219 The wonderful world -7days of SAIGAWARA
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─ The 2nd day / サイガワラ駅東口 ─
[ふッ、と蝋燭が消えるように。 目の前が暗転したのは、死神のミッションが 如何、と結果を出してから、だっただろう。]
─── ……… 、
[再び聞こえてくる雑踏と、 聞こえてくる着信音が瞼を開ける手伝いをする。 昨日見えていたあの大きな建物も無ければ、 死神のすがたも無い。 見えるのは線路だとか、駅舎と行き交う人の群れ。
序でに言えば、───…。]
(47) 2017/06/13(Tue) 15時半頃
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……───輝久?
( いねえのか、と、この灰色の世界じゃ よく目立つ筈の彩を探すんだが── … )
[メールアドレスだとか、 そもそもメールを確認するのが精一杯な塩梅の男達が そんなものを交換している筈も無く。]
……可笑しいな。 昨日、あの後如何なったんだ?
( まるで、記憶の抜け落ちた老爺じゃあるまいに。 )
[手持ち無沙汰でくし、と、 黒髪を結った束を梳く手に>>#0 新たに、違和感が奔るものだから、開けば
─── また『60:00』。]
(48) 2017/06/13(Tue) 15時半頃
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……ミッション、ってのは1日1回だったよな。
(って事は、もう次の日、って事なのかねえ…。)
[そう言えば。
(『 日替わりまでそんな猶予ないし? 』)
なんて言っていた、 少女でも無いのに赤頭巾と呼ばれていた死神の言葉を 呆けたまんまの脳内に浮上なんてさせながら、 何処と無い拍子抜けの気持ちで、端末の新着表示を押す。]
[ >>#0異界語だ。 ]
(52) 2017/06/13(Tue) 16時頃
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( いや、電脳…は兎角、 麺屋だとか、管理者だとか、 ひとつひとつの単語を摘み出せば分かるんだが…。 )
[これでも、サイト、ってのくらいは聞いた事はある。 但し実物を目にした事があるかどうかだとかは、別だ。 添付されていた、色の違うURLに首を傾げながら、 「……どうすりゃいいんだ?」なんて戸惑っちゃいたが その部分をなんとなく押してみたら、リンクに飛ぶ。
─── 画面が変わって、また白黒。]
(>>#1 そもそもブログだとかアクセスカウンターだとか、 分かっちゃあない男と言うのは取り敢えず サイトだとかなんだのは脇に置き。 「ははあ、読み物のたぐいだな?」と 思うことにして、メールを読むように滑らせてゆく。)
(53) 2017/06/13(Tue) 16時頃
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……如何しような、昨日以上に分からねえ。 (こんな調子で大丈夫なのかね、とにがわらいしか 出ねえもんだが、昨日と違って同意を返してくれる 声がねえのも、───寂しいもんで。)
[唯、分からないと言っても。 どうすりゃいいのかはこれっぽっちも分からんが、 その時出ていた『究極らーめん刃流原』とやらの 悪態めいたものを悪意のように感じて──…。
開いた時には新たにあった記事 「リアルタイム更新」の意味があまり分からないままながら 地図を開けば、ぼんやりと名のあった 『SAKAKI』の方角を見る。]
(……取り敢えず、 足取りだとかを追うのがいいのかもしんねえが。 コーヒー、だとかを飲める場所よりこっちのが近えか?)
(54) 2017/06/13(Tue) 16時半頃
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[─── 唯。 ”友人”のすがたが見えないことが気になって、 先にそちらの方を探そうとしたのだが、 地図を閉じた刹那、>>0:#5の★6。
『テレパシーによりお互いの位置を把握でき、 離れていても会話が可能となります。』
その一部分が目に入ったものだから。]
………、やり方まで書いててくんねえかな。
(目を瞑れば、軽く念じるようにして──。 『輝久。聞こえるか?』なんて声に出す事無く、 浮かべてみたもんだが、聞こえたのやら。)
(55) 2017/06/13(Tue) 16時半頃
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[にがわらいを浮かべたのもつかの間、瞳を開き。 駄目でありゃ、また死神でも捕まえて 聞いてみりゃいいか、と、死神に関わる事を 凝りてない男は減ってゆく赤数字を見ながら──。]
……ま、ぼう、っとしてんのも時間の無駄、だよな。
[歩いてるうちに友人に出会えたら、それも僥倖。 >>#3から、と下駄を鳴らして先に向かおうとしたところ >>@7──何がしかをゴミ箱に投げ捨てる動作をした黒羽。]
(……何を投げ捨てたのかは、分からなかったが。 無論、過去も、ゴミを漁る趣味とやらもねえから。)
(56) 2017/06/13(Tue) 17時頃
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お。 ……如何も、死神さん。
[なんて、見知らぬ死神ながらも。 気さくに挨拶なんてしてみるのは死神が然う、 悪しき存在だとは思えなかったからこそ。
───今はパートナーは連れて居なかったとは言え。 独り身にでも>>@7ミッションを告げられたのであれば、 大凡間違いなく、「……これぞサイガワラ、ねえ。」]
……なんでも良いのかね?
[なんて、困ったように笑ったものだろう。]
( 男の知ってるサイガワラと”今”は、 大きく異なっているものだったから。 )*
(59) 2017/06/13(Tue) 17時頃
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(>>61 きみのらしくない失態のひとつでも見れば、 間違いなく数秒目をまんまるにした後 悪いと思いながら笑ってしまったに 違いないだろうに!
テレパシー、ってやつじゃあ。 その音さえも聞こえなかったのはきみには幸か。)
『ああ。こっちは問題ねえが。きみのほうは? ……あと、今日のミッション、分かるかい。』
[落ち合いてえな、と思うものの、 質問を重ねるのもあれか、と考えて一時止める。
「一応、今は駅のほうに居るんだがね」と、 佇む駅の影は新しくなったとしても、男の記憶とは そう変わらない駅舎を仰ぎながら、そう返事を返した。]
(82) 2017/06/13(Tue) 20時頃
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(きみがSF小説だとかを好んだり読む印象が あんましなかったもんだから、 ”テレパシー”の概念から大丈夫かだとか、 聞こえても返って来るのか、と思ったもんだが。
──何処から兎も角聞こえたそれに、 安堵と一緒に節介心を沈める。)
[そうこうとして。 帯に差していた扇子を癖で手にとりゃ、 空を払うようにはたと仰いだ時、 手の痛みが無くなっていることにふと気づいて おや、と、不可思議に思ったの間もつかの間に。 声を掛けたのであった。
昨日の彼らもそうではあったものの、 取り分け目鼻立ちの整っているように思える彼の 目を開く所作を涼やかに眺めながら、 >>@9渡されたインスタントカメラを受け取った。]
(84) 2017/06/13(Tue) 20時半頃
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……ふむ。 そりゃ、逆に悩ましくなるってやつだが。 せっかくだから、行きがけに撮ってきてみるかね。
(と言っても、 僕の思う”サイガワラ”ってのは── …”西”には無いから、遠回りする事にゃなるが。)
[>>10 この灰色の世界で和服を好むものなんてのは、 ”今の男”の時代にだってそう居なかったもんだから 自然、目を浴びるのは知って居るし、慣れている。]
(ただ、どこだか推し量るような目つきが混ざるのには なんせ相手は死神。咎めはしねえが、擽ったさはある。 それを微笑みに紛らわせて、インスタントカメラに 無意味に弄りながら、──…。)
(85) 2017/06/13(Tue) 20時半頃
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[邪魔になった扇子を帯に戻しては、 誤魔化すような表情を作るかれを見て。 「…死神ってのもカメラに映るのかね?」なんて 思ったまんまをぼやいたのも、>>@10問われる迄。]
……あー。 ええと、ブロガー、ってのは分からねえが。 追うって言うからにゃ、あの読み物を書いてるひとか?
( 『トムラ、って書いてたが ブロガーなんて名前でもあるのか?』 )
[ペンネームみてえもんだろうか、 と誤解を引っ立てながら。
「や、目が覚めたらちょっとはぐれちまっててな…」と ひとりで居るのが賢いだとも愚かとも未だ掴めては無い 男は、眉を垂らしてみたのだった。]
(86) 2017/06/13(Tue) 20時半頃
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(…死神の査定を知ろうものなら、>>@9 間違い無く男自身は「過大評価」だと思うもんだが。 不意打ちなんてされようものなら扨、 我が身は如何なる事やら。
───けしかけられもしなかった、 とうの今、未だそんな事も考えもしねえが。)
……ひとり、ってのは矢張り良くねえのかね? [死神は親切なもんだと思った 評価は未だ己の中で覆されていないからこそ、 下駄を退く足よりも先に、そんな問いを空に投げて。]*
(87) 2017/06/13(Tue) 20時半頃
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(……益々、ひとじみてきたもんだ。)
はあ、死神にも仕事以外、ってのがあるんだなァ。
(”ひと”の常識で言や、当たり前なのかも知れんが。 死神の常識ってのは分からねえものだったから。)
[>>@28ほうと頷いてから、 教えられたにも関わらずに、試しにフィルムを 一枚無駄にして、かしゃ、と、金色を映して見る。
───吐き出されたものを手に取りながら、 焼きつく迄の時間、はた、と四方系を仰ぎながら。 断定系では無い言い回しに何故知って居るのか、を 追求する事は残念ながら出来なかった。 ]
(134) 2017/06/13(Tue) 22時半頃
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(それより『ブログ』だとか、『リンク』だとか、 文字通り異国語めいたそれに頓狂な瞳をすりゃ、 知っているかどうかはそれこそ”一目瞭然”だろう。)
……えーとな。 残念ながら…。 どうやら、『エントリー料』ってのかは分からんが、 さっぱり分からねえ事が多くってな…。
[はは、と苦笑いをこさえて、 うなじにやりたい手はカメラに塞がれている。 >>@29解説を貰えりゃ、死神ってのは親切だって評価に 積み石を更に重ねる事に繋がりながら───、 ほうほう、と新しい事にまた目をぱちぱち。
「 有難うな、 さっぱりで困ってたんだわ 」
これでなんとか乗り切れるかね、と息を浅く吐いて。 あくまでも「平等」に務める為だろうと、 それは受け取るものに取っては善行のように映るもの。]
(135) 2017/06/13(Tue) 22時半頃
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[カメラを腕の中に抱えながら、 今説明されたものに「すげえな」と改めて感嘆を示しては 画面を瞳玻璃で一撫ですれば、時間差で増えていた。 ──序でに、地図をなぞる。>>#9]
……そりゃ、確かだな。 ひとりで良いってんなら、 契約ってのは要らねえのは──納得した。
[敵、と言う表現に馳せたのは、 死神でも、未だ見ぬ他の参加者でも無く。 あの蛙だとか、狼くらいのものだったのは己の評価故。 ただまあ、呑気に気を張らせるくらいはした。]
( >>@30ただ、まァ、若し付け加えられたとしたら、 「でも、未だ襲って来てねえだろう?」だなんて やっぱり、何処までも呑気に笑ったに違いねえが。)
(136) 2017/06/13(Tue) 22時半頃
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……嗚呼、取り敢えず連絡は取れるみたいで。 何処に居るかは分からねえが、合流は目指してみるよ。 ご忠告、どうもな。
[>>@33 一時間ってのが直ぐなのは、昨日で経験済み。 薄く笑いや、せかされる儘に頭を下げ、下駄を退げ。 白写真に浮かんで来た色を見る。
( …応え通り、其処には駅と、”ひと”ばかり。 )
から、と、踏んだ地面が。 (夢心地だったものの現実感がのしかかったかのように、) 重量が増した気がしたのは、気のせいやら。]
[……と、ふと。]
(141) 2017/06/13(Tue) 23時頃
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(和装が一目を惹くのは知っちゃいるが、 ここ一日で急に好奇に晒されなくなったもんだから。 >>103視線を感じるのに、余計敏くなるもの。)
如何も、お嬢さん。 きみも参加者、…ってやつなのかい?
[>>131と、っと寄る足とともに ゆら、と揺れるポニーテールを目で追いながら、 分かり易く女子学生って出で立ちのお嬢さんに会釈。 ──ミッション、って言い回しだとか。 初めて背に翼がないそれらしい存在を見たとこで、 他の参加者ってのはいたんだなァ、と感慨なんぞを覚え。
腕に巻かれたもんは知らぬ儘、 友人の返事も無いもんだから急かれたとは言え 寸瞬、死神に話しかける子に、翻す足も止まるもの。]*
(149) 2017/06/13(Tue) 23時頃
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─── ……、
(是か否かを問うた心算の質疑に、 随分と生生しいお返事が返ってきたもんで 死神のかれに返したのとはまた別の意味で、 ──ぱちくり、と目を回したもんだ。)
……トラック、ってえと。痛かったろう。
[その淡々とした声こそがひたひたと這い寄るよな 現実感を背筋に感じる気がした裏で、 ”今の”僕の事を差し置いて、未だ若いだろうに、と 思う気が絶句から絞り出したのは、月並みな応えだ。 眉を僅かに、潜め、──…。]
( ……普通ってのは、覚えてるもんなのか? )
(180) 2017/06/13(Tue) 23時半頃
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( ……何で、死んだんだか。 )
[頭が疼く気配すら無い。 思い出せる気配なぞ、欠片も無い。
こめかみに当てるようにして動いた 空いた手を 誤魔化すように頰に降りた黒髪を耳に掛けてから、 >>159ひら、と踊った手の返しと一緒に この子も独りって事を知る。]
それじゃ、僕と一緒、ってやつだな。 まァ、こっちは単に逸れただけなんだが…。 ただ、独りなのは危ねえって、そこの死神さんが。
[く、とちょっと行儀は悪かったもんだが、 顎先で金髪を差し占めしながら、投げられ”かけた” ”わかもの”の「質問」の端っこだけを──聞いた。]
(182) 2017/06/13(Tue) 23時半頃
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( 見た目と中身が違う、ってんのは。 能く ”言われていた” 談。 家が家だったからもんだから和装をするのは、 うちじゃ普通で、嫌いでも無かったんでな。
──中身が追いつかなくても、 跡なんて縁の無い ”次男” だからこそ 度を越さなければ、なァんにも言われなかった。 だからこそ、自由にしてたのさ。 )
[ ……”失われた日”が来る迄は。 ]
(184) 2017/06/13(Tue) 23時半頃
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……ん?
(態態、”参加者”と。 勿体ぶった事を言うのに瞬きひとつ、 気の所為か? と首をゆら、と揺らす。)
嗚呼、あんまり話してたら時間はなくなるか。 ま、ちょっとの間じゃいいんじゃねえか、 と思ったんだが…。
[「別に敬語なんざ改って使わなくてもいいよ」と、 緩く笑う顔は、死神さんと話してた時のように 残り時間の事を指して居るのかと思ったもんで。]
(”椅子取りゲーム”も、”陣取り合戦”も。 してる自覚ってのは緊張感が無いのやら、 欠片も無かったのは、この通り。 それを改めて突きつけられる日が来るとしても、 ───、 多分。)
(186) 2017/06/14(Wed) 00時頃
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……ま、愚図愚図しちゃいられねえか。 [ 漸く場を離れようと、 桐の音で混凝土を打った時だった。 >>@36>>164>>166伸びた死神の手が、 風切り音がしたかと思えば鎖に絡め取られていた。 >>@52>>@53 ]
── …、…然う、ぴりぴりする事でもねえだろう。
(僕のほうが呑気過ぎる、って事に気づいちゃねえで。 驚くように見開いてから眇めた瞳は、 ”死んだ瞬間を覚えていないからこそ”だろうな。
「生き辛くねえかい」と、生者みたいな節介を 口には出さねえけども、こころの中だけで呟いた。)
(189) 2017/06/14(Wed) 00時頃
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[からら、と。 男の他者への在り方を示すようまるきり無防備に、 それでいて容易に。背を向けた。]
ま、ミッションが終わってまた出会いでもしたら。 そん時はゆっくり話してえな。 如何か、きみも無事で。
(改めて先刻更新された ブログってものに目を通しながら、 「……書店、って…遠いな」とぼやきひとつ。 当初の目的である『SAKAKI』ってところに 其の儘、行こうとしかけて──。)
(193) 2017/06/14(Wed) 00時頃
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……嗚呼、そう言や。きみの名前は?
(死神さんに聞くのも忘れちゃいたが。 参加者なら、そのうち出会う機会も”生きてりゃ” 増えるだろう、って事で。
彼女がミッションを受けるか断るか、 別の選択肢を取ったところあたりで、一度だけ。 ──── 然う、振り返った。)*
(196) 2017/06/14(Wed) 00時頃
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[ 去る直前。 ポニー・テールが意思持つように揺れた。 隠される事も無くなった袖の下の”それ”と言い、 まるで蛇でも飼って居るかのよう。 ]
( ───臆、でも、蛇は嫌いじゃない。 あの子らってのも、可愛らしいだろ? )
[ ぴく、と、瞼が動いたのは僅か。 振り向いたかんばせの唇からは ”安堵” が洩れる。]
(223) 2017/06/14(Wed) 01時頃
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……そうか。そんなら、
─── ”良かった”。
(>>208 死んだら良いも悪いもねえのかも知れねえが、 痛みなんて、背負わないにこした事はねえもんさ。)
[>>201 ”死なないかぎり”動き続ける事が出来るのは、 それこそ生ける屍と同じじゃねえか、とも思わない。
最期迄呻き苦しむ事が無いのなら、 醜い顔を見せる事も 誰かを心配させる事も無い。 それは、───とても、”羨ましい”事だった。 ]
(224) 2017/06/14(Wed) 01時頃
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[>>211 臆、穏やかさも合間って。 「その顔のほうが好いよ」と亦、節介。 目が合ったその子から溢れた素直な音の中、 まるで男のもののような名が返ってきたものだから ぱち、と瞬く。 ]
( いつわり が紛れてるなんて、 気づくはずも無いだろうよ。 だから、 )
…… ”りょう” ちゃん、な。 覚えとくよ。
[ふ、 ──と笑ってから。 その奥に見えた>>@70彼の名も反芻して、 >>@69直前、背に掛かった声に口許の弧を、深めた。]
(225) 2017/06/14(Wed) 01時頃
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(…死神にも名前があるんだな、って思ったのは。 そりゃ、やっぱり考えりゃ、当たり前だった。)
……お、死神さん…じゃ、もうねえな。 三ヶ峯君にも聞かれるとは光栄。 ───藤宮竜胆だよ。
[「覚えててくれりゃ嬉しいね。」 なんて、これから撮る、四方形の世界にだろうと。 興味を持たれるってのは嬉しかったもので。
死神のかれにも、 如何せ永らえているうちは世話になるんだろう。 「臆、宜しくな」と目元に微笑む弧を描いてから、 付け足されりゃ、頷いた。]
(233) 2017/06/14(Wed) 01時頃
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──嗚呼、また…… って言うよりゃ、また戻って来る迄、だな。 『サブミッション』のほうも忘れはしねえさ。
( 「何を取ろうかは、未だ悩むけどなァ…。」 )
[ 冗句めいたほんとの言葉を空に半分、 載せれば 木下駄をまたからり、と転がしたら、 僕が思うのとは「違う」、死神の映らない── ”今のサイガワラ”の納まった四方形の写真が 手からうかりと滑る。
── …儘、 再び掴もうと腕を伸ばすより疾く、 風に攫われて行った。 ]*
(236) 2017/06/14(Wed) 01時半頃
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─ → 東エリアに踵を返す ─
……あ。
( 西に向けかけた足を、ふと、途中で止める。 )
書店のほうなら、──東ってんなら。 序でに ”寄ってける” か。
[手にしたカメラを無造作に構えてみても、 「これぞサイガワラ!」と思うものが ファインダーから覗けるわけでもなく。
心当たりがあるとすれば、─其れは東の方角で。 先刻の”ブログ”の書き込みをもう一度見ようとすれば、 ────……>>#10書き込みが一件、増えていた。 ]
(242) 2017/06/14(Wed) 01時半頃
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─── 豆腐きなこピーマンオレンジぃ…?
( ……際物過ぎやしねえか? )
[見えてる外れ籤、と言うものは。 存外引きたくなるのが哀しいかな、人間なんだが。 どう考えても確実にピーマンだけは無粋じゃねえかな、 だとか、そもそも混ぜ過ぎって点からはズレた事を想う。
ぼんやりと北か東か、 どっちに進路を切ったものかと悩んでたところで ───>>202きみの声が聞こえたもんだから。]
(243) 2017/06/14(Wed) 01時半頃
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( >>202 きみがきみで無いのなら。 笑えることも笑えなくなるのだろうか。 少なくとも、─失態を笑っていいものかを悩んで、 遠慮がちになぞるように不安を零したのかも知れない。)
[僕の未だ知らぬ、 ”元の僕は”。]
(254) 2017/06/14(Wed) 02時頃
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『そうか、無事なら良かった。 ……まァ、僕でそうなら、きみもだよな。』
(きみが”誰”であるかを知らない儘だから、 …ってんでもなく、昨日の調子を思い出して。)
[>>210 テレパシーからじゃ、 きみの苛つきってものは想像はつかなかったろうが 少なくともストレスくらいになってんのは、 想像に難くない話──ってもんで。
亦ひとつのにがわらいでも咲かせりゃ、 存外きみが楽しんでいるのも知らずに提案を思案する。]
(255) 2017/06/14(Wed) 02時頃
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『……ん、さっき会った死神さんは あんまり離れねえで早早と合流しろって言ってたが。
そうだなァ、僕も寄りてえところがあるから。 ブログ、…って書き物のやつが行ったのは 多分44アイスクリームってのがある北だろう。
───この儘、 サイガワラ一周する気じゃねえか?とも思うが。 一旦東に行ってみるんで、 きみは北か、SAKAKIってのでも 行ってみてくんねえか。』
[ 落ち合うのならそう手間にもならんだろう、と。 連れ回すのも悪いもんだから、そう問うてみる。 ]
(258) 2017/06/14(Wed) 02時頃
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[序でに。]
『 臆、そうだ。 きみは── 「これぞサイガワラ」…ってのは。 なんだと思う? 』
[急に飛んだ突飛もない質問に頓狂が返ったり、 意図を聞かれりゃ、「や、サブミッションってのでな」と 半端な答えを返したもんだが。
───「パートナーさんにもよろしく」って 言われたからにはきみの答えも聞いてみようか、ってね。
儘、駅を西に往きかけたところで、 東に踵を返した。]*
(260) 2017/06/14(Wed) 02時頃
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(>>266 きみのその、面構えの変わる事の多く無い顔に 朱なんて差すの為ら、矢張り見て見たかったもんだが。 …顔は見える程便利でねえんだから、無念ってやつで。)
[健勝の言葉に短く「ああ」と返し。 (……でもまァ、今の”現代”とは違っても。 昔の若者だって御伽噺や奇譚のたぐいに憧れるのは 世代を超えてもある処───ではあるんだが。 詰まりは、僕も。)
>>267きみが呑んでくれるのには、 有難う、を先ず頭に置いておいたもんだ。]
(288) 2017/06/14(Wed) 13時半頃
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『 ……だな。 実際今回のは別れたのが効率がいい、ってんのも 間違っちゃいねえはずだろうし…。 ま、きみなら大丈夫だと思うが。 なにかごたごたでもあったら呼んでくれ。
はは、そりゃそうだ。 …東もあんま変わってねえといいんだが、なァ。』
( ──── ”輝久”は強いんだから。 )
[然う、曇った儘の信頼の頷きを 誰も居ない空に「うん、」と頷いて、 東への一歩へと乗り出したのが頃合い。
もひとつ投げた問いが返って来る。>>267]
(289) 2017/06/14(Wed) 13時半頃
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『 ……うつくしさ、 』
( 灰色のせかいを見上げた。 東に歩むごとに、見慣れた風景や昔名残も 残ってなんかいて─── ………。 )
『……分かるさ、その気持ちってのは。 変わってしまっても、それでも残ってるもんってのは。 年寄りくせえみたいだけど、感慨なんて覚えちまう。』
[そうさ、>>268「美味しい」ってんのも字が中に入る。 そう考える裏で先刻の冒涜的なフレーバーの名前が >>#10頭に過ぎっちまったもんだから、
「……あれは美しくねえよな。」
と、テレパシーには載せずにぼやいたもんだが。]
(290) 2017/06/14(Wed) 14時頃
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(きみにその可否なんかを問おうと思ったが、 一旦やめにしたのは、目的地の辺りに着いたから。) ……この辺は変わりなくて、良かった。
[さざめく風のようなものを浴びながら、 曖昧ながらも確かに残り続けている─── 古式ゆかしい美しさを、息の音とともに手繰ろうとした。]
(広がるのは、きみのところの道場。 きょうは門下生の声の響かない其処にすぅ、と瞳を眇め ”そこで何が起きた”かも知らない僕は、
遠影から枠の中に納めるばかり。)
(295) 2017/06/14(Wed) 14時頃
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(再び吐き出された2枚目の白写真。 つ、──と摘むと空気に触れて、色が滲む迄を待つ。)
[とは言えど、其処に突っ立っている訳でも無く。
音も少なに敷地をそ…っと出たのなら、 路上のベンチにでも一度腰を掛けようかと思って 写真だけを帯に差して、カメラを置く。 ───その時だった。]
……… ?
[そう遠くない建物に、 こんこんと遠い間合いで続いている、─>>188血痕。]
(297) 2017/06/14(Wed) 14時半頃
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( ……早く合流したほうがいいのは、 そうなんだろうが。 )
[無論、その血が。 参加者のものである、と言う認識などは無かった。 唯、中心部よりひとは少ないとは言え、 行き交うひとびとがその血の道に一切と気を向けないのに 気になって、瞬きをした。]
( ……まるで、”僕ら”のように。 )
(298) 2017/06/14(Wed) 14時半頃
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[今し方置いた筈のカメラを持つのも忘れ、 興味を擽られるようにして、木下駄を転がした先──。]
『 ラーメン食いに行かねえ? 』 『 どうするよ、ここからなら刃流原? 』 『 いやいや、ねえっしょーー。 SAKAKIだってトムラも言ってんじゃん? そっから44アイスクリーム行ってさ、 豆腐きなこピーマンオレンジでも……。 』
[談笑を交わす男子高校生の一団が そんな会話をしていたものだから目を丸くする。
(……あれ、食うのかね……?)
と、──その中に紛れていた”トムラ”なんて言葉と、 「フードコートでもいいんじゃね?」と、傍に見えていた こりゃまた随分大きいモールを指差す学生の、 …>>#12肩に乗る”増殖体”の海月に、玻璃を落とした。]
(300) 2017/06/14(Wed) 14時半頃
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[此処は地上なんだがなァ…、と 海上生物擬きに頓狂な事を思ったのは一瞬。 横の学生にのろ、と伸ばそうとしている触手を見てりゃ、 ”分裂”して乘っかかる様を見て、またぱちり。
掌を返したように『…や、やっぱSAKAKIだな!』なんざ くるっと変えるすがたに白黒とした気分は、 ははあ、と何となく察したような、─察してねえような。]
( …蛙だとか、狼みてえのと 同じなのかね。ありゃ。 )
[その中に狐に含んでねえが、──扨。 この儘見逃すのもいいが、殺生は嫌いだろうと。 害がありそうなもんだとしたら、別だ。]
(……目の前の現象が、関係あるかとも限らねえが。 ミッションの内容に通ずるところがあるんだから、 何かあるのかもしれんと、扇子を、す、と手に取り。)
(302) 2017/06/14(Wed) 14時半頃
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” 何れの處よりか秋風至る 蕭蕭として雁群を送る ” ── …。
[ 詠えば、此度渦巻くのは一、二、時頃疾く。 詩に寄り添うような紅葉がひゅら、と風に揺蕩えば、 渦は雁の嘴を鋭く研いだよな二本の真剣へ。
閉じた儘の扇で風を作るように、 目の前をひとひら薙げば、有象無象の粘体は 断末魔も上げずに液体に散じ、──空に還る。 ]
『 ……あれ、でも、やっぱ。 』 『 うん、別にSAKAKIもそう変わらないじゃん? あっさりなのは好きだけどさあ。 遠いのめんどくせえし、フードコートでいいよ。 』
(303) 2017/06/14(Wed) 15時頃
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[文字通り憑き物が落ちたように、 側のショッピング・モール──ドゥームプラザと 書かれた看板の施設に入ってゆく二影を見送って、 やっぱり祓ってよかったもんか、 と浅く安息を。]
( ……───この分なら、…。 )
『 ……変なくらげみてえなもんも居るもんだなァ。 他所様に取り憑いては、ブロガー、ってやつと 同じような事を言わせてそうなんだが…。
──ミッションと関係があるのかね?』
[吐き伸ばした息が薄膜を散らした後、 それこそ海月じゃあないが。ふッ、と水面に 浮かぶようにして思った事をきみにとりとめなく。]
(>>282>>301丁度あちらでも殖えているようなのは、 ────こちらじゃ、存ぜぬことだが。)
(304) 2017/06/14(Wed) 15時頃
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─ 東エリア / ドゥームプラザ ─
『 さっきの怪我した男の子、 ───大丈夫だったのかなあ。 』
[そうこうして居れば、 モールのゲートから出てくる女性客が会話を 交わしているのが耳に通り、はた、と其方を見る。
道に点々と続いていた血標なんかを思い出しながら、 野次馬精神、と言うのは強い訳でも無い。 ただ他人事のように「難儀だなあ」と出会わぬ以上は、 思うのだが、──…ふと。
メールにあった、>>0:#6一部のスポットじゃ 「交流や買い物が出来る」なんてあった一文でも 思い出せば、寄り道の寄り道。
……探究心とともに入ってみようかね、なんて。]
(305) 2017/06/14(Wed) 15時半頃
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[…ま、探究心ばかりじゃねえ。 食いもん好きなら寄り道のひとつやふたつ、 道を遡ってもしても可笑しくねえかもな、だとか。 何かあるかもしんねえし、と、端っこ。]
( ……そう言や、 日が変わったのになにも食ってねえ、 ってのを忘れる──のは不思議なもんだな。 )
[そりゃ、昨日は一時間しか無かったとは言え。 死んでいるなら食事の必要もねえのかもしれねえけど、 それはそれで、───寂しいと、男は思うのだ。
ドアを潜れば、幽鬼そのもののようなそれから一転、 目立つ和装への好奇の目たちを1日しか経たぬ、と言うのに 懐かしいと思いながら──素通りし。
食品売り場あたりの、行き道だった。]
(306) 2017/06/14(Wed) 15時半頃
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( ……ふ と、漂う、 血の香りめいたものに はた と。 ベンチに腰掛ける影に自然と瞳が流れたのは 偶か、必か。 >>291
───その腕に治療の痕なり、血染みでもあれば。 此処に来る迄の女性客の会話が 脳髄に思い起こされた。 )*
(307) 2017/06/14(Wed) 15時半頃
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[ 鉄のよな血香と、 消毒液の匂いに惹かれるようにして、 振り向いた先に腰掛けていたのは、 少年と青年との頃合いのような彼で───。
>>310 その、見目の整った”男らしい”面立ちよりも、 目がゆくのは、一介のスーパーにあるまじき ぐるぐると幾重にも巻かれた包帯であった。 ]
(もの珍しげにも見える瞬きをものともせず、 ……と言うよりゃ、そっちよりも。 さ ッ、と、隠されてた腕が気になったもんで。)
[見られたりするのが嫌だったのなら失礼をしたなァ、と 人差の、然程伸びてもいない爪で頰を掻くものだったが。]
(316) 2017/06/14(Wed) 17時頃
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[それも、]
[>>313顰められるかんばせの、 唇から溢れた呻きひとつで 呑気は吹き流されていった。]
……大丈夫かい。 無理するもんでも、ねえだろう。
[その眼差しに滲んだ涙粒に眉を寄らせりゃ、 見ぬ振りをして”諦める”のも出来ねえもんだから。 節介だろうと、…から、と下駄の音を鳴らしたのなら >>311その、頼りねえ作り笑いにふる、と首を振る。]
( ……なにか出来ねえか、と思うもんだが。 )
(317) 2017/06/14(Wed) 17時頃
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(ふ、と浮かぶのは。 駅で出会った痛みを感じないってあの子なら、 こうやって痛む顔を見せねえんだろうか、と 思う端で、もひとつ過ぎるもの。
あの時はさして気にも留めなかったもんだが >>@52怪我だかを「貰ってあげる」と 言っていた ───金色の。)
[ほんとうにそんな事が出来んのかは分からんが、 参加者ならなァ…、と、それこそ痛がる所作なんてまるで 生者みてえな彼に勘違いをして、直ぐに考えを恥じた。]
(痛みがしねえに越した事はねえが、 ”死んだら、仕舞い。”──参加者じゃねえほうが、 いいことに越した事はねえんだから。)
(318) 2017/06/14(Wed) 17時頃
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(その包帯と言い、 病院でないとしても手当されてるのには 変わりねえ、と踏んでいるもの。 痛み止めも体に良い訳じゃねえんで、 参加者じゃねえなら出来ることは限られている。)
ええと、 …何か出来ることはあるかい? ──── というか、如何したんだい。 その包帯、大袈裟ってわけでも無いんだろう。
[だから、悩むだとか、弱った顔を 我慢してる本人に見せんのも良くねえな、って隠して。 出来ることはねえか、と問うように手をひら、と なにも持たぬ左手を靡かせる。]
(──はためいた掌に浮かぶ、 今も尚、落ち続ける赤いカウントダウン。 その特徴的な赤いひかりは、かれに見えたやら。)*
(319) 2017/06/14(Wed) 17時頃
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─ 追憶譚・ 欠 ─
( 女のような感情と言うものは、 一太刀のごとくに斬り捨てなければいけない と ”初め”に、諦めたのは、── ……。 )
[ きみに、迷惑を掛けてはいけないと思った。 だから、きみに接するのも”今”よりも慎ましく、 自らを律し、自らを抉り、自らを引き千切ろうとも。 咲くだけの花のように。
─── 一歩を下がっていた筈、 ………… だった。 ]
(341) 2017/06/14(Wed) 20時頃
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( 今や振り切れた糸が 幸か不幸か、は分からない。 )
[大人が身勝手であるのは、ようく知って居る。 勝手に生み落して置いて、是迄興味が無かった癖に 一番の見世物が壊れて仕舞えば、予備を引張り出す。 らしさ、なんて兄を見真似してきたくらいでしか 知らないのに、然うしてくちぐちに言うのだ。]
『 お前は、もう当主なのだから。 』 『 女々しい未練など捨てなさい。 』
[けれども優美さ、流麗さ、だとか。 振る舞いはらしさを求める糸に雁字搦めにされた、 傀儡のような気分であった。 従うしか無かった。(無い、と思って諦めた。)
>>126いつか、騒ぎ立てるゴシップ誌のたぐいに 煽り立てられた文句のように逃げ道は無かった。]
(342) 2017/06/14(Wed) 20時頃
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( ……それも、死した時に鏡のように砕けたが。 )
( ─── …… もし、記憶の或るまゝ。 それを能く知って居る、僕が居たのなら、 その言葉を掛けるかは惑ったに違いないだろうな。 )
[ でも、な。 死んでしまえば、諦めるしかないが。 生きて居るかぎりは心配する事は出来るから。
……臆、今は それを諦める事の、 出来ないばかり。 ]*
(343) 2017/06/14(Wed) 20時頃
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─ 2nd day 東エリア / ドゥームプラザ ─
[>>323 涙の浮かんでいたにも関わらず、 張り上げる上調子には空元気しか感じる事が 出来ない、──と言うのは心配も過ぎるのやら。 ]
……そうか? 喋れんなら未だ大丈夫かもしんねえけど、 ──杞憂なら悪いが。いてえなら、 …いてえんだって、頼っていいと思うけどな。
( 「 男でも。 」 ) [態態、それを口にする事は無かった。]
(そして、それを出来なかった 昔の自分を知らないから、人の事を棚に上げる。)
(344) 2017/06/14(Wed) 20時頃
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[>>324 嗚呼、でも。 踏み入り過ぎるのはよくねえとは分かっているから、 へらりと浮かんだ笑いしかなぞれねえのなら 慎ましく身を引くのは諦めるんじゃねえ、美徳。
(…他人に土足で踏み込む資格ってのは、無いだろ。) そうしてなにか言葉を置いて、 足を退こうか悩んだのは新たな面相が浮かぶ迄。 年頃のように懊悩するさまを おや、と眺めて──、 >>325 その内容に、驚嘆を浮かべて瞬きひとつ。 ]
(345) 2017/06/14(Wed) 20時頃
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( 山奥でもねえんだから、 動物園から逃げ出して来たんでも無いかぎり クマなんて居るわけない。 )
[ 潜め調子に、それこそ”大人”は悟る。 (此処に居るのは大人にそう立たない”大人”だが。) 突き出された赤の刻印がなによりのしるし。 先刻振り払った可能性に憂愁を載せるのは一拍。 ]
─── 嗚呼、あの時折方言の漏れるお嬢さん。
[ 狼と言い、熊と言い。 おっかねえもんばかりけしかけんなァ、と思うのは 伏せられる瞳瞼を追いかける迄の間。 ]
(346) 2017/06/14(Wed) 20時頃
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( 死しても尚、死にたくないと語る思い。 僕は、どうなんだろうか。 …僕は、死ねねえな。僕も、死ねない。
──何より、きみを殺せない。 それを、”諦められない”。 )
[>>326ぽつぽつと語られる言葉に頷きを交わして、 見覚えのあるそれに相槌をこなして、 >>327見え隠れする焦りみてえなもんは感じてた。]
(まァ、……追い立てるような赤い刻でも見れば、 否が応でも、そんな気持ちになるのは、─よく分かる。)
(347) 2017/06/14(Wed) 20時頃
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……だなァ。 僕もさっき、見ちゃいたが…、 ほっとくほど面倒なたぐいなんだろな。 ── あれは。
[>>327 ふら、と立ち上がる様を見遣る。 邪魔にならないよう、一歩をから、と退く。 握り締められた拳に想いが見えるよで、 短に頷いた。]
僕も、死ぬ気はねえよ。 …あのひとを殺せねえんでな。
─── ただ、
(348) 2017/06/14(Wed) 20時頃
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( 真直ぐ、とかち合う瞳を照らし返す。 )
きみひとりが全部 背負ってるわけじゃねえんだから、──な。 生き急ぐのだけは、ナシな。
……ロイ君、とニキ君… いや、ニッキー君か?
[ま、呼び易いように呼びゃいいか、と 手に持ってた扇子を帯に仕舞って、呵、と笑った。 「ロイ君な、」と呼びかけ一声。]
───頑張るか決めんのは俺じゃねえだろ? 僕は責任を持てんからな、決めるのはきみだ。
(350) 2017/06/14(Wed) 20時頃
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でも、頑張るって決めたんなら。 一緒に頑張ろうぜ。 ──生きるために、な。
───僕は、藤宮竜胆。 相方は……ま、そのうちわかんだろう。
[”いつわり”の名を吐く事に成らなかったのは、 ただの気まぐれ以上の何者でも無い。
買い物ってのは中止をして、──。 出口のほうに一歩を進める前に、握手でも差し出して、さ。 それから、]
(352) 2017/06/14(Wed) 20時半頃
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……その怪我。 確実じゃねえけど、直せるかもしれねえ宛はある。 寄ってくか、──それとも、そのまんま追っ掛けるか?
一応、相方は44アイスクリームのほうに 今頃居る、……と思うんだがね。
(黒曜の瞳だけで怪我のあるんだろう包帯を示してから、 寄ってくってんなら、駅に。直行ってんなら、北へ。 先導するつもりで首を傾げちゃみたが、 ……返事は扨、如何だったか。)
(356) 2017/06/14(Wed) 20時半頃
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嗚呼、それと。 僕が思うに、「管理者」ってのが居るんなら 大元が居るんじゃねえのか……とは考えてるよ。 ……ブロガー、ってのに憑いてたりしてな。
[ 序でに、>>327流れた推察への 一考察を下駄の音に綯い交ぜて。 ]*
(357) 2017/06/14(Wed) 20時半頃
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(>>321 『 それこそ、婦女子じゃねえんだから。 ……きみは、心配し過ぎじゃねえのかな。
それに、…死んでるってんなら、 気を遣うもなにもねえだろう。 ──この体のまんま、とも限らねえんだし。』)
(>>322 『……そうかねえ。でも、なんだかな…。 時の流れを感じ始めるようになった気でもしたら、 年みたいなものを感じやしねえか?』)
[───なんて、先のテレパシーじゃ、 言葉よりも軽い調子で返したもんだが。 その暫くのちに放り返した推察の答えが>>304 無かったら無かったで忙しいんだろう、と。 ]
(404) 2017/06/14(Wed) 22時頃
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( この身が無事である以上、 あちらも無事って事だろう。それに、 輝久に何かあったら、──きみじゃねえが、 無いのを祈るが、言ってくれるだろう と。
……深く、考えやしなかったが。)
(405) 2017/06/14(Wed) 22時頃
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─ 2nd day / ドゥームプラザ ─
……ま、痛くない訳はねえよなァ。
( ──それでも、怪我をしてんなら。 それだって、動くは危ねえだろうに。 )
[>>369 あいも貼り付けられた笑顔の中、 彼を駆り立てる原動力だとか、止まらぬ理由だとか なんなのかを考えかけたところで、
( ……嗚呼。 僕だって、 そんなもんじゃ”諦めねえ”だろう。 )
そう考えたら、──必然、如何するかってのは。 自ずと決まってくるもの、ってやつだ。 ]
(406) 2017/06/14(Wed) 22時頃
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[>>370 だから、かれの立ち上がる素ぶりだとか。 そう言うもんを一連、見届けるように見守りながら、 湧いた「仮面女子」の話に ぱち、と。]
(408) 2017/06/14(Wed) 22時頃
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……宮城じゃねえの?
(そっちの方面に友人が居た、とかじゃねえが。 家柄上、付き合いだとかは色んなとこに あったもんで──、自然と方言だかに触れる 機会もあったものだから。)
[ そんな、 「おしょすいだとか、”恥ずかしい”って意味だろ?」 だとか閑話にも程がある余談も過ぎれば、──…。]
(410) 2017/06/14(Wed) 22時頃
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(>>371 ”自分一人で頑張れば” なんざ思ってる事を知れば、 またこの子は、なんて思ったんだろうな。 …唯、まァ。 心なんて、読めるもんでもない。 それこそ、サイキックじゃねえんだ。)
……臆。 頑張るかどうかはきみ次第だが、 ひとりじゃねえんだから、僕にだってな。 ───出来る事がありゃ、言ってくれりゃいい。
[「ま、許しが欲しくなる時も── あるのが分かるけどなァ」 なんて。
けら、っと笑う。 現実の烙印も線引きも、今の僕にゃ。 遠い話だからこそ、かれが抱えているものより、 遥かに軽く、──それこそ、下駄の音ほど。 ]
(411) 2017/06/14(Wed) 22時頃
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( そう、 「一緒に生き返ろう」なんて重みは背負えんが、 「一緒に生き延びよう」なら当面は ───、)
…だなァ。 先の先を見るにゃ、 先ずは今踏んでる地を見なきゃ如何にもならん。 [ 何でも一歩から、だ。 ]
[>>373 にか、と随分と先よりも善くなったような笑顔に 満足げに二度ほど頷いきゃ、吐かれた驚嘆と 思考の渦の一端が鼓膜を通り抜けて また瞬き。]
(413) 2017/06/14(Wed) 22時頃
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……ん、 じゃァ。 そろそろ、鉢合わせしてっかね。
(よもやきみがもっと別の誰かに出会ったり あの冒涜的なフレーバーを食さずとも”食レポ”とやらを 聞いてるとは思わねえもんだから、首を曲げ。)
[>>373>>375 言の葉に誘われるように端末を開けりゃ >>#14新しい書き込みってのが、また一件。 僕としてはある程度”推察”ってのがある程度、 自信があったと言うより、──。 (増殖した海月を全部どうにかしろ、ってんのは ちょいと意地悪が過ぎると言うか、 ”如何しようも無い”。)
そう思うからこそ、─── そうさな、と頷いた。]
(418) 2017/06/14(Wed) 22時頃
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『……輝久。 ──新しいブログっての、見たか? 公園のまでの道でも張ってたら、逢えるかもな。 それと悪い、混ざるまでにゃ遅れるかもしれねえ。』
( >>383 と、先んずる話がある事は知らないからこそ。 きみにそう伝えりゃ、改めて─── 一度伏せた瞼肉を持ち上げて、頷いた。>>376 )
臆、請け負った。 無理して怪我を背負い歩くことはねえしな。
(明日になったら怪我が治るよう、なのは。 先の駅での死神の話振りでもだいたい察しちゃいたが、 それを伝えりゃ、この子は如何言っても無理をしそうな 気がしたもんだから、───”向こう”は悪いけども、 ”きみ”に任せることにした。)
(423) 2017/06/14(Wed) 22時半頃
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[如何せ、こっちも駅にゃ用事があるからなァ、と。 快いくらいの返事を背に受けりゃ、「だな」と笑い、 握られたボトルに一瞥を滑らせたところで。 ]
(忠告を折角貰ったのにまだひとり、だとか。 インスタントカメラを置いてきちまった、とか。 …怒られちまうかな、と髪束をひと撫で、梳く。 ──まァ、謝ろう。 特にふたつ目は、な。)
…… 嗚呼、そんじゃ。 行こうか。
[ ─── 駅迄、先導を。 ]*
(426) 2017/06/14(Wed) 22時半頃
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─ 2nd day : 中央 / 再び、サイガワラ駅へ ─
( 然うして、駅の入り口へ戻ろうとした時だ。 僕は絶句した……っても、仕方ねえよな? )
なーんだ、ありゃァ…。 海月の仕業か………? [幾ら水辺の生物だろうと、>>394>>399 虹すら薄らと見えるほんものの雨みてえのは 派手過ぎだろう、と。
きみの昨日の雨談義なんかを思い出して、 雨に濡れる趣味もないもんだから、駅前に寄ろうにも 止む迄は、暫く遠巻きに見ちまってた── が。 ]
(434) 2017/06/14(Wed) 22時半頃
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[白黒にした目は僕以上に、>>399 なんだなんだ、と慌て出す警官の慌てっぷりのが 一枚上だったかもしれない。
蛇口を捻る”犯人”を雨の何処かから見出せたかは わからんが、>>428───追いかける少年と黒猫の、 可愛いらしい組み合わせくらいは見えたやら。]
(それよりも、今はそっちに気を払うより。 先の金色の死神の彼を探そうとするんだが、 もう、先のあの子──りょうちゃんは居なかったやら まだ、居たやら、すれ違ったやら。
…兎角、金影が見えたなら、「撮って来たよ」と 先ずはそっちのほうに一歩、踏み出したろう。)*
(435) 2017/06/14(Wed) 23時頃
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[ ─── ひとを信用するってのは、 いいものとは限らない。
だから、笑うだけのきみを兎や角も言えまいよ。 僕だって、そうさ。 善いものとは限らない。 ]
( 竜胆の花言葉は、
「 」 ……なんても、言うもんだからな。 )
(471) 2017/06/14(Wed) 23時半頃
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[でも、一度面倒見たものは 斬り捨てられやしねえのさ。
────それこそ、”死ぬ迄”。]
( じゃあ、死んだ今は 如何なるか?
ははっ、 ……はてね。 )*
(472) 2017/06/14(Wed) 23時半頃
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(──桃源郷は、捜せば見つからないと言うが。)
[「死神と鉢合わせ、か。 …危ないもん、けしかけられてねえと良いけど。」
>>445 表面ばかりは呑気に見えるからこそ、 返るのもまた呑気。 死神ってのはそう悪いもんではない、と今迄の 経験で思うからこそ、──案じるは軽く、だったが。
>>446それよりも。 目の前で揺れる彩があれば、それにはた、と凝視。 気落ちした顔に一体何か、と思うのは、かれの背負う それを知らないからこそ、 ]
(477) 2017/06/14(Wed) 23時半頃
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[ その背をぽん、と。 気付けのよに叩こうとした。 ]
……なに、 ”困った時は互い様” だろ? ( 「ま、俺も用はあるんでなァ…。」 )
[と、若干行き道とは言え。 どちらが”序で”と取られるか分からねえからこそ、 自然と潜めるような声音になったのは、
……見逃して欲しいとこだ。]*
(480) 2017/06/15(Thu) 00時頃
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─ 中央 / サイガワラ駅 ─
( ……混沌は流石に、刀じゃ払えねえからなぁ。 )
[ふ、と浮いた>>447翳される手を 不思議に見つめてこそがいたが。 噫、と言う間も無く、その氷が凍る──事は無い。]
…… おお?
(唯。見ようによっちゃ、 更に混沌を積み重ねるようなオブジェ…じゃねえが ぽつ、と掌のむこうに、氷の槍が咲くのを見て──。 光を浴びるそれに、綺麗だなァ、と思うのは瞬き。)
───あれ。 きみの、サイキックなのか?
(481) 2017/06/15(Thu) 00時頃
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(武器を出すって言う点ならそう変わらなくとも。 他人の芝生は青い、って訳じゃねえが、 面白いもんだなあ、と鼓を打つもの。 それこそ、”若者”……ってのは、そうだろう?)
……氷の槍、が出るくらいなのかねェ。
[彼で然う、って事は。 僕が仮につるぎを氷で作ったとしても 同じような事なんだろう、と、勉強させて貰いながら。
雨簾に掛からないむこう、 >>@165タイミング良く深呼吸の晴れたあとに 見えた彼が迎えてくれた姿に、ひらと袖と手とを振るう。]
(491) 2017/06/15(Thu) 00時頃
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( 彼と知り合い、ってことは知らなかったが。 )
……嗚呼、きみを連れてくんのはな。 こっちのサブミッションもあったから、 気にすんな。 ──目的地は一緒、ってやつだ。 [その取って食われるようなミッションでもなきゃ、 >>448困り顔をする彼にゃ、ややにがわらい。 吃驚させたかな、だとか、悪いことしたかねえ、とか。 思うもんだが、伺われれば、
──ま、言葉は無くとも。 その目で意図はなんとなく分かったもんだから 首を振るう。]
(493) 2017/06/15(Thu) 00時頃
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( 庇われる手のほうを見、 順繰り、>>@165手招くかれを見る。 ) ……いや、きみがりょうちゃんに 怪我を「貰ってあげられる」なんてのを 聞いちまったもんだから。
三ヶ峯君なら治してくれっかな、と 連れて来たんだ。 ───寧ろ、悪いね。
[話したのは、ちょっとの間だ。 確証はねえのに、なんでだろうな。 ”悪い死神”って印象はすっかり無く。
だから、 >>448「大丈夫だから、見て貰いな」 と後方のかれにゆる、と手招きを重ねて、 ───死神のかれを示すよう、目線を送った。]*
(499) 2017/06/15(Thu) 00時頃
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そんなら、ちょっと違うが──。 僕と似たようなもんだなぁ。
[>>515 へえ、と、あくまでも素直に答えるかれに、 何処ぞ興と面白げを混ぜた、感嘆で頷いたのも束の間。]
( ”もらう”ってからには。 だいたい、そう言うこったろう、とは思う。 それを知って居て彼を連れてきたのは、──。
……なんだろうな? ま、根からの善人だから、じゃねえってのは確か。 )
(530) 2017/06/15(Thu) 01時頃
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[>>@171 その腕を引かれるとともに、 >>516驚くようなかれの表情は絶句から真っ青へ。 それとは対象に、穏やかに笑ってるまんまの 死神の腕から つぅ、と衣に滲む、恐くは赤染。
( …… ──痛みだけじゃあなく、 傷ごと貰うのか。 )
まるで傷のテレポーテーションとか、 そういうものだと思う傍で、その手慣れた調子だとか。 一片も痛がることのないようすに、瞼を伏せた。
予想は着いたからこそ、 それ以上歪めるのは逆に失礼かな、…ってな。]
(533) 2017/06/15(Thu) 01時頃
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ああ、知ってたけど、…なァ。
( 死んだら終わりってのも、多分。 )
……それってのはさ、逆にきみが貰ったのを。 他のやつには移せねえのか?
(「出来るんなら。 僕がお願いしたんだから、 そうしてくれていい。」
>>@171>>@172笑い続ける彼に、 笑みとも、月が消えた状態ともつかない 半笑いみてえな半端さで、ゆる、と。
首を傾げたりしてさ。)
(536) 2017/06/15(Thu) 01時頃
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[>>519 泣きそうな様には気づいちゃいたかは、扨な。 唯、項垂れる様に、──>>513先の話、ひとつ。 思い浮かべちゃ、ぽん、と頭を叩く。 ]
……僕への貸しなんざ、要らねえからさ。 かれへのお礼にしときな。
(三ヶ峯君の質問がどう動いたのであっても、 そう答えたには代わりの無い儘。 ──>>@173採点のお時間にゃ、ハイ、とね。)
嗚呼。 これでいいのかはいまひとつ自信はねえが。 僕には、これしか無かったもんで。
(540) 2017/06/15(Thu) 01時頃
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[──取り出す四方形にうつるものは、 木々のさわめく中の、>>295剣道場。 やもすれば、(今の)サイガワラ”らしさ”から いっとう離れた場所かも知れない。]
( …だけれども、 )
……僕の知るサイガワラってのは、 もうちょっと大人しかった気がしてなぁ。 相方にも『サイガワラらしさ』ってのを聞いたんだが、 かれは ”うつくしさ” …って言ったよ。
住んでる街、ってのは何でもよく見えるともな。 変わってくサイガワラもサイガワラだが、 こう言う古式ゆかしい、”うつくしい”場所が何より。
僕の知ってる「サイガワラらしい」 場所だってな、 ……思うんだよ。
(541) 2017/06/15(Thu) 01時頃
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[ その現像写真をそのまんま、渡して。
「それと、悪い。 カメラ、どっかに置いてきちまったみたいで。」
結った髪より上の位置で、 悪いことをした、とばかりに髪留めを引っ掻いて すまなげに俯きゃ、その期待の篭っていた瞳硝子に 情けなげに、笑うんだが。]
───…で、 ご期待に添えられたかは分からんが。 採点は如何程でしょう。
( 改って、”せんせい”に聞くように仰いだ。 )*
(542) 2017/06/15(Thu) 01時頃
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……死神ってのも、存外曖昧なんだなァ…。
(>>@184 万能の存在、とは思わない。 それでも、ゲエムの管理者側だと思えば どうなるもんか、だとか分かってるもんだと 思ったもんだからこそ──。 ──その、変わらねえ調子の礼に。 「……そうかい」と、ゆる、と縦の首肯と、 改めて礼をするように、頭を下げたもんだ。)
[ その笑みが何処までほんとうのものやら。 追いはしねえが、言葉のように曖昧に笑って見て、 ──そこで話題を切り上げるよう、写真を差出した。 ]
(572) 2017/06/15(Thu) 04時半頃
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[ 扨、死神さんのご評価はどう、とやら。 固唾を飲んで見守る黒曜は、斯くして。
>>@189吹き流れていった口笛にほう、と、 張り詰めていた糸が撓むに似た、思いがした。 ]
……はは、僕もおんなじ意見でな。 そう言って貰えんのは、嬉しいなぁ…。 新しい顔だって、この街には変わらねえがな。
変わらないものがひとつふたつ合ったっていい、と (飲み込まれない束の間の”過去”があってもいい、と)
──── 思うんだよな。 [ そういうものこそが、 「らしさ」ってのに繋がってくんだろう、と。 態態言わないでも、彼なら分かってくれるだろう。 そう思えば、余計な言葉の接木などはしなかった。 ]
(573) 2017/06/15(Thu) 05時頃
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(そうして、臆、矢張り───。 死神ってんのも話せば楽しいもんだ、と思うのだ。 かれの重ねたもんは、分からなくても。)
[ 上辺以上に誰かと話すことをやめた、 ” 未来 (過去) ”とは違って。 ]
[ふ、と、柔らかく微笑んだのなら。 無意識に襟元を掴んで居た掌を ぱ、と離した拍子、 赤い刻みは消えていたようだった事にも安息。]
……ふふ、 ありがとな。 満点ってのは、心地がいいもんだ。
[>>@191放られた、小さな青の描く放物線の先。 有難く無機のつめたな感覚を握り締めると、 みっつめの”命”の糸をそろうり、と開いたもんだった。]
(574) 2017/06/15(Thu) 05時頃
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[然うして、 カメラの責を問われねえ事に 「すまんな、ありがとう」と力の抜けた笑みを返した、 その後、であった。
>>@191「もらっていいよね?」と 問われようものなら、きょとん、と目を開いた後。 「きみのオーダーなんだしな、勿論。」
そう言や、口月を深めたのさ。]
(”……僕が居なくなっても。きみだとかが、 この光景を覚えててくれりゃいいな。” ──なんて、友人を裏切るような”諦念”は、 なにかが引っ掛かったように言えなかったもんだから。 それ以上に口は開けず、開かず、唯。)
(575) 2017/06/15(Thu) 05時頃
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「大事にしてくれっと、嬉しいかもな。 それ、僕のお気に入りの場所だから。」
[そう言ってから、 青いバッジをもう一辺手の中に転がした時。
「きみはこれからどうする? …向こうは終わったみてえだが、」
と、ロイ君にでも話しかけた時だったろう。
──>>571”友人”の声が聞こえたのは。]
(576) 2017/06/15(Thu) 05時頃
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(──…思考は数秒もねえさ。)
『ああ、構いやしねえよ。 きみの決めたことだろう? 為ら、僕は従うだけさ。
最初に言ったろう。 何処までも”付き随う”…ってな。』
[此処にあるのは、向日葵のような健気な華でも 眩い華でもねえ、……執着華たろうとも。 ─── それを否定することはねえんだ。]*
(577) 2017/06/15(Thu) 05時頃
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