160 東京村
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―エピローグ・なにも変わらない話―
[鏡の中のアイリスの騎士が体を反らした。 ソイツが、俺となんの繋がりもない行動を見せてはじめて、あの画像はもう見慣れてしまったと思っていたはずなのに、そこにアイリスがいるのだと、実感してしまった。 実感してしまうと、もうダメだった。胃の中から、なにかがせり上がってくる。 口を押さえてそれを押し止めようとしても、間に合わなかった。 そしたらもう、鏡の中のそれを直視できなくなっていた。 ソイツが拾った『なにか』を知るのが、怖くなってしまった。
ソイツが俺を見た。おずおずと俺はソイツを見返した。 鏡の中のソイツは、心底軽蔑したような、今にも泣き出しそうな、顔をしていた。
ソイツが拳を振り上げた]
(3) Borit 2015/06/11(Thu) 13時頃
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[手にした鏡が、突然砕けた。 いくつかの破片が飛び散って、頬を微かに掻いた。 俺は動けなかった。
何が出来るわけでもなく、会社にも捨てられ、自分にさえ見限られ、それでようやく、目が覚めた思いだった。 アイリスの失踪をきっかけにして、この街でなにかが起こっていた。 俺はその一端に触れ、誰にもなにも与えることなく、ただ自分の弱さを知った。 俺は騎士でもなかった]
(4) Borit 2015/06/11(Thu) 13時頃
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[自宅に戻って、洗面台の前にたつ。 ケータイが微かに明滅して、未読のメッセージを伝えた。
『ごめんね。もうすぐ終わると思う』
そうだろうな。 ひとつ頷いて、俺は髭剃りに手を伸ばした。 新宿のあの鏡の中で見た鮮やかな赤黒が、脳裏にこびりついていた。 自分の手首に髭剃りを添えて、ふと、視線を向けた。 安心安全なやつだった。 声に出して笑ってしまった。俺は終わらすこともできないし、最初からその覚悟もなかった。 でも、声に出して笑ってしまうと、もう、自分の間抜けさが、弱さが、受け入れられてしまったような。
『もうすぐ終わると思う』 終わらねーじゃん。
ソイツが問いかける。 『お前は誰だ?』 知らねえよ これから何かになるしかない]
(5) Borit 2015/06/11(Thu) 13時半頃
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