105 CLUB【_Ground】
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[生まれたばかりの個体に、歌はどんな影響を与えるか。 研究者らしい好奇心から、ティーはマイクに唇を寄せた。
画面の中の少女と重ねながらも、わずかに変えた音程で、 虹の向こうへ思いを馳せる歌を口ずさむ。]
──If happy little bluebirds fly ──Beyond the rainbow ──why oh why can’t I?
[少女が歌うそのままに、 飛び立てぬ己の身をもどかしく歌うしめくくり。
しばらくそうしてゆれる大きな尻尾を眺めていたけれど 職員に呼ばれれば、意識は本来の職務へと戻り、 未練もなくその場を立ち去った。]
(@47) hana 2013/12/26(Thu) 13時頃
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[(グループ未定)44122と刻印された部屋の子を 後に自ら販売を手がけることになると、まだ知らぬ頃の話。
ティーも忘れていた研究の合間のひとときに 歌った声がその子の記憶に残っているとは、思いもしない**]
(@48) hana 2013/12/26(Thu) 13時頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
hana 2013/12/26(Thu) 13時頃
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─問題集なう─
[たかしくんの素性に始まり、
・りんごを一人で何個も買おうとする理由 ・たかしくんにお金を渡したのは誰か ・一人で買い物は危ないんだぞ ・たかしくんの年齢 ・たかしくんの身長 ・たかしくんの好きなお菓子 ・たかしくんはクリスマスパーティに来ないのか
etcetc... 永遠に尽きない好奇心の産物にいちいち説明をつけていたら いつの間にか内容よりそっちがメインになっていた。
……終わった。
ティーは天井を仰いだ。]
(@58) hana 2013/12/26(Thu) 23時半頃
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…────、
[>>@53妙に嬉しそうに 意地の悪い笑みを浮かべるフーの横顔を見て ティーは天井を仰いだまま考える。
ぽむ。 ティーは手を叩く。]
あ、そうだ。 忘れてた。 オレねぇ、ダンス始まったら 司会交代することになってるからぁ。 面倒見れるの、それまでねぇ。
[声を買われたのか、 本部に言い渡された仕事は司会の交代要員。
ダンスはパーティの中程から始まる。 それまでは時間をやるからあとは自分でなんとかしろと 画面に向かう上司へ、にこにこと手を振った。]
(@59) hana 2013/12/26(Thu) 23時半頃
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─Xmasパーティ会場─
[クロークにコートとストールを預け ミッドナイトブルーの燕尾服で 会場の端に立つティーの横には 見栄えのする体躯を黒のスーツに包んだ ホレーショーの姿があった──かもしれない。
電車の中で、必死に教えこんだ
・料理は一皿に三品以上乗せないこと ・キョロキョロしすぎないこと ・客をじろじろみすぎないこと ・勝手にティーの側を離れないこと ・出来たらじっとしていること ・酒はぜっっったいに飲まないこと
さて、いくつ守れるだろうか──?]
(@60) hana 2013/12/26(Thu) 23時半頃
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ティソは、ミナカタを風呂からぺしぺしした。
hana 2013/12/27(Fri) 00時半頃
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─Xmasパーティ会場>>108─
[その二人を見た瞬間、誰かわかった。 流れる滝のような銀灰の髪、隣にたつのは白い白い肌。
けれど、飾り毛のついた猫の耳が生えていたのは──]
…──おひさしぶり、サー。
[眼鏡の奥のアイスブルーが一瞬まるくなる。 けれど、すぐに趣向を理解し、くすくすと目を細めた。]
面白いことをするねぇ。
[懐中時計のチェーンを左手指に絡め、首を傾げる。 するりと鎖を解いた指が向かう先は──]
(@61) hana 2013/12/27(Fri) 02時半頃
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きみの猫、なでてもいいかな? サー──クロイツ?
[銀灰の耳の、長身の猫。 許可を得るように赤い目を見た後、 傷付いた喉に指先は向かった。
子猫に触れえたか、 それとも、猫を守る騎士(ナイト)に阻まれたか。 ともあれ、ティーは懐から一通の手紙を抜き出した。]
……これ、ヤニクからシーシャにって。 あとで読んでやって。
[飼い主(シーシャ)へとそれ>>-1919を手渡して、 にこり、と笑った。]
それじゃ、二人とも、楽しんで。
(@62) hana 2013/12/27(Fri) 02時半頃
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──サー。
[背を向けようとする二人──猫の方へ、 やわらかい声が掛かる。]
ねえ、ひとつだけ聞いてもいい? ……まあ、見ればわかるけど。
それでも、聞きたいんだ。
(@63) hana 2013/12/27(Fri) 02時半頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
hana 2013/12/27(Fri) 02時半頃
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─会場までの長い道のり─
[ぶすくれた顔のおおきな子供の手を引いて、 地下鉄へと続く階段を下る。 街を歩くのも興味津々で、寄り道を止めるは一苦労だった。
地下鉄構内へ来るともう、お祭りかという騒ぎ。]
におい? ……んー、オレにはいつものにおいだけど……?
[人のにおい。食べ物のにおい。 地下を流れる湿った空気のにおい。 酔っぱらいが戻したゲロのにおい。
様々なにおいで溢れているだろうけれど、 あいにく人間のティーにはそこまで感じ取れない。 首を傾げて、面白そうにHの反応を見ながら、 耳がぴるぴる動いた時だけは慌てて注意した。]
(@64) hana 2013/12/27(Fri) 03時頃
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[しかし、地下鉄に乗り込んだ途端、 彫像のように黙りこんで硬直してしまったH。 注意事項を伝えてはみるものの、上の空、といった様子。
かたことのような返事を短く返すだけのHに ちゃんと伝わったか心配しつつも、 おかしくてくすくすと笑ってしまった。]
H、こっち。
[生地が伸びそうなくらいの力で袖を引っ張っていた手を ティーの細い指が握る。 大丈夫だよと言い聞かすように、 地下鉄が止まるまで手を握っていた。*]
(@65) hana 2013/12/27(Fri) 03時頃
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─Xmas Party─
[Hはまだ側でおとなしくしているだろうか? Hへは、研究室を出てすぐに ヤニクからだという手紙>>-1921は渡してある。
サムから受け取った手紙はもう四通。 一通は自分に宛ててだったので、 荷物と一緒にクロークに預けてある。
テッドとイアンには、それは渡せただろうか。 もう一通は────]
(@66) hana 2013/12/27(Fri) 03時半頃
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────……。
[懐の、封筒の縁を指先がなぞる。
(チアキ)
──唇が、かたちだけ、その名をなぞる。
場内は、愛で結ばれたカップルたちで溢れている。 さんざめく熱帯魚のように 青い水の底で、寄り添い合ってゆれる恋人たち。
この中のどこかにあの子がいる。 そう思うと──隣ではしゃぐ声>>216さえ、どこか遠く。]
食べるのは乾杯のあとね。 あれはシャンデリア。 んー、おおきいのもあるねぇ。
[笑顔ばかりは隙のないまま、視線は水底をさまよった。]
(@67) hana 2013/12/27(Fri) 03時半頃
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[その子が会場に入って来た瞬間、 さまようアイスブルーは、凍ったように時を止めた。
惹きつけられる色彩。 はしゃぐ声。
どれも、痛いくらいの思い入れがあって、 一日も、忘れられなかった。 忘れたいとも思わなかったけれど。]
──── 、
[もう一度、舌が音にならない名の輪郭だけをなぞる。
水底にゆらめく太陽の花。 寄り添い合う、二輪の向日葵。]
(@68) hana 2013/12/27(Fri) 04時頃
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[細い指が、すがるようにポケットの中の銀に触れた。
ロケットの中には、 まるく切り取られた白い画用紙が嵌っている。 ただスケッチブックから切り離しただけの 何も描かれていないそれは、 ティーにとっては“約束”の切れ端。
果たせるだろうか──? 叶えられる、だろうか。
────銀のロケットに指を絡め、 ティーはそっと、深呼吸をした。**]
(@69) hana 2013/12/27(Fri) 04時頃
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[>>220Hのおもしろい勘違いはあえて訂正しない。
どうだろうねぇ? と、笑って首を傾げるだけ。
甘ったるい水槽を泳ぐ紳士たちの群れに ひときわ目立つ色彩を見つけると そんな余裕はなくなってしまったけれど。]
(@83) hana 2013/12/27(Fri) 13時頃
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[その名を繰り返す声が、頭上から降る。>>222 そんなに繰り返さなくてもわかってる。
かれらが会場に入って来た瞬間に、 きっと誰より先に見つけてしまっていただろうから。
燕尾服の袖を引っ張られて、 身体は前へ傾く。 けれど、足はその場に縫いとめられたように動かなかった。
それは、傷つくのが怖かったからではなくて、 ふたりが、とても────]
(@84) hana 2013/12/27(Fri) 13時頃
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[仕立ての良いスーツを着込んだシメオンは、 さすがに場慣れしているのか、凝った会場の内装にも さしたる興味はなさそうだったけれど、 寄り添うぬくもりから決して離れない とでも言うような距離を保って、こちらに近付いて来る。
隣を歩く小柄な──すべてが愛らしいその子は、 すこしカジュアルダウンした服装に、 向日葵色のストールで首もとを飾っていた。
つけて来てくれるなんて思っていなくて、 不覚にも、まとった笑みがゆらぎそうになる。
だから、陽光を浴びて揺れる向日葵のような髪の 飼い主の表情を、じっと、見つめ、 ぴこぴこと動く耳と、揺れる尾の持ち主の表情に そっと視線をうつし──。
(──あぁ、よかった)]
(@85) hana 2013/12/27(Fri) 13時頃
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[“しあわせ”の在り処を感じ取った唇から、 ようやく、寒さゆるむ春めいた、 やわらかな声を零す。]
ようこそ、シメオン。 おひさしぶり。
ひさしぶりだね、チアキも。 ……いや、目を合わせるのは初めてだから はじめまして……かな?
[同じ、やわらかな仕草で、ゆるやかに首を傾げ]
……ティーだよ?
[くすり、と笑った。
やっと真っ直ぐに見ることを許された つぶらな瞳に視線は重なる。]
(@86) hana 2013/12/27(Fri) 13時頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
hana 2013/12/27(Fri) 14時頃
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[>>229服の裾を握るチアキの手に 守るように、引き寄せるように、 シメオンの手が重なる。
チアキが自分以外の名前を呼んだことに もしかしたら嫉妬したのかもしれない。 まだ少年の面影を残す幼い顔立ちが チアキとの距離が縮むとほっとしたように和らぐ。
その表情を見ながら、 頭上からはしゃぐ声>>244を聞く。 幸せそうでよかった、と。
────あぁ、ほんとうに。
瞳はチアキを映したまま、ティーは頷いた。]
(@92) hana 2013/12/27(Fri) 20時半頃
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[頭上に太陽のある限り、 きっとこの向日葵は上を向いていられるのだろう。 そう思うと、 ティーの胸は偽らざるあたたかな気持ちで満たされる。
寄る辺なき心に寄り添う太陽の花。
それは紛れもなく、 ティーが求めたしあわせのかたちだったから。]
(@93) hana 2013/12/27(Fri) 20時半頃
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[明るい陽射しのような笑みでしあわせを謳う栗鼠の子を ティーは眩しげに見つめた。
──そのまま時が止まることを願おうと、 現実には、時は動き続けるもの。
シメオンが、チアキの手を引いた。 会場内にはさまざまな珍しいものがあって それを見せてあげようとでもしているのだろう。
ティーも慌てて懐を探り、一通の手紙を取り出すと>>-1920]
(@94) hana 2013/12/27(Fri) 20時半頃
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これね、ヤニクから。 サムとヤニクは今日来れないから、 代わりに渡して欲しいって、手紙預かって来た。 あとで読んでやって?
さあ、そろそろ行って。 パーティの時間は限られているよ。 こんなところで油を売ってないで、楽しんでおいで。
[チアキの手に手紙を握らせ、 ティーは左手をチアキの頭へと伸ばす。
シメオンが許せば、 やわらかそうな茶色の髪をくしゃりと撫ぜ]
バイバイ。 ────ううん。 またね、チアキ!
[ティーは最後まで、笑みを絶やさず二人を送り出した。]
(@95) hana 2013/12/27(Fri) 20時半頃
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[離れていく二輪の花が、 水底で仲良く揺れている。]
──ねー、H。 オレしあわせそうな顔、出来てた?
[硝子ごし、アイスブルーが虎の子を見上げる。
首を傾げて尋ねるティーは、 軽く気の抜けたような顔をしていたかもしれない。]
(@96) hana 2013/12/27(Fri) 21時頃
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[前を向いて、虹の向こうへと歩きはじめたチアキ。 おひさまみたいな笑顔をこころに刻んで、 ティーもまた、未来へ歩き出す。
太陽と、太陽が咲かせた向日葵を忘れない限り、 自分の進む道の先に、 自分によく似た誰かのしあわせがあると、 信じていられるから────。**]
(@97) hana 2013/12/27(Fri) 21時頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
hana 2013/12/27(Fri) 21時半頃
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─その後─
[乾杯のシャンパンが、水底の泡のように煌めく。
乾杯までは、と教えていたせいか、 乾杯が済むやいなやHはミルクの入ったグラスを手に 料理の並ぶテーブルへと駆け出した。
あかん。
ティーはすぐさま、グラスを手に追い掛けた。]
H、ストップ! ストーップ! 直接大皿から食べなーい!
[サーバーを両手に持って料理を口に運ぼうとする 虎の口を塞ぐように手を挟み、必死で止める。]
(@100) hana 2013/12/27(Fri) 22時頃
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お酒ぇ……? ……からい。 あと、苦い。
[適当である。]
飲んだら翌朝頭痛くなるからぜぇったいだめだからねぇ。
……と、オレそろそろ行かなきゃ。 H、ほんとにひとりで大丈夫……?
[大丈夫じゃない。 絶対大丈夫じゃない。
確信があり、その場を離れられずにいたその時、 ひらり、足元に落ちた紅。>>@74 影の揺らめく水底に 鮮やかに射した色彩に目を奪われていると 烟草でしゃがれた声が、交代を告げた。]
(@101) hana 2013/12/27(Fri) 22時頃
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────。
[目を上げて、一瞬ぽかんと見入る。
濡羽色のスーツに やがて来る東雲を予感させる藤色のタイ。 カツリと固い音を立てる靴は影を反射して艶を放つ。
胸に飾られた開きかけの紅薔薇が妙に嵌っていた。]
…──── 似合わない。
[ふいと目を反らし、呆れたように言う声には すこしだけ悔しげな響きが宿っていた。]
(@102) hana 2013/12/27(Fri) 22時頃
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[>>@104鳥肌。
信じられないものを見る目で アイスブルーがフーを映す。]
……雹でも降るかも。
(@111) hana 2013/12/28(Sat) 02時頃
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[Only you are seen?
ジョーダン。 オレの目に映ってるのは幸せそうな恋人たちであって こ汚いおっさんが変装した姿じゃないですよ、っと。]
感謝してよねぇ。
[一瞬でも目を奪われた時間などなかったように ふ、と笑って肩をすくめた。]
ん、 ──Merry Xmas.
[ひら、と手を振り、司会の席へと向かう。 蝋燭のゆらめきが作る水槽の底、 ダンスの時間はもう間もなく──**]
(@112) hana 2013/12/28(Sat) 02時頃
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─イヴの夜 AM0:00─
[誰もいない研究室。
ノートパソコンの青白い灯りの中で、 ティーはじっと一枚の画用紙を見つめている。
何度も、何度も。 内容を記憶してしまうほどに読み返した手紙の中の一箇所。 書いた後に指でこすって消したような文字がある。
右手に銀のロケットを握り、 左手の指先でそこをたどり、 見えぬ一文に重なる想いがあったことを願いながら──
瞼を閉じて、そこにくちづけを落とした。**]
(@113) hana 2013/12/28(Sat) 02時頃
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