272 【R18RP】十一月と、蝶が奏でる前奏曲
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― 1日目:夜 ―
[歯みがきとトイレを済ませて 寝支度を整える時間は 先程の行動を思い返す猶予でもあり。 すべて終える頃には眠気は綺麗に消えていた。
夜のテンションてすごい。怖い。
まだ身長は抜けてないと思ってたのに 簡単に抱きしめられてしまった。 鼻先をくすぐった髪からはいい匂いがしたし、 意図的に受け止めた体は軽く感じた。]
(19) 2019/11/07(Thu) 22時頃
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[嫌だったかな。 けど何も言われなかったし。 そういうの菜摘ははっきりしそうだし。 でも不意打ちみたいなものだったしな……。
さっさと置いて出てきちゃったから>>1:327 確認のために半ば恐々と覗くと リビングの電気は完全に消えていた。 ちゃんと部屋に戻ったみたいだ。
よかった。ちょっと今は どんな顔したらいいかわかんないんで。]
(20) 2019/11/07(Thu) 22時頃
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[自分のベッドに潜り込んで 眠気がやってくるのをじっと待つ。
うっかりするとふわふわもこもこの パジャマの感触を思い出してしまうから、 菜摘の見た夢について考えよう。
姉ちゃんが遠くに離れるってどんなだろう。 遠くの大学を受験するとか、 地球の裏側に海外留学するとか?
それで菜摘が弱ったりするかな。 このご時勢、インターネットだってあるのに。
連絡が取れなくなったら? たとえば、カケオチしたりとか。
天然気味だけど突飛な行動することがあるから 姉ちゃんならやりかねないし。]
(21) 2019/11/07(Thu) 22時頃
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[それか、行方不明になるとか。
もしくは――たとえでも、これは考えたくないな。]
(22) 2019/11/07(Thu) 22時頃
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[けどさぁ。そしたら、それこそ。 夢の中の俺は菜摘のそばにいるもんじゃねぇの。
わっかんねぇのと寝返りをうつ。
菜摘が見た夢の話だから 俺が考えたところで納得のいく答えを 出せるわけがないんだけどさ。]
(23) 2019/11/07(Thu) 22時頃
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[ああ、でも。 姉ちゃんがいなくなったとして、 俺がまだ菜摘の傍にいて。
けど菜摘は姉ちゃんのことしか見えてなくて 俺のことを見てくれないのは。]
さびしいかも、しれないなぁ。
[子供かよと溜息を吐いて布団を被った。 そろそろ真面目に寝ないと、本格的にやばい。*]
(24) 2019/11/07(Thu) 22時半頃
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― 朝 ―
[起きたのはきっと俺が一番遅かった。 出発時刻は決めてないから 遅刻って言われても言い訳は効くけど。たぶん。]
おはよー
[やっぱりというか寝不足気味で。 部屋に落ちてたジーンズにパーカーに着替えて リビングに行ったら、姉ちゃんと菜摘はもういたかな。
その服装じゃだめって言った!と 挨拶直後にダメ出ししてくる姉ちゃんは元気だ。 1人で早々に熟睡してたもんな。
菜摘はちゃんと寝れただろうかと 視線を向けてみるけれど。*]
(25) 2019/11/07(Thu) 22時半頃
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[もともと今日のモール行きは、 姉ちゃんが他の誰かと行く振りをして それをダシにして俺が菜摘を誘う計画だった。
その提案をする前に菜摘から誘われたから>>1:10 計画は頓挫したものだと思って 姉ちゃん指定の服は着なかったんだけど、 まだ計画は続くらしい。]
(35) 2019/11/07(Thu) 23時半頃
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[でも、計画としてもう無理じゃね? 特に当初のまま進んでいたらと考えると恐ろしい。
だって見てくれ。 視線が合わない。会話が続かない。>>28
今だって逃げるように 片付けを手伝いに行ってしまった。>>29
別に完全に無視されているわけじゃなくて、 菜摘を見ていると時々視線が合うから 向こうもこっちを見てはいるんだ。
……絶対、昨日のアレが原因だよなぁ。]
(36) 2019/11/07(Thu) 23時半頃
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[もちろん姉ちゃんが気付いてないはずがなくて、 菜摘が流しの方に引っ込んだのを見るや 肘で俺を横からつついてきた。
食べにくいからやめてほしい。 先に寝た姉ちゃんが悪いんだろ。]
…………別に。
[昨日と同じ質問をされると>>1:98 今度は昨日みたいに即答はできなかった。 だって心当たりしかない。
心当たりはなくもない、ともごもご呟けば 姉ちゃんの笑みが輝くから、 トーストを詰め込んで俺はその場を逃げ出した。 洗いざらい吐かされるのは御免だ。]
(37) 2019/11/07(Thu) 23時半頃
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[先に部屋に戻った手前、 着替えないわけにもいかない。
気に入りのパーカーを脱いで 指定されてたシャツとセーターを被る。
その間も考えるのは あまり喋れなかったひとりのことで。
昨夜に似た状況にはなったけど 視線が合うのなら 気まずいとか恥ずかしいとか そういう理由かなって想像もつけられる。
思い当たる節がある分、気は楽だった。 もしかしてな希望だって ちょっとくらい持ってもいいよな?]
(38) 2019/11/07(Thu) 23時半頃
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[シャツのボタンを掛け違えていると 全部終わってから気付いてやり直していたら 俺が出るのが一番最後になってた。
母さんに呼び止められて 昼食代を受け取ったりしてたのもある。]
悪い、バスまだ間に合う?
[靴の踵を踏みながら 玄関に出るともう2人は待っていて。
菜摘が俺をやけに驚いた様子で見てくるから 何か変なとこでもあるのかと 視線は最初にズボンのチャックに向かった。 うん。ちゃんと閉まってる。]
(39) 2019/11/07(Thu) 23時半頃
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寝癖でもついてる?
[姉ちゃんに聞いても にやにやしたままで答えてくれない。
首を傾げたまま腕時計を見て、 バスの時間がやばいって気付いたら 行こうぜって先頭を切った。
駅からモールまでの道中、 前の席に並んで座った姉ちゃんと菜摘が 何を話していたのか俺には聞こえないけど。
姉ちゃんがやけにいきいきしてたから 菜摘を生贄にした気分でちょっと申し訳なかった。
でも自分から隣に座ってたし。 俺としてはどっちが隣になっても 別ベクトルでそれぞれ大変だっただろうから この席は譲れなかったよな。]
(40) 2019/11/07(Thu) 23時半頃
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[席の隙間から 白くて丸い髪飾りが見える。>>34]
…………
[そこから連想できるものといえば 今の俺には昨日のパジャマしかなかった。
視線を白いぼんぼんから引き剥がして スマホで今日のモールの確認を始めてみたけど、 寝るまでの反芻は止められなかった。
バスを降りる頃には俺の方が 今更だけど視線を合わせられなくなってたけど、 女性2名の買い物に引きずり回されれば そのうち元に戻るはず。**]
(41) 2019/11/08(Fri) 00時頃
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[女子同士なら気兼ねなしに 手をつないだりできるんだよな。>>44
バスを降りて合流した2人を見て 羨ましく思う気持ちがないわけじゃないけど、 俺はそれを口にできる立場ではない。
昨日も今日もその事実は変わらず、 違うのは俺の心持ちというか。
昨日までは遠い目標を眺めているようで 特に何も思わなかったのに、 今日は悔しさみたいなのを感じるのは きっとあの一時が影響している。]
(126) 2019/11/08(Fri) 21時半頃
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[思い出すと平静を保てなくて けど不意に思い出してしまうしで 俺の視線は大層不審だったに違いない。
菜摘が俺の方を見ていたのなら 露骨に逸らしてるってすぐ分かるくらい。]
(127) 2019/11/08(Fri) 21時半頃
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べつにいいけどっ。
[菜摘から話しかけられて 半分声が裏返ったのが恥ずかしい。
俺が菜摘のことを好きなのは前からで、 それでも普通に話せていた。 ……今までどうやって話してたっけ?
「今まで」を思い出そうとしながら あそこの店だろって言って歩き出す俺は 後ろで菜摘がどんな表情をして 何を考えていたか全然察してなかったんだ。>>45]
(128) 2019/11/08(Fri) 21時半頃
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[俺の心中を知ってか知らずか ――たぶん知っててもおかまいなしで、 姉ちゃんは楽しそうに試着する服を選んでいる。
プレゼント計画、覚えてるか? 今日のメインは姉ちゃんの服じゃないんだぞ。 来週に当日が迫ってるんだからな??
すぐ傍に菜摘がいるから 声に出して指摘できないのがもどかしい。
そして女性服しかない店内で 付き添いの俺は身の置き所がないから 姉ちゃんの意見番してる菜摘の近くに立つ。
菜摘は着たりしないんだろうか。 笑ってるから楽しんでるみたいだけど。>>47
ついじっと見ていたら ばっちり視線が合ってしまった。]
(129) 2019/11/08(Fri) 21時半頃
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[反射で目を逸らしそうになって、 けどここで逸らすのは もっとおかしいだろって踏みとどまると、 あのね、と菜摘が声をかけてきた。
なんだろうって聞き逃さないように注意して。
たぶん俺はその時口を開けて、 とても間抜けな顔をしていたに違いない。>>48]
……そ、うかな。
(130) 2019/11/08(Fri) 21時半頃
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[試合の応援では何度か。 でも日常で言われたことはなくて、 というか言う機会がそうそうないだろ。
姉ちゃんの選んだ格好のことかな。 でも、今日の俺って言った。
じわじわ首から熱が上がってきて 空調が効いているはずの店内なのに暑い。
顔を伏せてしまった菜摘も 言ってから照れてるのか耳が赤くて、 それが余計に俺の顔を赤くさせていく。]
……こういう恰好のが好き?
[顔は前に向けて、 でも視線は菜摘に向けたまま訊いた。]
(131) 2019/11/08(Fri) 21時半頃
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[何を訊いているのか俺はって思わなくもないけど。 外出前に服装を気にする人達の気持ちが ちょっとわかった気がする。]
菜摘は服、見ねぇの?
[姉ちゃんに意見を言ってはいるけど 自分に当てたりしてないから。
姉ちゃんが好んで選ぶ店の服は 菜摘の好みとは違うのかもしれないけど、 似合うと思うんだよな。
特に今日はふわふわした髪飾りをつけてて ちょっと雰囲気変えてるし。
別にこの店に限る必要はないんだけど 菜摘が服を選ぶのも見てみたいなって、そんな気分。*]
(132) 2019/11/08(Fri) 21時半頃
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[煩くなってきた心臓を ゆっくり呼吸することで宥めたりして めいっぱい取り繕っていた平静は 菜摘の一言で綺麗さっぱりぶち壊された。
頑なに下を向いていた顔が 急に、勢いよくあがったから>>139 驚いて横を向いた俺の視界に菜摘の赤い顔が>>140]
(153) 2019/11/08(Fri) 23時頃
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[……え、あの、菜摘さん?
俺は服のことを訊いたつもりで、 その返答としても全然おかしくはない。
おかしくもないけど その言い回しって俺がどんな服を着てても
す、好きって……取れてもしまうんだけど……?
微動だにできない俺の前で たぶん俺よりてんぱっている菜摘が 俺の解釈の補強をしてくれているわけだが。>>141
一応、リップサービスってセンもあったんだ。 それこそ調子のいい菜摘だったら 「大和は男前だしどんな格好でも好きだよっ」とか 言いそうだろ。男前の部分は盛ったけど。
でもこの慌てようは違わないか?]
(154) 2019/11/08(Fri) 23時頃
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[そういや菜摘、隠しごと下手だよな。 昨日も夢のこと隠そうとしててもぼろぼろだったし。
心臓というか胃というか そのあたりがむずむずしてきた。
しゃがみこんだ菜摘の旋毛を見下ろしながら にやけそうになる口元を必死に堪える。
なんだよ。 昨日まで全然普通だったのに。 てんぱって、取り繕おうとして墓穴掘って、 まるで俺のこと―― ]
(155) 2019/11/08(Fri) 23時頃
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[さて、ここで問題です。
ここはどこでしょうか。
――セール中のショッピングモールの店内です。
そこで男女が顔を赤くしているのを見かけたら あなたならどうしますか。
ー―間違いなく、どんな形であれ、見ます。]
(156) 2019/11/08(Fri) 23時頃
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ちょっと外の空気吸いに行こうぜ!
[周囲の視線に気付いてしまった俺は さっきまでと違う意味でも顔が熱くなって、 菜摘の腕を取って出口に走った。
腕を引っ張る形になった菜摘には悪いけど 1人で置いていくのはもっと駄目だと思ったから。
そこの試着室のカーテンから 顔を半分だけ出して笑ってる姉ちゃんは いいからとっとと服を決めて買って出てこい!]
はー…… あ、悪い。痛くなかった、か……
[外の空気が気持ちいい。 店の脇で息を吐いて、結構強く引いた腕を痛めてないか 訊こうと思って慌てて離した。]
(157) 2019/11/08(Fri) 23時頃
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あのさ、菜摘。 さっきの、どんな格好でも。ってやつ。
[言いかけて、外の空気で冷えた頭が ストップをかけてくる。
他の男とかにも言ったりしてねぇ?とか。 どういうつもりで言ったの?とか。
どう訊くのが正解か分からなくなって 自惚れと混じってぐるぐる喉の奥で固まって。]
……あんまりそういうこと言うと 俺、調子に乗るぞ?
[茶化すにしては、声は真面目すぎたかも。*]
(158) 2019/11/08(Fri) 23時頃
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[店内で浴びていた視線に 菜摘は気付いていないようだった。 その方が心の平穏を保てるだろうから 気付かないままでいてほしい。
離した手は背中に隠れてしまって>>161 赤くなっていないか確認することもできない。
それを残念だと感じるのは 幼馴染の距離感としておかしい、のか。 でも原因は俺だし。 ……境界がよく分からなくなってきたぞ。
俺は深呼吸してる間に 気を取り直そうとしているのか 菜摘も首を振っていて>>162 白い飾りが髪の上でぽわぽわと跳ねていた。]
(174) 2019/11/09(Sat) 00時半頃
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[伝わんねぇよなぁぁぁ!!>>163
でもまぁ俺の言い方が 逃げ道作ってるも同然だったから 菜摘に責任を押し付けるのはだめだよな。
ガラス越しに店内を一瞬見て、 首を傾げている菜摘に視線を戻す。
これもある意味逃げではあるんだけど。 今を逃すと、次はいつになるか分からない。
というより今の状態から 昨日までのような接し方ができるのか この先の俺に自信がありません。]
調子に乗るっていうのは……
(175) 2019/11/09(Sat) 00時半頃
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[どうにも緊張して 目線は横に逸れてしまうんだけど、]
菜摘が俺のことを 弟じゃなくて、イチ男子として 見てくれてるのかなって……そういうやつ。
[俺は弟位置から抜け出ることができたって、 そう自惚れてもいいんだろうか。]
(176) 2019/11/09(Sat) 00時半頃
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[菜摘が何か言おうとしてたとしても、 それより先に店のドアが開いて 袋を抱えた姉ちゃんが満面の笑みで出てきた。
タイミングを狙ってたのは認める。]
姉ちゃん、買い物長すぎ!
[視線を姉ちゃんに向けて文句を言う。 少し……だいぶワザとらしかったかもしれないけど 菜摘も乗ってきただろうか。
今日はまだ半日いる予定だから、 ここで告白して玉砕なんてした日には 俺は哀愁を漂わせ独り途中退場せねばならない。
その逆であってもちょっと心臓がもたないので どのみち、半日の猶予はほしかった。]
(177) 2019/11/09(Sat) 00時半頃
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[菜摘は今ので勘付いたかな。 まだ首を傾げてたかもしれないけど。]
……続きは帰りに言うから。
[ぼそりと呟いて、 その場ではここまでってことで。
けどさ。よく考えてほしいんだ。 別に俺はお人好しでもない、普通の中学生だからさ。
ただの幼馴染に貸すためだけに、 手やらを胸やらを空けておいたりしねぇよ。*]
(181) 2019/11/09(Sat) 00時半頃
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[姉ちゃんが戻ってくる直前、 菜摘が小さく返してくれた言葉は>>185 俺の心臓を止める予告かなって思ったけど 調子に乗りすぎると反動が怖いし。
けど、菜摘も同じだといいな。
普段なら嫌々受け取る袋も 今日は文句なしで受け取って>>187 また手をつないで歩き始める2人の後ろを 付いていく形で次の店へ。
よく見ると完成したばかりなのもあって カップルも結構いる。
……今度は2人で来れたりするかな。 さっき擦れ違った人達みたいに。]
(191) 2019/11/09(Sat) 02時半頃
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[それからはあちこちの店を梯子して、 店の数に目を回している内に いつも通りの会話もできるようになっていた。
姉ちゃんが熱心にイヤリングを見つめては 財布の中身を確認している間、 菜摘は近くのネックレスに視線を注いでいて。>>188
あんまりごてごてしてないシルエットで 菜摘が好みそうだった。
似合いそうだとも思うし、 つけてるところを見たいとも思う。
SALEの値段は2人分の財布ならなんとかなりそう。 姉ちゃん、その分の予算は残してるよな?]
(192) 2019/11/09(Sat) 02時半頃
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[結局、その店では2人とも何も買わなかった。
菜摘にバレないようにしないとだから すぐそこに本人がいるんだけど トイレ休憩を使って姉ちゃんにメールする。
『さっきの店のネックレス覚えてる? 姉ちゃんがイヤリング見てたとこの、星のやつ』
『菜摘に似合いそうって思った〜! 大和も気に入ったなら決定ね!!』
イヤリングしか見えてなさそうだったのに、 ちゃんと押さえるとこは押さえてるんだよなぁ。
感心してたら追加でもう1通届いた。 どうでもいいけどトイレの個室で打ってるのか? あんまり待たせると菜摘が不審に思うぞ。
なんて現実逃避はそれくらいにして。]
(193) 2019/11/09(Sat) 02時半頃
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……お見通しかよ、くっそ。
[『今日も頑張りなさいね☆』と追加された一文。
親友だからなのか、姉だからなのか。 どっちにしろ、姉ちゃんには一生敵う気がしねぇ。]
(194) 2019/11/09(Sat) 02時半頃
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[おやつはこの店のパンケーキがいい!と 結構な列に並んでいる間に、 俺が買い忘れを思い出したと離脱する形で 星のネックレスを買いに走った。
本当は姉ちゃんの方が 店にもすんなり入りやすいんだろうけど、 菜摘が姉ちゃんの単独行動を許しそうな素振りを まったく見せなかったから、俺です。
アクセサリの店は入りにくいと思ったんだけど 案外、視線を集めないというか。 店員さんも全部分かってますとばかりに 包装の種類を聞いてくれた。 結構プレゼント用に買いにくる男も多いらしい。]
(195) 2019/11/09(Sat) 02時半頃
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[ネックレスの入った箱を 柔らかいけど紙っぽい袋に入れてもらって。 白いリボンをかけてもらう。]
喜んでくれるといいな。
[店を出たタイミングで、そろそろ中に入るって 姉ちゃんから連絡が来たから、 1枚写真を撮って返信代わりに送ると 潰れないよう袋を鞄に入れて来た道を戻った。]
(196) 2019/11/09(Sat) 03時頃
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― 逢魔時 ―
[思ったより遅くなった。 というかこの時間ってもうこんなに暗いのか。 最近のこの時間帯は道場や家にいることが多いから 全員がうっかりしていた。
人工灯が照らすショッピングモールは、 それはそれで綺麗なんだけどさ。 問題は、この時間に帰る人の多さだ。]
バス、すげぇ混んでるな。
[夕飯前に帰ろうとしているのか 俺達と同じうっかりさん達が多いのか、 バスの発着場にはすでに長蛇の列ができていた。
また並ぶのかよ……とげんなりするが、 並ぶ以外に帰る手段がないからしかたない。]
(197) 2019/11/09(Sat) 03時頃
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[今日立ち寄った店の話や 買ったものの話をしながら並ぶことしばらく。
ねぇ、と列の外を向いた姉ちゃんが 少し離れた路地の方を指で示して声をあげた。
人影が、路地の奥に入っていくのが見える。 フードを被った後姿は前傾気味で、 壁に寄りかかって歩く足取りは覚束ない。
体調が悪いんじゃと姉ちゃんは心配そうだ。 看護師を目指している身として 見かけた以上は、放っておけないらしい。]
いいよ、俺が行ってくる。
[姉ちゃんが行きたがるのを菜摘が引き止めるなら 代わりに俺が見に行くって走り出す。]
(198) 2019/11/09(Sat) 03時頃
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[あっちはたしかまだ開発中だったはず。 そこで倒れたりしたら大変だ。
心配蘇生法とか救急法は ひととおり道場で教習を受けてるし、 本格的にやばそうなら 携帯で救急車なりを呼べばいいと思っていた。
だって俺は何も知らない。
菜摘だってきっと知らない。]
(199) 2019/11/09(Sat) 03時頃
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(知っているのは、
「帰ってこなかった」姉ちゃんだけ。**)
(200) 2019/11/09(Sat) 03時頃
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[陽が落ちると外はかなり寒い。 そんな中で並ばされてるとピリピリするよな。
近くで道路規制でもあったのか バスそのものも遅れたりしているらしい。 開店したてのモールだし そのあたりも考慮しとくべきだった。
暗くなってぶり返したのか 菜摘はまた姉ちゃんにべったりになって>>272 帰りにって言った続きは 明日に先送りになりそうだなと 苦笑いを浮かべていた。
だって明日は必ず来るし ほんの十数時間のことなんだから。]
(280) 2019/11/09(Sat) 22時頃
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[そんな状態だから姉ちゃんの単独行動を 菜摘が許すはずない。>>273
けど姉ちゃんは姉ちゃんで 誰かが気付いてくれるだろうって 放置できない性格だ。 菜摘もよく知ってるだろうにな?
そしたら場を丸く治めるために 俺がひとっぱしりするしかないじゃん。
発着場の周りに設置された街灯が それ以外の場所に色濃く陰を作るから 路地に入っていった人影は もうここからじゃ見えなくなってる。]
(281) 2019/11/09(Sat) 22時頃
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[とはいえ部活でも道場で 日々走り込んでる現役学生の足なら ふらふら歩く大人には簡単に追いつける。
そう長くない路地を抜けると 出たのは開発中の空地で、 地面も舗装されていないのが大半だ。
離れた場所を通っている道路の街灯と モール上部に設置してある明かりのおかげで そこそこ視界は確保できる。
どこに行ったかなって見渡せば 資材っぽいビニルシートの山の近くに 凭れかかるようにしている誰かを見つけた。]
(282) 2019/11/09(Sat) 22時頃
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大丈夫か? 歩いていくのが見えたけど、 こっちは暗いし人がいないから危ないよ。
[そう。危ないのだ。 暗くて人の目が少ない場所では 倒れたってなかなか気付いてもらえない。
何をしても、気付かれない。]
(283) 2019/11/09(Sat) 22時頃
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ひ、ぇっ
[反射的に一歩退いた目の前を 鋭利な何かが掠めた。
包丁?アイスピック? この暗がりだと分からないけど。
振り向いたそのフードの内側は 暗がりの中でも割とはっきりと見えた。 映画で見たデスマスクみたいなのを被ってる。
これやばいやつ。ヤバい奴。
姉ちゃんが来なくてよかった。 足が遅いし反射神経もよくないから 大怪我か、最悪……俺でよかった、マジで。]
(284) 2019/11/09(Sat) 22時頃
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[まったく考えてないわけじゃなかった。 無差別傷害事件とかニュースでやってるし。
けど、俺はそれなりに腕に覚えはある。 小学生の時から道場に通っているし 中学の剣道部では、先鋒を任されてたし。
近所の警察官の兄ちゃんに 筋がいいぞって褒められたこともあるんだぞ。
だからもしこうなっても 逃げられるって思ってたんだ。 発着場の方に逃げると追いかけてきた時に パニックになりそうだからどこに逃げるか…… ……返り討ちにした方がいいのか?
相手は相変わらず 足元がふらふらしているから、 持っている凶器にさえ気をつけておけば。]
(285) 2019/11/09(Sat) 22時半頃
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[警察官を夢見ていたって しょせん、俺はまだただの中学生で。]
菜摘!? お前、姉ちゃんといたんじゃないのかよ!
[路地の方から聞こえた声に>>279 俺は驚いて相手から視線を外してしまった。
そのぬるい判断と慢心が招いた結果がこれだ。]
(286) 2019/11/09(Sat) 22時半頃
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[刺された。肩のあたりがめちゃくちゃ熱い。
包丁っていうよりアイスピック?ドリル? どうか回転しませんように。
凶器を持ったまま菜摘の方に行かないように 肩に刺さってる細い何かを握ったら 両掌まで切れて痛いんだけど、日本刀か何かなの?*]
(287) 2019/11/09(Sat) 22時半頃
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[そっちに行かないようにしたのに 菜摘の方から向かって来てどうするよ!>>303
一直線に距離を詰めてきて 明らかに仕掛けようとするのが分かるから そのまま掴み押さえようとしたけど 血で滑る両手じゃうまくいかなかった。
掌を鋭く平たいものが滑る感覚の数秒後に 熱みたいな痛みが両手を襲う。
ぐっと奥歯を噛んで顔をあげると、 菜摘が体勢を崩して地面に体を伏せて、 その近くにいる不審者が凶器を菜摘の肩へ>>304]
(309) 2019/11/10(Sun) 00時頃
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[怒りで目の前が真っ白になる。 とか小説やドラマではよく見る表現だけど。
実際、そうなってから動く前に 襲われている本人が反撃に転じる瞬間を見ると 脳が情報過多でフリーズするらしい。
あまりに綺麗に決めるから 道場での一幕を見ているようで 痛みも焦りも忘れて見惚れてしまった。>>306
――じゃなくてだな!!
逃避してる場合じゃないと 加勢のために走り出す。
ほんの数歩の距離。数秒の間。
あと少し離れていたら、遅れていたら。 間に合わなかったと気付いて後から寒気がした。]
(310) 2019/11/10(Sun) 00時頃
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[地面に叩きつけられた不審者が 菜摘の体を押しのけるように起き上がっても 別の何かに気を取られているらしい菜摘は 咄嗟に反応できていなかった。>>307
払い除けるためか振り回される凶器の側面も 十分鋭利なのは両手で経験済みだから、 声をあげる瞬を惜しんで菜摘の腕を掴んで引っ張る。
遠心力を使って位置を反転させたら 当たった腹のあたりが殴られたみたいに痛んだけど。 無視してそのまま2人で地面に転がる。
すぐに体を起こしたら、 もうあのフードの人影はどこにもいなかった。]
(311) 2019/11/10(Sun) 00時頃
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……バスの方に行った?
[そしたらやばくないか。 あっちには人がたくさんいて、姉ちゃんも。]
(312) 2019/11/10(Sun) 00時頃
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[――Pulululu ]
姉ちゃんからだ。
[痛みだけでなく震える手でボタンを押す。 菜摘が聞きたがってもスピーカーホンにはしない。]
(313) 2019/11/10(Sun) 00時頃
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『大和、さっきの人大丈夫? あんまり気分悪そうなら救急車呼んだ? 次のバスには乗れそうなんだけど、そっち行く?
あと菜摘も一緒にいるよね。 急に走っていくから怒ってるんだよ、わたしは! 1人じゃ荷物全部持って行けないから取りに来てよー』
(314) 2019/11/10(Sun) 00時頃
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[誰かそっちに行ってないかって聞けば 俺達が入っていった路地からは誰も出てきてないって。 不審者は別の道で逃げたらしい。
菜摘に大丈夫そうだって頷いて、 そこからはスピーカーホンに変えたかな。
今しがた起きたことを説明して モールの職員に急いで伝えるよう急かすのは 菜摘の方が向いてたかな。
俺は気が抜けたら最後に掠ったらしい わき腹も痛くなってきた。 暗くてよく見えないけど両手とか見た目やばそう。
あとすげぇ、怖かった。 今になって膝に来てるのか立ってられない。]
(315) 2019/11/10(Sun) 00時頃
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逃げろよなあそこはさぁ……
[電話が終わった菜摘がしゃがんでくれたら 無事な方の肩に額を押し付けて 冷え切った空気を肺から押し出す。
菜摘が襲われていた時の光景が浮かんでは 今更に胃のあたりから冷えてきた。]
ごめん。怪我させた。*
(316) 2019/11/10(Sun) 00時頃
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[菜摘だって怪我してるのに 説明役を押し付けたのは悪かったけど 俺が話すと姉ちゃんの質問止められないからさ……。
通話が終わって画面の光が消えると 薄ぼんやりと光っていた周辺が元の暗さに戻る。 その方が、ありがたいんだよな。 見てると余計痛くなりそう。
ああ、でも菜摘の怪我の具合が見えない。 頬やら肩やら触ってくる菜摘は 自分の怪我の確認もしてほしいんだけど。>>334]
そのまま警察呼んでくれてたら 菜摘が怪我、しなくて済んだのに。
[跡、残んないといいな。 抱き寄せられたまま息をすると 菜摘の家の匂いに混じって鉄錆の匂いがする。]
(341) 2019/11/10(Sun) 01時半頃
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[菜摘はなんでか謝ってるけど 悪いことなんかひとつもしてないだろ。>>334
そう声をかけたかったのに 緊張が解けた反動と、安堵と、遅れて来た恐怖とが 一気に襲ってきて口を開くのも億劫だ。
だからやけに穏やかに聞こえる菜摘の声を 触れている温もりを感じながら 夢みたいな一言を聞いた。
……実際に夢だったのかもしれないって 目を覚ました病院のベッドの上で思ったけど。
夢と現実、どちらであったとしても 俺は包帯を巻いた菜摘に頼みごとをした。]
(342) 2019/11/10(Sun) 01時半頃
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情けないよなぁ、ほんと。
俺、もっと強くなる。 少なくとも好きな奴を守れるくらいに。
こんなこと二度とない方がいいんだけど 気持ちの問題なんだって!
――それで、そしたらさ。 今度は俺から「続き」を言わせてほしいんだ。
だからそれまで待っててほしい。 ムシがいい話なのは分かってるけど。
いつまで……いつまで………… お、俺が今だって思うまで…………? そんなになるまで待たせないし! なので待っててくださいお願いします!!
(343) 2019/11/10(Sun) 01時半頃
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[その未来の延長線に、 俺を好きと言ってくれた菜摘はいたかな。**]
(344) 2019/11/10(Sun) 01時半頃
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