241 The wonderful world -7days of KYRIE-
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― 4th day/甘味処 あん屋 ―
……そうだな。
[――どんなになっても、まだ、生きてる。>>4:436 幼馴染の言葉に、テーブルに突っ伏しながら 微苦笑を浮かべる。
テーブルから顔を上げて、サプリメントを手渡せば 驚いたような顔をされた。 タイミングについて聞かれれば説明もしただろうけど、 ひとまずはそれを受け取ったことにほっとする。
応急処置は…荒事の一つでもやってれば、大体身につく。 幼馴染がいきあたりばったりというよりも むしろ思いつかないほうが普通なんだと、 言われればそう、言葉を返すだろうか。]
(7) 2018/05/21(Mon) 07時半頃
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[本題を切り出すのは、ぶっちゃけ勇気がいった。 あまり聞かせたくないのは、確かだったし。
それなりに、長い話になったと思う。 決してまとまりがいいとはいえないそれを 幼馴染はずっと、静かに聞いてくれた>>4:437>>4:438]
……圭に、責任なんかねぇよ。
[苦笑しながら、ゆるゆると首を横に振る。 ――…ああ、そうだよな。 こいつのことだから、そんなふうに考えてしまっていたか。 言われれば、俺も納得してそんなふうに返す。]
(8) 2018/05/21(Mon) 07時半頃
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何より、当事者の俺の言葉が 誰にも届かなかったんだぞ。
[日頃の行いが悪かったこともあったんだろう。 当時の俺が所謂悪ガキの類だったことは確かだし 父のことだって、何度殺して楽になりたいと 思ったか知れない。 それでも、簡単に人を、ましてや自分の親を 簡単に殺せるわけがない。
同じことを、当時大人たちにも話した。 誰も彼も皆、一度は納得したような顔をして 退いてみせるけれど、向けられる疑いの視線が 晴れたのは、だいぶ後になってからだ。]
(9) 2018/05/21(Mon) 07時半頃
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[いつもならここで退くはずの幼馴染>>4:440 だけど…今回ばかりは今まで知る幼馴染より ずっと強気だった。>>4:440>>4:441>>4:442]
――……。
[幼馴染とはそれなりに長い付き合いだったけど こういう彼女は初めて見たかもしれない。]
…すまなかった。
[傷ついた、と>>4:441 幼馴染が口にした言葉に、俯いて謝罪する。
傷つけたくなかったから、 良かれと思ってしてきたことが、よもや全部 裏目に出ていたとは思わなかったから。]
(10) 2018/05/21(Mon) 07時半頃
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納得……。
[その言葉に、顔を上げて幼馴染を見つめる。 一瞬、微かに瞳が揺れるのが 彼女からも見えたかもしれない。]
……ああ、そうだな。
[それは、生きていた頃の自分にとって、 とても、大事なものだったから。]
……圭のために、という意味なら 今までだって、ずっとそうだったよ。
[テーブルの上の俺の手に、幼馴染の手が重なる>>4:442 …少し視界が潤んでしまったのは、我ながら情けない話ではあるけど]
(11) 2018/05/21(Mon) 07時半頃
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でも、そうだな。 お前がそう望んでくれるんなら 今までと少し、ニュアンスが変わってくる。
……よろしく、相棒。
[泣き笑いのままで、正直恰好なんてつかないけれど そのまま彼女の目を見てそう口にした。 囁かれた言葉には>>4:443 きっと、きょとんとした顔を返しただろうけれど。]*
(12) 2018/05/21(Mon) 07時半頃
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― 5th day/キリエ駅前 ―
[――…いつの間にか、日付が変わっていたらしい。 暗転した視界に一瞬だけ目を閉じて。
……そうして、立っていたのはキリエ駅の入口付近。
近くに幼馴染の姿はないかと探したが、 今日はどうやら近くにはいないようだった。]
(96) 2018/05/21(Mon) 21時半頃
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[念のため、きょろきょろと駅の様子を伺ってみるが どうやら電車は無事、動いているようだった。]
[幼馴染に居場所を伝えてから、 今日のミッションを確認する。>>#0]
んぁ……?
[送られてきたメールの文章に首を傾げる。 ……なんていうか。]
(97) 2018/05/21(Mon) 21時半頃
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あのおっさん、 「バイバイ」っつー顔じゃねーだろ。
[実際に会ってみた人間の感想です。 あくまでも個人の感想です。うん。
…冗談はともかくとして、 今まで送られてきた文面と本人のイメージと 明らかに異なる今回のメール内容。
こういう文章を書きそうな、 死神側の人物に、ひとり心当たりがあった。>>@0]
(99) 2018/05/21(Mon) 21時半頃
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[幼馴染にテレパシーを送った後]
ひとまず、あいつを探すか。
[尤も、そんな暇はないのかもしれないが 今のところ全く意味がわからないのだから仕方ない。 まずは情報収集から、と、歩を進めようとしたそのとき。
――イザナタワーのほうから、何か黒い生き物が 湧いて出るようにして、現れた>>#1]
なんだ?これ。
[一見、見たことのある蛙や狼の姿をしているが 色が今まで見てきたものと違う。 いや、それよりももっと禍々しくて強そう、 もとい、凶悪そうな面構えをしている。]
ん…参ったな。
(100) 2018/05/21(Mon) 21時半頃
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[戦えないことはないが、この数は如何せん多すぎる。 そして、こいつ等はなんかヤバいと俺の勘が告げている。
なら、逃げるしかないだろう。 駅前広場のできるだけ人も何もない空間を選ぶと そこに向かって駆け出しながら、思い切り手刀を振り抜く。
目の前の空間を"削る"ことで、そこの空間分の距離を一気に縮める。 傍から見ればそれは、まるで瞬間移動のように見えるかもしれない。]
(101) 2018/05/21(Mon) 21時半頃
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[俺のサイキックは素手で触れることによって 空間や物質を文字通り削り取る能力。
この手で触れたものを生物無生物問わず 削りとって消滅させたり、 或いは、空間を"削る"ことで距離を縮め、 さっきのような瞬間移動を行ったりすることができる。
そこそこ便利だし強力だが、 何分素手で触れないと能力を発動させられないし 当然、手が使える状態でないと使用できない。 そこから考えると、戦闘時は素手で戦うのが 一番ベストとなる。
いちおう、空間を削って距離を縮めることで 間合いの問題は解決できるが、 空間を削るときは気をつけないと 意図した物とは全く別のものを 傍に呼び寄せてしまうことになりかねない。]
(102) 2018/05/21(Mon) 21時半頃
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っとと。
[うっかり顔の近くに呼び寄せてしまった ジュースの空き缶を避けた。 気がつけば、ずいぶんな距離を走っていたらしい。
そうして、今自分がどこにいるのかと言えば。]
……げ!?
[個人的にこの街で自分が一番 近づきたくなかった場所だった。>>@0]
(103) 2018/05/21(Mon) 22時頃
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なんつー…。
[もしかしたら、今日は厄日かもしれないな、なんて。 そんな思考は、自分から少し離れた場所にいる あの少女の姿に搔き消されて>>@1]
おい、あおい!!!
[ノイズたちに追われてこの場にやってきたことも忘れて、 その少女に呼びかけた。]*
(104) 2018/05/21(Mon) 22時頃
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[少し離れた、屋上に見知った人影を認めて声をかけた。 のはいいのだが、気づかれずにそのまま上空へ。 ちぇ、と踵を返そうとしたそのときだった。>>@22]
…っ!! あおい――!!!
[警察署の上空、そこに現れた黒いノイズたちに 襲撃から襲撃を受ける死神少女に思わず声を上げて駆け寄る。
一体全体、意味が分からない。 あのノイズ死神も襲うのかよ? っていうかノイズって死神の味方じゃねーのかよ?]
(118) 2018/05/21(Mon) 22時半頃
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[何もかもがわからない、が。 かといってこのまま放っておくのも夢見が悪すぎる。
大鎌を振るう少女の傍に近づく狼を一匹、 とりあえず此方に引き寄せてひたすらその身体を殴って削る。]
…っ、なんだよこれ…っ!
[手応えは感じるのに、一向に攻撃が通った気がしない。 うまく相手の身体を削り切れていないのだ。
それでも、どうにかダメージを与えて一匹、二匹と その数を削っていく。
そうして、黒い狼たちの数をいくらか減らしたところで 少女がいたはずのところへ視線を向けた。が、 もしかしたら彼女は既にここから離れた後、だったかもしれない。]*
(119) 2018/05/21(Mon) 22時半頃
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[しっかしこいつら強いよな、>>#1 なんなんだ一体。
そちらも気になると言えば気になるところだけれど 今は>>@25]
んな呑気なこと言ってる場合かよ!? お前今自分がどんな状態だかわかってんのか?
[下半身と左腕が分離してる、なんつーかあれだ 昔の特撮に出てた敵宇宙人が作ったロボットみてーなことになってr…話が逸れた。]
あ、いや。どういたしまして、だ。 せんせー、ちゃんと渡してくれたんだな。
[スケッチブックの話が出れば、ほっと一つ息を吐く。 …なんだよ、なんだかんだ言って律儀じゃんあのおっさん。]
(142) 2018/05/21(Mon) 23時半頃
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ああ、それも気になった。 なんか急にノイズが強くなった気がするんだが …その様子だと、お前は知らなそうだな。
[ふむ、と一つ得心言ったように]
ああ、ヒントもほしいしバッジもほしい。 あと、ついでに聞きたいことがあるんだが、 今日のミッションメール、あれ出したのってお前か?
[暗に『せんせい』はどうしたんだよ?と首を傾げながら。]
(143) 2018/05/21(Mon) 23時半頃
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[それから。]
……ちっと待ってな。
[すちゃすちゃ、準備体操のような動きをしてみせると 彼女のいる屋上方面へ、一気に駆け出す。 そのまま地面を強く蹴り上げて、宙に浮かび上がれば 何もない空間を一気に飛び上がって、屋上へと至る。]
――やっぱぼろぼろじゃんか!
[間近で見ると、より一層酷い状態に見える。
咄嗟に応急手当をしようとリュックに手を伸ばして… うーんと困ったような顔をする。 下半身はいちおう、近くにあるだろうか? とはいえ、やっぱり相手は年頃の女の子だし、 あまりまじまじと見るのは躊躇われる。]
(144) 2018/05/21(Mon) 23時半頃
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…。
[ぽりぽりと頭を掻いてから、 そ、と手を伸ばして相手との距離を詰める。 そうして、彼女の頭に手をのせると]
いたいのいたいのとんでけー。
[ぽふぽふ、彼女の頭を撫でた。]
(145) 2018/05/21(Mon) 23時半頃
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いや、もしかしたらあおい、 痛くねーのかもしれねーけどさ。 なんかこっちが見てて胸が痛くなるっつーか、 痛々しいっつーか?
[早口でまくし立ててから]
…なんつーか、気まぐれだよ。 俺がやりたくなったんだから、やらせろよ。
[ふん、と一方的に拗ねたような顔をしてみせる。 そうして彼女の身体が無事ドッキングするのを待ってから ミッションのヒントを得るためのサブミッションを待つ。]*
(146) 2018/05/21(Mon) 23時半頃
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だーよなー、めっちゃむずかった。
[>>@34というより躑躅で躓いた。 何気に俺より難しい漢字知ってるな、こいつ。]
用事ぃ? どっか行ったりなんて、できんのか?
[此方を見下ろす彼女の顔を見上げながら。 本音を言えばどこに行ったのか興味はあるけれど 聞いても流されそうな空気なので、 とりあえずいったん保留しておくか。]
(184) 2018/05/22(Tue) 07時頃
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[空間を削って、距離を詰めるのは 地上だけではなく、上下にも応用できるらしい。>>@35 とはいえ、上空に複数の敵ノイズがいるときには うまく活用できる気がしない。とにかく、無事屋上に降り立てば]
ふつう、か……。
[バラバラになった細い身体と、 その断面から見える仕込みナイフに、なんとなく 痛々しいよな気持ちになる。 人形だからって、痛みを感じないとは限らないよな。 逆に自分も周りも感じる痛みに鈍くなりそうだ。]
ん、いや。俺、頭悪いからさ。 他の奴が感じる痛みなんて、よくわかんねぇもん。 それに身体が痛くなくたって、心が痛いときだって あるかもしれねーだろ? [そもそも幼馴染が長年抱えてた思いだって ずっと気がつかなかったわけで>>4:441]
(185) 2018/05/22(Tue) 07時頃
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るせーよ。 ほっとけねーって思っちまったんだから しょうがねーだろ。
[>>@36そっけない返事にむすっと頬を膨らませる。
とはいえ、無事彼女の身体が繋がれば 簡単な奴で頼む、なんてリクエストの一つも 付け加えただろうか。]
(186) 2018/05/22(Tue) 07時頃
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[そうしてスケッチブックに書かれた問題は>>@38]
…、は?
[スケッチブックと、彼女の顔を交互に見る。 なんとなく澄ました顔が気に入らなくて、 えい、と指先で頬をつんつんするが、 照れ隠しにしか見えないかもしれない。]
これ、全部こたえねーといけねーの?
[嫌いな奴なら即答できるんだけど、と そっと二番目の質問の部分を指先でなぞって]
(187) 2018/05/22(Tue) 07時半頃
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まず親父だろ。 それから薬物扱ってる奴らも大体嫌いだな。 あとは教師も警察も施設の連中も。
[言いながら、彼女の顔を見て。 そういう話が聞きたいわけじゃないだろうなと思い直す]
……好きな奴、は。
(188) 2018/05/22(Tue) 07時半頃
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幼馴染のあいつには、 昔から何度も助けられてる。 誰にも信じてもらえなくて苦しかった時期も あいつがいたから、耐えることができた。
[当時を思い出して、ふ、と。]
恋バナ的な話じゃなくって悪いな。 でも、あいつが大切だってことは間違いない。 あいつがどこにもいない世界とか、 正直、俺には考えられない。
碌でもなかった俺の人生だけど、 この碌でもない世界で もう少し生きてみてもいいかな、なんて そんなふうに思わせてくれた奴だよ。
(189) 2018/05/22(Tue) 07時半頃
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あとは、そうだな…。 皮肉な話だけど、こっちに来てから 気持ちのいい連中に何人か会った。
[それは、自分たちのピンチに駆けつけてくれた ヒーローのような青年だったり。 自分にバッジを託してくれた女の子たちだったり。]
好き、とは違うだろうが、好感の持てる奴らだった。
[さて、言い終わったところで少し罰が悪くなる。 というか、気恥ずかしい。]
(190) 2018/05/22(Tue) 07時半頃
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あおいは、せんせいが好きなんだろ? どういうところが好きなのさ?
[照れ隠しに相手の頬をむにむにしつつ、 投げかけたのはそんな質問。]*
(191) 2018/05/22(Tue) 07時半頃
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― 東エリア・霧江警察署 屋上 ―
[――それから。 この少女とは幾らか話はできただろうか。]
ん……悪い、そろそろ行くわ。 圭も待ってると思うしさ。
[ぽふぽふ、先程と同じように 一度彼女の頭を撫でてから。]
ああ、そうだ。 せんせいに会ったら、伝えてくれよ。
あんたが持っていったエントリー料、 絶対返してもらうからな、ってさ。
(262) 2018/05/22(Tue) 21時半頃
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[そう口にすれば、ふふ、と笑って]
正直なところ、俺は自分の人生って奴に それほど未練はねーんだ。 生き返りたくないっていうのとは違うけどさ。
ほら、よく言うだろ? 「人生には無限の可能性がある」って奴。 ありゃ嘘ってもんだ。 人生、どんなに頑張ったって叶わないことなんて この世にはいくらでもあるし、 最初から選ぶことのできない選択肢だって たくさんある。
(263) 2018/05/22(Tue) 21時半頃
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そんなでも、さ。 俺は、自分の限りなく狭い人生の選択肢の中で 最良と信じるものを自分の意志で選んできたつもりだ。 不正解を選んだことなんて数知れねーし、 後悔することなんて、山ほどあったし、 ほんと、碌でもない人生だったけど、 それでも……振り返ってみて、俺は俺なりに、 自分の人生に及第点をやれるよ。
(264) 2018/05/22(Tue) 21時半頃
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だからさ、俺はそれを取り戻してえんだ。 俺が奪われたエントリー料は、 俺が"俺"として間違ったり傷ついたりして生きてきた、 選択の積み重ねそのものなんだよ。
[だから。]
……俺は、自分の人生を取り戻しにいく。
(265) 2018/05/22(Tue) 21時半頃
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まーでも、エントリー料取り返したら あおいには怖がられちまうかもなぁ? 俺、元はデカいし怖いしヤバい奴だし?
[語彙力の貧困具合にはこの際目を瞑りつつ、 ふんす、と薄い胸を張る。なぜかどや顔で。]
んじゃな! また会ったときお互い暇なら遊んでくれよ!!
[後バッジもよこせよ、 ミッションはわかりやすく簡単に!と付け加えて。 幼馴染が待つ場所へと、道を駆けてゆく。]*
(266) 2018/05/22(Tue) 21時半頃
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[東エリアの道をかけていく途中、 聞こえてきた幼馴染の声に足を止める。]
圭…?
[そうしてテレパシーで事情を聞けば]
くっそ…! あのおっさんが言ってたのはこういう意味かよ…!!
[最早、ノイズに構っている暇はない。 空間を削って、最短距離を目指す。]*
(273) 2018/05/22(Tue) 21時半頃
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─ 東エリア/バナナストア ─
圭!大丈夫か!!
[店内に入るなり、幼馴染の姿を認めて駆け寄る。 そうして、幼馴染とその傍らにニーナの姿を見つければ 少しほっとして呼吸を整える。]
それで、状況は今、どうなってる…?
[そうして幼馴染かニーナに事情を聞けば]
バッジのレベルは……ええと。 ニーナのパートナーが来てくれれば 大丈夫そうだな。
[そのあたりはひとまずほっとして息を吐いた。]
(277) 2018/05/22(Tue) 22時頃
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……そういや、ニーナのパートナーって どんな奴なんだ?
[なんとなくの好奇心で質問をぶつけてみる。 まさか生前に縁があったなんてことは露知らず。]*
(278) 2018/05/22(Tue) 22時頃
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[店内に入って幼馴染とニーナの二人と無事合流する。 ニーナからの説明を聞けば>>288>>289 先程碧衣からもらったスケッチブック(の切れ端)のことを思い出して、ああ、と得心いった顔をする。
ニーナのパートナーの到着を待ちつつ、 ふと、興味本位に呟いた疑問>>278 傍らの幼馴染も、どうやら興味が湧いたようで>>283]
きれいなひと、かぁ…。
[照れたようなその顔に>>289>>290 ほうほうと俄然興味を持って。
そうして、白い少女が店の中に入ってきて>>298 ごきげんようとにっこり、 パートナーに微笑む姿が、見えた。]
(303) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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…。
……。
(304) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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…――げっ?!
[思わず口をついて出た言葉を、慌ててセルフで口を塞ぐ。
現れたニーナのパートナーは、 ……ほんの一年前、キリエ区にやってきた "白い妖精"その人だったのだから。
フードごしに隠れて、殆どその姿は見えなかったけれど 年恰好といい、何より身に纏うその気配が、 あのときの妖精、そのままだった。]
(305) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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あ、えっと…はじめまして?
[にっこりと微笑むその顔は、 どうやらこちらには気づいていないようで。>>299]
よ、よろしく、ジリヤ…。
[目に見えて動揺している自分を 幼馴染とニーナが、どう思ったかは知らない。]
っと、よし。 これで計算は合ってるはず。
[ジリヤと合流して、バッジを計算して。 俺たちが持っていた分とニーナ・ジリヤのバッジ分、 それから、ついさっき死神少女から 貰ったバッジも合わせれば十分店員とも戦える。]
(306) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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今回もバッジ、借りさせてもらうよ。 俺、頑張ってくる!
[そう言って、バッジを借り受ければ、 爽やかな笑みの店員とバトルを繰り広げたことだろう。]*
(307) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[それは駆け出す直前>>308 不意にひかれた袖に、彼女を見上げて。
そうして、囁かれた呟きに、 きょとんとした顔で、二度、三度瞬きして見せただろう。]
(310) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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あー…いや、そうなのか。 …気を遣ってくれて、ありがとうな。 それならいいんだ。 お互い多少、やましい部分がごほんごほん。
[つい口を滑らせそうになったので慌てて誤魔化す。 まあでも、たぶん。 彼女がエントリー料で俺のことを覚えていないとしても、 彼女がどういう世界で生きてきたかを、 このパートナーに知らせるとも思えなかったので。 ひとまず、"白い妖精"としての彼女のことは伏せておくことにした。]
(311) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[そうしてその呟きに応えれば。 今度こそ、店員との戦いに駆け出していく。
そうして――>>#20]
こいつが、バナナエムブレムか。
[まじまじとそのエムブレムを覗き込む。 それから、仰向けに崩れ落ちた彼に]
あんたも最高のマブスラ―だったぜ! またいつか…そうだな。 いつかまた、俺と戦ってくれよ!
[その手にこつんと、自分の手を重ねてから エムブレムを持って幼馴染やニーナ、ジリヤの元へ。]
(312) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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これを例の喫茶店に持っていけばいいんだよな?
[三人の顔をそれぞれ交互に見ながら。 時間はもうあまり残されていない。]*
(316) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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おk、わかった! それじゃ、行こうぜ!
[>>321そう口にすれば、エムブレムを抱えた手とは 反対側の手を幼馴染に向ける。
そうしてその手を引くようにして、 西エリアにある喫茶店へと足を運んだ。]
(322) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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― 西エリア・盟海珈琲店 ―
こんにちは!
[邪魔するぜ、と店内に入るなりそう挨拶して そうして巡らせた視線の先にいたのは、例の黄色尽くめの男。]
よぉ。 あんた、このあいだの戦い 本当にいい勝負させてもらったよ。
[それは、嘘偽りのない自分の心境で。]
あんたと戦えて楽しかったぜ。 またいつかどっかで、あんたと一緒に 最高のゲームをマブスりたいもんだな!
[そういってにっかと笑うと、 先程店から持ち出してきたバナナエムブレムを彼に差し出す。]*
(328) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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