45 哀染桜 〜届かなかったこの想い〜
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[女は囁く。
誰も寂しく無い様に。 (私が寂しくなら無い様に。)]
──…。
[空へと舞い上がる花びらを追って、女の榛色は空を彷徨い、ゆらり。揺れて、静寂に沈む翠瑪瑙へと辿り着く。 闇を映した其れは、今も月を戴く空の色に似て。
女を夜へと留め置く。**]
(0) 2012/03/14(Wed) 00時頃
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[桜に近寄って来た銀糸の女が、ふっと、空気に溶ける様に消えた。]
────…!!
[女の両眼が驚愕に見開かれる。]
(42) 2012/03/14(Wed) 23時半頃
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どうして──?
[ざわ──…ッ
叉、空気がぞろりと蠢いた。 女の視線の先で、桜の蕾がふたつ、みっつと、綻んで行く。]
(43) 2012/03/14(Wed) 23時半頃
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[蒼い花弁が一層存在感を増した。 ぞくりと肌粟立つ不気味さと同時に、美しさも感じて。
女は意味もなく、ぎゅ。と携帯を握った。
銀糸は目を覚ましたのだろうか。携帯に触れて落ち着きを取り戻した女が最初に考えたのはそんな事。 ならば矢張り此処は、夢路の集う場所なのだろうか。 現実感のない風景の中、思考は同じ所を何度も回る。]
(49) 2012/03/14(Wed) 23時半頃
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[>>27厭だ。叉ヴァイオリンの音。 何故あの人は弾くのだろう。
こんなに辛いのに。 こんなに哀しいのに。
やめてと願っても、意志とは関係無く弦は掻き鳴らされる。]
(52) 2012/03/14(Wed) 23時半頃
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────〜〜…ッ
や、めて。
[喉の奥から、声を搾り出す。 泣いて仕舞えと拐かす音に気道を塞がれて。今にも零れ落ちそうな涙を榛色いっぱいに浮かべて。
涙と共に湧き出す、出会ってから別れを告げられる迄の、思い出して仕舞えば一層辛さが増すだけの、残酷な記憶に耐えた。]
(54) 2012/03/15(Thu) 00時頃
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[演奏が止んでも、女の涙は止まらない。 堰を切って溢れ出した思い出が女を責め苛む。
厭だ、厭だ、厭だ、イヤだ───。]
ひ と り は い や ──
(55) 2012/03/15(Thu) 00時頃
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[女の肩口に舞い降りた春を告げる桜色。 視線を其処へ遣った隙に聞こえて来た、やわらかな声。
愛してる。本当に。 (愛してた。本当に。)]
でも、伝えられなかったの──……ッ、ッく、
待っ、て──…
(59) 2012/03/15(Thu) 00時頃
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[青年の輪郭が揺らいだのを見て、女は咄嗟に携帯を握った侭の右手を伸ばした。
女の手は、青年の空の手を確かに掴み。]
(62) 2012/03/15(Thu) 00時頃
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[其の侭、ふっ。と、夜気に掻き消えた。
後に残ったのは、"最初の幹への衝突で既に壊れて居た"、もう動かなくなった携帯だけ───。**]
(64) 2012/03/15(Thu) 00時頃
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