122 光と闇の双極夢幻《twin-mirage》
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それでも十分だよ。ありがとう。
[無茶な動かし方は……する嵌めにならなければいいな、とは思う。 なんとなく釣られるようにあたりを見回し――]
――あ……
[やべぇ]
(134) 2014/05/15(Thu) 18時頃
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……ん?
[ポケットの中でちかちかと光るランプとアラーム。 さっと目を通してみれば、アイリスから。
――――すいません今返信返してる余裕ないです。]
(136) 2014/05/15(Thu) 18時頃
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できないかなぁってちょっと期待しちゃってごめんね?
[どうしよう。 今からすぐに逃走したら食い逃げだ。 だけど、今この中で会計をする度胸はない。
ついでにいえば、こちらはぶっちゃけ完全に純粋に巻き込まれた被害者だ。
どうしてくれよう。]
(138) 2014/05/15(Thu) 18時頃
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……もう一度、力貸してくれないかな……
[本をもう一度見ても、沈黙したままで何か力が沸き上がるような様子はない。
ホリーの予測通り、ソフィアもイアンも両方置いていく気は更々ない。 だが、意識もちゃんとあるソフィアはともかく、イアンは体格とかその他諸々考えて運ぶのは無理だ。 其処の馬鹿犬が自分以外も運べるなら、乗せたのだが。
とか考えてるうちに、周囲の視線がとても痛くなってきた。 警察、とかの単語も聞こえる。あっやめて通報しないで。]
(140) 2014/05/15(Thu) 18時半頃
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確実に指名手配されちゃうよ……?
[それなら、何かで目晦ましして壁から逃げるほうがまだマシだ。 そういえば、見えるだけだっけ、その穴。]
(142) 2014/05/15(Thu) 18時半頃
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いやー……俺が困るんだよね……
[運べないのはわかってる。 それは最初から考えてない。]
ってぇ!!いや、違うんです俺達はただ巻き込まれただけで……あぁ、もう!主人命令だどうにかしろ馬鹿犬!!!
[険しい顔した店主に詰め寄られ、苦し紛れに駄犬の背を力任せに本でぶっ叩く。
と]
(144) 2014/05/15(Thu) 19時頃
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ぇ、何其れ、鞍? それなら乗れる?
[叩いた拍子に無意識で作った鐙だとは知らず、一瞬拍子抜けして]
乗って!!――走れ!!
[自分は先頭に飛び乗り、イアンをどうにか引き上げて。 二人には目配せする。 定員?いけるいける。乗り切ったら、とりあえず走り抜けるように指示を飛ばして。
父さん、母さん、ごめんなさい。 俺、もう家に帰れないかもしれません。]
(145) 2014/05/15(Thu) 19時頃
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えっ、また敵!?
[唐突に現れた相手に、驚きつつも何処かうんざりした声が出る。 このパターンは今日これで何度目だ。数えたくもない。
銃撃には、ケルベロスに任せる。 頭はスッカラカンだが、戦闘能力が高いのはよくわかったから。]
(151) 2014/05/15(Thu) 19時半頃
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おとう……さん……?
[ホリーの口から零れた言葉に、目を見張る。 彼女の父ならば、何故銃を向ける?]
ソフィア、危ないから……あ……
[こいつに捕まってて…と言おうとして、顔が青ざめた。 そうだ、彼女は何も知らないはず……と今更ながらに思い至った。
実際は彼女も自分からすれば非現実側だとは知らずに。]
(164) 2014/05/15(Thu) 19時半頃
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………………えっと、ソフィア、さん…………?
[ブルータス、お前もか。 そう嘆いたカエサルの気持ちが今ならわかる気がする。 いや、刺されてないけど。寧ろ護られてるのだろうけど。]
えぇと、俺が何者なのかは、俺が一番聞きたいです。 今日放課後からずっと変な人が連続で現れて好き放題言ってくるんで、俺のキャパが大崩壊なんてもんじゃなくなってます、オーバー。
[最早過ぎるのは驚愕ではない。 軽く疲弊にも近いこの感覚は、きっともうこの"異常"に慣れてきてしまっているのだろう。 嘆かわしい事だ。]
(174) 2014/05/15(Thu) 20時頃
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[また単語が増えた。 馬鹿犬の上で頭を抱えて項垂れても誰も責めてくれるな。]
さっきも言ったけど、今日の放課後から。 図書館で変な本…これを見つけて、そこからこいつが出てきて……それから俺の周りはずっとこんなのでわけがわからないよ。
彼女は…多分大丈夫。俺よりもずっとこういう異常事態には慣れてると思う。 何者かは知らないけど……彼女もこいつも。
[とりあえず、知っている事を正直に伝える。 最後の質問には、また頭を抱えて]
(181) 2014/05/15(Thu) 20時半頃
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俺は、いつもの平穏な日常に戻りたいよ。
だけど、さっきあった人は世界を救え(意訳)って言うし、俺が何もしなければ世界は滅ぶ、災禍の方からやってくる……って言われてさ。
多分、イアンがこうなったのも俺の所為だと思うし……これ以上俺の友人や家族に何かあるのなら、俺がやるしかないっていうなら、やらなきゃいけないんだ、とは思ってる。
[用は、日常を取り戻す為なら、それを乱す相手と対峙するのは致し方ない。 それくらいは、とりあえずの覚悟を決めないといけない。 それは、わかったから。]
(182) 2014/05/15(Thu) 20時半頃
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あぁ……なんか太陽が云々って、変な人が言ってた……えっと、なんだっけ…… ジェイクさん、だっけ……?なんか、派手な人だった……
[主に登場の仕方が。 とりあえず、ソフィアもこちらに危害を加えないと言ってくれたのはありがたい。 彼女はそういう嘘を吐く人じゃないだろう。]
あぁ、そういえば…おい、お前。 ケルベロスって呼びにくい。 これからトレイルな。
[脳みそパンクしすぎた所為か。 その話は今するものじゃないだろうという突っ込みは受け付けない。
因みにネーミングの元はイアンが小学生の頃に飼っていた犬の名前だ。 同じくらい馬鹿だった。]
(189) 2014/05/15(Thu) 21時頃
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寮に? うん、わかった……って、あ、さっきアイリスからメールもらってたんだよ。
[何処に行くとか、当てはない。 とりあえずそれだけ声をかけ、メールを確認したところで]
…………ねぇ、ソフィア? アイリスと合流したらでいいからさ、伝えておいてくれない…?
「その男の事は俺は何も知らないし知りたくもないです」
って…………
(190) 2014/05/15(Thu) 21時頃
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誤解招きかねない表現やめて!?
[違う。断じて違う。 確実に何か勘違いされているが、そういう事じゃない。]
俺、命狙われるような事何もしてないよ……
[小さくぼやいて]
(202) 2014/05/15(Thu) 22時頃
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……うん、わかった。
[頷く。 まだ、力の使い方もよくわかっていないけれど。]
(203) 2014/05/15(Thu) 22時頃
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ほんとに……?
まぁ、ホリーは多分大丈夫だろうけど… とりあえず、イアンを家に送りたいな。
[これ以上危険な目にあわせたくない。 学生寮が、安全かはわからないけれど。]
(233) 2014/05/15(Thu) 23時頃
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……そう。
[剣呑な空気ではあったけれども。 なにやらこの駄犬は知っているようなので。 とりあずは、信用してみる。]
あっち。細かいナビは適宜やるけど……
ぶっとばして、そのままイアン落したらお前の意識を落すからな。
(248) 2014/05/15(Thu) 23時頃
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安全に止まれないってどういう……
おい おい ちょ おま ばか
止まれこの馬鹿あああああああああああ!!!!!?
[絶対に駄目な速度だが、どういうわけか普通の人間の身でも問題ないらしい。
が、ものすごく気持ち悪いし、何より不吉な音がする。 速すぎてどうせ自分の姿見えてないだろうとか、そういう問題じゃねぇ。
男子学生寮にたどり着く頃には、ぐったりとしていた。]
(262) 2014/05/15(Thu) 23時半頃
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お前……の……所為、だ……ッ!!
[ヒュッ……… ガツン] [脳天に思いっきり本の角を突き刺しました。]
はぁ……まぁいいや、お前手伝え。 俺一人じゃ運べない。
[さすがに部屋までは連れて行けないので、近くのソファに寝かせて。]
ごめんな……俺の所為で。 さて、すぐに離れるぞ。
[すぐさま犬形態に戻るように指示し、飛び乗った。]
(270) 2014/05/15(Thu) 23時半頃
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…………休憩、したいかな…………
[休憩と書いて、"怖い人がいないところ"と読む。 さすがにちょっと、色々と限界だった。]
誰もいない公園とか、そこら辺で…… ちょっと、寝たい……
[文化部の貧弱さ舐めんな。]
(276) 2014/05/16(Fri) 00時頃
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ん、それでいいや……
[小さく頷き、そのまま体重を預ける。]
……何かあったら……起こせ……
[身体も頭も休息を必要としている。 ぽつりとそれだけ零すと、瞼を閉じた。]
(283) 2014/05/16(Fri) 00時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2014/05/16(Fri) 01時頃
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[閑話休題]
[諸君らは、運命というものを信じるだろうか?
宿命の少女 ≪ヒロイックエターナル≫と究極因子≪エターナルエンブリオ≫となりうる準因子≪コクーン≫の邂逅。
現宿命の少女 ≪ヒロイックエターナル≫と、彼女の熾起めと共に新たに芽吹く宿命が、同時空・同時間軸に存在する事。
虹の女神と、影の女神が縁を結び、両立している事。
邪悪なる双鎖官とD.E.A.T.Hの裏切り者《相反する信念》の共謀。
そして、湖のさざめき。
これらすべてが、同時に、一つの世界で動き出している。]
(373) 2014/05/16(Fri) 17時半頃
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[謂わば、事象交鎖点《フェノメノンクロスロード》]
[それが、特A級の事象のセカイで紡がれている。 そのすべてが、偶然で、運命の産物なのだろうか?
それが世界の選択か?
―――否、すべての偶然は、必然を介して誕生まれるものだと思わないかい? 運命を作為的に創造り出すのは、不可能ではないと思うんだ。
そこで君の登場だ。]
(374) 2014/05/16(Fri) 17時半頃
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[小さな偶然を、必然とする為に。 だから君は、かの秘蹟《アーティファクト》を何の変哲もない図書館に、魔獣と共に封じたのではないかい? 著者《ノマダ=パルック》すらも欺いてね。 ……まぁ、彼が持っていても宝の持ち腐れだから、ある意味では正しいのかもしれないけれど。
それが、君の不正。 だからこそ、世界的大犯罪者と呼ばれる。 そうだろう?]
(375) 2014/05/16(Fri) 17時半頃
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[―――世界の危機≪ワールドイーター≫、アイザック=フォード
まぁ、いいのだけどね。 それはそうとして、諸君。 世界には、表と裏があるのはご存知かい?
光と闇。 秩序と渾沌。 殺め続けられる因子と転生し続ける因子。 虹と影。 すべての事象に表裏が存在するように、世界にも存在する。 多次元そのすべての裏。]
(376) 2014/05/16(Fri) 17時半頃
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[何が言いたいって?ははは、この場所がそうだというだけさ。
他に何か質問でも? 私が誰かって?それは、今識る事ではないな。
それでは、諸君らの聖戦に幸多からん事を願うよ。]
[閑話休題・了]
(377) 2014/05/16(Fri) 17時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2014/05/16(Fri) 17時半頃
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なん、だよ……煩いな……
何か、あったのか……?
[目を擦りながら、ゆっくりと身体を起こす。 よほど疲れていたのか、まだどこかだるい。 まだ暗いじゃないか、と文句を言いかけ―――]
(528) 2014/05/17(Sat) 01時頃
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―――――――――――虹?
[宵闇のような虹と、もう一つ。
空を裂いて、その先に見える虹。
それは、すぐに見えなくなってしまったけれども。]
何なんだよ…… ていうか、今何時……
(530) 2014/05/17(Sat) 01時頃
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…………え?
[鞄を漁り、携帯を取り出す。 時刻は、既に空が白んでいてもおかしくない時間のはず、だった。]
本当に、太陽が昇らない……?
[世界の異変は、既に誰の目にも明らか。 自分だけの問題では済まない。
まだ何処か認めたくなかった異常を、まざまざと知らしめさせるには十分すぎた。]
(533) 2014/05/17(Sat) 01時頃
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