145 来る年への道標
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─ 廊下 ─
[展望ラウンジに入るより少し前、 ずらりと小窓の並んだ場所でポーラは一度立ち止まりました。 星から星へ、うまひつじ号はゆっくりと確実に渡っていきます。 窓の外には暗い宇宙に光る星。 ぽつりぽつりと流れ行くそれらに、ポーラは少しの間見とれたのです]
クオデイ・オカヨフから、スラグ・ライムへ。 ルート23より向かいます……。
[ぽつと呟いたのは、聞く者のない案内。 案内といっても、もう既に船は乗客を降ろしているのでしょうから、星先案内にもなりそうにありません。 やがてポーラは、静かに息を吐いてラウンジの扉を開きました]
(1) 2015/01/11(Sun) 15時頃
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─ ラウンジ ─
[通い慣れた感のあるラウンジが、常よりもしんとして感じられるのは人が随分と減ってしまったせいでしょう。 見る限りポーラの他には二人きり、それも会話の声もありませんでした。
一人は端末に視線を落とし、一人はそれを見ていたようでした。 アイライトと視線が交われば、ポーラはにこりと少しはにかんだように微笑みました。 昨日の演奏の感動、その奏者への尊敬と思いがけないほど感動してしまったことに対する少しの照れと。それらをないまぜにして、アイライトに礼を送るのです]
(2) 2015/01/11(Sun) 15時頃
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