171 獣[せんせい]と少女
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色と大きさと、日光……あ、あれもおいしそう。 よいしょ、と。
[大きな粒をつけた房を見つけて、 先生の真似してハサミで切る。 つまみ食いする先生に気付いたけど、>>148 わたしもさっき一粒食べちゃったし黙っておこう。 味見は大事、とブローリン先生もたまにしてるし。>>133]
はーい、大丈夫だよ。 みんなで一緒に食べたいもん!
[まなびやの方から、朝食のいい匂いが漂ってくる。 くぅ、と小さくお腹が鳴ったのは聞こえてしまったかな。 ちょっと恥ずかしくて笑って誤魔化せば、 籠に葡萄を入れていく。 他にも桃も、梨も、林檎も、いっぱい。
お腹が空いていた方が、ご飯がおいしいって。 教えてくれたのも、ユージン先生だったかな。]
(165) 2015/10/09(Fri) 00時半頃
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あ、ユージンせんせい。 もう一粒だけもらってもいい?
[籠がいっぱいになった頃に。 食べごろの葡萄を見つける度に一粒ずつくれるから、 お腹の虫は今はちょっとだけ大人しくなっている。]
(171) 2015/10/09(Fri) 00時半頃
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[籠から葡萄を一粒もらい、まなびやに帰る前に寄り道を。 畑の隅っこに、よく見なければわからないくらいに 小さく盛られた土の山。 目印にたてた木の枝は、だいぶ傾いてしまったけど。 その傍に採ったばかりの葡萄を一粒おいて声を掛ける。]
おはよう、とりさん。 今日はね"とくべつなひ"なんだよ。
だから、おすそわけ。
[土の下に眠るのは、いつかの物見小屋で 手の中であんなにあたたかかったはずの、小さな命。
たまにこうしてわたしが畑の隅にいることを、 畑の近くによくいる先生なら、知ってるかな。]*
(173) 2015/10/09(Fri) 00時半頃
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[少し高い所に葡萄を見つければ、>>176 蜂蜜の瓶を取る時みたいに、背伸びするけど。 今は足元が椅子の上じゃないし、大丈夫。 なんて、油断をしてたらつまずいて転びそうになって 先生をハラハラさせながら。
お腹の虫の二重奏に、くすくす笑ってしまった。]
せんせいもお腹空いてるの? おそろいだね。
(187) 2015/10/09(Fri) 01時頃
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[果実がいっぱいつまった籠のうち、 小さい方をよいしょと抱えて。 先生をちょっとだけ待たせて寄り道するけど>>178 今は、おすそわけだけしたらすぐに立ち上がろう。]
おまたせ、せんせい。 早く戻らないとだよね、今日の朝食は何かなぁ。 蜂蜜もあるのかなー。
[果実も甘いけど、蜂蜜は別腹だ。 さっきより帽子をちょっと深くかぶってる先生を見上げて 尋ねられた言葉に、きょとりと目を丸くした。]
(188) 2015/10/09(Fri) 01時頃
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[まだ出たことのない、がっこうの外。 もうすぐ、旅立つことになる実感はまだないまま、 おねえちゃんから、先生達から、 たくさん聞いたお話を思い出して。]
えっとね、したいこといっぱいあるよ!
がっこうにない、いろんなものを見てみたいし 蜂蜜みたいにおいしいものもいっぱい食べてみたいし 本の挿絵についてたような景色も見てみたいし 他にも──……ってよくばりすぎかな?
[声を弾ませて頭に浮かんだことを次々言葉にすれば、 ユージン先生は笑うだろうか。 笑われたならちょっとだけむくれるけど、 またすぐ笑顔に戻って、まなびやの入口へと。]
(192) 2015/10/09(Fri) 02時頃
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[歩きながら、わたしもひとつきいてみよう。]
せんせいは角と尻尾があるけど、 元はどんな姿をしているの?
[ゆらゆら、ゆらゆら。 果実がいっぱい詰まった籠を抱えて 後ろでご機嫌に揺れる尻尾を見つめて首を傾げた。]*
(193) 2015/10/09(Fri) 02時頃
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― 山雀と、ひとつの"おしまい" ―
[一年前。物見小屋で治してあげたあの後から、 わたしの部屋の窓辺に 山雀が一羽遊びにくるようになった。
元気な山雀は、手を伸ばすと逃げてしまうから、 窓辺で囀り遊ぶ姿をじっと見つめるだけ。 たまに食堂から持ち帰ったパンくずを置いておいたり。
────そうして。 あれは空に浮かぶのが夜月に変わった、ある日のこと。
窓辺に見つけた山雀は、動かなくなっていた。 手を伸ばしても、もう逃げない。 あの日のように両手で掬い上げれば、冷たく固い。]
(270) 2015/10/09(Fri) 23時半頃
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[窓の外。 空では他の鳥達が楽しげに囀り、飛び回っている。]
どうして───…
[手の中にあるのは、いつかくる"おしまい"。 どういうものなのか、知ってはいたけど。 蒼い目を丸く見開いたまま驚くことしかできなくて わたしはしばらく窓辺に突っ立ったまま。]
(271) 2015/10/09(Fri) 23時半頃
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[──持ってる命を使ってしまったら。 命を擦り減らしてしまったら。
あのときの、エフ先生のお話の意味を。 大きなしっぺ返しがなんなのかを。 わたしはこのとき、ようやく理解できたんだ。]
(272) 2015/10/09(Fri) 23時半頃
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[両手で包んだ山雀を持って行ったのは、畑の隅っこ。 穴を掘れるところが、ここしか浮かばなくて。
畑では働き者の泥人形がいて。 つるりとした顔で、わたしを見上げた。]
あのね、この子を埋めてあげたいの。 お手伝いしてもらえる?
[ヴェラ先生は近くにいるのかな。 わたしの声、どんな風に聞こえるのかな。
いまのわたしの変な顔、見えてないといいな。]*
(273) 2015/10/09(Fri) 23時半頃
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― いつかの畑の隅っこで ―
[一年前と変わったことのひとつ。 たまに畑の隅っこに遊びにくるようになったわたしは 呼ぶ声に振り返った。>>199]
ヴェラせんせい、こんにちは!
[なんだろう、お手伝いかな? 心配されてるなんて思ってもいなくて 仕舞いこまれた先生の言葉なんて想像もできなくて きょとりと蒼い目を丸くして先生を見つめた。
かさかさと音を立てた紙が一枚、>>200 いたずらな風に巻き上げられて飛んできたから 手を伸ばせば、キャッチ成功。 得意気な笑顔で先生のところへ駆けて行こう。]
(274) 2015/10/09(Fri) 23時半頃
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せんせい、はい! これ飛んできたよ、ここで絵を描いてたの?
[つかんだ紙を広げて見ると。 顔のようなものが描いてあった。 この角みたいなの、どこかで見たような気がする。]
これ、モスキュートせんせい? すごい、せんせいって絵が描けるんだ。 ねえ、ここで見てていい?
[紙を返しながらペンを握る先生に見たいとせがんで。 しばらく絵を描いてる横に座って手元をじっと見てると だんだんわたしも描きたくなってくる。
先生の横で、こっそり紙の隅っこに小鳥を描く。 わたしの一番覚えてる小鳥の姿は、 羽を広げて飛んでるものだった。]*
(275) 2015/10/09(Fri) 23時半頃
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― 畑から厨房へ ―
[隣を歩くユージン先生はとってもゆっくりだ。>>215 おいしい蜂蜜の話に、今日はどんな味がするのかなって たまに少しずつ味が違う蜂蜜の味を想像すれば。 待ちきれなくてちょっとだけ歩く速度が早くなる。
歩きながらお話するのは、外の世界のこと。>>217]
もっとよくばっていいの? じゃあね、街のお祭りも行ってみたい! あとね、あとね!
[指折り数えてもっとあげてくと、 笑った気配にむくれて顔を上げた。 だけど、見上げたユージン先生は とっても優しい顔で笑ってて、つられて私も一緒に笑う。 撫でる大きな手があったかくて、くすぐったい。]
(298) 2015/10/10(Sat) 00時半頃
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うん! ユージンせんせいだったら、いっぱいわがまま言うね。 面白くて楽しいこといっぱいにして、 それでおいしいもの、一緒にたくさん食べようね!
[さっき食べた葡萄の甘さを思い出せば 笑顔がもっと明るくなった。]
(299) 2015/10/10(Sat) 00時半頃
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[まなびやに戻って厨房に向かいながら。>>219 唸る先生に首を傾げる。わたし変なことをきいたのかな。 誰かからヴェスパタイン先生みたいに、 先生達には獣の姿もあるんだって聞いたことが あった気がするけど。]
鹿はこの間、読んだ本で見たよ。 あれに、たてがみがあるの? 尻尾と角はせんせいのを見ればわかるけど……うーん。
[頭の中に描くのは、鹿のような馬のような四つ足の動物。 ふさふさのたてがみをつけて、 さあ次は角をつけようとしたところで つい隣にあるユージン先生の顔をくっつけてしまう。
頭の中に出来上がった帽子を被ったへんてこな造形に、 今度はわたしが唸る番だ。]
(300) 2015/10/10(Sat) 00時半頃
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[厨房に入る手前で。 先生の声がちょっとだけ変わる。 見上げればなんだか笑顔が元気ない。>>220 元の姿って、今より大きくて、そんなにこわいのかな。 もう一度さっき浮かべた、へんてこな姿を想像して。]
見たら最初はびっくりするかもしれないけど…… こわくはない、かなぁ。
だって、わたしはユージン先生の優しいところも 面白いところも、楽しいところも、 いっぱいいっぱい知ってるもん!
[まなびやの中なのに、 ふわりと擦り抜ける風に小麦色の髪が揺れた。 ユージン先生の周りはいつも、優しい風が吹いていて わたしの知らないユージン先生だってこわくない。 そう思ったんだ。]*
(301) 2015/10/10(Sat) 00時半頃
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― 厨房 ―
[大きなユージン先生の後ろからひょこりと覗く。>>232 みんな食事の準備に大忙しだ。 おいしい匂いが漂い、いつも以上に賑やかな厨房を きょろきょろと蒼い目で見まわして。 大事に抱えてた籠を、ユージン先生に渡そう。>>233]
みんな、おはよー!
うん、とびきりおいしいのをとってきたよ。 いっぱいあるから、みんなで食べよ!
(327) 2015/10/10(Sat) 16時半頃
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[籠に入った果物と、ユージン先生を交互に見て はじめてとった果物の中で味見をしたのは葡萄だけ。 他のも、先生がどれがおいしいそうか教えてくれたけど 食べたみんながどんな顔するかちょっとどきどき。
果物を見て喜ぶヒナコのみつあみが、>>278 ユージン先生の尻尾みたいに揺れている。 クラリッサも喜んでくれるかな。 あれ、いつもお手伝いしてるアヤワスカはどこだろう?]
(328) 2015/10/10(Sat) 16時半頃
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悪い子じゃないもん!
[悪い子、といじわるを言うブローリン先生に>>276 ちょっとだけむくれるけど昔みたいに隠れたりしない。 叱られたのだってわたしが悪いことしたのだって 今ならよくわかるし、約束もまもってる。>>0:480 でも助けてくれてありがとうは、まだ言えてないままだ。
戸棚の奥から出される瓶に、蒼い目を輝かせた。 5つ並べられた瓶に詰まっているのは、どれも蜂蜜。 大好物の蜂蜜にもたくさんの種類があるのだと。 この一年の間に知ったこと。 それから書庫にいるモスキュート先生に 植物図鑑をたびたび借りるようになった。
一昨日借りて読み終わった本も、植物図鑑。>>105]
(330) 2015/10/10(Sat) 17時頃
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これがアカシアで、こっちがレンゲ。 スミレとツルバミあと………これなんだろう。
[料理を作るのは今もあまり上手くないけど、 戸棚の奥に仕舞われた瓶の数だけある蜂蜜の>>0:482 見分け方だけはできるようになったんだ。
でもこの瓶は見るの初めてかも。 ずっと仕舞われていたみかん花の蜂蜜の瓶をじっと見て、 味見したくなるけど、がまんがまん。]
(332) 2015/10/10(Sat) 17時頃
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[一緒に果物を取ったユージン先生の味方はするけど、 どぎまぎする顔に思わずくすくす笑ってしまう。>>295 ちょっとだけいじわるなエフ先生に目を瞬く。>>311 今日は、"ふつかよい"じゃないのかな。]
エフせんせいの分もいっぱいあるから、 いっぱい食べてね? 今日はスープだけじゃだめだからね!
[朝に具合が悪いとスープだけにしてしまうエフ先生とも 一緒にたくさん食べたいから。 もう一度、食べてね、とちょっとだけにらんで念押しを。
朝ベッドから落ちることが減った分だけ、 この一年でエフ先生に治してもらうことも減っていた。]
(336) 2015/10/10(Sat) 17時半頃
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[調理台に向かうユージン先生は、何を作るのだろうと 横から手元をのぞきこんでみたり。 意外や意外。魔法のような手つきで 次々と果物が剥かれていくのを見れば、>>297 うずうず、うずうず。]
わたしもやりたい!
[びしっと右手を大きく上げて、お手伝い役を。 火を使うような急ぐものはむずかしいけど、 これならゆっくりやってもいいし大丈夫だよね。 そんなわたしだから、手付きはゆっくりで 先生が4個剥く間にようやく1個剥き終えるくらい。
お手伝いしているうちに、 ミツボシとモスキュート先生。 ヴェラ先生に、パティシア先生と食堂にくるみんなに いつものように、おはようと元気にあいさつをして。
できあがった料理を運べば、さあ朝食だ。]*
(337) 2015/10/10(Sat) 17時半頃
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― はじめて、眠れなかった夜のお話 ―
[畑の隅っこに、山雀を埋めた日の夜。 わたしは夕食に出た蜂蜜漬けの果実を残してしまった。 その理由を隣に座ってて 残りを食べてくれたコリンは、知ってる。>>358
そして夜もいつも寝つきがいいのに、すぐに眠れなくて。 ベッドの上で布団をかぶって、もぞもぞ、もぞもぞ。 たまらず、ぴょこんと飛び起きた。]
そうだ。 お水、飲んでこよう。
[喉は渇いてないけど、 冷たい水を飲んでスッキリすれば眠くなるかなって。 いくつかまだ灯りがついてる部屋があったりして のぞきたくなる気持ちをぐっとおさえながら。 夜月の照らす静かな廊下を、ぺたぺた歩いていく。 お手洗いと浴場を過ぎて外に出れば、井戸はすぐそこ。]
(369) 2015/10/10(Sat) 21時頃
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ひゃっ! つめたい。
[井戸から汲んだ水を桶に移しながら、 跳ねた飛沫の冷たさに小さく声を上げて。 井戸の傍らにしゃがみこめば 両手で桶の水を掬い、冷たい水で喉を潤していく。]
……あの子も、つめたかったね。
[今椀の形を作った手の中にあるのは、冷たい水。 じっとしていれば指の間から零れ落ちて、 だんだん減っていくそれを、なくなるまで見つめてから。 もう一度、掬い上げる。
────ぽちゃん。
何度掬っても、どうしても零れ落ちてしまう水。 気づけば、手が冷たくなるまで何度も何度も、 わたしは水を掬っていた。]
(370) 2015/10/10(Sat) 21時頃
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[手の中の水に映る、わたしの変な顔。 治してとお願いした時の、エフ先生みたいだ。>>0:124
なるべく使わないようにしたいちから。 なんでかなって、思ってたけど。
こんな気持ちだったから、なのかな。]
(371) 2015/10/10(Sat) 21時頃
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[何度も何度も。 繰り返し、水を掌に掬って。]
……ふ、わ、くしゅん。
[冷えた夜風にくしゃみが出て、手を止めた。 響いてしまったそれにびっくりして 聞かれてないかと慌ててきょろきょろ見回したんだ。]*
(372) 2015/10/10(Sat) 21時頃
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― いつかの畑で、先生と ―
[頷いたヴェラ先生の横にちょこんと座る。>>344 座っても大きなヴェラ先生隣は いつも時間の流れがゆっくりで、ほっとする。
泥人形に手伝ってもらって畑に山雀を埋めた日。>>343 小さな山を作り終わった頃、 いつからいたのか隣にヴェラ先生が立っていた。 ひんやりとした大きな硬い掌が、頭を撫でる。 歪んでしまう顔が見られたくなくて、 わたしは俯いたまま。
それでも先生は黙ったまま、頭を撫でてくれた。 あのときは、何も言葉はなかったけど。 それがとっても安心したのを、覚えてる。]
(405) 2015/10/10(Sat) 22時半頃
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できた! あのね、この子ねとっても綺麗な声で鳴くんだよ。 ミツボシの歌声みたい。
[借りたペンで描いた小鳥を、先生に見せて。>>345 わたしの記憶の中の山雀の姿を、弾んだ声でお話する。 それが終われば、ヴェラ先生の話す番。>>346]
こうして描けば、ずっと覚えてられる……?
[描きながら、前より山雀の姿が思い出せなくなってる そのことに、気づいてたから。 覚えてられないわたしは、 やっぱおちこぼれなんだって落ち込んでたから。 こうすれば、ちょっとでも長く覚えてられるのかな。 紙の空で羽を広げて飛んでいる小鳥を指で撫でて
記憶の欠片をつなぎとめる、蒼い目を細めた。]
(406) 2015/10/10(Sat) 22時半頃
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[そうして付け足された先生の言葉は、 ちょっとだけ落ち込んでるみたいに聞こえて。 ぷ、と思わず小さく吹き出しちゃった。
先生の絵に角がなければ、 わたしもモスキュート先生だってわからなかったから。]
せんせいも、練習するんだね。 じゃ、わたしも一緒に練習する!
[そしてその日は畑の隅っこで、 覚えてる限りの小鳥を新しい紙にいっぱい描いたんだ。]*
(407) 2015/10/10(Sat) 22時半頃
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