278 冷たい校舎村8
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── 現在:病院内 ──
[ 震える手に、心乃の手のひらが重なる。>>+41 生きた人間の体温に触れて またすこし、胸が軽くなる。 ]
幸せになること……。
[ 紫織にとっての幸せ。 いちクラスメイトの幸せについてなんて 考えたことがなくって戸惑う。
彼女は一体なにを幸せに思っていたのだろう。 それを奪われたから死を選んだのだろうか。 取り戻すためには、何が必要なのか。 ]
(112) sa13ichi 2020/06/24(Wed) 23時頃
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[ どうか、あの冷たい校舎に残った友人が 彼女になにかを与えられますように。 ]
(113) sa13ichi 2020/06/24(Wed) 23時頃
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[ 自分を元気づけるために笑ったのに その笑みを好きだ。と言われた。>>43
あまりにも不意で、郁斗はきょとんとする。 その後にまた笑った。嬉しくて。 ]
紫織さんもそうかなぁ? じゃあおれ、笑っていよーっと。
[ いつか誰かを指導した時みたいに 人差し指でほっぺを引き上げる。 ]
(114) sa13ichi 2020/06/24(Wed) 23時頃
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……ありがとーね、元気づけてくれて。 おれもいつも優しい心乃ちゃんが好きだよ。
[ あ、変な意味じゃなくて(笑) でも、フツーにちょー好きだよ。 優しくあろうとして優しいしてくれる心乃が。
今隣に座ってくれたのが心乃でよかった。 って、郁斗は思ってた。 ]
(115) sa13ichi 2020/06/24(Wed) 23時頃
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[ そんなころだっただろうか。 唐突に、声を掛けれられる。 見れば気だるげな顔をした担任が居た。 ]
ハア!?なんでいんの!
[ こっちの台詞だ。って、軽く頭を叩かれる。
「いったー!暴力反対!暴力反対!」って ひとしきり騒いだあとに、 いつもよりラフな格好の担任を見上げた。 ]
(116) sa13ichi 2020/06/24(Wed) 23時頃
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[ とりあえず落ち着いたから、 お前たちは一旦帰れ。って、ソイツは言う。 ]
(117) sa13ichi 2020/06/24(Wed) 23時頃
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……え、ええ。それどーゆー意味。 どっち?おれ喜んでいい方? 若ちゃんこんな時まで言葉足りないのやめて…。
[ でも、まあ、半分答えは分かってた。 受け持っている生徒が死んでしまった。 なんて表情は、していなかった。
真夜中だからかいつも以上に顔死んでるけど。 ] …ねー…マジ?ほんと?嘘ついてない…? 紫織さん、助かった……?
(118) sa13ichi 2020/06/24(Wed) 23時頃
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やったあああああああ!! あーーー!マジでよかったああぁ…!! おれ、…おれ皆に知らせてくる!!
[ 勢いよく万歳。の勢いのまま立ち上がる。 まず心乃ちゃんにハグ。 ついでに若ちゃんにもハグ。…嫌な顔するな!
そしてそのまま、郁斗は走り出した。 喜多仲郁斗は笑ってた。ちゃんと、心から。 ]*
(119) sa13ichi 2020/06/24(Wed) 23時頃
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── 現在:病院内 ──
チョー気をつける! あっヤベー!怒られそ!! 若ちゃん代わりに怒られといて!
[ 静かな病院の中は音が響くらしい。 郁斗の大声はかなり遠くまで聞こえたらしく パタパタと看護師の足音が聞こえる。
心乃に大きく手を振りながら>>161 その安心した顔に笑い掛けて、走り出す。 ]
(210) sa13ichi 2020/06/25(Thu) 22時半頃
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[ やったなあ。よかったなあ。 目が覚めたら何を話そう。 紫織さんは何を話してくれるかな。
郁斗はすごくはやく走れている気がした。 まあ、そんなにかもしれない。
驚いたような、迷惑そうな顔をする看護師も 大して気にならない。 気にしろよ。って誰かは言うかもしれない。 ]
(211) sa13ichi 2020/06/25(Thu) 22時半頃
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[ って、思ってたら、本当に言われる。>>186 ]
あははっいっちーじゃん! チョーおはよ!あっ!!てかさぁ! 紫織さん!紫織さん、大丈夫だって!!
[ 礼一郎も走ってたし、笑ってたし、>>187 バカって言われてもウケる(笑)って感じ。
ぐるって腕が回ってきて、 郁斗もそれに寄りかかるから肩は組めるはずだ。
病院で走って笑って肩組んで、 どこからどう見ても間違いなくバカである。 ]
(212) sa13ichi 2020/06/25(Thu) 22時半頃
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紫織さんが元気ならおれも元気! ウェイウェーイ!
[ 元サッカー部めっちゃ走んじゃん(笑)
そのままどっかに走る礼一郎の姿に とりあえず郁斗はウェイウェイしておく。
あと何人に知らせればいいんだっけ? でも礼一郎はもう知っていたような?って、 疑問符を浮かべながらまた走り出そうとして。 ]
(213) sa13ichi 2020/06/25(Thu) 22時半頃
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あっ!たつみぃーん!!
[ 前方に見えた長身に気付いた。>>194 此方を見ていそうなクラスメイトに手を振る。 ]
おっはー!…おっはー?まあいいや! 紫織さん、紫織さんがさあ! 目覚め、てはねーわ! あぁえっとぉ?とりあえず大丈夫らしい!
(214) sa13ichi 2020/06/25(Thu) 22時半頃
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[ 軽く走ってそのまま体当たりでもしようとして 飲み物を持っていたのを見て、中止。 なんでって、自分にも飲み物かかるだろうから。
かわりにとりあえずサムズアップしとく。 ちょっとダサくね?
ちなみに説明が曖昧なのは おれの所為じゃなく若ちゃん先生のせいだから! って弁解もしておこう。 ]*
(215) sa13ichi 2020/06/25(Thu) 22時半頃
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── 現在:病院内 ──
あはっ!たつみんチョーウケる! サムズアップ似合わね〜あんどダセー!
[ 仏頂面に親指がぐっとあがってる。>>228
郁斗は感情のままに笑いながら スマホ、スマホ、って写真を撮ろうとして 身体をぺたぺたさわって探して。
あった。ってカメラを構えたら 幸俊がこっちに走ってきてた。 ]
(265) sa13ichi 2020/06/25(Thu) 23時半頃
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ハア!?えっ?なに!?コワッ! ぎゃッ!
[ 腕がまたぐるって回ってくる。 コイツら肩組むのチョー好きか(笑) って思ってたら、くすぐられて>>229 それどころじゃなくなった。 ]
あはっ、あはははっひいっ! ぎゃは!ほ、ほんとナニぃ!?あははっ!
(266) sa13ichi 2020/06/25(Thu) 23時半頃
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[ 上機嫌なところを擽られて、 郁斗はとりあえず笑うしかなくなった。
笑いながら、おれもマネキンになったんだ。 あとやっぱホラーになったか(笑)って思う。 ]
ごめ〜ん? でも不可抗力?的なぁ? あっ、ちょ再開しないでむりむり、あっはは!
[ いつもみたいに冷静な顔しつつも擽ってくるから ぺしぺしと腕を叩いて抗議しておく。 ]*
(267) sa13ichi 2020/06/25(Thu) 23時半頃
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── 現在:病院内 ──
[ 体験したおれもホラーだった(笑) って話は、まあしないんだけど。>>269
仕方ねえなーって言われて、ん?って思って クソ心配した。って言われて、笑った。
今日のたつみんはちょっとヘン。 悪い意味ではない。 ]
心配してくれたんだぁ、あははっ、 チョーありがと!マジ元気だけど!
[ 痣は残ったけど元気ではあるので 喜多仲郁斗はウソを吐いていないです。 ]
(284) sa13ichi 2020/06/26(Fri) 01時半頃
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[ パシャ。と音が聞こえて>>270 携帯依存症患者が聞き逃すわけがない。 ]
ハア?ちょっと今撮ったァ!? ぜってー超ブスじゃん!ひで…── って、ハア!?わら、わらってんじゃん!
[ 文句を言ってやろうとすれば 微笑んだ顔が見えた。夢かもしれない。
幸俊が生きててしかも笑ってるなんて 驚くくらい幸せな夢だろうけど。 ]
(285) sa13ichi 2020/06/26(Fri) 01時半頃
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[ 慌ててさっきから宙ぶらりんだった スマートフォンを構えなおして、 ]
エー!ちょっともう一回! もぉ〜一回今のやって!! たつみーん、ハイ、チーズ!いぇい!
[ 一緒にフレームに収まろうとするけれど 笑ってくれるか、どうだろうか。 ]
(286) sa13ichi 2020/06/26(Fri) 01時半頃
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…つかさぁゲームやんの〜? おれボコられるだけになんねえ? まあみんな居んなら行くけどォ…。
あ!!てゆーかさア、 結局バスケもサッカーもしてねーおれ! 体育館貸し切りのチャンスがぁ!
[ どちらにせよ、最終的にこう嘆いているだろう。 ]**
(287) sa13ichi 2020/06/26(Fri) 01時半頃
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── 現在:病院内 ──
ハア!?チョーやべー!! たつみんが笑ってんだけど! ヤベェ〜っ!家宝にしなきゃじゃん!
ええぇ、どーしよっ! クラスに見せてえけど勿体なくね!? やばあー…!
[ 小さな画面に写ったクラスメイトの笑顔を まるで信じられないものみたいに掲げる。 ]
(422) sa13ichi 2020/06/26(Fri) 23時頃
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[ 喜多仲郁斗っていうクラスメイトは 幸俊の悩みや苦しみを知らない。
けれど郁斗が思っているのと同じように 大事な友人と思ってくれるのなら、 君が笑える理由の一つになるなら十分だ。 ]
(423) sa13ichi 2020/06/26(Fri) 23時頃
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[ ……夢では何度も殺してごめんね(笑) ]
(424) sa13ichi 2020/06/26(Fri) 23時頃
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ウワ!超なめられてんですけどぉ! ぜってー片手でやれよ!マジボコす!!
[ ゲームなんか得意じゃないのだから 途中で飽きて、邪魔することに専念するのが 実のところ目に見えている。
でも、形だけでも参加しようとするのは こんなことがあっても 彼らと居るのが好きだからに過ぎない。
……こんなことがあったからこそ。 かもしれなかった。 ]
(425) sa13ichi 2020/06/26(Fri) 23時頃
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紫織さんが退院したらさア、 若ちゃんにお願いして 貸し切りにできね〜かなあ…? つーか、してもらうしかなくね!?
[ 多少無理言っても大丈夫。だと思ってる。
いち生徒が起こした事件に病院まで行って おれたちが起きる前から待ってた先生なら 頼み込めば行けるでしょ。って。 ]
(426) sa13ichi 2020/06/26(Fri) 23時頃
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[ 夜はもうだいぶ更けていて、 幸俊は病院を後にするって言った。
確かにな〜安心したら割とねみぃ。って、 彼が先生を見に行っているときに、 郁斗も電話を掛けた。
勿論兄は起きてた。超ウケる。
たぶん、弟とそのクラスメイトが心配で イライラしながらソワソワしてたんだろう。 安易に想像でき過ぎて、笑った。 ]
(427) sa13ichi 2020/06/26(Fri) 23時頃
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[ ぼんやりと透明なガラスの先、 見知った車が到着しないか眺めていれば 幸俊が来たので手を振る。>>301 おつー。って声を掛ける前に、 分かった。って正解を見つけた役者が 正解の作成を放棄した脚本家に声を掛けた。
すっかりと忘れてしまっていたけど 言われれば思い出す程度には 思い出としてしまわれていた話。 ]
(428) sa13ichi 2020/06/26(Fri) 23時頃
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……あははっ、おれも。 おれもそー思うよ!
[ 笑って、笑ってもらえると幸せ。>>302
きっとそれが正解なんだろうな。 テストには出ないけれど、 おれが丸をつけておくよ。 ]*
(429) sa13ichi 2020/06/26(Fri) 23時頃
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*:ねー 1:57 *:聞きたいんだけど 1:57
忍噛5巻好評発売中!:久しぶり! 1:58 忍噛5巻好評発売中!:急にどうしたw 1:58
*:ワタリさんとおれって 友達だよね?(´っ・ω・)っバンバン 2:10
忍噛5巻好評発売中!:えwそうじゃないかな? 2:15 忍噛5巻好評発売中!:何かあった? 2:17 忍噛5巻好評発売中!:私でよかったら話聞くよ 2:17
*:そっか 8:55 *:友達ならよかった 8:55
(852) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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── 少し先/家→町→ ──
[ いつも通り、学校に行く。って言って 郁斗が足を運ぶのは別の場所だった。
笑えるくらいに天気が良くて、 なんとなく、あの大雪を思い出す。
全くかすりもしない光景だし、 隣にはクラスメイトもいないし、 向かう先も校舎ではないのだけれど。
たぶん、それは勇気を出すためで 感傷を和らげるためでもあった。 ]
(853) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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[ 記憶力よくでゴメンね(笑) なんて、謝罪は一応しておこう。 心なんて一ミリも込めてはいない謝罪だ。
酔っぱらいの相手してる時って 冷静になりすぎて、郁斗の記憶は鮮明で。
だいたいの住所は覚えていた。 駅からタクシーから眺めていた光景を 辿るように歩けば、見つける。 ]
(854) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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[ 暗証番号式のオートロックって こういうときフツーに便利。 …って、言っていいか分からないけど。
喜多仲郁斗は何でもない顔で あの時教えてもらった数字を入力した。
頭の中で考えているのは、 家は鍵使うタイプでよかったなあとか でも鍵落としたら危ないよなあとか そういう、何でもないことだ。
そのままエレベーターに乗っていく。 ]
(855) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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[ 部屋番号もきちんと覚えちゃっていて 自分が優秀過ぎて、ちょっと笑う。
夜とは違って見える、太陽が射す廊下。 躊躇っていてもしょうがないので 遠慮なくインターホンを押した。
少しの間の後、扉の向こうに住んでる人が出て 何も言わずとも誰が来たか分かったらしい。
ガチャガチャとチェーンを外す音がして 驚いた顔でその人は扉を開ける。 いつもより化粧が薄かった。 ]
(856) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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久しぶりぃ、ワタリさん。
[ 喜多仲郁斗は、笑った。 ]
(857) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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お邪魔しま〜す。
[ 返事とか、聞いていなかった。 うろたえるワタリさんを無視して靴を脱ぐ。
止められたら面倒くさいなぁ。と思って 問答無用で上がり込んだのだけれど、 たぶんそれが悪かった。最悪だ。
鼻血をぼたぼたと流した“あーちゃん”が リビングのど真ん中で正座していた。 ]
(858) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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[ あーあー(笑)何でこうなるかな(笑) ]
(859) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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……ワタリさんってさあ、 ホント。けっこーおれのこと好きだよね。 今もさァ?昨日不穏な話したおれが来たから 急がなきゃって鍵開けてくれたじゃん。
[ 夢じゃない。夢じゃないんだよな。
ワタリさんがワンテンポ遅れて リビングに駆けこんでくる。何その顔(笑)
信じられないものを見てしまったような ひたすら困惑しているような表情を浮かべる。 ]
(860) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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友達。だもんね。おれたち。 ワタリさん、やさしーもん。
[ 一瞬だけ、驚いた顔をしたあとに 自分が負った怪我を隠すように 地面に這いつくばる子供を通り過ぎて、
郁斗はリビングの窓を開ける。 風が通り抜けて、片目が晒された。 ]
今日、チョー天気よくねぇ? マジ良かった〜人通りそこそこあって。
(861) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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[ ベランダに靴下で乗り込むので、 うわー。汚れたあ。サイアク!って思う。
嘆いててもこの話は終わらないので ただ茫然としているワタリさんを放って 郁斗はベランダの柵を乗り越えた。
柵をつかむ腕と、淵に僅かに乗った踵。 風が吹く。真下には花壇と歩道が見える。
ワタリさんの家は7階。そこそこ高い。 きっと、花壇のレンガの部分だとか 歩道のコンクリートに頭が落ちたら死ぬ。 郁斗は振り返って、ワタリさんに言う。 ]
(862) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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虐待やめてよ、ワタリさん。 その子と離れてよ。 じゃないとおれ、死んでやるから。 ここから飛び降りて死んでやる。
(863) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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[ 喜多仲郁斗は、笑っていた。 ]
(864) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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はやくしてよ、ワタリさん。 友達が目の前で死ぬところ、見たいの? 言っとくけど、マジ最悪だよ。 そんなん見たら、一生忘れらんないよ。
(865) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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[ 笑ってたけど、怒っている。 ]
(866) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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ウソじゃないよ。おれ超本気だし。
つーか、結構運動神経わりぃし 手ぇ滑って、フツーに死にそう。 ヤバーちょ〜ウケんだけど!
でもたぶん、そこそこ人居るし 万一おれがドジっちゃってもさあ、 何処から人落ちた?って話になれば
その子のこと見つかるよね、たぶん。
(867) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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あはは。
(868) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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……ねえ、なんで黙ってんの? …………しょーがないなあ。
(869) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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[ 片足を空中に、ぷらん。って放る。 ]
(870) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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おれ、死のっかな。
(871) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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[ 分かった、分かったから。って ワタリさんは泣いていた。何で?(笑) やめて、危ないから。こっち来て。 声を聞きながら、郁斗は下を眺めてる。 ]
じゃー先に電話して。 その子のこと、通報して。
[ 人が小さいなあ。空は青いなあ。 ワタリさんが涙ぐみながら電話で話してる間 外の景色をただ眺めていた。 ]
(872) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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[ 電話が終わって、郁斗はリビングに戻る。 開けっ放しの窓から吹く風が 暢気に花柄のカーテンを揺らしていた。
あーくん、窓から離れて。って、 びくびくしながらワタリさんが言う。 アンタに言われなくても離れるよ。
おぼつかない足取りで近づいてきて 郁斗の手を取って、壊れ物みたいに触った。 だ、大丈夫?怪我してない?って、言う。 ]
(873) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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他人の子供の心配はするのに 自分の子供の心配はしないんだ?(笑)
(874) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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[ 腹立たしく思います。許せそうにないです。
今も、だらだらと流れる血を押さえながら 恐る恐るこちらを伺う小さな子供よりも たぶん、郁斗の方が本気で心配なんだろう。
そういう所が、許せそうにないです。
子供を虐げながらのうのうと笑っていた貴方と 全てを知ってさえも夢の中で貴方の死体をみる 自分を含めて、全部の愚かしさを許したくない。
許してはいけないと思うんだ。 ]
(875) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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[ つーか、許す許さないの問題じゃないよね。 ]
(876) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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その子とアンタと旦那さんと、 その間だけの問題だとか、思った?
フツーにさぁ友達やってたおれも マジで迷惑被ってんだわ。
警察だとかが来なくなっても おれ、定期的に見に行くからね。 離れてるかとか、酷い目遭ってないかとか。
(877) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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言ったことなかったけどさあ、 てか言う機会なんて中々ないかあ。
まあ、ちょーフツーにトラウマなんだよね。 虐待。とか、そーゆーの?
つーかさ。 アンタの所為でいい夢見れなくなっちゃった。 もー、マジ最悪なんだけど。
(878) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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責任とってね、ワタリさん。
[ よろしくね(笑)って、 友達に向けないような目をしながら 喜多仲郁斗は笑ってる。 ]
(879) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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[ ……しばらくして、インターホンが鳴る。
来客の対応というか。事情聴取というか。 そういうものにワタリさんは手一杯で 郁斗と名前も知らないあーちゃんは 少し離れてそれを眺めている。
鼻血が止めるまで押さえていたから 郁斗のワイシャツは血まみれになっていた。 ]
(880) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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……別に、君のこと想って。 って訳じゃないから。分かってんだろうけど。
[ 話しかけても、隣のその子は無反応だった。 ]
マジ家庭崩壊って感じだし。 まあ、ゆーて、元々崩壊してたし。 なんだったら恨んでも良いから。 つーか、おれが許可することじゃないけど。
おれもワタリさん…君のおかーさんも、 自分の好きなことやっただけだよ。 超サイテーだけど。
(881) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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だからさぁ、君も自由に生きて。
……おれの言うとおりにするのヤダ? まあ、個人的なおれの願いってことで。
[ 後味は最悪だけど、それが現実ってものだ。
リビングのソファの色とかテレビの大きさとか そんな些細な一つ一つですら嫌いになって、 嫌いなものばっかな家で、膝を抱えてる。 ]
(882) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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[ …その後、郁斗は不問。帰れ。ってことになって 迎えに来た兄にこっぴどく怒られて (まずネットのやつと会うなって怒られたし 顔出すなってチョー怒られた、ウケる) 何年かぶりに家族会議も行われたんだけど、
マジでダセー話だから、秘密にしといて(笑) ]**
(883) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 03時頃
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── ゲーム大会 ──
[ 約束、というほど固くはないけれど そういう話はしていたのだし、 行かない理由なんて、無かった。
ゲームが苦手。っていうのは 理由になったかもしれないけれど。 ]
やべー!チョー家広いんだけど! つーか、すげー和風!ウケる! めちゃめちゃ映えんじゃん!!
[ …なんて、はしゃいでたのは一瞬で。 ]
(898) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 15時頃
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……マジ無理。
[ 相次ぐ敗北。そして激辛お菓子。>>559 ふてくされないわけがない。
辛いモノ、そこまで苦手ではないのだけれど 激辛は単純に痛いし、ちょっとつらい。
片手でやってもらっていい勝負だった。 っていう新事実も、 郁斗が床に転がる一因になっていた。 ]
(899) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 15時頃
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[ そんな中行われたカミングアウトに 郁斗はのっそり起き上がる。 二重人格?ちょー漫画なワードだった。
大人しそうな顔をした颯真に、 演技かな。って疑う。悪いけど。 でも幸俊が補足するし、冗談でもないらしい。
礼一郎が新たな面子に勝負を挑んで、 見事打ち負かすのを眺めていたのだけど。 ]
(900) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 15時頃
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[ それが見事に悶絶するのだから>>851 面白くって郁斗はゲラゲラ笑った。 ]
ぎゃははぁ!チョーウケんだけど! まこ…まこちん?あーいいや!
ソーマおもしれーね! ゆーてゲームうまくねえ? おれにも教えて〜!
[ 呼び方なんて些細なことで、 増えたクラスメイトに楽し気にしている。 ]*
(901) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 15時頃
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── パフェの話 ──
ハア!?ちょーーーー映えじゃん!
おれ一回頼んでみたかったんだよね! こーゆーでっかいパフェ? やばあ、めちゃめちゃ美味しそ〜っ!
[ 巨大パフェ。奢り。 そのワードに惹かれないわけがない。
パフェが来たらまず一回男子を止めて、 満足いくまで写真を撮る。撮るよね?
アイスが溶けるまでには撮影は終わるから なんとか我慢していてほしい。 ]
(961) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 20時半頃
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あまー!うまー!!
[ お供は透明なカップに入れられたローズティー。 洋菓子系にはやっぱ紅茶系じゃね? って、喜多仲郁斗はそう思ってる。
あーだのこーだのはしゃいでいた割に スプーンを持つ手が止まるのは早い。
なんてったって、小食なので。 ]
(962) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 20時半頃
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おれギブ!ごちそーさま〜! あとはみんなでよろー! あー美味しかったぁ〜。
[ そんなことを言うだけ言って、 スマホ片手に撮った写真を加工しながら のんびりとソファ席に沈んでいるだろう。 ]*
(963) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 20時半頃
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[ ←─ ←─ ]
(976) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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[ 皆の死体が足元に横たわっています。 ]
(977) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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あー!こんなとこに居たんだ! もぉほんと、どこに行ったのかと思った〜! マージーで久しぶり…ってか隣座ってい? あはは!あっ、やべいっちーにぶつかった。
(978) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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さっきもたつみん踏むところだったしさあ、 ちげーんだよ!体デカいのが悪くねぇ? おれ悪くねーもーん! しょーがない、しょーがない。
(979) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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なあ、あーちゃん。
(980) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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[ 3年8組の教室に、二人は座っていました。 ]
(981) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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今日はどこ行く?ここ居たら先生来るかな? まあ、こねーだろうケド!さっき死んでた(笑) おれが授業しちゃう?出来っかなあ? や、フツーに無理じゃん!あっはは……。
(982) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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……。 …………。…………。 んーとさあ、あのさあ…。
(983) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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…ねえ、あーちゃん。 そろそろ、そろそろさあ、 こんなの、終わりにしよっかあ…。
(984) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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夢なんか全部、おれの一人芝居だもんね(笑)
(985) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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[ チャイムも鳴らない校舎で呟きました。 ]
(986) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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そろそろ〜現実見なきゃな?的な? フツーにさあ、バイバイしなきゃって。 妄想に縋ってても、別に良くね?とか 思ってたんだけど。色々あってさ。
あーちゃんはあーちゃんじゃないから。
こうやって会ってくれるあーちゃんは おれが勝手に作り出したあーちゃんで、 好き勝手捏ね繰り回して、ツゴーよく? もう、とっくに死んじゃってるのにさ〜。
(987) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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…でも……でもさあ、 ケッコー、そんなの、浮かばれないよ。 本当のあーちゃんが可哀そうじゃん。
(988) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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あーあ!!でも、まあ、ゆーーて! おれもマジでちょー寂しいんだよ?
だって、おれの妄想とはいえさア、 もう10年以上の付き合いでぇ 人生の三分の一は寝てるって考えて、 ……マジで死ぬほど付き合い長くね?
そんな人と別れるとかきちぃよ〜。 …………やっぱ、お別れとかやめねえ〜?
(989) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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…なんつって(笑)
(990) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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ウソだよ、ちょーウソ! おれが始めた芝居なんだから、 おれがちゃんと終わらせなきゃ。ねーっ。
(991) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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…………最後だし、つまんねー話でもする?
(992) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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おれさあ、今でも考えるんだよね。
橋の上待ち合わせとか危なくね?とか、 おれが迎えに行けばよかったなーとか。
つーかさあ、…何で橋の上だったんだろ! もっといい場所あったんじゃね!?とか…。
(993) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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母ちゃんの言うこと聞いて、 あーちゃんと遊ぶのやめればよかったとか。 …そうしてれば、あの日あーちゃんは きっと橋の上になんて居なかったとか…っ、
…そもそも、……はあ、おれがさあ もーちょっとだけでもはやく着いてたら いつもみたいに公園に移動して… アイツとっ会うことなんてなくって、さあ、
(994) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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落ちた後だってさ、おれ、……、 もーちょっと身のこなし?が上手くて? あのおじさんの手から逃れ、られたとして、
…そうじゃなくても、うまく、いえてたら、 気い失うとか、そんな…こと、 して、してなかったらさあ……、
もしかしたら、…………もしかしたらって、 っ…ずっと、おれさあ、ずっと……。
(995) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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…………あははっ、 ごめーん。泣くの、やめるね。
(996) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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…………はー…あ、たのしー話、しよ。
んー…兄ちゃんの話でもするぅ? あーちゃんにとっては怖い兄ちゃんかもだけど アイツけっこー…しょーもないヤツだったよ。
血ぃ、繋がってないこと負い目に思って 中学とかさあ、兄貴が金出すから通わせろって チョーお坊ちゃん学校に入れられてさー、
マジ。そのために超ブラック企業で 体壊す寸前まで働いて〜バカじゃね?(笑)
(997) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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「そーゆーの、マジきもいんですけど」つったら 数年口聞かなかったりしたけど、今は仲良し!
だってさあ、おれ生まれる前から 母ちゃん父ちゃんと家族だったのに、 今更血だのなんだのって負い目に思うの フツーにきもくねえ?きもいよぉー。
……そーゆー感じで、なんかさあ。 びっくりするくらい、チョーふつーだよ。 おれだけ幸せになって、………ごめんね。
(998) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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なーんて謝っても、 こんなのおれの独り言なんだけどさ(笑)
(999) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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[ いつのまにか、黒板にスクリーンが降りていて 文化祭の劇が映し出されていました。 ]
(1000) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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あ、文化祭の劇だー。 これ、おれが書いたんだあ。
…あーちゃんのこととか、おれのこととか? 脚本にすることで消化出来たらって思ったけど マジフツーに全然ダメだった(笑)
まあさー、投影することでなんとかなるんなら 自殺する人なんてもっと少ねーよなア!
(1001) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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……でもさあ、良い思い出になったよ。
…………おれ、いまのクラスのひとたち、 チョー好きなんだぁ……………。
(1002) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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[ 茜色の射す教室で、 みんなの死体が転がった教室で、 いっくんとあーちゃんは スクリーンに映し出される劇を見ています。 ]
(1003) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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もし…、あーちゃんが生きてたら、 あーちゃんバカだから他校だろうなー。
んで、おれがあーちゃんの話したらさァ、 きっとみんな会いたいって言って、
高3のあーちゃんとか、フツーに謎だけど、 どんな性格でも心乃ちゃんが受け止めてくれて いっちーとたつみんに勉強見てもらってさ、 はやみんに化粧教わったりして? それか、ワダツミちゃんと語り合うのかなあ。
ホント、みんなに会ってほしかったなー。 マジで、ぜってー楽しかったよ。
(1004) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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……つーか、おれが会いたかった(笑)
(1005) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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[ 教室が赤く染まっていきます。 いっくんは椅子をよせて、 あーちゃんに寄りかかりました。 ]
(1006) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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あ、見て。夕陽ちょーきれー。 …あ!てかこれ、おれの記憶の再現かなあ。 文化祭の準備ですげー綺麗な夕陽の日あってさ、
まだ女装してたレイくんが写真撮ってて、 ズーミンがその隣で笑ってて、 したら身ぃ乗り出したソーマ落ちそうになって、 ナツミがギャーって叫んだら若ちゃん来てさ、
おれ、友達いっぱいできたなあ。
(1007) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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ほんと、すげー綺麗だね。
ずっと見てたい景色って、 きっと、こーゆーのを言うんだろーね。
ねえ、おれ、ずっと見てたい。
(1008) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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……でも、もう朝になるから起きるかあ。
(1009) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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[ ぱちん。って音が鳴った気がしました。 気のせいかもしれないけれど。
隣にいたはずのあーちゃんが消えて、 寄りかかっていたいっくんの身体は 椅子に、床に、倒れて行って。
そのまま通り抜けて、落ちていきます。 ]
(1010) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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……おれ、大丈夫だよ。
(1011) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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[ みんなの死体もいつの間にか消えていて、 天井も消えていったみたいです。
一瞬で夜になった空には 星がきらきらと輝いていました。 ]
(1012) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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きっと、大丈夫。
(1013) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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[ たぶん、もうあーちゃんには会えません。 夢の中で会うことはないでしょう。
でもきっと、その代わりに、 次に夢を見る時には、 死体じゃない友達がいっくんを迎えてくれる。
そんな予感がして、だから、 きっと、大丈夫です。 あーちゃんが居なくても、いっくんは大丈夫。 ]
(1014) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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いっくんは思います。 もし、天国が空の上にあるのなら それはすごく、すごくいいな。
川に落ちて死んじゃったあーちゃんが、 苦しくて辛くて悲しくて嫌な思いをした場所から とっても遠い場所にあるから、いいな。
いつか、自分が死んでしまう時が来たら、 夜空を渡る電車に乗る時は、迎えに来てほしいな。 ……そんな話だったっけ?違ったかも(笑) まあ、いいや。って、いっくんは思います。
(1015) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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いつか、まで。おれ、生きていくよ。
(1016) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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めでたし、めでたし
(1017) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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[ ─→ ─→ ]
(1018) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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[ 目覚まし時計が鳴って、郁斗は目覚める。
どうやら随分長く鳴っていたらしい。 兄が壁をドンと叩いていて、 むしろそっちの音で目覚めたのかもしれない。
見た夢の内容は覚えてなかった。 なんだか、悲しい夢を見た気がする。 でもなんだか、優しい夢だった気がする。
とりあえず、いい夢だったのは確かで 喜多仲郁斗は、目を細めて笑った。 ]*
(1019) sa13ichi 2020/06/28(Sun) 21時半頃
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TO:紫織さん ------------------------------------ おかえり〜_(:3 」∠)_
ちょーお寝坊じゃん! ------------------------------------
(1086) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 00時頃
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── 少し先:お見舞い ──
[ 病院ってマジでチョー静かだな。って、 その日、喜多仲郁斗は思っていた。 ]
おはよぉ、紫織さん。 元気して…なかったかぁ! そりゃそーじゃん!ウケる!
あっ!つーか、見て見て! じゃーん!がおー!! これぇ!チョーかわいくね?
[ お見舞い品はライオンの顔のケーキ。 自分の分も合わせて、二個。 あ、ホールケーキじゃなくて、 ちっちゃいやつだよ、ちゃんと(笑) ]
(1087) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 00時頃
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[ ケーキ、食べていいって言われてただろうか。 まあ、ダメなようだったら 持って帰って家族にあげるだけだ。
食べれたとしても、持って帰るとしても、 どっちにしても、ずかずかと上がり込んで ベッド近くの椅子に図々しく座った。 ]
病院って暇じゃねえ? なんか漫画とか持ってくる〜? ゆーて、もー退院だっけ。
(1088) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 00時頃
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[ クラスの誰かが言っていたような気もする。 記憶を掘り起こすけど、 正確かどうかは分からなかった。 ]
……そーいやさ、 なんでもしてくれるって言ったよね。
だったらちょっとだけ、 おれの話聞いてほしいんだけど。
[ 足をぶらぶらさせながら、郁斗は話し出す。 ]
(1089) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 00時頃
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おれさあ、ずっと都合良い夢見てて。 …あ、夢って夜寝てみる夢ね!
まー、そーゆー自分にとって良い夢見てた。 現実では叶わないことがおきて、 代償も支払った気になって、 おれの思い通りにできる世界なんだよね。
マジ楽しくってさ、しんどくもあるんだけど、 見るのやめられなくって。あはは!
(1090) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 00時頃
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でもさあ、紫織さんが作った世界の中じゃ なんもうまくいかなくって。 ナツミなんか…マネキンになっちゃうし? マジ怖くて苦しい目にも合うし?
ゆーて、そんなん、当たり前じゃん。
だっておれの夢じゃないから。 紫織さんだって、おれのこと そんな深く知らねーもん。
(1091) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 00時頃
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おれの世界じゃない夢はさ〜、 おれのウソで塗り固めた世界とは違ってて、 これが現実なんだな。って思った。てゆーか。
なんかさー、すげー目が覚めたんだぁ。 あっ、チョーいい意味で!
あの世界の、あの校舎の中。 紫織さんにとって自分で作った夢の、 ウソで虚構の世界だったかもだけど、 おれにとってはけっこう、本当の世界だったよ。
(1092) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 00時頃
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だから、 おれに本当のこと教えてくれて、 ありがとー。って。
…あはは、なんか照れんね!
[ 喜多仲郁斗は笑っていた。
もう、夢の中でしばらく 死体の紫織は出てきていなかった。 ]*
(1093) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 00時頃
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[ ─→ 現実 ─→ ]
(1360) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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── 未来:大学 ──
…ん〜〜ねみいぃ……。 うー……講義終わったぁ…? あーだる…。 次の教室まで連れてってー……。
[ のっそり。なんて言葉が似合う。 たぶん、いまの郁斗には。
早くしろ。置いてくよー。って言いながら、 何人かの友達が後頭部をぺしぺし叩いて 次の教室に向かっていく。
痛い!サイテー!って郁斗は喚いた。 ]
(1361) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ 引っ張って。って手を投げだせば、 寝起きの郁斗を待ってくれていた 面倒見のいい奴が引っ張るのだけれど。
手があっつい!ジメジメする!ヤダ! ってそれすらも文句を言う。 ]
つーかさあ!オマエらが潰れるから おれが世話してチョー眠いんじゃん!!
センパイの手前置いて帰れねェし! てかセンパイの相手もおれしたし!! だりぃ!フツーにありえねーから! 順番に昼奢れよマジで!
(1362) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ 郁斗の叫びに、友達のみんなは ごめんね。って申し訳なさそうにしたり 酒強い奴の宿命ってヤツだよ。って笑ったり 金欠だから無理でーす。って言ったりする。
ふざけんな。って郁斗は数歩走って トロトロした歩みの集団に突撃した。 ]
次からはぜってー置いてくから!
[ ぎゃん!って怒って、あはは!って笑う。 窓から吹くぬるい風が郁斗の髪を撫でる。 ]
(1363) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ 大学からの友達の死体は見たこと無い。
喜多仲郁斗は、 十二年間友達の死体と一緒だった郁斗は、 それがなんだか寂しいような 時折、苦しいような気持ちになるけれど。
きっと良いことなんだって思いたい。 思いたいから、思っている。 ]
(1364) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ ─→ 講義後 ─→ ]
(1365) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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ハア?合ってっし! マルだよマル〜!! まだ教えてねぇのに超すげーじゃん!
[ 郁斗の目の前には 小さくてまんまるな頭がある。
間違えた?って伺うようにこちらを一度見て、 今は照れたように一心にプリントに向かう その小さな頭をわしゃわしゃと撫でる。 ]
(1366) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ こんなに賢くてかわいいこどもを どうしてキッチンの下に隠せるんだろう。
友達だったひとのことを思い出す。 今でもワタリさんとはたまに会う。
何していますか。変なことしてませんか。 定型染みた、確認みたいな言葉を吐く。
郁斗はワタリさんに会うと毎回 自分がどんなに喋るのがへたくそで、 心が冷たくて、憎しみを飼っていて、 笑顔が錆びた人間なんだと思い知る。 ]
(1367) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ ごめんなさい。も、 ありがとう。も、 泣いている顔も、 腹が立って仕方がなかった。
ワタリさんに殴りかからなかった自分を 喫茶店から出た郁斗は自分で褒める。 誰にも話せないし、チョー褒めとく。 ]
(1368) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ 会わない方が良いのかもしれない。 実際、警察には会うな。って禁止された。 ワタリさんにも、子供にも。
でも施設っつー現場の管理は緩いし、 警察だってチョー忙しいし。 会いたいから会った。別にいいじゃん。
ただ。
消した方が良いかな。なんて請うから、 別にいいんじゃない。って無視したけど、 彼女のSNSが、何もなかったみたいな顔で 更新されるたびに、死んでしまえと思う。 ]
(1369) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ ……楽しい話に戻ろうぜ(笑) ]
(1370) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ 学校にも行ってないみたいだったあの子に 勉強を教えさせてください。
って、預けられた施設を調べた郁斗は (超ストーカーみたいだったよ、おれ) 頼み込んで、まあ、なんとかこぎつけた。 ]
ん〜?そこはさあ、…そーそー。 分かってんじゃん! おまえ賢い子だなあ、ランラン!
[ 名前も知らないあーちゃん。改め蘭君。 あの時は髪が伸びていて分からなかったけど、 フツーに男の子だった。びっくりした(笑) ]
(1371) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ 蘭だけではなくて、 ほかの子の勉強も見てあげたりもする。
なんか知らねーけどよく来るヤツ。って 認識になった郁斗は、結構馴染んだ。
……基本的なノリが、 子供たちと一緒だったからかもしれない。 ]
(1372) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ ─→ ボランティア後 ─→ ]
(1373) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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そーそー!それでさあ、 おれチョー大変だったんだよ? 吐くヤツいるしぃ寝るヤツいるしぃ ちょっと泣きそーだったもん!マジで!!
(1374) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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あ!そーいえば、この前の試験! おれすげー良い評価貰っちゃったァ!! まじ徹夜明けで頭働いてなかったけど! ここで念じてたからかもしんねえ!
(1375) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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あと、ランランが今日賢くって〜。 なんかさあ、自主的に自習?してたらしぃの! おれが寝不足だったからって! やべ〜!すげー感動したんだけど〜!
(1376) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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んー……今日はそんくらい?かな。 ね、あーちゃん。
(1377) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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──……。
[ 合わせた手を解いて、郁斗は目を開けた。 綺麗にされている石の塊がある。
その下にあーちゃんは横たわっている。
石の眠る、いくつもの骨のなかの ひとつがあーちゃんのものだった。 ]
(1378) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ ぼんやりと佇んでいたら、 郁斗君、そろそろ時間じゃない?って、 最早顔見知りの管理者に声をかけられる。
スマートフォンの画面を見て、 郁斗はぎゃっ。と短い声を上げた。 ]
やべー! フツーに遅刻すんじゃん! バイバイ!また来るー!
[ 郁斗は手を振って、走りだす。 ]
(1379) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ ─→ お墓参り後 ─→ ]
(1380) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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FROM:喜多仲郁斗 ------------------------------------ ひさしぶりに 花火大会みたいーーー
フツーに平日だけど 集まれる奴一緒に行こ〜? ------------------------------------
(1381) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ 河川の、がたがたした地面を蹴る。
待ち合わせしているひとはきっと複数で、 集団で待ってくれているから たぶん、すぐに見つけることが出来る。 ]
あははっ!やべー! セーフ?セーフじゃん?
[ なんて、間に合ってなくても郁斗は笑う。 ]
(1382) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
|
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ごめんってばあ。 あ、見て!ラムネ買ってきた! めちゃめちゃ夏じゃね?てか遅れたの、 これがチョー重いせいなんだって!
なんでこんなん買ってきた…って、 だってさあ、チョー楽しくね? 青春?みたいな? つーか酒弱い奴多いしぃ〜。
(1383) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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|
[ 何処で見ようか。って話になって 綺麗に見れる穴場があるよ。って話になって それが、聞き覚えのある橋の名前だったから 郁斗はたぶん、一瞬息の仕方を忘れた。 ]
(1384) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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それに、おれ、友達とさあ ここでラムネ飲むの、夢だったんだぁ。
(1385) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ でも、生きているから、 次の瞬間には息をしていた。 ]
(1386) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ やがて、大きな音と共に 夜空に光が咲き始める。
久しぶり。かもしれない旧友たちと 橋の上で郁斗は、それを眺めている。 怖くはなかった。寂しくもなかった。 ]
(1387) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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やべー!すげーキレー! おれ、ずっと見てたいなー。
(1388) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ きっと、そう思えるものは これからも、これからも沢山あって。
それを見るためには、たぶん 今まで以上に苦しい思いや辛い思いも、 知らなくていい事を知って泣いたりも、 するのかもしれないのだけれど。
喜多仲郁斗は笑っている。 楽しくて、幸せだから笑っている。 だから彼の人生は、これからも ]
(1389) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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[ ─→ つづく。 ─→ ]**
(1390) sa13ichi 2020/06/29(Mon) 23時半頃
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