278 冷たい校舎村8
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── 現在:手洗い場 ──
うぎゃっ!
[ 冷たいぞ。って忠告は若干遅かった。>>718
すでに冷水に手を突っ込んで叫んでから 温水を出し始めた。うかつだった。 暖房が効いてたから忘れてた、てのが言い訳。 ]
……ホラーすぎて泣いてた。 たつみぃーん、拭くもの〜!!
[ バシャバシャと顔を洗って、 べちゃべちゃな顔のまま、助けを求める。 ]
(744) 2020/06/17(Wed) 23時頃
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いや、ハンカチ持ってるとか フツーに絶滅危惧種じゃん? すくなくね?あとでアンケートとる?
[ ソーマとか持ってねーだろ。って予想して 救援要請が却下されたら、 適当にシャツででも拭くわ、最早。 ]
あかぎれとかオマエはおかんか。
(745) 2020/06/17(Wed) 23時頃
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つか、地下ってヤベーね。 なに起きても可笑しくなくなってんじゃん。
[ 校舎の変化ぶりをあまり見ていないけれど 黒板や皆の話を聞く限り、中々なご様子だ。 そういえば、 ]
……幻って何見たのん?
[ って、一応、尋ねてみる。 ]*
(746) 2020/06/17(Wed) 23時頃
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── 現在:手洗い場 ──
うぉぷ、た、助かる〜!
[ ハンカチを押し付けられて窒息。>>749 は、しない。おれたちは仲良しです(笑)
別に同じ面でもよくね?って思うけれど たぶん、それは郁斗が雑な性格だからだ。 ]
あ〜…あの二人は持ってるか。 ……ハア?2対3で負けたんだけど。 マジありえねえ!それでも男か!
(801) 2020/06/17(Wed) 23時半頃
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[ 幻。ってやつの説明を聞いて笑う。>>735 ]
劇の登場人物見るとか、 なに、たつみん劇チョー好きじゃん! って、ぶん殴ったのぉ!?ひっど〜!
やべーね。マジホラーじゃん。 そっかぁ…紳士か。
[ 残念そうな声色だったのは、 たぶん、隠せていなかったと思う。 ]*
(802) 2020/06/17(Wed) 23時半頃
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── 夜:教室 ──
おれ全然校舎まわってねーんだけどぉ! つーか増築ヤバくねぇ? やるんだったらおれら一年の頃にやれよ、 チョー広々使えるじゃん。
[ って、たぶん騒いでた。 あと、菓子パン食ってる人に>>760 食いしん坊じゃん(笑)って言った。 ]
どうする?なにする? 恋バナ?
[ んで、ぎゃははって笑う。 ]
(803) 2020/06/17(Wed) 23時半頃
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つーかさぁ、明日閉じ込められたままだったら チョー暇になんねぇ? バスケかサッカーしよ〜!バレーでも可。
[ 勉強。の二文字は無かったので、 真面目な奴には怒られたかもしれない。
騒いでた割に、喜多仲郁斗はすぐ寝た。
夢でいつも通りみんなが死んでいても、 起きたらすぐ会えるから安心だなって 結構幸せな気持ちで、眠った。 ]*
(804) 2020/06/17(Wed) 23時半頃
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「礼には及ばないさ。
君が望むならどこまでも。 君が願うならいくらでも。
私と共に見た夢一つ一つが君の力になったなら 今度は君が、私を連れて行っておくれ」>>1:200
(825) 2020/06/18(Thu) 00時頃
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いっそ、連れてってくれたらな。 って、思っていました。ずっと。
(826) 2020/06/18(Thu) 00時頃
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[ 夢だったらダメですか。 死んじゃってるからダメですか。 妄想だったらダメですか。 嘘で、虚構だから、ダメなんですか。
ダメなんだろうなあ。 ……でもそれ、本当かなあ?
おれは、良いって思っちゃうけどね。 イヤなことばかりなんだもん、現実ってさ。 おれだけの意見で、申し訳ないね(笑) ]
(827) 2020/06/18(Thu) 00時頃
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[ 朝だ。と分かって、起き上がる。 硬い床。学校だ、だりーな。って思う。 ]
おっはぁ〜、みんなぁ……。
…………。 ………………ハア?
[ 郁斗が発した挨拶は誰にも届かなかった。 目の前にはもぬけの殻な毛布があるだけ。
置いていかれた?と疑うけれど、 あの面子がおれを置いていくか?って疑いを疑う。 疑問符を浮かべながら、喜多仲郁斗は起きた。 ]
(828) 2020/06/18(Thu) 00時頃
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[ 起きて、購買のパンを食べながら 校舎を歩いてみる。確かに広くなってる。
1階と2階をぐるりとまわり終わったとき 段々と嫌な予感が強まってきた。静かだ。
喜多仲郁斗は走り出す。校舎をまわる。 クラスメイト、誰一人見つかりません。 誰も居ない。居ない。居ない。
夏美。に似たマネキンすら、居なくなっていた。 ]
(829) 2020/06/18(Thu) 00時頃
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[ あーちゃんが居なくなって。 友達も居なくなって。
誰も居なくなってしまった世界は 一体どこなんだろう。夢か、現実か。 そのどちらかでもないのか。 ]
(830) 2020/06/18(Thu) 00時頃
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[ 校舎全部を探し終わっても、 誰一人としてこの世界には居なかった。
喜多仲郁斗は舞台の袖で息切れしながら 昨日みたいにしゃがみ込んでいる。 手を引っ張ってくれる人は居ない。 つーか、誰も居ない。
誰も居ない。誰も居ない。誰も居ない。 一人は嫌いです。昔みたいで。 ]
(831) 2020/06/18(Thu) 00時頃
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だから、いっくんは呟きました。
(832) 2020/06/18(Thu) 00時頃
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たすけて、あーちゃん。
(833) 2020/06/18(Thu) 00時頃
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[ ぽた。と雫が落ちる音がする。 ]
(834) 2020/06/18(Thu) 00時頃
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[ しゃがみ込み、狭くなった視界の端。 まるく出来た水たまりと共に。 いつの間にか、それは居た。 ]
(835) 2020/06/18(Thu) 00時頃
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[ まず、何処か懐かしさも覚える河川独特の臭いと 胃の中のものを吐き出してしまいそうになる 嗅いだことも無いような酷い臭いが鼻につく。
小さな子供の足。のように、見える。恐らくは。
おおよそ、肌。と呼べるはずの部分は淡い青藍色をして 浸食された様に、暗い赤褐色が斑に浮かんでいる。 ぶよぶよと浮いた皮が所々剥がれ中を覗かせ すっかり膨れ上がってしまったのだろう、 無理やり詰め込んだみたいにして靴に収まっていた。
それが、目の前の、水たまりの中に立っている。 ]
(836) 2020/06/18(Thu) 00時頃
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[ あーちゃんだ。と、いっくんには分かる。 ]
(837) 2020/06/18(Thu) 00時頃
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[ というか、擦り切れ薄汚れて穴の開いた運動靴が 疑いようもなく、あーちゃんのものだった。
あーちゃんは確かにこの靴を履いていた。 今、目の前の光景を目にして思い出した。
すっかり記憶から消えていたっていうのに。
呼吸が苦しくなる。心臓のあたりが痛い。 ]
(838) 2020/06/18(Thu) 00時頃
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[ ぽた。と雫が落ちる音がする。 ]
(839) 2020/06/18(Thu) 00時頃
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[ がちがちと歯が、それ以上に身体が震えている。 寒い。と思った。身体が動かなくなった。
水たまりに落ちる水滴の音が、 まるで自分を責め立てているかのように聞こえる。 ]
お、おれ、 なんも悪くねーもん…、
[ 怯えるみたいに耳を塞ぐ。いや、怯えていた。 自分の荒い息遣いが鮮明に響く。 耳を塞いでも水の音が聞こえる。 溺れるみたいに視界がにじむ。 目を瞑った。音がさらに大きくなる。 ]
(840) 2020/06/18(Thu) 00時頃
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「だいじょうぶだよ、いっくん」
(841) 2020/06/18(Thu) 00時頃
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「だいじょうぶだよ、いっくん」 「だいじょうぶだよ、いっくん」 「だいじょうぶだよ、いっくん」 「だいじょうぶだよ、いっくん」 「だいじょうぶだよ、いっくん」 「だいじょうぶだよ、いっくん」 「だいじょうぶだよ、いっくん」 「だいじょうぶだよ、いっくん」 「だいじょうぶだよ、いっくん」 「だいじょうぶだよ、いっくん」 「だいじょうぶだよ、いっくん」 「だいじょうぶだよ、いっくん」 「だいじょうぶだよ、いっくん」 「だいじょうぶだよ、いっくん」 「だいじょうぶだよ、いっくん」 「だいじょうぶだよ、いっくん」 「だいじょうぶだよ、いっくん」 「だいじょうぶだよ、いっくん」 「だいじょうぶだよ、いっくん」 「だいじょうぶだよ、いっくん」 「だいじょうぶだよ、いっくん」 「だいじょうぶだよ、いっくん」 「だいじょうぶだよ、いっくん」 「だいじょうぶだよ、いっくん」
(842) 2020/06/18(Thu) 00時頃
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[ あはは(笑) 笑えねー(笑) ]
(843) 2020/06/18(Thu) 00時頃
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三度目のチャイムが鳴ります。
(844) 2020/06/18(Thu) 00時頃
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[ 舞台の袖。隠れるように、それはある。
誰かがその場所に近づこうとするのなら、 ビー玉が1つコロコロと転がってきて、 君の足先に当たり、コツン。と止まるだろう。
透明な影を落とすビー玉は仄かに甘い匂いがする。 転がってきた方向へ足を進めようとすれば、 すぐにだって投げ出された足が見える。 ]
(845) 2020/06/18(Thu) 00時頃
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[ それが誰か。っていう問題を解決するのは、 きっと君たちにとって容易いはずだ。
片目を隠した髪型であるとか、あるいは身長か、 傍に転がったスマートフォンでも答えになる。
そして少しだけ近づけば、 首がぽきりと折れてしまっていることが それをこの世界から亡くした原因だってこと。
それの首や、手首や、足首に、 折るみたいに。押さえつけるみたいに。 いくつもの、ちいさな手の形の痣があること。
たぶん、きっと、分かるだろうね。
ほら、 ]
(846) 2020/06/18(Thu) 00時頃
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[ 喜多仲郁斗の死体が足元に横たわっている。 ]**
(847) 2020/06/18(Thu) 00時頃
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