82 【薔薇村企画】 Contagio ―共鳴―
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[喉を潤した後、違和感に気づいて一度腔内を濯ぐ。 水を流しに吐き出すと、朱が混じっていた。]
………。
[病の其れで無ければ良いが、と一度思う。 だが、――もしそうだったとしても、覚悟はとうにしている。
いや、血を吐くような病――とは言ってなかった筈だ、
たぶん。]
(5) 2013/05/13(Mon) 00時頃
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――前日夜・戸口――
[熱の篭る身体を冷まそうと、寝間着の侭外に出る。]
………? とりのこえが、ないな。
[野鳥の声が聞こえない。 不思議だと思いながら、目を細めた。
暗い空に輝く満天の星は、今にも溢れて来そうで――]
………あれは、
[どれもこれも眩く瞳に映る星々。 だがその中にひとつ、輝きを弱くした星があった。]
(18) 2013/05/13(Mon) 00時半頃
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――――……。
[良い予感がしない侭、目を細める。 名前を呼ぶ声>>14が室内から響き、踵を返す。]
ああ、あがったか。 すこし、そとのくうきをすっていた。
[チアキを見下ろし、ぽつりと呟く。]
(22) 2013/05/13(Mon) 00時半頃
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――寝室――
[寝室へゆき、チアキを見下ろして告げた後。 眠たげな様子に気づき、息を吐く。]
そろそろやすむか? あしたはやくおきるのならば。
[親父殿の墓参りもあるし、 調子の悪い喉を休めなくては、という事もある。 気だるそうな様子のチアキの前髪を撫で、首を傾げさせた。]
(26) 2013/05/13(Mon) 00時半頃
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あしたもこのままなら、そうだな。 …あめでもなめれば、どうにかなるだろう。 [>>31今にも寝そうな様子のチアキを見下ろしながら、 筋肉の筋の走る喉を指先で撫で、そう告っておく。 まあ、普段から喋らないので枯れた声しかでなくても 特段問題では無いといえば無いのだが。]
しょうがゆとか、のどにいいのか?
[あれは喉風邪なのだろうかと思いつつ、 呼ばれた>>35ので、おとなしく寝台へ入る。]
……せまいな。
[横向きになり、毛布をかけ直した。*]
(40) 2013/05/13(Mon) 01時頃
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――翌朝――
……チアキ、起きろ。
[あ――、と軽く声を出してみて、喉をさする。 少し痛みは残っているものの、いつもの声質だった。]
おい、 ………いつまで寝ている。
早起きをするのでは無かったのか?
[ゆさゆさと揺り動かす男の手は、厳しい**]
(47) 2013/05/13(Mon) 01時頃
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[寝ぼけた様子のチアキを見て溜息一つ>>50。]
全く…。 顔を洗いに行くぞ。
[厳しい目覚まし時計は二度寝を許さないようだ。 チアキの起き上がる様子を見届けた所で 己も布団から出ると、自室へ向かおうと。]
ああ、少し違和感はあるのだが… いつもの声が、出せる。
[>>53首を傾げるチアキにこくりと頷き。 今度こそ部屋へ向かい、道着に着替えて台所へ。]
………生姜湯か。
[昨日言った事を覚えていたのか、と思えば、 鉄仮面のような顔に、微かに笑みが浮かぶ。 と同時に、全部覚えてるだろうなと思いつつ。]
(70) 2013/05/13(Mon) 07時半頃
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―――…。
[忘れられても困るが、色々と気恥ずかしい。 小さく咳払いを落として椅子へ腰掛け、カップを口元へ**]
(71) 2013/05/13(Mon) 07時半頃
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ああ夢では無い。……チアキ、身体はなんともないか? 俺は今のところ、普段と変わらんが。
[そうして一日置いてから考える。
病とは無縁の生活を送っていること。 そして村外の他人を信用していないこと。
もしかして薬を高く売る為の嘘?と思い始めた。 代金を欲しがるような事は言われなかったが 村長が先に代金を払って居るのかもしれない。]
……墓参りの後、他の者達の様子を、見に行こう。
[何事も無ければいいがと思いつつ。 突如咽るチアキ>>77に、瞳をまあるく見開く。]
……?
[大丈夫か、と背中を撫でた。]
(79) 2013/05/13(Mon) 10時半頃
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[考え事をしながら食事をしているせいか、 ちぎったパンがぽろぽろと道着に溢れている。
顔つきは無表情の儘、皮膚だけ真っ赤になっていた。]
……。
[食事を終え、片付けをする間>>78。
似たようなものでなら鍛えられるだろうかと、思い至る。 何事にも過剰過ぎる程には、真面目だった。]
(85) 2013/05/13(Mon) 11時半頃
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――早朝・村内→教会――
[チアキと二人、村外れの教会に有る墓地を目指して歩く。]
ん? トルドヴィン、随分早いな。
[>>74少し離れた所に、トルドヴィンの姿を発見した。 普段からこんな早い時間に動いているのか、と感心する。
しかし、 聞こえる程度の声量で声を掛けたものの 卵の入った籠を持ったラーマは、全く気付く気配が無い。]
………?
[声質はどちらかといえば低めだが、声が小さいわけでは無い。 不思議に思いながらも、そのまま教会方面へと向かう。]
(88) 2013/05/13(Mon) 11時半頃
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――墓地――
[教会の裏手へ周り、ずらりと大量に並んだ墓石に迷いそうになる。 だがチアキが一緒なので、そう時間を掛けず場所を見つける事が出来た。
父親の名前が刻まれた墓石の前に、あぐらをかく。 参る時はいつもこうなので、新鮮味の欠片も存在しないが 生きてる父親から教えを受けている気分になるから不思議だ。]
……親父殿、奇病が村に蔓延るやも知れぬと――。 いや、もう風の噂で聞いていただろうか。
[淡々と、其処に父親が居るような調子で話し掛ける。]
俺は、何があろうと最後まで――… チアキの、ラーマで居続けたいと、思います。
[手を合わせ、墓石に記された名前を見上げた**]
(91) 2013/05/13(Mon) 12時頃
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――墓地――
[早い時間の墓地への訪問に、神父が教会から顔を出した。 無言で礼をした後、病に掛かっていないかと尋ねられる。 神父は少し前に、村長の家に出かけたらしい。]
いや、今の所は特には。 旅人……が、病に…? …れんきんじゅつし?
[病の話>>7を明かされ、驚きを顔に出す。 やはり、杞憂では終わらなかったのか――… あの時同じ場に居たトレイルの質問>>1:255への回答。 副作用…即ち肉体の硬化状態が出た場合は、 五分程度の可能性で効果が出る>>1:273。 腕の硬化>>1:242はこの目で見ているし、触れていた。]
つまり、副作用は出たが…効かなかったと。
[ぞくり、と冷えた汗が背中に流れる。]
(105) 2013/05/13(Mon) 13時半頃
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なんとも分の悪い賭けだな。
[硬化の部位は腕だけとは限らないらしい。 場所によっては、ライマー生命を絶たれるだろう。
それでも、チアキが生き残る望みが上がるのならば――…]
……共鳴は起こるのか? あの兄弟は随分仲が良いように見受けられたが。
[神父は首を横に降った。 兄の方の硬化しか、この目で見ては居ないが、 恐らく弟も薬を飲んでいるのだろう。 薬が効いている場合、共鳴しない>>2:19――…?]
(107) 2013/05/13(Mon) 14時頃
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…………。
[――自分が病で死んでもチアキは生き残るかもしれない? それならば薬を飲ませた方がいいのでは、と一度考える。
しかしその場合、チアキは生きる事を選択するのか。 別の武器を手にして、ライマーを続けるのだろうか。
生活に不足する部分に支障が出て、引退を余儀なくされても チアキにはちゃんと帰る場所はあるけれど。
そこまで考えた所で、大きく息を吐く。 ――決意の篭ったチアキの言葉や表情が、脳裏に過ぎったから*]
(115) 2013/05/13(Mon) 14時頃
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[神父が立ち去った後、暫し無言で思案を働かせた。 飲ませるべきだと思うし、生きて欲しいと思う。
だが、父親の墓前で誓われた言葉>>114や、 食卓での話>>111を思い返し、太い眉が下がった。]
………、チアキ。
薬を飲めと言ったら、お前は飲むか?
[効果が出て、そして。 自分の命が尽きても―共鳴しない可能性に、賭けて。
その返事はある程度予測して居るのだけれども。 敢えて墓前の前で、問う。]
(128) 2013/05/13(Mon) 14時半頃
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[>>130チアキの言葉は、想像していた通り。 だから飲ませるなら、密やかに飲ませねばならない。
そう考えていたのだが。]
ああ。 ……そう言うだろうと思っていた。
[手を取られると、その手を確り握り返す。]
――…、一緒に生きて、同じ墓に入ろう。 それなら、死んだ後もずっと一緒だな。
[薬の存在を、頭から消し去った。]
(137) 2013/05/13(Mon) 14時半頃
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……。
[その後墓前を離れ、教会の方へ。 用事があるわけでは無いのだけれど。
比較的立派なステンドグラスが見たかったとか そんな事もやはり考えて居ないが、立ち寄った*]
(140) 2013/05/13(Mon) 15時頃
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[>>143チアキの言い分を聞いて、そうだなと頷く。 向けられる独占欲の強さ、そして深さが心地いい。 昨日までの男であれば、 それを疎む態度を装っていただろうけれど。 握られた手を見下ろす。 いつものように、離せとは言わない。
微かに口角を上げて、頷いた。]
……相棒だからな。 地獄の底までつきあってやる。
[人畜無害そうなチアキは地獄に落ちる事など無いだろうが。 今まで惨殺してきたモンスター達に祟られて、 男が地獄行きになる事は、割と有るかもしれない。]
地獄では鍛錬し放題…か? ……それなら永住しても良い。
[悪く無いと思いつつ、共に歩んだ>>144**]
(148) 2013/05/13(Mon) 16時頃
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………弟の方、に? ――解った、戻ろう。
[>>150チアキの目を覗き込みながら、頷く。 身を離し、チアキに続いて歩き出す。]
地獄の底でも、 地平の果てでも、何処にでも。
[>>151チアキが傍に居れば、それで良い。 願わくば、鍛錬の出来る場所であればとも思うが 口には出さぬ侭、促しに応じて家路を目指す。*]
(165) 2013/05/13(Mon) 19時頃
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――家の前――
[洗濯物を干しながら、鳥の声を聞く。 やはり昨日と変わらない、奇妙な鳴き方。
不幸の前兆であるかのような、違和。]
……ふん。
[――寧ろ、ラーマとして二度生を受ける幸運に恵まれたのだ。 今日病に伏せて死んだとしても、不幸とは思わない。 ただ、道連れにする形でチアキを死なせてしまう事が]
…――恐ろしい、な。
(167) 2013/05/13(Mon) 19時頃
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[――ぱぁん。]
[考え事をしてたせいで、 洗いたてのシャツが真っ二つに破けてしまった。]
…………しまった。
[後でごめんなさいしようと思う。]
(168) 2013/05/13(Mon) 19時頃
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俺もおわっ………
[>>177それにしてもこれどうしようか。 チアキのお気に入りのシャツだったような気がする。 そんな事を考えて居たが、呼ばれて振り返る。
目が合った。]
……すまん、力を入れすぎてしまったようだ……。
[今更隠すわけにもいかず、破れたシャツを手にしながら 苦い顔でチアキを見つめ、肩を落とす。]
(180) 2013/05/13(Mon) 21時頃
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……すまない。
[>>184伏し目がちにしながらチアキに謝罪を告げる。 トレイルに繕って貰うにも、元の状態に戻すのは無理そうだ。 しゅん、としていると、肩を叩かれる。]
……ん。
[果物の礼の事だと理解して、頷きを一つ。 そういえば、ジェームスは例の薬を飲んだのだろうか。
先日の手合わせの話も、身体の一部が硬化してしまったら ご破算だなと思うが、それどころでは無いので仕方ない。 彼らがあの後どういう選択をしたのかも気になる所ではある。]
……行く。
[破れたシャツを手にし、チアキの後を歩く。]
(188) 2013/05/13(Mon) 21時半頃
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――トレイルの家――
……。
[チアキの後ろで腕を組み、反応を待つ。 中の気配を耳で探る。少なくとも不在では無いようだ。]
キリシマ様の所にも寄ってみたいな。
[声をかけたのに返事をしなかったトルドヴィン。 チアキが彼に憧れを抱いて接している事も知っている。 恐らくトルドヴィンもそれを知っている筈。 流石に無視をするという事は無いと思う。 たまたま聞こえなかったか、あるいは。]
……聴覚が、効かなくなった、――か。
[考えられる事をぽつりと呟く。]
(196) 2013/05/13(Mon) 21時半頃
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[>>199トレイルの姿が見えれば一礼する。 ジェームスも共に現れただろうか。 二人とも一見して、変化は見受けられないが。]
……やぶいて、 いや、その。破れてしまって、
[原因までは話す事は無いだろうと、 チアキ>>208に申し出を任せてしまう。
シャツ真っ二つに破れたシャツを見せる事に。]
(209) 2013/05/13(Mon) 22時頃
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[>>210チアキをハグするトレイルを眺める。 やはり違和は見受けられない。態度的な意味で。]
ジェームス。 トレイル様と貴方は、件の薬を飲んだのか?
[>>212そして主を諌めるジェームスの姿も普段通りだ。 副作用の方は、出るか否かは個人差があるのだろうか。 だが副作用が出なかった場合、 効果がほぼ無いとも耳に入れている。 それでは薬としての意味が無いのでは?と疑問を感じつつ]
(217) 2013/05/13(Mon) 22時頃
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……トレイル様は飲まれたのか。 見た所、変わらぬように見受けられるが。
[>>219れんきんじゅつしの硬化した部分は、片腕。 しかしチアキを抱きしめる腕もきちんと曲がっているし、 此処まで歩む音には、引きずるような雑音も感じず。]
飲んでない、俺もチアキも。
[首をふるりと横に振る。
チアキが解放された辺りで、トレイル>>220にシャツを預ける。 原因はやはり気になるのだろうか。 破れた、ではなく引きちぎった形になっているので 故意的に破かれた感は、見抜けるのだろうけど。]
(223) 2013/05/13(Mon) 22時頃
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…飲んだ方がいいのではと進言はしたのだが。 本人が飲まぬというなら、どうしようも無いな。
[>>227ありのままに告げる声は、 焦りや憤りなどといった感情が一切篭らないもの。 飲まない事に関して呆れもしてないし、絶望もしていない。
どうしても飲ませたいと思っていたら、 今日の食事の後に出した茶に、一服盛れば良い話だ。]
(231) 2013/05/13(Mon) 22時半頃
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ライマーは出来ない……? 身体的に不足しているようには見えませんが。
[>>228ライマーを続ける事は出来ないというには、 彼の身体は五体満足そうに見えるのだが。 暫し悩むが、まさか内蔵器官にまで至る事には 頭は及ばず、首を傾げさせる。
シャツを見下ろした後に此方へ視線が向けば、 居心地悪そうに、顔を俯かせる。 明らかな後ろめたさが、態度からにじみ出ている。]
!!!
[>>229言い当てられて、変化の乏しい顔に焦りが滲む。]
古くなっていて…、
[トレイルの手にしたシャツはどう観察しても、 二つに破ける程に老朽化していないが、咄嗟の言い訳。]
(237) 2013/05/13(Mon) 22時半頃
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[>>232食べ物の入っている包みをチアキに渡すジェームスに 助け舟を出して貰えないだろうかと一瞥するが、 無理そうな気がしたので、チアキ>>236へ視線を向ける。 だが言い訳を潰す形で肯定を示され、眉根を寄せた。]
…俺は、医者も薬も苦手だ。
[>>235ジェームスに首を横に振る。 薬の事よりも、何かフォローが欲しかったが、 そんな事を他者に願うようでは修行が足りないと 心の内で、自分を叱咤しておく。]
(243) 2013/05/13(Mon) 22時半頃
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[>>240此方に近寄るトレイルに、 流石に腕を組んだ状態で他の主に応対するのは 失礼だろうと腕を解きつつ、自然に一歩後退する。]
………いや、ええと。
[何か良い切り返しは思い浮かばないかと考えるが、 会話自体を得意としていないので、何も浮かばない。 額を軽く叩かれて、肩を落とす。 反省をしていない訳では無いが、力加減は難しい。]
(252) 2013/05/13(Mon) 22時半頃
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[>>241残念ながら、この男に冗句の類は通用しない。]
………やはり集中力を補う訓練を中心にするべきか…。
[からりとしたトレイルの声の調子とは裏腹に、 事態を重く受け止めてしまったのか、渋い顔で俯く。 興味が佃煮>>251に移った所で、 瞑想ヨガの時間配分を増やして…と一人考え込む。]
(256) 2013/05/13(Mon) 23時頃
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[>>260集中力を高める方法を尋ねられれば、首を縦に振り。]
手合わせの日にでも、教えられれば。 といっても、親父殿に習った事くらいだが…。
[恐らく、彼は覚えては居ないのだろうけれども。 弁当云々はともかく、彼との手合わせは楽しみにしている。 その話題を軽く並べた頃合。 チアキ>>255に促され、二人に一礼をしてから離れた。*]
(264) 2013/05/13(Mon) 23時頃
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――自宅付近――
[ケーキを一度置く為なのだろうか。 先に家へ寄る、と言うチアキには、特に異を唱える事もなく。
玄関付近>>249にドリベルの姿を見つけると、 そちらに視線を向け、歩む。]
ドリベル。 ……変わり無いか。
[昨日以降顔を合わせていないドリベルに、労いの声をかける]
(270) 2013/05/13(Mon) 23時頃
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というか、出かけていた所だった。 この後、キリシマ様の所へ向かうつもりだったが。
[>>272急ぐ用事というよりも、安否の確認という所。 ドリベルの様子を見る限りでは、此方も一見違和感は無い。]
……? サミュエル様は一緒では無いのか?
[昼寝だろうか。]
(276) 2013/05/13(Mon) 23時頃
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……薬は飲んだのか?
俺とチアキは飲んでいないのだが、 お前とサミュエル様も?
[>>278元気、という事は飲まなかったのだろうか。 彼も説明を受けているという話は、チアキから昨日聞いていた]
(279) 2013/05/13(Mon) 23時頃
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………。
[>>283薬に関して答えないという事は、 飲んだ、と見てよいものか。 触れないという事は触れられたくないというようにも見える。 なので、此方も特に追求する事は無い。
僕「は」元気>>278という口ぶりは、少し気になったが。 いずれにせよ、この距離でお互い暮らしている事もある。 その内知る事になるだろうかと思いつつ。]
キリシマ様のお説教か。 昨日の稽古を見る限り、厳しそうだ。
[笑うわけでも無く、感情の無い声で呟く。]
(286) 2013/05/13(Mon) 23時半頃
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[>>287訪ねた理由を聞けば、 サミュエルの状態をなんとなしに想像する。 喉が不調とは、昨日の自分を思い出してしまうが このタイミングなら、原因は薬の方だろうか。 >>292アドバイスをしているチアキには口を挟まず。]
…ホレーショー?
[>>291此方へ駆け寄る姿へと視線を向ける。]
(295) 2013/05/13(Mon) 23時半頃
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…おはよう。
[>>304軽くお辞儀をしてからホレーショーを見る。 見た限りでは、何処かに不自由を抱えているように見えず。]
病が発症した者も、会った中ではいないようだな。
[流石にそうなれば報告するだろうと思いつつ。 ケヴィンが共に行動をしていない事を尋ねかけたが、 チアキが話題にあげた>>307ので、口は挟まない。]
(312) 2013/05/14(Tue) 00時頃
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俺は、薬自体を受け取っていない。
[>>315鼻から飲まない選択をしたと、暗に告げる。 ホレーショーは……飲んでいるのだろうか。 パンを焼く作業もあるし、ケヴィンが共に赴いてない事自体は 不自然でもなんでもないのだが。]
…ホレーショーは飲んだ、のか?
[本人の事ならば聞いてもいいのだろうかと思いつつ。]
(319) 2013/05/14(Tue) 00時頃
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………、 副作用が出なかった場合、薬の効果が殆ど無いと れんきんじゅつしは言っていたが、 全く変化が現れていない、のか?
[>>321異常なしと示すホレーショー、 そしてドリベルの方にも視線を送った。
副作用の重さを聞くと寧ろ何もでない方が良い事と思えるが 逆に言えば、さらに同じ薬を飲んでもひと握りの効果しか 期待する事は出来ないという事になるのだろうか。]
……難しいな。 ライマーもラーマも動けなくなる事も厳しいが。
[二回飲めば変化があるのか、どうか。 チアキは弟に用事があると言っていた事だし、 その時に尋ねてみるとしようか。]
(327) 2013/05/14(Tue) 00時半頃
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……。
[>>322そんな事を気にせずともと思いつつ、 チアキが薬を飲んで歩けなくなったら、 男は何をするにも迷子になって余計に彼に心配をかけそうだ。
そうなったら、常におぶればいいだけといえばそうだが。 良い修行にはなるが、流石に戦闘はこなせまい。]
何処を失っても支障があるからな。 それならば、最期までラーマで有り続けようと。
[>>333指一本失えば、そこを切り落とすだけで良いが もっと問題のある場所が動かなくなれば、 ラーマとしても使いにくくなる事もあるし 三食や睡眠よりもこよなく愛す修行ができなくなる。]
(342) 2013/05/14(Tue) 00時半頃
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……ドリベルも薬を、飲んでるのだろう?
[無理には答えさせるつもりは無かったが、 耐性>>343の話がホレーショーから出れば、彼を見て。
彼もその症状が全く出ていないのなら、 後遺症が現れない事自体、薬慣れが原因?と首を傾け。]
…貴方の身体が硬化しなかったのは何よりだが… チアキとれんきんじゅつしの所に後で向かうので その時に、一応確認しておこう。
二回飲んだら変化は出るのか、 それとも完全に効かぬのかという辺りを。
[目の前に居る飄々とした風体のラーマが 身体を動かせなくなる所など、想像もできないし したくも無いのだが、情報を得て教える事は 無駄にはならないかな、と思いつつ。]
(346) 2013/05/14(Tue) 01時頃
|
|
……それと。 実際にどんな状態になるのか、この目で見ておきたい。
[>>349弟の方への確認と共に、 兄の方の病状も、直接拝みたい意をチアキに告げる。]
…………。
[ただ病におかされて砕けるのを待つくらいならば。 ラーマとして、戦って死にたいという考え。
それにチアキが賛同するかはまた別の話だが。]
(356) 2013/05/14(Tue) 01時頃
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|
――――……?
[不意にぼろぼろと両眼から涙が溢れる。 相変わらず、―――無表情の侭で。]
………な。
[頬へ涙が伝わったことで、 漸く自分が泣いている事に気づいた。]
(359) 2013/05/14(Tue) 01時頃
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|
[>>357先を歩くチアキに気取られぬように、顔を逸らす。 俯き、急に流れ出した涙を手の甲で拭った**]
(362) 2013/05/14(Tue) 01時頃
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|
――井戸へ――
[手で擦ったせいか、目蓋が重く感じる。]
……先に向かえ。
目にゴミが入った。水で洗ってから行く。
[>>371チアキと途中で別れる。 キリシマの家付近の井戸を借りて顔を洗うだけだが。 流石にこの近距離なら、迷子にはならないだろう。
二人が筆談していた場に男はおらず、 サミュエルが離れた頃に戸の前へ>>373。*]
(395) 2013/05/14(Tue) 09時頃
|
|
………キリシマ様に相談してみるか。
[この恐ろしい考えを冷静に聞いてくれそうな人物。 チアキの師匠であるケヴィン達も冷静ではあるが 弟子に絡む事と聞けば、猛反対を受けそうだ。
奥からの声>>373を聞き、安堵する。不在では無いらしい。 前を歩くチアキ>>378からは、少し距離をあけて歩き、 彼には聞こえない位の声で呟く。
忘れ物をしたから戻るとでも理由をつければ、 ほんの少しでもキリシマと話をする時間は作れそうだ。 先に村長の所へ赴いて貰っても、勿論構わないのだが。]
(402) 2013/05/14(Tue) 10時頃
|
|
[許可を得て室内へ入り、キリシマの居る場所まで向かう。
キリシマからチアキが話を促される形になったので、 余計な言は挟まず、ただ黙って話を聞くことに。
トルドヴィンが聴覚を失った>>387と聞けば 苦い表情を浮かべ、固まった。 五感のうちの一角を削られるのは辛そうだ。
ドリベルの相談――食事の話を聞く限りでは 五感の味覚どころか、固形物が食せないのだろうか? 余計な詮索はせず、奥歯を静かに噛み締める。]
(406) 2013/05/14(Tue) 11時頃
|
|
呼吸…
[>>387稽古を付けて貰う事は難しいかもしれない。 こうして話をしている間でも息が詰まるのなら。
やはり昨日願い出ておけば、と一瞬浮かぶ。 だが、今は修行の事よりも 眼前のキリシマと不在であるトルドヴィンの 身体の方が不安なので、何か出来る事は無いかと 考えて居ると、家畜に関しての頼まれ事>>388。]
………。
[牛の相手とは、と 酪農経験が皆無な男は首を捻る。 闘牛相手なら別の意味で面倒を見る自信はあるが、 乳牛をどう相手にしたらいいのか。
疑問はチアキ>>397の明るい声に遮られた。 言われた事をやれば良いか、と深く考えず。]
(408) 2013/05/14(Tue) 11時半頃
|
|
[>>398チアキに続き、一度キリシマ宅を後にする。 しかし、そう歩かぬ内に口を開き。]
……、忘れ物をした。 先に村長の家へ行ってくれ。
[だが、軒先で待っていると言われた>>403。 あまり時間が掛けられないなと思いつつ、 急ぎ足でキリシマ宅の戸を再び開く。]
失礼します。
[一応もう一度声を掛けて、再びキリシマの元へと。 骨の加工作業>>409を進める手を見ながら 座る事を勧められるようであれば、腰を下ろし。]
少し、相談したい事が。
(410) 2013/05/14(Tue) 11時半頃
|
|
ええ。 話せば、警戒されると思うので。
[>>411万が一本人に聞かれてしまうと 叱られるどころでは済まない予感がする。 キリシマのみに聞こえる程度にまで声のトーンを下げ――]
(412) 2013/05/14(Tue) 12時頃
|
|
[>>413問い掛けには、少し考えて首を横に振る。]
いえ、俺は最期までチアキのラーマでいるつもりです。
チアキには予防薬を飲ませようかと。
[やはり全て話さねば力添えを受けるのは無理か、と判断し、声を潜めて言を続ける。]
(414) 2013/05/14(Tue) 12時半頃
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……最悪の場合を考えた時、 今の俺には、これしか方法が思いつかない。
絶対が何処にも無いのは、承知の上――…、
[姿勢は正した状態の儘、キリシマを見据える。 しかし、彼の話を聞いているうちに、 眉間の皺を深くして低く唸り、そして言葉を失う。]
(418) 2013/05/14(Tue) 13時頃
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………、ラーマとしてなら、そうですね。 主の決めた事に、逆らいはしません。
[>>419今日出会った者達。 少なくとも、ライマーは皆副作用が出ている。 恐らく、飲めばチアキも同様に何かを失うのだろう。]
だが、ヒトとしてなら――…、
[それ以上は続ける事も出来ず、立ち上がる。]
………、失礼しました。
[深く頭を下げてから背を向ける。 玄関の方へと進む間、何故か安堵を抱えていた。
戸を開き、表で待っていたチアキと合流する。*]
(424) 2013/05/14(Tue) 14時頃
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―村長の家>>399>>421―
[村長の家まで向かう間、無言。 師であるケヴィンの事で頭が一杯なのかも知れない。
男は別の事で頭を悩ませていた。
もっと良い案は無いのか。 どうすれば、共鳴させずに済むのか。 共に生きて死ぬ事を承知しても、頭に付き纏う苦悩。
前提が常に自分が死ぬ事になっているのは、 昨日眺めた星>>18が原因だった。 はっきり見えていた輔星が見えなくなってしまうと その者は死んでしまう、という迷信。]
(426) 2013/05/14(Tue) 15時半頃
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――………。
[たかが迷信と笑われたとしても、 冗談の通じない男は、この言い伝えが本当だと思っていた。
ケヴィンを見つけたチアキの声が響き、そちらへ意識は向く。 右腕の様子を見て、眉を顰める。
落ちこんだチアキを励ます目的なのかも知れないが 明るく笑って、チアキを元気付けるケヴィンを、 そして、髪の毛を犬の様にわしゃわしゃされているチアキを。
二人の様子を暫く眩しそうに目を細めて見つめた後 村長に、面会は可能かと尋ねたが、ダメだった。>>400。]
(427) 2013/05/14(Tue) 15時半頃
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[………チアキは、帰る場所がある。 チアキが死んだら、悲しむ人が居る。
だから、違う。 だから、生きて欲しい。
15歳の頃の自分が、似たような理由で救われたなど 吸血コウモリの声という妨害が生んだ 勘違いのせいで、知りもしないが。]
――――………。
[両親だけでは無い。チアキには二人の師匠も居る。 帰る場所は、この村にも人里にも。何方にも残っている。]
……、
[――どうにかチアキだけでも、救えないだろうか。 帰路の間も、無言で考えるのはその事ばかり。]
(432) 2013/05/14(Tue) 15時半頃
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――家の前――
[>>401台所へ向かうチアキと別れ、屋外へ。 竿に掛かっていたシーツや衣服を取り込む。]
………。
[あの薬をチアキに飲ませようか――、
そう思ってもキリシマに言われた言葉>>425が 重く伸し掛かり、視線を地面へ落とすのみ。]
……少し身体を動かすか。
[洗濯物を畳んだ後、特に何も言わず家を出る。 小屋のすぐ裏にある竹林へ向かって歩き出した。 一振りの刀を持って**]
(433) 2013/05/14(Tue) 16時頃
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――竹林にて――
[一本の竹を前に精神を集中する。 上段に刀を構え、竹に刃を落とす。
そのまま斬り落とさずに途中で止める。]
―――・・… フ、
[さて、一本の竹を左右から折らずに 何回斬りつけられるか――という修行である。 男にとっては、パワーセーブ修行のようだ。
1回2回3回……15回ほど斬った後に倒れる。]
(440) 2013/05/14(Tue) 17時半頃
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ム…。
[20回まで届かない事に、少しだけ気落ちする。]
もう一本やるか――…
[と思っていると、チアキの声>>438が聞こえた。 そういえば、昼食を未だ食べて居なかったような。]
(441) 2013/05/14(Tue) 17時半頃
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――中庭――
呼んだか。
[竹林から出て、中庭の方を回って住居に近寄る。 縁側に斬った竹1本と刀を置く。 其処から覗くような形で、居間の方を見た。]
たまには、此処でどうだ?
[縁側に座り、竹や刀の無い辺りを指し示して手招きする。 特に意味は無い。 ただ、普段はしないような珍しい事を チアキとしたかっただけで。
中庭では、ソケイの木に白い花が咲いている。**]
(442) 2013/05/14(Tue) 17時半頃
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――中庭>>443>>444>>445>>446――
[チアキの同意を得たので、共に縁側に座って食事。 濡れたタオルを受け取ると、手を拭く。 この家屋は、今は亡き父親の遺した財産の一つ。 父親が亡くなった後、そのままチアキと同居が始まった。 あのソケイも、昔からあったものだ。]
………。
[10歳の頃。 正式にライマーになった後に、父親と人里へ降りた。 チアキの母親の家に、用事があったらしい。 あの時から表情の変化に乏しい子供だったから 3つ歳下の従兄弟は、無愛想な攻芸をどう思ったのだろう]
(455) 2013/05/14(Tue) 19時頃
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ン? …ああ。
[美味いかと尋ねられ、こくりと首を縦に振る。 ポトフを啜りながら、味を確かめる。 しかし、何を食べても長兄の一件から旨いと思えた事は無く 心から旨いと応えられない事を、申し訳無く思う。]
………。
[食事を終えた後、ソケイの木へと歩み寄る。 ひとつ花をつみ、チアキの横髪にさした。 この扱いは、女性に対するものなので、嫌がられるだろうか]
……綺麗だ。
[相変わらず変化に乏しい顔の侭、チアキを見下ろして告げる。 そう思って居ても、感情が篭らないというのは不憫な事だ。]
(457) 2013/05/14(Tue) 19時頃
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[この存在を、守りたいと思う。
――いつまでも、笑っていて欲しいと思う。]
(459) 2013/05/14(Tue) 19時頃
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[でも、どうしたら良いのか。
病を斬ることも、 刺すことも、 蹴り飛ばすこともできない。
こんなに早く、突然に。 失う不安を抱える日が来るとは、思わなかった。]
俺は、お前を失いたくない。
[共に死にたいのではなく、 この愛おしい笑顔が、この地上から消えてしまうことが、
なによりも悲しくて、なによりも恐ろしいこと。]
(460) 2013/05/14(Tue) 19時半頃
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[盆ごと器を渡されれば、片付けを任命される。 主の願いを断るようなことはしないので、頷いた。 一人で森に行かせるのは、少し不安ではあるが 男を一人で森に行かせるよりはいいのかもしれない。]
相分かった、気をつけて行ってこい。
[台所で食器を洗い、軽く室内を掃除しておく。 床を箒で掃いてから雑巾で拭き、こんなもんかと思った頃合。]
(461) 2013/05/14(Tue) 19時半頃
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――自宅にて>>454――
[チアキが帰って来た。 何故か籠の数が少ない。6個しか無いのだが。]
持ってこれなかった?
[それならば最初から同行を頼めば良いものを。 不思議に思いつつ首を傾げさせる。]
まあ良いか。
[今日取った竹を手にし、作業場へと向かう。 削り台に竹を置き、小刀で薄く剥いで加工し編み始める。 この作業は指を酷使するので、歳をとったら 老化防止にもなりそうだな、と思う。 なんとなしに父親の顔を思い浮かべて、息を吐いた。]
(462) 2013/05/14(Tue) 19時半頃
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――縁側>>463>>464――
[髪に飾った後の反応は、微妙。 ジャスミンの芳香に似たそれとチアキ。 どちらに対しても一言で感想を告げたが。 後に嬉しいと返って来たが 始めの様子を見るに、果たして本当に喜ばれたのか。
……チアキは不思議だ、と思う。]
…………。
[同じ、と返すチアキをじっと見つめる。 ―――違う。
チアキの失いたくないと、己の失いたくないは、 種類が全く違うのだと、思う。
それは言えずに、盆と一緒に下がった*]
(468) 2013/05/14(Tue) 20時頃
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――作業部屋――
[チアキの隣に居るのが自分ではなくて、
他のラーマであったり。 意中の女性であったり。
どんな形でも構わないから、生きていて欲しいと思う。]
…………。
[心の奥底に、自分の存在がほんの少しでも残っていれば、 完全に消え失せさえしなければ、それで構わない。
それはきっと、チアキの傍に、「い」るということ。]
(469) 2013/05/14(Tue) 20時頃
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――作業部屋――
……完全にラーマで居続けさえすれば、 こんな贅沢を思わなくて済んだのだがな……。
[あの綺麗な花の咲く低木を見下ろして居るチアキを、 いつまでも、どんな形でも良いから、見ていたい。 そう考えて居ると、此方へ歩む足音>>474が聞こえた。]
……チアキ?
[編む手を休め、チアキを振り返る。]
――――……、チアキは、俺と一緒でなくてはダメなのか?
[命を惜しいと思った事は、8年前のあの日から一度も無い。 此方を見上げるチアキの眼を見て、ぽつりと呟く。]
(475) 2013/05/14(Tue) 20時半頃
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……忘れては、いない。 だが、惜しいと思っている。
[>>478此方を哀しげな瞳で見るチアキに、困惑を顔に出す。 責めるような口調にも聞こえるが、 決意をいつまでも固められていない男を前にすれば 叱られても責められても、仕方の無いことで。]
…………。
[組んでから長いという程の年月でも無いと思っている。 今ならば未だ、記憶を奪えば共鳴の絆を断ち切る事が 可能なのではないだろうか。
そんな淡い期待をしてしまうのは、希望的観測でしかないが。]
(482) 2013/05/14(Tue) 21時頃
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[>>484俯いてしまうチアキを見下ろし、 感情が宿らない黒の瞳を主の頭部へと向ける。
こういう時、どういう言葉で説得したら言いのかが解らない。
きっと、お互いの想いは――線で繋がらないから。]
(488) 2013/05/14(Tue) 21時頃
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……違う。
[>>494零れ落ちる涙に手を伸ばそうとする。 身体を退かれて、手は届かない。
踵を返すチアキを追おうと、腕を伸ばす。
届いても跳ね除けられようが、構わない。]
(497) 2013/05/14(Tue) 21時半頃
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[ ぱぁん ]
…………。
[>>504伸ばした掌を跳ね除ける乾いた音。 想いの根源は同じであるというのに、 こうまで絡み合わない事が存在するのか。
いや、お互いの考え方が違うからこそ、 ここまで強く惹かれたのかもしれないが。]
(515) 2013/05/14(Tue) 22時頃
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[>>509チアキをこうまで泣かせてしまうのは 共に過ごした三年間だけでも察しはつくが、 おそらくきっと、自分だけ。
彼を悲しませるのは、 自分が不甲斐ないせいなのだと思う。
いつだって泣かせてしまった。 少し出かけて来るだけのつもりが、
二週間も家を開けることになったあの日も、 チアキは泣いていた。
笑っていて欲しいと思うのに、 共に居ても、結局泣かせてしまう。
だから、
だめ、なのだろう。]
(521) 2013/05/14(Tue) 22時頃
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[それでも、一緒に居たいと思う。 その形が、離別であったとしても。
魂は、共に居れると思っているから。]
………、だめ? 俺はラーマになった時から、お前のものだろ。
[ラーマとしては、合格点の筈だ。 だから、ラーマで居続けられたら何も悩むことなどない。
攻芸である感情が死んでしまえば良いと、 チアキの感情の吐露を受ける度に、何度思った事か。]
(523) 2013/05/14(Tue) 22時頃
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……そういうことでは――…、
[>>534ああでも、そう聞こえてしまうのかも知れない。 いつものチアキとは、違う笑み。
彼に浮かべていて欲しいのは、 こんな哀しい笑いでは無いのに。
そんな表情をさせてしまうのは、自分のせい。]
…チアキ。
[>>535涙を拭ってやろうと手を伸ばすより前に、 チアキの手が、静かに此方へと伸びてくる。 いつも以上に、顔が緊張していた。]
(544) 2013/05/14(Tue) 22時半頃
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[>>558すぐ近くにある瞳にある色と、 普段聞く事の無い怒声で、チアキの感情の昂ぶりは伝わる。
武器に心など与えなければ良いのに。
相反する二つの感情に、苦しさを覚えて顔を逸らす。]
…………―――、
[口調こそ穏やかだが、その言葉に宿る感情は負のもの。 己が物で居れば良いのか、ヒトで居ればいいのか。 段々分からなくなっていき、感情は不安定に揺れる。]
………、すまない。
(566) 2013/05/14(Tue) 23時頃
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[>>568チアキの事を求めていないわけでは無いし 求めてないのかと言われれば、それは逆だ。
形が違うという事も、理解している。
だから、チアキがどう変わろうとしても 男がどう変わろうとしても、きっと線で繋がらない。]
………。
[首を縦に振り、きつく抱きしめた。]
(579) 2013/05/14(Tue) 23時半頃
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…チアキ、俺も一緒に休む。 少しでも一緒に居させてくれ。
[>>582睡眠を取りたいというチアキの手を取り、共に寝室へ。 しかし、水浴びくらいはして来た方が良いだろうと、 チアキを寝台へ寝かせた後、風呂場の方へ向かう。]
(593) 2013/05/15(Wed) 00時頃
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――寝室――
[水浴びを済ませた後、再び寝室へと。 既にチアキは眠ってしまっていただろうか。
共に過ごせる時間は、どれだけ残っているのだろう。
そっと窓を開けて、窓の外へ視線を向ける。
――輔星が未だ見えるかどうかを確かめようと、 じっと目をこらして、夜空を睨んだ。]
(600) 2013/05/15(Wed) 00時頃
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