人狼議事


219 The wonderful world -7days of SAIGAWARA

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視点: 人


【人】 呉服問屋 藤之助



  (空虚でも ─── ……
   >>7:+185なにかを残せんのなら
   悪くねえかな、と思うから。
   僕は矢張り、善人じゃねえんだなァ。)


     ……… そうか。


[悪戯ッ気に秘めた儘、地を見下ろす玻璃の許。
口元は含みを持たせた月を描きながら、
光なんてものを放つ恒星とは程遠いに違いないのに
眩しそうに目を眇めようとなんかする
きみの立ち上がるすがたを、深、と見送っていた。]
 

(51) 雨京 2017/06/26(Mon) 01時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助


   ───嗚呼、そう言うのも悪くねえな。
   行き先も、帰り道も、考えないで。

 (醒めないでくれ、と願ってしまっても。
  夢はいつか醒めてしまうもの為らば、
  何処にゆこうか、と考えちまう頭もほっぽって。)

 ……ははっ、”きみ”のことが知りてえんだ。今は。
 盗られちまって思い出せはしないかもしれんが、   
 積み重ねてけるくらいは出来ることはしれねえから。

[その積み石が自然と未来の事を指していることに
ふ、と、自分で気づいちまったもんだから。
あるともしれない未来も、いつ崩れるとも分からない
石の塔も目を背けるように、]

(……これってのは唯、
 自ら命を放り出しておいたくせに
 諦められなかっただけ───なのかもしんねえが。)

(52) 雨京 2017/06/26(Mon) 01時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助


[>>7:+186
真に行き当たりをゆこう、と。
桐下駄が鳴くかたわらで>>7:@104駆けてきた
きつねが一匹、くにゃあんと鳴いたもんだから。

おや、こっちが見えてんのかとね。
気づいたような聡い子を手招くようにしたら、
誘うような素ぶりでその尾っぽを振るもんだから。]

      ……そうだ。
      せっかく行き当たりってんなら、
      なァ、あの子を追ってみねえか。

(ゆきさきを決めてないのなら、
 縁あるものに作るのもまた一興だろうと
 追わんと一歩を踏み出して、──────。)
 

(53) 雨京 2017/06/26(Mon) 01時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助



   [ ”終わった筈の、或の、日が明ける感覚。” ]

 

(54) 雨京 2017/06/26(Mon) 01時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

     ── Judgment ──

[そこは、白い部屋だった。
息苦しささえ覚える、出口のない水槽めいた
そんな感覚さえ覚える白亜の空間──に思えた。]

      ここ、ってのは……。

(狐の神隠しじゃあなかろうに。
 お狐様がいなくなってることにぐるうりと見渡し、
 きみが傍にいれば、心底安堵した顔もして。
 >>@0嗚呼、なにが目出度えのやら響く拍手と、
 告げられる指揮者の名に首を傾げちまうばかり。)

[それってのも、聞き覚えのない「敗者殲滅戦」だとか。
あの、束の間の静寂の時間じゃあ、ほんとうに。
浮世を忘れた心地だったのに、と、にがくも笑い、──。]
 

(55) 雨京 2017/06/26(Mon) 01時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助


( それでも、”諦め”を知ったこころであれば
  生きるのも争うのも疲れたのだと、
  消えちまう事を、選んだのかもしれない。 )


[生き残った四人をほう、と眺めて、
それから、見慣れた幾人のすがたにぱち、と瞬き。
>>@30頰に手を当てるそぶりを見せる、
白いカサブランカだとかの佇まいを思わせるような
うつくしい女の───死神の「残念だったわね」と
言わんばかりの仕草ににがくを笑ったりしながら、
時々混ざる他の面面の叫びめいたようすに

        『 ───元気だなァ、 』

なんて笑いもしながら、
滔滔と語られる>>@5>>@6噛み砕ききれない
「道」の選択を前に、睫帳をたゆたわせて、──。]
 

(56) 雨京 2017/06/26(Mon) 01時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助


    榴斗。  
    きみは、───。

    今の僕と、……そんでから、
   「せんせい」であった僕と。
    どっちのほうが好かった?

 (どっちも嫌いってんならいざ知らず、
  「どっちつかずは無しな」 と笑って。)

[ ふッ 、と、きみに七面倒な質問を投げつけんだ。 ]*
 

(57) 雨京 2017/06/26(Mon) 01時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助


 見目ばかりってんなら、
 輝久にそっくりなんだけどな。
 今見りゃあ、そうだねえ……。


 何で間違えちまったんだろう……、
 って具合にはな。
 
       ─── ” 全然違う ” 。


(きみの失ったものを知るには終ぞ、
未だ時間の足りない儘、と言うやつだ。
それでもきみはもう、今じゃあ、僕の目には、
” きみ ” と云う一輪の華にしか見えねえもんで。)
 

(71) 雨京 2017/06/26(Mon) 07時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


[行きはよいよい、帰りは怖い。
天神様の細道もゆくは通してくれるのなら、
帰らなきゃ好いんだ、ときみに重ねて思う屁理屈に
溶ける影を踏みながら、──唯の、と言うきみに笑う。]

 (そして、椿が落ちようとする時、
  葉擦れよりも確りと聞いた空言を思い出して
       ああ、  と、 腑に落ちた。)

 ……そっか。 
 輝久の子、だったんだなァ。
 道理で姓も同じなら、顔も似てる、 ってかね…。
 はは、然し…… ───あいつがか。

 結婚して? 子迄生した、なんて。
 ……なんだかなァ、斯うして聞くってのは。
       奇妙な気分にも、なっちまうな。
 

(72) 雨京 2017/06/26(Mon) 07時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


   [ ゆめか、まやかしか、
      ……噫、間違いない。 ]

(はは、ッ と重ねて笑った傷心は、
 今やもう夏も傍の風に吹き流すばかり。
 くし、と乱れた儘の髪を序でに崩して、 )

 ……然し、あいつも親としては、
 良い親じゃなかったのかね?
 息子に悩みのひとつも語らせられないってのは……。

[然うして、なんでだろうなぁ。
知りもしねえのに、僕も亦、”良い先生”では
無かったんじゃあねえのかなあ、と思うんだ。
何せ、二度死んで漸く───目が醒めたんだから。]
 

(73) 雨京 2017/06/26(Mon) 07時頃

【人】 呉服問屋 藤之助



( ……きみを漸くきみとして
       見つけられるくらいには。

 だからこそ、その気取った一人称を
 >>6:259いつだかみてえに崩してもいいだろう、
 と思うが、────それを言うのは、未だ、な。 )

[そんな、狐に化かされた心地も空けりゃあ、──…。]

 

(74) 雨京 2017/06/26(Mon) 07時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

     ─ Judgment ─

( きみの困惑が笑みに変わるのを見て、
  僕も、口月をゆる、と深めていった。 )

      …… そうか。
    
  や、 照れるもんだが、──嬉しいね。

[問いかけたことなのに、面と向かって言われりゃ。
はにかみのひとつもするもので、─── ……
手持ち無沙汰は頰に落ちてきた髪房を、
            耳へと掬い上げた。]

[然の間に問われた>>70難問に逡巡を馳せてから、
きみの考えることに悟るともしれぬ瞬きをひとつ。
薄らと濡れ羽色の睫帳から玻璃を覗かせたんなら、
揚揚と、滔滔と、───言の葉を流そうか。]
 

(75) 雨京 2017/06/26(Mon) 07時頃

【人】 呉服問屋 藤之助



 花は生きている時こそがうつくしい。
   華ってのは、活きてんのがうつくしい。
  
 ──椿だって、如何に綺麗ないろをしていても、
       首が落ちりゃあ、物哀しいだろう。
 
 

(76) 雨京 2017/06/26(Mon) 07時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


(臆、でもなァ。
 きみのいのちに口出しはしない。
 他人様の人生に責任なんざ持てるほど、
 ”死神”だって偉くねえのは能うくと、分かった。)
 

[此の華の命を捧げたところで
きみが喜ばなかったように、然うだ。
押し付けるもんじゃあねえし、背負うもんでもない。
…何時か言った口が忘れているってのは、

           ──── 恥ずべく事よ。]
 

(77) 雨京 2017/06/26(Mon) 07時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


       [  だから。  ]


      きみはきみの好きにしろ。
 生きる道を選ぶん為ら、僕はそれを支えよう。
  別の生を選ぶん為ら、手も貸しもしよう。
  戦う事を選ぶん為ら、力を添えよう。

( 散る事を選ぶん為ら、──── そん時は。 )

  ただ、行く末だけは、 ……教えてくれ。
 
 

(78) 雨京 2017/06/26(Mon) 07時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


[ふ、と、きみの横顔に向けて、咲い。]
[それから、中央の少女に向け、から、と鳴らす。]
[>>50>>@35選択を終えた少女に次いで選んだのは、]

   コンポーザー、って言ったかい。
     僕も死神にしてくれねえか。
   
 ( 孤独花を一文字手折るだけで、
   女のような響も無くなるだろう。
      ───きみの呼ぶように。 )

 ……唯、些細の花が一本散ったことくらい、
 忘れられたって構いやしねえかな。 僕は。
 ”別の存在”として、生きてきたいと思うんでね。
 

(79) 雨京 2017/06/26(Mon) 07時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


[ 夢が醒めることを恐るの為ら、
 醒めない夢の中に生きるのもいいじゃねえか。
 それが覚めることの無い”悪夢”が
 夢十夜と続いたとしても、
 幾重の華を手折ろうとも、─── ……。

 ───家に絡みついた女花の名を棄て去れば、
    多少の非情にもなれるだろうよ。 其れに、]

(きみを忘れたくないと言う、夢幻に生きよう。)

[ ”竜”なんてのはうつつよりも余程、
    夢の中に生きるに相応しい幻想だろう? ]*
 

(80) 雨京 2017/06/26(Mon) 07時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


(……花の一輪なんざ、強かろう筈が無い。
 臆病だからこそ、擁とも知れない未来に蘇り、
 後悔をしちまうよりも、──── ……。

 きみが好い、と言ってくれた
 ”今”を永遠に生きていたいと思ったから。
 何時か散るのだとしても、”今”と謂う夢を
       見続けていたいと思うから。)


[──道を選んだ理由なんてのは、そんなものだ。]
 

(152) 雨京 2017/06/27(Tue) 07時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

   ── Judgment ──

[>>@37
その揚揚と広げられた手に感謝を伏すように、
新たな道行きを祝う指揮者の祝詞に
緩慢に頷き、───。]

   嗚呼、然うするよ。
   折角の二度目の生だ。
   ……悔やみたくはねえからな。

[表情ひとつと崩さない、
見目ばかりは幼子の彼女は、確かに。
”指揮者”として、壇上の”絶対”として君臨するに
相応しいように思えた。]

(そんな考えってのも、笑み返した玻璃の奥に。)
 

(153) 雨京 2017/06/27(Tue) 07時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


(夢幻が如何なるものか、
 過去から未来が見えねえように分からずとも。
 それでも、───その祈りに相応しいようには
          ”生きてえな” と願う。)

[そこにあるのが悪意だろうと、愉悦たろうと、
選択の手助けだけで、───十分。

嗚呼、そもそも己が、
他者の生き様の責を追えねえんだから。

            ……なのに、なァ。]
 

(154) 雨京 2017/06/27(Tue) 07時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


( きみが選べ、と言ったのに。
  生きるもんに引導を渡す径を選んだ
  この僕に、>>150「生かせ」と言うんだから、
  こりゃあ、確かに皮肉も過ぎて───。
  …… 「…酷えなァ、」と、嗤うしか無い。 )
  
[この、奪われる迄の人生は
確かに恵まれたものだったのかもしれない。
だが、己でそう思えるほどのもんだったかと思えば
未来を識りも出来ないしがないひとなもので、
今を恵んだのは、”きみだ”、と思うのだ。]

(空白に帰した未来、僕を縛る名を知らんが儘。
 引き受け手のいなかった花の名前を>>150
 知らずと摑もうとするきみの手を知らないが、
 …嗚呼、その言葉だけで ”縛ってるもんだろう。”)
 

(155) 雨京 2017/06/27(Tue) 07時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


 (───だが、悪い気もしない己も大概。)

[肯も否も、言葉を発するよりも先に、
噛み締めるが如く、瞬いた瞼の果てに。
無意識に描かれていた口月の由は自分じゃあ
苦いのか、嬉しいのか、分からなかったが、──。

”さいご” と、その頼みを形容するきみの
その話し振りに瞳硝子を一拍、ゆる、と眇め、
ひとと言う身を捨て、道を選び取ろうとしたこの身に
願われる”初めて”のそれに、沈黙は寸瞬。]

(ええ、きみはほんとうに狡い。
 生かせと言った癖”それ”を選ぼうってんだからさ、
 恨み言のひとつを言っても許される気がしたが
 僕のほうこそ、きみに迷惑を掛けてきたからこそ
 ……発するのは、ほんの少しの「呪い言」。)
 

(156) 雨京 2017/06/27(Tue) 07時頃

【人】 呉服問屋 藤之助



 ……そうさなァ。
 きみが生きることを選んだその暁には、
 生き帰った暁には、──幾らでも舞ってやろうよ。

(  それ迄は幾ら積まれても、”お預け”だ。  )
 
 

(157) 雨京 2017/06/27(Tue) 07時頃

【人】 呉服問屋 藤之助



 ( 他人の生き様の責任は取れねえからこそ、
   望まれたそれに返すのは ”無責任”。 )


[悲愴の翳りも
一片なく笑ったら、本音のところは──。
死人だからこそ、梔子のように黙すとしようか。]

(きみと言う花が手折られることがあるのなら
 その役目はこの手で果たそうと思うことなんてのは、
 ──差し出した手に縋られたくはねえものだから。)*
 
 

(158) 雨京 2017/06/27(Tue) 07時頃

【人】 呉服問屋 藤之助



  (  ………  そうして。   )


[>>90>>96
 反抗の意思を研ぐ言の葉に、
 >>@65弾かれたトリガーに見開いた瞳と言うのも
 現れた見覚えのある”素体”なんかに瞬きひとつを
 しながら、「……すげえなァ、」とぼやく。 ]

(───でも、臆。抗おうなんざとは。
 きみがそうしようとはしない限りは思わねえが、
          その逆、………ってのは。)

(169) 雨京 2017/06/27(Tue) 12時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助


   ……”コンポーザー”が倒されちまったら、
   死神になる道も閉ざされる……ってことは。
               ……ねえよな?

[ 飛び交う銃弾におっかなびっくりと、
 壁に背を凭れなんかしては────。
 暫くは場を見据えているだけのもんだが、
 万が一があれば、……… 扨、なァ。 ]

(まァ、──観客が野次や手を出すと謂うのは、
 褒められた行為は無いってくらいは
 僕も弁えているもんで。)*
 

(170) 雨京 2017/06/27(Tue) 12時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助


( 首無椿がくれなゐに染って嗤っている。
 「あゝ、おまえが首を斬り落としたからだ。」)
  

[……いいや、いいや。
悪いがうつつで幾ら囁かれようともなァ、
生憎とゆめまぼろしのなか迄は届かぬようで。

忘れた罪ばかりが、
重ね手折った首の責ばかりが
手折らせたものの責ばかりが
無知を戒めるかの如く、還ってくる。

  ─── … 賽の河原に罪を積むなら、
  支払わせるのはこの身ばかりで好いだろうに。]
 

(278) 雨京 2017/06/28(Wed) 04時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

      ── Judgment ──


(……”生かしてくれ”の意味が>>266
 よもや、そんな楔だと思う分けが無いだろう?)


[だから、縛ることを辞めようと思った側から
きみの望みを叶えなかったのなら、若しも、と。
淡い希望を臨む芽なんか湧いちまったんだ。
(── ……椿も藤蔓も、斬り落とした癖に、)]


    ……ははッ、きみが騙してくれんなら。
         …何時迄も騙されてやるのに。
 

(279) 雨京 2017/06/28(Wed) 04時頃

【人】 呉服問屋 藤之助



 ( だから、真に生きてくれねえか。
   …然う思うこころは、是でも演者の端くれ。
          笑みに隠し、食い縛った。 )

 

(280) 雨京 2017/06/28(Wed) 04時頃

【人】 呉服問屋 藤之助



  …… そうか。

(その芽も摘み取られて仕舞えば、
 傍らから離れて 先をゆくきみに手を伸ばしかけて、
 >>@177>>@178下る裁定に瞳を眇め、降ろした。)

           ────  榴斗、

 

(281) 雨京 2017/06/28(Wed) 04時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


 (あゝ、ゆめまぼろしにたち消えて、
  ひとの身もこころも消えゆくばかりとしても
  きみを忘れることはないだろう。
  きみを生かし続けるために。

  それもいつか 
  夢幻も擦り切れた果てころには
 
            ──── ………。)

[………背負い切れねえと言ったのに、ほんとうに。
臆、でも能くと考えれば、きみだけをうつつに
帰そうと謂うなんてのも、───随分と酷な譚だ。]

               ( だから、 )
 

(282) 雨京 2017/06/28(Wed) 04時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


[嗚呼、
生かすと決めたの為ら。
生かせ、と言われたの為ら。

(手を差し出す前に。
 手折ることひとつだって、
 手折った花を大事に抱えることだって、
        ……出来ねえじゃないか。) 

ふ、ッ と玻璃を背けて、
きみに語られる指揮者の言葉も聞かず
その場から遠退くよう、から、 と下駄が鳴る。]*
 

(283) 雨京 2017/06/28(Wed) 04時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

   ──  NEW  GAME  ──

 『 菘圃葱畦 路を取りて斜めすれば
   桃の尤も多き処 是れ君が家
   晩来 何者か門を敲いて至る
   雨と 詩人と 落花となり ……。 』

 ( はら、と踊るは ───彼岸の花。 )

[>>@126───風に踊る、蝶がはためいてゆく。
 一目ばかりは風流な光景に吟も添えたらば、 ]
 

(284) 雨京 2017/06/28(Wed) 04時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


  門戸を叩くは、しびと。
  降るは赤雨 散るは華 ─── ……。

 (扇が舞えば、手妻や魔術とは行かねども。
  混ざる蛙の群れを懐かしむように微笑い、
  灰色の街並みを見下ろした果てに
   …… からら、 と 混凝土を蹴った。)
 

(285) 雨京 2017/06/28(Wed) 04時頃

【人】 呉服問屋 藤之助



    [ 字をひとつ、隠すことにした。 ]

 

(286) 雨京 2017/06/28(Wed) 04時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

  ── Someday / Sub Mission ──


 「 ──── ……や。
   参加者ってのはきみらか。
   ……僕? しがねえ死神だよ。

   ああ。 名を聞いてんの為ら、
       ”藤宮竜”…… とでも呼んでくれ。 」


(それが誰かと識った顔でも、
 初めて顔を逢わせるとばかりに名を投じ。
 喪に服す藤衣に身を窶し、黒翼を備えた”死神”は
 「サブミッションは知ってんな?」と悪戯ひとつ。)
 
 

(287) 雨京 2017/06/28(Wed) 04時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


  ……うん、44アイスの ───。
  豆腐きなこピーマンオレンジってのやらは
  知ってんな?

  なんでもあの系統の新フレーバーが
  出たとやらで。 実食してきてくんねえかな。
  トッピングは増しても構わねえから。

[───因みに、品ってのは。
 「馬刺よもぎティラミス」だ。

 イロモノはようく分かったから
 そろそろ退いたほうがいいんじゃねえかなァ、と
 思うんだが、──ま、ことミッションに於いては。
           斯ういうのも一興だろう。]
 

(288) 雨京 2017/06/28(Wed) 04時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


[ミッションの遣いを頼んだ傍から、
扇から振り落ちる花は 赤いいろをしていた。

     ( きみの名をした、”ふたつの華”。 )

ひら、と花弁はつるぎには生らずに
劍の如き牙を聳えさせたノイズ──<ドラゴ>。
今暫くは大人しい巨躯のかしらを撫でながら、]
       
  …… 罪深いねェ。
  きみはほんとうに、罪深いし、狡いけど、さ。
  でも、──直にその業も追いつくだろうよ。

( 是から幾重となく、花を手折ってゆくの為ら。 )
 

(289) 雨京 2017/06/28(Wed) 04時頃

【人】 呉服問屋 藤之助



   (  ………  なァ、    )


[ 呼ぼうとする名は、花霞の中に違わず 綴じて。
 岩戸に隠れたきみを呼び戻すことのできるよな
 天鈿女命にゃあなれんが、 清明期再会 と。

 きみに亦出会える日迄、
   ( きみ以外の誰にも縛られぬ )
 舞の壇を降りることは、─── きっと無い。 ] *
 
 

(290) 雨京 2017/06/28(Wed) 04時頃

【人】 呉服問屋 藤之助



   [  時は満ち ────  、  ]

 

(291) 雨京 2017/06/28(Wed) 05時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

     [   スパーーーン!!   ]
  

    ────  うお、 ッ !?


 ( る前に>>@143無慈悲なSEが鳴り響く──! )
 

(292) 雨京 2017/06/28(Wed) 05時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

     ── 新人死神歓迎会 ──


     [  経過は省こう!  ]


(まァ、準備の出来ていた二番手>>190と違って
一番の洗礼を受けりゃあ”こう”なるのが当然の帰結だ!
結果から言えば見事の顔面から食らっちまったわけだ。)


[椅子に凭れかかった儘で
一瞬の放心もずり落ちてきた白粉──、
基い白化粧にしては甘ったるいケーキを
手拭いで拭うはざま、舌でちろ、と掬い上げた。

へら、と苦くわらう顔に掛かる髪には
ところどころ歓迎会中、──── ……。
拭ききれていないクリームに塗れていたかもしれない。]
 

(293) 雨京 2017/06/28(Wed) 05時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


    や、 ……られちまったねェ。

( やあ、でもなァ。
  是でも負けず嫌いがふつふつと、
  >>@160>>190交差する十字を眺めて──…。 )

[かれらの唱える呪文は知らなかったが、
このサイガワラを生き延びてゆくに置いて
自然とカルチャー的なもんが耳に入ってくるもので
………否、意味とか全然分かってねえのだけども。]
 

(294) 雨京 2017/06/28(Wed) 05時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


    ……… そうだなぁ…。

[未だ台座に残されていたホールケーキをちら、と見る。
良い子のみんなは食べ物で遊んじゃあいけねえよ、と
一抹の罪悪感を吹き飛ばすように、──。

─────小さく掌で、扇子を打った。]

(机上に聳えたつるぎが杭打ちか何かの如く、
 ホールケーキを2個ほど打ち上げて───。)
 

(295) 雨京 2017/06/28(Wed) 05時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


 (I am the bone of my sword.
  Steel is my body,and fire is my blood.
  I have created over a thousand blades.
  Unaware of loss.
  Nor aware of gain.
  Withstood pain to create weapons,
  waiting for one's arrival.
  I have no regrets.This is the only path.
  My whole life was ──── 、)
 

(296) 雨京 2017/06/28(Wed) 05時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

    あんりみてっどぶれーどわーくす!

  (  " unlimited blade works! ” )


[>>@161
★握手を交わさんとする赤頭巾のかれへ
 無限(じゃない)のホールケーキの雨が
           降り注がんと────!!]


  [  ※詳しく知らねえです。(二度目)  ]

  

(297) 雨京 2017/06/28(Wed) 05時頃

【人】 呉服問屋 藤之助



( 否、街で通り縋りで叫ばれていた呪文が
  なんだかかっこいいなァ……と思っちまって。
  ついでにりょうちゃん迄もを巻き添えに
  仕掛けたかもしれねえ、ってのは扨置き、──。 )


  ……やあ、これってのは恒例行事なのか?

(「死神ってのはやっぱ、愉快なもんだなぁ」ってな。)


[こう謂うのは味わったことのねえ感覚だな、と
思いながら、音頭>>@134にグラスのひとつでも掲げて
なんだかんだ、楽しくなっちまうものだった。] *
 

(298) 雨京 2017/06/28(Wed) 05時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

   ─ Sub Mission / with 桐生 ─
 
( 昨日の友は明日の敵、じゃあねえが。
  こうして新たな遊戯を経れば、
  変わる立場に不思議さってもんを
  我ながら感じもしたが、───。 

  ……それも、最初で最後なのだろう。 )

[戻ってきたかれを前に、
傍らの龍の姿をしたノイズを大人しくさせながら
>>308警戒の片鱗でも見えたのであれば、
思う憂愁は呑気の仮面に被せ去った。]

[……然し、]
 

(429) 雨京 2017/06/29(Thu) 00時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助


       ……醤油?

 存外生臭さだとかがあるもんだと思ってたが、
 そりゃあ意外だなァ…。
 しかし、珈琲豆の薫りにしろ、
 よもぎと合うもんなのかねェ……?

( >>309大真面目に実食するかれに、
 存外イロモノも極まればうまいもんなのだろうか、
 なんて思う僕は、気づくのが遅かったんだ。 )
 

(430) 雨京 2017/06/29(Thu) 00時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助


( ※そう、美味しいとは一言も言われていない! )

[差し出された匙と、
その一口が妙にでかい気がして
にがくわらったのは一瞬。

いやァ、好奇心は猫をも殺すとは謂うが、
死神すらにも毒になると云うもので。
頰に降りた濡れ羽色の髪糸を掻き上げながら、
その匙を喰むように口に入れた其れは、]

  ……ははァ、
  確かに香ばしささえある醤油の風味と。
  よもぎの甘さにマスカルポーネのまろやかさ、
  珈琲の苦味がマッチして、─── ……。
 

(431) 雨京 2017/06/29(Thu) 00時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

    ────  ねえな!

(ずんだやらあんこやらみたらしを掛けても
 殊更カバーのしよう事のない味を前に一口でも
 心底”もう口にするまい”と誓ったもんだが、…。)

[>>330かれが不意にぎょっとしたようすで
何かを見つけたようであるのに、覚えがねえもんだから。
首を傾げながら、そっちを見れば───”しろい何某か”。]

 はァ!? なんだあのノイズ─── …。

(新米死神は先輩さんどもの飼っている雑音を
 知らず、正しく雑音めいたそれに──。
 「あれ、倒して来たら追加でバッジやるよ」とか
 新たにサブミッションを重ねたもんだったとか。)

[尚、こういう時ばかりは ”死神らしく。
”障壁でも作って、被害は受けねえようにした模様。]*
 

(433) 雨京 2017/06/29(Thu) 00時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

 ─ Sub Mission with シーシャ ─

(いやァ、懲りときゃ良かったんだ。
 二兎追うものは一兎も得ず、───と言うよりは
 もうひとりくらい巻き添えにしてやろうと
 思っちまったが故の、”ひとを呪わば穴二つ”。)

[ ひとは見た儘とは限らねえものだが、
 そもそもひとを辞めた『ひとでなし』。
 佇まいばかりは高潔そのものと高嶺の華の如く
 閑かに佇んで、にっこりと微笑み───。

  ───── 「ミッション」を告げた。 ]
 

(446) 雨京 2017/06/29(Thu) 01時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


( ……ことを、
  是程迄に後悔することはそうとねえだろう。 )
 
  えーと……。つかぬ事を聞くが、これは……?

[パートナーとともに向かったかと思えば、
帰ってきたかれが差し出した───……。
なんだか二重になっている剣呑ないろあいの、
序でにあのイロモノのフレーバーの試食会に
巻き込まれてもう勘弁してくれ、と思った
悪魔なんかがどーんッと乗ってたもんだから。

  ……や、顔が引きつっちまうのも仕方ねえよな?]

  如何せなら、もっと、斯う──。
  うめえもんを奢ってくんねえかなァ!?
 

(447) 雨京 2017/06/29(Thu) 01時頃

【人】 呉服問屋 藤之助



[こう、ついと受け取っちまって。
乾杯でもするかのように掲げられたアイスを見てから
我に帰ってからさ、──厭厭、と。]

 ほら、僕よりもな?
 かれのパートナーであるきみがチャレンジしろよ。
 完食したらバッジもダブルにしてやるから……!

[粕谷と呼ばれていたかれに押し付けるようにして
───── 逃げようとしたのだった。]

(尚、逃げられなきゃあ>>384同伴でも申し出て
 「くさかげ」にでも同じく逃げ込む
  羽目になっただろうよ!

     ───いやはや、触らぬ神に基い、
        触らぬアイスになんとやら。)*
 

(448) 雨京 2017/06/29(Thu) 01時頃

【人】 呉服問屋 藤之助



  ……逆にそう言う時には
  甘いもんが良いんじゃねえの?
  食えねえわけじゃあねえが、
  せめてそっちと交換 ───  ッ、

>>449
 じりじりと躙り寄るもんだから、
 からら、と鳴く下駄は自然と後退する。
 傍らで見ていた龍の雑音はやれやれ、とばかり
 そっぽを向いたもんだから殺生な、と思うのも
 束の間、───がし、と手でも捕まれりゃあ
 逃げ場もなく、あとはもう、ご想像の通り。)

[くさかげで「暫くアイスは見たくねえ…」と、
かき氷なんかよく食えるなァ、と思いながら
珈琲でも頼んでいた死神があとには居ただろう。]*
 

(457) 雨京 2017/06/29(Thu) 01時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助



  「 ……柘榴を食べろ、だなんざ。
    きみも粋なことを言うよ。 」


( こゝより更に渡る彼岸はあるのやら。
  消滅の名の通り、消えちまうだけでは無いか。
  ひとを辞めることを選んだとて、
  分からぬことは分からぬ儘の癖に
  無責任な約束の契りを交わした上で、
  ─── 一度だけ、下駄の音を止めた。 )
 
 

(488) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


      ……食えねえよ。
  食べちまったら、このUG以外、
         何処にもいけなさそうだ。

( 命をもらうことで生かすことは、
  命をもらうことで殺すと同義じゃねえか。
  それをしちまったら、きみともう、二度と、
  ”ほんとうに” 会えない気がして、───。 )

[  だから、 振り向かなかった。
   だから、 逃げるように下駄を蹴った。

  顔を隠して、忘れた時の先を歩んで、ゆく。  ]
 

(489) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

      ─ After Day ─


 ( 再び会うと誓ったきみの代わりに、
   もう会う事の無い 誰がしかを呑み込む。 )

 
   ……臆、”喰ったぶん”は
   大切に糧にさせて貰うとしようよ。
   ───きみらを無駄死にはさせまいさ。


[炎に灼かれた華を見下ろして、
傍らに控えた龍のかしらを撫でてやった。
殺生などしたくはないと応えた”ひと”であった
男は、いつかの灰の街にはもう、佇んじゃあいない。]
 

(490) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


[時に格好を弄られて、
珍しく藤色以外の格好をする機会も
二度目の遊戯以降じゃあぽつぽつと増えて。
消えたぶんの記憶は戻らずとも、
”今”の記憶も少しずつ増えていった。]


  ……お? こりゃあ、亦、
        星5ってやつじゃあねえか。


(あの赤頭巾のかれだとかに教えられながら、
 なんだかんだと続けているげえむじゃあ
 真名に同じ藤の名を持ってる剣士がお気に入りで。
 臆、…でもあれも元は男だった筈だが、
 このげえむじゃあこんなおんなじ顔だとか
 男が女になるだとかは、茶飯事らしい。)
 

(491) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


[なんだかんだと、
二度目と屠られる原因になっても
矢張り恨み言ひとつを申さない儘だったが、
黄金頭の”先輩”がまた誰かの傷を引き受けてるのを見て
逆さに心配にもなったりしたもんだが──。

臆、際に話した薦めの文学を時折、
(童話がお好きだそうだから、敢えて
 漢文学だとか日本文学だとか、
 ……特に漱石の「夢十夜」だとか。)
押し付けることもあったな。]

    ………… ───へえ、
   その子にも名はあったりするのかい。

[それからまた別の”先輩”に当たる>>@223
とっときの笑顔を浮かべる彼女はそうさなあ、
赤い糸を操るもんだから「菊理のお嬢さん」なんて
呼んだりしていた筈だ。]

(492) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


[空を見遣れば、
時折と翔けている蝶にはらりと
藤衣以外を着る起因になったひとなんかを
思い浮かべたら、丁度通りがかったお狐さんを
撫でたりして。

───彼のひとには手妻をせがむ事も幾許か。

臆、視界端揺れた青いシュシュに、
痛みを知らない子にも「無理はしねえでな、」
なんざ声を掛けたりした。]

(……灰色の世界に映える蒲公英色の小鳥を
 見る事があったのなら、ふと目にも留めた。)
 

(493) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


[臆。
二回目の遊戯が終われば、
いつしか願を掛けるよう伸ばしていた髪を──。
「切っちまってくれないか」と、
よくもあのアイスを突っ込んでくれた子なんかを
薦められた美容院で偶然見つけて、
お願いした事も──あったっけなァ。]

 ( ─── 願いなんてのは、もう、 )
 ( 厭、……”叶う”ものだと割り切って、 )
 ( そうしたら鬱陶しくもなっちまったから。 )

[名と共に手折るべきだった女々しさを
もうひとつ、せかいの隅で棄ててきた。]
 

(494) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


[───そう言やァ、
   僕は知らねえ問いに答えるのなら、
   きっとこうと、答えるだろう。

Q.大切なものを失う前とその後で、
  その存在は、同じものだと言えるか?

A. NO. 盆から溢れた覆水は、
     二度と戻らねえだろう。

Q.失った大切なものを取り戻すことができたとして、
 その存在は、「失う前」に戻ることができるか?

A. ……分からない。
  唯、失われたあとの記憶がある限り、
  完全には戻れねえんじゃないだろうか。]
 

(495) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時頃

【人】 呉服問屋 藤之助



(臆、でも、失った後とは絶対に違うものになる。
 それが怖くて成した選択の先は存外楽しいもんで
 手折る華の数からは目を背けても、
 一片”手折らなかった”華の契りを思い出すほど
 後悔しそうになる名残を断つ為に、未練ごと。
 濡れ羽の束を─── 絶った。)

 

(496) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助


[然うやって、
”生まれ変わる代わりに”
僕を殺し続けては、生きてくんだろう。
(死に続けて行くんだろう。)

……臆、問いと言や。
他所の地区の偉いさんがお忍びで来たらしい時に
こんな事も問われたこともあったんだか。]

『 ……きみがそうやって、
  自分を変えて、”殺してまで”
  生きる理由って言うのは、なんだにぃ? 』

「 僕が死んじまったら、ほんとうに
  死んじまう友人が居て ───…。
  それを生かしてやんなきゃなんねえんでね。 」
 

(497) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助



 [ ───  このすばらしく
     (無常な、)ゆめのせかいで、 ]

 

(498) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

      ─ After and After ─

[それは随分と未来だったか、
存外遠い未来だったか、何方にしても未来の事だ。
今じゃあ誰も棲まない寂れた剣舞の稽古場と
それに続く家の奥、見慣れてんのに見慣れてない
”未来の過去”を追うように踏み入って、

     ───黄ばんだ文を見つけた。>>0:24]

(……浮かんだ顔は、紙片に落ちる影となって、
 儘に、あれ以降ゆこうとも思わなかった剣道場に
 何故か足を伸ばそうとしたのは、──蟲の知らせか。
 無人の家屋の縁側から下ろした足を下駄に通し、
 からら、と 歩もうとした庭で、
 手入れをするひともいないだろうに、
 枯れずに伸び放題になっている藤を見つめた、
 久し振りに引っ張り出した 藤衣は 
 ”UG” からでも能く目立ったんだろう。
 …二度の刹那の時でも、同じ色を纏っていた。)

(499) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助


 [   背後から、─── ”刃が生えた。”   ]
 

「……お前は、ッ…。
 お前らの所為で捕まっちまったんだ…。
 俺の人生を滅茶苦茶にしたのはお前らなのに、
 今度は死神だの何だの、ッ……。」

             …… ───。


( なにを言ってるのだろう、と思うのだ。
  あゝ、うたかたに棲まうものには
  うつつなど憶えがあるわけにもなかろう。 )
 

(500) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助


[例え、其れがきみを殺し。
例え、其れが男を殺したような罪人であろうとも、
それがこゝにあるように老爺の如くの形りに
なっていなかろうとも、気づくべくも無いのだ。

───臆、既に世から消えていると思うていたのに
   因りにも因って、この男が憶えているなどと、]
 

(501) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助




  「 …… はは、 何方さんだ? 」


( ずぐり、と背に咲いた赤花など見えず。
 扇が舞えば、容赦なく”参加者”を散らす劔華。 )

[溢れた血の池を踏む桐下駄は濁り、
臆、見上げた藤が霞みを帯びて、───………。]

 

(502) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助


[薄れてゆくゆめうつつ、
藤蔓のなかに見た白椿の幻想に手を伸ばす、
伸ばしかけた腕は、膝から崩れ落つれば届かず、
命を散らして、散る華は、辰の果ては、]


 …… あゝ、亦、会えたなぁ …。


       [ 呼ぶ名はかそけく、遠のきて。 ]

 

(503) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助



 (『 それじゃあ、再廻りの舞でも踊ろうか。 』)

  恋しけば、形見にせむと
  我がやどに 植ゑし藤波 今咲きにけり…… 

[  手のうちから血染めた扇が ひら と墜ち、  ]

 

(504) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助



[ 然れど、そのゆめのせかいも、何時かは終わり。 ]*

 

(505) 雨京 2017/06/29(Thu) 04時半頃

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フィルタ

注目:藤之助 解除する

犠牲者 (5人)

藤之助
73回 (7d) 注目

種別

通常
内緒
仲間
死者
舞台
背景

一括

全示
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