160 東京村
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― 新宿・夜 ―
[>>2:282 夜の内にワタヌキは『あいり』と連絡をとろうとした。『あいり』の携帯電話に、知らない番号からの着信がある。]
(2) 2015/06/05(Fri) 09時頃
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[電話越しに、いがらっぽい男の声が聞こえてくる。>>5 声は落ち着いている……というよりも、細い煙が風のない中を漂うように、抑揚が少なく無気力げだった。顔を見ながら喋る時よりも顕著に。 時折笑うことはあるのだが表情が伴っているか分からないような笑い声をしていた。]
や〜あ、あいりちゃん。 『元気』ぃ? ワタヌキです。
(6) 2015/06/05(Fri) 10時半頃
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ごめん、電話が遅くなっちゃったねえ…… 長風呂で、おじさん、すっかり清潔そのものだよ。 外で排気ガスを浴びてるのがもったいないくらい。
ねえ。寧生君から連絡あったあ?
いい男はこういう時のアクティブさが違うよね。 一目惚れだって。 そう聞いたらおじさん断れなかったんだ。
……はは。 うそうそ。
(7) 2015/06/05(Fri) 10時半頃
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『香港小吃』に行くなら 直接やり取りして貰えたら便利だよね。
特典ってやつ……きみも、おれたちの一員だもん。 平等に権利がある……。
ルールは『ミサ』が終わったら教えるよ。 彼から電話がもしあったら、きいてあげてね。
(8) 2015/06/05(Fri) 11時頃
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そうそう……迎えに行こうと思ってたんだけど 『あいりちゃん』のツイッターアカウント、 すこし騒ぎになったよね。 怒ってるわけじゃないんだよ。 不安がりはじめてる人がいる。 それでおじさん、少し忙しくなるから。 待ち合わせ……いや、迎えに行くのは、 もう少し先にさせてくれるかな。
『あんた』の名前、もう一度聞かせてくれる? おれは『あんた』が好きになっちゃったから、 改めて一度きかせて欲しいんだよ。
(11) 2015/06/05(Fri) 11時頃
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……オーケーオーケー。 ひなこちゃんだね。 おれは別に『どっちでもよかった』んだけど 名乗る側には『そうなる覚悟』が要るからね。
あいりちゃんが手に入れようとした『さんかく』と おれたちの事を教えるには ひなこちゃんにも『さんかく』になって貰うしかない。 だから預けておくけど…… 勇気が出ないなら『さんかく』は 切って捨てておいた方がいい。 そういう生き方もあるからね。
全ての民は救いを得ることができる。 おじさんたちは、怒らない。 ……さ。名前も教えてもらったし、今夜は一度切るよ。 もう遅いからね。おやすみ、ひなこちゃん。
(14) 2015/06/05(Fri) 12時頃
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― 新宿・夜 ―
[『さかしたひなこ』との電話を切った。
――地上の全ての民が聖なるものに近づくことができる。 ――救いを得ることができる。
皆が皆。この街で何をする何人も。
『日ユ同祖論』
日本人とユダヤ人は共通の先祖を持つ兄弟民族であるという説。主に日本人とユダヤ人によって提唱されている、古くからある都市伝説だ。**]
(16) 2015/06/05(Fri) 12時半頃
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― 早朝・新宿 ―
[回収前の張り裂けそうにパンパンのゴミ袋と、実際張り裂けてしまって転がり出たゴミ。そしてゴミの上だから乗せても平気と口を括ったゴミ袋の上から乗せられた通行人のゴミ。それらをカラスが悠々とモーニングとして楽しみ、ネズミが年中排水であたたかな巣に戻る。
ゴミ袋からでた水気か、カップやペットボトルからこぼれた水か、誰かの小便かも判別できない水溜り。 歯糞を絡めたガムは地面にへばりついている。 朝まで楽しんだ誰かのたぷたぷしたゲロと乾きかけのゲロと乾いたゲロ。色も様々。白黄茶オレンジ。 栄養満点のゴミを食べて巨大に肥った虫達。 美味しいところを全部なくした吸い殻。雑居ビルと雑居ビルの間の半分腐った使用済みタオル。
活気ある時間の残りカスと大量の排気で白く霞がかった朝。 醜汚と爽やかさが同居したこの光景に、ワタヌキは幸福を感じる。 愛を、人のぬくもりを、風情を、息づかいを感じる。 ひいては美しいとも感じているのだろうが、その言葉を用いようという感性には育ってこなかった。 『5時まで』の店舗が終わり、長い明日に備えようとしている。客達は追い出されている。]
(17) 2015/06/05(Fri) 16時半頃
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[深夜は『ミサ』の前に不安な気持ちになってしまったブラザー&シスター達に会いに行った。 今は朝が来たので開いている喫茶店で朝の街を眺めながら取るに足らない用事を済ませている。
穏やかに談笑している相手は知り合いだ。また外国人。彼には朝刊を読む習慣がある。彼の読む新聞を彼のペースで横目に見ているが、『大平あいりちゃん』のバラバラ死体が交差点で発見された記事はない。
この人には『さかさ風船』の不要な携帯電話をまっさらピカピカにしてから買い取って貰った。 結局、『さかさ風船』の携帯電話には『アイリス』の行方を気にする人はいても、さかさ風船のことを気にする者は誰もおらず電話もかかってこなかった。 良好な交友関係ともいえる。放っておいてくれる・気づかないでくれる。 これら二つは必要な人には必要な優しさだ。
まだ始発も動き始めない。 JR山手線で男女が線路に落ちた……とされて、都心の交通網が、またぐちゃぐちゃになるまで、まだ暫し。**]
(18) 2015/06/05(Fri) 16時半頃
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― 早朝・新宿 ―
[山手線にて人身事故。]
……あらら。
[困ったな、という調子で呟いた。 池袋に用があったからだ。 流石に幾らか待てば動くだろう。 インドの『お友達』を見送って、喫茶店で余計にゆっくりする。 人身事故についてを携帯で調べてみると、『男女が線路に落ちた』が『死体はない』とある。 地上という世間ではそれを事故というのか。]
(35) 2015/06/05(Fri) 20時頃
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[ホームにいた全員で、同じ夢を見た、貴重な体験。 想像する。 都会の忙しい暮らしの中に降って湧いた浮遊感。 「とろりたりららん」と電車が来た事を告げるまるい薄紫の芯をした音色が波紋を描きながらかさなりあう。 スローモーションで電車が入ってくる。 繊細な視覚と聴覚で聞く、人の営みという音楽。 そのなかの言い争う声。望まれていない声。 誰かが言う。 『言い争いをしている男女は消えた』 いざこざは消えてしまったよ。 人の目は赤くなってる時ほどよく見える。 皆見た。 『本当だ』 いざこざをしていた男女のノイズが『視界』から消え、電車が車両の数だけ長く大きな拍手をする! きいきいという電車の金属めいた歓声と同時に、スロー、もっとスロー、よりスローになって、ゆらぎながら電車がすわりこむ。 音が止む。皆同じ夢から目が覚める。
ぐるぐる回り続けるリーフの色をした電車を40分も止めたのは、平和への望み。そういう事でどうだろう。]
(36) 2015/06/05(Fri) 20時半頃
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[おや、と思う。
近くの席に『知った顔』がやってきた。>>39 特技といえることはそれほどないが、人の顔を覚える事だけは昔から得意だ。 忘れていた試しがない。 代わりに名前はからっきしだが。
ずっとそんな風にがんばっているんだな。 ありがちだが、立派になって。
こういう事は、都会ではたまにあることだ。 ただし、向こう側から気づかれることはそうそう無い。 当然だ。もう『笠井』という人間は居ない。 居なくした。
一方的に知ってはいても、『正真正銘の他人』だ。 今じゃ、最高にキモチのイイふかふかの花穂を摘むから『ワタヌキ』さんなんだ。 いや『四月一日』でワタヌキだったかな。まぁどちらでもいい。 そして向こうも気づくまい。――気づくまい?]
(40) 2015/06/05(Fri) 21時頃
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[――驚いた。]
(41) 2015/06/05(Fri) 21時頃
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[ホームレス風の男は、珍しいものを見たような顔をしてから、スーツを着込んだ男に、
悪戯をするように、――にや。 と笑った。
それから、それが気のせいであるかのように、しれっと席を立ち、レジへ向かう。釣り銭も受け取らない。 店からさっさと出ていく気だ。 ――もう電車は動いているはずだ。 >>39]
(43) 2015/06/05(Fri) 21時頃
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[『笠井』という人間の人生はとっくの昔に終わっている。
だから、いつでも、こうして『知った顔』を見つけても、知らないふりをする。 してきた。そしてそれで回っていた。 向こう側は、『知った顔』だと気づくこともない。 気づかれたことがない。
それで回る程度の人生だったのだ。人間だったのだ。 『さかさ風船』の携帯電話とそう変わらない。 闘争の世界から離れたくなる人間なんて、得てしてそういうものだ。 敗者は記憶に残らない。
本当に、極稀に『もしかして』で誰かの記憶に引っかかる瞬間がある。 けれど今しがたの喫茶店のスーツの男も、目があったとして。この顔でにやりと笑ってみせたとして。 きつねに摘まれた位の驚きで、また今日の日常に、明日の日常に、皆無事に戻っていく。
家に帰って、居るかどうかも知らないが、たとえば妻に『昔の先輩に似たホームレスを見つけた』程度の話をしてみてくれてもいいだろう。言葉に出すことでスッキリして、記憶から離れていけるだろう。
――それで十分。十二分。 忘れて貰える位が、丁度いいのだから。]
(49) 2015/06/05(Fri) 22時頃
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[喫茶店を出た。 通りをぺたぺたとサンダルで歩く。 革靴を履いた靴底で忙しく道を歩く――そういうのは、『なかったこと』になっている。 足元のマンホールが帰りを待って、穴からひゅうひゅう鼻歌を歌っている。
やはりどうにも昨日から『変な日』が続いているらしい。 こんな風に『知った顔』と目があうとは。]
(50) 2015/06/05(Fri) 22時頃
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― 池袋 ―
[『さんかく』はあちこちに居る。 なにも新宿周辺だけに居るわけではない。 ワタヌキも新宿の喫茶店で見知った顔で懐かしい思いをしたあと、『さんかく』の日常に戻った。 葛飾区の喫茶店パール近くで、『あいりちゃん』と待ち合わせをした『さんかく』とは、今日池袋で待ち合わせた。 『ひなこちゃん』が『あいりちゃん』ではないと連絡をくれたのも彼だ。
インド産のインディーカ。鼻をくすぐる未知の果物。未知なくせしていつかどこかで食べたよな懐かしい甘い果汁の風味と甘いにおい。体にかかる重力の確かさ。まるで柔らかい布が乗っているかのような地球のおもみ。『まんなか』へ向けてたゆたうように吸い込まれていくリラックス。 そういうハイを楽しむことのできる、温厚な青年だ。]
(53) 2015/06/05(Fri) 22時頃
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― 池袋駅→目白方面 ―
[あいりとの連絡の経緯と、その時の様子を改めて聞き直すことにする。まだ日が高い。よって公園をチョイスして、ホームレスにまぎれて話を聞くことにする。 ……が、池袋西口公園は三箇所の交番により『三角』で囲まれ、東口の池袋駅東口交番は見るだけで過呼吸になりそうだ。少し距離があるが、南池袋一丁目公園を選んだ。
話を聞きながら、震える手をときにはとってやる。 筋肉が意識していないのに緊張でヒクつく太ももと膝に手をおいてやる。 息がしづらい背中がギクシャクするのを撫でてやる。 別に悪い妄想の世界にいるわけではない。 そうでなくても、この位はよくあることだ。 不安になりやすい状態にはあるだろうが。]
(56) 2015/06/05(Fri) 22時半頃
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[電話で話を聞くのを諦めた理由は、『身振り手振りと表情を見ながらでないと』と感じることが多かったからだ。とどのつまり相手がラリッて話になりそうにないので介抱しながらが早いと判断した。]
……なーるほどねぇ……。 ……たまに居るんだよねぇ。
[話をきいて、ワタヌキは煙たい声で納得をする。 ――『大平あいりちゃん』は、つまり、都市伝説を頼りに近づいてきたのだ。]
(57) 2015/06/05(Fri) 22時半頃
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― 目白 ―
[ワタヌキは参ったな、という様子で頭を掻く。
『さんかく』の青年が自宅に昼夜逆転の眠りにつきに帰ったのを見送り、そのまま目白方面へ進む。 空いているラーメン屋を見つけてそこへ入る。
風呂に入ったのは昨日の夜ごろ。着替えて丸一日もまだ経過していない。 どろどろに酔っ払っていた一昨日までとは様子が違うはずであり、喫茶店にも入れている。 『お断り』とされることもさすがにあるまい。]
(66) 2015/06/05(Fri) 23時頃
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― 目白 ラーメン屋『たまらん屋』>>22 ―
[そこは、『たまらん屋』という名のラーメン屋だった。
のんびりした雰囲気の顔の店主が、首に赤い手ぬぐいを巻いていた。店に人が入っていないせいか、店主は店に入った時は携帯電話を触っていた。 ……人の縁とは奇妙なもの。 その店主の携帯電話と、朝見たあの働き者の顔とがつながっているなど、考えられようわけもない。
エスニック風の衣類に身を包んだ男は、椅子の一つに腰掛けた。 少し困ったような表情で、上の空に携帯電話にじっと視線を落としてから、はたと気づいたように『何か頼まなければな』とメニューを見ていた。]
(67) 2015/06/05(Fri) 23時頃
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― 目白 ラーメン屋『たまらん屋』>>77 ―
あぁー……、じゃあオススメの。
[今はどれでも良かったので、メニューにでかでかと「オススメ」と書いてあるものを選んで頼んだ直後。 店に人が入ってきた。 見た顔だ。比較的新しい記憶。 どこだったかなと記憶を探る。]
あっ。
[声をあげる。分かってスッキリする。 『香港小吃』に居た女性客。 セットで思い出すのは眼鏡の青年。 仲よさげに話し込んでいたのが印象深い。 これは、『ワタヌキ』としての出来事だ。 だから、赤い胡乱な目を出来る限り愛想良さそうにニコニコさせて、挨拶をした。 眼鏡の青年の友人や恋人であるのなら、ぜひお礼を改めて伝えたい。奇人変人の類と扱われることに恥ずかしさや不利益を感じる人生は、とうに終えていたのだから。]
(86) 2015/06/06(Sat) 00時頃
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ごめんねぇ、 いきなり声かけちゃってぇ。
昨日の昼、香港小吃ってお店でご飯食べてなかった?
[女性客は、当り障りなく、穏やかに対応してくれる。 素晴らしい入浴の効果である。]
いやあわからなくても無理ないんだ。 おじさん店から追い出されちゃったもんだから。
(96) 2015/06/06(Sat) 00時半頃
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[昼時なのに空いてる店だなとは思っていたが、入店時、本当に客が来る可能性を考えて過ごして居なかったらしく、声をひっくり返しながら迎えてくれた『たまらん屋』の店主には笑わせられた。 二人目の客の頃にはすっかり声を落ち着けて、きびきびと注文をこなしてくれている。 それも嬉しそうに。気持ちのいいことである。]
そうそう!女子高生と居た! いやぁ〜迷惑だったあ〜〜?ごめんごめん!
[心なしか強まった警戒と、言い淀みぶりに、一応『謝る』という選択肢を選ぶが笑ってしまっている。]
まさかあんなに自分がクサいと思わなくって。 いやそれはどうでもいいんだ、よくない?よくないか。
友達? 一緒にご飯食べてたぁ……あの眼鏡のー。
おれ、追い出され際豚まん貰ったのね。 お礼言っておいてくれない?
(103) 2015/06/06(Sat) 01時頃
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あっ、どおもお。
[ラーメンを受け取って礼を言う。>>102 『中華料理屋で』『女子高生と居て』『追い出された』『しかもあまりのクサさに追い出された』『しかもなぜか追い出され際豚まんを貰った』エスニック風タンクトップにサルエルパンツにピアスまでつけた赤緑黄のラスタターバンもどきをつけたおじさんは、充血気味の目で、しかもあやしい手元で、割り箸を一本取った。 そして上手に割れなかった。]
(104) 2015/06/06(Sat) 01時頃
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[思えば女子高生の目の前で糞もした。 それに関して何か言おうとしたが「それはいいんです」と言われたので言わなかった。 たまらん屋がたまらん事になる前に話が変わって平穏無事なことである。]
あっ、ごめんねぇ、どちらかというと彼っ…… あー。 先輩ね。
そうそう、551! いやぁ美味しかったよぉ。 知り合いと分けたんだけど大喜びしてくれたからね。 ほら、貰った時に言いたいありがとうと、 食べた時に言いたいありがとうは違うじゃない?
いやあ親切なお嬢さんだな〜〜〜。 喜んでたって言っておいてね〜〜。
(110) 2015/06/06(Sat) 01時半頃
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[店主がたまらず吹き出した。]
あ 笑ってる。 たまらん屋ってね……なるほどねぇ。
そうなのおれ。 まあ女子高生には投げられてないけど。 おいしい中華料理屋を紹介しに 女子高生つれていったらおれのあまりの臭さに 無理立入禁止って言われて追い出された上 知らない関西人に豚まん投げられたのよ〜〜。 で持って帰って温めて食べたら美味しかったのよ〜〜。
あ、お兄さんのラーメンも美味しいよ。
(112) 2015/06/06(Sat) 01時半頃
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[一度口を休めてラーメンに向かい合う。 五感が開いた状態で食べる食事は美味い。 ワタヌキはもしかすると『ふつうにおいしい』ではなく、『めちゃくちゃ美味しい』たまらん麺を食べているかもしれない。 湯気をあびながらラーメンを啜る。 咀嚼しながら頷き、飲み込んでから]
んー んーんー! ウン。
寧生君? あ、もしかしてお嬢さん彼と仲いい? 彼愛想いいからなァ〜〜
(113) 2015/06/06(Sat) 01時半頃
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いいよぉ。 新宿にある店で香港小吃。
[へっへと掠れた咳のような笑い。 店主は癖でスマホを触ってしまうところが何か若々しい。 ワタヌキにとっては細かいことだが、人によっては「えっ」と思う客も居なくはないだろう。]
漢字四文字で ホンコンに、「ちいさい」に「どもる」、かな。 探してごらん。
[それほどスマホに慣れ親しんでるのなら、とそのように紹介した。]
(117) 2015/06/06(Sat) 02時半頃
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[アンバランスな箸でラーメンを食べ続けてふと手が止まる。コップから水がなくなっていた。 ワタヌキは、ピッチャーに痩せた腕を伸ばし、取っ手を持ち上げた。]
……っ!?
[ピッチャーを持ち上げて、思わぬところから出てきた顔に、ワタヌキは声もなく急にぎくりとする。取り落としこそしなかったが、水が跳ねて、ピッチャーから少し零れた。]
……、……… ……? ………………んん……? ……………
[ピッチャーを持ったまま、出てきた顔に怪訝そうに、目を凝らすように眉根を寄せて顔を近づける。 シール、のようだった。くっついた男たち。壁に貼られているという意味ではない。顔同士がくっついている。互いどこか窮屈そうに眉を寄せて目を閉じている。]
四つ子だ……
[双子だ。**]
(120) 2015/06/06(Sat) 03時頃
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[新宿から池袋。池袋から目白。 傍目にやっていたことといえば、
『電車で池袋に向かう。』 『公園で元気なさげな青年の背を慰めるように撫でてやりながら幾らかの時間、話をきいていた』 『携帯を触りながら、やや重い足取りで目白に向かう』 『忙しくなさげなラーメン屋に入る』 『ラーメン屋で知った顔を見て陽気に話をする』
知り合いに会った直後であるが>>44、当然、ワタヌキには後ろを気にする必要を感じなかった。 ワタヌキには、あのスーツを着た働き者の頭の中に『追いかける』という案が持ち上がった事など、発想する余地もなかった。>>54]
(141) 2015/06/06(Sat) 12時半頃
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[忙しくやっているようだ。それで十分。 負け犬相手に暇をこいてる時間はないぜ。 戦う気があるんだろう。仕事の時間だぜ。
ありがとう。ひとつすっきりした。 『笠井』の残したもので、足を引っ張った。苦労させた。 それはなかった。 いや、仮にあったとして、それは彼にとって取り返しのつかない困難にはなることは無かった。
そう思える立派さだ。 そしてそれは彼の努力の上に立つものだ。 『笠井』には『後腐れ』はなかったと思えたよ。]
(142) 2015/06/06(Sat) 12時半頃
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[『笠井』と『彼』は、先輩と後輩という間柄だ。 『彼』が入社したての頃、暫く一緒に働いた。 笠井は出し惜しみせず、彼が持てる分、渡せるものは全て渡したつもりだ。 消える時くらい、争いなく放っておいて貰えるよう。 せめて恨みや怒りは持たれないよう。 さよならだけで済むように。いらだちの無いように。 そう決めて、笠井の最期は極力丁寧に、慎重に生きた。
思えば。 笠井は彼を、墓標の代わりにしてしまったとも言える。
人と何か分け合う事に昔から小さな幸福を感じるたちだ。 幸せな最期だったといえる。]
(143) 2015/06/06(Sat) 12時半頃
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[笠井の墓標は少しは身を守る術になれたかい。 教えてくれなくていい。 今は穏やかな暮らしがある。
地上の全ての民は聖なるものに近づくことができる。 救いを得ることができる。 子供の頃、大久保のホームレスに聞いた言葉だ。 おれの王国。おれたちの王国。 世界一凪いだ国。 誰もが闘争を忘れて平穏を味わう。 白内障を患ったパンダが穏やかに微笑むことのできる世界。 地球のまんなか。 金は王国に必要不可欠だったが、おかげで金はあったんだ。 『起業する』なんて話が出ていたくらいには。>>54 **]
(144) 2015/06/06(Sat) 12時半頃
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ワタヌキは、『たまらん屋』でラーメンを食っている。**
2015/06/06(Sat) 12時半頃
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― 目白 ラーメン屋『たまらん屋』 ―
張くん。ああそう。 彼結構お客さんとお喋りするし、 話に出たから友達かと思った。
[馴れ馴れしいオッサンは、生返事に慣れているようだった。>>181]
おじさんなんか一度会ったら友達で 毎日会ったらブラザーだよ。 でも、女の子はそのへんちゃんとした方がいいもんね。
(189) 2015/06/06(Sat) 22時半頃
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[そんな話を交わしたのも先ほどのこと。 今はピッチャーをそろそろと机に置きながら、突然目の前に現れた力士シールを見ている。 女性客が、ワタヌキが呟いた一言を怪訝そうに繰り返す。]
……ん? ちがう……?
[ワタヌキの見るカウンターに貼られた顔は延々つばを飲み込み苦しそうに二重あごを揺らしている。シールの色は白と紫の間で明滅し、顔を延々分裂させ続けているので、正確な数がわからない。]
……おじさん乱視がひどくてね。
(191) 2015/06/06(Sat) 22時半頃
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[そして更にもうひとり来店。 視線を向ける。『香港小吃』を思い出す。 551のように強い印象を持つ取っ掛かりがあるわけではないが、おそらく。 ワタヌキは強烈な違和感を感じる事となった。 明確に感じる。『妙』だ。 相手が自分に『気づいている』ようなので、軽く頭を下げ、愛想としてへらへらはしておく。
『ただ空いていたという理由で店に辿り着いた自分』と、551の彼の隣にいた『お嬢さん』が会う事に対しても、『すごい偶然』が既に発生している。それも『同じ街・新宿』の店ではなく『目白』である。 店主の挙動から察するに、はっきり言ってしまうのも心苦しいが、おそらく『たいして流行っていない店』だ。]
(192) 2015/06/06(Sat) 22時半頃
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[そこに重ねて。 同日にあの場に居た者が此処にいる事が、違和感でなくて、何だろう。
何か繋がりがあるはずだ。そう思うしかない。 『たまたま』で理屈をつけるのは、もう難しい。
仮に『たまたま』『星のめぐりあわせ』『偶然』『運命』……それら中身のからっぽな何かだったとしても、こういう時は気をつけるに越したことはない。]
(194) 2015/06/06(Sat) 22時半頃
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若いのに知ってる? ヒッピーの人とかそっちの人だと思ってくれればいい。 レゲエも大好きだけど。
[どちらも肯定の為頷き『Irie』と、しみじみいがらっぽい声で続ける。やはり何人か不明。>>196]
そうそう。細かい手仕事。
[腕につけたアクセサリー類を見せてそう言った。]
……これ流行ってる? おじさんびっくりしちゃった。 お嬢さんびっくりしないんだね。
(203) 2015/06/06(Sat) 23時頃
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ワタヌキは、力士シールを左手で指さした。
2015/06/06(Sat) 23時半頃
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[>>205 軽く頭を下げた時に眼鏡の女の子は、当たり障りのない会話を持ちかけてきていた。]
偶然だねえ。 うん。君も中華好きなの? ここ、穴場のラーメン屋だったりする?
(212) 2015/06/06(Sat) 23時半頃
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[残り僅かな麺を片付け、箸を置く。 一度落ち着いて『大平あいりちゃん』が『さんかく』に辿り着いた経緯を確かめようと思って店に入ったので、ここから流行っていない店で少しゆっくりさせて貰うことこそ、ワタヌキの最初の入店の目的だ。 携帯電話をとり画面に視線を落としながら、最初の女性客に返事をする。>>206]
あぁそっか、教科書。 飽きてジェントルマンになる人もいれば、 いまだにそんな暮らしが好きな人もいるよねぇ。 お花畑で集落作ってさ…… 紹介する? うそうそ。全然知り合いじゃない。
[露店を出しているのか、という質問にも頷く。]
『高円寺』にお店があってね。露店もやるよ。
(223) 2015/06/07(Sun) 00時頃
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……? シールにおいかけられてるの? おいかけてるの? ストーカー?
[ひえー、と声をあげる。>>208]
(230) 2015/06/07(Sun) 00時頃
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[先ほどから携帯に何か打ち込んでいる。 急な連絡があったのかもしれない。 それからはたと頭をあげる。 たまらん屋のチラシに関しては、『知らない』と首を振る。 中華好きの眼鏡の子には、なるほどねと首を縦にふった。 眼鏡の子に質問をする。]
このへんに住んでるの?
(251) 2015/06/07(Sun) 00時半頃
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気持ち悪いね。 シールもそうだけど。最近、色々。
[『アイリス』『アイリス』『アイリス』 なるほど繋がりの一つはここだ。]
高円寺さんか。奇遇。愛着ある街だし嬉しいよ。何か。 ……悪戯だとは思うけど、……
[ざらざら声が、抑揚少なく言う。 陽気さは、いつのまにかに失せていた。]
『追いかける』って 相手が『追いかけなきゃいけない』理由になり得るんだ。 本当に気をつけた方がいい。
……さて。 ごちそうさま。
[携帯ばかり見ていたのは急用だったのか、箸をおいて立ち上がる。]
(259) 2015/06/07(Sun) 01時頃
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[店主に、店に行ってみたいと言われると>>240]
雨の日においで。露店をやってるんだ。 女子高生と友達になれるお守りも、 シールを貼られないお守りも、 アイリスさんが見つかるお守りも売ってるよ。 おじさん『4月1日』でワタヌキっていうんだけどね。
[ワタヌキは千円札で、余計に払う。]
急いでるから、お釣りはいいや。美味しかったよ。
(262) 2015/06/07(Sun) 01時頃
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[店の出入口で、慣れた様子で電話番号を押しながら、高円寺という女性に返すことには]
あ。 またきてさんかく。
お店ね。
[と付け加えて、店を早歩きに出ていった。]
(265) 2015/06/07(Sun) 01時頃
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[香港小吃に電話をかける。]
……もしもし。
バイトの寧生君はきてませんか? ……、…… あ、すみません。 よろしくおねがいします。 かけ直しますので。
(266) 2015/06/07(Sun) 01時頃
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[『さかしたひなこ』に電話をかける。 コール音を聞きながら、ワタヌキは駅に引き返していった。**]
(267) 2015/06/07(Sun) 01時半頃
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