171 獣[せんせい]と少女
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[大好き、なんて。短くて簡単な言葉。 思い付いた時に、いつだって口に出せるよね。>>13
…あぁ、でも。 すぐ言葉にしないと、いつか言い損ねてしまうって、 この時のあたしは、全く考えもしなかった。
錆びた鈴は、綺麗な音色を奏でない。>>3:335 ――…少しずつ、声を失っていくということを。
伝えたい気持ちは、伝えたいと思った時に。>>3:340 単純だけれど、大切なこと。
あたしが身をもってそれを学ぶまで、… 残された時間は、あと僅か。]*
(20) 螢 2015/10/17(Sat) 03時頃
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― 草原で ―
[一度街で宿を取り、邪魔になる荷物を預けて外へ。
夜の草原を、空高く輝く星々が明るく照らす。 ――ねぇ、あなたたちも世界のどこかで、 この星を見上げていたりするのかな。
ブローリンの言ったとおり、遠い南のこの地でも、 オリオンの三ツ星は記憶と違わぬ輝きを見せる。 クルクルと踊りながら、口遊むのはきらきら星。
空の星に負けぬよう、色とりどりの火花を散らして。 青、黄、白に紫、草原に光の花が咲く。>>6
旅立ちの日に見たコスモスの花畑に着想を得て、 細かい作業の苦手なあたしが、一生懸命練習したもの。]
(37) 螢 2015/10/17(Sat) 16時半頃
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―回想・誰がために花は咲く―
[新たに知ったユージンの力。 バチバチ音を鳴らす雷をどうしてくれよう。
色々と頭を悩ませてみたものの、 がっこうには酷い嵐が来たり、 雷自体が落ちることはなかったから… 知識不足も祟って、考えることを放棄。]
(38) 螢 2015/10/17(Sat) 16時半頃
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……まずは、ユージンの真似っこから!
[盟約の時に見た、碧く美しい光を思い出して、 試しに手へ意識を集中させてみたものの。
何百年と生きた彼でさえ練習を必要とした力。 当然、上手く扱えるはずもなくて、]
“――…ぷすん“
[最初は、小さな何かが閃いただけ。 何だろうと思う間もなく消え去った。>>6]
(39) 螢 2015/10/17(Sat) 16時半頃
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……こ、 こんなんじゃ なぁぁぁい!!
[癇癪を起して思わず叫んだら、 全身がバリバリと発光したものだから、 驚いて隣にいたユージンに飛びついた失敗も。 (普通の人相手だったら感電させてた!)]
(40) 螢 2015/10/17(Sat) 16時半頃
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[この力でユージンを笑顔にしたい、 と考えた時に、浮かんできたのがあの花畑。
いつかのコスモスみたいな花を咲かせたい、 コツを教えてと、暇を見つけてはねだって 暫くしたら、彼からも隠れて練習を重ね。
初めて成功したのは思いがけないタイミング、 貝殻の首飾りを貰った時だったから驚いたけど。
これは意図してやったんだって、 見栄を張ったのも…バレてたんじゃないかな。]
(41) 螢 2015/10/17(Sat) 16時半頃
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[完成した花火を自慢するあたしを抱きしめて、 一緒に成功を喜んでくれたユージン。>>7]
ありがと、ユージン! お礼を言うのはあたしの方。 …だって成功したのは、あなたのおかげだもの!
あのね、 あたし、ユージンからたくさん貰ってるよ。 一緒に旅して、毎日新しいことに出会って、 我儘たくさん聞いて貰って、楽しいことばかり。
(42) 螢 2015/10/17(Sat) 16時半頃
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あたしが毎日笑顔でいられるのは、 あなたが隣に、いてくれる、か、r…
[なんだか、言葉にしたら急に恥ずかしくなってきて。
語尾はだんだん小さく、言い切れぬままに。 顔も真っ赤だったけど、 …抱きしめてるユージンには、見えないよね?
ただ、辺りに散り続ける花火だけが、>>7 あたしの気持ちを正直に代弁していたと思う。
――あなたのことが大好きなんだ、って。]*
(43) 螢 2015/10/17(Sat) 16時半頃
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―現在・草原で―
[竜巻で掘った穴は大きかったはずだけれど、>>19 それでもユージンにとっては小さかった様子。]
もう、そんなじゃダメ!下手くそ!! そんなんじゃキツネも逃げちゃうよ!
『俺は隠れるほうが得意』ですって?>>2:391 もう、嘘ばっかり! 角見えてるぅ!ピカピカ光ってる〜〜〜!
[…実際は、光ってなんかいなかったけれど。
盟約の日に言ってくれた冗談の声真似をして、 笑いながら、グイグイと穴に押し込める。]
(44) 螢 2015/10/17(Sat) 17時頃
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[ようやく通りかかったキツネが一匹。 警戒させないよう、ゆっくりと穴から顔を出してみる。
興味を引くことに成功したのか、 そろりそろりと寄ってきたキツネに、 ユージンが手を伸ばしてみたけれど…、]
あぁ〜…逃げちゃった。 ユージン、大丈夫?
[眉根を寄せて、心配して顔を覗き込み、 優しく手を取ったのも一瞬。]
大の男が!こんなことで泣かないっ!
[涙目になった彼の両頬をつねって引っ張り説教。]
(45) 螢 2015/10/17(Sat) 17時頃
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仕方ないから、あたしがコツを教えてあげる。
動物たちはね、心を映す鏡なの。 こっちが怖がってたら、それが相手にも伝わっちゃう。
おいで、あたしと一緒にいたら楽しいよ、って 全力で表現しなきゃ!心を開くの!
何かを恐れながら伸ばした手は、… 相手もきっと、不安にさせちゃうんだよ。
[つねっていた手を離して、 じっとユージンの瞳を見つめながら。]
(46) 螢 2015/10/17(Sat) 17時頃
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ねぇ、ユージン。
――…あなたは一体、何を怖がっているの?
[陽の直接射さぬ穴の中、翳って見える金色に問う。
あなたの過去を、あたしは知らない。 雷の力を恐ろしいものと決めつけたり、 時折自信がない様子を見せるけれど。>>2:399
大きくて、強くて優しい人なのに、 どうしてそんなに、自信がないの。 どうしてそんなに、後ろ向きなの。
怯えた獣のようにも見えるあなたは、 その瞳の奥に、…一体何を、隠しているの?]*
(47) 螢 2015/10/17(Sat) 17時半頃
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[ぎゅっと握り込まれる拳。>>48 問いかければ俯き、言い淀む。>>49
相手は自分の心を映す鏡。 それはあたし達だって同じこと。 だから普段は笑顔を心掛けているけれど、 この時ばかりは、あたしの瞳も不安に揺れた。
怯える動物に出会った時と同じ。 焦って、追い込み過ぎないように、 ユージンが決意を固めるまでは、 口を挟まず、静かに待ち続ける。]
(53) 螢 2015/10/18(Sun) 00時半頃
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[やがて、途切れ途切れに語られる物語。>>50 彼の故郷。周囲との関係。 強大な力の解放と、その結果。]
……ごめんね。
[こわいと呟き、抱き寄せたユージンに>>51 まず、最初にかけた言葉。]
あたし、ユージンのこと、何も知らなかった。 そんなことがあったなんて…思いもしなかった。
だから盟約を交わす時なんか、 変なこと気にするんだな、って笑ったの。
いつも優しくて温かいユージンだから、 雷なんて意外だったし、弱気なのが、おかしくて…
(54) 螢 2015/10/18(Sun) 00時半頃
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……でも。 怖かったよね。 …怖い、よね。
壊しちゃうのも、殺しちゃうのも、 あたしがユージンと同じ立場だったら きっと、怖くて仕方がない。
誰かを傷付けたくなくて、 自分からは手を伸ばすのだって…、
[恐怖と戦う彼を抱きしめてあげたい。 そう願っても、この小さな身では叶え難くて。]
(55) 螢 2015/10/18(Sun) 00時半頃
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[暖かな腕に抱かれたまま、 ユージンの服をぎゅっと握る。
彼を想い、知らず零れた一粒の涙が、 いつかの日みたいに胸元へ落ちた。
――あぁ、本当に。 あたしはいつも、自分のことばかりだ。]
(56) 螢 2015/10/18(Sun) 00時半頃
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[それでも、と言い募るユージンの、 信じる気持ちを後押しするように。>>52]
大丈夫だよ、ユージン。 雷の木は、きっとまだ生きてる。
もし枯れてたって、…大丈夫。
[いつものように、何の根拠もないくせに、 大丈夫、と繰り返し言い聞かせる。
腕を解かれればまた、金色を見上げて、]
(57) 螢 2015/10/18(Sun) 00時半頃
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行こう、ユージン。 一緒に行こう。
それがどんなところでも、 あたしは、あなたと一緒に行きたい。
…美味しい雷の実。絶対、食べようね。
[優しく手を伸ばし、そっと頬に触れながら。 その願いに、心からの笑顔で応じよう。 …ちょっと泣いてたなんて、ばれませんように。
角を避けて、こつりと額同士をくっつける。]
(58) 螢 2015/10/18(Sun) 00時半頃
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[…け れ ど。次の瞬間。
目の端に動く影を捉え、慌てて身を引く。 ……っ!!キツネに見られてた?!!]
し、しっかりしてよね、もう! それ食べるまで、あたし死ねないんだから!
[もうずっと二人きりで旅をしているから、 あなたは知らないだろうけれど。
あたしが涙を見せるのも、 ごめんねなんて素直に謝るのも、 あなたの前でだけなんだ。
…ただ、この照れだけは。 払拭にまだまだ、時間がかかりそうです。]*
(59) 螢 2015/10/18(Sun) 00時半頃
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―幕間・鳴神の村―
ふーん、面白ーい!
それでこの地域の人達はみんな、 雷のこと、イナヅマって呼ぶのね。
[草原の街から少し離れた村に滞在した時のこと。
一面に広がる稲穂、風にそよぐ黄金の波。 珍しいことに、その畑の足元は水浸し。]
(64) 螢 2015/10/18(Sun) 01時半頃
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神様… そっかぁ、実りの神様、かぁ…。
お話 聞かせてくれてありがと、おじさん!
[ザクザクと稲を刈り取る合間に顔を上げ、 とある村人が、この地域の伝承を語ってくれた。
時折こうして、旅先で出会った人の話を聞く。 食べ物や習慣だけでなく、信仰などの文化も違って、 どこで何を聞いても、驚くことばかり。
この話はそのうち、ユージンに聞かせてあげよう。 そんなことを思いながら手を振って、別れを告げた。]
(65) 螢 2015/10/18(Sun) 01時半頃
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待って、ユージン! 今行くから!
[出立の準備を終えた彼に声をかけられ、 慌てて駆け寄り、前を歩く広い背に抱きつく。
長い長い南下の旅。 この地はどこまで続いているんだろう。 改めて、世界の広さを思う。
向かう先には山が連なり、 霧深い渓谷が見え隠れ。>>2:333
…そう。目的の場所まで、あと少し。>>49]**
(66) 螢 2015/10/18(Sun) 01時半頃
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[照れ隠しに叫んでしまったけれど、 恐らく彼にもそれと知れてしまっただろう。>>106 さも愉快そうに笑うのだから、容易に想像できてしまう。]
う、うるさ…っ、 …ひゃっ?!
[否定の言葉を紡ぎかけてすぐ、優しく引き寄せられる。
どうしよう、どうしよう、 顔も身体も火が出るみたいに熱くて、 心臓はドキドキしてるし、頭の中も真っ白で、 …え、返事?でも、でも、]
(117) 螢 2015/10/18(Sun) 21時頃
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[咄嗟のことに、動くこともできなくて。 自分でも把握しきれない混乱の中、 息を詰め、すとんとその胸に収まった。
――…やだ、やだやだ、 あたし、一体どうしちゃったんだろう。 ユージンが抱きしめてくれるのなんて、 いつものこと、なのに。…なんか。いつもと違う。]
(118) 螢 2015/10/18(Sun) 21時頃
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[がっこうにいた時のあたしは、幼く世間知らずで、 恋って言葉は知っていても、概念が理解できぬまま。
――…でもきっと、とうの昔に恋に落ちてた。
大好きだった他の少女や先生には感じたことのない、 時々、恥ずかしくて逃げ出したくなるこの気持ちが、 これが、恋なんだって。この時やっと気付いたの。
ユージンは、生まれた時から傍にいて、 ずっと面倒を見てくれていた人。
…だからたぶん、すぐには気付けなかったんだ。]
(119) 螢 2015/10/18(Sun) 21時頃
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[こっちの気持ちなどお構いなしに、 ちらりと表情を窺ったユージンは無邪気なもの。
キツネを見つめる瞳はキラキラと翳りもなく。>>106 自分を信じて手を伸ばすその横顔が、 いつもよりずぅっと、格好良くて――]
(120) 螢 2015/10/18(Sun) 21時頃
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………あ。
[――…ごめん。前言撤回。
盛大に噛まれて叫ぶのを見れば、やれやれと首を振る。 こちらを見下ろす涙目に、あたしもジト目を返した。>>108]
〜〜〜っ! 気合が足りないッ!!
[そら見ていろと言わんばかりに、 自信満々、勢い込んで腕を前に出したけれど。]
(121) 螢 2015/10/18(Sun) 21時半頃
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ったああぁぁぁあーーー!!?
(122) 螢 2015/10/18(Sun) 21時半頃
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[当然、攻撃の意思ありと見做され反撃された。 いくら少女が自然に愛される生き物であったとて、 この反応は、至極当然のことである。]
い、いつもは…! こんなじゃないんだからね…!!
[じわじわと痛む右手を庇いながら、 同じく涙目でユージンを睨み付けたのだった。]
(123) 螢 2015/10/18(Sun) 21時半頃
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―イナヅマの伝承―
[黄金に輝く稲穂の海、 その中心に通る一本の田舎道をゆく。]
ねぇ、ユージン。 面白い話を教えてあげる。
この地域ね、今でこそこんなに豊かだけれど、 昔は、畑に向かない荒れ野だったんだって。 耕して苗を植えても、全然育たないの。
それで困ったご先祖様達は、 とある神様にお願いしたんだ。
“私たちに恵みの雨を、 実りの種を授けて下さい”って。
(141) 螢 2015/10/19(Mon) 00時頃
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[一歩二歩、スキップで前に駆け出す。 ふふふと笑いながら、ユージンを振り返って、]
…そしたらね! 何が起こったと思う?
[くるりくるりとステップを踏み、 両手を上げて、空を仰ぐように。]
(142) 螢 2015/10/19(Mon) 00時頃
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晴れてた空が、あっという間に黒雲に覆われて! 大粒の雨が降って、雷が鳴り始めたの!
ピカピカと雲の中で閃いた光が、 幾つも幾つも、大地に降り注いだそうよ。
[楽しげに踊っていた足を止め、 キラキラと瞳を輝かせ、ユージンを見つめた。]
(143) 螢 2015/10/19(Mon) 00時頃
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その光こそ神の啓示であろうと。 村人達は、光の落ちた場所に稲を植えたわ。
やがて春が終わり、夏が過ぎ、秋が来て、 ……そこには、黄金の海が広がっていた。
あぁ、神様は願い通り、恵みの雨を降らせて、 実りの種――稲の夫(ツマ)を下さったのだ、って。
それ以来、その地域では嵐が来るたび、 天の光をイナヅマ、雷を鳴神様と呼んで、 篤く篤く、敬っているそうな。
[まるで自分が褒められたかのように、 自慢げに胸を反らして、満面の笑みを向ける。]
(144) 螢 2015/10/19(Mon) 00時頃
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……どう?面白い話でしょ。 この地域では、嵐は破壊の神様じゃないの!
実りに欠かせない、素敵な神様なんだって!
(145) 螢 2015/10/19(Mon) 00時頃
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あはは、ユージン! だからね、嵐の力って凄いんだよ! 稲妻を落とせるユージンは、すごいの!
…ね、あたし達も、実りの神様になれないかな。 だって自然の雷より、ずっと強い力があるんだもの。
あたし、みんなを笑顔にしたい! これができたら…とっても素敵だと、思わない?
[物を壊すだけじゃない。 誰かを殺めるものでもない。 …この力だって、命を育むことができるんだ。
自然と異なり、狙って稲妻を落とせるのだから、 誰も傷付けることなく、人助けができるはず。]
(146) 螢 2015/10/19(Mon) 00時頃
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[その後、旅の合間に嵐の気配を察知すれば、 ユージンの背に乗っては繰り出し、 休耕地を狙っては稲妻を落としていたなどと。
…語るに足らない、小さな話だけれども、 その中で会い損ねた旧友がいたと知っていたなら、 あたしは地団太踏んで悔しがったことだろう。]*
(147) 螢 2015/10/19(Mon) 00時頃
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― 雷の谷と山を眼前に ―
ほあぁぁぁ…!!
[森を抜けた先、開けた渓谷を目にした途端、 思わず感嘆の声を上げてしまう。>>131
何度か嵐の中を駆け巡っているあたしは、 もうこんな音を恐れることなどないけれど、 それでも間近に続く落雷には目を瞠る。]
(153) 螢 2015/10/19(Mon) 01時頃
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[離れないように、と手を繋がれて、>>132 またあのドキドキに悩まされる。
…いい加減、慣れてしまえば良いのだけれど、 意識すればするほど、それは加速していくみたい。
ばれたら嫌だなと隠していたのに、 いざ赤くなっているのを指摘され、 それが風邪なんじゃないかと疑われた時には。
『ばかっ、違う!放っといて!』と叫んだものの、 気付いてもらえなかったことに少し、拗ねてみたり。]
(154) 螢 2015/10/19(Mon) 01時頃
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[鈍感!間抜け!と張り倒してやりたい気持ち半分、 永きを生きる彼にとって自分など、と諦め半分。 …どんなに背伸びしたところで、所詮は子ども。
複雑な気持ちと戦う旅路となって早数日。 もはや、敵は己自身である。
頭を撫でてもらっても視線は逸らし気味、>>133 何かが喉に閊えるような感覚がして。 近頃は少し、口数も減ってしまったけれど…]
(155) 螢 2015/10/19(Mon) 01時頃
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…う、うん。 そうね、あたしの足でここを歩くのは、
[頬に触れる優しい手に、思わずびくりと反応して。 誤魔化すようにコクコクと、必要以上に頷いた。>>134]
飛ぶ、飛ぶ飛ぶ! 雷の実、すぐそこなんでしょ! あたしも早っ、…早く、食べたいし!
[途中で言葉に詰まり、慌てて言い直す。
――やだなぁ、あたし。 普通に喋れなくなっちゃった。 …恋って、思ったより厄介かも。]
(156) 螢 2015/10/19(Mon) 01時頃
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[急かすように、けれど優しく、 ぺちぺちとユージンの頬を叩いて。]
ほら、もう背中で箱は開かないから! 早く早く!
[ちょっと不自然だったかもしれないけど、 いつもと変わらない笑顔を心掛けて。
彼が姿を変えやすいよう、一歩後ろに下がった。]*
(157) 螢 2015/10/19(Mon) 01時頃
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[茶化すユージンには愉快に笑ってみせて、 昔から変わらぬ指切りも、素直に交わそう。>>184 …それでも、少し複雑な表情で]
もう。いつまでも子ども扱いしないでよ…
[などと、相変わらず子どもなあたしは呟いてしまう。 けれどすぐ気を取り直して、冗談を返した。]
いいわ、約束ね。
あ、でも…、お弁当のおにぎりは、 空を飛びながら、あたしが全部食べちゃうかも!
(193) 螢 2015/10/19(Mon) 23時頃
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[お腹、空いてるのかな。…空いてるよね。
知ってるよ。 ユージンがもう何年も、空腹だということ。 普通の食事を口にしても、満たされないこと。>>0:93
あなたのお腹の虫を黙らせるには、>>0:310 あたしの身体が必要だってことくらい。]
(194) 螢 2015/10/19(Mon) 23時頃
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[…だからこそ、言うことができずにいる。
好きだと伝えて、それに応えて欲しいけれど、 優しい彼を、その言葉で縛るのは本意でないから。
もし、彼があたしのことを愛するあまりに、 死後もその肉を口にできなくなったら――
…なんて。自惚れも甚だしいかな。 彼はこれまでにも大勢の少女に出会っているし、 その全てをきちんと喰らってきたのだろうから。
ふと、弱っていくヴェスパタインが脳裏に過るけれど、 ―――…今回だって、きっと大丈夫。]
(195) 螢 2015/10/19(Mon) 23時頃
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[そうは思うけれど、 それでもあたしが死んだなら、 やっぱり彼は悲しむのだろう。
太陽のように笑む金の双眸、 優しく頭を撫でる温かな手。
嘘偽りなく、心から愛してくれる彼の、 …この笑顔を、あたしが奪ってはいけないんだ。
だから。余計なことは、言っちゃダメ。…だよね?]
(196) 螢 2015/10/19(Mon) 23時頃
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ちょっとだけ?なぁに?
[悪戯っぽい笑み、その意図が掴めずに>>185 小さく首を傾げて、麒麟へと姿を変えるのを見守る。
甘えるように鼻先を向けてくるのはいつものこと。 思わず手を伸ばし、くしゃりと鬣を撫でれば 心配そうに見つめる金色と出会ってしまった。>>186]
…あたしの、欲しいもの?
[困ったように一度、聞き返す。 彼は“最後”の前に、笑顔とか声が欲しいって。
…じゃあ、あたしは? あたしは、――…]
(197) 螢 2015/10/19(Mon) 23時頃
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[自問自答の間にも、ねだるようにぺろりと舐められ]
ふ、ふふっ、ユージン、擽ったい! あはは!待って、ねぇ待ってったら!
[急に、悩んでいたことが馬鹿らしく思えてきて、 照れも何もかも忘れ、くすくすと笑う。 …心なしか喉の調子も良いみたい。
心は晴れたように思うのに、 ぽろぽろと、涙が零れるのはなんでだろう。]
(198) 螢 2015/10/19(Mon) 23時頃
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あのね、ユージン。
何でもないの。 何があったでもないんだけど、 …でも、そんな毎日が、一番だなって。
あたし、ユージンが好き。大好き。 だから、ユージンが欲しいな。 ユージンと一緒にいられたら…それで、十分だよ。
[久々に、視線を合わせて会話した気がする。>>187 涙を拭えば、以前と変わらない笑顔を向け。
―――好きだよ、って。…さりげなく言えたかな?]
(199) 螢 2015/10/19(Mon) 23時頃
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[甘えるように、ぎゅっと首に抱きつき、]
……だかr、最期まで傍にいt、ね?
[調子が良いと思っていたのに、声が掠れる。
…でも、大丈夫。ありがとう、ユージン。 あなたがあたしの笑顔を、声を求めてくれるのなら、 あたしはそれをもって、全力で応えてみせる。
言いたいことも、こっそり伝えられたし、 これであたし、また前と同じように、 あなたと笑顔で毎日を過ごせるはず、だから。]*
(200) 螢 2015/10/19(Mon) 23時頃
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[淡い金の柔らかな毛並みに顔を埋めて、 その温もりを逃さぬよう抱きしめる。
耳元に落とされるのは、いつかの誓い。>>229 こくこくと何度も頷き、より強く引き寄せると、 首に下げた紅玉のお守りが、こつりと胸に当たった。
ふわりと輝く青い角に、そっと手を伸ばそう。>>230 もう一度、懐かしいあの日を振り返るように。]
(244) 螢 2015/10/20(Tue) 02時半頃
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[ねぇ、ユージン。ユージン。 大好きだよ、ユージン。
一緒にいたいって言葉も、>>227 最後まで傍にいてくれるって誓いも、 一欠片も疑ったりしないけれど。
あなたの全てを、本当にくれる? あたしの気持ちに、応えてくれる?
そんなこと願ったら、ねぇ、 あなたはどうなってしまうのかしら――…]
(245) 螢 2015/10/20(Tue) 02時半頃
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[ふわりと風が集まれば身を委ね、 いつものように、彼の背へ。>>231
空へと駆け上がる最中、返事を返した。]
嘘。食べるわけないでしょ? さっきのは、冗談。 一人で食べても、味気ない、でしょ。 一緒に…、 ユージンと、一緒に、食べるから、
…美味しい、nじゃない。
(246) 螢 2015/10/20(Tue) 02時半頃
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[ふ、と途中で息継ぎを入れながら。 長い言葉は、喋ってる途中で苦しくなる。 短く区切れば、問題ないのだけれど。
さっき調子が良かったのは、>>199 もしかしたら、ユージンの力だったのかな。
……困ったな。 たくさん喋ろうって、決めたばかりなのに。]
(247) 螢 2015/10/20(Tue) 02時半頃
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それに、ほら。 今は干し林檎 より、雷の 実!でしょ!
[でも、悩んでいても仕方がないよね?
そんなこと気にしても人生楽しくないって、 右手を怪我した時に学んだのだから。
…この喉の違和感だって、 たぶんそのうち、治るんじゃないかな。]*
(248) 螢 2015/10/20(Tue) 02時半頃
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―雷の向こうのてっぺんへ―
わぁ!ユージン、すごいすごいっ 嵐の中は何度か飛んだことあるけど、 こんなの、初めてだと思う!
[足元には雲の道、振り向けば虹の軌跡。>>231 そこまでは、いつもと変わらないけれど。
上下は黒々と広がる雲と木々に挟まれ、>>232 左右を数えきれないほどの稲妻が走り抜ける。
限られた空間を器用に駆ける麒麟の様子に、 思わず興奮して叫んでしまった。]
(265) 螢 2015/10/20(Tue) 20時半頃
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[一瞬で落ちる稲妻、真横を過ぎる衝撃。 全てを一度で追うことはできないけれど、 上へ下へと忙しなく目を向ける。]
歩くのも、悪くないけど! やっぱり、飛んで良かった!
だってこんな、すごい景色、 ユージンと、一緒じゃなきゃ、絶対! 見れないもの!
[示された獣道は、不思議なことに落雷もなく。>>233 上を目指して歩く動物の影も幾つか見える。
あの道を歩くことを選んでいたとしても、 遅かれ早かれ、飛んでくれとせがんだことだろう。
普段の旅では経験できない、危うさと紙一重の飛行。 こんな貴重な機会を逃す手などないでしょう?]
(266) 螢 2015/10/20(Tue) 20時半頃
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[高く聳える山へ至る頃には雷も止み、 雲の切れ間から陽の光が射す別世界に。>>236]
――――……っ!!
[本当に感動した時は、声も出ないんだ。 美しいとか、そんな言葉では全然足りない。
天へと伸びる山、それを覆う厚い雲。 幾本もの光の帯が七色に輝いてさえ見える。 人の手にかからず、永く護られてきた土地。
…この光景を表現する術を、 残念ながら、今のあたしは持っていない。]
(267) 螢 2015/10/20(Tue) 20時半頃
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[どれほど沈黙が続いただろう、 不安げに振り向くユージンに>>236 紅玉のお守りを握りしめながら、言葉を紡ごう。]
大丈夫だよ、ユージン。
…怖がらないで。 だって、あたしが一緒にいるじゃない。
どうしても怖い時は、 あたしが、抱きしめてあげる。 …泣きたい時は、慰めてあげる。 ……嬉しい時、には、…二人で、笑お?
[変わらず彼は、怖いと口にしたけれど。 その瞳に宿る感情は、怯えより決意の色濃く。>>237
それを見れば、励ますように笑顔で頷きを返した。]
(268) 螢 2015/10/20(Tue) 20時半頃
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…だから、一緒に行こっ!
[この先に、何が待っていたとしても。 ――あたしがずっと、傍にいるよ。]*
(269) 螢 2015/10/20(Tue) 20時半頃
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― 山頂 ―
[自分の目には一寸先も見えぬ白い闇を駆ける。 徐々に下がる気温に身震いすると、 より深く、柔らかな鬣に身を沈めた。
…ユージンが風で守ってくれているから、 本当は、そんなに寒いはずもないのだけど。
温もりを求めるにしても、 自分に言い訳が欲しいお年頃なのです。]
(318) 螢 2015/10/21(Wed) 00時頃
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[少し疲れが出たのか、背の上でうつらうつら。
……とある日の午後、林檎の木の根元でお昼寝。 ひんやりとした風から庇うように、 ユージンが獣の姿で温めてくれる。>>228 寝惚けて寝返りと打てば、木漏れ日が瞼にかかり――]
………………、っ
[射し込む光が眩しくて、>>290 うっすらと瞬けば、そこに広がるのは美しい山頂。>>296 大きく瞳を瞠って、息を飲む。
これは夢?と思ったところで、転寝の事実に気付き。 久々にたくさん喋ったから…なんて、 咄嗟に脳裏に過ったのが、少しばかり可笑しい。
このところ、以前ほど身体を動かしたいとも思えないし。 ちょっと、体力が落ちてるのかな。]
(319) 螢 2015/10/21(Wed) 00時頃
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[ふわりと風の運んでくれた山頂。 恐る恐る伸ばされた四肢は草を踏む。>>291]
ユージン。 ……ユージンっ
[黙り込んだままの彼を促すように、>>292 優しく、けれど急かすようにその名を呼ぶ。]
(320) 螢 2015/10/21(Wed) 00時頃
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ほら、見てよ、ユージン!
[一緒に笑える方を信じる、と>>287 そんな彼の願いが叶ったのだから、その笑顔を見るために、 期待しながら背から滑り下り、顔を覗き込むけれど]
ユージン? ……泣いてるの?
[きっと、がっこうを出た時のあたしなら、 この涙の理由に気付くことはできなかっただろう。
…でも今なら。 長くも短い旅を通して、彼の事情を知った今なら。 嬉しいからこそ流す涙もあると、理解できる。]
(321) 螢 2015/10/21(Wed) 00時頃
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……ね、だから、言ったでしょ? 大丈夫だって!
[両腕を広げて、広がる世界を指し示すよう。 自分の功績だと言わんばかりの、とびっきりの笑顔で。
稲妻の伝承を聞いた時から、予感はあった。 きっと壊れたままではないはず、と。>>296 けれど、ここまで豊かな場所だったとは。
胸いっぱいに澄んだ空気を吸い、…少し、咳き込む。]
(322) 螢 2015/10/21(Wed) 00時頃
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[ふわりと辺りが青に輝き、 人の姿に戻ったユージンに抱きしめられる。>>297 広げていた腕を、ぎゅっと彼の身体に回そう。
――昔に比べて、少しは大きくなれたかな。 この腕はどうしたって、あなたより短いけれど。 少しでも、あたしの気持ちが伝わればいい。]
ふ、ふふ…! だから、お礼を言わなきゃいけないのは、 あたしの方なんだって!
ありがと、ユージン! あなたの故郷、とっても素敵ね! …一緒に、来れて良かった。 連れてきて、くれて、…ありがと!
[ユージンの目元へ手を伸ばし、涙をそっと拭って。 そのまま柔らかく、瞼に口付けを落とす。]
(323) 螢 2015/10/21(Wed) 00時頃
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[あぁ。そこであたしはようやく。気付いたんだ。 ――何かがおかしい、って。
だって、一番伝えたい言葉が、どうしたって紡げない。]
(324) 螢 2015/10/21(Wed) 00時頃
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……………。
[…そういうこと、なのかなって。 何かがすとんと、落ちるような感覚。
暫く黙ったままでいたから、 ユージンは不自然に思っただろうか。
紅玉のお守りを握り、力を貸してと深呼吸する。]
あの、ね、ユージン。 ………。 ちょっと、疲れたから、…抱っこ、して?
[口にしたのは、伝えようと思った言葉と別のこと。 せめて、雷の実を食べ終わるまで、…お願い、もう少し。]*
(325) 螢 2015/10/21(Wed) 00時頃
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[照れて口を利かなかったり、反抗したり、 意地を張るのをやめようと思った矢先に。 たくさん喋ろうと決めた、そのすぐ後に。
…ユージンと喜びを分かち合っている、この瞬間に。 思いがけない形で、あたしは自分の寿命を知った。
不自由なく話せる時間は、たくさんあったのに。 いくらでも、伝えることができたはずなのに。
それを、放棄してきたのは?…――あたし自身だ。]
(351) 螢 2015/10/21(Wed) 01時頃
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[抱っこ、なんてねだったりして。 うんと幼い頃に戻ったみたい。 …でも、ここが一番安心するの。
もう一回、もう一回…って。 何度、空へ飛ばしてもらって、 この優しい腕に抱き留めてもらったろう。
たくさん、たくさん抱きしめてくれたのに、 照れて逃げ出してばかりで、ごめんね。
だけど。本当は、いつだって。 あたしが帰りたいと願うのは、あなたの腕の中。]
(352) 螢 2015/10/21(Wed) 01時頃
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ね、ユージン。
雷の実、食べたら、 その隣に、リンゴの種、植えよ?>>104
[一年後には、芽が出るだろうか。 数年経てば、苗木くらいには成長するはず。
金色の実のなる大きな雷の木と、 それに寄り添う、小さな林檎の木。
あたしがそれを見ることは、叶いそうもないけれど、 ……ほら、なんだかあたし達みたいだと、思わない?]
(353) 螢 2015/10/21(Wed) 01時半頃
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きっと、世界で一番、 …美味しい実、つけるから。
そしたら、ユージンに、食べt、…欲しい、な。
(354) 螢 2015/10/21(Wed) 01時半頃
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[喉をたくさん使うと苦しくなるから、 あまり長い会話は望めそうもない。
ばかだなぁ、と過去の自分に苦笑しながら、 代わりに短い音節を、ハミングで口遊む。]
Lu…, LaLa…La……♪
[ミツボシのように、上手くは歌えない。 曲も既存のものではなくて、 思い浮かんだ音をただ、並べただけ。
掠れた声で歌っても、全然綺麗じゃないけれど。 …声が欲しいって、言ってくれたから。
あたしからの、精一杯の気持ちを込めて。]*
(355) 螢 2015/10/21(Wed) 01時半頃
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もう、また、子ども扱い…
[自分からねだったくせに、 抱き上げられれば文句を一つ。>>370 言葉を長く紡げない分、表情は豊かに。 頬を膨らませてみせるけれど…目元は笑んだまま。
否定しながらも、腕はしっかり首に回して、 いつも以上に、ぎゅうと強く身を寄せ甘える。
受け止めてくれる胸は変わらず広くて、温かくて、 ふふふと、思わず笑みが零れた。]
(398) 螢 2015/10/21(Wed) 20時半頃
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[抱きしめてくれる腕が震えていたこと、>>357 疲れた、という言葉の中に見えたもの。>>369
気付かれていると、察することはできたけれど。 互いに確信しているのに、どちらも口火を切らない。
普段通りでいようとする意地っ張りなあたしのために、 気付かないふりして、いつものように甘やかしてくれる。
…そんな優しいあなただから。大好きなの。]
(399) 螢 2015/10/21(Wed) 20時半頃
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[優しい歩みは、まるでこちらを気遣うよう。>>379 そんな繊細じゃないよ、と口にしかけたものの、 たまには素直に甘えてもいいかなと思い直して。
種を植える提案は一瞬、怪訝な顔をされたけれど、 言い募れば、返されたのは思いがけない言葉だった。]
あたしが、リンゴ…、?
[驚いて目を瞠り、はたはたと瞬きを二つ。 見つめた金の双眸からは、雫が零れて。>>385
優しい口づけと、涙混じりの笑み、
――そして。囁き落とされた、この一言に。>>-546]
(400) 螢 2015/10/21(Wed) 20時半頃
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……………ッ、!
[――あぁ。きっと、 あたしはこの言葉を、待っていたんだ。
だって、音が耳に届いた瞬間から、 どうしよう、涙が溢れて止まらない。
その言葉に込められた意味に。 一番、美味しそうだという台詞を、 “あなたが“口にしたという事実に。
胸がいっぱいで、きゅっと喉が締め付けられて、 …ねぇ、これじゃ逆効果だよ、ユージン。
あたし。嬉しくて、嬉しくて。…声が出ないの。]
(401) 螢 2015/10/21(Wed) 20時半頃
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[最後まで泣かないって、決めていたはずなのに。
声もなくボロボロ泣いて、手で口元を覆って、 顔も林檎みたいに真っ赤で、恥ずかしい。
今まで耳にしてきた、どんな“大好き”より、 ずっとずっと、愛に溢れた言葉だって。
…それがわかってしまったから、もう、]
(403) 螢 2015/10/21(Wed) 20時半頃
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……ばかっ。 今さら、気付いた の?
[泣きながら、晴れやかに笑ってみせるけれど。 変わらず減らず口を叩く、素直でないあたし。
欲しいと願ったものを、全てくれたあなたに。 ――あたしはこの身以外、何を遺せるというの。]
(406) 螢 2015/10/21(Wed) 21時頃
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この、雷の 実、ユージン、みたいで、 とっても、…綺麗、ね!
[…そうだ、笑顔。
笑顔と、声と、
たくさんの、素敵な想い出。 思い返す度に笑みが零れる、楽しい想い出。]
(408) 螢 2015/10/21(Wed) 21時頃
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[差し出してくれた黄金の果実を一齧りして]
今まで食べた、どの、果物より、
これが、一番! 美味しい、っ
[言葉数は減って、声も小さいけれど、 旅立ちの日に見せた以上の、満面の笑みを返そう。]
(409) 螢 2015/10/21(Wed) 21時頃
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この、パチパチが、…堪らない、よねっ
あたしの、大好物、 こんな、ところn、あったんだ……
ユージン も、こんな、味、 するn、かな…なんt、ね。 ふふっ…
[雷の実をユージンの毛色に喩えて。
あなたがあたしを食べる前に、 あたしがあなたを食べてあげる…なんて冗談。]
(410) 螢 2015/10/21(Wed) 21時頃
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|
…ユージn、 大の、男g…泣かな 、の、
[ほら、また。 頑張って笑ってるけど、涙目になってるよ。>>387
…まだあたし、生きてるのに。 今からこんな顔してて、大丈夫かな。 心配になったから、いつかのように叱ってみせる。>>45
けれど伸ばした手は、その頬をつねりはせずに、 優しく微笑んで、愛しむように、撫でるだけ。]*
(411) 螢 2015/10/21(Wed) 21時頃
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食べ終わったら、空、飛びたいな。 雷の実の、種、宝物にしたい、から、 箱の、整理も、少し。
全部、片付け、終わった ら リンゴ、植えt、きゅうけ しよ、
[…大丈夫。 少し喉を休めれば、まだ喋ることができる。 どうしても後半は苦しくなるけれど…
―――まだ、まだ。声だって届けられる。]
(420) 螢 2015/10/21(Wed) 21時半頃
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|
[世界で一番美しい空を、 大好きなあなたと共に駆ける。
並んで一緒に飛べたらと、願った時もあったけど。 今はもう、多くは望まないと決めたから。
たくさん笑って、時折歌って、 思いっきり甘えて、抱きしめて、それから、]
(421) 螢 2015/10/21(Wed) 21時半頃
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[理由も説明せず空へ上げてもらった想い出の箱を ユージンの背の上で、大きく開いて。 自ら力を使い、小さな旋風を起こした。
最初に、数年前に描いた落書きの束が、 それから鮮やかな布切れが、リボンが、>>3:322 はらはらと風に飛ばされてゆく。
次に小石や果物の種、小瓶が転がり落ちて、 すぐに小さく、見えなくなった。
赤い貝殻のネックレスは首にかけて、 木の実と鳥の羽で髪を飾ろう。>>3:321
――その間にも、一つ、二つと、 想い出が、たくさんの想い出が、 虹色に煌めきながら、彼方へと消えゆく。]
(422) 螢 2015/10/21(Wed) 21時半頃
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[泣きそうになりながら、 それでも涙はぐっと堪えて、箱の整理を続ける。
ユージンが拾いに行こうとするなら、 トントンと叩いて注意を促し、 首を横に振って、微笑むだろう。
――これで、いいの。…これで。
…あまりにも多すぎる想い出は、 きっとあなたを、縛ってしまうから。 遺すものは、少しだけ。
たとえ記憶の足掛かりになる物が残っていなくても、 大切な想い出なら、ずっと。色褪せないはずだもの。]
(428) 螢 2015/10/21(Wed) 21時半頃
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[旅の想い出を記したノートと、 思い入れのある品を幾つかだけ、箱に納めて。
空を満喫し終えて地上に降り立つと、 ユージンに一枚の紙を手渡した。]
”タイムカプセルなんて、どう? リンゴの木の傍に埋めて、 実が生る頃に、また取り出すの。”
[いつものように、悪戯っ子の笑みを浮かべて。
…あたしより長く生きてゆくあなたの未来に、 ほんの少しだけど、楽しみを残してあげるんだから。
期待して、待ってて。]*
(437) 螢 2015/10/21(Wed) 22時頃
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[何を入れるのかと問われても、>>458 ただ微笑んで、首を振るだけ。
こっそり、あなたに手紙を書いたのだけれど、 もし、掘り返すことができなくても、 気に病むことのないよう、言わないでおくね。]
大きく、なーぁれっ
[入れる物が決まったら、穴にトランクを置いて。 二人で手を繋ぎ、周囲に小さな小さな、稲妻を落とす。
――ちゃんと実ってくれますように。 そんな願いを込めながら、雷の火花をたくさん散らせた。]
(483) 螢 2015/10/21(Wed) 23時頃
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|
[リンゴの種を植え終えたら、 一息つこう、とユージンに抱きついて促す。]
あのね、なんか、 …すごく、眠い の。
だから、…
[雷の木の根元で、お昼寝したいな。 そう指をさしてから、ユージンへ両腕を伸ばす。
――叶うなら、あなたの腕の中で、と。]
(484) 螢 2015/10/21(Wed) 23時頃
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|
―薄れゆく意識の中で―
[…あれ。あの後、どうしたんだっけ。 どうしても眠くて、 ユージンに手を伸ばしたところまでは、覚えてる。
ふわりふわり、空を舞うように定まらぬ意識。
世界が明滅して見えるのは、 あたしが眠くて、瞬きばかり、しているからかな。]
(506) 螢 2015/10/21(Wed) 23時半頃
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ユー、…
[名前を呼び掛けて…深く、深く息を継ぐ。 …思っていたより、声が出ない。]
ユー、…ジン、?
[もう少し、あと少しだけ。 あたしに、喋る時間を下さい。
だってあたし、まだ、まだ、 一番大切なこと、―――…]
(508) 螢 2015/10/21(Wed) 23時半頃
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[頑張って瞼を持ち上げたら、 こちらを覗き込む二つの金色に出会った。
優しい色。暖かい色。 大好きな、大好きな、あなたの瞳。]
あ り…、が …t …、
[最後まで、傍にいてくれるという約束。 それを叶えてくれるんだって、わかったから。 にっこり笑って、感謝を告げる。]
(513) 螢 2015/10/21(Wed) 23時半頃
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[……でも。でも。
言葉に、形になったのはそこまでだった。
最後に、どうしても伝えたい言葉は、 どう頑張っても、音にならなくて、
ただ、ひゅうひゅうと喉が鳴るだけ。]
……………。
[悩んで、悩んで、でももう時間が無くて、 最後の力を振り絞ってあたしがしたことは、]
(521) 螢 2015/10/21(Wed) 23時半頃
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[風と、雷の力を使って、 周囲の空気を振動させる。
パチパチと弾けるだけの音は、 どうしたって、言葉には聞こえないけれど]
(523) 螢 2015/10/21(Wed) 23時半頃
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|
[大きく口を動かして、真っ直ぐユージンを見つめて。
ねぇ、あたし、 人生で一番の笑顔、できてるかな。
あなたの瞳に映るあたしは、 最後まで、とびっきりの笑顔でいたいの。]
(528) 螢 2015/10/21(Wed) 23時半頃
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[チリチリと儚い音を散らして、 周囲を色とりどりの火花が彩る。
届け、届け、 あたしの気持ち。
届け、あたしの最期の言葉。
届け、お願い、届いて――…]
(530) 螢 2015/10/22(Thu) 00時頃
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[…ねぇ、ユージン。
ちゃんと、聞こえた、かな。
――… あたしの、声。 ]*
(533) 螢 2015/10/22(Thu) 00時頃
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