていると雲が動いていることに気づいた。 確か、西から東に向かって移動しているんだったか。 その内、雲が切れて青空が見えるのかもしれない。]
…………はくしゅっ!
[そんな考えは、クシャミで中断した。 慌てて起き上がり校舎の中へと戻る。 青空という収穫はなかったが、ぼーっと空を眺めている内に、入江に何を送るかは一つ思いついた。**]
(54) 2017/12/18(Mon) 13時頃
|
|
[副担任に対して滅茶苦茶気まずい。
いつもならりーさんりーさんと馴れ馴れしく呼び 年配の教師程は怒られないのをいいことに 先生の学生時代の恋愛の話聞かせてよ、とか よっしーはあと何年で禿げると思う?とか しつこく絡んでいっているわけだが。 大人しく話の邪魔もしないどころか 声が聞こえた教室の前を足早に通り過ぎてしまう始末。
謝ったほうがいいのかな でも何で嫌なのか言えないしな。 進路希望を変えて二人を安心させることも出来ない。
木島先生がもっと嫌な先生なら気にせずに済んだのに なんで優しいんだよこの野郎。我ながら理不尽である。]
(55) 2017/12/18(Mon) 14時頃
|
|
[誰かに聞いてもらおうか? 担任と進路で揉めてることは前から話していたし。
例えばそう。いつもの奴等の中では一番成績が良い友田に。 返信は朝ちゃんと読んだけれどそれ以上返さなかった。 いつも通り会うんだからあとは直接話せばいい、と オレがそうすることは珍しくない。
早く起きれたのだと自慢してみようかとか 労いに温かい飲み物を買ってやろうかとか。 色々考えていたけれど、昼も結局現われず。]
(56) 2017/12/18(Mon) 14時頃
|
|
あ、そうなのか。 そっか……ならいいんだ。ありがとな。
[友田のクラスの奴に聞いてみたがちゃんと来ているらしい。 今日だけはあのままメールでくだらない話を続けていれば良かった。 何気なく問う文面は浮かばず、こちらから押し掛けるのも気が引けて。
自分達ばかりが友達じゃないのも知っている あいつにだってきっと色々ある。 何も気にすることはない筈だ。 友田だけが欠けた昼休み、今日のパンはあまり美味しくない
……いつも食べている味なのになぁ 大きく欠伸をし、目を擦った。]*
(57) 2017/12/18(Mon) 14時頃
|
|
─昼・購買→生徒指導室─
[授業を終えて、いつもの癖で購買に向かった。 『激辛坦々スープ』と書かれたカップスープに手を伸ばし チョコプリンと一緒に買って、生徒指導室へと足を向けてから あ、今日いらないんだったな、と気づく。
とりあえず指導室に入り、油性ペンを取り出す。 ビニール袋にペンを走らせる。
“きじませんせい”
全部ひらがなで書いたのは無意識。 それを机の上にどんと置いて、メールを打った。]
(58) 2017/12/18(Mon) 16時頃
|
|
─職員室─
[それから一度職員室に戻り、進路指導の先生とあれこれと話をした。 うちの友田の進路のことであったり。 手を焼いている生徒の愚痴を聞かされたりが大半になるが。]
いつの時も、青少年っつのはムズカシーっすねー。 まぁ、おれも担任とか生徒指導とかやってるとね。 ありますよ、………色々。
[眉根を寄せて苦笑い。]
うちの友田、どうすか。 推薦とれませんでしたけど、行きたいとこ行けそうすかね? やー…沈んだ感じだったんで、ちと気になって。
あと……まー、入江すかねぇ。 佐藤とかと仲良くしてる感じですけど。 進路…つーよりは…… あいつ危なっかしいんすよね、なんか。
(59) 2017/12/18(Mon) 16時半頃
|
|
佐藤はー…大丈夫だと思いますよ。 無口だなーとは思いますけど、愛想がないわけじゃないんで。 慣れたら可愛いもんです。
あー…ふらふらしてると謂えば、古雅と三笹もか。 あいつら三年上がれますかね…? 古雅は髪みたいにテスト真っ赤っすよ。 三笹も、おれの授業だいたいこねーし。
[苦笑いは次第に溜め息になる。 思い付く生徒の名を上げていけば、それくらいの名があがったか。 あれこれ話していれば、昼休みが終わってしまいそうだった。]
すんません、時間とらせちゃって。 ま、お互い頑張りましょ。
[ぺこりと頭を下げてから、職員室を離れた。]
(60) 2017/12/18(Mon) 17時頃
|
地下軌道 エフは、メモを貼った。
2017/12/18(Mon) 17時頃
|
花の色は 移りにけりな いたづらに
(61) 2017/12/18(Mon) 18時頃
|
|
―図書館―
[ノートに、オレの字が残る。 授業をサボった自由時間。誰に遠慮もなく、ノートじっくり眺め放題だった。
おとといの、先週の、そして昨日の。 ぱらぱら捲って。
だからかな、ある百人一首の上の句だけを残してしまった。 消そうかな、と思うけど、消せなかった。
別に、良いんだ。 これでいい。]
(62) 2017/12/18(Mon) 18時半頃
|
|
[オレはバカだけど、カルタなら…ゲームなら勉強になるそれをちょっとだけ覚えられた。 意味はふわっとだけど、この句はなんか、記憶に残ってて。
春の句じゃねーか、とかツッコミはノートのハイカーにされてしまうかもしれない。
ただ…オレは、ふと目に付いた一文に、気の利いたことが言える脳みそがなかったから。 気分だけを、代弁してもらった感じ。
だからきっと、届かないだろうなあ。]
(63) 2017/12/18(Mon) 18時半頃
|
|
あー……らしくねー!
[雪降ったら特大雪だるま作ってやる…とか、書けばよかった。 オレらしく。]
(64) 2017/12/18(Mon) 18時半頃
|
|
―休み時間―
[オレはフリック入力もキーボード入力もたしなむ現代っ子。 着信メールへの返信は気付き次第即時である。]
……なー。 次の授業なんだっけえ?
[近くにいたクラスメートの返事を聞きながら、オレは教科書を用意した**]
(65) 2017/12/18(Mon) 18時半頃
|
|
━放課後━
[メールの文面は、昼休みの時間中にはまとめられなくて。送信できたのは放課後だった。 同じ教室内にいるのにメールを送るというのはさすがに気まずいので、教室を出てから送信ボタンをタップする。]
ふー……。
[変なメールだと思う。用件があるような無いような。でも、伝えたいことは書けた気がする。]
(66) 2017/12/18(Mon) 20時頃
|
|
─ 二時間目前・図書館 ─
[ 人気の無い寮を通り抜けるのはサボり魔の特権である。 自分の足音だけが響くもんで、寂しいんだか楽しだかよく分からん。 まあ俺が暢気に歩いてる間も、皆は教室に閉じ込められてせこせこ授業受けてんだろうなあと言う優越感に浸ることは十二分に可能だ。
校舎に入れば教師の声やら生徒の声やら、人の気配を感じられるようになる。 俺はひっそりこそこそと目的地を目指すことになる訳だ。 今更この口で罪悪感ガーとか言うつもりはないが、教師に見つかると厄介なことになる。 生徒指導の淵さんは結構優しいモンで軽ーく怒っただけで割とスルーしてくれることもしばしばだが、やべえ教師はマジでヤバい。
その場で怒鳴られるからハイ〜って顔をするしかねえし、複数回見つかった奴には親に連絡するとか言われてマジカルマジか(笑)という気持ちにさせられた。 てか一回連絡入れられて俺は死んだ。完。 ]
(67) 2017/12/18(Mon) 20時半頃
|
|
[ マリオばりに残機の有る訳じゃない俺は、まあそう何回も死んでられねえ訳で、忍者顔負けの隠密行動を頑張ってる訳だ。
どうにか目を掻い潜って目的地、図書館へ辿り着いた俺。 聞き耳立てて授業で使ってはいないと確認すれば、ガラッと(しかしなるべく静かに丁寧に)開ける。 ]
おいすー浅見さん ちゃんと学校来たよ、えらいっしょ …て、寝てるし
[ お昼寝タイムの幼稚園児如く愛らしい寝顔でスヤってんのはこの学校の司書さんである。 やや機械音痴で一回聞かれたら懇切丁寧に説明してやらねばならず、更にそれでも理解できないことが多々で結局此方が作業をやることになるのが玉に瑕だが、俺のサボりに寛大であり、それ故図書館は安全地帯なのだ。 ]
(68) 2017/12/18(Mon) 20時半頃
|
|
[ さて身の安全も確保できたところで足運ぶは自由帳の元である。 天気当たったぜ皆。ぜひ褒めてくれ存分に。 ]
おっ増えてる増えてる
[ ぱらぱら捲れば新しい書き込み。 デジタル極まりない時代にこんなアナログなレスを絶やさない人間が現在進行形で複数居るっていうのは、果たして学園に暇人が多いってことなのかアナログにロマン求めてます派が多いってことなのか。
読み込んでいく中で、決して鶏に成長することの無い紙面の上のひよこを見て、ソイツに矢印を指すメッセージを読み、俺の思考はぱちりと停止する。 ]
(69) 2017/12/18(Mon) 20時半頃
|
|
[ 記されるは『トーコ』という名。>>18 一般的な男子高校生つまりDKであれば「はわわどんな可愛い女子かなドキドキ」などと夢膨らませるやもしれない書き込みであるが。 然し。此処は男子校である。
世の夢と希望が詰め込まれ膨らむ二つの山を胸につけている生命体は一部教師を除き存在して居ない(ワンチャン存在していても、それは標準体重を遥に凌駕し肥満と呼ばれる状態に陥ってしまった癒し系生命体だ)。 そして現教職員の中に『トーコ』という名を持つ者も、こんなきゃぴったことを書く奴も恐らく居ない。
つまり。つまりは、だ。 恐れていた事態が起きてしまった。
杏琵高校にも、女の幽霊が現れたのだ。
知ってるもん俺。 主人公が女の子なんて居る筈無いのになって不思議がりつつも楽しんでたある日、いつも天気予想のしてるやつ(俺)の書き込みが赤いペンで「血の雨が降る」とかになって悲劇が始まるんでしょ。 ]
(70) 2017/12/18(Mon) 20時半頃
|
|
[ ホラーは嫌いじゃない。苦手でもない。 が、今は寮生活。帰ったら一人。友達も居ない。 どういうことか分かるか?考えてみろ。
恐怖を感じた俺。誰も居ない部屋。不意に鳴る物音。振り返って誰も居ないじゃないかと安心した先に落ちている長い黒髪。俺は目を見開き震える。逃げよう、そう思い玄関へと向かいたい。然し後ろから異様な気配がする。窓を打つ雨音。ゆっくりと振り返った先には──。
そういうことだ。分かるな? ]
やべえな、やばい
[ 此処は一つ、先手を打たねばならない。 今の時代は男女平等。女性の幽霊であれど、俺は拳を握ろう。
先手を打って「明日の天気予想 きっと血の雨が降るでしょう」と赤いペンで書こうか迷ったが、幽霊騙りするキャラクターとか絶対ロクな目に合わないと俺の脳内映画監督が告げる。 ]
(71) 2017/12/18(Mon) 20時半頃
|
|
↑ 勘弁してください ささみ
(72) 2017/12/18(Mon) 20時半頃
|
|
[ くるっとペンを回せば、脳内映画監督の俺も先程の妄想でお化けに身体を取り込まれ途中の俺も満足したようで、サムズアップを送っている。
やっぱり、真摯な謝罪が一番よね。
彼女が何に恨みを持ちこの世に留まり続けて居るのかは全くの不明だが、せめて俺の心からのごめんなさいで無事に成仏して欲しい。 犠牲者が一人も出ないホラー映画も、俺は有りだと思うよ俺は。
学校七不思議(あと六個は知らない)の仲間入りを果たしたトーコさんの下に書き込みを終えた俺は、図書館のやや年季の入った天井を見上げ神に祈った。 ……あ、あそこの蛍光灯、切れそう。* ]
(73) 2017/12/18(Mon) 20時半頃
|
|
─ 放課後・階段踊り場 ─
はぁ〜?浮気がバレた? だっから言ったじゃんかよ。隣の学校はやめとけって。 どうすんだよゴツい兄貴とかが乗り込んできたら 知らないし関わらないからな。
で、浮気相手は…… 彼女と同じクラス、いやいや……はぁ。
[それはクズが過ぎるだろ、いっそ笑える。 神妙に呼び出してきたと思ったらこれか こっちがどれだけ眠いと思ってんだこいつ 自業自得なんだけどさそこは。
厳つい顔して狼狽えてる浮気男を半目で見やる。 今ここにいるのは教室でつるむのとは別の面子 オレ含め先生方の悩みの種ばかり まあこういうところで誤解されるんだろうな。]
(74) 2017/12/18(Mon) 22時頃
|
|
とりあえず今から電話しろよ というかオレらに話されてもって感じじゃない? まず謝るべきだろーよ。
……それか、もう好きじゃないなら言えばいいだろ 「もう終わりにしたい」って。
ここ寒いから帰りまーす!
[付き合ってられないと立ち上がり尻を払う 引き止める声を無視して階段を降りていく まだ話す必要があるならオレ抜きでしてね。
全く、そんな顔するくらいなら話せばいいのに 顔も知らない彼女も可哀想な子だ。 何の躊躇いも無く振られるよりは思われてるだろうけれど。]
(75) 2017/12/18(Mon) 22時頃
|
|
[時間を確認しようとスマフォを見て気づく 新兵から戦果の報告が届いていた。 それともう一通、意外な相手からも。
いつもの面子とずっと一緒にいて その後は浮気ヤローの相談を聞いていて 見る暇が中々見つけられなかったんだよなぁ。
とりあえず早い時間の方から 受信時刻からは大分遅れて開く ああ、やっぱり。大体予想通り。
その割に緊張感皆無だなこいつ 沢山装飾されたメール通りの性格 古雅七緒は仕方なくて憎めない奴だ。
対して長くもない文章を読み進め しかし、一人の名前で目を止める。]
(76) 2017/12/18(Mon) 22時頃
|
|
うーん。
[いじめられてはいる、かも。 古雅が思うようなこととは路線が違うが。
悪意も自覚もなくて、相手は何も悪く無い むしろこちらのことを思ってくれている。 ……ただ、苦手なんだよな。 踏み込まれるのも、踏み込むのも。 あの日からはそれが強くなった気がする。
苦笑いしつつフリック入力 問題の部分は流した返事を送信した。]
(77) 2017/12/18(Mon) 22時頃
|
|
[そして二通目、佐藤からのメール 打って変わって長い文章に絵文字一つ見当たらない あいつらしいそれを目を丸くまじまじと何度も読み返してしまった ……なんというか、真っ直ぐだ。 自意識過剰じゃ無ければ悩みながら書いてくれたのではないかと思う。 誠意とか決意とか、オレに欠けたものが伝わってくるようだった。]
……そうか。
[鬱陶しがられてなかったんだな、そんな風に思ってくれるんだな。
誰になんと思われてもいい、無関心じゃなければいい なんて自分では言っていたけれど。 いやあ、嬉しいものですね。一人で頷いた。 このメール保護しておこうっと。
打ち終わって送信するまでの時間は 相手が掛けたそれよりきっとずっと短い ついつい巫山戯てもしまったんだけどさ オレにしては真面目に返したんですよこれが。]
(78) 2017/12/18(Mon) 22時頃
|
|
─ →図書館 ─
[眠い。早く帰りたい。 思いながらも自然に図書館に足が向くから不思議だ。 それだけあのノートが楽しみになっているのかな 正体の分からない誰かとの交流、気を抜いて笑えるのがいい。]
……なんだ?
[妙なものを見つけ眉根を寄せる。
肉の部位みたいな名前の天気予報士が今日は予報していない 代わりに何かよく分からないことを言っている。 矢印を引かれた先のトーコは普通の反応しかしてない気がするんだが 顎に手を添えて数秒、思い至る ……もしかして、お前男だろってことだろうか。]
(79) 2017/12/18(Mon) 22時半頃
|
|
もっと遠回しに指摘してあげましょう。
ライ
(80) 2017/12/18(Mon) 22時半頃
|
|
[トーコとささみの下にそう書き込んだ
確かにその可能性のほうが高そう 文字の綺麗さなんて頑張れば誤魔化せる人もいる。 恐らく同一人物の彼氏がどうのの書き込みも、わざとらしいと言えばまあ。
でもノートの上で女のふりをして誰かが損をするわけもなく したいようにさせてあげたらいいと思うんだよなあ。面白いし。 あと万が一ジェニファー先生とかだったら可哀想じゃん。 あの人彼氏いない筈だから多分違うけどさ。]
(81) 2017/12/18(Mon) 22時半頃
|
|
[明日見に来たら二人の反応はあるだろうか。 万が一オレまで指摘されたらどうしよう。 「慣れない口調勘弁して下さい」とか いや、まず無いだろうけどさ。
割とくだらない思考は視線が移ることで途切れた。 見ているのは整った文字が美しい言葉>>61 眺めて、思い出して、意味を脳が理解して……]
……。
[肩を竦めノートを閉じた。 それが自分宛てとも知れないし 文章を解いても書いた奴が何を伝えたかったかは分からない。
だから勝手に思っただけ その通りだって いつまでもこのままでなんかいられない、って。]
(82) 2017/12/18(Mon) 23時頃
|
|
─ 寮・自室 ─
あーもうマジで無理
[なんとか着替えてベッドに倒れ込む 今日一日居眠りもしなかったの偉くない? 誰か褒めてくれるべきなのでは。 しかし徹夜した理由が理由なのが現実であった。
欠伸の涙も拭わないままスマフォを鷲掴む 飯は食べなくていいけれどこれだけ送っておこう。
今日はちゃんと出たのか?とか 古雅と同じ二年、こいつのことも全く心配じゃないわけも無いんだが。 なんだかんだあっちと違って要領が良いんだよなあ。 威張れるような先輩ではないオレは要件だけを送信する。]
(83) 2017/12/18(Mon) 23時頃
|
|
誰も起こさないで下さい……
[願わくば例のあいつが彼女に刺された報告とか来ませんように。 布団を頭まで引き上げて目を閉じる。 お休みなんて時間には大分早いんだけどね これは明日自然な早起きが期待出来るのでは
うん、いつもよりたっぷり寝るだけな気がする。]**
(84) 2017/12/18(Mon) 23時頃
|
|
━放課後・図書館への道━
[数学が一番不得意だ。数学教師にお願いして、解らない部分をいくつか教えてもらってから校舎を後にした。 運動部の生徒が元気に動き回っている校庭の向こうで、夕方の雲が一部オレンジに染まっている。 いいタイミングで校舎を出れた。]
──。
[するっと頭の中に出てきた文字を数えて、五・六・六・七・六だな……と気づいたが、まあいいかと思う。 あのノートの人達は誰も咎めずにいてくれるだろう。]
(85) 2017/12/19(Tue) 00時頃
|
|
[図書館に着いて、自由帳をめくる。最後に自分が見た辺りから読み返すようにしているので、最初に目に入ったのは崩れた笑顔マークだった。>>0:161]
ふ。
[Rというサインらしきもの以外には何の文字もなく、「こういうことだろ?」とばかりに描かれた絵に、ちょっと笑い声が漏れた。 「正解」と横に書き足して、続きを読む。]
…………。
[「大人になんてなりたくない」という無記名の文>>5に目が留まり、ドキリとした。本音の、苦しみが書かれていると思ったから。 どうしようかと思った。
けれど。次に目に入った文字に、俺はとても驚いて。]
(86) 2017/12/19(Tue) 00時半頃
|
|
……古雅。
[古雅じゃないかと思ってる文字が、大人になんてなりたくないという文に宛ててか、小野小町の和歌を書いている。
いや、これは古雅とは限らないんだけれども。でも、こんな綺麗な字を書いて、赤点ばかりで、なのにこの状況で百人一首の小野小町の上の句が出てくる奴が他にいるのか?いたら教えて欲しい。]
はー……。
[これが古雅だと思ったら、先輩感激で涙が出そうだ。 古文を教えても半分もいかなかったけど、百人一首で遊んだことは身についたりもしたんだなあとか、あの時偶然ぶつかって良かったなあとか。
今度部室に遊びに行ったら、もうちょっと長めに構ってやろうと思った。昨日だってとても楽しそうだったし。赤点ばかりらしいのは心配だが、本当に可愛い後輩だ。]
(87) 2017/12/19(Tue) 00時半頃
|
|
[辛そうな文を見た時は、何か書かなくてはと思ったが。もう要らないだろう。何を書き足しても野暮だと思った。
他の増えた箇所を読むと、「トーコ」とやらの書き込みに、勘弁してくださいだとか、指摘は遠回しにするべきなんて書き込みがなされている。]
…………?
[男性が好きで女性みたいな話し方をする男子が、ここでは素の自分を出しているんだろうという解釈でいた喜一は首を傾げた。]
(88) 2017/12/19(Tue) 00時半頃
|
|
↑この中でくらい、好きにさせてやったらいいと思う。
土岐 宇佐一
[「勘弁してください」に矢印を引いて、書き込んだ。]
(89) 2017/12/19(Tue) 00時半頃
|
|
[最後まで読み終わってから、少し考える。いつものように短歌を書き込むかどうかをだ。 なぜかって、六歌仙の和歌の近くに自作の短歌を書くのは流石に抵抗があったから。俺の面の皮はそれほど厚くない。
少し考えてから、まだ白い部分が残っているページをめくり、まっさらなページに書き入れた。]
(90) 2017/12/19(Tue) 00時半頃
|
|
暗雲を 燃やすような 夕焼け空 きっと明日は いい日になる
土岐 宇佐一
(91) 2017/12/19(Tue) 00時半頃
|
|
[書き終えてから、ふと思い出してページをめくる。 そういえば今日は、ひらがなのFさんは書いていないようだ。 自分は結構不定期に書き込むが、あの人は毎日って感じの頻度だったから、ちょっと珍しいなと思った。
自由帳を閉じ、そろそろ寮に帰ろうと。今何時だろうとスマートフォンを取り出して、ようやくメールに気づく。]
……ふ。お母さんってなんだよ。
[思わず笑ってしまう顔を、誰も見ていやしないのに下を向いて隠す。 いつも通りな雰囲気の、でも優しい返事が返ってきて安心した。 やっぱり、明日はいい日になりそうだ。**]
(92) 2017/12/19(Tue) 01時頃
|
|
―朝:予冷前― [授業の為にプリントをがしょんがしょんと印刷しているとポケットのスマホが震えて知らせる。取り出して指を滑らせる。]
……あ、良かった。
[頑張って作らないと。と少し気合をいれる。 10ほど年上の生徒指導を担当するあの教師は、雑なところもあるけれど、生徒にも信頼されていて、30台という離れすぎてはいないが近くもないその年の差故に、少し憧れていたりも、する。]
[昨日の入江のことだって、渕先生ならもっと上手に話してやれるのかな、なんて。いやいやでもこんなこと考えるのは力不足なんて思うのを理由にして入江の対応から逃げようとしてるのでは、とか。 味見を承諾して貰えて少しだけ上がった気持ちがすぐにもやもやとして、
「木島先生、コピー終ってますよ」と声を掛けられるまでコピー機の前に突っ立っていた。]
えっ、あっ、ありがとうございます! あ、そうだ、メールも、メール、
[持ったままだったスマホに手を滑らせた。]
(93) 2017/12/19(Tue) 01時頃
|
|
―昼休み直前― [家庭科室で手早く作った親子丼とほうれん草のお浸しをお盆に載せて手に生徒指導室へ向かう。レシピを見なくてもこの位作れるけれど、生徒に渡すプリントに自分で書いた分量を確認しながら作った。 さっき食べた自分の分はごく普通の親子丼、の味だと思ったのだけれど。どうにも己が作ると薄味だと他人から言われる。
途中でポケットのスマホがなったけれどあいにく手がふさがっていて見れない。片手でお盆を支えて生徒指導室を空ければ無人の部屋に、机の上にビニール袋。とりあえず机の上に置いた。 冷えきらないうちに帰ってきてくれると良いのだけれど、と思いながら部屋の外に出て、そういえばメールが来ていたはずとスマホを取り出す。]
ん?――あ!!
[今閉めた部屋を慌てて開けて中に入れば先ほど渕先生のものだと思って碌に視界にいれてなかったビニル袋を手に取る。”きじませんせい”。 がさりと中を見れば随分両極端な味の中身だ。今度こそ外に出ながら、メールを返信する。]
(94) 2017/12/19(Tue) 01時頃
|
|
ふふ、
[楽しみだと世辞だとしても聞かされれば少しだけ気分が浮上する。
午前中、いつもならりーさんと近寄ってきてくれる入江にどうにも避けられているようで。 そりゃあ学生時代の恋愛とか聞かれるのは困ったけれど。すんなりと話終わるのが変な感じもして。 もう少し昨日の面談で話せることがあったんじゃないかな、とか。 生徒の前で落ち込んだ顔して授業するわけにも行かないから、いつも通りに過ごしたつもりではあるけど。]
(95) 2017/12/19(Tue) 01時頃
|
|
―放課後:図書館― [情報の授業を終えてその足で図書館へとやってくれば真っすぐに自由帳へと向かう。別に毎日書いてるわけではないんだけれど。 ぺらぺらと新しいところからめくれば、まずは短歌。馴染みの彼の句を見て窓の外を見る。そうか、いい日になるか。言い切られるとそうかもな、って気がしてくる。
ぺラリとめくった先に、何やら注意の言葉。あぁ、偶にあるよね女の振りするなとかそういうやつ。大きく揉めなければ別に気にすることでもない。 その発端となった人物を見るとどうやら自分の絵に可愛いとコメントしてくれていた>>18。]
かわいい。
[嬉しい。近くに「正解」>>86の文字も見える。 胸ポケットから取り出したシャープペンをくるりと回す。]
(96) 2017/12/19(Tue) 01時頃
|
|
[かわいいと正解に線を引っ張って描いたのは、照れたように嬉し気にはにかむ少年の絵。 頭身も低くて、白黒だけどほわほわとした色合いが似合いそうなそれ。 文字は相変わらずRだけ。]
(97) 2017/12/19(Tue) 01時頃
|
|
……自画像と思われたら嫌だなこれ。
[そんなつもりは欠片もなかったんだが。そういえばいつものFの書き込みはどこだろう。ぺらぺらと結局昨日のところまで捲って、]
あれ?……この字、いや、うん……?
[このひらがなばかりで書かれた字はどこかで、というか、今日、みたような。でもあの先生がひらがなばかりで書き込み、というのもあんまり似合わないような。]
−−、いや、詮索はやめだ。
[匿名だから生徒も教師も気にせず自分で居ながら、空の色だったりを共有できる。そういう場なんだから。]
(98) 2017/12/19(Tue) 01時頃
|
|
[そうしてノートを閉じようとして、隅に書かれた言葉に気付いた。 「大人になんてなりたくない」 恐らくは生徒が書いただろうその文に、ドキリと胸が痛んで閉じようとした手が止まる。 さっき詮索をやめようと思ったそれと同じ心で、この字と同じ字を書く生徒を探してしまっている。副担任とはいえ自分のクラスで、進路希望にも苦労をしていて、]
――……そうだよなぁ。
[羨ましいなぁ。 本人は苦しんでいるんだろうけど、そんなことを大人だから思ってしまう。きっとこの高校生活、きっと楽しめているんだろう。もっと遊びたいんだろう。 一杯遊べばいいんだ。人生なんとでもなるって、なんて、]
言えないよなぁ。
[教師になってしまった自分はこの言葉に対して何も書きこむことはできなくて。]
(99) 2017/12/19(Tue) 01時半頃
|
|
[ただ、いい日が彼や、このノートに書きこんでいる彼らに来ると良いなと思って、
澄んだ青空の下で笑う少年を小さく色鉛筆で描いて、
ぱたりと、ノートを閉じた。**]
(100) 2017/12/19(Tue) 01時半頃
|
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2017/12/19(Tue) 01時半頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2017/12/19(Tue) 01時半頃
|
─ 二時間目 ─
[ 呪いのノートと貴重な時間をゆっくり過ごしたい男子高校生は、恐らくは居ないだろう。 足早に図書館を後にした俺は、後に現れた赤い頭に遭遇すること無く一時間目を保健室で過ごした。 養護教諭はそこそこ口うるさいが、お腹減ったと甘たれれば飴ちゃんをくれる優しさを持っている。
一日のお菓子は200円分までである。俺ルール。 恐らく百均で買ったであろう飴をスマホで一個何円か計算しつつ、ベッドでごろってたら授業終了の鐘が鳴ったので退場。 保健室を去る際もちゃんと出席してるの?進級できるの?と言っては来るが、ナイーヴな年ごろ(笑)である生徒を強制的に教室に詰め込む気はないらしい。 俺に取っちゃ都合が良い人である。ホントね。 別に精神的にきつくて〜とかでサボってる訳じゃないのにね。ゴメンね。
とは言っても本日は退場時にも飴を追加で握らされて、やや思い出に浸っているとこを見抜かれちゃったようだ。マジかよ。 え?なにそんなに分かりやすかった? もともとテンションが地を這ってブラジルにさえ届きそうな俺にテンサゲもクソも無いのに、長年培ってきた目は誤魔化せないってことっすかウケる。 ]
(101) 2017/12/19(Tue) 02時頃
|
|
[ 養護教諭と言う名のヒーラーから与えられし飴を出来るだけ静かにころころしながら授業を受けつつ、思う。 元彼ピッピがあれ位気を使える人だったらなぁと。
いや無理でしょ急にフッてきた男だぞと否定しつつも、ぼんやり養護教諭と付きあってる自分をイメージしてしまい、精神的ダメージを受けてしまう。いやこれは違う。 てかもう教師と付きあうのヤダ。年上ヤダ。そもそも男がヤダ。年下の女の子と付き合うべきだと思うんだよな俺。逆にね。
あー、どっかに年下女子落ちてねえかなー。中三はちょっと犯罪臭がするので出来れば一個下でお願いします。 って窓の外を眺めながら、過去の俺は無駄にグラウンドに奴の姿が無いか探したりしてたなと思い出してしまう。再びダメージ。もうHPの半分は削れたぞ。死ぬぞ俺。 学校じゃ表立って喋れなかった、喋らなかった癖して、視線が合うと目をきゅっとしてこっそり笑ってくれたところが好きだったとか思い出すな。 手を繋ぐだけで顔面完熟トマトマンと化していた過去の俺は死んだのだ。
今の俺は現在を生きろリアルを生きろ。 過去の俺は過去に死んで思い出に死んでくれ。 ]
(102) 2017/12/19(Tue) 02時頃
|
|
[ つか記憶を考古学者ばりに掘り起こしてはいっそ掲げてやろうと思うんだが、一個上の生徒に関係がバレてたんだよな。 恐らくは手を繋いでいるとこを見られたタケシ君経緯。あれ以来なんかタケシ君からの風当たりつえーもん。ハイハイすみませんね男が男と付き合ったりして。
話を戻すがフラれてしばらくした時に、背が高い奴に呼び止められた。 そのぬぼっとした出で立ちには覚えがあった。度々タケシ君の家に出入りする姿を見掛けてたから。
そして問われたのだ。>>30 男と付き合ってんのかって。上手くいってんのかって。
いやいや初接触ですよ?ファーストコンタクトですよ?聞く?聞いちゃう?そんなこと。デリケートな問題じゃないですか諸々色々結構。 さて、どう返したか。
俺の理想としてはこうである。
「ちょっと何言ってるか分かりませんね」
某お笑いコンビの伊達政宗の末裔じゃない方が如くすっとぼければ良かったのだ。 てか普段の俺ならそうしてた。そうするのが俺でしょ。 ]
(103) 2017/12/19(Tue) 02時頃
|
|
[ しかし実際口に出た言葉はこうである。
「続いてれば、こんな、……」
ハイ第一問。後に続いた言葉は何だったでしょうか。 @斑頭になってませんよ。A目つき悪くなってませんよ。B悲しい思いしてませんよ。 思い付く候補をノートの端っこに書きつつ、正解は無い。 何故なら見ず知らずの奴の前で涙腺が崩壊の決壊してしまいそうだったが故に、言葉に詰まった過去の俺がダッシュで逃亡したからである。
家のドアを壊さんばかりに閉めては自室まで駆け上がり、布団でやや泣いた後熟睡した。実際その頃には割と吹っ切れてた(と思う)俺は、翌朝目覚めすっきりである。 学校で完全にスルーされても明らかに合った目を逸らされても平気になった頃だし。
こう言えばまあ向こうが酷い奴みたいだけど、あの時「じゃあ大人になるまで待ってて」とも「別れたくない」とも言えなかったのはこっちだ。 最近はね、思うんだよね。俺の気持ちもきっとその程度だったんだなってね。 だから仕方が無いのね。ハイこの話終わり。* ]
(104) 2017/12/19(Tue) 02時頃
|
|
─ 昼休み ─
[ 美味しい飴をもぐもぐしつつ今日の夕飯のメニューを考えることでHPを回復した俺は、次いで昼食をもぐもぐしようと定位置へ足を運ぶ途中である。 ちなみに今日のお昼は卵サンドと照り焼きチキンパンにいちご蒸しパンである。いちご蒸しパン新登場だったわけだけど果たしてこれは美味しいのか否か。
と、考えていたところに突撃する影。 ]
……茶トラ(大)、か?
[ 何かを訴えるように足元でみゃあみゃあ鳴いてくるには、集まる猫の中でも比較的デカい緑目の猫だった。>>49 名前は付けてない。だって情が湧いたら困る。 だから茶トラが三匹居て紛らわしくったって(大)(中)(小)で分別するレベルだ。 ]
(105) 2017/12/19(Tue) 02時半頃
|
|
お出迎えとかどうした? そんな気の利くやつじゃないでしょ
[ 話しかけては見るものの、返答はにゃーしか得られない。そりゃそうだ。種族がちがうもの。 猫語は分からない。人間語でも英語さえ怪しいのに。日本語だって間違えるのに。猫語は無理っすわサーセン。
どんだけ鳴かれようが分からんものは分からんから、そっと定位置へ向かおうとする。 ところを、視界の端をピンクが掠めた。
は?桜?と目を向けた先には歩く季節外れの桜の樹……ではなく、残念そうに立ち去る男子生徒の背中。 成る程、コイツから逃げてきたのか。と見る俺は、それが例のひとつしかない学校七不思議の正体とは知らない。
にゃあ、と「どうっすか?俺新入りの侵入を拒んでやりましたよ」的なドヤ顔な猫へ「そうっすか……」という顔を返す。 そうすりゃ「いや、どうっすか?褒めるべきじゃないですか?どうっすか?一撫でしません?」みたいな顔をしてくる。
いやいま飯食うから待っててね。* ]
(106) 2017/12/19(Tue) 02時半頃
|
|
明日の天気予想 きっと雪以外 ささみ
(107) 2017/12/19(Tue) 03時頃
|
|
─ 夜・寮 ─
[ ──そう書いたのは、断じてトーコさんが雪を望んでいたからじゃない。 猫が寒そうだからだし。ホントだし。
放課後には天気予想を記すために、また図書館へ行った。
遠回りな指摘?この中では好きに? ……たしかに、直接的な謝罪は返って幽霊を煽ることになる場合もあるし、現実では好きにさせちゃ駄目だが自由帳の中では正しく自由にしてもらって、……いいのか?
自分の伸ばした矢印に刺さる(紙面的な意味で)言葉たちを見て、「ヤダ、責められてる……?」となった俺は、ショボンな悲しい顔をした猫の落書きを新たに記しておいた。 ささみという名は書いてないが書き込みの流れ的に分かるだろう。 因みに俺の絵心は、百点満点中19点である。 ]
(108) 2017/12/19(Tue) 03時頃
|
|
[ 画伯な才能を発揮した俺の絵は、キュートなスマイルをさらにキュートに際立たせるだろう。 てかマジでRさん?絵がうめえな。誰だアレ。
海中を漂う海藻が如くぼけーっと、部屋で書かれていたことを思い出しながら、隅っこの文字を思い出す。 「大人になりたくない」 正に青少年の嘆きと叫びと悩みとその他諸々エトセトラである。 ]
オトナ、なりたいけどナー……
[ とか、思ってるうちは、当分なれないんですよね分かります。 ベッドでごろりんしつつ、ジョニーも分かるぜと言っている。だよな。 ]
(109) 2017/12/19(Tue) 03時頃
|
|
―昼・生徒指導室―
[学生たちは昼飯後の授業中。 今日は午後一の授業がなかったため、よかったものの 普通の人間の、普通の腹は、この時間普通に減るものだ。 長くなるだろうことはわかっていたから 先んじて木島先生に朝方メールを返してはいたが、 やや足早に生徒指導室に戻るもやはり、木島先生とはすれ違ったようだ。 机の上には冷えてしまった『親子丼とほうれん草のお浸し』がある。]
おおー、まじである。
[当たり前だ、そういう約束なのだから。 しかしそこにある激辛料理と甘味以外の食べ物に 少しばかり感動してしまったのである。 いそいそと熱いほうじ茶を用意して、暖房を利かせ、手を合わせた。 箸を手に持ち一口口へと運ぶ。 冷えていてもしっかり鶏肉に染みた味や、卵のまろやかさ。 米の炊き方もちょうどいい。 手作りの飯なんていつ振りだろうか――]
(110) 2017/12/19(Tue) 03時頃
|
|
[時間が変わるように、景色が遡る。]
……。
[真冬に窓も開けるわけがないんだから、 揺れるはずのないカーテンが揺れる。]
…………。
[色取り取りの弁当。 甘い卵焼き、タコの形のウィンナー。]
……、……。
[嬉しそうに笑う顔――]
(111) 2017/12/19(Tue) 03時頃
|
|
[無意識に表情筋が強張って、深い皺を眉間に作っていた。 熱いままのほうじ茶に手を伸ばして一口。]
ん゛っ……あ゛ぁー…っぢ
[また喉の奥を軽く焼いた。 息を吐き出すのと同時に、冬の幻も消え去り 手には薄味だが美味しい親子丼。 数秒見つめてから、一人の部屋で何を謂うわけでもなく。 やがてまたゆっくりと食べ始めた。]
(112) 2017/12/19(Tue) 03時頃
|
|
[試食、でもある昼飯なので感想を送る。 「頑張りました!」なんてメールにもあったもんだから 指導室の中で少しだけ笑ってしまった。 机の上の、間違って買っちゃった味音痴と謂われる食い合わせは 果たして家庭科教師の舌にあう――わきゃねぇと思うけど。
歳が10も離れた相手は、同じ教師であってもどこか幼げな印象があって。 いや、幼いというより柔和だといったほうがいいか。 考え事をしたままコピーの終わった機械の前で ぼんやり立ち尽くしてそうな、ぽやーっと感は 他の生徒たちにもきっと好感を持たれるのだろうなと おれにはない魅力に少しばかりの羨望があったりするわけで。 まあ、おれ顔も怖いし。 そんな彼が何故おれに試食を頼んできたのかはわからないが 久々の手料理というやつにありつけたので、理由なんて野暮なことは聞かずにおいた。
それからはちょっと満腹でうとうとしてみたり。 午後の授業に向かったり、放課後の更に向こうまで 教師というのは忙しいもんだ。]
(113) 2017/12/19(Tue) 03時頃
|
|
―放課後・図書館―
浅見先生、おつかれさまです。 ちょっと図書館使うんで、鍵施錠しときますわ。
[こんな風におれが図書館の施錠をする事は多く。 だからこそ、いつもノートの最後に書き込むことも出来るわけで。
おれを除き、無人になった室内。 図書の紙やインクの匂いと、ほどよく調節された暖房。 部屋の隅においてある『自由帳』は誰が置いたものなんだろう。 細い煙草を咥え、窓を軽く開けると すっかり暗くなった夜空はぼんやりと青を曇らせて 明日は雪でも降り出しそうな色をしていた。 ぱらぱらと、前日分も含めてページを捲る。
気付けば“トーコ”なる女子(?)の書き込みがあったり 矢印が飛んで文章が続いたりしている。 違うやつが短歌を書いていたり。絵も増えていたり。 現実とは違う時間の進むノートを暫く眺めていた。]
(114) 2017/12/19(Tue) 03時頃
|
|
[トーコ、に対するささみのものは 「雪が降ること」に対してのやめてくれ、だと認識して。 続くライの書き込みや、土岐の書き込みは齟齬でも生まれたか?と おれはおれで齟齬していることにも気付かない。 「↑おいおいみんなにこにこしようぜ」 とか書けばよかったんだろうが 面白くないと赤点をつけられそうだったのでやめておいた。
トーコは彼氏とデートだとか。 それをすんなり受け入れてしまっているのは 男子校という場所は――まぁ、そういう事が起こらなくない。 何年かここにいるが、そういうやつらを見なかったわけでもない。 だから、この書き込みも、まあそういうことなんだろう。
前日のおもしろ短歌には可愛い絵も添えられているらしい。 “R”の描く絵はひよこの絵と同じように彩を添えてくれる。 今日は青空の下で笑う少年のようだ。 特に何か書くことはないが、うん、かわいい。 絵なんてかけないからうらやましいもんだな、と思う。]
(115) 2017/12/19(Tue) 03時頃
|
|
[どうにも気になったのは、ふたつ。 ひとつは綺麗な文字で綴られた短歌。 ひとつは隅に書かれた幼い言葉。
何を書き込むか、一度だけ逡巡し。
まだ何も書かれていない次のページに書き込もうと 残りあるページを捲った先には 土岐の短歌が書かれていた。]
おー…かっこいー。
[おれが書こうとした場所に、先に。 おれが書こうとしたことよりも、更にいい書き込みがあって。 この“土岐”という人物は、もしかしたらおれと似ているんだろうかと ふ、と唇が弧を描いていた。]
(116) 2017/12/19(Tue) 03時頃
|
|
[おれが付け足すには、蛇足すぎる。 だからおれはページを捲って前のページにもどした。
いつもはない、文字を挟むような装飾をいれて ささみの怨めしそうな「雪以外」の天気予報の後。 土岐の書き込みが最後になるように残りを埋めた。]
(117) 2017/12/19(Tue) 03時頃
|
|
・-・/--・/-・/・-/--・-・/・・/--・・/・・/・-・-・/-・-・/・-・/---/-・--・/
そらがきれいだな。
“F”
-・・-/-・/・・/----/・・-・・/・・/-・・-・/・-・/・-・-・/-・/・・/・-・・/・・・/
(118) 2017/12/19(Tue) 03時頃
|
|
[見上げる夜空は曇っていて、夕焼けも星も見えないけれど。 ここは『自由』なんだから、いいだろう。
不良教師は煙草を一本吸い終えると 夜空をひとつスマホで撮影した。 雲の隙間からほんの少し星が見えたから。 とはいえ夜空だし、高性能カメラでもないスマホでの撮影。 しかもちょっとだけブレている。
送れる所へ一通、メールを。 もうひとつ浮かんだ顔には、送ることもできない。 どうせまたそのうち呼び出す事になるんだろうし。 その時にでも、見せればいいかと。覚えてれば。
帰る間際見上げた天井に、きれかけの星を見つけ。 司書へのメモを置いた**]
(119) 2017/12/19(Tue) 03時頃
|
|
『天井、蛍光灯切れかけてるんで 用務の人に伝えておきます。
“淵”』
(120) 2017/12/19(Tue) 03時頃
|
地下軌道 エフは、メモを貼った。
2017/12/19(Tue) 03時半頃
|
─ 昼休み ─
う?
[結局グラウンドの花壇の縁に座って弁当を広げていたところ。スマホがメールの着信を告げた。箸をくわえたまま確認して、瞬く。そしてパッと顔を輝かせた後、少し沈黙して、少し伏し目がちに。]
まじかぁ。 えー、まじで〜〜〜〜?ふふふ、… ………………。
[メールをしばらく見下ろして、 すげーなぁ、と、口の中だけで呟く。
いいひとすぎ、とか、やさしすぎ、とか、 おれの好きそーな本わかんの、とか。 自分でも解らないのに? ── 、とか。 しかも、まだまだ。まだまだ、か。
そんだけ、いろいろ考えてくれてるんだな。 ─── いいやつ、だなぁ。]
(121) 2017/12/19(Tue) 03時半頃
|
|
…………だめだ、
[自分のさっきの思考が嫌だ。 ちがうだろ、そーじゃないだろ、 きーちくんはそんなつもりで言ってるわけじゃないだろ。
知ってる、これは劣等感だ。 すきなものが、── スキキライがはっきりしていて、 他人にも、必ずすきなものがあるだろう、 みつかるだろう、と信じている人種。 いやちがう。おれが解らないなんていったから、見つかると良いな、と、協力してくれる、友好的な相手、だ。
眩しすぎて、少し遠くて、息が詰まった。]
……、
[無言でぽちぽち、へんじをうつ。眺める。かこかこかこ。けす。うちなおす。ふう、と息を吐いて、送信ボタンを押した。]
(122) 2017/12/19(Tue) 03時半頃
|
|
[皮肉にみえてないかな、大丈夫かな?おもって、あ、と思う。 肝心なことを書き忘れている。
2通なんてウザいかな。へんに思われないだろうか。 だから、おれは、…気が小さいんだって。
でも時間がたった後に送っても微妙だろうし、もっとへんかもしれない。 迷った挙げ句、もう一通。一言だけの、メールを送った。]
(123) 2017/12/19(Tue) 03時半頃
|
|
[ 高校生が楽しいのは分かる。楽なのも分かる。
お菓子は一日200円と決めている俺だが、それは制限しないと永遠と食べてしまうからである。 だから制限しつつ、一日分を持ち歩きつつ、気が向いたときに自由に食って、口にしたものに魔法の粉がついてなくともハッピーなターンになってる。 んな自分のことを客観視して「かわい子ぶってんな」と思う冷静で冷徹な俺が居る訳だが、「まあまあこんなこと出来んの高校で最後だし許されるでしょうよ」と思う甘たれで優しい俺も居る。
大学生になればこの菓子制度とはグッバイ、そしてお菓子自体ともグッバイするつもりだ。 悲しいがハタチ過ぎた男がお菓子持ってキャッキャしてんの、少なくとも俺の見た目だったらキツ過ぎんだろ。
うん。だから、大人になりたくねえなあという気持ちは良く分かる訳だが。 大人になれば出来ることだって増える。 飲酒は今まで禁じられてたが、合法で飲めるようになるんだぞ。姉に半ば無理矢理飲まされた日本酒は割とイケる口だったし。 ]
(124) 2017/12/19(Tue) 03時半頃
|
|
[ まあね、つまりね、思うわけだよ。 歳を取ることで失うもんもあるけど、得るもんもあるって。
ポジティブに行こうぜポジティブに、と思う俺の脳裏に「だが失ったものは永遠に戻らない……」という魔王的ネガティブ発言が過り嘘でしょお!?となる。嘘でしょそこでネガティブになっちゃう? ]
んー、んん?
[ だりーから音楽かけようと手伸ばした先。 指紋認証にて一瞬で開かれた画面に、メールらしき通知が見えてビビる。見ればマジでメールが来てる。 って思ったらお隣さんでした。先輩か。 ]
(125) 2017/12/19(Tue) 03時半頃
|
|
[ ハイ送信。ぽちっとな。 生憎俺にはそっとオブラートに包んで包んで過重包装かなってくらい優しい言葉を贈る丁寧さが無い。 大体包装しすぎたら、中に入ってる言葉が何なのか、剥ぎ取って読み取るのにも時間がかかる。だろ、って思う。 途中で諦められたら、何を言いたかったのか理解されずに終わっちゃいますしね。
心行く儘に言葉を送った俺は得意気にふひーんと笑う。 ]
はー、あ…… 明日は、きっと ゆき、
[ 以外。続く言葉は欠伸に交じって噛み殺された。* ]
(126) 2017/12/19(Tue) 03時半頃
|
|
は〜〜〜〜…。
[溜息。と、同時に、ボスッ、と。 近くの花壇のふもとに運動部の昼練で使っているボールがとんできた。]
あーーーっぶなぁいっぞぉーー〜〜
[そういって、思い切り投げ返して、少しだけ、すっきりした。]
(127) 2017/12/19(Tue) 04時頃
|
|
─ → 昼休み終了直前・教室 ─
[戻ると話し掛けられる。 なになに?
入江が来た? おれががっこにきてるか聞かれた? ケンカでもしたの?、って]
してないしてない! なんだろ、用でもあったんかなぁ。
[あとできーてみよう、と思う。 ── まあ結局これは夜まで忘れられるのだが。*]
(128) 2017/12/19(Tue) 04時頃
|
|
─ 放課後・図書館 ─
[久々にクラスメイトとだべって遅くなった気がする。 はやくかえろ、と思いながらも帰る前に図書館による。
放課後まで我慢してました。 書き込みがいくつふえるかみるために!
浅見せんせにちっすちっす、と挨拶したとき、 読むのは進んでいるか聞かれた。]
…… 今までのよりは、 めちゃくちゃ楽しくよんでまぁす。いえーい。
[そういって、笑ってピース。 そして、てててーと図書館の奥に向かう。
その一言は本当だ、本当の本当に。 ノートがみえると、オッと小走りになる。誰も見てないからきっとセーフだろ。いそいそとページをめくった。]
(129) 2017/12/19(Tue) 04時頃
|
|
えっすごくふえてる…。 割と利用してる人おーいな??
[その中には見覚えのある字もあっただろうけど、友達の文字を覚えているほど文字の交流はしていない。ノートを貸した相手には、自分の字は見覚えがあるだろうけど、今は文字を作っているのでバレようもないだろう。
まあそれはどうでもよく。 まるでかこまれたり、照れたような顔にはふふふと微笑ましくなって、正解の文字に、ああと納得するまではよかった。 でも、自分の書き込みの後に、ずらあっと返信がついている。 こっちも最初はおお、と嬉しくなって、ちょっとよんで、も、もめてる…?みたいな気持ちになった。
ささみさんは寒いの勘弁なのかな?続くのは、えー、あー?心が女の子とか思われてたりするやつか?…不謹慎だったかなあ。と、わくのは罪悪感。 さいごのしょんぼり顔もアーアーと思う要因だ。]
(130) 2017/12/19(Tue) 04時頃
|
|
[うーん、考えて、取り出したペンの裏でとんとん、と。 まだF>>118の書き込みはなかったので、その後に何かつけたそうかな、とか。いやでも次のページ……、と、めくった先にも書き込みがあった。
短歌だ。 また字足らず。とおもって、少し笑う。]
あしたはきっと、いいひになる…
[声に出してみて、うん。と、頷いた。]
えーどうしよ ……
[とんとんとん、]
(131) 2017/12/19(Tue) 04時頃
|
|
[反則かなぁ、マナー違反? と、思いつつ。
また更に新しいページをめくって、 開いたら最初にみえる場所に。]
(132) 2017/12/19(Tue) 04時半頃
|
|
優しい人、ありがとう。
今日は、ユキ?それとも、ちがうかな…? ささみさんは、フユは、嫌いですか?
冬子
(133) 2017/12/19(Tue) 04時半頃
|
|
あっ、 あ〜〜〜〜、 まあいいか…。
[今日の敗因はうっかり名前を、思い描いていた漢字で書いたことと、予備で使ってた、赤いボールペンで、書いたことかもしれなかった。*]
(134) 2017/12/19(Tue) 04時半頃
|
1
2
3
4
5
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る