229 観用少年
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[ううん、と角砂糖を傍らに応じる。好物を前に、主人の顔はほんのちらりと眺めただけで、耳にする声色だけでは相手の機嫌など察せやしない。一度にこやかな表情を見れば、判断は単純で。]
すっぱい?いい香り? [説明を聞いてますます首を傾げてしまう。>>2:225わかるのは、ミルクの味と砂糖の甘味だけ。赤くてつややかで、「あまずっぱい」とはなんだろう。 生身の人間に憧れたわけでもなく、食べたがったわけでもなく。単に純粋な、未知への探求心を擽られていたが。] ……ん、いいよ [手招くのを見ればいったん立ち上がり、言われた通りショートケーキの乗った皿を持っていく。形を崩さないように、倒れないようにと慎重な足取りで──けれどそれも、不意に衝撃を受ければバランスを崩して転んでしまう。]
(1) 2017/10/13(Fri) 01時頃
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ひゃうっ [カシャン、と甲高い音と鈍い音が同時に響いた。一つは少年の倒れ込んだ音。もう一つは、皿のひっくり返った音。見れば赤いイチゴはクリーム塗れで、床を汚したケーキは無残に崩れてしまっていた。] いったぁ…… わぁっ!?ご、ごめんシメオン これ、どうしよう……
[打ち付けた膝を擦りつつ立ち上がり、惨状を見れば狼狽えて。転ばされた現状も理由も理解出来ぬまま、ケーキを台無しにしてしまったことへの、咄嗟の謝罪を口にした。*]
(2) 2017/10/13(Fri) 01時頃
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[落胆の声に目を伏せる。>>4散らばったクリームからイチゴだけが拾われる様子を眺めながら。それが彼の指で薄赤い汁を散らせば、やっぱり怒っただろうかと肩をすくめて。] 見たことは、あるけど。 発想、ってどういうこと……、
[不思議がって窺うようにそろりと見上げ、言いかけたところで言葉が途切れる。近づいた彼に頬を捉えられれば自ずと視線は交わるけれど、見詰める瞳は不安を滲ませ。] んむ……
(5) 2017/10/13(Fri) 20時頃
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[指先が触れ、反射的に閉ざした唇から声が漏れる。抗うほどの間もなくこじ開けられ、薄く開いた隙間に割り込むのがわかった。目を瞠りつつ不可抗力で這わせた舌先を、薄い味が伝う。 甘いけど、知っている角砂糖とは違う。かすかに鼻腔を抜ける香りがして、それと混ざり合うように少年の知らない味がふわりと残った。] ぅ……? [わからない、というように。 けれど確かな戸惑いを浮かべ、首を傾いだ。*]
(6) 2017/10/13(Fri) 20時頃
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[口の中から異物感がなくなる。それでも味はまだほんのりと残っていて、少しだけ濡れた唇を舐めると同じ風味がまた広がった。目を丸くしつつ、初めて知ったミルクと砂糖以外の味を噛みしめるように神妙な顔つきをして。]
ん、ぅ……ちょっと、甘い味がしたよ でもぼく、お砂糖のほうがいいなぁ
[なんとなく見た目を嫌がったのは確かだけれど、「あまずっぱい」というそれよりも甘ったるい角砂糖の方が美味しいと思ったから。] シメオンは……ぼくとおやつ食べるの、いや? ……わ、わかんないけど、 シメオンとずっと家族でいられる、なら ぼく……に、「人間」になっても……いいよ? [味見をしてみたところで食べたいという気持ちにはならないし、特別にそれを美味しく感じた訳でもないが。 彼の方から視線を外して、汚れたままの一点をみつめ。 ずっと同じで、いっしょにいられるのなら……悪くないかも、なんて、ひどく安直な思考がよぎった。*]
(16) 2017/10/14(Sat) 00時頃
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……ほんとだよ。 そしたらずっといっしょにいられるでしょ? [抱き寄せられて、ぽつりとささやく。首肯しつつ頭部に手を添えられれば、撫でられたかと思い込んではにかむけれど。 綻びを見せたのも束の間──不意に重圧を感じたかと思えば、傾いた視線のすぐ先に、クリーム塗れの床板があった。 咄嗟のことに顔を上げようとする。けれど押さえつける手からは逃れられず、そのまま床との距離を縮められる。] や、っ…… [思わず首を振るが。食べられるかと聞かれれば、兄のためと言われれば、拒むことは出来ず。 床に落ちたものを食べてはいけないと、分かっているのに。 ちろりと舌先を覗かせ、押さえつけられた近距離のまま温んだクリームをそうっと舐めとる。]
(34) 2017/10/14(Sat) 22時半頃
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……ぅ…… [初めて口にした甘ったるさを感じる余裕はない。へたりと伏せた犬のような格好が、みじめで、みっともないことくらい知っていた。恥ずかしさが込み上げて、頬が熱くなるのがわかった。 ふわりと弾力のあるスポンジ生地を噛み締めて、埋まったイチゴを押し込んで、咀嚼する。解放されるまで一心に床へ舌を這わせたのは、そうすれば彼に受け入れられるものと思えばこそ。 ──けれど不意に掛けられた言葉に、少年の動きはぴたりと止む。>>30] ……へ? [顔を上げた口元はクリーム塗れ。 耳を疑いはしても、理解するには容易く。真意を聞くには頭が回らず、凍りついた声だけが漏れた。] どうして……、 シメオンは、ぼくのお兄ちゃんでしょう? [……ずっと、そう思っていたのに。 彼は大切な「家族」で、兄で。だから、少年だってちゃんと愛されているのだ、と、思っているのに。 否定を受ければ足場の崩れた不安感に襲われて。向き直り口元は汚したまま、縋るように問いかける。*]
(35) 2017/10/14(Sat) 22時半頃
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[聞かれたところで味の感想など答えられたはずもなく。>>41息苦しいほど甘さばかりが纏わりついて、無理に床から引き離されれば、けほ、と少しだけむせたように咳き込んだ。 目を伏せて視線は床に落としたまま、日頃は喜ぶに違いな1褒め言葉にも反応はせず、きゅっと唇を噛みしめる。] ……うん。 [肯きつつ、内心では「そうだよ」と返事があるのを期待していた。>>42曖昧な言葉に不安は拭いきれず、けれど否定をくらうよりはいくらかましで。──ほら、だいじょうぶ。彼はぼくの兄だ、とか、無意識に心のうちで言い聞かせもしてみたか。]
(49) 2017/10/15(Sun) 00時半頃
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[そろりと視線をあげて、彼を見る。しゃがんだ背丈とさして変わらない高さで目が合った。様相を笑われたとすぐには気付けず、ただただ間の抜けた顔で。] ひゃぅ…… [汚れた口元を掠める感触に肩を震わせた。クリームを舐め取ったそれを理解したのはすぐ。向けられた視線に気づけば、きまり悪さを露わに目をそらした。 稚拙さの中にも少なからず自尊心は備わっている。 蔑まれたと気付いたこの時ばかりは、不満げな顔を浮かべて。]
(50) 2017/10/15(Sun) 00時半頃
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あ……ご、ごめん。
[それでも、謝罪はすぐ口にした。現状に至った原因など、とうに記憶の端ではあったけど。“兄らしい”彼の振る舞いに、どこかで安堵を覚えつつ、大人しく世話される。そのまま手を引かれれば、従順に後をついて歩いただろう。*]
(51) 2017/10/15(Sun) 00時半頃
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