270 「 」に至る病
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── 現在 ──
[大人ふたりが寝ても余白のあるベッドにて、 ぐ、と両腕を伸ばす。 あちこち跳ねた細毛を掻き、欠伸をかみ殺しながら 洗面台へと向かう。
鏡の前には、20年前と変わらぬ少年の姿。 薄く骨の浮く胸に残る歪な手術痕も当時のまま。
白亜の建物だけが、まるで生きているかのように 年月を思わせる劣化を続けていた。]
(46) 2019/10/08(Tue) 19時半頃
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[二周りほどサイズの大きなシャツは主の古着で、 気に入りの寝間着のひとつ。 膝から下は剥き出しの侭、顔を洗い終えると ダイニングテーブルに片膝立てて腰かけた。]
おはよ、グスティ ……見慣れない封筒だね。 それ [端に置かれた郵便物に一瞥を向け、>>1 それから朝刊を手に取る。 時事にさして興味を持てずにいるのも相変わらずだが 社会から取り残されぬために必要なことと目を通し。] ああ…ついに、追い越しちゃったな
[生みの親、もとい、シューマッハ社の前社長の訃報に 薄い唇をたおやかに綻ばせる。]*
(53) 2019/10/08(Tue) 20時頃
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[閉鎖的な白亜の建物に届く郵便物は限られている。 医師会関連か、手作りキャンドルの注文、 通販の仲介業者からのダイレクトメール。 遺族から、患者が旅立ったとの報告や礼状も偶に。
見覚えのない封筒への違和感と新聞を脇に置き マグカップを両手で包むと、ず、と啜る。 ただ苦くて咽喉に重いだけの飲み物にも随分慣れた。]
履いても寝てる間にずり落ちるし 風邪をひいたら君が看病してくれるだろう ──…この間みたいに
[上着も、きちんとボタンを留めねば 容易く肩が顕わとなる緩さだが、 指摘を受ければこれ幸いとばかり、襟元を掴み。
"お互いに都合いいじゃないか"
悪辣な笑みを浮かべ、頚筋と鎖骨を晒すだけ。]
(111) 2019/10/08(Tue) 23時頃
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[食事を忌避する吸血鬼と、強要を試みる眷属の。 頑固と意地の張り合いは時代が移ろうと継続中。
互いに踏み締める薄氷には罅割れは無数に広がり、 ほんの少し踏み込み加減を誤れば 容易く割れて堕ちるだろう。
互いに屠り続けてきた、情動の躯が渦めく奈落へと。]
(112) 2019/10/08(Tue) 23時頃
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……? どうかした?
[どうせまた、くだらない後悔を重ねてるんだろ。 指摘は胸の裡に留め、手紙の内容を促す。
何か言い淀むような内容だったかと頚を傾げ、 続く咎めに、す、と眉をひそめ。]
親より先に子を殺した奴のことなんて どうでもいいし
……それが道理だと言うなら、さあ
[妙なざわつきと、得体の知れぬ不安を苛立ちに変えて ふわふわの黄金の塊にフォークを突き立てる。]
(117) 2019/10/08(Tue) 23時頃
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僕より先にグスティが死ぬことになるけど ──…その時は、どんな顔をすればいい?
[先ほどと同じ表情を心がけて、少し失敗した。 震えた語尾を掬いあげたオムレツで塞ぎ ゆっくりと咀嚼する。
僕(しもべ)の為だけに用意されたあたたかな食事。 主が、僕(ぼく)の為に作ってくれた命の糧。
呑み込み終えたら何事も無かったかのように 封書の内容に話を戻すだろう。
稚気の滲む皮肉も健在、と言いたい所だが これでも、以前よりずっと及び腰な自覚はある。]*
(123) 2019/10/08(Tue) 23時半頃
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夜ならいいんだ?
[ああ言えばこう言う。>>136 揶揄を重ね、歪む眉に溜飲を下げる。
朝だろうと夜だろうと構いやしないのに。 此処はふたりだけの空間で、 何時だろうと行為の意味が変わるわけじゃない。
少なくとも己にとっては。]
(179) 2019/10/09(Wed) 01時半頃
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[不養生を嫌うのも、彼がこの身を如何に 按じているかも理解はしている。>>137>>138 牙痕なく滑らかな白肌に残る紅の花弁を撫でて。]
解ってるって だからこうして上着は着てるし 食事だってちゃんと摂ってるだろ
誰かさんと違って
[彼がこうした説教を垂れる時は、 大抵、違う本音を隠している。気がしている。 粗方を聞き流し、苦手なセロリの後味を珈琲で流す。
芳醇な苦みに染まった舌は甘味を求めたが 菓子の食べ過ぎにも苦言が降って来る始末。
一体いつまで、餓鬼扱いするつもりなのか。]
(183) 2019/10/09(Wed) 01時半頃
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………… 、 ん
[意気を沈ませるのも、浮かせるのも彼の一言。 当然のように釦も下もそのままで歩み寄ると、 胸板に半身を寄せ、手紙を覗き込む。 先ほどと矛盾する態度には異を唱えず すん、と白衣の隙間から漂う芳香に鼻先寄せて。] へえ……そんな制度があるんだ
[眷属の進行具合。 何とは言わずもがなだろう。 余計なお世話とは言外に、続く言葉に耳を傾ける。]
(184) 2019/10/09(Wed) 01時半頃
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[悠久か刹那か定かでない寿命を経てから、 宣言通り、主は様々なことを教えてくれたし 己の目線も、真新しい世界に向いていた。
ここ最近はすっかり無精し、通販に甘えているが 蝋燭作りを始めたばかりの頃は街にも出ていた。
その際によく持ち帰ったのが 『ホワイトラビット』のチョコレート。 幼少の頃は療養のために与えてもらえなかった甘味。 限定品はなかなか手が届かないが、 作業台の横には常に飴玉が数個転がっている。
僕らヒトは、脳に糖分が必要だからと宣って。 吸血鬼と眷属に纏わる本もいくつか目を通したが その中でもとりわけ詳しく解りやすかったのが──。]
(194) 2019/10/09(Wed) 02時頃
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ウォルフォード教授…ああ、 前に借りた本で見た気がする そういえばグスティ以外の吸血鬼に 会うのって初めてかも
[紹介に混じる思い出話に、眦を細める。 当人が覚えているかは定かでないが、もう二度と 拝めない学生時代の彼の姿を知っている教授が羨ましく。]
(196) 2019/10/09(Wed) 02時頃
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[それ以上に興味を惹かれたのが、>>159]
……吸血鬼って結婚できるの
[ぱち、と睫毛を震わせ、間近にある瞳を見上げた。 クラリッサ、と名を繰り返し呼ぶ。
数分前は微塵も気乗りしなかった"お使い"に ほんの少しだけ意欲が湧いてきた。]
ん、ありがとう。できるだけ読んでおく 奥さんがいるなら何か可愛い蝋燭を持っていこうかな [無骨な指が銀糸を梳く感触に浸りながら、 さて、どんな形や香りにしようか思案すること暫し。]
(200) 2019/10/09(Wed) 02時頃
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ところで──…うちにも誰か来るの? その、お使いってやつ
……僕がいない間に?
[上向く機嫌は一転、じ、と双眸を見上げる灰青が みるみると光を欠いていく。
眷属を持っている吸血鬼特有の楔は知っていようと、 複雑な胸中が蜷局を巻くのを止められなかった。
こんな調子では益々、彼が遠ざかってしまうのに。 傍に居る為には、自らをセーブしなくてはならないのに。]
ねえ、グスティ。 …足が、冷えたよ
(202) 2019/10/09(Wed) 02時頃
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[蟀谷を撫で、項を払う指先に銀糸を押し付ける。 ほんの少し視線を落とせば、真新しい刻印が 頚筋から鎖骨へ てん、てん と。]
いざ、お使いに行くって時に 風邪をひいて伏せってしまっては、君も困るよね
……グスティ
[腰を下ろせば腿の半分ほどの丈となるシャツを手繰り、 静かに、根気強く名を呼ぶ。 少しずつ早くなる心音は、屹度、聞こえているだろう。]
(203) 2019/10/09(Wed) 02時頃
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[こんなに近くにいるのに、どこまでも遠い。]**
(204) 2019/10/09(Wed) 02時半頃
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[既に陽が傾きつつある午後。 白亜の建物の外、白い野花の絨毯を視界に、 洗い立てのシャツとシーツを竿にかける。
今はきちんと下衣を履いているし、身体は……。]
は──… だ、るい… そろそろ時間を区切った方がいいのか な
[ひとりごち、まだ熱の残る項に触れる。 声音こそ沈んでいるが、表情は頗る穏やかだ。 洗濯を終えると、その場にしゃがみ ぷち、ぷちと、綺麗に開いた花を選んで摘んでいく。]
(280) 2019/10/09(Wed) 22時頃
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["落ち着いた"後、 改めて教えてもらった、彼が請け負う眷属の名には ──実のところ、覚えがなかった。
元より他人への興味が希薄な故に 決して多くない患者の顔も、印象が薄ければ残らず。
けれど、あの"少女"のことは覚えていた。 主と保護者の会話より、 少女が描き殴る絵の方が余程、興を注いで。]
(291) 2019/10/09(Wed) 22時半頃
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───…、 ……
[如何にも、心に闇を飼っている様にかける言葉なぞ無く。 彼女が気づく前にと、傍らで灯していた蝋燭を消した。
いつか、揺らぐ灯りと温かな光に 彼女が癒しや安らぎを得られたらいい、とは思ったが それを口にできる社交性は、当時の己にはなく。]
(292) 2019/10/09(Wed) 23時頃
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── 蝋燭職人としての日常 ──
[コツさえつかめば、素人でも簡単に作れる蝋燭は、 住居スペースですべての作業が賄えるのも良かった。
始めは形を変え、次に好みの香りをつけ それなりのものができるようになると 主以外にも見て貰いたくなって 待合室に飾ったり、興味を持ってくれた患者に分けたり。 ごく稀に、孤児院のマーケットや蚤の市に出品 することもあったが、すぐに面倒になってやめた。
もし、何処かの硝子職人くらい没頭できたなら。 今より主を安心させられたかもしれない。]
(293) 2019/10/09(Wed) 23時頃
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── 出立前夜 ──
[憂鬱な"お使い"へのカウントダウンはあっという間。 外出へ前向きな姿勢を見せたかと思えば 10分置きに診察室を覗きこんでみたり、 ナイフで指や掌を傷つける回数も顕著に増えた。
始める前からこれでは、という憂いも混じり、 舐めて、と強請る表情もどこか幼く、心細げだ。
無理もない。 この20年、ひとりで外出した回数など両手で足りる。]
(298) 2019/10/09(Wed) 23時頃
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グスティ、これ。"あの子"に渡してくれる? 要らなかったら捨てていいからって伝えて
[そういえば件の少女は、 来院した時から眷属だったのだろうか。 過る疑問が主へと音にならぬのは、自らへの 不安の方が強いから。
気を紛らわすためにもと用意したのは 赤と白、緑を基調としたカラフルな小型のキャンドル。 形はクリスマスツリーやサンタの帽子に、靴下。
まだ、炎が怖いのなら、憎んでいるのなら。 そのままツリーのオーナメントとして飾れるように。
──彼女の身に起きた惨劇など、知りもしないで。]
(311) 2019/10/09(Wed) 23時頃
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[あれから、彼の態度に変化はあったか。
あのような審査制度が成り立つということは 四六時中、傍にいた眷属が不在となっても 吸血鬼にとっては大した問題でもないのか。
むしろ気が楽だと、想ってやしないだろうか。 溜息の数が減る、と。]
……それから、…今夜も…
[彼には再三、注意されているというのに。>>139 どうしても考えることを止められず、 肯定されるのが怖くて、直接確かめられず。]
(313) 2019/10/09(Wed) 23時頃
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……そんな顔しないでよ 僕なら大丈夫、 大丈夫だ…から
そうだ、帰りにお土産買って来ようか 何が欲しい?
[腹の底に渦巻く深淵には届かなくとも、 何を按じているかまでは知り得なくても。
今は、重苦しい溜息と、苦い表情が欲しかった。 眷属になった瞬間の、死をも跳ね退ける強さが。]
(314) 2019/10/09(Wed) 23時半頃
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[嵐すら、吹き飛ばしてくれると信じて。>>271]**
(326) 2019/10/10(Thu) 00時頃
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