266 冷たい校舎村7
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―後日:昼休みの教室―
[無事に帰って来たらしいという報せを聞いた。
家族でもないし、友達という程に親しい訳じゃない。 なので、養に会うこともなく 紫苑は病院からの帰路に着いた。
それが数日前の話だ。
そして、今。 昼休みの教室の隅で、紫苑はスマホを弄っている。 流れていくタイムラインを眺めていた。]
(455) ふゆのひと 2019/06/20(Thu) 23時半頃
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[あの日、帰宅した紫苑がやったことはそう多くない。 書き出した音声に『〇月〇日 ××にて』と名前をつけて 学校名とか、地域の名前とか、 適当なタグを付けて放り投げた。それだけ。
次の日から、件の教師は来なくなった。
養の件があったにしても、火種はそこそこに広がって 未だに煙を立てて燃え広がっている。 あの話聞いたか、と話しかけてきた クラスメイトを見上げて、紫苑は首を傾げてみせた。
はて、なんのことやら。]
(456) ふゆのひと 2019/06/20(Thu) 23時半頃
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相手もこの学校の人かなぁ。 やけに親しげだったもんね。
[何度も聴いた音声をまた聞かされる。 もう何も思わない。 相手は誰だろうな、なんて憶測を 紫苑は薄く微笑んで聞いていた。
きっと、真実に辿り着けるのは、 身に覚えのある人だけだろう。
だから、良かったね、と紫苑は笑う。
視線の先には笹崎小春がいて、 やけに青ざめた顔をしているように見えた。 お互いに言葉を交わすことは無く、 直ぐに視線もそらされる。
当然の話だ。もう俺達、付き合ってないし。]
(457) ふゆのひと 2019/06/20(Thu) 23時半頃
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[人の口に戸は立てられぬ。 名も知らぬ誰かに本名や住所まで暴かれた彼は 一体これからどうやって生きてくのだろう。
まぁ、紫苑には関係の無い話だ。
級友達による見当違いの推理は 未だに続いていたので、紫苑は笑って]
人は見かけによらないもんね。
[とだけ言った。
知らないことが分かる訳が無いのだ。 だって、俺、エスパーじゃないし。**]
(458) ふゆのひと 2019/06/20(Thu) 23時半頃
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―卒業前のある日―
[七月が件の教師に刺されたらしい、と聞いて、 あの日の紫苑はふぅんと言った。
火のない所になんとやら。 実際紫苑の周囲ではあの音声の女と七月が ほぼイコールで結ばれていたし、 紫苑にも心当たり>>0:695が無いわけじゃない。
それも真実なのかもしれないけれど、 少なくともあの音声に七月は関係ない。 それもまた真実なので、 きっと彼女は運が悪かったんだろう。
頑張って欲しいなぁ。 他人事のように思いを馳せた紫苑は、 今自分が置かれた状況に思考を戻した。]
(829) ふゆのひと 2019/06/23(Sun) 07時半頃
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[目の前で、はるちゃん―― もとい、笹崎小春が泣いている。
校舎裏に人の気配は(多分)なく、 見咎める者が居ないのが唯一の幸いで 紫苑は困ったようにため息を吐いた。
……やっぱり>>1:60女の子はズルい。 これだけ見たら、紫苑が悪者みたいだ。]
(830) ふゆのひと 2019/06/23(Sun) 07時半頃
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[差出人のないラブレターに従ってみれば そこに彼女がいて、やり直したいと言っていた。 いつかと同じように。
客観的に見れば、彼女は突然捨てられた 悲劇のヒロインなのかもしれない。 けれど、キラキラと頬を伝う涙は 生憎と紫苑の心には響かない。
人は見かけによらない。
好きなの、やり直したいの。 馬鹿の一つ覚えみたいに繰り返される度 紫苑の心は凪いでいく。
彼女の声が雑音にしか聞こえない。]
(831) ふゆのひと 2019/06/23(Sun) 07時半頃
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なら、俺のどこが好き? ……興味無いでしょ、俺に。
[ブランドもののバッグを引っ下げるような。 血統書付きの犬を連れ回すような。 他人に誇示するステータスとしか思われないのは ちょっと癪だなと紫苑は思う。
小さな口が呆気に取られたように 半開きになっている。可愛くない。 彼女を見る度に頭を過る雑音と 胃を締めつけられるような不快感にはもう慣れた。
だから、紫苑は緩やかに口角を上げて 彼女にだけ聞こえるように囁いた。]
(832) ふゆのひと 2019/06/23(Sun) 07時半頃
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父親くらい年の離れたオッサンに 股開くような子、嫌だなぁ。
[目は口ほどに物を言う。 驚いたように見開かれたそれが何よりの証拠で、 紫苑は彼女の唇をそっと指でなぞる。
これ以上、喋らないで欲しい。]
(833) ふゆのひと 2019/06/23(Sun) 07時半頃
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君の声くらい分かるよ。 好きだったからね。
[少なくとも、俺は、君を 愛していました。あの日まで。
いくら加工をかけても、 息継ぎやイントネーションは誤魔化せない。 君の声は君の声のままで、 紫苑にとっては等しく不快な音で、 そんな君の声を、 紫苑は一生忘れられないんだと思う。
君にとっては、ただの 顔と都合のいいアクセサリーだったとしても、だ。]
(834) ふゆのひと 2019/06/23(Sun) 07時半頃
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[走り去る彼女の背を見守る。 何回も、何回も、何回も、何回も この光景を見た。 好き。愛してる。そう言った人が 簡単に紫苑の元を離れていく。
愛し合いたい。 愛して欲しい。 それだけのシンプルな話なのに 何故だか上手くいかないのだ。
泣きたいような気持ちになるけれど 涙が流れる訳じゃないので、 紫苑は呑気に、次の子の話は もっとよく聞かないとなぁなんて思う。
他の男の所に行く気が起きないくらいに。]
(835) ふゆのひと 2019/06/23(Sun) 07時半頃
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[いや、むしろ、もっと自分に 興味のある子が良いんだろうか。 考えた所で答えは分からないので、 紫苑はまたイヤホンを片耳に着けた。
いつだったか、眼鏡の方がいいと言われたけれど ラーメンを食べる時に不便なので、 暫くはあの眼鏡はお蔵入りだなぁと思う。 付き合うならまた話は別だけど。]
(836) ふゆのひと 2019/06/23(Sun) 07時半頃
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[雑音や意味の分からない音は聞こえず、 今日のイヤホンはみょんみょんの曲を再生している。 けれど、愛を唄う彼女の声が、 今日はやけに遠い気がする。
大好き、愛しています。君の隣にいたい。
そんな歌詞を聴きながら、 紫苑はぺろ、と、指先を舐める。
リップクリームの味だろうか。 やけに甘くて苦い、 なんとも言えない味がした。**]
(837) ふゆのひと 2019/06/23(Sun) 07時半頃
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