184 【RP】Septimo Oves Errantes【R18】
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( あいつは俺を怒らせた )
[ 頼る気は、欠片も無かった。今の所は。]
(34) 2016/02/25(Thu) 19時半頃
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[ 鍵穴のある扉があるからといって、 鍵が都合良く落ちているとは限らない。
寧ろ、誘拐された身である。 犯人が持っているに違いないとさえ考えて、 資料など目もくれずに鍵穴を覗き込む。
そしてそっと一番小さな折り畳みナイフを 取り出すと、穴にかざしてみた。]
…………無理か
[ どう見ても刃の方が太い。 小さく溜息を吐くと、 ナイフを折り畳み、ポケットへ戻した。]
( 鍵に足が生えて歩いてくれば良いのに )
[ そんな事はあり得ない。 まだ暫くは座り込んだまま鍵穴を睨み続ける。]
(44) 2016/02/25(Thu) 21時頃
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……あ……!
[ 床に胡座をかいたままハッとした様に。] ファイルに金具は使われてるか?
[ やっと資料の方を見た。 腰を浮かせ、手を伸ばし、一冊を取る。 背表紙などお構いなしに。すると。]
……何だこりゃ
[ 貼られていた写真に見覚えがあり。 知り合いでもなければ最近見た顔でもない。
事件を起こし世間から消えたミュージシャン。 公表されていなかった筈の、 本名らしき名前と細かな経歴が並んでいた。 これは本物だろうか。まじまじと眺める。]
(47) 2016/02/25(Thu) 21時半頃
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[ 手にしたファイルに書かれているのは 暴力事件を起こして消えた芸能人について。 その余罪の多さに驚いた。 報道は一部だったのか、記載が嘘偽りなのか。 ぱたりと閉じれば、本棚を見回して。
簡単なお仕事中の少女(>>46 ヨーランダ)は 男がいるような奥の方まで 足を伸ばしていただろうか?もし視界に入れば]
……出られたのか
[ そう、率直な感想が漏れただろう。 彼女の部屋の前に人が集まっている時、 出てくる気配はなさそうだったゆえ。 姿が見えたなら白髪を綺麗に纏め上げる リボンだけが鮮やかで浮いて見えたか。 いきなり馬鹿にしたりはしないが、 頭上あたりをじっと見てしまっただろう。]
(48) 2016/02/25(Thu) 22時頃
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[ 歌声が聞こえ、近付いてきた(>>52)か。 資料を手放しそちらを見れば悲鳴の女。 出られたのか、と率直な心の声が漏れた。] ( 貧困層の女か )
[ 広間で死体が現れた時ぶりに姿を見た。 薄汚れたワンピースは元の色を残していない。
……何故彼女がともに誘拐されたのだろうか。 少なくとも身代金は期待出来なさそうだ。
犯罪者のする事は理解出来ない、と。 自身のことを棚上げで失礼な事を考えた。]
(55) 2016/02/26(Fri) 00時頃
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ヨーランダはスミレ…、覚えとく
[ この男は花(>>53)など理解しない。 きっと口だけになるのだろうがそう答え。]
俺は出利葉 圭壱。警察だ
[ 素直に名乗り返した。 この者にも名を教える位問題ないだろうと。 先程は聞こえなかっただろう職業も序でに。
危機的状況で過度な期待をされても困るが 基本的にこの職業は気に入っている。 選ばれた層の選ばれた者にしかなれない、 多方面から羨望の的となる職業であり。]
(56) 2016/02/26(Fri) 00時頃
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[ そして目の前にいる少女の様な、 見るからに貧困層然とした者が、男は好きだ。 彼女らが惨めで哀れなほど愛らしく見える。
彼女らが自身を頼ったり ──或いは此方が踏み躙ったりする瞬間は 甘い甘い蜜の様な快感を覚えるのだ。]
もう、大丈夫なのか? 怖かっただろうに
[ 先程までの怯えを忘れていた様子なら ほんの少し柔らかく気遣わしげに 笑みを浮かべながら確認してみようかと。
思い出してまた怖がる仕草が見れたなら きっと堪らなくて内心で嗤うのだろうし。 それ以外の反応でも、 彼女がどんな人間か多少知れるだろう。]
(57) 2016/02/26(Fri) 00時頃
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[ 扉の隙間から事細かに そして何を見られていたかは知らないし 観察力の高さもまた、知らぬこと。]
(58) 2016/02/26(Fri) 00時頃
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[ ──── テメェは花じゃねぇ、玩具だよ ]
(82) 2016/02/26(Fri) 08時半頃
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[ ペラペラ良く回る舌(>>68 ヨーランダ)だ。]
へぇ、良く知ってんじゃねェか
[ 浮かべていた作り笑顔が消えた。 どこでそれを知ったのだろうか、 然し彼女の告げた内容に文句があった。 未だ怒る程ではなかったのだ。]
( 俺様は殺人鬼じゃなくて英雄だ たったの一度ミスを犯しただけ それまでに一体何人のゴミを救ったと 嗚呼そのミスを犯した時ですら 救われた命が幾つあると思ってる? )
[ 酷く呆れて見せながらそう言い切って、 汚い言葉を吐く愚かな少女の細い首を掴んでは 言い分を受け入れる迄締め上げようと──── ──然し介入する者(>>70 ニコラ)が居た様だ。]
(83) 2016/02/26(Fri) 08時半頃
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[ コツリコツリと一直線にこちらに向かう音。 そして美しい金が視界に飛び込んだかと思えば 流暢なフランス語が鼓膜を揺らし(>>73)。]
……あァ?
[ 今まさに手を掛けようとした細首には、 別の物が突き立てられてしまった。 噴出する血液は近さゆえに己にも掛かったか。
──嗚呼、俺様の玩具が傷付けられた!
誰かにとっては人形たり得無い物でも、 自身にとっては嬲り倒す為の愛らしい玩具だ。 他者に奪われかけの今、より強くそう思う。
彼が彼女の声を止めようとして動いた事も 騒がしく思っていた事すらも知らないが
醜い悲鳴(>>77)が疎ましいのは男とて同じ。]
(84) 2016/02/26(Fri) 08時半頃
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騒ぐんじゃねェよ…!!
[ 首に伸ばした手の行き先を口許へ変えると 抑え付けてその汚い悲鳴を止めようとした。
けれども全ては防ぎきれなかった様だ。 人の集まる気配(>>81 櫻子)が感じられたか。
ならば余計に玩具と遊べなくなるじゃないか。
──────ぷつん、と。 その後の行動は、きっと速い。]
(85) 2016/02/26(Fri) 08時半頃
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[ 彼女の手が此方に伸びてきた(>>78)としても それはきっと助けを求めるためではなく 抵抗する為だっただろう。
男には負傷がどの程度酷い物かはわからない。
そしてニックは自身の動きを見ても その凶行を緩める事はなかったのだろうか。
──何れにせよ、 彼女が死にかけだろうと既に死んでいようと きっと気付かずに。
最期の一瞬迄彼女の生命を遊び尽くす気で。]
(86) 2016/02/26(Fri) 08時半頃
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嗚呼、ヨーランダまだ死ぬな……!
[ 独りよがりの願望を吐き出すと、 人が集まってくる前に少女の身体を抱え上げ 奥の扉へ向かおうとしただろう。
きっとあの先なら誰にも邪魔されない。
抱えあげた彼女の服から鍵が落ちるなんて 都合の良いことがあればそれを使ったか。 なくとも蹴破って入り適当な物で扉を塞ぐだけ。
先ほどまでの警戒など思考の外。
さて行動はどこまで思い通りになったか、 怒る男の認識と現実は違ったかも知れない。]
(87) 2016/02/26(Fri) 08時半頃
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[ 白髪が真紅に染まる様(>>89)は、 不気味で見られたものではない。
そればかりか玩具が横奪された事を 実感させられ、忌々しくさえ思う。
────嗚呼、しかしどうだろう。
出生を意味する"赤"と、別れを意味する"白"。
丁度それらはこれから二人が地下室で 幾度となく繰り返すことになるかも知れない "生"と"死"を象徴する取合せだったか。
今や知る由も無い事だが。]
(104) 2016/02/26(Fri) 20時頃
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[ 口を押さえつけても声を出し続けられ(>>89) 内容がぱたりと謝罪にかわろうとも(>>90) 男が気にする様子を見せることはなかった。
手に入れたばかりだが壊されかけの玩具と、 玩具に手を掛けた男とを、 天秤にかけて計っていたものだから。
──死なれたらもう怒りをぶつけられねぇ。 判断基準はそう相成り、現在に至るのだ。
ナイフを相手の右目目掛けて突き出すも、 身を引かれたために浅く突き刺さった(>>93)。]
人様のモノに手ぇ出して何とは何だッ!
[ そのまま拳で押し込んでやりたかったが 片手は玩具の口を抑え続けている為届かず。]
(105) 2016/02/26(Fri) 20時頃
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[ ファイルの雨を浴びる男から"人形"と 聞こえたなら────────────]
(106) 2016/02/26(Fri) 20時頃
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[ 幾度となく頭の中で所有者を主張して、 傍らの血と涙とで顔をぐちゃぐちゃにした ソレ(>>91)を担ぎ上げた。
その身体を冷たく感じ、眉を跳ねさせる。 尤も己が熱くなっていただけだったか。 けれど死んでしまう、と焦った。
──そうしてするりと肩に滑り落ちてくる鍵。 扉に向けて走り出しつつも、 反射的に手の中に納めてちらと見た。]
………………。
[ 嗚呼、これは探していたモノか。 もしや神は居たのやも知れない。 見つけたら勿論教えると言ったが、 当然そんな場合ではなく。]
(107) 2016/02/26(Fri) 20時頃
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[ 鍵は鍵穴に──刺さった。 そして、回る。 カチャリと小さく開錠の音が鳴り。
閉ざされていた扉が開いた。その先は闇。
男と担がれた女二人だけが枠を潜れば、 扉はまた直ぐに閉じられて。 カチャリと小さく施錠の音が鳴る。
女の首から滴る、決して少なくはない血痕が、 ファイルに埋もれたかもしれない赤い水溜りと もとは桃色だったリボンの辺りから 扉まで途絶える事なく続いていた。*]
(108) 2016/02/26(Fri) 20時頃
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[ 扉を潜ると下り階段が。 玩具を担いだまま三段飛ばしで駆け下りる。 先ほどから大人しい気がする(>>91)。
もう死んだか。 いやだめだ。
──この女に死なれては困る。 血の気は引くどころか、昇るばかり。 地下には幾つかの家具(>>1:#3)が並ぶ。]
……ッはぁ……ベッド……?
[ 人間を担いで走れば流石に息も切れる。 彼女は身長の割に軽い気はしたが。
血の付いていないベッドを選んでは、 玩具を横たえさせた。 尤も、彼女の流す色で染まっただろうが。]
(118) 2016/02/26(Fri) 22時頃
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[ 彼女はどんな様子だったか。 それこそ静かな人形のようだったか。
仰向けの彼女に覆いかぶさるように四つ這い。 その顔を覗き込む。 血に汚れて張り付いた髪を頬から剥がし。 不安げに瞳を揺らしながら見つめ。 何かしら生命を確信できたなら。
────ホッと安心した様に息を吐いて。]
(119) 2016/02/26(Fri) 22時頃
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[ 虚ろな瞳が己を映す(>>129 ヨーランダ)。 未だ生きていることに心底ホッとした。
そして謝罪とともに否定が返されれば。]
……ああ、そうだよな。嘘だよなァ
[ にたりにたり、取り敢えずは嗤うのだ。
──もしも同じ言葉が送られようものなら、 頬が腫れあがるまで引っ叩いていたところだ。
嗚呼、それにしても。 自ら手を傷口に添え風前の灯火を守る姿は なんて愛らしいのだろう。
ペン(>>99)はそこに刺さったままか? それとも途中で抜け落ちていただろうか。 あれば忌々しげにギリリと睨んだだろう。]
(139) 2016/02/27(Sat) 02時半頃
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[ 彼女の手が縋るようにシャツを掴んでくれば 眉間を寄せながらパシリと振り払った。 触れることを許した覚えはないとばかりに。]
…テメェは俺様の玩具なんだよ
[ 淡々と抑揚のない声で告げる。 だから、相手の反応などお構いなしだ。 言い分など聞き入れる気も無い。
どう見ても長くは持たなさそうな身体。 料理の仕方を悩む時間も惜しい。
嗚呼、こんな身なりでも女は女か。 薄汚れた上に溢れる赤にも染まり もう何色だかわからない布に手を伸ばした。]
(140) 2016/02/27(Sat) 02時半頃
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[ 無言で足首まである一枚布を一気に 首元まで捲り上げその肌を露わにした。 ──女の身体だ。無意識に舌舐めずりを。
然程明るくもなく頭に血がのぼる今では 全身にある痛ましい傷跡などは認識の外。
下着は流石につけさせられていただろうか、 なければ露出狂かよなどと罵っただろうが あれば粗雑に剥ぎ取り片足首に引っ掛け。]
……ふ、はは……ッ そうそう、俺様はおこりんぼうなんだよ
[ けらけらと唐突に思い出し(>>68)笑い。 記憶力は到底相手ほど優れてはいないが。 苛立たされたことならば忘れないだろう、 怒りをぶつけ発散してしまう前までは。]
(141) 2016/02/27(Sat) 02時半頃
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[ 自身の衣服もまた相手の赤で染まっていた。 膝裏を押し上げ股を大きく広げさせながら、 下衣を引き下ろして半身を取り出す。 相手が暴れるようなら強く抑えつけただろう。
触れずとも半ばほど反応していた。 相手の身体にか。状況に対する生存本能か。 或いはその両方か。 二〜三度扱き硬度を増しながらペラペラと。]
俺様は選ばれた存在だ 然も、何人もの命を救ってきた英雄なんだ たまのミスくらい許されるべきだ 罪深いのは俺様じゃねぇ、周りの存在だ 怒らせる奴らがぜーんぶ悪いんだ …………お前もそう思うよなァ?
[ 狂った瞳で詰め寄り同意を求める。 無論、反対意見などこの男は求めておらず。 そうして舌を回している間にも、先端を相手の慣らしていない入り口に当てがい。]
(142) 2016/02/27(Sat) 02時半頃
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…──ああ、そうだよな
[ 返事があってもなくても。 あったなら紡がれるその中途にも、 ズプリと一気に貫いてしまう訳だが。]
(143) 2016/02/27(Sat) 02時半頃
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[ 男の生きる時代では誰も彼もが裕福には暮らせない。
──2101年、世界中で核が放たれた。 日本は相変わらず非所持を貫いていたが狙いの的にはされ防衛で大量の資金が失われた。
防衛には見事成功したために、金は尽きたが人は減らなかった、とも言える。 最低限度の民主的な生活は保障されなくなり、人々は貧困にあえぐ結果となった。
そうして取られることになった政策が、全国民を一定の採点基準で評価し選定するというもの。生まれた時点で肉体と頭脳を遺伝子情報から解析し、ふるいにかけ、将来性の見込めるほんの一割程度が選出される。
たとえば職業選択の自由や結婚の自由は、選定された者にだけ与えられる。男がしばしば口にする"選ばれた存在"とはそれを指していた。]
(173) 2016/02/27(Sat) 16時半頃
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[ 小学生の時、気にくわないことがあって女を殴った。拳に折れた歯が突き刺さったけど、痛くはなかった。酷く興奮した。けれども周りに抑えられてそれ以上することはできなかった。
高校生の時、腹が立つことがあって、柔道の授業で相手の腕を追った。ポキリとこちらにまで伝わったあの感触が忘れられない。けれども次の手は教師に止められてしまった。]
(174) 2016/02/27(Sat) 16時半頃
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[ そして今年。皆にとっては遠い未来。 大規模な立て篭り事件が起きた。犯人は実銃などという前時代的な武器を持った民間人。
きちんとマニュアルに則って動いていた。最初の二人を殺したのはそう、古いものであれ武器を向けられたために致し方なく。
次の一人は……武器を持っておらず。その辺に落ちていたガラスの破片を投げ付けてきた。ただ顔を少し傷付けられただけ、だったのだが。短気な男の機嫌を損ねるのには充分すぎた。
怒りのままに次々と犯人を殺して、武器を奪い、自動小銃を撃ち鳴らした。支給の武器は光線弾ばかりを扱うが実弾の反動はまるで誰かの鼓動のようで心地よくて……落ち着いた頃には辺りは静まり返っていた。
足下に転がる肉は静かで、口をきかない。 確かに先ほどまで遊んでくれて楽しかった記憶はあるのに。
もう相手をしてはくれない。 嗚呼、詰まらない。*]
(175) 2016/02/27(Sat) 16時半頃
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[ 彼女の死体は一度撫でた後はもう視界に入れないようにしていた。だから彼女の手許にナイフを落とした事にも気付かないし起き上がる瞬間も見逃すこととなる。
動かないのでは、詰まらなくて、虚しい。
やがてその虚しさは憤りへと相成る。 自身の名を呼び、自身を認めてくれる存在(無理矢理言わせた部分は考慮外)を傷つけ、命を奪ったあの男に矛先は向き。
首にペン先を突き立てられる、それさえなければあの時男は玩具の首を締め発言の訂正をさせる程度に留まった筈だ。……きっと。
そしてここから脱出するその時まで、みすぼらしい少女は自身が特別であることを実感させてくれる路傍の花であり続けた筈だ。それを奪いやがって。 ──等と至極自分本位の理由で憤っていた。何故彼がそうしたのかなどは気にならない。]
殺してやる殺してやる殺してやる……ッ?
[ 服を整え切れば今にも階段を駆け上がり飛び出そうとしていた。けれど自身の名を呼ぶ声(>>185)が耳に届けばビクリと肩を揺らし、目を瞬かせる。腕の中で幾度か聞いた声。否、それよりは通りがずいぶん良く聞こえたか。]
(196) 2016/02/27(Sat) 23時頃
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