206 “ J ” the Phantom thief
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狼
墓
少
霊
全
この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
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ちゃんとご注文通り、さまざまな人たちをお呼びしましたよ。 いたるところから…そう、地平の果てや、宇宙の彼方からも。
中には、主様を消してくださるような方もいらっしゃるかもしれません。
(0) 2017/01/05(Thu) 00時半頃
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………ねえ 見て
ほんとうに美しいわ
[ 見つめる先にあるのは、血のように赤い──… ]
(1) 2017/01/05(Thu) 00時半頃
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────《 クイーン ハート 》
女王の心……私にぴったりだと思わない? 貴方にこの宝石の価値がわかるかしら、パルック 私が身につけるどんな宝石よりも ……そうね、貴方の命よりも
きっとずっと、貴いものよ
[ 奥様は、そう言って私になど視線もくれず 妖しく煌る赤を瞳に映し ただ冷たく笑うのです。]
(2) 2017/01/05(Thu) 00時半頃
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イギリスのとある街の大きな屋敷
侯爵夫人であり宝石収集家としても知られる
ビアンカ・J・ラングフォードは
世にも美しい《 クイーン ハート 》を手に入れた
“ピジョンブラッド”と称されるその赤は
名の通り、ハート型の首飾りとなって
台座の上に 静かに眠る
(#0) 2017/01/05(Thu) 00時半頃
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それより招待客は… ……あぁ、もうお見えになっているわ はやくお迎えして差し上げて
…………、手紙?
[ ようやくこちらを見た奥様は、私が差し出した一通の封筒に、訝しげに眉を寄せました。 私は静かに、それを開きます。]
(3) 2017/01/05(Thu) 00時半頃
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今宵、貴方の《 ハート 》を
頂きに参上いたします
── J ──
(#1) 2017/01/05(Thu) 00時半頃
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へぇ、怪盗J……
[ 奥様は 薄っすらと笑みを浮かべます。 先ほどと変わらぬ、石のように冷たい笑みです。 手紙はくしゃり、歪められました。]
(4) 2017/01/05(Thu) 00時半頃
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巷で噂の怪盗 “ J ”
その国籍も、年齢も、性別も、
その名の意味さえも不詳な謎の人物
つい先日にも とある資産家の屋敷から宝石を盗み出し騒ぎとなっていたお尋ね者
しかし、その鮮やかな犯行からJに憧れる者も多く、近頃ではJを騙る偽の予告状が後を絶たないようでもあった
(#2) 2017/01/05(Thu) 00時半頃
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どうせ悪戯だろうけど……面白い
念のため、警戒だけはしておきなさい
あぁ、お客様には伝えなくていいからね
余計な騒ぎを起こしてはいけないよ
Jとやらも…おもてなししてやりなさい
[ 手段は問わない。 言葉の裏に、そんな意味を受け取って 私は頭を下げその場を離れました。 既に数名の客人がいらっしゃっていますが 招待状を、もう少し配る必要があるようです。
背後から主の声が聞こえます。 ]
(5) 2017/01/05(Thu) 00時半頃
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ようこそ我が屋敷へ どうぞごゆるりとお寛ぎになってください
[ 響く声は、あたたかい。 視界の端で 血のような赤が きらりと光りました。 **]
(6) 2017/01/05(Thu) 00時半頃
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[ パーティーの会場は屋敷の広間。 その奥に宝石は飾られ、 横には奥様が立ち客人を迎えます。
訪れた貴方は ゆるやかに流れる音楽に合わせ踊るのもよいですし、 テラスや温室でロマンチックに語らうこともできましょう。
食事は別室に軽食をご用意しております。 ビスケットやサンドウィッチ、 アイスクリームにワイン……どれも一級品です。 お好きなものを、お好きなだけ。
予告状の件は関係者以外には漏らしていないはずですが… どこかで聞かれてしまっているかもしれませんね。 大丈夫、すぐに見つけてみせますよ。 ]
(7) 2017/01/05(Thu) 01時半頃
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[記者の朝は早い。暗闇に包まれた街の片隅にある古びたアパートで欠伸を噛み殺した。 スラックスを履いて、ストライプの入ったシャツを羽織ってからサスペンダーを付ける。 寝巻きは畳むことはせず、無造作にベッドの上に放り投げた。 部屋の中にはベッドがひとつ。それから簡易のキッチンが備え付けられていた。後は小さな机と、生活に最低限必要な用品が並んでいる。 コンロに火をつけて、水の入ったやかんをその上に置いた。マグカップと豆を棚から取り出し、ミルで豆を挽く。沸騰したお湯を注ぐと、芳醇な香りが部屋の中に広がった。1日の始まりを感じさせる香り。その匂いを胸に吸い込んでから口に含んだ。 口内に広がる苦味が眠りから覚醒させてくれる。ほう、と暖かな息を吐いた。]
(8) 2017/01/05(Thu) 02時頃
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[まだ温もりの残るマグを机の上におけば、無造作に置かれていた新聞を手に取った。紙面を飾るのは巷を賑わしている怪盗J。数週間前に資産家から盗んだ宝石の価値だとか、今まで盗んだものから考察する人物像だとか。 運良くか悪くか。それらの事件の全てに何らかの形で携わっているものだから。数週間前は記者として。はて、その前は何であったか。
まあ、そういう運を持っていなければ記者としてやっていけないだろう。誰よりも早く駆けつけて、それを記事にする。それが俺の居る理由なのだろうから。 ……俺が怪盗Jだから、たまたま、毎回、その場に居合わせるんじゃ無いかって? お戯れを。そんな疑念はあなたの心の内に仕舞っておいてくれた方が嬉しいのですが。]
(9) 2017/01/05(Thu) 02時頃
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[そんな事を考えながら一枚紙を捲った。 その拍子にはらり、と新聞の隙間から滑り落ちた小綺麗な封筒。自分の勤める所に送られてきた招待状。既に封が切られている封筒から便箋を取り出した。]
クイーンハート、ねぇ。 俺の給料の何ヶ月分なんだか。
[空いてるなら行ってこい、と上司に押し付けられたそれを恨めしげに睨む。どうやら拒否権はないらしい。宝石に興味は無いのに最近その類の記事ばかり書いている気がする。宝石のおまけに、怪盗Jの記事も。この場合おまけは宝石の方だろうか。 便箋を綺麗に畳んで封筒に入れると、皺にならないよう鞄に仕舞った。 パーティまでまだ時間はある。さて、紙面を飾る記事でも探しに街に繰り出すとしようか。
記者が屋敷へ着くのは数刻後。 その頃には役者も揃っていることだろう。 退屈な夜にならなければいい。 記者は静かに口角を上げた。**]
(10) 2017/01/05(Thu) 02時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2017/01/05(Thu) 02時頃
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[ まるで、愛の疑惑を象るような。 ]
[ まるで、有終の美を飾るような。 ]
[ まるで、永遠の命を彩るような。 ]
(11) 2017/01/05(Thu) 07時半頃
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[ … 燃えるような、赤 ]
(12) 2017/01/05(Thu) 07時半頃
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[ 嗚呼、ダメよ。─── ダメよ。ダメよ。
ねぇ、奥様。 態々、私にお手紙を下さるなんて。 ねぇ、奥様。 なんて、律儀な方なのかしら。 ]
お披露目パーティーということは、 “ アレ ” を、この眼に映せるのね。
──── ああ、ッ …… 愉しみ。
[ 開いた手紙の文字列を追った後、 上質な羊皮紙に、頬を寄せ。 上下の目蓋は、仲良く触れ合うの。 ]
(13) 2017/01/05(Thu) 07時半頃
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……… 客人は、何人かしら?
[ 床を擦ることはない裾が、渦を生み出す。 床を蹴る僅かな音が、軽快さを滲ませる。
手紙をエプロンのポケットへと仕舞い、 私が向かうべき場所は厨房であるのだから、 真っ直ぐ其方へ向かいましょう。 そうして、料理長へと声をかけるのよ。 ]
(14) 2017/01/05(Thu) 07時半頃
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[ きゅきゅっと、 腰回りでリボンが結ばれる。 ]
パーティーの、はじまりよ。 早く、ねぇ早く。 準備をしておきなさいな。
[ 左へ。 ]
[ 右へ。 ]
[ まるで一つの音を奏でるかのように。 指先一つで、合図をするの。 チクタク時計の針は、刻まれてゆく。 間に合うように、─── さあ早く。 ]
(15) 2017/01/05(Thu) 07時半頃
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[ そうした、私が向かうべきはもう一つ。 パーティー会場を、綺麗に仕上げなきゃ。
ねぇ、奥様。 貴女は何のお花が好きかしら? ねぇ、奥様。 貴女は何色のテーブルクロスが良いかしら? ねぇ、奥様。 貴女は何方の食器がお好みかしら? ]
ふふ、…… これなら、どうかしら?
[ 艶の無い唇が、開いては独り言つ。 あれも、これも、迷っていては仕方ないのに。 どれも素敵で選ぶことなんてできやしないわ。 ]
(16) 2017/01/05(Thu) 07時半頃
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[ 然う斯う悩んでいるうちに、 奥様と、パルックの内緒話が聞こえてしまうの。 嫌だわ、聞いてしまうつもりなんて、 全くもって一切合切なかったのに。 それでも、聞こえてしまったのならば。>>5 私は、奥様にこっそりと近付きましょう。 そうして、耳許で、 …… ───── ]
(17) 2017/01/05(Thu) 07時半頃
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[ ─── … 貴女の、ココロまでも。
はしたなかったかしら? 奥様の胸元を指先で突いてしまったのは。 ]
(18) 2017/01/05(Thu) 07時半頃
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[ さぁさ、私は作業に帰るのです。 奥様が満足するように、 客人をお持て成し致しましょう。 さぁ、
──── *あなたはどれが好きかしら?* ]
(19) 2017/01/05(Thu) 07時半頃
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[記者は軽やかに街を駆ける。気の向くまま、風が呼ぶまま。されどそとにはめぼしい出来事はなかった。平和なのは良いことだ。けれどそれではつまらない。いつの時代も、人々の心踊る出来事がなくては。
気がつけば空はもう茜色に染まっている。 終わりの朱。そして始まりの。 じきに闇に包まれてしまうだろう。 夜道でも迷わない自信はあるが、パーティに遅れてしまっては一大事だ。 その屋敷は一目見ればすぐ分かった。庭には二羽鶏がいて……おっと、それは見間違いだったようだ。 色とりどりの花々が咲き乱れており、植木もいくつか。これはこれで一つの芸術なのだろうが、生憎と教養のない記者にはさっぱりだった。
門をくぐってどれくらい歩いただろう。 ようやく屋敷の扉に辿り着いた。繊細な装飾が施された大きな扉。ブザーを鳴らせば、中から使用人が顔を出した。]
(20) 2017/01/05(Thu) 10時半頃
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招待ありがとうございます。 ××××社の……ああ、そうです。存じて頂いていたとは。 イアンと申します。
[短い挨拶を交わして、招待状を渡す。 使用人はひとつ大きく頷いて受け取った。どうぞ、中へ。その言葉に誘われるまま、記者は屋敷に足を踏み入れた。*]
(21) 2017/01/05(Thu) 10時半頃
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ヒヒッ、あっしですかい? あっしはしがねえブン屋でさ。
[ 招待状は持っているか?との問いに、ひらり。 ] [ 寄越された手紙をチラつかせる。 ]
よぉく分かりますぜ このナリじゃパーティにはちいとそぐわねえってンで 新しくスーツでもこしらえようかと考えましたがね
コイツを…
[ ひょろりと長い指がさした先は、顔。 無骨なガスマスクで表情は、窺えないだろうが。 ]
(22) 2017/01/05(Thu) 11時頃
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商売柄、恨まれることも多くてねェ 出来れば脱ぎたかねぇんでさ
スーツとマスクじゃ合わねえでしょう? だからヤメにしたンで。
…だがね、旦那。 特別、あっしの顔を見たいと言われれば その時きちんと素顔で挨拶しますよ。
…なにせ"信用"は仕事にも関わるンでねえ。ヒッヒ。
[ 門の前で佇む守衛とそんなやり取りをしてから、 …不気味なやつ、とでも言いたげな 彼の人の視線を背中で受け流して屋敷の中へ踏み入る。 ]
(23) 2017/01/05(Thu) 11時頃
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[ 時折、使用人や招待客の行き交う 廊下の端を歩いていると、時折、 ]
コーホー…
…ザザ…
コーホー…
[ 此方の息の音に不審そうな視線が飛ぶ。 だが、そんな反応には慣れっこであるし、 軽く会釈をすれば通り過ぎて先を進む。
何よりも――仕事の見識を広めるだとか そんなことよりも、先に確認したいものがあった。 ]
(24) 2017/01/05(Thu) 11時頃
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なァるほど、コレか。 ヒ、ヒ、ヒ。
[ クイーンハート>>#0 赤を液体に変えたような生々しい色の宝石。 反射的につまみ上げようと指が伸びるが ]
…おっと、いけねえ。
[ 傍のご婦人>>7のお怒りを買いそうなケハイがして 素早く出しかけた手を引っ込める。( おお、危ない! ) ]
マダム、あなたがミセスビアンカで? …左様で。あっしはモスキート。 フライデー・モスキートってケチな名前でさ。
[ 一先ず名を名乗って、身分を明かしてしまおうか。 ]
(25) 2017/01/05(Thu) 11時頃
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[ 他の客人には兎も角、 主催者に疑われたのでは意味がない。 実際にコトが起きるかは…別として。 ]
…そういうワケでさァ、マダム。 ちょうど暇で…あ、いや。適任だ、ってンで あっしが招待に応じることになったってこって。
よろしくお願いしますよ。ヒヒッ。
[ ぼそぼそと、ご婦人に囁いたら、 それきり《クイーンハート》を一瞥して背を向けた。 ]
(26) 2017/01/05(Thu) 11時頃
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[ 女王の高貴な心は 純真無垢な白鳩から絞り出した血の色に似ている。 そう書いていた新聞か何かをどこかで見たような。 ]
奴さんには十分すぎるほどの代物さァな。
[ ミセスビアンカに己の声が聞こえなくなったら、 言葉に返ってくるのはやはり不審げな視線だけ。
尤も、そんな他の客人など気にせず 軽食のサンドウィッチを手に取ってから、 ] こりゃまいったねぇ。 この格好じゃ食い物は厳しいんだった。
[ コツンと、顔を覆うマスクを叩いて肩を竦めた。 そうして半分顔の上に持ち上げると、 もさもさと置いてある食料を頬張り始めた。* ]**
(27) 2017/01/05(Thu) 11時頃
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[ 嫌い、嫌い
嫌い 嫌い
嫌い 嫌い 嫌い ]
(28) 2017/01/05(Thu) 11時半頃
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[ ── なんて、大嫌いだ ]
(29) 2017/01/05(Thu) 11時半頃
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…… 頭…いったいなぁ
[身を包む白から体を起こせば、頭がつきりと絞めるような痛みに襲われる。昨夜寝るのがいつもより遅れたせいか、夢見が悪かったからか。 おそらくは後者だろうと無理やり自分の中で結論を出す 幸い今日は出かける日だが、そこまで急ぎではない
ベットから這い出し、クローゼットへ向かえば。とりあえず今日着ていく予定の服を引っ張り出す。深海のような深い青に、星のような銀が散りばめられた膝下ほどのドレス。この日のために新しく買ったものだ 横の引き出しを漁れば星のモチーフから数本のチェーンが揺れる。横髪をあげた所に刺せば、耳元でチャラリと音がする。少し邪魔だけど、見目は悪くないからよしとしよう
ドレスを持って部屋を出れば、一階のリビングへ。椅子の背にドレスをかけて寝巻きのままキッチンへ向かう。パンをトースターに入れ、焼ける間にフライパンへバターを入れる。溶けたところへベーコンを引けば、その上へ卵を落として。少量の水を入れ蓋をする。
焼きあがったパンを皿に乗せ、卵が固まったところでベーコンごとパンの上に乗せる。ちなみに私は、黄身まで固くする派だ。]
(30) 2017/01/05(Thu) 11時半頃
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[コップにミルクを注ぎ席に着けば、一枚の封筒を開きながらパンに齧り付く。カリッとしたベーコンと、バターの味が口に広がる。]
クイーンハート、ね そんなにいいものかしら
[ピラピラと数度招待状を振ってから封筒に戻して、パンを口へとねじ込み、噛み締め飲み込む。食器を洗うついでに冷水で顔を濡らせば、ようやく思考もまともに動き出す
椅子にかけていたドレスを手に取り、寝巻きと入れ替えて洗面所へ。一度くるりと回って、確認をする。ふわりと広がる裾は女心をくすぐって、なかなかいい買い物だったのではと1人満足して。 化粧品を並べ、顔を作る。本当はこんな細かい作業嫌いなのだが、よそにお呼ばれされたのならば仕方ない。目元をパッチリとさせて涼やかな色合いに彩る。多少の幼い顔も少しは大人びて見えるだろう
肩にかかるほどの黒髪を櫛でとく。もともと癖のつきにくい髪なので、大した苦労もなく綺麗にまとまるが、 本当は少しだけ、フワフワ柔らかい髪だとか。くるりと巻いた髪に憧れたりもするけれど、こればかりは生まれ持ったものだから仕方ない]
(31) 2017/01/05(Thu) 11時半頃
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[家を出る前にポストを見れば、新聞が詰まっている。そういえば最近見ていなかったかと引っこ抜けば、見出しが大きく目に入る
" 怪盗 J "
外への関心が薄い私だって知っている。名前だけは。 名前以外は何にも知らない。お爺さんだとか、顔のいいお兄さんだとか、はたまた絶世の美女だとか。噂ばかりはたんと飛び交っているけれど、本当の姿は定かではない。
そんな、存在]
[───…くつり]
[小さく笑いが漏れる。それを見るものも、聞くものも、ここにはいない。ただ静かに、空気へ溶けて。笑みの理由は、私の心の中だけに。]
(32) 2017/01/05(Thu) 11時半頃
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[屋敷へ着くにはそう時間もかからずにたどり着く。招待状を鞄からだし、門へ足を向ければ先客が>>23。とても宝石のお披露目会にでてくるような格好には見えず、けれどもその手にひらりと紙が見えれば、彼も招待客なのだろうと理解する]
( ここの主は、ずいぶん変わった交友関係なのね? )
[その後に続き招待状を出せば、若い見た目のためか少し視線を向けられる。気分のいいものではない]
父の代理できましたの 若くても立派な客人よ?
[ひらり、ひらりと招待状を揺らせばその視線は紙へと移る。止められることもなかったのでそのまま屋敷へ足を踏み入れて。気になるのはその他の客。先ほどのような人が沢山いるのなら、自分の格好は浮いてしまうのではないかと、ドレスの裾をほんの少し摘んで。屋敷の廊下で渋い顔をした。]
(33) 2017/01/05(Thu) 11時半頃
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[会場に入れば、もう幾人か客人はいただろうか その中に屋敷の主人の姿を見つければ、側へより形式的な挨拶を済ませ首を垂れる。にこやかな笑みで返されれば、彼女の思考など読めるはずもなく。内心では何を思っているんだか、なんてひねくれた毒を吐く 挨拶もそこそこに、視線を変えれば、私の目には深い、深い赤が移る。よくいう表現なら、血のような、燃えるような、そんな赤。私にはそんな新聞記事のコメントのような表現しか浮かんでこなかったけれど。 ただ、今まで見たルビーの中で、一等赤いという事はわかった]
『クイーンハート』
[それの指すものは、心か、はたまた心臓か。心であったならば、あんなに深い赤を心に宿す女王とは、どんな人なのだろう。ほんの少しだけ、考えてしまう。燃えるような、熱い想い?それとも、血のような、いつかは赤黒く、黒く、なってしまうような。そんな想い? 考えたところで、答えなんて見つかるはずないのだけれど───]
とっても、綺麗
[誰に聞かれるでもなく、言葉が漏れた]**
(34) 2017/01/05(Thu) 11時半頃
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機巧忍軍 ミツボシがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(機巧忍軍 ミツボシは村を出ました)
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"クイーンハートのお話、また聞かせてね"……か。
[ ワガママな要求。 招待状とともに送られた手紙の一文を 何とも無く口にのせてみる。 手紙の送り手である姪はこっちの都合なんてお構い無しだ。 自分の代わりにパーティに行ってきて! なんて、Yes以外の返事を考えてないように無邪気に言うのだ。 しかし自分も大概甘い。 こんな姪の要望だって、 聞くより他の選択肢を持っていない ]
[ 何気なく、読み返してしまうのはもう一文。
"怪盗J"
その名前 ]
(35) 2017/01/05(Thu) 12時頃
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[ 『お兄様は怪盗Jはどんな人だと思う? リリーはね、綺麗な女の人だと思うわ。綺麗な宝石が似合う綺麗なお姉様! クイーンハートもとっても綺麗だって聞いたもの。 ……ねえ、お兄様はもしかしたら、Jに会えるのかしら。 もしも会えたら、Jがどんな人か教えてね。 リリーは女の人で、betするわ。私が勝ったら、この前のお人形、ちょうだいね』 ]
俺自動的に男に賭けじゃん…… 俺だって賭けんなら綺麗なオネーサンだわ〜
[ あーあ。 betなんて言葉を教えてしまってから 姪に何度も持ちかけられる理不尽な賭け。 今回はJが対象らしいけれど、果たしてこの賭け ]
決着はつくのかねぇ
[ 一人ごちて。 スーツの襟を正し、いつものコートに袖を通す。 もう直に着きますよ、という運転手の声を聞けばフードを深く被った]
(36) 2017/01/05(Thu) 12時頃
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[ 元々、スーツの類は苦手だ。堅苦しいし、着慣れていないから気恥ずかしい。 フードを被ったのはその気恥ずかしさ故のようであり また単純に癖でもあり ただ安心感が欲しかったからだろう]
わざわざ、どーも。 んじゃまた、パーティが終わる頃に迎え……
はは。だいじょーぶですって。
それでは、また、この宴の終わりに。
[ 送迎車の運転手である、姉の家に勤める使用人に礼を言えば、彼にやんわりと言葉使いを指摘される。 まったく、信用ないことだ。
けれどもう何年も 姉の過剰に着飾った自慢話を聞かされて 姪の拙くも美しい言葉に耳を向けているんだ。
パーティ向けの着飾った言葉は不得手じゃあない ]
(37) 2017/01/05(Thu) 12時頃
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[ 車を降りれば あくまで俺はゼーニア家の坊ちゃん。 堂々と歩くけれど まあ、少し草臥れたコートにフード。 もちろん中には"ちゃんとした"モノは来ているけれど そんな格好だから。 屋敷に入る前、俺は少し浮いて見えたかもしれないけど 変わり者はもっと他にもいるようだ>>22。 気にならない、だろうか ]
招待頂きありがとうございます
[ ここの使用人には招待状をみせて それからフードをあげて一つ微笑み 屋敷招かれたことだろう ]
(38) 2017/01/05(Thu) 12時頃
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[広間に向かう途中、廊下の隅で使用人が数人ひそひそと何なら噂話に花を咲かせていた。 非常識と知りつつも、記者の血が騒いでしまったものだから仕方ない。 好奇心は猫をも殺すと言うが、それは記者にも当てはまるだろうか。
近づいて気づかれぬよう耳をそばだてる。断片的に聞こえる単語は、奥様、クイーンハート、招待状。それから。]
……怪盗、Jねぇ。
[それがもし事実なら、明日の紙面を飾るトップニュースだ。つくづく記者は運がいいらしい。 音もなくその場を離れれば、手帳を取り出して文字を認める。閉じて再びポケットに仕舞い込んだ。]
(39) 2017/01/05(Thu) 12時頃
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[今度こそ、広間へと続く扉を開ける。外見と、廊下と違わぬ豪奢な内装。 そして一際目を引くのは、]
あれがクイーンハートか。 ……確かに、美しい。
[うっそり微笑めば、血のような朱色の輝きを放つそれを遠目に眺めた。されど、欲しいか?と問われれば困ったような笑みを浮かべることしか出来はしないのだろう。
宝石のいろ、かたち。 目測から測れる価値。それから、あとは。]
(40) 2017/01/05(Thu) 12時頃
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[色々な事を手帳に書き込んで、後ろの人が見やすいようにその場を離れた。 もしこのパーティでドレスコードが定められているのならば、ネクタイも着けずにだらしなくボタンを開けている記者は場違いではないかと思っていたが、どうやらそうでもないらしい。>>27 ああ、けれど周りをみやれば綺麗に着飾った少女もいたものだから>>31、やはり俺は場違いなのだろう。
食事には手をつけず、シャンパンを受け取る。ゆらり、グラスの中の白を揺らしながら。それを傾けて口を付けた。 口内に広がるのは炭酸の泡と、ワインの風味。こんなお屋敷で出すものだけあって、自分が普段呑んでいる安物とは大違いだ。 折角のパーティだ。1人で壁の華を決め込むのは勿体無い。暫くシャンパンの味を堪能したあと、綺麗な装いをした少女>>31に近づいた。]
(41) 2017/01/05(Thu) 12時頃
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こんばんは、ミス。 貴女もクイーンハートを見にいらしたのですか?
[できるだけ自然な良い笑みを浮かべて、声をかけた。 良ければ少しお話でも、と。シャンパンを差し出した。もしかしたらシャンパンは好みでは無いのでは。もしかしたらまだ呑める年では無いのかも。 そんなことを、考えながら。**]
(42) 2017/01/05(Thu) 12時頃
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― 屋敷に入る前のこと ―
[ 人によっては。…或いは目撃した場面によっては。 怪しげな風体の者が、何やら守衛と 揉めているようにも見えたかも知れない。>>33 ]
へェ…ヘヘヘ、 こんな可愛いお嬢さんまで呼ばれてるとは あっしみたいなのが居たら浮いちまいまさァね
[ 引き続き示された自分と同じ手紙を出す (男のそれは薄汚れていて同じものには見えないが) 少女に愛想笑いめいた言葉と視線を遣ると、 予想していたよりも確りとした反応が返ってきた。 ]
(43) 2017/01/05(Thu) 12時頃
|
|
[ 反面、発した言葉とは裏腹に、 パーティの雰囲気から浮き上がることを まるで気にしていない男は常の通りに返す。 ]
なァるほど、 代理にしちゃあ毅然とした態度。若いのにご立派だァな。
お嬢さんはミス…それとももしかしてミセス? あっしはモスキート。よろしくお見知りおきを。
[ 自己紹介。名乗る名前は、 仕事上のものなので名乗ることに抵抗はない。 ]
[ …と、ふと視線を上げたら 近くに己と似たような>>38フードを見かけたので これはしたり、と瞬きしたものの。 挨拶は後でいいかと屋敷の中へ踏み入れたのだった。* ]
(44) 2017/01/05(Thu) 12時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2017/01/05(Thu) 12時頃
|
[ 誰にだって、忘れられないオンナが 1人はいるだろ? ]
(45) 2017/01/05(Thu) 12時半頃
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|
[ 例えるのなら、 先日パリのオペラ座で初演が上演された ストラヴィンスキーの
W火の鳥W
空気を切り裂くようなストリングスの音色 続くは沸々と湧き上がる重低音
危険な香りを身に纏ったかと思えば 次の瞬間魅せるのは柔らかく微笑み
彼女との出会いを あの身の毛のよだつような想いを あの体の奥が溶かされる衝撃を
一目惚れなどと一括りにされたくはない ]
(46) 2017/01/05(Thu) 12時半頃
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[ 手許の招待状に目を落とす。 この封筒を開いた時には心臓が飛び跳ね 息が止まるかと思った
会える
さあ、行こう ≪ 彼女 ≫ の許へ
1通の手紙と相棒のストラディバリウスを携えて ]
(47) 2017/01/05(Thu) 12時半頃
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|
御機嫌よう
[ 女性とすれ違えばにっこりと挨拶をしながら 会場の奥へ足を進める。
案内されなくとも、 あの場所から自分を呼んでいるかのように 引き寄せられる。
急ぐな。まだ駄目だ。 再びあの輝きに撃ち抜かれる。
それでも足が止められる筈はなく…
そのままの勢いで抱えた箱を開けると、 ストラディバリウスを取り出して 一心不乱に音を奏でる ]
(48) 2017/01/05(Thu) 12時半頃
|
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[ パガニーニの奇想曲 24番 クワジ・プレスト ヴァイオリンのために作られた24の奇想曲の最終曲 僅か16小節の主題をあらゆる技巧で綴る、華々しい変奏曲
いつもよりテンポが速くなるのは、 ≪ 彼女 ≫ のせいだ ]
…ぁ……はぁ……
[ 息を切らして弦を下ろす。
隣で輝く ≪ 彼女 ≫ はまるで、 音に反応したかのように一層光を増して見える ]
(49) 2017/01/05(Thu) 12時半頃
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………………美しい。*
(50) 2017/01/05(Thu) 12時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2017/01/05(Thu) 13時頃
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─ 屋敷へ入る前 ─
あら、浮く自覚はあったのね? でも、気にしているようにも見えないけれど
[本当に気にしているのならば、たとえ顔がどうだろうともう少しましな格好をしてくるのではと思うから。決して嫌味な意味で言ったのではない。私的には、だけれど 男の口調>>43はお世辞にも綺麗とは言えないが、決して自分をなめているからだとか、バカにしているだとか、そういうものではないのだろう。恐らくだが、他のものに対してもこの口調なのだろうと、守衛との会話を思い出す
顔が見えないので彼の表情も知る事はできない。第一印象は読めない男。印象としていいとは言い難いだろう]
親の顔を背負っていますので そうそう無様な所はお見せできないの
(51) 2017/01/05(Thu) 13時頃
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[もっとも、親の顔よりも自分がどう見られるか、の方が大事なのだけど。それをわざわざ言うよりは、親孝行な娘に見せている方がいいだろう]
モキートさん、ね 私はミーシャと言います
ふふ…残念だけど、まだいい出会いはないもので ただ、ミーシャと呼んでもらえれば
[ミスだとかなんとか、そう言うものをつけられるのはむず痒い。やんわりと微笑みながら返す 彼が屋敷へ向かうのならば、守衛へ1つお辞儀をして、彼の後を追うわけでもなく、ゆぅるりと屋敷へ向かう。屋敷に入る前に、門の外から、新たなフードの男を見たならば>>38 最近の男性服はフードが流行りなのか、なんて冗談を思いながら、屋敷の中へと踏み入った]**
(52) 2017/01/05(Thu) 13時頃
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[私が赤を見つめていたのはどれほどの時間だったか。側から聞こえた声>>42に一度目を瞬かせ、そちらへ視線を向ける。移るのはグラスを持った男性。浮かべる顔は人当たりの良さそうな笑顔だったから、私も同じように笑みを返しグラスを受け取る。]
こんばんは。 そうよ、お呼ばれしから見に来ましたの
とても素敵な宝石だから、思わず見とれてしまいました
[特に着飾ったわけではない男の格好に、やはり浮くのは自分なのかとほんのり不安を抱えれば、耳に音が流れてくる>>48。わずかに視線を向けた先では、ヴァイオリンを奏でる男性の姿。パーティーの音楽隊かとも思ったが、1人で弾く様子はそうではないみたい。
音へ意識が向けられたのはほんの一瞬 すぐに目の前のシャンパンの君へと視線は戻る]
私はミーシャと言います あなたのお名前をお聞きしてもよろしいですか?
[わずかに首をかしげれば、耳の横でちゃらりとチェーンの揺れる音がした**]
(53) 2017/01/05(Thu) 13時頃
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─── 犯罪とは、大変興味深いものですよ
(54) 2017/01/05(Thu) 13時頃
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[ 石畳に蹄の音が響く、英国のとある屋敷にて。
胡乱げな視線を向ける使用人に、 封筒から出した上等な紙を渡す。 中身は無論、このパーティーへの招待状だ。 ]
犯罪者という存在には、誰だってなり得ます つまり怪盗 ”J” にだって どんな人となりや人生があるか解らない
一概に人格や嗜好が破綻した者ばかりが 衝動的に犯行を行う訳ではないのです …そうは思いませんか?
(55) 2017/01/05(Thu) 13時頃
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[ 水を向ければ、返るのは義務的な返事。 不可解な手合いにうんざりといった様子だ。
まず所望するのは宝石の在る場所。 宝石の専門家でこそないものの、 狙われた物を目にしなければ始まらない。
無論、探偵でもないのだが、 幾度も犯行を積み重ねる知能犯相手に、 自分の得意分野は役に立つはず。
…という回答は、既に用意している。 ]
(56) 2017/01/05(Thu) 13時頃
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自己紹介が遅れました 私、レオナルドと申します
私は犯罪について研究をしておりましてね その一環で、今回お邪魔させて頂こうかと 名を出した世間を騒がすかの怪盗も、 私の研究の対象でしてね
彼のような泥棒も、混じっているかも… そういう事です
[ 軽く名乗りを入れた後は、 案内に従い屋敷の廊下を歩く。
誰か>>24とすれ違うようなら会釈を返し。 辿り着くのは、広間らしき場所の奥>>7。 案の定、既に幾人か客がいるようだ。
…そんな中、聴こえた音に足を止める。 ]
(57) 2017/01/05(Thu) 13時半頃
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……おや この音は、もしかして
[ 華々しいバイオリンの演奏>>49は、 たとえ独奏であっても全く引けを取らない。 曲目こそ知らずとも技巧は大したもので、 しかしどこか急いているのは薄々と分かる。
奏者が弾き終える頃合いを見計らい、 ぱち、ぱち、と笑顔と緩慢な拍手を贈る。 音楽には聴衆がつきものだ。 ]
見事な演奏でしたよ いい物を聴かせてもらいました 私はレオナルドと申します 貴方も、このパーティーの招待者で?
[ 挨拶がてら尋ねてみれば、 彼はこちらに気づいただろうか。 ]**
(58) 2017/01/05(Thu) 13時半頃
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― 主会場の傍の別室 ―
[ 粗方用意された料理は賞味しただろうか、 といったところで、給仕役だろうか?>>19 白いヘッドドレスが過ぎったのでこれ幸いと ]
お待ちよ、メイドさん。 ちょっとばかしこのあっしの立ち話に 付き合っちゃくれませんかい?
[ 声をかけてみれば反応やいかに。 立ち止まってくれそうなら返事を待って、 忙しそうならば見送る心算で言葉を止める。 ]
ア、マスクを忘れちまってたい。困ったネ。
[ ようやっと存在を思い出した、食事に夢中で 脱ぎっぱなしだったマイガスマスクを被り直しながら。 ]
(59) 2017/01/05(Thu) 16時頃
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( 玄関で逢ったお嬢さんみたいに 着飾ったご婦人や紳士方の多いこと )
[ この段に至って周囲に目を遣ると、 どうもヤッパリガスマスクは浮いている。 マア自覚はありますさね。>>51 とてもとてもこの格好はフォーマルとは言い難い。 本当はお嬢さ…ミーシャのような格好がよいのだろうけど。 ]
あっしも背負ってるものがあるもンで そうそう無様なところは見せられねえんでさ。
…凡庸な顔…とかねェ。ヒヒッ。
[ 言葉の意を介するであろうミーシャの姿は此処にはない。 だから他の客には意味がわからない独り言だろう。恐らくは。 ]
(60) 2017/01/05(Thu) 16時頃
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[ さて、使用人?の彼女から返事はあったか、なかったか。 …それは兎も角、マスクを被り直した男は 客や使用人の顔ぶれを頭に留めるべく、じっと見つめる。 ]
[ …片や、 激しくも美しい音色を奏でる青年の姿>>49があったり、 その音に聞き入っている様子>>58の品のいい男性が居たり …服装が変わっていたとしたら"そう"とはわからない 門前でフードを目にした彼>>37とか、エトセトラエトセトラ。 ]
…マア、何が起きても起きなくても 楽しいパーティになりそうなこって。
[ それが何よりだねェ、と嘯いたら 遠目に映る赤い光に一瞬留めた瞳をついと眇めた。* ]
(61) 2017/01/05(Thu) 16時頃
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[可愛らしく傾けられた首の横、ちゃらりと小さな音が鳴った。それはこの会場に響くヴァイオリンの音色>>48で消えてしまいそうなほどの小さなもの。聴こえるのは目の前のミーシャの名乗ってくれた少女と、目の前にいる記者くらいだろう。]
名乗るのが遅れてしまってすまない。 俺はイアン。ただの記者だ。
[挨拶に添えるのは握手だろうか、それとも世辞か。色んなところに顔を出してはいるけれどこういう改まった場にはいつまで経っても慣れそうにない。 世辞を抜きにしても少女は美しいのだが。それを素直に口にする度胸も記者にはなかった。]
(62) 2017/01/05(Thu) 17時頃
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俺もクイーンハートを見に来たんだ。 宝石なんてただの石だと思っていたけど、確かに。あれは綺麗だ。
ミーシャは宝石が好きなの?それとも朱が?
[少女が何か飲むようなら、近くにいる使用人を呼び止めて、少女の望む飲み物を用意してもらおう。 いつの間にかヴァイオリンの演奏は止んでいた>>58。次に響き渡るのは何の音色だろうか。 この屋敷で鳴り響くものだ。きっと演奏さえもさぞ価値のあるものなのだろう。**]
(63) 2017/01/05(Thu) 17時頃
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[ コートをクロークへ預け、装いを客人らしく整えて パーティ会場へと足を運べば、 慣れない空間に聞こえてくるどこか聴き覚えのある音色>>49。 音楽には自信がないから、聞き覚えがあるように感じるのは気のせいかもしれない。とにかく、ヴァイオリンの音色は自分の昔の知人を思い出させるものだった。
パーティの客人はやはり煌びやかに着飾っていて、 それは俺だって同じなんだけど、 みんなお家柄を誇示しているようで 息苦しい。 でも目に留まったのは その息苦しさとまるでかけ離れた格好>>61。 ここへ来る途中に見た彼だろうとは見当はつくが、あのままの格好でここへいるもんだからさっきより一層浮いている。 えええ。まさか、パーティの参加者? ]
いやぁ、俺はアンタの格好が、今一番面白いけどね。
[ 何やら一人呟く彼の声を聞きながら、 好奇心に任せて、こんにちは、なんて少し話かけてみようか ]
(64) 2017/01/05(Thu) 17時頃
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イアンさんね あら、記者さんなの? [握手の手が伸びたならもちろんこちらもそれを返しただろう>>62。伸びなかったのなら、逆に私から手を出しただろう]
記者さんってもっとお堅いのかと思ったけど 案外そうでもないんですね? あなたに取材されるなら、ここのご婦人もきっと喜ぶわ
[口に乗せるのは世辞か本音か。半々だろうか。人当たりのいい笑顔は決して悪くはないし、話しにくいといった印象もない。世間からみたら、感じのいい人、と言うところだろう
飲み物を用意してくれるならば、礼を言いながらフルーツのソフトドリンクを頼む。酒も飲めないわけではないが、パーティーの初めからあまり飲むのは好ましくなかったから。 先ほどのシャンパンと合わせ、気回しもできる男のようだ]
(65) 2017/01/05(Thu) 17時半頃
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ね、本当に綺麗でびっくりしたわ 宝石はもちろん好きよ、キラキラ光っていて やっぱり憧れてしまうもの
[終わってしまった音楽は少し寂しいが、そのうちまた何か演奏が始まるだろう。今一度クイーンハートへ目を向ければ、照明を反射して輝く赤が目に入る。いったい売りに出すのならいくらほどの値段が付くのか。]
イアンさんはクイーンハートの取材かしら? きっと、明日の新聞はクイーンハートの事で持ちきりね
[会場を見渡してみれば幾人もがクイーンハートをその目に収めている。この中に彼のように記者がいるかは定かではないが、こんなに立派な宝石のお披露目会だ。彼以外に0という事はないだろう 「ライバルに負けないような記事を書かないと」そう言ってくすりと笑ってから、失礼はなかったかと思いなおし、相手の顔色を伺った]**
(66) 2017/01/05(Thu) 17時半頃
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[ 女中は軽やかに邸内をゆく。 気の向くまま、風の呼ぶまま。 私の心は、何時だって踊っているのよ。 きのうも、きょうも、あしただって。
…… 踊らぬ日は、ないわ。 けれど、私が踊るには、 ]
ここは少し …… 、 ふさわしくはないのかもしれないけれど
[ 小さな呟きは、戸を叩く音によって掻き消える。 首をゆると傾けて、窓の外へと双つ眼を向け。 ]
(67) 2017/01/05(Thu) 18時頃
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[ 互いを追う二羽の“ にわとり ”の羽根も、 彩り鮮やかだった花壇の花たちも、>>20 朱く燃えているかのように色付いて、 まるで、まるで、 ]
(68) 2017/01/05(Thu) 18時頃
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[ 純真無垢な白い鶏を抉っては、 溢れ出した血の、よう。 ]
(69) 2017/01/05(Thu) 18時頃
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[ …… だなんて、言っている場合ではないわ。 私の足が向かうのは、客人を持て成す為の場所。 トレイにグラスを乗せ歩く下女たちを、 指揮者のように合図をしながら、歩きゆくの。 お料理だって、 私の指揮で綺麗に並べられているのよ?
ねぇ、奥様。 すごいでしょう? ねぇ、奥様。 その冷たいお顔の下を、見せて? ]
(70) 2017/01/05(Thu) 18時頃
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[ ≪ クイーンハート ≫
彼女の奥にある其れを、視界の端に捉え、 次なる給仕を続けようとしたときだったかしら? ]
あら、御機嫌よう。Mr. お食事?それとも、お飲み物かしら?
…… っ、と。立ち話? 私でよろしければ、聞かせて頂きたいですわ。
[ 外されていたマスクの下の素顔は、>>59 一体どんなものだったのかしら? どんな容貌とて、私が驚くことは決してないの。 軽く膝を折って会釈をすれば、 マスクで隠される彼の様子を眺めようかしら? ]*
(71) 2017/01/05(Thu) 18時頃
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[ 隣の≪ 彼女 ≫ を見つめたまま息を整えていると、 聞こえてきたのは、ぱち、ぱち、と 緩やかな拍手>>58 ]
ああ……
[ 他に人が居ることを忘れていたとは口に出来ずに、音の鳴る方へ顔を向けるとこうべを垂れた ]
ありがとうございます。 夢中で弾いてしまったから、 パーティーの雰囲気を 壊してしまったかと思いました。
(72) 2017/01/05(Thu) 18時頃
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私は、セシル・ジャーヴィス。 初めましてミスターレオナルド。 どうぞお見知りおきを。
[ 弦とストラヴィンスキーを箱に戻すと ゆっくり歩み寄って右手を差し出した ]
ええ、招待状を貰いました。 世にも美しい ≪ ハート ≫ が 見られると聞いたもので。 貴方も?
[ 妖艶に輝く朱を一瞥して向き直ると 同じように尋ねてみた ]**
(73) 2017/01/05(Thu) 18時頃
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[ 男の素顔を、じと見詰めては、 騒々しいマスクの下に隠されてしまったとき、 だったのかしら …… ──── ? ]
(74) 2017/01/05(Thu) 18時半頃
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[ 一本の“ 道 ”を、急いで往くかのような音。 弾かれる弦の創り出す響き、華やかな響き。 向けた視線の先の曲線は、確かに。>>49
噫、彼の ≪ 二つ名 ≫ はなにかしら? 口角が、緩く持ち上げられてしまいます。 硝子の奥の眸の色までは見えませんが、 一人の男が声を掛ける様子を見定めれば、 私は、背を向けるのです。 誰もが向けるであろうその音の出所に。
その二人に、奥様に、 … クイーンハートに。 ]*
(75) 2017/01/05(Thu) 18時半頃
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[ 男の格好はもしかしたら 否、もしかしなくても、 パーティ向けの格好ではない。
…或いは"仮装"と付いているパーティにだったら… と仮定するのは無意味だ。事実、この会場において こんな風体なのは己を除いて他に見当たらない。 ]
人様の視線を釘付けにするのは愉快だが ナリよりも顔で釘付けにしてみたいんもんでさァ
…お兄さんみたいにネ。
[ 話しかけてきた相手>>64に言葉を返すついで。 深みのある赤色の服装と、整った相貌に目を遣る。 ]
(76) 2017/01/05(Thu) 19時頃
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そちらさんの服は面白い格好とはかけ離れた… マア、この場に限っては「フツー」の格好だねぇ
[ 格好の評価をお返し。 裏返せば面白くない、という意味でもあるが、 服装に芸を求めるわけでなし、つまらなかろうと 此処ではそれが正解というやつなのだ。…己を除いては。]
いいじゃあないですかい、ナリの話なんざ。 …それより、お兄さんは一体どういったワケでここに?
ヤッパリ、クイーンハートを一目見ようと? それとも……巷で噂の、怪盗Jが目的…だとか。
[ 袖触れ合うも何とやらというのが男の持論である。 挨拶だけで済ませるのも勿体ないしと、 一先ずパーティへやって来た理由など聞いてみれば …加えた最後の一言にはてさて、どんな反応が返るやら。 ]
(77) 2017/01/05(Thu) 19時頃
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マ、奴さんが此処に現れる保証はねェし、 後のやつァ冗談でさ。ヒ、ヒ、ヒ。
[ 少し間を置いて自分の言葉を打ち消したら、 喉の奥でくぐもった笑い声を立てて、 何やら難しい顔で傍を通り過ぎる使用人>>0を見送った。* ]
(78) 2017/01/05(Thu) 19時頃
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― 使用人らしき"彼女"と ―
[ それはもくもくとサンドウィッチを口に入れていた時。 そこ行く彼女>>71に立ち話を申し出たら快諾が返ってきた。 ]
すまないねェ、 あっし、田舎の婆さんからガスマスクを外しちゃいけねェって 遺言を貰ってるンで長時間は外しておけねえんでさ。
[ マスクを嵌める暇、そんな大嘘をしれっと吐きながら 慣れた手つきで留め金を止めたり位置を調整したり。 覆った顔は至って平々凡々な顔の作りで、 見られたところで別段、まずいこともないのだが、 顔を隠す理由があることにはあるので黙々と被り直して。 ]
(79) 2017/01/05(Thu) 19時頃
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そう、立ち話。 なァに、ちょこっとだけ聞きたいだけでさァ
例えば…あれだけ素晴らしい宝石だ。 盗みの予告が届いたり…とか。 そういった変わったことが近頃無かったかどうかを、ねェ。
[ 単刀直入に質問を投げかけた。 会釈には会釈を返すだけの礼儀正しさはあれど、 聞きたいことがあれば聞いてしまうだけの 知的好奇心の強さもまた、持ち合わせているが故に。 ]
(80) 2017/01/05(Thu) 19時頃
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[ その返事を聞くか、聞かないか。 それとも、質問の最中だったかもしれない。 ]
[ 緩やかな弦楽器が生み出す音色が 声も、息の音も全て浚っていってしまったから。
マスク越しですら漏れる感嘆のため息を吐いたら、 使用人の彼女>>75の姿はすでに、どこへやらへ消えた後。 ]
[ 行き先は楽器の持ち主の元か、それとも別の場所か。 確かめる暇もなく、別の人物と話を始めたものだから、 名を聞きそびれた、ということだけ頭に残って、 彼女のことは記憶の隅の隅に一旦追いやられてしまった。* ]
(81) 2017/01/05(Thu) 19時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2017/01/05(Thu) 19時頃
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[ 彼の掌に握られるサンドウィッチは、 空腹を満たせるかしら?>>79 他には何か、必要なものはないかしら? 消えゆく其れを見詰めながら、 遺言だなんて言葉を耳にします。 ]
あら、何かお顔を隠さねばならぬ理由でも、 …… あるのかしら?
[ ゆるく首を傾けながら、 平々凡々な彼の素顔が隠れてゆくのを、 ほんの少しばかり、惜しく思うけれど。]
(82) 2017/01/05(Thu) 19時頃
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[ 頬に掌を添えて、小さく溜息を吐きましょう。 ]
盗みの、予告 ……… ? どうして知りたいのかしら、Mr. 変わったことと言えば、そうね …… 最近、クイーンハートが来てから、 邸内の一部が荒らされていたのよ。
…… 困ったものだわ。 片付けるのは、私たちですのに。
[ 高る好奇の目、といっても今は見えませんが。 彼の求める答えを返すことができてるかしら? だって、私は女中だもの。 皆の世話をするのが、お仕事なんだもの。 ]
(83) 2017/01/05(Thu) 19時頃
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そうだわ。… 私からも良いかしら、Mr.。 貴方のお名前は、何だったかしら …? 奥様には、内緒よ?
「 メイドの癖に客人の名を、 どうして覚えていないの? 」
と、私が叱られてしまいますから。
[ 両の手をぱちんと合わせて、舌をちらりと覗かせて。 愛らしい女の素ぶりを見せてみましょうか。 ]
(84) 2017/01/05(Thu) 19時頃
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[ 響く音が、私と彼の元へと届いた後、 私は、背を向けました。 是迄に、どれ程言葉を交わしたでしょうか? さて、 背を向けましたが、直ぐには立ち去るつもりは なかったのですが、感嘆の吐息が、 漏れるマスクの奥の興味は、 既に別の場に向いているようでしたから。 そおっと、その場を離れましょうか。
───── さぁ、お給仕の続きでも。 ]*
(85) 2017/01/05(Thu) 19時半頃
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……はは、人に注目されたいのか? 俺はいいんだ。 こんな豪華なパーティに普通に紛れられてるなら、ありがたいね。
[ 話しかけた相手、その男のマスクが此方を一瞥していることは分かるものの、その表情は伺えない。 男の言葉>>76に心当たりがなくもなかったので、 それには適当にぼかして笑う。 そのあとの言葉には、自虐的な笑みが浮かんだが、同時に安堵もあった。 彼は皮肉のつもりだったのかもしれないがこちらとしては好都合だ。 こんなパーティに相応しくない、 なんて、思われるよりは、はるかに ]
(86) 2017/01/05(Thu) 20時半頃
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[ そんなことより、とされた話題転換。ワケなんて聞かれれば大仰に肩を竦めてみせる ]
今日来られなかった、妹に、クイーンハートを見て来いって言われてね。
その怪盗Jも。 土産話を期待されてるんで、現れてほしいんだけど……
[あんたは何か知っているのか? 口ぶりが「何か」を知っているように聞こえ、そう尋ねようと思ったが、 聞くよりも早く動いたのは男の口だ。 彼のくぐもった笑い声をきき、やられた、と笑うしかない ]
期待させる冗談はやめてほしいね
[ どうにも掴みにくいのは、このマスクのせいだけだろうか。 しかしまぁクイーンハートの話題が出たということは 彼もそれ目当ての客人だろうか。 ]
あんたはもうみたのかい? その美しい宝石を
(87) 2017/01/05(Thu) 21時頃
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[きらきらしていて、憧れる>>66 そう言葉を返してくれた少女はまだ自分から見ては幼く見えると言っても立派な淑女なのだと思わせてくれる。 先程握りかえしてくれた掌は>>65強く握りかえせば壊れてしまいそう。それは女性とあまり関わる機会を作って来なかったからだろう。
その時同時に贈ってくれた嬉しい言葉は世辞と解釈して、ありがとうございます、とグラスの白を揺らしながら笑みを浮かべた。]
お堅い……失礼。砕けた話し方をしすぎてしまいました。 どうも上司や同僚の目がないと口調に気を付けられないみたいで、お恥ずかしい。
[少女が頼んだフルーツのソフトドリンクが運ばれてきたのなら、グラスを傾けて乾杯を。ガラスの合わさる綺麗な音が鳴った。 中身を口内に含んで、空になったグラスを使用人に渡す。次は何をお持ちいたしましょうか?そう問われれば、丁重に断った。これ以上酒を体内に摂りいれてしまっては、記者として勤めを果たせなくなりそうだ。]
(88) 2017/01/05(Thu) 21時頃
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やはり女性の憧れなのですね。 ……手に入らないからこその憧れ。 だからこそ美しく、綺麗に見える。でしょうか。
ミーシャはあれを手に入れたいとは思う?
[ポケットから手帳を取り出して書き込んでいく。たまにペン尻を唇に当てて、考え込むような動作をしながら。 そうして、紡がれた少女の声に手帳から少女へと目線を移した。]
(89) 2017/01/05(Thu) 21時頃
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ええ、そんなところです。 上司が空いてるならいってこい、と。 全く。部下使いが荒いんですよ。
……あながち、そうでなないかもしれません。
[そう、たとえば廊下で盗み聞いた予告状の話が本当ならば。そんなことは少女には告げずに、含みを持たせた笑みを浮かべるだけ。 消えたヴァイオリンの音を埋めるように耳朶に流れ込んできたのは美しいピアノの音。流れるような美しい音色。曲名は何であったか。
小さな笑い声と共に紡がれた言葉に、思わず笑みが漏れた。 少女からそういった言葉を掛けるのが意外だったのもあるけれど、それよりもその後に自分の顔色をうかがう姿がとても可愛らしかったから。]
(90) 2017/01/05(Thu) 21時頃
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ふふ、そうですね。 こんな大々的なパーティだから同業者のひとりやふたり、いるでしょうし。 ミーシャの目に留まるような記事を書かせていただきます。
[恭しく礼をすれば、目線を合わせて、失礼なことなんてなにもない。そんな風に柔らかな笑みを向けた。 それをいうなら、失礼なのは記者の方ではなかろうか。 グラスを持っていない方の少女の手をすくい上げて、指先に口付を落とした。*]
(91) 2017/01/05(Thu) 21時頃
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── 会場・宝石付近 ──
[ まず返ってきたのは、丁寧な礼>>72。 謙遜じみた言葉には否を返す。 ]
とんでもない! 素敵な演奏だったと思いますよ パーティーには音楽がつきものですから 幾人か、聴き惚れた人も居たようですし
[ 仕舞われた楽器を一瞥し、 挨拶と共に差し出された右手を握り返す。 パーティー会場を見渡せば、 セシルへの視線は疎らにあっただろうか。 ]
(92) 2017/01/05(Thu) 21時半頃
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[ 先程の様子からして、 どうやら彼は宝石に大変な興味があるようだ。 セシルの視線>>73に倣い、宝石に目を向ける。
《 Queen Heart 》
この石が指す “女王" というのが、 親愛なるヴィクトリア女王陛下か、 あるいは英国の栄華の象徴エリザベス陛下か。 はたまた他の女王か…王族でない他の誰かか。 それに関しては、定かではない。
クイーンハートの名の由来が誰であれ、 かのピジョン・ブラッドは見事なものだ。 ]
(93) 2017/01/05(Thu) 21時半頃
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[ …きらり、きらり。 かのルビーは照明を弾き、怪しく煌めく。
美しい宝石には、曰くが付き物。 この紅玉は果たして何人の心を奪い、 どれほどの血を流す原因となったのか。
もしかしたらそんな物騒な話は、 この宝石には無縁なのかもしれないが。 ]
(94) 2017/01/05(Thu) 21時半頃
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There is no rose without a thorn .
(95) 2017/01/05(Thu) 21時半頃
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……ええ、そうなのですよ ルビーの中でも最も格の高い紅… それがどれ程の物か、一度見てみたくて 機会があれば拝みたくなるのが、 人の性でしょう?
貴方も…でしょうかね 随分熱心に見ておられたので
[ 予告状の件を、知っているのかいないのか。 知らない者相手に情報を流し、 事を荒立てるのは得策ではないだろう。 そう判断し、企ての件は伏せる事にした。 そもそも本当に犯罪が行われるかすら、 ハッキリとしないのだから。 ]**
(96) 2017/01/05(Thu) 21時半頃
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ご機嫌麗しゅう、マダム
[ 綺麗な薔薇には棘が有る。
それは女であっても同じこと。 甘く香る美しい華で魅せながら その裏では、どんな棘を光らせているかわかりません。
ひらりとドレスの裾を揺らし優雅に歩くこの娘もまた、 その 一輪でしょうか。]
(97) 2017/01/05(Thu) 21時半頃
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覚えていらっしゃるかしら、
私は ローズ家の次女 グロリア・ローズ
今宵はお招きいただき光栄ですわ
[ 膝を折り柔らかにお辞儀をして、娘はにこりと微笑みます。
首元に咲く薔薇のチョーカーは、名家 ローズ家の一族たる証。 娘の名を知らずとも、ローズと聞けば大抵の者は思い当たる記憶があることでしょう。 膨大な土地と資産を持て余し贅の限りを尽くす当主と、その娘である美しき三姉妹の存在は、この街では有名ですから。 ……それと、もう一つ。 ]
(98) 2017/01/05(Thu) 21時半頃
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宝石を盗まれたばかりのローズ家に 宝石を見に来い、だなんて 夫人はジョークがお上手ですのね
[ 顔を僅かに上げ、上目にビアンカを捉えたなら、口にするのは先日の騒動のこと。>>#2 とある資産家が巷で噂の怪盗に宝石を盗み出されたことを、知らぬ者はいないでしょう。]
父上はあれからすっかり塞ぎ込んでしまって… 今日は私しか来られませんでしたの どうか無礼をお許しくださいませ
[ 淡々と、事務的な言葉を並べながら、娘はまたにこりと笑みを作ります。 ローズ家は家柄こそ由緒正しいものの、決して好かれるような家ではありませんでした。 “ 贅沢の戒めだ ” “ Jの制裁だ ” 世間の声は、密やかに、けれど確かに娘の耳にも入っておりました。 面白がるような、馬鹿にしたような、好奇の視線が多く刺さりますが、娘はまるで何も気づいていないかのように、涼やかに口元を緩めるだけでした。]
(99) 2017/01/05(Thu) 21時半頃
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[ ふと、視界の端に 赤 がちらつきます。 ]
……あら、これですのね
《 クイーンハート 》 ……女王様の心臓は
[ 台座に乗った 血色の宝石を見つめ、娘はつまらなそうに ふぅんと鼻を鳴らしました。 碧い瞳に、燃えるような真紅が映りこみます。 それを瞼の奥に捕らえてしまうかのように、ぱちりと瞬きをひとつすれば、にぃ と唇を歪めビアンカに向き直ります。]
(100) 2017/01/05(Thu) 21時半頃
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マダムは無防備ですのね こんなところに放っておいて… これじゃあ 盗ってくれと言っているようなものですわ
……Jに限らず、 誰に狙われているかもわかりませんのに
[ ぽつりと零した雨粒のような言葉は、パーティーの喧騒の中溶けていきます。 それでも娘は構わずに、更に声を落としビアンカにだけ聞こえる言葉を囁きます。 ]
(101) 2017/01/05(Thu) 21時半頃
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………我が家のように恥をかかれませんよう 薔薇の棘に お気をつけあそばせ、マダム
[ 不敵な笑みを浮かべた娘は、ふんわり ドレスを膨らませ、またひとつお辞儀をするとその場をあとにします。
流れる音楽に合わせ、機嫌良く鼻歌を歌いながら 黒の薔薇は ひらりと花弁のドレスを揺らすのです。 **]
(102) 2017/01/05(Thu) 21時半頃
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[ひそひそ、こそこそ]
[今日も誰かが噂話をしているようだ]
(103) 2017/01/05(Thu) 22時頃
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「最近、Jの話で持ちきりよね」
[かさ、と紙をめくる音に紛れてそんな噂話が聞こえてきた。ひそひそ声だけどじゅーぶん聞こえてますよ、奥様方]
「こないだは美術館だったかしら。よくもまああんな大きいものを盗む気になれたわよねぇ」
「あら、それは結局美術館の嘘だったんじゃなかったかしら。裏で偽物を横流ししていたらしいじゃない」
「まあ、そうなの?」
[ひそひそ話がだんだんひそひそ話にならなくなって、最後の方には普通の大きさの声になっている。気づかないのか、気づかないよね。だって会話に夢中だもの]
失礼
(104) 2017/01/05(Thu) 22時頃
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[すこし大きなメガネを光らせ、ご婦人がたの後ろにたつ。声を若干厳しくさせていかにも"お堅い女史"のようにして]
ここは図書館ですので、お喋りしたければ近くの公園にでもどうぞ
[そういって、つかつかと定位置に戻っていく。一瞬静まり返った図書館は私が去っていけばまたもと通り、噂話が飛び交っていく] (どーせまた「堅い」とかなんとかいってんでしょーね。堅いもなにもここは図書館、静かにするのがルールでしょう!)
[ふん、と鼻息荒く事務仕事に手をかける。 貸し出しカードの整理をしようと手を伸ばせばふとよく似た顔した兄の言葉を思い出す]
「ケイトってさぁ、もっと柔らかくいきなよ」 「おまえそんなんじゃ嫁の貰い手もなくなるぞ?」
[思い出すだけでいらいらする言葉たち。嫁の貰い手がなくなる?いいわよ私は本と結婚するから!なーんて言い返したのもついでに思い出した]
(105) 2017/01/05(Thu) 22時頃
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「そんなおまえに超絶優しい兄貴からプレゼント」
[ちらり、事務室のほうへと視線を向ける。あそこにはわたしのカバンが入ってる。愛用しているといっても過言じゃないカバンだ。そこに兄は一枚のカードを忍び込ませた]
「俺、仕事でいけないからおまえにやるわ。きれいな宝石でも眺めて目でも養えよ」
[出かける直前にそんなことをいいながら兄は招待状を私に押し付けてきたのだ。どーせ仕事といってもデートかなにかだろう。似たような顔なのにあっちはいろいろとそつなくこなしているらしい。羨ましいとは思わないけど、ちょっと悔しいとは思う]
(106) 2017/01/05(Thu) 22時頃
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…はあ
[ため息ひとつ、こぼして。]
いいわ、いってやろうじゃない 代わりに全部独り占めしちゃうから
[なーんて、ね!*]
(107) 2017/01/05(Thu) 22時頃
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―会場―
兄の代わりできたわ。ケイト・ミラーよ
[ぴら、と渡された招待状を守衛に渡せば顔をちらりと見ただけでそのまま会場へと通される。巷では怪盗だなんだと騒ぎになっているのに悠長なことだ。
いや、もしかしたらそれだけ警備に自信があるのかもしれないが…それは私には関係のないこと]
[ぐるりと見渡せば着飾った招待客が優雅におしゃべりなんかを楽しんでいる様子がうかがえる。庶民の私もすこしでも浮かないようにと小綺麗なワンピースを出してみたが少々浮いてしまっているかもしれない]
(…ま、別にあーいう人たちは私みたいな有象無象のことなんて覚えてないでしょうし気にしてらんないわ)
[すこし大きさが合わないメガネの位置を調節しながら、足を進める。
向かう先は、クイーンハート*]
(108) 2017/01/05(Thu) 22時頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2017/01/05(Thu) 22時頃
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[ペラペラ…と受け取っただろう "招待状" を揺らしながら
男は訪ねてくるだろう]
(109) 2017/01/05(Thu) 22時頃
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ご招待どーも
マダム? 僕はしがない奇術師です
なんて…
[ペラペラ…と揺らしていた招待状を "赤い" 薔薇の花束へと変えて ビアンカに直接か受付か手渡しただろうか
辺りを見渡せば…]
(110) 2017/01/05(Thu) 22時半頃
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なるほど… もう、みんないるのですかな?
僕が最後という事かな?
[会場へと入りながら 人間観察を行う
人々の話は "クイーンハート" やら自らの自慢話やら 世間を騒がしている "J" という怪盗の話やらに花が咲いている様だった]
"J" ねぇ…
[会場の中に飲み物などはあっただろうか あれば、手に取り壁際でゆっくりと口にしているだろう**]
(111) 2017/01/05(Thu) 22時半頃
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→ お給仕の、続き
[ 女中達は、噂話が好きなのよ。 あれも、それも、こぉんなことまで。 風に乗って運ばれてくる音達は、
…… ─── 真実なのか、虚構なのか、 区別だってもう、つけられないほどに。 仕方ないじゃない、だって女なのだもの。 お喋りが大好きな、女なのだもの。>>104 厳格な場所であっても、 静かにしなきゃいけない図書館であっても、 口から生まれた女は、お喋りを辞められないの。 ]
(112) 2017/01/05(Thu) 22時半頃
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[ 一枚、二枚
三枚、 四枚、
五枚、 六枚、 七枚、 ]
(113) 2017/01/05(Thu) 22時半頃
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[ ─── … 噫、食器が、足りないわ。 ]
(114) 2017/01/05(Thu) 22時半頃
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[ 確か、あの戸棚に私が好きな食器があった筈。 そう、其れは、あの女性の首元に、>>98 美しく咲き誇る薔薇の花とそっくりの。
棘のあるココロには、 棘をぜぇんぶ切り取って仕舞えばいいのよ。 ただ、花を愛でるだけになるんだもの。 ]
…… そう、この皿のように。
[ 美しい真紅で刻まれた薔薇の花。 高貴な皿は、再び会場へと並べられるのです。 ]*
(115) 2017/01/05(Thu) 22時半頃
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― 招待客の彼>>86と ―
ヒヒッ…いやいやァ、 注目されてみたくないって言っちゃ嘘ですがねぇ 始終注目されっぱなしも居心地が悪そうだ。
人の波に紛れてのんびりとやるのが一番でさァ。
[ 仮にパーティに相応しくないと思われたら? …例えば主にでも?或いは、奥方にでも? そうしたら抗議する間もなく追い出されるに違いない。
そう、幾ら招待状を入口で見せてきたとは言え、 顔など隠して、豪奢とは程遠い服装をした男などが居たら。 それを免れる為に態々予防線を優先したのだ。>>26 いっそ褒めて欲しいくらいだ。 ……当然、この場に褒めてくれる相手などいないが。 ]
(116) 2017/01/05(Thu) 23時頃
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[ 服装を改める、と云う方法もあるにはあったけれど、 それは今度ばかりは難しい話なので致し方あるまい。 ようは必要なものと体面。どちらを選ぶか。 男は必要を取ったまでなのだ。 ( 相手の彼が体面を取ったとは窺い知れない。>>86 ) ]
( 怪盗の話も必要、な、ものだからねェ )
[ 優先順位に忠実に。 注目度の話を扠置いて、話題転換をするのも、 其方が気になった、という理由が主に八割。 ]
妹さん…ですかい そいつァただのパーティよっか 奴さんが現れてくれた方が面白いってことでしょう?
[ 宝石の話よりも、怪盗を巻き込んでの大捕物の話。 土産ならば後者のほうが愉快に聞こえるだろう。 …自分のことであればそう冷静ではいられまいが。 ]
(117) 2017/01/05(Thu) 23時頃
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[ 他人事だから、怪盗Jは多くの人間から憧れられ>>#2 更には模倣犯まで出ているのだ。全て、他人事だから。 ]
センセーショナルな事件だからねェ それに、あっしはブン屋… …といっても…ブンブンブン、蜂が飛ぶ…って 歌ったりする、歌うたいのことじゃあねェんですぜ、 物書きの方の"ブン屋"が商売なもンで、 Jについてはそこそこ知ってるんでさ。
だからJに関する冗談も言えるってぇワケで。 ハハ、つまらなかったらご勘弁を。
[ Jに関することならば人並みには知っている。 と、そう暗に含めた口ぶりで軽く謝ってみせたら、 ]
(118) 2017/01/05(Thu) 23時頃
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ええ、そりゃあもうね、綺麗でしたさ。 ピジョンレッドって言うンですっけねェ
鳩の生き血を絞ったみたいな…失礼。 女王の恋心を取り出してみせたって感じの赤色でねえ。
[ もし、自分に楽器が引けたとしたら、 …見たときの衝撃で一曲作れそうな美しさ。 なんて言ったら、さすがに大げさかもしれないが。 ]
見ていないなら見に行くことをオススメしますよ。 あァ、そう、お兄さん、お名前は?
社交の場だからねェ、聞いとかなきゃ。 あっしは――…。
[ 最早慣れたもので、 モスキートという名を名乗ると、相手の名を尋ねる。 今後何度名乗ることになるのかは…まだ、わからない。* ]
(119) 2017/01/05(Thu) 23時頃
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― 続・使用人の彼女と>>82 ―
[ お顔を隠さなければいけない理由でも?>>82 それは男には若干の図星だったので、 ギクリとわざとらしく肩を震わせてから。 ]
あっし、ヒトに恨まれやすい仕事を営んでおりましてねェ 同業者が闇討ちされた〜とかの噂をよく聞くもンで。
そう…最近噂になってる怪盗J、アレと同じくらいに。 こンな場所で襲われるたァ考えたくねぇが、 用心に越したこたないですからねえ。…予防でさァ。
[ 言いながら、注意深く眼は彼女を見詰めた。 世間話も重要ではあるが、聞きたいことは別にある。 ]
(120) 2017/01/05(Thu) 23時頃
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[ 最近、何か変わったことは? 訊いた後は、よぉく相手の様子を窺おうか。 頬に添えられた肌の柔らかそうな手だとか。>>83 伏し目がちの茶色めいた睫毛だとか。 ]
………仕事柄、気になるんでさァ。ミス? あたしは怪盗Jについて調べているもンでねえ。
あんなに立派な女王が鎮座していたんじゃァ 怪盗Jの模倣犯だって狙おうと思うかもしれないでしょう?
…邸内が荒らされていたのもその"誰か"の仕業かも。
[ 更に貌を覗き込むように、近付いては じ、と、彼女の瞳を見つめて――しばらく。 ]
(121) 2017/01/05(Thu) 23時頃
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…困っただけで済んでよかったですねェ 押し入られて、殺されたなンてよく聞く話でさ。ねえ?
[ くつり、と、誤魔化す体で笑って、 さあ、名前を聞かれるなら>>84答えようと。 ]
そいつはいけないこって。 あっしのせいで叱られるんじゃ可哀想だ。
あっしのことはモスキート、と。 …それじゃ、可愛らしい其方の名前も聞いとこうかねえ
[ 袖触れ合うは何とやら。 それは例え屋敷の使用人でも当てはまる。 自分の名を名乗ったなら、相手の名も聞くのが男の道理。 ]
(122) 2017/01/05(Thu) 23時頃
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― それから ―
[ 楽器の音に背を向けたのか、>>75 それとも、男に背を向けたのだか、>>85 …或いは、何かしら別の理由でも?
全てが全て、 此処で知り合ったばかりでは知り得ないことで。
もし、彼女が立ち去ろうとするのだったら どこまで続いたのだか、話の続きを蒸し返すでもなく。 ]
[ 最後にひとつ、その背に囁き声を。 それが彼女に届いたかどうかは…どうだったやら。* ]
(123) 2017/01/05(Thu) 23時頃
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………あら、
[ ぴたり。娘は足を止めました。]
素敵…… お皿の趣味はいいのね、あのひと
[ テーブルに並べられた皿のうち、 白に咲いた紅の花>>115に目を留めれば すらりと細く伸びた指先でそっと触れます。]
(124) 2017/01/05(Thu) 23時半頃
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[ 棘のない、美しい花。 この世は荊にまみれているというのに この白いまるのなかだけは ただただ綺麗な世界を彩っていて、
それが、 なんだか
とても、
おもしろく、なくて ]
(125) 2017/01/05(Thu) 23時半頃
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( 割ってしまおうかしら )
[ ………なんて、 そんなことは、しないのですけれど。
娘は皿から指を離すと、 またひらりと黒薔薇を揺らし、会場内を見渡します。 近くに女中の姿はあったでしょうか。>>115 もし見かけたなら、娘は気まぐれに 声でもかけてみようとするでしょう。]
(126) 2017/01/05(Thu) 23時半頃
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あら、私はお固くない方が素敵だと思いますよ? ラフな話し方のほうが、貴方に合っているもの
それなら私だって、こんな話し方やめた方がいいかしら
[もっとかしこまって敬語を使うべきだろうか。彼ならばそこまで気にしなくてもいいかとも思ったが。失言に少し眉を下げるが、それもガラスのぶつかる繊細な音に消える 酒を断る彼を見守りながらドリンクを口に含めば爽やかなフルーツの味が口に広がる。複数の種類の混じったそれは、甘すぎず程よい酸味を口に残す]
そうねぇ…… 手に入らないから、というわけではないわね 手に入れているのに、それでも宝石を集める人もいるでしょう?
宝石っていうのは、好きな人にとっては 何個あっても、魅力的なんですよ
[手帳へ書き込まれる文字は気になるけれど、さすがに覗き込むのははしたないと思うから。その衝動は抑える。自分の言葉が何か彼のためになるよつうには思わないのだが、それの感じ方は人それぞれだろう]
(127) 2017/01/05(Thu) 23時半頃
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手に入れたいかと言われれば… 手に入れてみたいわね 一度は手にしてみたくないかしら? きっと、最近噂の怪盗さんも同じ気持ちよ
[彼は記者だから、きっと" J "のこともよく知っているだろう]
あぁ、でもね、イアンさん このことは私達だけの秘密にして欲しいんです 他の人に知られたら、怒られちゃうかもしれないもの 怪盗さんだなんて、私思われたくないわ
[人差し指を彼の口元へあてて、再びちゃらりと髪飾りを揺らす。先ほどよりも一歩距離を詰めたのなら、その音は先ほどよりも大きく聞こえだろうか。相手は記者だから、下手なことを言うとメモを取られて後々引っ張り出されかねない…… なんて、偏見は冗談に留めておこうか]
あら、大変ね? けどそれなら私はその上司さんに感謝しないと おかげで素敵な出会いができたんですから
(128) 2017/01/05(Thu) 23時半頃
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このお皿、貴女が選んだの?
[ そう言って、薄い笑みを浮かべて。
娘もまた、お喋りが大好きな、女ですもの>>112 お仕事の邪魔をしてしまうかもとは知りつつも ついつい、花を咲かせてしまうのです。 *]
(129) 2017/01/05(Thu) 23時半頃
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[あながちそうではないと言われれば、パチリとひとつ瞬いて、少し首を傾げてみせる。少しの間とその笑みは、まるで何か知っているようで。ほんの少し興味がわいてしまう
けれどそこを突き詰めてしまうのはいささか品にかけるか。しばしの思案の後に、不思議そうな視線を投げるだけにとどめる。話したがりの男ならば、傾げた首を見て話し出すだろうと思ったから
聞こえた小さな笑みには、自分の姿がどう思われているかなんてわかるはずもないので、僅かにムッとしそうになるのを懸命にこらえる]
あなたの記事が見れるのを心待ちにしているわ 他の人なんかより、素敵な記事が書けますように
[柔らかな笑みは先ほどまでの"人当たりのいい"それとは違って見えて。無意識のうちに肩が降りる。指先を取られれば視線は自然とそれを追ってしまう。私の手が上がったのか、かれの頭が下がったのか。一瞬止まった思考ではそれを認識するのには少し時間がかかった。 だって、少し意外だったから。あなた以外と女慣れしていたのね。口には出さず、胸にしまって。しばしその指先を見つめてしまう]
(130) 2017/01/05(Thu) 23時半頃
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記者というより、王子みたいね…?
[代わりにほんの少し、冗談を含めてみよう]**
(131) 2017/01/05(Thu) 23時半頃
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→ Ms.マスク
[ 大袈裟なまでに揺れる肩は、>>120 何処までが真実で、何処までが作り物なのかしら。 隠されてしまったマスクの下の瞳を、 私はもう覗くことはできませんけれど。 告げられる言葉達に、眉は怪訝に潜むばかり。 ]
… 危ないお仕事、なのかしら? 人の恨み辛みは恐ろしいものですから、 十分にお気をつけなさってくださいね。 尤も、この邸にいる間は無事だと信じましょう?
[ 予防にしては、仰々しすぎやしませんか? 隠すのならば、森の中に。 目立たんばかりのそのマスクは、 得たくもない注目を、既に浴びてやいません? ]
(132) 2017/01/06(Fri) 00時頃
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____ 怪盗J 、
かの有名な大泥棒さんのことでしょう? ふふ、如何かしら? あのひとは、ひとを殺さないと、 噂を耳にしたことがありますから。
荒らしたのも、模倣犯。なら、 ええ、でも。 あまりにも、美しくないわ。
[ 瞳を細めて、ふふりと口許から笑みを零し。 ]
(133) 2017/01/06(Fri) 00時頃
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[ 続く言葉には、睫毛は下を向きます。 ]
あら、物騒なことを仰るのね。 …… 押入られて、殺されでもしてご覧なさい。 奥様のお力で、直ぐに犯人なぞ …… ああ、一使用人の死など、 へったくれもないかもしれませんわね。 記事にすら、ならないのでしょう。
[ 転がるような笑みには、誤魔化されたフリ。 へたれた眉尻は、か細く笑みを浮かべます。 ]
(134) 2017/01/06(Fri) 00時頃
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[ これで、叱られずに済むのね。 愛らしい女の仕草をした私は、 踝が見える程度、スカートの裾を持ち上げて、 まるで淑女の真似事を。 ]
…… MR.モスキート。 私は、ノーリーン。 ノーラとお呼びくださいませ、旦那様。
[ 薔薇のような大輪ではありませんが、 嫋やかな花でも咲くような笑みを向けましょう。 ]
(135) 2017/01/06(Fri) 00時頃
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[ 噫、向けた背に向けられる言葉に、>>123 私は、ゆるく傅きましょう。 ]
(136) 2017/01/06(Fri) 00時頃
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[ なんて、甘く強請るような声音で、 そおっと、囁き返すのです。 *]
(137) 2017/01/06(Fri) 00時頃
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→ 薔薇の花と、
[ 棘のなく、美しい花は愛しく想うの。 一枚一枚、丁寧にテーブルに並べましょう。 まるで、愛し子を自慢するかのように。
─── そんなとき、だったかしら? ]
…… 御機嫌よう、Ms. ええ、このお皿は私が選ばせて頂きました。 お気に召しませんでしたでしょうか?
[ 麗しい声音の女性に、投げかけられる言葉。>>129 最後の一枚を、割れてしまわぬように、 丁寧にクロスの上に乗せ終えれば、 彼女へと向き直りましょう。 ]
(138) 2017/01/06(Fri) 00時頃
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[ …… まるで、紅を吸い取っては、 酸素に触れてしまって黒ずんだような、 暗く昏い花を視界に留めて、>>126 あからさまに表情も暗く落とします。 ]
Ms. …… ローズ、? まるで、貴方のようではなくって? それ程、私は気に入っておりますの。 けれど、お望みでしたら、 新しいものを用意させていただきますわ。
[ 咲く花は、噂に尽きるばかりの花か? それとも、 …… ─── 。 ]**
(139) 2017/01/06(Fri) 00時頃
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あんたの今の格好じゃあ、説得力はないね。 だけど、まぁ、 ──人波に紛れる気楽さは同意だよ。
[ 彼の必要と体面と>>117、彼の細やかな努力>>116なんて其方の都合は残念ながら知らないわけで。 彼の言葉にはピッと人差し指を立てて指摘しただろう。 男の言葉と格好とが一致しているようには思えない。 俺なら絶対に取れない行動だ。 なにせ俺に必要なのは自分の身分を偽ることで この空間に紛れることだから ]
(140) 2017/01/06(Fri) 00時頃
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ああ。 年の離れた小さな妹でね。 また可愛いんだ、これが。 今頃家で宝石とJの話をお待ちかねだよ。
[ だからこそ、相手の言葉を繰り返すように そして念を押すように、自分の可愛い姪を妹に仕立て上げる。 だけど嘘は言っちゃいない。 姪がクイーンハートと怪盗Jとを求めているのは本当のこと。 俺の姪が世界一可愛いこともまた事実なのだ ]
(141) 2017/01/06(Fri) 00時頃
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[ しかしJの登場を望んでいるのは自分ではなく姪の方。 ブン屋と称した男に謝られるほど気落ちはしていない。ご勘弁を、と言われれば片手を上げていや、と軽く返して ]
そりゃあ、その手の話題に明るいわけだ。 もしもJの次の盗みが知れたなら、 その時は教えてほしいもんだね。
[ そんな風ににやりと笑ってそのあとに、妹へのいい土産話になるから、と、今度はへらりと笑ってみせようか ]
(142) 2017/01/06(Fri) 00時頃
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へえ、 そりゃあ見てみたいね
[ しかし生き血だ恋心だと言われれば、どちらにせよ、 クイーンハートを楽しみにしていたあの子は来なくて正解だと思えてしまう。あの子にはまだ、早い ]
おっと、これは失礼しました。 私はゼーニア・ヤニク。 以後、よろしく。
[愛想良さげに笑って、握手を求めるように手を差し出す。 表情の読めない彼、モスキートはそれに答えてくれたかどうなのか。
どちらであれ、引き止められることもなければ、一度別れを告げてこの場を去るだろう。 彼の言う通り。 あの宝石を一度はこの目におさめるべきだろう ]
(143) 2017/01/06(Fri) 00時頃
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[どこにいったっておしゃべりのさえずる声は聴こえてくるものだ。ふと、周りの会話を聞きながらそう思う。
それはもしかしたら、この屋敷もそうなのかもしれない>>112。 まあ、そんなこと。曲がりなりにも客人である自分には聞こえてこないはずではあるものだ]
………
[しかし、人の口に戸は立てられない。道すがら聞こえてくる“J”やら“予告状”やらの単語である程度は推理できてしまって]
…子供じゃあるまいし
[ひとり、そんなことを呟いた]
(144) 2017/01/06(Fri) 00時半頃
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[最後にやってきた招待客らしき男が招待状をバラの花束>>110へと変えたのを視界にいれつつも、足は止めない。 いや、かなり気になったけども。でもちょっと踵を返して話しかけにいくなんて恥ずかしいじゃないか。うん]
[そうして、ぴたり。足を止める。目的のもの。>>#0 真っ赤な真っ赤な宝石。クイーンハート
ああ、確かにこれは綺麗だ。素晴らしい]
[傍らに立っている女性に気が付けば>>7形式ばったお辞儀をして]
お招きいただきありがとうございます、マダム
[ふわり、普段見せないような笑みを浮かべる。一言でいってしまえばとてもきごちない笑顔だった。いやはや、双子といっても兄はもっと自然に笑えるのにどうして私はこんなにも硬くなってしまうのだろうか]
(145) 2017/01/06(Fri) 00時半頃
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…ああ、すみません。私、ケイト・ミラーといいます。先日兄がお世話になったようで
[相手の反応を待たずして、にこやかにいう。相手は曖昧な態度を取っているからきっと忘れているか、それとも該当者が多いのかどちらかだろう。
二三、宝石について褒めて。 適度なところで会話を区切り、会釈をする。
向こうも忙しい身だろうし、そこまで親しいというわけじゃあない。離れる際、ちらりと視界へあの赤い宝石を目に留まらせた]
(146) 2017/01/06(Fri) 00時半頃
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|
[ふ、と笑みがこぼれる]
―――確かに、美しいわ
[ほんの少しの間、確かに私はあの宝石に見とれていたのだ*]
(147) 2017/01/06(Fri) 00時半頃
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──クイーンハート──
[ どれだけ人が行き交っていようと そしてその人々がどれほど着飾っていようと ]
なるほど、
[ この鮮血ほどに赤い宝石を前には霞んでしまう。 ああ、なんと綺麗なことか。 今の自分にはとても近づけない。 近づくことさえできないのが今の俺の正き地位だ。
喉が渇きを訴えるように上下する。 見ていろ、必ず、俺は、 ]
(148) 2017/01/06(Fri) 00時半頃
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[ その為に姪のお願いを聞いてきたのだ。 自分の現状を知る為。 ああ、この赤を見るとよく分かる。
しかしまあ]
これはリリーには早いな
[ 来られなくて正解だろう。 一人頷き、それからそう遠くない距離でチラリと聞こえた声の主>>147に ]
──……本当に、素敵な宝石ですよね
[ お一人ですか? なんて、そっと声をかけてみようか。 人当たりのいい、とよく称されるような笑顔で、なるべく警戒心は持たれないように。なんてことを意識しながら ]
(149) 2017/01/06(Fri) 00時半頃
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[手帳の中、少女の言葉が記者の文字で踊る。 相槌を打ちながら少女の声に耳を傾けた。 鈴を転がすような綺麗で、それでいてかわいい声音はいつまでも聴いていたくなってしまう。 記者の耳に届くのは、少女の声と自身が紡ぎだすペン先が紙に擦れる音だけ。
"ラフな話し方のほうが、貴方に合っている">>127 それではお言葉に甘えて、固い口調はなしにしよう。 だから、ミーシャもどうかそのままで。]
(150) 2017/01/06(Fri) 01時頃
|
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んー、そう言われればそうだ。 いろ、かたち。それに大きさ。 どれひとつとっても同じものは存在しないから それを欲しがるひとがいるのもまた必然、か。
ありがとう、ミーシャ。
[唇に人差し指を当てて、何か思案するように手帳に浮かんだ文字を睨む。その文字を少女が覗き込むことはなく。好奇心は猫をも殺すというのだから、賢いレディだ。 もっとも、記者の手帳に大した内容は書かれてはいないのだけれど。]
(151) 2017/01/06(Fri) 01時頃
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確かに。一度は手に取ってみたいものだ。 ミーシャの首元にあれが飾ってあれば、 さぞ美しいことだろうな。
[くつくつ、冗談交じりに楽しそうに笑い声を漏らす。 ああ、けれど。 手にしてしまったら、身に着けてしまったら。 きっと魅入られて、手放せなくなってしまうのだろう。 なんて、先日書いた記事の内容を思い起こしながら。]
勿論。ミーシャがそう望むなら。 ふたりだけの秘密にしよう。 俺とここで話したこと、全部。
でも残念だなあ。 あなたが怪盗なら、とってもいい記事が書けそうだ。
(152) 2017/01/06(Fri) 01時頃
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[突如唇に触れた少しだけ冷たい感触。それが目の前の少女の指だと脳が認識するまで僅か数秒。 ちゃらり、少女の耳飾りが揺れた音がする。 先程より大きな音を響かせたように感じるのは物理的な距離のせいか。 動揺しているのを気付かれないよう、その白く華奢な指先を自らの掌で包み込んで記者の口元から離す。 顔があつい。きっと耳まで朱に染まってしまっていることだろう。
瞬きをして首を傾げるその仕草は、淑女と呼ぶにはやはりまだ幼さが残っている。 不確かな情報は他人に話すべきでないと思っているのと、ここで話してしまえば口の軽い男だと思われかねない。 さきほど少女と秘密を共有してしまったのだ。軽率な行動は避けたかった。
そうして、幾つか言葉を交わした後に持ち上げられたのは少女の手首。本来なら記者が跪くところだろうが、生憎とそういった教育は受けていないもので。]
(153) 2017/01/06(Fri) 01時頃
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[小さく、呟いただけの言葉はどうやら誰かに拾われたらしい>>149
声をかけられた方向へ顔を向けばスーツをきた男性がそこにいた]
…ぁ、
[人当たりの良さそうな笑顔、だった。自分では到底できそうにもない笑顔を見て、少々羨ましいとか思ったけど]
ええ、ひとりよ。兄の代わりに来たものだから、連れがいなくって
…あなたは?ミスター
[あれ、これ失礼だったかな。なんてぐるぐる言い出して悩む頭。ずれそうになるメガネを慌てて、しかし傍目からじゃ焦っているようには見えないようにと注意しながらも直しつつそんなことを聞き返した*]
(154) 2017/01/06(Fri) 01時頃
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じゃあミーシャはお姫さまだ。 素敵な時間をありがとう、姫。
この後もパーティを楽しんで。
[少女がくれた冗談に、同じものを捧げよう。>>131 我に返って少し恥ずかしくなってしまったから、掴んでいた手を離して。挨拶もそこそこ、王子の魔法が解けた記者のように、そそくさと逃げるように姫の前から姿を消そう。*]
(155) 2017/01/06(Fri) 01時頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2017/01/06(Fri) 01時頃
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[少女と別れた後、記者は使用人から飲み物を受け取って人ごみを避けるよう壁際に立っていた。 手にしたグラスは先程話していた少女が身に包んでいたドレスと同じ色。酒は呑まない、などと言っていた気もするが、身の丈に合わないことをやってしまった手前なにかで気を紛らわせないと羞恥でどうにかなってしまいそう。
口に含むと広がるのはココナッツの香り。 火照った頬を手で仰ぎながら小さな息を吐いた。]
(156) 2017/01/06(Fri) 01時半頃
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[広間を見回せば、遠目にミスローズの姿が目に入った。 先日、怪盗Jが現れた資産家の娘。記者も彼女に取材をしたが、あの時は沢山の記者や野次馬や警察だって訪れていたものだから。たまたま、運よく居合わせただけの記者の顔など覚えてくれてはいないのだろう。 話しかけようかとも思ったが、使用人と談笑しているようだし邪魔するのも悪いだろう。
諦めて壁際へ視線をやれば、自分と同じように壁の華を決め込んでいる男が目に入った。>>111 カクテルグラスを手にしたまま、男へと近付いた。]
(157) 2017/01/06(Fri) 01時半頃
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こんばんは、ミスタ。 隣、よろしいでしょうか?
もうクイーンハートはご覧になられましたか?
[挨拶代わりにグラスを傾ければ、それが合わさることはあっただろうか。 断られなければ、男の横に並ぶようにして場所をとる。視線を向ける先は紅い朱い宝石。女王の心臓。あるいは。
目の前の彼はどんな感想を抱いているのだろうか。 ちらり、横目で表情を伺って言葉を待った。**]
(158) 2017/01/06(Fri) 01時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2017/01/06(Fri) 01時半頃
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──宝石付近──
[ 素敵な演奏だったと褒められれば 幾分安堵の表情を浮かべる ]
そう言って頂けると演奏家冥利につきます
[ 差し出した手を握り返されれば、 にこりと営業スマイルを返して ]
確かに。 こんなもの滅多にお目にかかれない。
………………美しい。
(159) 2017/01/06(Fri) 08時半頃
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[ もう一度その光に目を向けると、 左手をグッと伸ばして触れるか触れないかで 止める ] これじゃまるで、 W盗ってくださいW とでも言わんばかりだ
しかし、鳥籠に入れられるよりも 自由に輝いているように見えますけど この屋敷自体が大きな鳥籠 かもしれませんけどね
[ 向かいの紳士はどんな顔をしていただろうか? それよりも頭の中は宝石のことで埋め尽く されていた ] **
(160) 2017/01/06(Fri) 08時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2017/01/06(Fri) 08時半頃
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[ 笑顔に自信がなかったわけではなかったが、相手方の一瞬の鈍い反応>>154。 間違えたかな? なんてひやりとしたけれど ]
はは、奇遇ですね。 自分も妹の代わりです。
[ 小さな親近感。 表情は変わらないけれど、眼鏡を直す姿を見ながら、この人は自分と遠いのか、近いのか、考えてしまう。そう遠くはないように感じたけれど、果たして ]
お互いついてますね。こんなに綺麗なモノが見られるんだから。
[ ……あれ。 でも、パーティなんて堅苦しい場を押し付けられた、と考えると、さてこれはついていると言えるだろうか。 なんていうどうでもいい考えが浮かぶ。 社交辞令としては前者だが、俺の本音としては後者に違いない。なにせこういう場にはとことん不慣れだから。 しかし同時に この無類の宝石好きをも魅了する石を見られたことは少なからず幸運だろうなと思いながら もう一度その赤を見遣って目を細めた ]
(161) 2017/01/06(Fri) 09時半頃
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[ 振り返り 揺れるフリルは 並べられた皿たちと同じ、 眩いほどに純真無垢な、白。>>138 萎れるように暗く落ちた表情と 気に入らないか、と返された言葉に 娘はふるりと首を振って微笑みます。 ]
……いいえ、素敵よ 趣味が良いのは奥様じゃなく 貴女だったようね
良いお友達になれそうだわ
[ カモミールの花のように 素朴で可憐な白い彼女の纏う空気に 娘はどこか懐かしさを覚えました。 ]
(162) 2017/01/06(Fri) 12時頃
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[ 彼女の長いスカートが、磨き上げられた床の上を ふわりと擽るように滑ります。 そうして、春の花のように淡い色をした唇がとある名を紡ぐのを、>>139 娘は おや、といった目で見つめました。 ]
……私のよう? ふふ、嬉しいことを言ってくれるのね 大丈夫、下げなくて結構よ …私もいま、このお皿を気に入ったもの
それより貴女、私の名を知っているのね
[ “ Ms. ローズ ” 彼女は娘をそう呼びました。 使用人であれば、客人の名は皆覚えているものなのでしょうか。 それともどこかで会ったかしら。 首を僅かに傾げてから、あぁ、と思い出したように 娘は首元に手を当てます。 ]
(163) 2017/01/06(Fri) 12時頃
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知っているのは、“ 私 ”じゃなくて “ ローズ ”の方ね
嫌だわ、犬の首輪みたい
[ 目の前の彼女が娘の名を知る理由は 違うものであったかもわかりませんが、 眉を下げながら、娘はくすくすと笑います。 首に咲く紅い薔薇は、娘がローズの者である証ですが 娘はそれが、あまり気に入ってない様子でありました。]
可笑しいわよね こんなアクセサリーひとつで よく知りもしない人まで 皆んなが私を認めてくれるの
(164) 2017/01/06(Fri) 12時頃
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私が “ グロリア・ローズ ” を名乗る 別人かもしれないのにね
(165) 2017/01/06(Fri) 12時頃
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…………冗談よ?
[ 悪戯をした子どものように 肩を竦め、娘は笑います。 事実、娘の顔を知るものもいるわけですから>>157 すぐにジョークだとわかる言葉でしょうけれど その音は、ほんの少し冷ややかなものでありました。**]
(166) 2017/01/06(Fri) 12時頃
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── 会場・宝石付近 ──
[ 演奏家らしく、褒められれば嬉しげだ>>159。 しかし磁石のように、視線はかの宝石へ逆戻り。 よほど何か思い入れがあるのだろうか。 …あるいは、獲物を狙う鷹の目かもしれない。 穏やかな笑みの下、そんな事を考えていると。
不意に彼の左手がルビーに、伸びる。>>160 ]
何をして…ああ ジョークですか、心臓に悪い もう若くはないのです、驚かせないで下さい
[ まさか他人の前で堂々と盗みは働くまい。 英国紳士にジョークは付き物だが、ヒヤリとする。 言葉の割には緩慢な声音で、 少しばかり悪趣味な悪戯への感想を添えた。 ]
(167) 2017/01/06(Fri) 12時半頃
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…さて、鑑賞の邪魔をするのも悪い そろそろ他の方と話に行くとしましょう よほど思い入れがおありのようだ 機会があればいつか、お聞かせ願いたいものです
もしも≪彼女≫への熱烈な惚気であっても、 若い情熱を目の当たりにするのは、 この中年にとって、悪い事ではありません
[ あまり邪魔をしても悪いからと。 女王の名を冠する紅を、女性に喩え嘯いた。
しかしその前に、近づきこそりと囁く。 まるで、悪戯の相談でもするかのように。 ]
(168) 2017/01/06(Fri) 12時半頃
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…もしも次の冗談があるのなら、 今度はもっと、機知ある物が良いかと
ウィットに富んだジョークは英国紳士の嗜み 今のうちに覚えておいて、損はありません
[ 貴方がこの先も音を奏でるのなら、と続け、 にこりと笑みを一つ。 引き留められなければ踵を返そうか。
宝石に執着を見せる彼には少しばかり、 気を配った方が良いかもしれない ]**
(169) 2017/01/06(Fri) 12時半頃
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[ペン先が紙に擦れる音。中身は見えなくとも紙の上で踊るように進むペンは、宝石以外に見るものがない今ではなかなかに楽しいもので。こっそりと目で追ってしまう。しかし、宝石のお披露目会なのだから、見るのが宝石だけなのは当然ではあるだろうと1人心で訂正を入れて。
再び砕けた彼の口調>>150には満足気に口元を綻ばせる あまり堅苦しいのは好きではない。ここはあくまで社交的な場所だが、実際、自分は他人に媚びを売るのは好きではない。パーティー客全員に畏まっていては肩がこる]
あら、宝石に興味はなかったって言ったけど ちゃんとわかってくれるのね? 宝石はね、魔法の石なの ただそこにあるだけで人を魅了する 時にはその存在のために争いが起こることもある
イアンも宝石と関わるなら気をつけてね?
[あの薔薇のように赤い、紅い宝石に、刺されてしまわないように]
(170) 2017/01/06(Fri) 12時半頃
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あら、それはお褒めの言葉かしら 綺麗なのは私?それとも…クイーンハート?
[くすり、笑みを返して。 けれど、答えはきっと後者。私の顔なんか、あの宝石が首元から下がって仕舞えばないようなものだもの。みんなが見るのは、ミーシャじゃなくて、《 クイーンハート 》。あの宝石を持つのならば、よほど美麗な人でないと負けてしまうだろう。 例えば、先日言った劇場の女優さん。 例えば、記事によく乗る美人セレブ。 私みたいな平々凡々な顔なんて直ぐに霞んでしまうにちがいない。だから、手に入れたいがつける気なんてさらさらない。なんて、目の前の記者にはいいもしないのだが]
ええ、全部ね。約束よ? もしも破ったら、私怒っちゃうんだから
私が怪盗さんなら…?ふふ、面白いこと言うわね けど、そうね。私が怪盗だったなら───
[そっと、彼との距離を詰めてみせる。避けられならばきっと続く声は聞こえないだろう]
(171) 2017/01/06(Fri) 12時半頃
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───…なぁんて、ね。冗談よ
[くつり、くつり。笑みをこぼして。彼の熱でほんの少し暖かくなった私の指を、手で包みながら耳まで赤くなった彼を見る。初心で可愛い反応。ついからかいたくなってしまうのは我慢する。私の頼りない手なんかよりずっと大きくて固い手。これが働く男の手というものか。 記者というならば、ペンだこでもあるのかもしれないとほんの少し視線を落とすが、それを見つけることは叶わず
そのまま持ち上げられる自分の手を追うに留める]
あら、私がお姫様?うふふ、悪くないわ お姫様だって、女の子の憧れだもの
こちらこそ、素敵な時間をありがとう、イアン王子 素敵な記事がかけますように
[軽く手を振り、彼を見送る。王子様がいなくなったならこちらもお姫様を夢見るのは終わり。ただのミーシャに戻ろう]*
(172) 2017/01/06(Fri) 12時半頃
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─ 会場→別室 ─
[イアンと別れてから、向かった先は軽食の置かれた別室>>7。私が立ち入った時そこに人はいただろうか。いるならば軽く頭を下げて、皿に並べられたビスケットを1つつまむ。 齧ればさくりとした軽い音とともに、甘さが口に広がる。水分も取られてしまうのはご愛嬌だ。一枚を直ぐ食べてしまえば、次はサンドウィッチへ手を伸ばす。朝食のベーコンエッグとトーストはお腹の中から消えてしまったようだ。]
( 宝石を狙った怪盗さん…ね。 )
[そう言えば、先ほど会場で真紅の薔薇を見かけたか、と思い出す。あれは確か有名な資産家のローズ家を表すもの。出かける前に目を通したどこかの新聞に載っていた。 立ち振る舞いは名の通り麗しく、その容姿は華やかで、まさしく立派なレディ。腹ごしらえを始めた私みたいな取って付けたものとは違っている。
まぁ、そんな劣等感、目の前の美味しいご飯の前では風に飛ぶチリのようなものだけれど]**
(173) 2017/01/06(Fri) 12時半頃
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──宝石付近──
流石に盗ったりしませんよ ほら、持ち主の目が光っている
[ チラリと目を遣る先にはパーティーの主催者と思われる淑女の姿>>6 ]
それにもし ≪ 彼女 ≫ を連れ去るのなら、 そうだな…
(174) 2017/01/06(Fri) 13時頃
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[ 耳元に唇を寄せてそう囁く 決して、持ち主には聞かれぬように ]
なんて、冗談ですよ。
私もこれくらいにしておきましょう。 先程のW冗談WをW本気" にしてしまいそうで、 怖いですからね。 持ち主にも目を付けられたかもしれないし。
[ 紳士に囁かれた言葉には目を細めて会釈を返す ]
(175) 2017/01/06(Fri) 13時頃
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ウィットに富んだジョークは得意ではないので 次にお会いした時には是非とも 手ほどきいただきたいものです。
演奏できなくなると、生きていけませんしね。
[ にこりと微笑み踵を返す彼を見送ると、 同じくその場を立ち去った ]*
(176) 2017/01/06(Fri) 13時頃
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──会場→別室──
[ 名越惜しくも≪彼女≫から遠ざかり、 食事の並んだ別室へと向かう。
激しい演奏にはエネルギーを消費し、 空腹には耐えられそうもなかった ]
美味しいですか? 私も1つ頂いても?
[ 視線の先に飛び込んで来たのは、 美味しそうにクッキーを食べる女性の姿 同じものに手を伸ばし、顔を覗き込もうとした ]**
(177) 2017/01/06(Fri) 13時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2017/01/06(Fri) 13時頃
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── 会場 ──
[ セシルと別れ、部屋を見回す。
豪奢な部屋だ。 天井からぶら下げられた照明は、 惜しみなく宝石の煌めきを引き立たせる。 しかし下品ではなく、好ましく感じられた。 踏みしめた絨毯も、毛足で革靴を受け止める。 このセンスは、侯爵と妻のどちらだろうか。
…この広い会場の中に、 怪盗 “J" の予告状を知る者、知らない者。 どれ程居るのかは分からないが。 知る者とも話をしてみたいものだ。
そんな折、記憶にある姿を見つけたか>>97。 あまり自信はないが、恐らくは先日の現場で。 名まで訊く機会は、あったかどうか。 ]**
(178) 2017/01/06(Fri) 14時頃
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[クッキーを食べ、次へと手を伸ばそうとすれば、声が聞こえる>>177。振り向くより先に、相手が覗き込んできたならば、驚きにぱちりと瞬いて、瞬時に笑顔を浮かべただろう]
ええ、とっても美味しいですよ? 私も同じ客です、どうぞ、なんて言う権利はありませんが…
パーティーに出されているんだもの、 もちろん食べてもいいと思うわ
[こんなにたくさん美味しそうなものが並んでいるのに、ダメなんて言われれば自分なら凄く凄く残念に思うだろう。それに、料理は他にもたくさんあるのだから、このクッキーを独り占めなんてできるはずもない 一歩横に逸れ、彼がクッキーを取りやすいようにと場所を空ける]
そういえば、先ほどは素敵な演奏でしたね また後でも何か弾くのかしら?
[男の顔を見て、思い出したように問いを付け足してみる。その手にヴァイオリンがあったならはっきりと、無ければ人違いではないか少し遠慮しながら]*
(179) 2017/01/06(Fri) 15時半頃
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[人間観察とは面白いもので どう生きてきたかを映し出す仕草や立ち居振る舞い
それさえわかれば…その人物にもなりうるとか
そんな事を考えていると>>157、>>158 1人の男が近付いて来た]
『こんばんは、ミスタ。』
隣に? どうぞどうぞ
(180) 2017/01/06(Fri) 16時頃
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-話し掛けてきた彼と-
[掛けられた "声" の通りに返してみようか ちょっとした悪戯に過ぎない
グラスが傾けられれば、返答の様に返して にこりと微笑む]
いえ、実物のクイーンハートはまだ 少し、人間観察をしてからと思いまして
これがまた、色々と楽しいものでしてね
[隣に立つ彼にそう返しながら]
あなたは…新聞の記事か何かかな?
[グラスの飲み物を飲み干して、グラスはテーブルかホールの給仕にでも渡したか]
(181) 2017/01/06(Fri) 16時頃
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[ 身振り素振りも大袈裟ならば、 服装まで何もかもが大袈裟。 …譬えば"言動と行動が一致していない"と この会場で初対面の人間に思わせる程度には>>140 ]
[ 目立ちたくないと云いながら ⇒誰より目立つ格好で 予防予防と云いながら ⇒場に溶け込もうともせずに 然りとて社交的に誰彼と話すでもなく。 ]
[ ここへ来た"目的"さえ果たせれば後は野となれ山となれ と、思っているから…というのは実際六割ほど本当のことだ。 悪目立ちしたところで屁ほども痛くない。 ]
[ …知りたいのは ]
(182) 2017/01/06(Fri) 16時半頃
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( クイーンハートを狙う"J"の正体 )
[ 今のところ、は。 ]
(183) 2017/01/06(Fri) 16時半頃
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― ミス・ノーラ ―
[ 目立つ身なりに理由はあれど、 彼女にソレを話す謂れも無いもので、 恨まれやすい職業であることだけを明かしたならば 怪訝そうな顔で言葉が返っただろう。>>132 ]
危ないお仕事…エェ、そりゃあもう。 怪盗Jは人を殺さないらしいが、あっしが相手にしてる ガラの悪い連中は優しいのばっかりじゃあなくてねェ
…ご主人や奥方の知り合いに そういった輩が居るとは思いたかないが、用心でさ。
[ 疑り深いもンでねぇ、ヒヒヒ。 付け足して、…黙りこくる。 次に似たような服装をする必要があれば スーツも要検討、と心のメモに書き留めていた。 ]
(184) 2017/01/06(Fri) 16時半頃
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……そうでさァ、怪盗J。
今時子供でも名前くらいは聞いたことがあるでしょうねぇ
うつくしくない。美しくない。 なるほど、仮にも怪盗Jの模倣をするものであれば 痕跡を遺してケチな盗みを働いていくのは美しくない、と?
ましてや、それが怪盗Jなんて、と。
[ 息の音とも紛うような笑み>>133に 両手を揉みつつ返事をしながら、不意に言葉を止めて ]
もしや怪盗Jの隠れファンの方で…? いや…これは言い過ぎでしたねェ、撤回しやす。
[ 何やら彫刻品でも賛美するような言い方に 聞いてはみれど、直ぐに撤回を口にした。 ]
(185) 2017/01/06(Fri) 16時半頃
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マア、人を殺さない怪盗よりも、 押し入り強盗のほうが余程使用人方には怖いでしょう
仮に犯人が見つかったところで、 盗まれた命は二度と戻ってこねェんですからねぇ 面白みは無いし、あっしも書きたかねぇでさ。後味も悪い。
[ …対する彼女のか細い笑みが"フリ"である>>134とは 目を覆うレンズ越しでは気付かない男。 ( …仮に、レンズが無くとも気付いたかは怪しいが。 ) ヒヒッと常のごとく使い慣れた笑い声を最後に付け加える。 ]
(186) 2017/01/06(Fri) 16時半頃
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[ 客の名を覚えていないと叱られるのかどうか、 は、この屋敷で働いたことのない己にはわからずとも ]
ヒヒッ、使用人の礼儀作法がなっている屋敷さなァ どこぞの令嬢に勝るとも劣らないカーテシーだ。
もしもドレスに着替えてきたならあっしにゃ 客とアナタの区別がつかなくなっちまうだろうねぇ。
[ 彼女の淑女ぶりが 堂に入っていることは分かるので、 躊躇なく褒め言葉をかけるが、 ]
…有難う、ノーラ。だが、旦那様はよして欲しいねぇ あっしはケチな物書きだから、 ミスターと呼ばれるだけで光栄でさァ。
[ 旦那様と呼ばれれば がりがりと頭を掻きつつ、訂正を求めてみようと。 それを受け入れるかどうかは彼女次第ではあれど。 ]
(187) 2017/01/06(Fri) 16時半頃
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[ 発端は、彼女の"淑女の真似事"が、 真似事では無くなったらどうなるのか、と 男が思ったところに端を発する。>>136 ]
[ パーティの熱気に紛れた戯言。 すれ違いざまの口約束だから、一夜が終われば どちらかが忘れてしまうことも有り得はするのだけれど、 甘いささやき声>>137を聞いたばかりの今は、 その"後で"を楽しみにしておこうかと。 ]
それじゃあ、また。 今度は淑女のミス・ノーラに逢えることを期待してまさァ。
[ ふ。と。 吐息だけの笑い声と共に再会を約束したのだったか。 ]*
(188) 2017/01/06(Fri) 16時半頃
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― 続・招待客の彼>>140と ―
[ 奇抜な見た目の話をするのは二度目だ。 もう慣れた…と豪語したいところだが、 そうはいかないのが世の常人の常。 全員が全員、同じ会話をするとは限らない。 ]
ヒ、ヒヒ。ごもっともでさァ。 マ、あっしの場合、このカッコは必要なんでねェ
[ それぞれに細切れの情報を提供したなら、 各自が知り合いではない限り繋がることもない。 ならば多少は言っても構わないだろうと。]
仕方が無かったんでさァ…上司の命令で。ヨヨヨ。
[ 実際は好き好んで着てきたので正確ではない。 が、要は「必要だったので物々しい格好をしている」 ということが伝われば男としてはそれでよいのだった。 ]
(189) 2017/01/06(Fri) 16時半頃
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人が多すぎちゃあそれはそれで疲れますがねェ 群れた羊みたいに長いものに巻かれるのも気楽でいいんで。
さぁて、妹さんですかい。 いもうと。…イモウト。ねぇ。
あっしにはいないもンでわからねェんですが、 一家に一人居ると賑やかになるらしいですねぇ それじゃ、尚更よぉく宝石を目に焼き付けて 詳しく妹さんに話してあげなくっちゃいけませんぜ。
[ 推し量るだに、相当妹とやらのことを 可愛がっていることだけは理解した。>>141 勿論、その"妹"が姪である、などということは知らない。 時折、喩え言葉で「目に入れても痛くない」と言うが、 彼にとっては"妹"がそれに当たるのだろうと思うだけ。 ]
(190) 2017/01/06(Fri) 16時半頃
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怪盗が出るといいですねェ …なんて言ってるとミセス・ビアンカに怒られちまわァね
ヒヒッ…これでもあっしは かなり昔からJのことを調べていましてねェ 言うなれば、奴さんの「ファン」って奴なんでさ。
[ 「 いい意味でも、悪い意味でもね。 」 にやりと笑む彼>>142には打ち明け話でもするように ぼそぼそと付け加えた言葉を返そうか。 もしも次の盗みが知れたなら、その時は――――。 ]
その時は、翌朝の新聞をお楽しみにってこった。
[ 冗談の二つ目。 にんまりと笑んだ顔は彼には見えないだろうが へへへ、と含み笑いの声くらいは聞こえたかもしれない。 ]
(191) 2017/01/06(Fri) 16時半頃
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エエ、ぜひとも。 そうだ、今から見てくるといい。ホラ、あっちでさ。
[ 指を指してまで勧めるのは 本心から見ないのは損だと思っているから。 …なのだが、幾分勧め方はしつこい。 ]
あっしもねェ、この商売長いが あれほどの宝石は久しぶりに見ましてネ
…おっと、こりゃ丁寧に。 ヤニク。ミスター・ヤニクと。 よろしくお願いしますぜ、旦那。
[ 一見愛想のいいヤニク氏>>143の顔を眺めつつ、 握手を求められたなら手袋を嵌めた手で応じる。
そうして彼がクイーンハートを見に行くようならば 引き止めずに見送ろうと握った手をするりと抜いて。 ]
(192) 2017/01/06(Fri) 16時半頃
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…………、 …… 。
[ すれ違いざまに、ぼそりと、 何言かを囁けば、笑い声を零して そのまま彼とは反対側へ足を向けた。 ]*
(193) 2017/01/06(Fri) 16時半頃
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[彼と幾数回か言葉を交わしただろうか
そろそろ、クイーンハートを見に行くとしよう]
すまない 少し席を外させていただく
クイーンハートを見たいのでね
[にこりと微笑めば、彼から離れただろう
クイーンハートの側へと向かう途中]
んん…『素敵な時間をありがとう』 なんてね
[彼と同じ "言葉" で呟いてみただろう]
(194) 2017/01/06(Fri) 17時頃
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[グラスを傾ければ、返ってきたのは人当たりのよさそうな笑み。>>181 不快にさせないよう記者も同じように笑みを作る。 彼の了承が得られれば>>180その隣に並ぶ。
そうして彼の口から紡がれる言葉に、驚いたように瞳を瞬かせた。]
そうですか。宝石にあまり興味がないんですか?
[ゆらり、記者が手に持っているグラスの青が揺れた。 人間観察。それは趣味だろうか。記者のように職業病みたいなものだろうか。 彼の口調から察するに前者だろうか。先程はとっさに同業者かもしれない、と思い少し身構えてしまった。 それを誤魔化すように、視線を前へ投げてグラスを煽った。]
(195) 2017/01/06(Fri) 17時頃
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確かに。楽しくて俺もついついやってしまいます。 あまり見すぎると失礼なのは分かっているんですが。 俺のこれは職業病かもしれません。
[自嘲するような乾いた笑い声を漏らす。 空いたグラスを近くを通った使用人に手渡した。]
良く分かりましたね?観察眼は確かなようだ。 ええ、新聞の記事は良く書いてます。
最近だと怪盗Jの話を書いているんです。
(196) 2017/01/06(Fri) 17時頃
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[手帳を開けば空白に文字を躍らせる。これも職業病みたいなもので、中々治せそうにない。 男に職業を言い当てられた手前、記者も男を暴きたいと思うがそう易々といかないもので。記者の観察眼はまだまだのようだった。]
クイーンハート。 怪盗Jが手に入れたそうな宝石だと思いませんか?
[周りに聞えないよう、彼の耳元に記者は唇を寄せて小声で囁く。冗談とも本気ともとれる言葉。 記者は静かに男の言葉を待った。*]
(197) 2017/01/06(Fri) 17時頃
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…これがクイーンハート
[側へと向かい、赤く輝く宝石を目の前にして呟く]
…美しい…
[先程までの声音より低く、言葉とは裏腹に無表情に宝石を瞳に写す
怪盗 "J" その名を知らない者はいない
彼、彼女…老若男女すら不明の怪盗
その怪盗が狙う宝石]
(198) 2017/01/06(Fri) 17時半頃
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[ショーはいつになるやら
先程とは変わり、にやりと笑えば]
楽しみだ…
[そう呟いて その場を後に食事をいただこうか*]
(199) 2017/01/06(Fri) 17時半頃
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[ もう少し誰かと話したいところだが、 どの客も話に華を咲かせている様子。 一際動きの気になる女中に視線をやるも、 今は忙しげな姿を記憶するだけに留める。
ならば、ビアンカに挨拶でも。 女主人に歩み寄り、お辞儀をして。 ]
初めまして、ミセス・ビアンカ レオナルドと申します お目にかかれて、光栄ですよ
この度はお招き頂き、ありがとうございます
[ 怪盗 "J" の予告状こそ一蹴した彼女だが、 "J" に限らず宝石の盗難は多発している。 探偵ではないが、有事の役に立てはしないか… そんな電報を送ったら、招待状をくれたのだ。 ]
(200) 2017/01/06(Fri) 17時半頃
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[ 予告状の事を己が知っているのは職業柄。 ここに集う大半の者は知らないだろうし、 変に聞き耳など立てられても困る。
…それに自分は警察でも探偵でもないから、 実のところ "今から起こる事件" には不向き。 愛読しているミステリー雑誌の登場人物… 彼の真似をしてみても、天才には敵わない。
そこを突かれると痛い所ではある。 ビアンカ当人に今尋ねるのは断念。 警戒を進言し、場を離れる事にした。 ]*
(201) 2017/01/06(Fri) 17時半頃
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[彼からの問いに>>195
一瞬、きょとんとした後ににこりと微笑んで]
宝石に興味がない人なんている訳ないじゃないですか 私も招待された1人
その為に来たんですし
[表情は崩さずに視線を彼のグラスに移した後 合わせて前へと移し]
(202) 2017/01/06(Fri) 17時半頃
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[記者と男はその後もいくつか言葉を交わしただろう。 それが一区切りついた頃、クイーンハートを見に行く>>194と告げられれば記者に止める理由など存在しなかった。
"素敵な時間をありがとう"
それは先程記者がミーシャへ告げた言葉で。 同じことば。それは文字だけでなく、声音もそっくりなのだろう。 一瞬だけ驚いたように目を見開いて、それからすぐ微笑んだ。 まったく、今日は驚いてばかりだ。]
こちらこそ、ミスター。 これからも素敵な時間をお過ごしください。
[去りゆく背中を見送ってから、記者も男の声を真似てみようと頑張った末、すぐに挫折した。 記者はどうも、記事を書くしか能が無いらしい。*]
(203) 2017/01/06(Fri) 17時半頃
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[能が無いと改めて実感した記者は小さな、それでいて思い駄目息を吐く。 これはもう、呑むしかないのではなかろうか。 せっかくのパーティだし、少し酔いが回っていた方が雰囲気に馴染みやすいだろう。
そんな甘い考えを頭を振って吹き飛ばし、くるりと会場を見回した。 所構わず招待状をばらまいているのだろう。 招待客は階級の高いものばかりではないようだ。
ふと、目に留まったのはマダムラングフォードから離れる男の姿。>>201 近付けば気付いてくれただろうか。]
(204) 2017/01/06(Fri) 18時頃
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-話し掛けてきた彼と-
職業病というのも大変ですね? 気にしなくていいんではないですか? だって…他人ですし
私も…趣味ですけどね あなたは人が良い様で心配になりますね
[乾いた笑いをする彼を横目で見つつ>>196 笑みは崩さない]
"J" の記事をねぇ… いい記事あります?
(205) 2017/01/06(Fri) 18時頃
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もし、よければお話しませんか、ミスタ。 俺の名前はイアンっていいます。イアン・ロレンス。
お名前を伺っても?
[僅かに首を傾げて問いかけながら、微笑んだ。*]
(206) 2017/01/06(Fri) 18時頃
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[手帳に走らせる彼には視線を向けずに>>197
次の言葉にはピクリとして]
同感ですね 私もそう思います
楽しいショーが見られるかもしれないとね…?
[耳元で囁かれた言葉に対しては賛同を示して 彼の耳元へ囁き返した*]
(207) 2017/01/06(Fri) 18時頃
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[良い記事>>205 そう言われると困ったそうに眉を下げる事しかできない。]
いえ、紹介できるようなものは特には。 世間一般の怪盗J像しか書いていませんから、 良い記事ではないでしょうし。
"殺しはしない" "つい先日資産家から宝石を盗んだ"
あとは ――― "怪盗Jが狙うのは朱いものばかり" そんな感じの記事です。
[最後のひとつは笑いを含ませて、冗談ぽく言葉を紡ぐ。]
(208) 2017/01/06(Fri) 18時半頃
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ふふ、ショーですか。 もし楽しいショーが見られるのなら、 良い記事が書けそうです。
[耳元に返される声に楽しげに声を漏らして。 楽しいショーの幕が開くことはあるのだろうか。 もしあるのなら、それを開ける人物は既にひっそりとこの会場に紛れ込んでいるのだろうか。 そんな事を考えながら、視線を天井へと投げた。**]
(209) 2017/01/06(Fri) 18時半頃
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──別室──
[ 突然声を掛けて驚かれるかと思いきや 女性は笑顔で応えてくれた>>179 ]
そうですね。 美味しそうに召し上がられていたものですから、 つい。
[ 彼女が寄ってくれたスペースへ並び、 そのクッキーの1つを口に運ぶ ]
これは美味しい。 流石、クッキー1枚にも拘りを感じますね
[ そう声にすると、もう1枚と手を伸ばし… ]
(210) 2017/01/06(Fri) 18時半頃
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ああ、聴かれてしましたか。 恥ずかしいもので。
[ これを見て分かったのだろうか? と、肩に掛けたヴァイオリンの入った箱に 目を遣る ]
美しい宝石に、私の音楽を乗せてみたくてね せっかくなので後でまた演奏したいと 思っていますよ。 お嬢さんもリクエストがあれば。
(211) 2017/01/06(Fri) 18時半頃
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[ と、勝手に相手を歳下に見てしまったが、 失礼だったかと頭を掻く ]
失礼、お名前が分からなかったもので。 私はセシル。お名前を伺っても?*
(212) 2017/01/06(Fri) 18時半頃
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あら、見られていたのね はしたないところをお見せしてごめんなさい
[自分を見る人がいるのなら、もう少し品よく食べればよかった。1人になったから気を抜いたか。他人の目というものはどこにでてもあるというのに]
本当に、とても美味しいですね 取り寄せが欲しくなるほどに
[もう一枚、伸びる彼の手を目で追えば、続く声>>211には頷いて。あれだけ遠慮なく弾いていれば、ヴァイオリンに彼が結びつくのも仕方ないだろう。]
そう、宝石は目を楽しませるものだけれど あなたの音楽もあってより一層楽しめましたわ リクエスト…そうですね
(213) 2017/01/06(Fri) 20時頃
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───…それでは『タイスの瞑想曲』を 昔、父に聞かせてもらったことがあるんです
また、お時間があればよろしくお願いしますね
[音楽にはそこまで詳しくない。この曲だって昔に聞かせてもらって、記憶をたどり思い出した曲名なのだ。場違いであるならば笑い飛ばされるかもしれないが。せっかくの申し出なのに何も言わないのも失礼かと思って。
頭を掻く姿を見れば、くすりと笑みが漏れる]
いいえ、お嬢さんで間違いありませんよ 名乗らずに失礼いたしました 私、ミーシャといいます このパーティーで知り合えたのも何かのご縁かしら セシルさん、ね。どうぞお見知りおきを
[そう言って、軽く膝を折るり、一人前のレディとしての挨拶をしてみせる。]**
(214) 2017/01/06(Fri) 20時頃
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[兄の代わり、とこぼせばどうやら向こうもそうであったらしい>>161。どうやら"お仲間"だったらしい。
そのことに、すこし親近感がわく。思わず、くすりと笑んで]
あら、じゃあ似た者同士だったのね。 なんだかちょっと安心しちゃった。
…ふふ、確かに。そういわれればついてるって思えなくもないわ。滅多に見れないような宝石だし、得しちゃったのかも
[続く言葉にころころと笑う。先ほどビアンカに向けて浮かべていた堅い笑みなどではなく、気の抜けたような笑顔。
人と話せてすこし気が楽になったのかもしれない、と心のなかの自分はいう]
(215) 2017/01/06(Fri) 20時頃
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しかし、本当にたくさんの人がいるわね。あんな宝石手にいれたら見せびらかしたくなる気持ちは分かるけど…
[すこし、不用心なんじゃない?そんな言葉は口のなかにしまっておく。せっかくのパーティーだ。マイナスなことをいうつもりはない。
けど、知らず眉間にシワがよっていた。
気がつかないうちに、お節介な私が出てきたようだった*]
(216) 2017/01/06(Fri) 20時頃
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→ 薔薇の花と、
[ 優美で、悠然たる淑女とは、 彼女のことを言うのでしょうね。 道端に咲く小さなお花では、 美しく咲き誇る、薔薇の花には、 決して、決して敵いませんもの。 幾ら、逆境に耐えうる力があろうとも、 結局、ひとが求めるものは …… ─── 。 ]
…… ふふ、光栄ですわ。 ですけれど、私が貴女のご友人と名乗るのは、 私の身分が合っていませんの。 …… ご冗談は、およしになって?
[ 純白のフリルは、微かに揺れる。 まるで、嘗て同じ言の葉を並べたかのような、 淡く儚い趣を、ほんの少し乗せながら。 ]
(217) 2017/01/06(Fri) 20時頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2017/01/06(Fri) 20時頃
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[ 客人であるから、名を憶えていたのでしょうか? 薔薇が酷く鮮明だから、憶えていたのでしょうか?
果たして、真相は曇天に隠されてしまいます。 ]
Ms.ローズ …… いいえ、グロリアさま。 私のこと、憶えていらっしゃらないかしら?
[ と、細やかで穢れも知らぬそうな、>>163 細い指先が、花を触れる様を瞳で追い。 唇から叙でた問いに、どのような反応を示すかしら。 褒められた皿の花を、ゆるりと撫ぜながら、 私は視線を僅かに落としましょう。 ]
(218) 2017/01/06(Fri) 20時頃
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[ 冗談と笑う花の下に隠されるのは、>>166 果たしてどんな素顔なのかしら? 私は、首を左右に振っては、 美しい指先に、己の其れを伸ばします。 ]
…… 犬の首輪だなんて、そんな。 私にとっては、羨ましく在る証ですわ。 手に入れたくとも手に出来ぬ、 “ 血統書 ” ではありませんか。
[ だから、そんなことを言わないで? この皿のように、何時迄も美しく合ってと、 棘を垣間見せる花に伸ばした指先は、 怪我をしてしまうのかしら?どうかしら? ]
(219) 2017/01/06(Fri) 20時頃
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[ まるで、素顔を覗き込むかのように、 彼女の耳許へと唇を寄せます。 ]
(220) 2017/01/06(Fri) 20時頃
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[ ローズ家の盗まれたお宝の行方は何処。 今回、偶然居合わせたにも、 だなんて、噂好きのお喋り好きの、 ただの“ 女中 ”の、お戯れ。
…… ねぇ、グロリア。 此れくらいは赦してくれるでしょう? ]*
(221) 2017/01/06(Fri) 20時頃
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── 会場 ──
[ 出来るなら、他から情報があればなお良い。 思った矢先に、声が掛かる>>204>>206。 ]
……私でしょうか? ええどうぞ、折角ですしお話しましょう
私はレオナルドと申します よろしくお願いします、 ミスター・イア……おや?
[ 振り返れば、どうやら正解のようだ。 笑みと共に右手を差し出すが、 ふと気づき、眼鏡の下で瞬いた。 ]
(222) 2017/01/06(Fri) 20時頃
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[ …というのも。 この男、本業は犯罪研究であるのだが。
犯罪の傾向を見るのに現場の状況は肝要。 咎人の残した痕跡などが、その材料だ。 直接赴くのがベストだと分かっていても、 毎度それが叶う訳ではない。 時には報道系の人物からも、状況を聞く。
彼から話を聞く事はあったか、なかったか。 もしその経験があったとして、 “J” 絡みの話であったかどうか。
その辺りがおぼろげで、思い出せない。 いやはや、歳は取りたくないものだ。 ]
(223) 2017/01/06(Fri) 20時頃
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どこかでお会いした事は… もしかしてあったでしょうか? お仕事か何かかもしれませんが
…気のせいなら、申し訳ない
[ ─── その結果。
さもナンパのような陳腐な台詞と共に、 首を傾げ返す事になったのだった。 ]**
(224) 2017/01/06(Fri) 20時頃
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→ ひとつの約束、
[ 交わした約束は、一夜の熱に、>>188 融かされては消えてしまうのでしょうか?
旦那様へと向けるお辞儀など、 メイドたれば美しく在ってこそですから。 ケチな旦那様が、私の為に、 御強請りを聞いて頂けるのでしたら、 星の海に負けず劣らず、>>30 美麗なるドレスでも身に纏い、 貴方の前に馳せ参じるつもりですわ。 けれど、 ……
──── … スキャンダルは御免なの。 ]
(225) 2017/01/06(Fri) 21時頃
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[ 彼だけでなく、他にも。 物を書いては吹いて回る者は居るらしく、 私は、背筋をしゃんと伸ばしては、 エプロンの紐を、結び直しました。 *]
(226) 2017/01/06(Fri) 21時頃
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──クイーンハートの近く──
[ 女性の顔に笑みがこぼれるのをみて、少し安堵する。 自分にも、社交辞令よりも気の抜けた笑みが浮かんだことだろう ]
私も少し安心しました。 やはり、煌びやかな人が多いですから、何と無く……ね
[ 緊張しちゃって、とへたりと笑って。 それから、自分の言葉にころころと笑う彼女に、でしょう? と少しイタズラぽく続けてみせる ]
ラッキーですよね。 なんでも、相当"いい"モノらしいですし。
[ 宝石の価値は先ほどまで話していたブン屋の男に聞いたもの>>192 ]
(227) 2017/01/06(Fri) 21時頃
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[ それから、彼女の言葉をきき ]
わかるけど?
[ 消えた言葉尻に、一瞬宝石に向けた視線を彼女の方へ戻し。 こてりと首を傾けてみせる。 しかし、彼女の眉間に皺が寄るのを見れば言いたいことなんて大凡想像はつくものだ。女性に試すような真似はほめられないだろう。 すぐに言葉を紡ぐ]
……こんな風に見せびらかされちゃ、出てきそうですね。 良からぬことを考える人が。 例えば──
(228) 2017/01/06(Fri) 21時頃
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[ その声は掠れるほど小さく、 けれど側にいた彼女には、きっと聞こえただろう。 あまり宝石の前で出すのは良しとされないであろうその名前が ]
(229) 2017/01/06(Fri) 21時頃
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──クイーンハートと対面する前・ブン屋の男と──
[ その格好を必要なモノとモスキートの軽快な口は告げた>>189。 何の必要性かは皆目見当もつかないが、芝居がかった調子に深く言及することは、何と無く憚られた。言及したところで彼の口はひらりと自分の声を躱すのだろう。
そのくせ、彼は嫌なところにだけやけに食いつく。まるで取り調べを受けている容疑者のような気分だ。 しかしまあ、時折はいる冗談は嫌いではない。 出るといいですね、と言われればクク、と笑って小さく賛同を示しただろう。大きな声で言っては、誰に聞かれるかも分からない ]
そうか、随分年期の入ったファンだったわけだ。 詳しいのも道理か。
[ その熱烈なファンが勧めるのだ。 見に行かないつもりなどなかったが、さらに興味が掻き立てられる ]
(230) 2017/01/06(Fri) 21時頃
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[ そして、モスキートの元を離れる直前 ]
、はっ?
[ 囁かれた言葉に思わず振り返るも 在るのは男の背中が笑い声を残して去る姿だけ。 彼はもう俺の声なんか聞きゃしないだろうが ]
……ご忠告、ドーモ
[ なんせJの熱烈なファンの言葉だ。 信じて損があるわけでもない。 礼を一言残して、件の宝石の元へ向かった ]
(231) 2017/01/06(Fri) 21時頃
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[差し出された掌と共に落ちるのは不思議そうな声音。>>222 何か失礼なことをしてしまっただろうか。 もしかしたらパーティにそぐわない装いの記者を不審に思ったのかもしれない。 それか、あるいは ―――
さまざまな考えが浮かんでは消えていく。 何がともあれ、差し出された手を握りかえさないのは失礼だろう。]
よろしくお願いします、レオナルド。 ……どうかされましたか?
[彼の掌に自分のそれを重ねて。 向けられた笑みには同じものを返そう。 そうして、不思議そうに、何も知らぬと云う風に。 首を傾けてはそんな言葉を紡いだ。]
(232) 2017/01/06(Fri) 21時頃
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……どこかでお会いしましたでしょうか?
[そうして彼の口からこぼれた言葉が記者を疑っているものでは無いと分かり心を撫で下ろす。
そうして、眼鏡の奥で瞬いた瞳を覗きこむ。 会った事があるならば思い出さなければ。 仕事関係ならば尚更のこと。 記者の仕事は歩合制であるから、顧客の減少はそのまま減給に繋がる。それは駄目だ。
金縁の眼鏡、口元のほくろ。 記者は思い出したように感嘆の声を漏らした。]
(233) 2017/01/06(Fri) 21時頃
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俺の記憶違いでなければ、 先日の怪盗Jが資産家から宝石を盗んだ件について 現場状況等のお話させて頂いた、ような。
こんな所でまたお会い出来るとは思いませんでした。
[彼の口から紡がれた台詞を、ナンパみたいだ、なんて思ってしまった記者は酔いが回ってきてしまったのかもしれないのでテラスで頭を冷やすべきなのだろう。
感動の再会の挨拶もそこそこに。 仕事で関わったことのある 犯罪研究家の彼にならいいだろうか、と。 声音を幾分も落として、他からは聞こえないように囁いた。]
(234) 2017/01/06(Fri) 21時頃
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[本物かどうか、分かりませんが。そう付け加えて。]
……内緒ですよ?
[そう言って記者は人差し指を自身の唇に当ててウインクをした。 目の前の彼もまた、それを知っているとは知らずに。*]
(235) 2017/01/06(Fri) 21時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2017/01/06(Fri) 21時半頃
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―赤い赤い宝石の近くにて―
…なんだかまるでおばけみたいな言い方ね
[小さく呟かれた言葉は、運よく…いや、よかったのか悪かったのかは定かではないけども。自分の耳へと届いてしまって。
噂話やらなにやらで聞き馴染んだその言葉は、直接聞こえれば思っていた以上に自身に衝撃を与える。内心の動揺を悟られないように、ずれてもいないメガネを直して]
縁起でもないこと、思っても言わない方がいいわよミスター。本当に出てきたらどうするの
[なんて、返す。全くもう、と呟きつつもふ、とある考えが浮かんで。 小さく一歩、彼のほうへと近づいてこう言葉をこぼした]
(236) 2017/01/06(Fri) 21時半頃
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…ふふっ、なーんてね。冗談よ
[いたずらっ子のように笑って、すこしずれたメガネを直す。 そうして、近づいた分だけまた離れる。
さすがに知り合ったばかりの人間に近寄られていい気はしないだろうし]
ね、ミスター。そういえばあなたのお名前をうかがうのを忘れていたわ。教えてくれる?
[こぼれる笑顔はそのままに、小首をかしげながら聞いたのだ*]
(237) 2017/01/06(Fri) 21時半頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2017/01/06(Fri) 21時半頃
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[ 薔薇であろうとカモミールであろうと 同じく蕾を持ち花ひらくものであることには変わりないというのに。 白の並べる言葉が、娘の奥にひらりと落ちます>>217 ]
あら、残念ね 貴女と私の違いなんて 着ている服くらいだわ
私が貴女と同じエプロンを身につけていれば 貴女が私と同じドレスを着ていれば 友人に、なれたのかしら
退屈な世界ね、
[ いっそ裸で暮らそうかしら、なんて 家人が聞けばはしたないと叱られる言葉を落とし 娘はまたからりと笑みを作ります。 ]
(238) 2017/01/06(Fri) 21時半頃
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──────…… …………どこかで?
ごめんなさいね、田舎暮らしが長いもので 昔会った人もあまりよく覚えていないの
[ グロリアの名を呼ばれれば>>218 娘はその瞳を大きくし、そしてすぐに細めました。 申し訳なさそうな表情で首を振りながら 謝罪の言葉を口にします。 その時 娘が瞳になにを映すのか 視線を落とした彼女にはわからないでしょうけれど
それでも、彼女の奏でる響きに やはり ノスタルジアをおぼえたことは確かでした。]
(239) 2017/01/06(Fri) 21時半頃
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[ そっと伸ばされた指先は>>219 薔薇の棘を折るように 柔らかに触れ合います。]
“ 血統書 ”…… ふふ、やっぱり犬じゃない 欲しければあげたいくらいだけれど
……でも、貴女には似合わないかしら
[ ───血で染まる、紅い薔薇など。 ]
(240) 2017/01/06(Fri) 21時半頃
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[ 重なる温もり。 棘をひとつ、無くしたように 娘の表情はほんの僅かに和らぎます。 蕾の中を覗くように唇が寄せられたなら>>220 娘は ふっ、と頬を緩めました。
そうして同じく耳元へ 赤い唇を寄せ囁くのです。 ]
(241) 2017/01/06(Fri) 22時頃
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……それもいいかもしれないけれど、
[ 妖艶な笑みをみせながら 薔薇の娘は白い花の唇へ、人差し指を押し当てます。]
貴女は少し、お喋りが過ぎるようね 奥様に見つかれば唇を糸で縫われてしまうわ
[ 気をつけて、と言葉を続ければ 指先を離し、彼女へと背を向けます。 黒いドレスが、花開くように揺れました。]
(242) 2017/01/06(Fri) 22時頃
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邪魔をしてごめんなさい ………そうだ、聞き忘れていたわ
ねえ、貴女のお名前は?
[ 可憐な花の名を知れば 薔薇は満足げに微笑んで、 再びパーティーの人の波へと消えていくことでしょう。**]
(243) 2017/01/06(Fri) 22時頃
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[ おばけみたいな、と比喩され、ククと笑い声が漏れる。 確かにその通り、と。 渦中のその人は人間であるのに。けれど ]
いつどこに現れるのかも分からない…… やつも幽霊のようなものですよ。
……と。 そうですね。これはとんだ失礼を。 不快にさせてしまったら申し訳ありません、ミス。それから……クイーン。
[ 指摘されれば素直に謝罪を。 目の前の彼女にはもちろん、赤い女王にも。 もっとも、本当に出てくるのは……こちらのしては喜ばしい。とは。 さすがに今は言わないほうがいいだろうね]
(244) 2017/01/06(Fri) 22時半頃
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[ なんて思ってるうちに少し近づく彼女との距離。 こうやって女性に言い寄られたことがないわけではないが、彼女の雰囲気はその時の女性らとはどこか違って。 ドキリ。 未知に対して一瞬間、心臓が大きく鳴る ]
はは。 面白い冗談だ。
[ そのしたり顔と笑顔に、自分にも湧く少しのイタズラ心。 彼女の頬に片手を添えて、少し顔を寄せ囁いてみる]
(245) 2017/01/06(Fri) 22時半頃
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[ 添えた手は彼女の頬に触れる一歩手前。 さすがに無断で触れるわけには、いかないだろう ]
お返しの、冗談ですよ
[ 両手をパッと顔の横へ。 へらりと笑ってみせるだろう ]
私はゼーニア・ヤニクと申します。 以後お見知りおきを。ミス。 私も、お名前を伺っても?
[ 左手を前に。右手を背に回して軽くお辞儀をする。 そして、こちらも笑顔で彼女の名前を尋ねた ]
(246) 2017/01/06(Fri) 22時半頃
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[ 退屈な世界を彩る為には、 血統書付きの貴方には幾らでも、 手段も手立てもあるでしょう?
私たちの違いが、洋服だけですっけ?>>238 気兼ねなく友人らしく隣を歩き、 同じものを見、同じものを感じ、 共に笑い合えるのならばよかった、けれど、 ]
ふふ、Ms.ローズ。ご謙遜なさらないで? まるで、孕んでしまった子がお腹を蹴るようだわ そうまで言うなら、衣服を交換してみましょうか? … けれど、貴方のその繊細な指では、 家事を熟すことも儘ならぬでしょうに。
[ ──── 流れる血潮が違うもの。 ]
(247) 2017/01/06(Fri) 22時半頃
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[ お喋りな唇は、静かに鎖されます。 細まる瞳に、 噫と、目蓋が光を遮断するのです。 憶えてなど、いるはずがないのです。>>239 ]
─────── … いえ 、 昔々に、お仕えしたことがあったのですが、 憶えていなくとも仕方ありません。 ただの“ 女中 ”の一人でしたから。
[ 嘘か真か。 花開く女の、根っこの方へと真実は隠され。 申し訳なさそうな声音が耳に落ちれば、 此方こそ、と。… 首を左右に振るのです。 棘のない花を見下ろしていた私には、 目の前の美しい花の浮かべる表情に、 気付くことはできませんでしたけれど。 ]
(248) 2017/01/06(Fri) 22時半頃
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[ 命の燃えゆくような、 流れゆく血のような、紅は。 ]
矢張り、私のような芋臭い女では、 美しいものなど、似合いませんものね。 …… 薔薇の首輪など、
[ 飼われるには、向いてはいないのでしょう。 噫、女中としてのお仕事だって、 飼われてなどはいないのよ?ふふ。
棘が刺さるのを覚悟で伸ばした指先は、 静かに、手折るように触れていた。 痛みは感じず、僅かに花弁が開く様に、>>241 口角をゆると持ち上げましょう。 ]
(249) 2017/01/06(Fri) 22時半頃
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───── は 、
[ 開きかけた白い花弁は、紅い花弁に覆われます。 まるで、細き糸で縫いあげられてしまったように。 睫毛は、僅かに震えましょう。 だって、貴女が、言うんですもの。
“ 捕まえて ” って、 ]
…… 奥様が許さなくとも、 貴女は許してくれる、そうでしょう?
[ だ、なんて。 閉じた花弁は、もう一度開き。 ママに言いつけないで、と乞う子供のような、 ほんのり弾む音を響かせます。 ]
(250) 2017/01/06(Fri) 22時半頃
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……… 私は、ノーリーン。 ノーラとお呼びくださいませ。 グロリアさま。 憶えておいてくださると光栄ですわ。
[ 問いに答えぬ道理はありません。 軽く膝を折り、お辞儀をしましょう。 褒められた後のことですから、 見せないわけがありませんの。
離れゆく花の背を見送れば、 私は再び、お給仕に勤しむのでしょうね。 *]
(251) 2017/01/06(Fri) 22時半頃
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[くすくすと先ほど仕掛けた冗談に笑っていれば、顔が近づいて。お返しと言わんばかりの言葉を囁かれる>>246]
[触れていない、けれども近くにある体温がなんだかこそばゆい]
…もちろんよ、ミスター。 私、諦めが悪いタイプだから覚悟しておくことね
[ふふん、と鼻をならして。冗談、との言葉にはさも残念そうに肩をすくめて]
あら、私も小説の主人公みたいにかっこよく捕まえようかと思ったのに
[なんて軽口を。]
(252) 2017/01/06(Fri) 23時頃
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[名前を聞くには遅すぎたタイミングかもしれないが、相手は気にしたようでもなく紳士的に自己紹介をしてくれた。
こちらもスカートの裾を少しもって、お辞儀をする]
私は、ケイト・ミラーよ。面倒だからケイトでいいわ。 こちらこそ、よろしくね。ミスターゼーニア*
(253) 2017/01/06(Fri) 23時頃
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── Apart from Chamomile ──
[ Curiosity killed the cat. ……── 好奇心は猫をも殺す
先ほどの、お喋りな彼女のあの問いも 好奇心からきたものでしょうか。 触れられていた指先を唇に当て、 娘は長い睫毛を伏せ 思案顔。 ]
………ノーリーン
[ 返された名を、呟きます。>>251
…… ねぇ、ノーラ。 もしも、私が ────… だと言ったなら 貴女は赦してくれるかしら。 ]
(254) 2017/01/06(Fri) 23時頃
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[ 思考を終えるように薄っすらと瞼を上げたなら 視界に入るのはワイングラス。 娘はころりと表情を変え、 ボーイににこやかな笑みを向ければ 差し出されたそれを受け取りました。]
( ………“ 猫 ”ばかりね、ここは )
[ 周囲の視線に、娘は気付いておりました。 けれどもやはり気にするそぶりは見せず 壁にもたれ、涼しい顔でグラスを傾けるのです。 視線の先に、猫>>39の姿が見えたかもしれません。]
(255) 2017/01/06(Fri) 23時頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2017/01/06(Fri) 23時頃
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( カモミールも、猫には毒となるのだったかしら )
[ ワインを一口、喉に流し 娘はふふりと笑います。
──…あぁ、やっぱり 猫ばかり。 娘自身もまた、そのうちの………、 *]
(256) 2017/01/06(Fri) 23時頃
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[ 己もそうであるから、 明らかに仕事で来ているのは問題でもない。 …怪しむとすれば、もっと他の理由だろう。 イアンの不思議そうな様子>>232も、 そっと記憶に留めおく。 ]
……ああ!なるほど あの事件の折でしたか、納得です
先日はありがとうございました、 貴方からの情報も、貴重な資料です
[ 彼の答え>>234に、大きく頷いて。 いやはや忘れっぽくていけない、と困り笑い。 ]
(257) 2017/01/06(Fri) 23時半頃
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[ すると、イアンからもたらされた一つの話。
…職業柄既知ではあるものの、 “彼がそれを知っている” 事実は、 きっと手がかりになるのだろう>>235。 ]
…やはりそうですか ええもちろん、無闇に話は広げますまい ミセス・ビアンカにも、 警戒は進言しましたがそれ以上は…
事を荒立てると、何が起こるか分かりませんから …杞憂であればいいのですが
[ 相手に倣い人差し指を唇で立て、 悩ましげに息をついてみせる。 その様と行動をどう取るかは、イアン次第だ。 ]
(258) 2017/01/06(Fri) 23時半頃
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せっかく頂いた情報ですから、 私もひとつ、何か提供すべきでしょうか 噂というより、私の見解ですが 秩序立っていて頭がいいのかも…と
…まだまだ的中精度は模索中なので、 記事にするなら匿名でお願いしますね
[ 主語を伏せても、恐らくイアンには伝わるだろう。 相手は無論、話題の渦中の人だ。 少々潜めた声で、見解という名の情報を。
この分野はまだまだ新しい。 後の世では “プロファイリング" と呼ばれるが、 今はむしろ、生まれ立ての概念と言っていい。 だからこその予防線と共に、肩を竦めた ]*
(259) 2017/01/06(Fri) 23時半頃
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→ お給仕を、
[ さぁさ、一輪の花が去った後は、 お喋りな私の唇が縫い上げられて仕舞わぬよう 針と糸を避けるように、 グラスの足りないお方へとお配りしなくっちゃ。
壁際に在る方達は、 パーティーを楽しめていないのかしら? 其れとも、お疲れになったのかしら? 温かなおしぼりでもお配りしましょうかしら?
裾を揺らして、私は会場を歩きゆくのです。 *]
(260) 2017/01/06(Fri) 23時半頃
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-話し掛けてきた彼と-
[記事に関しての話を聞けば>>208]
やはり、あまり情報はない様ですね
ありがとうございます これはチップ代わりにでも…
[ポケットから取り出したハンカチを手に乗せ ふわりと取り去れば
白いカードを差し出して]
今はただのカードですが 後のお楽しみでどうぞ
良い記事が書けたら、ぜひ私にも教えてください
[一緒に笑えば、その後、離れていっただろうか**]
(261) 2017/01/06(Fri) 23時半頃
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はしたないなどトンデモナイ。 美味しいものを美味しそうに食べる 女性は美しいですよ。
[ 心からの本音を零し、 他のものも美味しいだろう、 と続ける ]
そう言って頂けて何より。 あの特別な宝石に見合った音楽を奏でられるか 不安なものでした。
(262) 2017/01/06(Fri) 23時半頃
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『タイスの瞑想曲』──… それはいい。 このパーティーに相応しい優雅な曲だ。
[ 若い女性から出た曲の名はセンスの良いもので 彼女の育ちの良さを感じることができる ]
ミーシャ…素敵な名前だ。 これも何かの縁、ひとつよろしく。
貴女は一人で?
[ そう問いながら、今度は並べられた紅茶に 手を伸ばした ]*
(263) 2017/01/06(Fri) 23時半頃
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― →テラス ―
[ 振り返った彼>>231が見た背中が その後何処へ向かったかというと、 寒空の下――つまり、テラスだった。 ]
おお、寒い。 街の中よりも一層冷えるようだ。 ヒヒッ…この格好は外に出るなら大正解…だったらしい
[ 懐から取り出した紙に書き記すのは、 誰かから取り調べのようだ、と評された>>230話の 男なりの感想であったり、評価であったり。 ]
ブン屋と名乗ったからには仕事をしないとねェ そう…ミスターヤニク。それに、ミーシャ。 あとは…ノーラと。ミセス・ビアンカ…
[ 相関図めいた図形を書き上げれば、 一息、満足とばかりに息を吐いて紙を仕舞い込む。 ]
(264) 2017/01/06(Fri) 23時半頃
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舞台は整ってる。 主役の女王様も鎮座してるときた。 …あとは――――お楽しみさなァ。ヒヒッ。
[ 職業も身成についての言い分も、 全てが全て自称の男は招待状の中に挟んだ もう一枚の手紙を取り出して、じっとりと眺めた。 ]
マア、全てが全て気になるってワケじゃあないのさ 話してみたいと思った相手に声をかけるだけさね。
………そういえば。
[ ひとりごちるついで、 会場を出てくる前にちらりと見た顔を思い出す。>>223 ]
(265) 2017/01/06(Fri) 23時半頃
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顔の造作に覚えはある気がするが、 さァ…誰だったやら…。
[ どこかで会ったのか、 それとも、彼は有名人なのだろうか。 …思い出せるようで思い出せない。 ウンウンと首を捻って考えて、いたら ]
…エウレカ!! ああ…ええ…確か、レオパレス…いや、レオナルド。 ミスター・レオナルド。そんな名前だったような。
[ 手をぽこんと打ったら出てきた名前は一つ。 但し、何処で会ったかまでは思い出せなかったので、 後で顔を突き合わせたら挨拶をしようと心に留め置き。 ]
(266) 2017/01/06(Fri) 23時半頃
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それはさて置き、 聞き回ったところでは、どうも 大した情報は得られなかったもンで、 アア、困った、困った。
もう少し、色々と話を聞いて回らないことには、 あっしの欲しい話のタネって奴は手に入らねェらしい。
ミセス・ビアンカに直接聴きに行ったところで… マ、返ってくる返事の予想はつきまさァね。
[ 効率を考えれば 再び誰かに話しかけに行くべきなのだろうが マスクのせいか心なしか呼吸が苦しいので 少しばかりテラスで休んでいくことに決めた。 ]
[ その間に考えるのは、 一時の気紛れで交わした約束のこと。それから…。 ]
(267) 2017/01/06(Fri) 23時半頃
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( …例の"約束"が一夜の過ちになるか、 それとも、……違う物になるのかは、 夜が開けてみなきゃあわからないねェ )
( マア、そうだな。 何事もなくつまらない朝がやって来たら "約束通り"花束でも持って迎えに行きまさァ。 )
( ヒヒッ…その時は野暮な被り物は"なし"でネ。 )
[ 考えついでに、ここへ出てくる折、 持ってきた細身のワイングラスを傾けた。 …尤も、ガスマスクのせいで口には運べないので 液体は細々と土の中に吸い込まれていくばかりだったが。* ]
(268) 2017/01/06(Fri) 23時半頃
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[ 俺のイタズラ心に、果たして、彼女の反応はと伺えば ]
おっと。 これは中々にキレのある、探偵さんでしたか。
[ 顔の横にやっていた手を、降参というようにひらりひらり。 それから残念そうな彼女の軽口を聞けば 手は降ろして。はは、と笑い声を漏らしてしまっただろう ]
それは興味があるなぁ あなたが小説の主人公になるなら 追われる側になるのもまた楽しそうだね
[ 彼女との会話が愉快になって。 つい口調は少し砕けたものになってしまっていたけれど ]
(269) 2017/01/07(Sat) 00時頃
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では、よろしくお願いします。ミス・ケイト。 ……ああ。 うん、私のこともどうぞヤニクと呼んでください
[ レディの愛らしい動作を見れば、 パーティの場にふさわしい口調へ戻ったことだろう]
(270) 2017/01/07(Sat) 00時頃
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[お皿の上に乗った食事を口に運びながら周囲を見渡す
ふと、1人の女性に目をとめて]
確か…どこぞの娘さんだったか?
[先日、 "J" が盗みに入ったという所のお嬢様だったはず
こんな所にいれば、好奇の目に合わされるだろうに… 気にしていないのだろうか
それとも…
他の参加者にも視線を移しつつ 会場内の話を"聞いて"いただろう*]
(271) 2017/01/07(Sat) 00時頃
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── Magician ? ──
[ 視線を、感じました。>>271 娘はそちらへ顔を向け、 目があったなら、にこりと微笑んだことでしょう。 娘は少し退屈していたところですから、 気まぐれに、年下に見える青年に話しかけてみようと コツリ、ヒールを鳴らし歩み寄ります。]
ミスター、貴方は踊らないの?
[ 唐突にかけられた言葉に、彼はどう反応するでしょうか。 社交場にダンスはつきもの。 ホールの中央へ目を向ければ 若い男女が音楽に合わせ楽しげに踊っているのが見えます。 ]
(272) 2017/01/07(Sat) 00時半頃
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ここへはパートナーを探しに?
それとも……“ 女王 ”がお目当てかしら
[ 探るような視線を、そろりと彼に向けて 娘はグラスに赤い唇をつけました。**]
(273) 2017/01/07(Sat) 00時半頃
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本当に?それならよかったわ 美味しいものを前にして、そっけない態度なんて 作ってくれた方に失礼ですものね
[彼の言葉が世辞か本心か、私にはわからないけれど。どちらにせよお褒めの言葉をもらったならば頬を緩めて。そっと胸に手を添え安堵の息を漏らす。 こういう場で、変に悪い印象を持たれることはよくはない]
あの宝石に負けず劣らず あなたの演奏も特別でしたわ
リクエスト、気に入ってもらえたならよかった あの宝石の横で、あなたの演奏が聞こえるのを 楽しみにさせてもらいますね
[選曲は大丈夫だったのか。彼の反応にひとまずの安堵。それが気遣いなのかなんなのかはわからないけれど、もし誤ちであったとしても、それを笑い飛ばさないのならば彼は、" いい人 "に部類させるだろう]
(274) 2017/01/07(Sat) 00時半頃
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素敵かしら? なら、私もその褒め言葉にふさわしい 素敵なレディにならないといけませんね
[感謝の礼を表すように、軽くドレスを摘み頭を下げて。下げた頭の中ではミーシャの名前の素敵なところを探してみる。その試みはなんの成果も得ずに終わったのだけれど]
ええ、そうよ。1人で来たの 本当はお父様が来るはずだったのだけれど
急な用事が入ったみたいで…… それで、代わりに私が
[彼が紅茶へ手を伸ばすのを見れば、視覚から認識したそれは突如に香りを強くしたように錯覚させる。鼻をくすぐる香り。それには手を伸ばさずに、つまんだのは一枚のクッキー。さくりと砕いて飲み込めば]
貴方も、見たところお一人?
[同じ問いを、投げ返す]**
(275) 2017/01/07(Sat) 00時半頃
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[聡明そうな目の前にいる男が語るその口ぶりは、記者がそれを口にする前から知っていたと思わせるもの。 それでも知っていた、とは口にせず柔らかな口調でそれを教えてくれているように感じた。 犯罪研究家を名乗る彼のこと。 やはりそういった情報が入ってくるツテが存在しているのだろうか。]
貴方もご存知でしたか。 出すぎた真似をしてしまいました。
……そうですね、模倣犯や愉快犯の可能性も十分ありえますから、慎重に動かないと。 まあ、ただの記者である俺が騒いだところで摘み出されるだけでしょうが。
(276) 2017/01/07(Sat) 00時半頃
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[記者と同じように唇に手を当てる研究家。 相手と同じ動作をするのは安心させるためだとか、油断させるためだとかなんとか上司が言っていたような気もするが。 次いで悩ましげに溜め息を吐くその姿は初恋に悩む初心な少女を彷彿とさせた。]
秩序立っていて頭がいい、ですか。 ……ふむ。貴重なご意見ありがとうございます。
[犯罪研究家である彼の口から巷を賑わしている自分物の個人的な見解が聞けたのは思わぬ収穫だった。 無礼とは知りつつも、手帳を開いてはペン先を走らせる。 そうして彼の方へ視線を戻せば、申し訳なさそうに眉尻を下げた。]
(277) 2017/01/07(Sat) 00時半頃
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[気が付けば彼の口調は砕けたものになっていた>>269。それに気がついたのは改めて彼がかしこまった口調に戻ったときのこと>>270。
自分が庶民過ぎてうっかり気がつかなかった]
[お辞儀から顔をあげて、ふ、と視線をさまよわせる。ちらほらとクイーンハートを見に来る人がきているのがわかった。 ついつい話し込んでしまったがそろそろここから離れたほうがいいのかもしれない]
あなたとお話するのが楽しくって長居してしまったようね。そろそろ離れたほうがいいかも
[なんて、促して。自身は足を会場の方へと向けて]
ふふ、あなたとこうやってお話できたこともいいことのひとつかしら?
[くすくすと、楽しそうに笑うのだった*]
(278) 2017/01/07(Sat) 00時半頃
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失礼いたしました。 記事に載せるなら匿名で、ですね。 了承いたしました。
[小声でこっそり、ひそひそと。 女の子のするそれは愛らしいが、男の同士のそれははたから見ればどう映ることなのやら。 手帳を閉じてポケットへと押し込むと、使用人を呼んで飲み物を頼んだ。今度はきちんと、アルコールの入っていないものを。]
(279) 2017/01/07(Sat) 00時半頃
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役に立つか分かりませんが、俺の見解もひとつ、聞いて頂けますか? ……彼はとても、寂しがりやだと思うんです。
[寂しいとしんでしまうんです。 好奇心が殺すのが猫ならば、寂しさが殺すのはうさぎだろうか。 そんな冗談を真面目な声音で囁く。
寂しいから構ってもらいたい。 注目を集めていれば、皆自分を見てくれていると錯覚させてくれる。 ひとりぼっちには、変わりないのに。 それで満たされていると感じるのだから、なんて滑稽なのだろう!]
(280) 2017/01/07(Sat) 00時半頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2017/01/07(Sat) 00時半頃
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……冗談ですよ? 有意義な時間をありがとうございました。
それでは、良い夜を。 今宵はまだまだ、これからですから。
[うっそり、意味深に微笑んで。 小さくお辞儀をすれば別れの挨拶を告げる。 とはいえ、広いとはいえ同じ屋敷の中。 また言葉を交わすこともあるだろうが。 使用人からグラスを受け取れば、記者は人の中へと姿を消した。*]
(281) 2017/01/07(Sat) 00時半頃
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[アルコールの入っていないグラスを片手に、向かった先は人気の少ないテラス。 既に空の色は藍を帯び始めた頃合だろうか。それともまだ宝石にも劣らぬ朱が射し込んでいただろうか。 どちらにせよ、外の空気は心地いい。 会場は熱気に包まれていたから、頬を撫でる風が火照った身体を冷やしてくれる。
初っ端から飲みすぎたかもしれない。 ああ、でも。 記者としての仕事はこなしているから叱らないでくれないか。]
(282) 2017/01/07(Sat) 01時頃
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はー……いい記事、書かなきゃなあ。
[先程、名を聞くのを忘れたのは記者として本当にどうかと思う。 その男から貰った白いカード>>261をポケットから取り出して不思議そうに首を傾ける。 何も書いていない真白いそれ。 後でのお楽しみと言っていたから、サンタクロースからのプレゼントを待つ子供のように、時を待つとしよう。その時に聞きそびれた名前も聞けばいい。]
(283) 2017/01/07(Sat) 01時頃
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[グラスの中で揺れる液体は、野に咲く花のいろ。 けれど記者は頭に思い浮かべた花の名前を知らなかった。 口をつけると、口内に広がるのは甘酸っぱい恋のあじ。
記者はダンスが苦手だ。 どうも教養がないもので。 だから、もうすこしだけ。 この場所で身体の熱を冷まそうか。**]
(284) 2017/01/07(Sat) 01時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2017/01/07(Sat) 01時頃
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演奏は聴き手がいて価値が出るのと同じ、 食事は美味しく食べられることに意がある
そして…
(285) 2017/01/07(Sat) 01時頃
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[ 最後の一言は小声で告げて
彼女がもし驚いた顔をしたら、 ただの言葉遊びだと付け加えただろう ]
おや、私から見れば 十分素敵なレディですよ。
[ 大人っぽさの中にどこか残るあどけなさ も含め、十分魅力的だと思うが、 余計なことは言うまいと胸にしまう ]
お父様の代理…お父様は普段何を?
(286) 2017/01/07(Sat) 01時頃
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ああ、私も1人ですよ。 仕事絡みで招待状を貰ったものの、 生憎一緒に来るほど親しい人もいないもので
[ そう苦笑いしながら口を付けた紅茶も 心なしかほろ苦い味わいだった ]*
(287) 2017/01/07(Sat) 01時頃
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-お嬢様と-
[先程まで見ていた彼女と目が合い>>272 微笑まれれば、にこりと微笑み返した
彼女が近付いてくれば コツリコツリ…とヒールの音が大きく聞こえて来るだろう]
これはこれは お嬢さん…初めまして
踊りは1人では出来ませんので パートナー…お嬢さんがお相手して下さいますか?
[恭しくお辞儀をして手を差し出して指を鳴らせば "赤い" 薔薇を1輪現れ
向けられる視線に微笑み返しながら 彼女だけに聞こえるぐらいの声で呟いた*]
(288) 2017/01/07(Sat) 01時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2017/01/07(Sat) 01時半頃
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[ 男同士の密談>>276。 女性の話であれば色気もあったものの、 生憎と話題は少々ビジネスライクだ。 趣味の話にせよ、偏っているのがいけない。 ]
いいえ、出過ぎた真似だなんてとんでもない 一人で集められる情報は限られています
より多角的に物事を見るためには、 複数人の補完も不可欠なんですよ 裏付けにもなりますしね
[ メモを取る記者の手つきが、危なっかしく見えるが… …先程のグラスからして、気のせいではないだろう。 ]
(289) 2017/01/07(Sat) 02時半頃
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[ ついでに人目を憚る可能性をこそりとチラつかせ。 今回はないと思いますが、と肩をすくめる。
イアンに倣ってみせた動作に、 邪な意図があったかはともかくとして。>>277 まさか少女のようと思われているとは知る由もない。 ]
寂しがり…なるほど 劇場型の行為だと考えれば、一理ありますね 自己顕示欲、という訳ですか 新しい解釈をありがとうございます
[ ふむと口元に手を当て、ひとつ頷く。 まず思いつくだけ可能性を挙げる段階で、 役に立ちそうな見解だ。 後ほどメモを取ろうと心に留め置いた。 ]
(290) 2017/01/07(Sat) 02時半頃
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ええ、良い夜を。 あまりお酒を入れ過ぎない事です 若いうちに加減を知るのも重要ですが…
……酒は時に、人を滅ぼします
[ …言葉と共に一瞬現れた翳りに、 酔った記者は果たして気づいただろうか?
休憩にでも行くのかもしれない。 意味深に歩き去る>>281若人を見送った後。 一旦壁際に身を引き、新情報をメモしておかなければ。
目まぐるしいこの会場で、忘れては勿体ない。 ]**
(291) 2017/01/07(Sat) 02時半頃
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