268 オリュース・ロマンスは顔が良い
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[自分で見つけた流れ星。掛けた願いも私利私欲。 彼に譲るのが年配者を敬う若者の正しい態度だと知っているのに、お膳立てして願望と希望と期待を綯交ぜにする。
彼の眼差しは変わらず穏やかなのに時々雄弁なのは態とだろうか。>>1:334 否、多少、餓鬼に見られても験は担いでおきたい。
なにせ夜が明ければ彼との距離が戻ってしまう。 利用者と車掌の近くて遠い、見つめるだけの関係に。
彼に向けた視線が虚空で絡む。]
………何を言い出すと思ったんですか?
[少しだけ笑うように瞳を揺らせば、答えを求めず柔らかく揶揄った。]
(7) 2019/07/30(Tue) 00時半頃
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[見つけた星に掛けたるは些細な願い。 願掛けたのは彼の眼にも明らかだろう。 鷹揚な口ぶりに反する警戒が―――、やはり何故か嬉しい。]
セナ様……、なんて呼ばれる柄ではないので、 トレイルと呼んでくれると嬉しいな、と。
お礼と言うにはズレているかもしれませんが、 呼び続けられると意外とくすぐったくて。
[物品ではないが、長年の癖だろう彼の呼称を矯正するのは譲歩の他あるまい。彼の半分も生きていない若造にも添える敬称なのだから、恐らく身体の芯まで染みついた。]
(10) 2019/07/30(Tue) 00時半頃
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………、
[首を捻って向けるのは伺う瞳。 一秒、二秒、三秒の間を空けて耳を澄ませ。]
――――― 駄目なら良いです。
[フォローに入れた声は本音でないから当然小さく。 ゆっくりと胸の前で腕を組むと車両に凭れ、最寄りに到着するアナウンスに溜息を隠した。**]
(14) 2019/07/30(Tue) 00時半頃
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― 初週・オリュース市電 ―
[拍子抜けした声が軽かった。>>16 もっと駄々を捏ねる子供だと思ったのか、意外とこれも駄々のうちだが。何故だか彼には干渉したくなる。憧れと言うのは遠目からでも満足できるエコロジーな感情だと思っていたが、どうにも彼相手では勝手が違うらしい。
流した視線が彼の指先に留まる。>>19 彼は訝しむとき、下唇に触れる癖があるらしい。>>127
些細な無意識を見つけて、瞳が少し喜色に撓んだ。]
ただ?
いえ、違和感があっただけなので、 ハワードさんに負担を強いるならそのままで、も……、
[本音は別のところにあったが食い下がる方が子供っぽい。仕方ないなぁなんて好々爺の顔で笑われるのは一番回避したいパターンだ。だが。]
(79) 2019/07/30(Tue) 20時半頃
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…………、
[ホームに降りた途端、呼ばれた名に肩が跳ねた。>>20 一瞬で強張った顔は車内の灯りを背負っていても隠しきれない。
鼓膜を撫でる穏やかな声。 聴き慣れたはずの響きが遠く。
己の四肢が硬直していなければ、耳を塞ぐ無礼を選んでいたかもしれない。 置き所を見失った感情が足元にボトボトと落ちていく錯覚がして、彼の背後では星がゆっくりと動いていた。情報量が多すぎる。 礼節を弁える彼のことだから、てっきり姓名を入れ替えるだけで呼ばれるものと思っていたのに、呼び声がずっと心に近かった。
驚いて丸く剥いた眼が彼を凝視し、柔らかい碧が揺れる。 声も言葉も失い、グゥと眉間に皺が寄り、眉尻はみるみる下がって――――]
(80) 2019/07/30(Tue) 20時半頃
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ッ! 危ない!!
[しかし、危機管理能力が情動全てを押しのけ身体を動かした。考える間もなく素手で彼の手を掴み、靴先をドアの足元に当てて押し返す。ドアが開閉している間はセーフティーが掛かり走りださない。 顔は切羽詰まった色に塗り替えられ、触れた指先から熱が肩へと掛けていく。これは危機感か、それとも別の衝動か。判断付かぬ間に導火線を走る火花が、鼓膜で燻る熱とぶつかって脳裏を焼く大火になった。
彼の声は聞こえているのに言葉として識別できず。>>21 彼の人肌は温いのに己は触れた場所から燃えそうで。]
(81) 2019/07/30(Tue) 20時半頃
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――――ッ!
[ドアから引き剥がす為に伸ばした筈なのに、手を掴んだ瞬間、払ってしまった。その挙動は保全の姿にも見えただろうし、注意を促したように見えたかもしれない。
―――― どちらも正しくはないが。
されど弁解の前に扉は閉りなおし、乱れの無いダイヤを今日も守る為、ガタンと車両が揺れる。普段から乗り慣れた車両で蹈鞴を踏むなど初めてで、慌てて吊革に縋りついた。]
(82) 2019/07/30(Tue) 20時半頃
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は、…………ぇえ…?
[夜を征く車内で吐く混乱。 胸が車両の駆動音より大きく響き、ドッと汗を吹いた。
両手で吊革に下がっていなければ、沈んでしまいそうで、運転台から突き刺さる先輩車掌の冷たい視線も痛い。 ――― 危険度で言えば、出発間際にドア付近で手を払うと言う己の行動は褒められたものではない。制服を着ていたらもれなく始末書だ。]
(83) 2019/07/30(Tue) 20時半頃
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[復帰も出来ないし、開き直ることも出来ない。 冬の夜に塗った憧憬のフェイクペイントは、夏の暑さに溶けていく。
“それ”は己にとって、 年下の異性と明るく楽しく“する”ものだった。 それなのに、年下でも異性でもないのに“落ちて”いく。
天からまっすぐ降る、あの流星のように。*]
(84) 2019/07/30(Tue) 20時半頃
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― ペルセウス・マーケット 二週目 ―
[気持ちの整理など付くはずもないまま、気が付けば一週間が過ぎていた。 偶々なのか故意なのかは置いておくとして、考えうる限り最悪の別れ方をしてしまった紳士の顔を見ることもなく。 ――― バカンス客の多いこの時期に快適さを提供するサービスが暇な訳はない、とは自分を慰めるために脳内で唱える呪文。
降る星は先週よりも増えて。 若き車掌がふと憂い顔を見せる頻度も増えた。]
(91) 2019/07/30(Tue) 21時半頃
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此方の車両はORS-1型、 今市内を走っているORS-2型の基になった車両で、 いわばお父さん。運転台の計器も少し渋めです。
[――― が。 どれだけ憂いても悶えても仕事は仕事としてやってくる。働かず暮らせる特権階級ではない。
小型の拡声器と襟まできっちりと締めあげた車掌の夏服。 本日はオリュース市電がマーケットに出している企業ブースのボランティア。電車グッズ>>1:181に旧型車両の屋外展示は子供向けの人気スポット。
昼も乗務したというのに夜も働く理由は簡単。 先週のドア接触の失態で失墜した名誉を労働で挽回しているのである。 勤務中で無かったとはいえ、自覚の有無を問われるのは立場上仕方のない話。気合を入れて普段の三割増しで撒く綺羅綺羅しさは保護者からの評判もそれなり。]
(92) 2019/07/30(Tue) 21時半頃
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運転台の警笛も現行車両とは違いますね。 鳴らしてみますか? はい、どうぞ。
[一車両まるまる開放しているが、やはり子供が集まるのは運転台。少年のスニーカーが期待を込めてペダルを踏む。 フォンと響く高い鳴き声に、緩く顎を引いた。*]
(97) 2019/07/30(Tue) 21時半頃
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これが速度計、これが電流計。 そしてこれが電圧計、これも電圧計、そっちも電圧計。 え、電圧計が多い?でも圧力計はもっと多いよ。
[未来の運転士を目指す少年らに囲まれながら、メーターひとつずつに触れて愛想を撒く。謹慎めいて割り当てられた仕事だが、幼い同好の士らへ電車の説明をするのは悪いものではなかった。 好きなものを好きなだけ語れるのだ。去年までの己ならあらゆる憂いを露払いし、営業用ではない愛好者としての笑みを持ち出していたかもしれない。 けれど今年は。――― いいや、今週は。 もうずっと、心が重い。]
………、
[ともすれば解説を電車博士の少年に譲ってしまうし、いつもは朗々と語れるオリュース鉄道史も掻い摘む程度だ。喰い気味に行かなければ鉄オタ同士の会話で主導権を握ることなど出来はしない。
淡く吐き出す呼気も何度目か。 逃がした幸せを数えるほど暇ではないが。]
(135) 2019/07/31(Wed) 00時頃
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[ぼんやりと視線が運転台から先を見る。 前方のライトを灯しているので星も見つけ難いが、先週よりも増えたのと子供たちが一々騒いでくれるので、願いを乗せる先には不自由しない。問題は何の願いを乗せるかだ。]
………今週会えなかったけどな。
[ポツリと漏らす独り言。 会いたいのか、会いたくないのか。自分の胸に問うても意見は二分する。会うべきではないという理性と、正反対の本能と。 警戒心を持たれた程度で喜んでいた癖、自覚が進むと楽観的には考えきれなくなった。年齢も性別も、荒野を征くより険しい路だ。星の落ちた先は不毛の大地だったのだ。]
会いませんように。
[空も見ずに呟いた。ライトにくすむ一条がきらり。]
(144) 2019/07/31(Wed) 00時頃
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[そのとき背後できゃあと甲高い子供の声がした。>>127 聞き慣れた声だ。電車に喜ぶとき、幼い同好の士らは一様に明るい声を上げる。自身も幼い頃は同じことをしていたから良く分かる。
軽く頭を振って髪を散らせば、気を取り直して制帽の鍔に手を掛け振り返った。奥様方にも評判の微笑みと一緒に。]
こんばんは、オリュース市電のブースへよッ……うこそ。 お土産をお探しですか? それとも展示への乗車体験を? [顔が崩れなかったのはプロ意識。 声が一瞬裏返ったのは大目に見られたい。
願いだろうが独り言だろうが無差別に叶えだすオリュースの本領発揮。まだ二週目だろ、自重してくれ。]
(145) 2019/07/31(Wed) 00時頃
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[しかし、努めて平静に振る舞わなければならない。 先週の別れ際の微妙な空気は何度も味わいたいものではない。ついでに打つように払ってしまった彼の手も気になるが、白い手袋の包まれていて伺えなかった。 視線が泳ぎ、彼の腕の中の幼子に視線が留まる。]
ああ、 乗車体験ですね、どうぞこちらへ。 [彼の目的を理解すれば、早速先客の子供らに声を掛けた。案外素直に運転台を譲ってくれるのは彼らが良い鉄道オタクだからだ。ルールを守って安全運転。 先に運転台へと足を踏み入れると早々に壁際に背をくっつけて、邪魔にならぬようガイドを気取る。] ………可愛い子ですね、ご家族ですか?
[彼はおそらく仕事の最中なのだろう、予想するのは簡単だ。
―――― それなのに問うてしまうのは愚かさ故。 どれだけ不毛だろうと、心は落ちた先で芽吹くから。**]
(161) 2019/07/31(Wed) 00時半頃
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保護者の方が一緒なら問題ありません。 危ない場所はあらかじめ塞いでいますから、安心してください。
[マニュアル通りの返答は咽喉に絡むことなく声になった。飲み干した緊張感と、車掌として振る舞う努力。 どんな顔を作ればいいか迷った末の笑みは自分でも若輩の自覚がある。>>166
ポーカーフェイスの皮一枚。 その下では汗を掻き、あれだけ望んでいた距離感に尻込みする。運転台を狭いと感じたことはないが、彼と同じ空気に触れていると思えば心音が煩くなる。
それでも不躾な質問を投げたのは己を愚者にする感情が故。世間話なら問題なかろうが、己には確かに詮索の意図があった。
幼子の顔立ちに彼の面影を探した。
――― 見つけたらどうする心算だったのか。その先は考えていなかったが。]
(231) 2019/07/31(Wed) 21時頃
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――――――〜〜〜〜…、
[だが、予想は的中し、強張った緊張が抜ける。 細く小さく、長い長い安堵を肩の向こうに吐き出す。 彼の家族構成どころか血縁ひとりの有無を問うだけで心臓が四散しそうだった。
彼がプライベートの連絡先を必要としないだとか、週末を共に過ごす相手が居ないだとか。都合の良い現実を妄想で補完し、心臓を賭けて綱を渡る。そんなに消耗するならば聞かなければいいのに、―――― 知りたいのだ。彼のことばかり。>>169]
ええ、勿論です。 是非色々触れてみてくだ………、さい。
[平静を装う会話の中。 意味深な急ブレーキが語尾に掛かった訳はふたつ。
彼の瞳を過ぎった暗い色を見つけた所為。 ――― 三歳児との近さに蟀谷が揺れた所為。]
(232) 2019/07/31(Wed) 21時頃
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[老若男女に称賛される顔貌を持つ若き車掌は、微笑ましく戯れる彼らを真面目な顔で眺めていた。万一に備える真摯な眼差しで、思慮深く落ち着いた立ち振る舞いで。 ―――― 実際、内面が如何であるかは別として。
顔に本音は浮かばないのだから御婦人方の優良誤認も仕方ない。しかし、そのように彼らを見つめていたお蔭で咄嗟の反応までは早かった。>>211]
っ、ハワードさん!
[警笛が鼓膜を揺さぶるより早く一歩を踏み出す。 開いた腕が彼の背と子供を抱く腕に回り。 胸に抱きしめるようにして、夏の夜気から攫う。
夜にも高い体温と、衝撃に耐えて自重を支える健脚。 ハ、と短く吐き出す息には過ぎた焦りと迎えた安堵を同量混ぜて。]
(233) 2019/07/31(Wed) 21時半頃
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[椅子から落ちかけた姿勢は不安定。 少なくとも子供を抱えたままでは立て直せまい。 支える我が身が介助してやるのが正しい復帰方法。]
………、
[だが、――――だが。 ほんの少し、腕に力を込めて、故意に抱きしめた。
一秒でも、一瞬でも、刹那でも良かった。*]
(234) 2019/07/31(Wed) 21時半頃
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[転倒防止に飛び出したのは案内員として当然のこと。 持ち場として与えられた運転台で流血沙汰など目も当てられない。 十代の威勢にも対応できるよう、鉄道員の中でも若く力のある己に任されたのだから、咄嗟の対応が出来て当たり前。
――― 誰にする訳でもない言い訳が行動の後で脳内をぐるりと回った。
彼に関することでは思考よりも行動が先んじる。それこそ危険な行為だと理解しているのに、本能が四肢を動かすのだから自制が利かない。 子供を一緒に支えたことすら鉄道員としての矜持だったのか、彼の抵抗を封じるためだったのか。
自身の善性がぐらつく。]
(274) 2019/07/31(Wed) 23時頃
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……怪我はありませんか? [身体の内側が燃え、咽喉から絞った声は渇いていた。
腕の中から上がる声が鼓膜を蕩かし。 触れた背中から掌が剥せない。
彼の呼び声ひとつで、熱帯夜にも持ちこたえていた世界が瓦解していくようだ。彼の口ぶりから糖度など拾えないのに、己には甘く刺激的に聞こえる。
癖のある前髪が蟀谷から零れ、抱擁は柔らかな拘束に似て。]
(275) 2019/07/31(Wed) 23時頃
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ぐ、 ぇ、
[しかし、意識が袖口に引っ張られた瞬間、隙を突かれた。 決して無防備を晒した覚えはないが、彼の器用さを今更ながらに思い出す。呻き声と一緒に胸を反らし、婦女に不埒を働いた悪漢よろしく両手を胸まで持ち上げて掌を見せ。]
す、すいません。 押さえつける心算では、
[降参しても口から出るのは嘘。 疚しさが無ければ言い訳など態々しない。
彼を支えたのではなく抱きしめたのだから焦っている。抱きしめた挙句―――、僅かでもと延長を望んだのだから狼狽えている。嫌われたくなくて。]
(279) 2019/07/31(Wed) 23時頃
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………、
[返ってきたのは弱々しい懇願。>>261 常の余裕は見当たらず、彼の瞳は平熱の色ではない。
驚きに瞠る眼は碧を深め、怒気を浴び、羞恥を見つけた。 薄く唇を開いて惚ける数秒、謝罪の続きを見失う。*]
(281) 2019/07/31(Wed) 23時頃
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