146 demi-human... 『亜人の住まう街で』
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― 昼:東方出入口 ―
[さて、先日は西方に向かっていて歩いていたはずなのにいつの間にか東方に来ていたらしく。そして、そこで眠っていたらしいとの話 どうやら今日も依頼のようなものは来なくて叩き起こされる事はなかったのだが、どうにも街が騒々しい]
……
[街を覗けば慌ただしく差別が起きていて。殴られる亜人に、水をかけられたり。家に避難をすれば石を投げつけられていたり]
…なるほど
[とは言え、元は人間。どうしてそのような事をしているかくらい理解は出来る 所謂、魔女狩りに似たようなものなのだろう。過去に見た魔女は、そういえばそんな事をされて火炙りになっていたか。その時の記憶はもはや薄い]
いてっ…
[ふと振り向けば1人の少年と、手に持つのは少年の拳くらいの大きさの石。当たった所から血は出なかったものの、クリーンヒットすれば少しはよろめいて それでも体制を立て直せば、少年の方へ向かっていく]
(18) 2015/01/13(Tue) 20時半頃
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…痛いじゃないですか 何するんですか
[ゆらり、ゆらりと。その眼は少年を見ているようで見ておらず、焦点の合っていない生気のない瞳でふらふらと その異様な光景に、石を投げつけてきた少年は叫び声を上げて逃げていく。人の顔を見て逃げるなんて、失礼な子なんだ。程度にしか思わないのだが]
さよなら、クリスさん
[それから、見知らぬ人。と呟いて ふと、飲み込む時の記憶を思い出す。あぁ、お節介な人だ しかし、そういう所がやはり“ ”
黒く淀んだ濁った感情は、ふらふらと街中へと歩き出す 目指す場所は特に無く。人気の無い場所へと**]
(19) 2015/01/13(Tue) 20時半頃
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……ここは
[ふと顔を見上げてみれば見えるのは噂にだけ聞いたことのある亜人の酒場>>23 その前では人間が怒号を上げていたり、中には店に手を出そうとする者も居ただろうか。こちらに気が付けばまるで化物を見るように。間違ってはいないのだが、いくつか罵声を浴びせられて]
…すいません
[ボソリ、と声に出してその場を後にする あの中の人がどうなっても、自分には関係無い。関係無いし、自分を追って攻撃してくる人が居ても何とも思わない 痛みはあっても、動けないわけではないし、死ねるわけではない]
(25) 2015/01/13(Tue) 22時頃
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…何か用でしょうか
[街の中央付近に来てみれば、男数人に囲まれて その手には農作畜産に使うような農具を持ってきていて。武器にでもするつもりだろうか]
俺はただの人間なので。見た目と、中身だけは 死なないだけの人間なので、武器は必要無いですよ
[拳で殴っても、成人男性が喧嘩する程度 農畜産業で鍛えあげられた屈強な肉体に敵うような体はしていない 平和的解決が出来るとも思っていなかったが]
――同じ人間からも、か
[元、とは言え自分も人間だと信じて暮らしていた時期があった 亜人を差別していた時期もあった それ故に、亜人から受け入れられない事もあって 亜人だとわかれば人間からは差別されて どこにも染まらず、染められず]
(37) 2015/01/14(Wed) 00時頃
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『お前のせいで…お前のせいであいつは……』
[あいつって誰だろう 沢山の人が飲まれる記憶を見てきたけれど、説明してくれないと そう考えた所で左頬に衝撃が走って思わず地面に転がる 殴られたとわかるのにほんの数秒かかって、それからむくりと起き上がれば男達を見る]
…痛いじゃないですか 何するんですか。俺は何もしてないのに
[息をするように嘘を吐いて 相手は亜人ならば悪いとでも言うように、もう一発殴ってくる 切れた口内も、転がった時に出来た擦り傷も、すぐに治癒して。何度も何度も立ち上がっては男達の前で同じ事を繰り返す]
(38) 2015/01/14(Wed) 00時頃
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“痛いです”
――そんなんじゃ、殺せないですよ
[首を切っても腕をもいでも血を失っても燃やされても何されても死なない。死ねない いい加減気味悪くなったのか、男達は気が済むまで殴ればどこかへ去って行って。今日は一段と人と話すな。なんて考えては街の中央へと歩いて行く その頃には既に傷など癒えていて**]
(39) 2015/01/14(Wed) 00時頃
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― 街中央付近 ―
[空はいつの間にか日が暮れて 亜人狩りだと言わんばかりに人間は騒ぎ出す それが自分のせいであると気が付かず、他の亜人に手を出す姿も見られて]
……醜いですね
[見た目の話ではない心の話 ただ溜息1つ吐けば、街をフラフラと歩いて 誰かに会えば、きっとそれはそれで構わないだろう
騎士に会うことはまだない]
(65) 2015/01/14(Wed) 22時頃
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…どうした、と言われましても
[ふと振り返れば、見たことのあるフードの男 そういえばこの人の名前なんて聞いたことなかったな、と未だに名前を思い出す事も、記憶が戻る事も無く]
貴方こそ何をしてるんです?もう日は暮れてます …家に帰らないんですか?
[我ながら干渉し過ぎたと思ってはいるが、構いはしないだろう 長く彼と関わるのも面倒で、とっとと帰そうとでも言うように生気の無い眼を彼に向ける*]
(69) 2015/01/14(Wed) 23時頃
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[影、と言われても特に動じる事も無く はぁ、と溜息のような生返事を返しては気配を感じるという彼に対して「何を言っているんだ」とでも言うように]
知らないです 俺が知ってたら街は大騒ぎですよ
[大体自分で操作しているわけでもないし、と心の中でボソリ 元々故意的でもなかったものが、いつの間にか大きな事件になっていただけで。それの“原因”すら自分にはよくわかっていない]
貴方はそんなの探して何がしたいんですか? 自分の得にもならないのに、どうして
[気が付いたらそう聞いていて お喋りな彼が移ったのか、自分もどうやら口が滑るようになったものだ。影の気配を察するという彼が、どういう気持ちでこの辺を探しているのかは自分には皆目見当もつかない]
…あまり夜遅くまで出歩くものじゃないですよ
[再度そう忠告をする これ以上は、どうなっても知らないと言わんばかりに*]
(73) 2015/01/15(Thu) 00時頃
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