172 ― 恋文 ―
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―休日/ラブ・レター―
[男は本日有休を取った。 免許更新の為だ。 優良ドライバーなので講習は簡単に終わり、今は珍しくランチの時間にいつもの喫茶店にいる。]
珈琲以外を頼むのは初めてかもしれないな。 マスター、おすすめのピラフとサラダのセット。 ドレッシングは……そうだな、和風で。
[いつもと違う事をするのはドキドキするものである。 呼吸を落ちつけようと視線を店内の絵に向けようとして、差し出された大きな封筒にその動きは止まった。 差出人のシールは、先日ファンレターを送った相手だ。]
(1) 2015/10/22(Thu) 23時頃
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……雪でも降るのか?
[初めて出したファンレターに、返事が届くなんて。 そうっと中身を取り出して――瞬いた。 文字は、なかった。 だが。]
綺麗だ。
[「絵」で返す、という事か。 流石、絵描きの感性は自分には持ちえないものだ。 しかし、ファンレターのお返しに絵そのものでは、つり合いが取れない。 そうすれば「返せる」か、暫し思案の間、もう一通の手紙>>2:34と共に、食事が運ばれてきた。]
……槍でも降るかな。
(11) 2015/10/23(Fri) 00時頃
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[やがて、マスターから、「絵」を話す男に渡されるのは。 同じ藤色の封筒。 お礼にお礼を重ねるのは相手を恐縮させかねないが、相手にとってこれが「得」でなければただの男の自己満足で片付けられるのだから少し気が楽になるのではないかと勝手な想像で、宛名シールの中身を封筒の表書きに書き写したものを言付けた。]
(19) 2015/10/23(Fri) 00時半頃
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[エビピラフは店主の皺顔と対照的にプリプリで、ピラフの米との食感のアクセントが癖になりそうだ。 サラダの生野菜もしゃきしゃきで、それに玉ねぎベースの和風ドレッシングが絡んで口の中でハーモニーを奏でる。 ハーモニーと言えば、作曲家を募集していたあの掲示の主には良い人が見つかったのだろうか。 見つかっていればいい、と思った。 今日の自分は幸運だから、何なら分けてあげても良い位だ。
そんな事を思いながら食事を終え、紙ナプキンで口許を拭いた。]
(22) 2015/10/23(Fri) 01時半頃
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[さて、食事を終えればゆっくりと手紙を開封しよう。 「返事」ではない手紙を貰うのは初めてだ。 そもそも返事の手紙だってこの間初めて経験したばかりだ。]
え、石動ってあの?
[先に下部に書かれた文字が眼に入り、思わず室内を見渡す。 記憶の中にある横幅の広い背中は終ぞ見つけられなかった。 自分が如何に注意力のない人間かというのを思い知って、男は肩を落とした。]
その分、奢ってやるしかないか……。
[夜空のような紺色に返す今日のレターセットは、そこで瞬く星のような、淡いイエロー。]
(24) 2015/10/23(Fri) 01時半頃
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[今日は良い事があった。 明日もきっと良い日だ。
そう思ってしまうのは、今まで人生で急展開を味わった事のない男の根拠のない自信から来るものだった。
しかし――
男は数日後、社内に貼りだされた「辞令」に、絶句する羽目になるのだった。
営業ルートの変更。 それは、今まで通りのようにはラブ・レターに通う事が出来なくなる事を意味していた。]
(26) 2015/10/23(Fri) 01時半頃
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