14 学校であった怖い話 1夜目
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―教官室―
[何処か調子の悪そうなアイリスを気にかけながら、教官室に辿り着く。 先に中にいた者には軽く挨拶をして。 そうしてオスカーの手によって、扉が閉まった直後だったか、 あの耳障りなチャイムが鳴り響いて]
――え、
[視界の端に見えていたマリアンヌが、急に消えた。 彼女の立っていた場所には、真暗な闇がぽっかりと口を開けていて]
マリアンヌ、さん……?
[戸惑うように上げた声に、“セシル”の声が被さった]
(1) 2010/07/22(Thu) 04時頃
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―教官室―
邪魔、って……。
[スピーカー越しでなく響くその声に、反論はできなかった。 一人きりの時間が長かった彼女に不信を抱いたと、口にはしなかったけれど。 やがて始まる映像は、サイモンの時程グロテスクではないと、最初のうちはそう見えたが]
……ひ、っ
[そのまま何処かに落ちるのかと思われた身体は、予想に反して四散爆発する。 唐突な展開に、目を塞ぐ暇もなかった]
(2) 2010/07/22(Thu) 04時頃
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―教官室―
[映像が終わっても、画面から目を外せなかった]
……あたしたちが、マリアンヌさんを。
[呆然と呟く声は部屋の誰かに届いただろうか。 セシルの語る過去は耳から耳へと抜けて行く。 聞こえていたって同情はできなかっただろうけれど。 何処か不快な哄笑が途切れるまで、共にここまで来た筈のアイリスの姿は視界の外にあった**]
(3) 2010/07/22(Thu) 04時半頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2010/07/22(Thu) 04時半頃
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―教官室―
[オスカーから名を呼ばれても、まともな反応はできなかった。 ショックを隠せない、そういった表情で立ち尽くしたまま、幾らほど経っただろうか。 漸く時が動き出した頃、テッドとパティが何か話しているのには訝しげな視線を向けた、けれど。 やがてパティ自身から宣が上がれば、軽く目を瞠り――眉根を寄せただろう]
……え?
[そんな中、ノックスから声が掛かる。 オスカーの視線が彼を向いていたことは知らないから、訝しげな顔をしたが]
先輩って、アイリス先輩、ですか? ええ、一緒に来ましたけど……あれ?
[彼女がいた筈の場所を振り返ってみても、そこには誰もいない。 はた、と瞬いて]
(35) 2010/07/22(Thu) 22時半頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2010/07/22(Thu) 22時半頃
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扉の音は……聞きませんでした、けど。
[扉からは他と比べて近い位置にいる。 それにも関わらず、ラルフの問いかけには首を振って]
……まさか。
[はっと口許に手を当てる。 そのまま、ラルフが電話を掛ける様子を縋るような目で見つめる]
(39) 2010/07/22(Thu) 23時頃
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副会長。 ……繋がらない、ですか?
[彼の反応からある程度察することはできたけれど、それでも尋ねた。 答えは電話の向こうの砂嵐で示されたか]
そんな……。
[それに被さるようなノックスの言葉>>41に目を伏せ、緩く首を振った]
(45) 2010/07/22(Thu) 23時半頃
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パティ先輩。 ……その、
[声を掛けたのは、先程マリアンヌのことを鬼でないと言った先輩。 少し言い澱んで]
みえたり、しないんですか。 アイリス先輩の……。
[アイリスを探しに行こうと言い、テッドに駆け寄る彼女に、最後までは言えなかった。 代わりに視線だけを向けて]
(52) 2010/07/23(Fri) 00時頃
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……え?
[意識を別に向けているところに、オスカーの声が掛かる。 すぐには理解できない様子で、はた、と瞬いて]
ちょっと、 急に、何言ってるのよ。
[困惑したような顔で、その肩に触れようと、手を伸ばした]
(55) 2010/07/23(Fri) 00時頃
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そう、ですか。 生きてると、いいです……けど。
[パティの返答に寄せた眉は、相手にも見えたかも知れない。 鬼じゃない、という言葉には同意を返したけれど、続く声には僅かに目を伏せた]
(65) 2010/07/23(Fri) 00時半頃
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[そうして、丁度オスカーの肩に手が触れた時]
……え?
[特別ノックスと親しくしていたわけでもないホリーは、彼のことをあまり知らない。 けれど浮かぶ笑みがこの場にそぐわないものだとは、知らなくても分かる]
ノックス、せん、ぱ……?
[そして、彼から発された言葉は。 オスカーの肩に置いた手に、思わず力が籠った]
(69) 2010/07/23(Fri) 00時半頃
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……お仲間。
[きゅ、と口を引き結んだ。 恍惚とした表情を浮かべるノックスの言葉を聞き、眉根を寄せ、他の者に視線を巡らせて。 やがて視線は再び、オスカーの元へ]
……大丈夫、じゃないわよ。 逃げましょ、オスカー。 “区切り”がどうとか言ってたけど、いつ襲ってくるか分かったもんじゃないわ。
[オスカーが振り払いでもしない限り、肩に置いた手を外すつもりはない。 強めの口調で言って、オスカーの肩を少し*揺らした*]
(86) 2010/07/23(Fri) 01時頃
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ホリーは、上がる怒声にびくりと*震えた*
2010/07/23(Fri) 01時頃
双生児 ホリーは、メモを貼った。
2010/07/23(Fri) 01時半頃
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……はぁ?
[パティに向けられた言葉>>95に片眉が跳ね上がる]
こいつの――“鬼”の言うことなんか信じられます? こうやって無防備なフリして、油断させてるだけかも知れないのに?
あなたはどうだか知りませんけどね。 オスカーは滅多に喧嘩とかしませんし、……そもそも運動も得意なほうじゃないし。 鬼にとっては、格好の餌食かも知れない。
[余程聞き捨てならなかったのか言葉には棘が籠り、また兄に対しては少々過保護かも知れない。 ぎりぎり敬語ではあるけれど、パティを睨む視線は、強い]
(114) 2010/07/23(Fri) 09時半頃
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そんな兄を逃がそうとして、何が悪いんですか。 鬼を殺しさえすればいいんだから、別にオスカーがやらなくたっていいでしょ。
[拾った鋏は、スカートのベルトに挟んである]
言い掛かりにも程があります。 ……あなたの方こそ鬼なんじゃないですか、パティ先輩。
[セシルが口にしたのは、鬼を見つける“霊能者”についてのことだけ。 苛立ちのままに、彼女への疑念を言葉に*乗せた*]
(115) 2010/07/23(Fri) 09時半頃
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過剰? 当然の反応だと思いますけど?
……人前でイチャつく程、余裕ありませんし?
[最後が明らかに余計な一言なのはともかく。 普段から不愉快なら不愉快とはっきり言うタイプだから、知る者なら不自然には思わないだろう。 殆ど初対面の彼女の目にどう映るかは分からないが]
何処だって安全じゃないのは分かりますけど、 少なくとも、判ってる鬼からは逃げられます。
[示すのはノックス――の姿をした悪霊。 ふと握られた手に視線を落とし、オスカーの顔を見る。 振りほどくことはしない]
……あたしはオスカーを守りたいだけです。 能力を持ってるっていうんなら、尚更。
(127) 2010/07/23(Fri) 13時半頃
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そんな細かいことは知りません。 アイリス先輩のことは、一応確かめただけです。 あなたを信用したなんて一言も言ってないし、今ので信用する気も無くなりました。
[流石に、鋏を手に取ることまではしなかったが]
あたしを?
[パティがオスカーに命じたことに、こちらを見るオスカーの瞳に、ぴくりと片眉を上げ――目を伏せ、息を吐いた]
(128) 2010/07/23(Fri) 13時半頃
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……聞きました?一気には見れないんですって。 貴重な能力を無駄にしたいなら、どうぞご自由に?
[オスカーの言葉を受け、そこまで言って、パティからは視線を外した]
……大体都合がよすぎるのよ。 偶然居合わせただけなのに、そんな能力を持ってる人が何人もいるなんて。
[ふんと鼻を鳴らす]
(129) 2010/07/23(Fri) 13時半頃
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[パティがオスカーに掛けた言葉>>123と、オスカーの返事を聞いて、目を瞠る。 繋がれた手に力が籠り、何か言おうとして、 けれどオスカーの表情に口を噤んだ]
……へぇ。 あれだけ言っといて、自分では手は下さないんですね。
[代わりに棘のある言葉を、パティに向けて*もう一つ*]
(130) 2010/07/23(Fri) 13時半頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2010/07/23(Fri) 13時半頃
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そういうあらぬ疑いで殺されかねない状況ってこと、お分かりです? ……現にマリアンヌさんはそうだった。
[半ば挑発するように、自らの頭を人差し指で示す。 マリアンヌの名前を出す時には、僅かに瞳が陰った]
あたしには変な言い掛かりつけられて、平然としてられるほうが理解できませんね。
[毅然としてパティに言う。 その辺りは単なる性質の違いなのかも知れない。 真っ赤になる様には笑うでもなく、ふんと鼻を鳴らした]
(143) 2010/07/23(Fri) 17時半頃
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だから、倒さないなんて言ってないでしょう。 それをオスカーにやらせる必要はないって言ってるんです。 あなたが無理だとしたって、テッド先輩だって副会長だっているでしょ。
……それとも何? こんな1年の生徒に任せなきゃいけないほど、先輩方には木偶の坊しかいないってことですか?
[パティに言い募るうち、悪口の対象が飛び火していた。 先輩方にはいい迷惑である]
(144) 2010/07/23(Fri) 17時半頃
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痣?だかなんだか知りませんけど。 なんでそこまでテッド先輩を信じこめるんだか。 ……恋人だから盲目になってるだけなんじゃないんですか?
[テッドにあるという痣は見ようとすらしない。 見たとしたってラルフと同じで、特別なものを感じることもないだろう。 実際恋人ではないかも知れないが、それも知ったことではない]
(145) 2010/07/23(Fri) 17時半頃
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……何ですか。
[そこでテッドに呼ばれて、果てなく続くかと思われた応酬は一度収束を迎えるか。 不機嫌さを残しながらもオスカーから離れて、そこで囁かれた言葉に瞬いた]
……ああ。 テッド先輩のほうがよっぽど話が分かるみたい。
[少し曖昧な言葉には眉を顰めつつも、頷いた]
あたしとしては是非ともそうして欲しい、……ですけど。
[結局はオスカーの意志次第。 そう言うように、ちらと兄のほうを*窺った*]
(146) 2010/07/23(Fri) 17時半頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2010/07/23(Fri) 23時半頃
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―教官室―
落ち着けるもんですか。
[ラルフ>>160には失礼なことを言ったという素振りもなく言う。 とはいえパティにはそれ以上何か言うこともなく、扉が閉まるのを横目で睨んだだけ。 ちなみにラルフの名前を上げたことに関しては、忘れる以前に聞いていなかったというのが正しい]
オスカーは木偶の坊なんかじゃないわ。
[オスカーの宥めには口を引き結び、ややあって一言だけ発した]
(163) 2010/07/24(Sat) 00時頃
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……っさいわね。
[直後耳につく笑い声>>162に、ぎっとそちらを睨みつけた]
(164) 2010/07/24(Sat) 00時頃
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ちょっと黙ってなさいよ。
[横でラルフがビビっているなど知る由もないが、肝心の相手に睨みはまるで効果がなかったよう。 離れても殺せる、との言葉には少したじろぐような素振りを見せたが、踏み止まり]
……余計なお世話。 仲間割れも何も、先に因縁つけてきたのはあっちよ。
[ふ、と息を吐き出した。 人事のように笑う悪霊をもう一度睨んで、視線を外す]
(166) 2010/07/24(Sat) 00時半頃
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……いい身分だこと。
[“ノックス”のほうも見ずに吐き捨てた。 が、椅子の音にびく、と身体を震わせて、再び視線を投げる]
何処行く気よ?
(170) 2010/07/24(Sat) 01時半頃
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ホリーは、オスカーの視線を
2010/07/24(Sat) 01時半頃
ホリーは、オスカーの視線を
2010/07/24(Sat) 01時半頃
ホリーは、受けて、テッドに視線を流した。
2010/07/24(Sat) 01時半頃
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[オスカーの返事とテッドの視線を受けて、暫し沈黙。 やがて息を吐いた]
……オスカーが、どうしてもって言うなら、
[仕方ないと、言葉を最後まで紡ぐ前に、鬼の声が被さる]
誰がそんな体験、したいもんですか。
[そう言いながらも、邪悪な笑みを見れば口を引き結び、ベルトに挟めた鋏に手が掛かる]
(184) 2010/07/24(Sat) 02時頃
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[ぴく、と手が止まった]
オスカー?
[兄の上げた宣に]
あたしを、……疑ってるの?
[浮かべた表情は、彼からは見えなくとも。 声音は揺れて、傷付いた風に聞こえるだろう]
(192) 2010/07/24(Sat) 02時半頃
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[オスカーの返事に、哀しげな顔を俯かせ。 けれど、]
――…そう、
[次に発したただ二文字。 それは酷く淡白に届いたかも知れない]
(203) 2010/07/24(Sat) 03時頃
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あたしも、信じてるから。
[すぐに重ねた言葉には、元通りに感情を滲ませた]
(204) 2010/07/24(Sat) 03時頃
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[テッドが出て行くのは目で見送り、 オスカーの促しは当然のように拒むことなく、メアリーにハンカチを渡すのを見て。 それから壁際に下がり、メアリーたちの少し後ろから、“ノックス”と対峙するオスカーを見ていた。 何かあった時に備えるよう、手は鋏に触れていたけれど、結局鬼が倒れるまで、その場から動くことはなかった]
(210) 2010/07/24(Sat) 03時頃
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