82 【薔薇村企画】 Contagio ―共鳴―
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攻芸、村長に報告しよう それで……二人を、皆をちゃんと……
[今回の件で、亡くなったのは二人だけじゃない。 他にも獣によって、命を奪われた人もいた。
だから、彼らをきちんと弔いたいと、 赤い目で傍らの攻芸を見上げた。
次の事を、次の事を、 考えていないと、繋ぎ止めている糸が 切れてしまうそうだったから]
(443) 2013/05/16(Thu) 15時頃
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[気丈に振る舞おうとしているけれど。 どこかやはり無理が来る、攻芸の服の裾を弱く引いて、 手を握ってもらっただろう。**]
(446) 2013/05/16(Thu) 15時頃
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ありがと、
[泣き過ぎて掠れた声で、小さく礼を言えば、 師匠の事を知らせてくれたトルドヴィンにも、 お礼を言おうと思ったけれど、動揺して泣いている間に どうやら、立ち去っていた様子>>395
あとできちんとお礼をしなきゃと思いながら、 握った手はそのままに、村長の家へと歩き出した。
その表情は、少しだけ落ち着きを取り戻して]
(450) 2013/05/16(Thu) 19時頃
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―村長家― [攻芸の手を引いて、村長の家に行けば 治療をしたりする人で、忙しなかった。
けれど、誰もが口数少なく。空気は重く沈んでいた。
動き回る人の中に、村長を見つければ近寄って]
お忙しい所、すみません。 ……師匠、……と、ホレーショーさんが、
[言葉と表情で察してくれたのか。村長は黙って頷いた。 いくつか言葉を交わせば、亡くなった人たちは 動ける大人が教会に運んでくれると、
手伝おうと思ったが、怪我人は休んでいろと一喝される。 どうやら、攻芸に対しても含まれているようだ。**]
(451) 2013/05/16(Thu) 19時頃
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[>>454帰ろうと言う声に、振り返る。]
……そう、……だな、
[二人なら、きっと許してくる。 いつも適度な休息をしろと、師匠に言われていたことを 思い出し、このまま倒れた方が、ずっと怒られそうだ。
頷き返えせば、家に帰ろうと村長家を後にした。 酷く、疲れていた。
怪我や戦ったせいではなくて、 心が、疲れてしまっていた。
だけど、このまま村が全体が重い空気のままでは そのまま闇に呑まれてしまいそうで、―――怖かった、]
(460) 2013/05/16(Thu) 20時半頃
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―自宅―
ただいま、
[ここを出たのが、ずっと昔のように感じる。 中に入れば、着替えてこいと言われ>>457]
うん、……そうする、
[頷いたが、どうやら顔の傷を気にされている様子に 小さく苦笑を零した。]
これくらい、大したことないよ 俺が弱かったのが、いけないんだから……
[お前のせいじゃない。と肩を叩いた。 そして、そのまま汚れを落とそうと、着替えを持って水浴びへ]
(461) 2013/05/16(Thu) 20時半頃
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―風呂場― [服を脱いで、包帯を外してみる。 布と包帯には、乾いた血が付いているだけで どうやら血は止まっているようだ。]
っ、……てて、
[瞼の上の傷は、触れても大丈夫だが、 引きつる感触と頬の方が鋭く傷んで、目が開き難い。 頬の傷は、恐らく残ってしまうだろうなと 指先で感じた痕の深さで思いながら、その程度 大したことじゃないと考えていた。
これが女子なら、もうお嫁に行けない。等と 思うのだろうけど、]
(466) 2013/05/16(Thu) 21時頃
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[傷の部分に布を当てて、傷が濡れないようにしながら、 水で丁寧に身体を洗い流す。
汗と、土と、血と、 そして、涙の痕を流していく。
ちらちらと脳裏を過るのは、やはり 師匠とホレーショー、二人の事で
二人は、安らかに眠れただろうか。 師匠の最期の言葉を思い出せば、小さく笑みを零す。
けれど、やはり。 あの声を、あの歌を、もう二度と聞けないのだと]
(468) 2013/05/16(Thu) 21時頃
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―風呂場→寝室―
くっ、そ……染みる、
[涙のせいで、傷が痛んでまた涙する。 自分の不甲斐なさも罵るように、悪態をついて 深く息を吸い込めば、ゆっくり吐いて、気持ちを落ち着けた。
タオルで水気を確り拭き取って、着替えれば 包帯は巻かずにそのままで、寝室に向かった。 少し台所が気になるけれど。
休んでいろとまた、怒られそうだと思い。 大人しく寝台に横になって、瞳を閉じた。
なぜか、嫌な予感がまだ消えなくて、 疲れているのに、眠れそうにはなかった。]
(469) 2013/05/16(Thu) 21時頃
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ん、……
[>>471寝室に入ってくる気配に寝返りを打って、 むくりと起き上った。いつものように両頬は叩けないので 右頬を軽く叩いて、頭を目覚めさせる。]
ありがと、……うん、美味しそう
[野菜スープとパン。 それは、気に入っている組み合わせ。 目を細めて、スプーンを口に運んだ。]
ん、……美味しい、
[鉄分がすごい取れそうだな。と内心で思いながら、 嬉しそうに微笑んだ。パンを見ていると、思い出すことがあり]
明日、でもいいから……師匠の家、いこうか
(479) 2013/05/16(Thu) 21時半頃
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[食べて、元気出せ。と言われた。 毎朝、師匠のパンを食べていたのは、
あれを食べると、元気になれるから 今日も一日、頑張ろうと思えるから
そんな元気の素だったから、 パンをちぎって口に放り込む。美味しい。 ふにゃりと笑う。元気が出るよと伝えられたらいいのだけど。]
……、いつまでも、めそめそしてたら 笑われちゃうよな……それに、エルさんにまたからかわれる
[そういえば、二人の姿を見てないと。 少しの不安が過って、名を口にした。 攻芸は、ドリベルたちに会っていたようだが>>470]
(480) 2013/05/16(Thu) 21時半頃
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[>>482台所の様子は気になったが、 今は、突っ込むことは控えておいた。]
うん、ありがと……美味しいよ [パンのことを言われれば、頷いて]
……食べて、元気だせ! って、言われちゃったしね
[弱くだが、楽しげに声を震わせた。]
(488) 2013/05/16(Thu) 21時半頃
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[>>493何も言わないでくれることに、少し助かる。 ほんの少しの切っ掛けで、また崩れてしまいそうだったから]
……ん〜? うん、ほっとする
[受け取ったカップを傾けて、口に運べば 青臭さはあるけど、嫌な感じではなく笹の香りが広がって、 素直に美味しいと思えた。
冷ましてくれたから、火傷することもなかったし。]
(499) 2013/05/16(Thu) 22時頃
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……そうだね、スープ持って行こうか
[>>489会いたいと思う気持ちがあったけれど。 顔の傷や、泣いた痕を見られたら、また喧嘩してしまいそうで
少しの喧嘩程度なら、いつもの調子に戻れそうだけど そのまま凹みそうな気がしていて、直接会うのはどうしようかと
答える声には、悩んでいるような響きが籠っていた。]
(501) 2013/05/16(Thu) 22時頃
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……うん、
[>>504元気になれば、その言葉に頷いた。 肩を抑える様子に、少しだけ心配げに眉を寄せる。]
痛むのか?
[続く言葉には、少し悩み。]
ううん、一緒に行こう? ちょっと行ってすぐ帰るだけ 今は、そうそう怒る元気もないしね
[賑やかなやり取りにならないから、体力的な意味で 大丈夫と笑って、残りのスープとパンを口に運んだ。]
(506) 2013/05/16(Thu) 22時頃
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―サミュエルの家へ― [スープもパンも、お茶も、綺麗に片づければ 食器を頼み>>508、自分は顔の傷を隠すように布を当てて、 新しい包帯を巻いて、一応、人前に出られる装いにした。
攻芸の準備ができているようなら、隣へと
控え目な挨拶をして、戸を叩いたか、声を掛けたか。 まだ、家の前にトレイルたちがいれば、師匠とホレーショーの事を 言葉少なに伝えただろう。]
(511) 2013/05/16(Thu) 22時半頃
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どう、だろう……? 無理な人も、……いるかな、
[声すら出せなくなっていた。 どれ程、酷いのかは、想像がつかなくて。 曖昧に答えれば隣家の前に立った。>>511]
(520) 2013/05/16(Thu) 22時半頃
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っ、……いえ、…… 最期まで師匠が師匠らしくて、看取れて……良かったです
[>>517撫でられれば、薄く笑って声を震わせる。 ジェームスにも笑顔を向けて、そして、トレイルの背から 覗くように、中を見れば
サミュエルのぎこちない笑顔が見えて>>518]
……エル、さん
[一瞬、目を見開くと黒い色に、瞳を揺らした。 あれは、ホレーショーと同じ色。
もしかしてと、ドリベルにも視線をやって>>522]
(524) 2013/05/16(Thu) 22時半頃
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[彼もまた、病に蝕まれているようで 脳裏に浮かぶのは、砕けて行ったホレーショーの姿。
悲しげに瞳を揺らした後、複雑そうな票をする。 大丈夫かというのも、何か違う気がして、]
……、あ、これ驚いてる? 大したことないから、大丈夫……だよ
[包帯に驚いている様子に、先に答えた。 思えば、ドリベルはずっと年上なのだと聞いた覚えがあるけど。 見た目の歳が近いからと、気安い口調で話し続けていたっけ。]
(527) 2013/05/16(Thu) 22時半頃
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[いつも顔を合わせれば、喧嘩ばかりしていた。 だけど、食事を一緒にしている時や、他愛もない話で 賑やかにしていた日々は、楽しかった。
複雑そうな表情をして、いつもの様にするのが一番かと]
エルさん、……修行が休めるとか、喜ばないで下さいね
[右目を細めて、なんとか笑う。 そうしていると、傍らで攻芸が鍋を落として>>525]
わっ、……攻芸、……
[同じように動揺しているらしい。とじぃと見上げて 困った顔をした。]
(535) 2013/05/16(Thu) 23時頃
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はい、また―――…
[明日も会えますように。 そう願って、帰っていくトレイルとジェームスを見送れば 狭い視界でサミュエルの口の動きが見えて>>532]
はいはい、片づけますよ
[それがいつもの調子に見えたから、こちらも なるべく、明るく、いつものような声で返す。 重ねて問う声に>>533、にっと笑う。]
大丈夫、……俺は、元気だよ
[だから、安心して?と小首を傾ぐ。]
(537) 2013/05/16(Thu) 23時頃
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あ、素手でやるなよ
[>>536素手で土鍋の欠片を拾う様子に、一言。]
後で……ちゃんと、綺麗にしておきますから あと……また、ご飯好きなもの、作りますから
[約束、一つ。]
(539) 2013/05/16(Thu) 23時頃
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うん、…… ちゃんと、気を付けて……片づけるから、
[もう、食べて貰えないと分かっているけど。 無理な約束を口にして>>538、笑顔を作って笑いかける。
いつか、見返してやろうと。 そう思っていた。
だけど、その望みも叶えられそうにない。 色々な事が過って、泣きそうだったけれど、きっとまた 揶揄されてしまうから、耐えて笑う。]
(542) 2013/05/16(Thu) 23時頃
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……っ、それじゃ、また豪華にしないとですね
[>>543いいよ。と動く唇。 いつものように許してくれる。
そのことに、我慢できずに小さく息を詰めて、 泣きそうな顔で笑った。]
攻芸、とりあえず……箒、持ってくるからっ 一緒に……っ、
[欠片を持ったまま、止まった攻芸に>>541声を掛けて 駆け出そうとした。言葉尻が涙声になっていたのが、 気付かれてしまっただろうか。]
(546) 2013/05/16(Thu) 23時半頃
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チアキは、夜ごはんという言葉にも、こくりと頷いて
2013/05/16(Thu) 23時半頃
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[駆け出そうとしたら、板に何かを書く音が聞こえて>>545 その言葉が見えた。そのまま、ぽろりと涙が零れた。]
……っ、はい 豆料理……たくさん、作ります、ね
[泣きたいときは、泣け。 それは、ついさっきも言われた事。
涙を拭いながら、笑みを浮かべて頷いた。]
(548) 2013/05/16(Thu) 23時半頃
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それじゃ、……また、…… とりあえず、……これ、欠片だけでも片づけておきますから
[さすがに、このままで帰るのは忍びないと、 一言告げて、傍らの攻芸を見つめ。]
……行こう、?
[自宅を示して、歩き出した。]
(551) 2013/05/16(Thu) 23時半頃
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―自宅― [やはり、泣いてしまった。 零れ落ちるものを何度も拭いながら、風通しの良い 玄関をくぐって中に入れば、両手で顔を覆って 寝室の寝台に顔を押し付けていた。
攻芸が欠片で、手を怪我したのも気付けないほどに>>553 視界が歪んでいた。]
(556) 2013/05/16(Thu) 23時半頃
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[仲間が、大切な人が、 どんどんと奪われていくように、
身体のどこかを抉られている気分だった。 どうしたらいいのだろう。
そして、同時に明日もまた失うのではと 明日は愛しい人なのでは、と―――…少し、怖かった。]
(560) 2013/05/16(Thu) 23時半頃
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[泣き過ぎて、疲れて、ぼんやりとした思考で 今日見た光景を記憶に焼き付けていた。
忘れない。 絶対に、忘れない。
シーツを握りしめて、心に誓う。 そして、そのまま疲れのせいか、うとうとと]
(565) 2013/05/17(Fri) 00時頃
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ん、……あ、……攻芸、
[>>568撫でられる心地良い感触に、 赤い目を向けて、不思議そうな顔をした。 出かけると聞いていたような気がして……]
(577) 2013/05/17(Fri) 00時頃
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