184 【RP】Septimo Oves Errantes【R18】
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墓守 ヨーランダは、メモを貼った。
もるもっと 2016/03/06(Sun) 05時半頃
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―回想・憤怒の部屋―
[グスグスといつまでも無様にも症状は涙を零す。 彼が慰めてくれる言葉も、自分の体が穢されてしまったかもしれないという杞憂の前にはただただ申し訳なくて、居た堪れない。>>3:146>>3:147]
(ああ……だめよ、だめ。私の身体の全てはケイイチ様のものなのに、他の男に奪われてしまっただなんてどうやって罪を償えばいいの?それとも償う事すら許されないのかしら。私はやっぱり、捨てられる、のね……)
[少女の脳裏には絶望と恐れしか浮かばない。……だというのに、抱きしめた彼のぬくもりに縋ってしまうのだ。何か柔らかいものが目の淵に触れれば、ピクリと体を振るわせた。]
あ……え……っ、ひあ!?
[彼の『舐めて良い?』という言葉と共に、眼球が欠けた眼光の奥に温かいものが当たった>>3:148。痛みはないが、飛び出ている糸の先のようなものが舐められているのわかった。……それは眼球に繋がっていた筋肉と神経の一部だったのだろう。]
ケイイチ様……気持ち悪く、ないのですか……?だって、こんな……こんな、目玉のない恐ろしい顔だなんて……っ、あ……
(3) もるもっと 2016/03/06(Sun) 08時半頃
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[彼の舌が眼孔を犯していく。眼球があった場所の奥を舐められるだなんて、そうそうない経験に違いない。彼が気持ち悪がるどころか『おいしい』と言い出すのを聞けば少女は戸惑いながらも、従順に彼の愛撫を受け入れるのだった]
あ……の、ケイイチ様……っ、当たって、ます……
[やがて抱き合う彼の下腹部の熱を感じれば、少女は恥ずかしさに顔を覆いたくなってしまう。けれどそれは許されず、彼に目の窪みを舌で犯されながら、あっさりとまたワンピースを脱がされてしまうだろう。もうそれは既にワンピースと呼ぶよりはただの布きれも同然。]
ふ、ぁ……
[彼の手が少女の柔らかな双丘を揉みしだけば甘い声が漏れる。目が見えない分、触られるところ全てが研ぎ澄まされているかのようだ。そうして睦みあっていれば、少女の手は自然と彼の熱へと伸びて、布に圧迫されて苦しげにしている熱を解放するだろう。指先で愛おしげに撫でたなら、彼の怒張は少し腰を浮かせればいつでも受け入れられるほどに育てようと、懸命に。]
(4) もるもっと 2016/03/06(Sun) 08時半頃
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はい……どこでも、お好きな場所をお求めください。 ケイイチ様にだったら、喜んで私の全てを差し上げます……。どこが欲しいですか?
[彼の優しいキスを受け入れながら熱を育てていれば、ふと少女の左手が取られた。 そして、かり、と左手の薬指の走る痛み]
――!
[これ、と甘噛みをする彼の舌先に少し驚くも……次の瞬間には、花が咲いたような微笑みを見せた(もっとも、眼球もない状態で血まみれの顔だったから、見る者が見れば卒倒しかねないほど恐ろしい笑顔だっただろうが)]
嬉しいです……ケイイチ様。 指輪よりも素敵な印を、私に刻んでくださるのですか……?ああ、あぁ……っ、なんて幸せなことでしょう!
[盲目の少女は歓喜にまたむせび泣く。彼に抱き付いては、その唇に、頬に、少女からキスをした事だろう。……しかし、その前に少女ははた、と思い出したように口を開いた]
(5) もるもっと 2016/03/06(Sun) 08時半頃
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あの……あの、ケイイチ様。もしよろしければ…… 私に印を刻む前に教えてほしいことがあるのです。……だって、私はあなたに全てを捧げるのですから――
[そして少女は投げかける。おそらく、今の彼には全く意味が分からないであろう問いかけを。]
ケイイチ様……"昨日"は西暦何年の何月何日でしたか? あと……ケイイチ様が住んでいらっしゃるご自宅の住所が知りたいです。
(6) もるもっと 2016/03/06(Sun) 08時半頃
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―終息―
[蹴り飛ばされた痛みなど吹き飛んでいた>>3:179 そんなことよりも、暗闇の向こうから愛おしい人のうめき声が聞こえたなら>>3:173、それが少女を激昂させた]
(やらなきゃやられる……そうよ……!この男に情けなんか与える者ですか!)
[臆病だった少女が、わずかな勇気を見せた瞬間。 ――それは誰かを殺す決意をした瞬間でもあった>>3:172。
振り下ろしたナイフが何かを突き刺せば、酷く醜い悲鳴が聞こえた>>3:179。それを聞けばやってやった!という換気で少女の体は打ち震える。……それと同時に、手に残った肉を切り裂いた感触に背筋が凍った。]
っ、きゃぁぁっ!
[しかしそれに浸っている暇もなく、今度は間近で銃声が響いた。 銃社会の現代アメリカで生きる少女にとって、銃声は何よりも恐怖の対象である。思わず飛び退いて、その音から逃れようとしたことだろう。そのおかげで、六発撃った銃弾のうち外れた二発の跳弾にも当たらずに済んだようだ>>3:174。そしてさらには別の場所から撃たれた銃弾にも、当たらずに済んだらしい>>3:178]
鳴り響く銃声の弾幕の中で、少女は怯えたままその場にへたり込んでいた。 すると、愛おしい人の声が近づいてきた。]
(7) もるもっと 2016/03/06(Sun) 09時半頃
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あ……あ……ケイイチ様……っ、お怪我は、お怪我はないですか……っ
[勢いよく倒れこむようにして抱き付いてきた彼を、少女は全身で受け止める>>3:175。先ほど拝借してしまったナイフは、騒動の衝撃で遠く離れた床に転がってしまって少女では探すことが出来なかった。そして彼と共に、その場を離れて壁際へと移動したことだろう。]
こわい……今何が起こっているのですか……あの狂ったように笑っている人は誰ですか……
[遠くで、尋常でないほどの絶叫が響く>>0>>1 その後には狂ったように笑う男の声まで響いてきた>3:*49>3:*50 少女は、今は盲目で良かったかもしれない。 きっとこの光景は、見てしまっていたら一生の心の傷となって残っただろう。 そうでなくとも、男の最後の断末魔は、いつまでもいつまでも、少女の脳裏に焼き付いて離れなかったそうだ>>2
――それから、しばらくして。
全ては終息したようだ。]
(8) もるもっと 2016/03/06(Sun) 09時半頃
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[どこからともなくまた不気味な声が響いた後に>*0、ガチャン、とどこかで錠の落ちる音がした>>#1 目には見えないが、賢い少女は彼とのしばしの別れの時間がきた事を悟る。
少女は未だに立ち上がれずにいた。 本当ならあの強欲な男を屠った後は、傲慢な女にも復讐をしてやろうと思っていたのだが、今はそんなことよりも目の前の彼の腕のぬくもりを離したくなかったらしい。]
ケイイチ様……私の全てはあなたのものです。 必ずあなたの元に……私を"届け"ます。だから……待っていてください。絶対ですよ……?
[ぎゅうと抱きしめて、彼の胸板に額を擦り寄せた。]**
(9) もるもっと 2016/03/06(Sun) 09時半頃
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―回想―
[少女は手でのご奉仕も慣れた物。けれどズボンを寛げて彼の熱に直接触れた時の胸の高まりは、今までになかった物でもあった。彼が『気持ちいい』と零してくれるのなら、それは少女にとってはご褒美。]
ふふ……。 はい、ケイイチ様が、良いです。ケイイチ様じゃないと嫌……
[何度も口にする、彼への自己犠牲。口にする度に彼が喜んでくれて『かわいい』と言ってくれるのなら、少女は何度でも身を捧げて、何度でも命を落とそう。自分の左手の薬指だって、彼の物になるのならこれ程嬉しいことはない。 裸のまま抱き付いて、自ら進んで彼にキスをして、先ほど怖い思いをした分、思いっきり甘えていたようだ。]
――トーキョート、チヨダク……
[そして少女が尋ねれば、彼は素直に応えてくれたようだ。賢い少女は一言一句、しっかり聞き漏らさずに暗記する。そうすれば、安心したようにほっと溜息をついた。]
(21) もるもっと 2016/03/06(Sun) 21時半頃
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[やがて焦れた彼にねだられたのなら、少女は言われたとおり四つん這いになって床に手をついた。そして『いくぞ』という掛け声の後]
あ……っ、あ"あぁっ!!
[まず最初に負荷がかかったところの指の骨が折れて、その後は綺麗に切断できたようだ。痛みで気を遠のきそうだったが、すぐに出きしめられて褒められればまた微笑みを浮かべる]
嬉しいです……ケイイチ様……ん……っ、ぁ!
[四つん這いの姿勢からころんと床に転がされれば、すぐに体の中に彼が入ってくる。少女の中は相変わらず男の形に馴染んでいて、そこは他の者と立ち入りを許していないことが彼には分かっただろう。 そうしてまた、少女の中が彼の熱に満たされる頃には、また少女は絶命したのだった。]
(22) もるもっと 2016/03/06(Sun) 21時半頃
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――ん。……。
[少女の幕が再び開く。しかし何度目覚めても、少女が再び目を開けることはない。開ける為の目が、もうないからだ。]
ケイイチ様……、……?
[そして目が覚めた少女に与えられたプレゼントを聞けば、自分の左手の薬指を動かそうとして驚くことだろう。少女の手に対して彼のそれはだいぶ大きかったが、だからこそ、実感も大きかったというものだ。少女は愛おしい人の指が木津ついてしまったことを憂いながらも、また一つ、彼とのつながりが出来たことを喜ぶのだった。*]
(23) もるもっと 2016/03/06(Sun) 21時半頃
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ふふ……わかりました。
[何も知らない彼に、少女は本当のことを打ち明けるつもりはなかった>>14。彼のぬくもりを抱きしめたまま、秘密の誓いを立てる。 彼にとってはこの扉を出ればすぐの事。 少女にとっては、何百年も先の事。 それでも少女は約束したのだ。『必ず』と]
はい。いきましょう。
[そして少女は彼と手を繋いだまま、盲目の少女は扉まで導かれたのだろう。 最後まで彼の指先を強く握りしめたまま。*]
(27) もるもっと 2016/03/06(Sun) 22時頃
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[ 右手に触れるのは、彼の左手。>>43 薬指を切り落とした彼の手はほんの少しだけ小さくて、だけど自分を守ってくれる温かい手だった。右手だけで味わうのがもったいなくて、彼の腕に抱きつくようにして左手でも彼の手に触れる。 薬指だけが大きいその手は、紛れもなく彼と繋がった証。
この人にもう一度会いたい。
その為なら何でもすると、少女は小さな胸に誓いを立てたのだった。*]
(62) もるもっと 2016/03/08(Tue) 07時半頃
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―2016年 彼との約束の日まであと144年―
[ 最初に感じたのは、瞼の裏に感じる光。 次に感じたのは誰かの話し声だった。
少女はゆっくりの瞼を開け――……落胆した。]
(ああ……目が見えるのね)
[それはまるで、幸せな夢から冷めてしまった朝のよう。少女が目を覚ませばそこは病院だったようで、規則正しい心拍音を奏でる機械の音だけが響いていた部屋に布連れの音が交じった。
少女が体を起こせば、パサリと体の上から落ちたファイル。表には少女のプロフィールと、白紙になった罪歴。そしてファイルを開けば、だらりとした男の腕が現れた。ファイルから溢れる血が、シーツに汚していく。]
………………。 ああ………――。
[少女はそっと微笑む。そして千切れた腕をそっと撫でれば、ますます笑みが深まった。 嬉しくて、幸福で、少女は天井を仰ぎながら『ああ、神様……』と呟いた。]
(63) もるもっと 2016/03/08(Tue) 07時半頃
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夢じゃなかった……。 あそこでの出来事は、夢ではなかったのね……。 ああ、なんて幸いなことでしょう。 私は愛されたんだわ……愛されたのよ!そうよ!
ケイイチ様……ケイイチ様……ぁ……ぁ……
[ベッドの上に血濡れの腕を置いて、少女は窓際へと立つ。 そして空を見上げて、涙を零したのだった。]
(64) もるもっと 2016/03/08(Tue) 07時半頃
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―2028年 彼との約束の日まであと134年―
2月29日 3回目の閏年。 ケイイチ様と離れてから12年も経ってしまって、私も31歳になってしまったわ。結婚しろだなんて口性のない人は言うけど、とんでもないわ!
母が亡くなって私の肉親は一人もいなくなってしまったけれど、私は大丈夫なの。私の心の中にはケイイチ様がいつでもいらっしゃるから。
母が亡くなったのをきっかけに、義弟と義妹、そして塀の中へと行った義父とは縁を切ったわ。あの人達ったら今更になって私に媚を売ろうなんて図々しいのよ。あいつらに渡すお金なんて一円もないんだから!
お金を貯めなきゃ。あの人に会いたいの。 約束したのよ、必ず届けるって、約束したんだから。 生涯を捧げる覚悟なのよ。私は本気なんだからね!
(65) もるもっと 2016/03/08(Tue) 08時頃
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―2048年 彼との約束の日まであと112年―
2月29日 あの日から8回目の閏年。私は51歳になりました。 けれど、ケイイチ様との思い出は今でも一片足りとも色褪せることはありません。
今思い出しても、あの場でのことはとても恐ろしい出来事でした。けれど、家の地下室での生活が人生の全てだった私にとっては新しい世界を知らせてくれた体験でもあったのです。 そして何より、ケイイチ様に出会えたことを私は感謝して止みません。気まぐれな神様を気取るあの恐ろしい声に、私は感謝をしてしまうのです。
おかしな話でしょう? けれど、あなただったらきっと私と一緒に笑ってくれると信じています。
あなたのぬくもりが恋しいです。
ケイイチ様…またお会いしたら、私と手を繋いで下さいますか?
(66) もるもっと 2016/03/08(Tue) 08時頃
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―2064年 彼との約束の日まであと100年―
2月29日 12回目の閏年。 今年はとても大きな節目の年なのです!ああ、あと二時間です。あと二時間で、あなたとの約束の日まであと99年になるのです。 二桁になるって、とても嬉しいことですわね!
ケイイチ様、私は63歳になりました。すっかり年をとってしまいましたが、まだあなたに恋をしているのです。
こんな年をとった私の姿を見たらがっかりされてしまうかしら? 19歳だったあの頃の私とは、似ても似つきません。ハリのあった肌はすっかりシワシワで、白髪が似合うようになってしまいました。今お会いしても、きっと私だとはわからないことでしょう。
けれど、私は歳を取ることが嬉しいのです。この上なく、幸せなのです。何故なら、少しずつ愛おしいあなたに近づけていている気がするからです。
愛しています、ケイイチ様。 いつまでもお慕いしております。
3月1日 日付が変わったわ!ああ、あと99年!99年よ! なんだか元気が湧いてきたわ!お祝いをしましょう!
(67) もるもっと 2016/03/08(Tue) 08時頃
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―2072年 彼との約束の日まであと92年―
2月29日 14回目の閏年。私は71歳になりました。 数年前から援助をしていた遺伝子工学の研究が、どうやら形になりそうです。 なんでも、人間というのは生まれ持った遺伝子の素質で優秀さが変わるそうです。これからの時代は、そのような優秀な遺伝子を持った人間の遺伝子情報を積極的に保存し、優秀な人材の排出を安定化させていくのが課題だとか。
つまり、この遺伝子調査に合格しなければ、私はクローンを作ることができません。優秀な遺伝子を持った人だけが、クローンによる延命処置を受けることができるのです。
ああ、なんてことかしら!クローン技術による延命技術がやっと制度化するとおもったら、こんな障害が出来ただなんて! この研究も成果がでるにはあと数十年の時かかるそうですが、私にはもう時間がありません。
本来なら検査には数年待たなければなりませんが、お金を積んで来月にでも私も遺伝子検査を受けて来ようと思います。
ああ、ケイイチ様。 どうか私を見守っていてください。
(68) もるもっと 2016/03/08(Tue) 08時頃
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4月4日 検査の結果が出たわ! ああ、手が震えて、メール画面をタップするのにも躊躇ってしまうわ!けれど、私は見ます。 どうか、どうか……
なんてことかしら! 私の遺伝子は『記憶』の分野においてとても優秀な遺伝子を持つらしいわ!昔から記憶力だけは良かったのよ。あなたもご存知でしょう?
とにかく、クローンを作る許可がこれで降りるのね。ああ、長かったわ…。とてもとても長かったわ…早速手続きをしなくては……。
(69) もるもっと 2016/03/08(Tue) 08時頃
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―2076年 彼との約束の日まであと88年―
2月29日 15回目の閏年。75歳になったわ。 あれからまたクローン制度画改正されたの。一人の人間のクローンを作れるのは、一度切りだそう。クローンの二代目、三代目は生殖能力が無くて劣化が激しくなるそうよ。 ああ……だから、今私がクローンを作ってしまえば、ケイイチ様と会うときには私はまたしわくちゃのババアになってしまうんだわ! そんなの嫌よ、嫌……あの人と会うのは、19歳だった時の私で出会いたいの。 見た目はすっかり年寄りになってしまったけれど、私は今でも恋する乙女なの…なんて言ったら笑われてしまうかしら。 とにかくどうしたら良いのかしら……またたくさん調べものをしなくてはならないわね。
自分の体を新しくする前に、老眼鏡を新しくしないといけないかしら?
(70) もるもっと 2016/03/08(Tue) 08時頃
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―2088年 彼との約束の日まであと76年―
2月29日 18回目の閏年。私は82歳になりました。 今日でこの日記も終わります。明日、私は安楽死をして迎えてこの肉体での命を終えるからです。 クローン技術による細胞の保存と延命の期限は50年と法律で決まったので、私は50年後に再びクローンで生まれ変わります。その時私の体は3歳になっているはずです。莫大なお金を払って、そういう契約を結んだからです。 記憶と財産を引き継いだまま赤ちゃんからもう一度人生を始めるというのは、なんと不思議な事でしょう!
ふふ。私、最後までボケたりしなかったでしょう?これも遺伝子が優秀なおかげかしら。……いいえ。きっと違うんでしょうね。
あの人に会いたい一心で、私は自分を急き立ててきました。 長い長い人生の中で、私に好意を寄せてくれる男性も何人かいましたが私はそれらすべてを断ってここまで来たのです。
だって、私の全ては彼のものですから。
その約束を私はいまでもしっかりちゃーんと、覚えていますよ。
(71) もるもっと 2016/03/08(Tue) 08時頃
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次に目覚めるとき、私は3歳の赤ん坊です。 そして2160年の2月29日には、19歳になることでしょう。そうしたら、ああ……会いに行きましょう。 東京都、千代田区……――
あの人と会えるかしら?すれ違いになったりしたらどうしましょう!それでもきっと、私はあの人のもとを訪れるのです。
愛しています。 ただ唯一、ケイイチ様だけを。
2088年 ヨーランダ・パトリック・シルトン *
(72) もるもっと 2016/03/08(Tue) 08時頃
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―2160年3月9日―
[ケイイチが社員寮に帰った時、そこには誰もいなかっただろう。 彼が入院していた間にも、訪ねてきた者は居なかったという。
ただ、一つ、大きな荷物が届いていた。 人一人が入れるほどの大きさの箱が。]
(73) もるもっと 2016/03/08(Tue) 08時頃
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[荷物の伝票には彼の名前と住所。そして品物名の場所には『Y10AE905 "ヨーランダ"』と書かれてあった。そして箱を開けたのなら、中にはスヤスヤと眠る少女がいたはず。 スリープモードになったクローンを起こすには、ただ一言声をかけて音声認証を照合させてやれば良い。
だがもし彼がその箱を開けずに日本を立ってアメリカへと飛んだのなら、当時のヨーランダ・パトリック・シルトンが住んでいた家の場所には墓石が一つ建っており、そこにはこう書かれていた。]
―1997年〜2088年没 ヨーランダ・パトリック・シルトン
―2141年〜 Y10AE905 "ヨーランダ"
[調べれば、その番号がクローンの識別番号だということがわかるだろう。その番号を問い合わせたのなら、同じ州の遺伝子研究所に"収納"されていることもわかるはず。 そして、その検体は数週間前に、既に日本に出荷されたようだ。
だが、それらの情報も、彼の目に留まらなければ意味は成さないのだろう。]
(75) もるもっと 2016/03/08(Tue) 15時半頃
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―2160年 彼との約束の刻まであと―― ―
[少女が眠りについた時、その小さな胸には大きな期待と、わずかな怖れがあった。無事彼の元に辿りつけるだろうか、人間ではなくクローンとして現れた自分を受け入れてくれるだろうか。『クローンは人間であって人間ではない』などと、どこかのレイシストのようなことを言われたりしたら……]
『ヨーランダ……』
[そんな不安と期待を胸にスリープ状態に入った少女だったが]
『起きてくれ』
[その心配は実に、大きな杞憂となったようだ。
少女は目覚める。零れ落ちる髪は遺伝子情報を元に再生された通り、白金髪だ。そして瞳は薄いblue……菫色。呼ばれるままに視線を上げれば、そこには零れ落ちそうなほどに潤む瞳を湛えた"彼"がいた。]
……あ。
[そして何かを言う暇もなく抱きしめられたのだ。少女の細い体が折れてしまうのではないかと思うほどに、固く固く抱きしめられれば少女はそっと彼の背に腕を回した。]
ただいま戻りました。……ケイイチ様。
(81) もるもっと 2016/03/09(Wed) 02時頃
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[お金を稼ぐのは苦労しました。けれど手に職をつけたので今の時代でも通用すると思います。なにより、あなたとの再会の喜びには代えられません。 あなたが傍にいない幸せなど私にあるはずがありません。 それほどまでにあなたに会いたくて仕方がありませんでした。ずっと恋をしていました。 浮気なんてしていませんよ。 あの日から私は男の人を知らないのですから。 今の私の体は清いままです。 ………………寂しかったです。 孤独で、辛くて、何度もくじけそうになりました。 けれどあなたとの想い出が褪せてしまう事の方が何よりも怖かったのです。 口性のない者はいましたが、でもこれからはあなたが慰めてくれるでしょう?
…………――はい、元気にしていましたよ。この通りです。]
(82) もるもっと 2016/03/09(Wed) 02時頃
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[積もる話はあっただろうが、彼が誰かと通信を始めれば>>79その間に少女はキョロキョロと部屋を見回していた。 どこかのアパートのような部屋。男の一人暮らしらしく、少しは散らかっていたかもしれないがそこに彼の生活の名残が見られればそれだけで嬉しいのだ。これは腕によりをかけて掃除をしなければならないかなと思っていたところで彼が通信を終えたらしい。
そして彼から告げられた『一生逃げ続ける事になるかも』『辛い事ばかりになるかもしれない』という言葉は、少女の幸せな気持ちを揺らがすことはない。
むしろ少女は――いいや、88年と19年を生きた識者は、余裕の微笑みを浮かべた。]
はい、わかっております。 私が目覚めた時も、そうでしたから。 私はケイイチ様についていきます。……どうか連れて行ってください。
[今までの141年の苦労に比べれば、彼が傍にいてくれるだけでなんと幸福なことか。彼の手を取れは、ぬくもりがまた繋がったことだろう。]
(83) もるもっと 2016/03/09(Wed) 02時頃
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[この少女の名前は『Y10AE905 "ヨーランダ"』
19年前に再生された彼女には『ヨーランダ・パトリック・シルトン』という女性の88年に渡る生涯の記憶が備わっている。その記憶によれば、目の前にいる"ケイイチ イズリハ"という男性は、何よりも誰よりも優先すべき人物であると"インプット"されている。
彼に愛情を抱いているのかと聞かれれば間違いなく『はい』と答える。好きなのかと聞かれれば『もちろん』と答えるだろう。では『何故彼の事を愛しているのか』と聞かれれば『そういう風に記憶を受け継いでいるから』と答えるのだ。
クローンは人であって人ではない、と呼ばれるのはそれが所以かもしれない。
彼が愛した"ヨーランダ"とは違う存在になってしまったかもしれないのに。 彼に愛してほしかった"ヨーランダ"はいまここにいる自分ではないかもしれないのに。] それでも彼は自分が傍にいる事を許してくれるのだろうか。
いつか彼女の中の違いに気づかれて彼に捨てられてしまう、そんな日が来たとしても。 少女は今日彼の手を取ったことを決して後悔はしない。]
(84) もるもっと 2016/03/09(Wed) 02時頃
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でも、ケイイチ様、どこへ? ――きゃっ!
[抱き上げられれば、おそらく彼の記憶の中よりは多少の重みが腕にかかったことだろう。突然宙に浮く感覚に驚きながらも、少女は彼の首に腕を回して落ちないようにとしがみ付いた。
闇へ消えた二人の歩みはあまり明るくはなかったかもしれない。それでも少女はいつでも必死に彼に尽くしたことだろう。時には大きな嫉妬を抱いて彼を怒らせてしまう事もあるかもしれないが、どうか許してほしい。彼に不要とされる日が来るまで、少女は彼についていくと決めたのだ。他でもない、彼女自身の意志で。*]
(85) もるもっと 2016/03/09(Wed) 02時頃
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