278 冷たい校舎村8
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―― 昨日の夜のこと ――
[ 連城に零した質問の答えは とってもあいまいなものだった。>>62 仕方ないと思う。わかるわけがないのだから。 そうだよなあ、と返事しながら、 連城はどうやって帰るつもりでいるんだろう、と思った。 聞けなかったけれど。
クレープを食べた後、連城とは別れて、 女の子たちで保健室へと向かう。 既にいたまなと紫織に挨拶をして、>>56 使うベッドを相談して ]
(98) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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あ、じゃあ僕は寝る前に入っとこうかな。
[ 明日の朝紫織がシャワーを使いたいと言うのに そう反応した。 みんな朝に行くと言ったら混みそうな気がしたので。
それで、シャワーを浴びた後、 保健室に戻ってベッドで眠った。 眠れるかなと思ったけれど、 保健室のベッドは意外と快適だった ]
(99) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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―― 翌朝:保健室→購買→? ――
[ 保健室で目を覚まして、身支度を整える。 まだそこに人はいただろうか。 いたらおはようの挨拶をした。 そして、真っ先に思ったのは、 昨日の母のお弁当を食べてしまわなければ ということだった。 食べずに捨ててしまうのはどうにも抵抗がある ]
あー……でも、 男子、寝てるんだった……。
[ こんなことならお弁当も回収してくるべきだった、 なんて後悔しても手遅れだ。 もう起きてるかな。起きてるよな。 そうだ、先に購買で飲み物を確保しよう。 そう思い立って、購買へと足を向ける。 時間稼ぎというやつである ]
(100) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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[ お茶のペットボトルを選んだタイミング、 チャイムが、鳴った>>#0 ]
(101) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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……え?
[ 音がする。 チャイムの音と重なるように、音がする。 階段の上方から、がらんがらんと、 何かが落ちてくるような、音が。>>10 チャイムの音と重なる、不協和音。
危ないことはないんじゃなかったっけ? お化けのいない お化け屋敷みたいなものじゃなかったっけ? そんなことを思って、首を振った。 夏美のマネキンを見た後に何を言ってるんだろう ]
(102) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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[ 恐る恐る、階段を見上げた。 がらんがらんという音が近づいてきて ]
うわっ!
[ 音の正体は、鍋だった。 転がり落ちてきた鍋は、1階の床を転がる ]
(103) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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危ないじゃん……誰がこんな。
[ クラスメイトの誰かのいたずら? それもなんだかぴんとこない。 だったら、他にも人がいる? 現れた? それとも勝手に鍋が落ちた? どこから? 誠香は唇を引き結んで、階段を上る。 スープが点々と飛び散っている階段を上る。 1階から2階、2階から3階、3階から4階、そして ]
増えてる……。
[ もう増築はいいって言ったのに。 大は小を兼ねるにも限度ってものがあるのに。 4階の上に5階、5階の上に6階 ]
(104) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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なに、これ……。
[ そうしてたどりついた6階は、異様な空間だった。 傾いた廊下は、平衡感覚が狂って気持ち悪い。 覗いてみた教室はいびつに歪んでいた ]
気持ち、悪い……。
[ まだ何も食べていない胃がぐるぐるする。 壁に手をついて、深呼吸をした** ]
(105) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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―― 回想:高2〜現在 ――
[ 兄の作品が世に出ていく。 誠香の名をつけられて世に出ていく。 誠香の発表した作品の数は、 そのまま、誠香の重ねた嘘の数だった。 寄せられる評価や賛辞は、 兄に与えられるべきものだった。
評価の高いものもあれば、今一つのものもあった。 没になったものももちろんある。 それでも、兄には才能があったのだ。 嘘をつき続けるのは苦しかった。 嘘を重ねたくない一心で、何度か自分でも書いてみた。 それらはすべて、没になった。 当然だろう。 誠香は作家になど、なりたくなかったのだから。 誠香には才能など、ないのだから ]
(194) 2020/06/18(Thu) 14時頃
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[ 嘘はいつか破綻する。 兄が残した作品はたくさんあったけれど、 これから先、決して増えることはない。 有限のものは、いつか必ずなくなるのだ。
出版社は貪欲だった。 高校生作家という肩書きが使える間に、 たくさん発表させたがった。 それでもじりじりと惜しんで、惜しんで、 なんとかここまで来たけれど、 それももう、限界だった ]
(195) 2020/06/18(Thu) 14時頃
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[ これが、誠香の三つ目の悩み* ]
(196) 2020/06/18(Thu) 14時頃
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―― 現在:6階 ――
[ 世界が歪んでいて気持ちが悪い。 何かに似ているな、と思って、 ああそうだ、体験型のトリックアートだと思い出した。
傾いた床は、三半規管や自律神経に変調をきたすと 何かで聞いた。 道理で、空っぽの胃がぐるぐるして、 漂うコンソメスープの匂いが気持ち悪い。 思わず壁に手をついてしまったけれど、 その壁にも、もはや見慣れてしまった赤いインクが 飛び散っていた。 べたっとした感触に、あーあ、と思いながら見ると、 案の定手のひらは真っ赤に染まっている ]
(197) 2020/06/18(Thu) 14時頃
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……ひと、ころした、みたい。
[ 手を洗わなければ、と誠香は思った。 けれどこの階にこれ以上留まるのはごめんだ。 5階も、4階も嫌だ ]
戻らないと。
[ 呟いて、誠香は踵を返す。 結局、鍋がどこから降ってきたのかはわからないままだ。 この世界の主の考えていることもわからないままだ ]
(198) 2020/06/18(Thu) 14時頃
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[ 手すりにすがって階段を下りた。 そのせいで、手すりにべったり 赤い手形がついてしまったけれども、 気持ちが悪かったので大目に見てほしい。 なんだかまだ世界が傾いているような気がして、 足元がふわふわと覚束ない** ]
(199) 2020/06/18(Thu) 14時頃
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―― 現在:階段→3階手洗い場 ――
[ 階段を下りる。スープのあとが点々としている、>>10 階段をゆっくり下りる。 スープの匂いがする。コンソメスープの匂い。 心乃はスープを用意してくれると言っていたが>>201 ちょっと今は食べられなさそう、と誠香は思った。
ようやく3階にたどり着く。 6階でも5階でも4階でもない、 増殖したんじゃない、 インクも飛び散っていないフロアについた。 誠香はほっと息を吐きだすと、 手洗い場で手を洗った。 片手を真っ赤に染めた赤いインクが流れ落ちていく ]
(265) 2020/06/18(Thu) 19時半頃
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……ん?
[ 手を洗っていると、ふと風を感じた。>>108 どこかの窓が開いているのかな、と誠香は思う。 開いているなら閉めなくちゃ、と ハンカチで手をふきながら周りを見回した。 ハンカチはちゃんと持っています ]
(266) 2020/06/18(Thu) 19時半頃
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準備室?
[ 準備室の扉が開いているようだった。 そこから風の音がするのかと、 ハンカチをポケットに戻して足を向ける ]
誰だよ窓開けっぱとか。 ……あれ。
[ 窓は開けっ放しになっていたわけではなかった。 正確に言うと、開いてはいるけれど、 そのまま放置されたわけではなかった ]
おはよ。そんなところで何してんの?
[ 窓の外を見ている人影に声をかけた* ]
(267) 2020/06/18(Thu) 19時半頃
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―― 現在:準備室 ――
[ ところで、連城はともかくもう一人は誰だ。 見知らぬ……けれどどこか見覚えのあるような、 男子生徒の後ろ姿に誠香は眉を寄せる。 まさか、鍋を落とした犯人か? そう思った誠香は、振り返ったその人を、 しげしげと見つめてからぽかんと口を開けた ]
え。氷室? 氷室だ。 わあ。びっくりした。
[ なーんだ、氷室かよー。誰かと思ったじゃんー。なんて、 のんきなことを言っていたけれど、 氷室にか連城にか、窓の外のことを聞くと顔色を変えた ]
(271) 2020/06/18(Thu) 20時頃
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は!?
[ 窓に駆け寄って、覗き込む。 窓の外は、ちょー怖い。やばい。>>1:109 でも、そんなことに構っていられなかった。 窓枠にしがみつくようにして、身を乗り出す ]
千夏、ちゃん……!
[ そんな。どうして。 ぐるぐる、誠香の頭に昨日の千夏の姿が浮かぶ。 いつもよりはしゃいで、 一緒にご飯を食べて、 クレープを食べて、それで ]
(272) 2020/06/18(Thu) 20時頃
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なんで……なんで!
[ 遠くてもわかる。あれは決して千夏本人の体じゃない。 千夏によく似たマネキンだ。 わかっているけれど、それでも。 外に放り出されたまま、雪に積もられるままなんて、 そんなのは我慢できなかった ]
僕、ちょっと行ってくる!
[ どこへ、とも言わず、誠香は準備室を飛び出す ]
(273) 2020/06/18(Thu) 20時頃
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[ 走って、走って、駆け込んだのは3-8の教室。 その、教室の後ろ。>>0:1046 ハンガーから、白いコートをむしり取るように外した。 コートを抱えて教室から飛び出す。
そして、次に駆け込むのは 準備室のちょうど下に位置する教室。 その窓を開け放って ]
えい……っ!
[ 狙いを定めて、広がるように白いコートを投げた。 千夏のマネキンにかぶさるように。
あれは、ただのマネキンだ。 千夏が凍えているわけじゃない。 そんなことはわかっている。これはただの自己満足だ。 だけど、どうせ覆われるなら、 真っ白な雪よりも、 真っ白なコートの方がいいと思った* ]
(274) 2020/06/18(Thu) 20時頃
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……千夏ちゃんは、帰ったんだよ。
[ 誰に聞かせるでもなく呟く。 自分自身に言い聞かせたかったのかもしれない ]
(296) 2020/06/18(Thu) 20時頃
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―― 現在:教室 ――
[ そして、教室に戻ってきた。 黒板に向かって、チョークを握って、 ]
『6階まで増築。 床が傾いてて、教室も歪んでる。酔う』
[ ここまでは躊躇うことなく書けた、けれども。 誠香は、黒板の書き込みをじっと見つめた。 夏美がいなくなったという連絡事項>>2:221 ]
……書かないと。
[ 自分に言い聞かせるように誠香は呟く。 みんなに知らせる必要がある。 だから、これは必要なこと。 けれども、やっぱりチョークを握りしめたまま、 なかなか手は動いてくれなかった* ]
(297) 2020/06/18(Thu) 20時頃
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―― 現在:教室 ――
[ チョークを握りしめたまま、 どれくらい固まっていただろう。 ろっかい、という声が聞こえて>>327 はっと誠香は我に返った ]
まなっち。
[ チョークを握りしめたまま、 誠香はまなに顔を向けて。 どうしたの? という声に、 ちょっと泣きそうな顔になった ]
(331) 2020/06/18(Thu) 21時半頃
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……違うよ。僕は、元気。 …………あの、さ、
[ 夏美についての書き込みを、指さして ]
これ……書いたの、まなっちだよね。 僕……なんて書けばいいか、わからなく、て。
[ まなの顔を見ていられなくなって、 視線は床に落ちた ]
……窓の外、に、 お人形、増えてた。 …………千夏ちゃんの。
[ なんて書けばいいかな。 独り言のような小さな声で、そう聞いた* ]
(332) 2020/06/18(Thu) 21時半頃
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―― 現在:教室 ――
[ 具合悪い? と聞かれて、元気、と答えた。 それは、間違っていないはずだ。 誠香は怪我をしているわけでもなければ、 体調だって崩していない。 元気、だ。そのはずだ。 だけど、気持ちの方は……どうだろう。 少し、くじけているかもしれない。 傾いた6階の廊下を歩いた時のような、 足元が少し、頼りない感じ ]
(402) 2020/06/18(Thu) 22時半頃
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[ まなが、黒板の一文を消した。>>361 誠香はそれで察する。 まなも、もうこの校舎に夏美がいないと思っている。 誠香もそう思っている。 だから、夏美を探さなかった。 5つのベッドを5人で分け合って、眠った。 ベッド、一つ空いてしまったなって、 そんなことをぼんやり思う ]
(403) 2020/06/18(Thu) 22時半頃
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[ なんと書くべきか、まなが教えてくれた。>>365 ほんとの世界に帰ったから。 そうか、と誠香は頷いた。 マネキンになっていた、よりずっといいと思う ]
うん。賛成。 [ まなが、黒板の字を書き替えるのをじっと眺めて>>369 喜多仲もいなくなったのだと知る。 けれど、なにも言わなかった。 まなが書き終えたら、その下に、 “千夏ちゃん、メイクレッスンお願いします” と書いておいた。 すっぴんノーメイクで生きてきたけれど、 そろそろお化粧を覚えてもいいと思う。 もうじき大学生になるのだし ]
(404) 2020/06/18(Thu) 22時半頃
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[ 書き終えて、チョークを置いてから、 ずっと考えていたさっきの話のことを>>367 ぽつぽつと話した ]
……そう言われたら、なんとなく、わかるかも。 ここは、“文化祭”っていう舞台で、 僕たちは、その出演者なのかもね。 [ 出番が終わったら、舞台にはいられない。 ほんとの世界という舞台袖にはけていく。 みんなの出番が終わるのを先に待っている。 そんな気がした。 そうだといいなと思った ]
(405) 2020/06/18(Thu) 22時半頃
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……遠くから見えただけだったけど、 千夏ちゃんは、穏やかに眠ってるみたいに、見えたよ。
[ 現実に帰った千夏が、寒くなければいい。 昨日連城にあったかくしてと言っていた>>2:748 千夏のことを思い出して、そう思った* ]
(406) 2020/06/18(Thu) 22時半頃
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―― 現在:教室 ――
[ 誠香の書いた文字を見たまなは、 確かにちょっと笑った。>>411 まなが教室に来た時には、とても重かった空気が、 少しずつ軽くなっていくようで、 誠香はそのことにほっとする。 だってさ、と口にした ]
あの、劇の時の千夏ちゃんのメイク、 すごかったじゃん。 衣装とか、照明の効果もあったけど、 みんな別の人に見えたよ。
[ この“文化祭”の演者はすっぴんだけれども。 宣伝班役なんて裏方だから仕方ないですね ]
(442) 2020/06/18(Thu) 23時半頃
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僕も、この世界の主は、いいやつ? いい子? だと思うよ。 メールを見た時から、そう思ってた。
[ 一生懸命謝っていた。 人生の最後に残そうとした言葉が、 精一杯の謝罪だった。 ごめんなさいを言うのが酷く苦手な誠香には、 あんな遺書は残せない ]
(443) 2020/06/18(Thu) 23時半頃
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追い詰めるため、なんかじゃないよ。 だって、文化祭の思い出が かけがえのないものだったって、 それだけは信じてほしかったって書いてたじゃん。 文化祭の舞台でみんなを追い詰めるなんて、 そんなこと、するわけないよ。
[ ちょっとあの、校舎の6階とかは理解に苦しむけれども ]
(444) 2020/06/18(Thu) 23時半頃
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[ メールの送り主が かけがえのないものだったと言う文化祭。 宣伝班は裏方も裏方でしたが、 そのかけがえのなさに、 少しでも貢献出来ていたら幸いです ]
(445) 2020/06/18(Thu) 23時半頃
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……こっちこそ。 まなっちがいてくれたから、 しおちゃんにアドバイスもらえて、 チラシのデザインもポスターのデザインも、 すっごく助かったし。 一緒にポスターいっぱい描いたの、楽しかったよ。
……それにね、 脚本の手伝いしなよって言われるたびに 撃退してくれるのも、すごく助かってた。
[ 宣伝班の仲間から伝えられた感謝に、>>421 誠香も微笑んで、答える。 釣り上がり気味の目は、 心乃のように慈愛に満ちた微笑みにはならないけれど、 穏やかに見えればいい ]
(446) 2020/06/18(Thu) 23時半頃
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[ 頑張ってた、と言われてしまうと、少し心が痛むから、 ちょっぴり苦笑が混ざってしまったけれど ]
それはね、動機が不純だから、褒められないんだ。 僕が頑張っていたのは、 そうしなきゃいけない理由があったから。 でもさ、途中からは本当に楽しかった。 それは、まなっちのお陰だよ。
[ 一緒にやってくれてありがとう。 まなが言ってくれた言葉を、そのまま返した* ]
(447) 2020/06/18(Thu) 23時半頃
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―― 現在:教室 ――
夏美ちゃんのテンションが爆上がりしすぎて 舞台でやりすぎないか心配だったけど、 本番はちゃんとできててよかったよ。
[ 何事も全力すぎて、 小道具を投げていた夏美を思い出して、 少し笑ってしまった。
実のところ誠香も、 脚本は読み込んでいたのだけれど、 藪をつついて蛇を出すのはごめんなので、 表面上気のない素振りをしていたので、 そのことは内緒である ]
(482) 2020/06/19(Fri) 00時半頃
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喜多仲も、まなっちに助けられてたと思うよ。 ほら、ファンが付いたらやる気出すタイプじゃん。 めっちゃ軽いノリで引き受けてたけど、 最終的には辰美に演技指導するくらいになってたし。
[ 表情筋動かすのが苦手なのに、 よく役者やろうと思ったなあ……と 密かに思っていたのもやっぱり内緒だ ]
(483) 2020/06/19(Fri) 00時半頃
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[ 謝られてしまって、むしろ少しわたわたした>>464 ]
いや、謝らなくていいよ! むしろ怒っていいくらいだって。 そんな不純な動機でがんばってたのかー! って責めてくれていいんだよ?
不純なりに本気で頑張ったので 許してくださいって言うから!
[ わたわたと弁解して、 それでもごめんなさいとは言わない。 わたわたしていたので、 でも、と濁されたことに、引っかかったりはしなかった ]
(484) 2020/06/19(Fri) 00時半頃
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[ ……わたわたしていたら、小さな音が!>>470 思わず静止して、でも大丈夫。笑わない ]
食べる。
[ 神妙な顔で頷いた。 ちなみに食べるのは昨日持ってきたお弁当です。 大丈夫、ここは現実ではないし、 スマートフォンを確認したら、 日付は昨日と変わってなかったので、 きっとセーフでしょう。 ……その割に、おなかはすくんですけどね!* ]
(485) 2020/06/19(Fri) 00時半頃
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―― それで、結局悩みって? ――
[ たくさんの嘘を重ねて、 たくさんのことに雁字搦めになって、 誠香はもう、自分の悩みの根本が なんなのかすらわからない。
兄が自殺かもしれないこと? 誠香がその原因かもしれないこと? 原因かもしれない一言が、嘘だったこと? 証明しようとしたら、兄の作品を盗んで 作家になってしまったこと? 兄の作品を盗み続けていること? 盗み続けた作品のストックが尽きかけていること? ]
(513) 2020/06/19(Fri) 01時頃
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[ わかっているのは一つだけ。 全部誠香が原因だ。 全部誠香が悪いのだ。 誠香が自分のことしか考えず、 自分を守ることで頭がいっぱいだった結果がこれだ。 それだけは間違いない ]
(514) 2020/06/19(Fri) 01時頃
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[ それなのに、誠香は時々、笑っている自分に気づく。 未来のことを考えている自分に気づく。 楽しいとか、嬉しいとか、幸せだとか、 そんな気持ちに気づいてしまう。 その時誠香は、兄のことを忘れてはいなかったか?
悲しみが癒えたって罪が消えるわけじゃない。 未来のことを考えるのは許される? 幸せになることは許される? 兄はもういないのに。 誠香の嘘は消えないのに** ]
(515) 2020/06/19(Fri) 01時頃
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―― 現在:教室 ――
[ まなが買い物をしてくるというのに、>>626 ついていこうか? と言ったけれど、 待っててと言われれば、おとなしく待っていた。
待っている間、黒板をぼんやり眺めて、 そっか、喜多仲もここからいなくなったのか……なんて、 そんなことを考えていた ]
最後にしゃべったの、いつだったっけ……。
[ 考えて、ああそうだ、と思い出す。 連城と二人で、大量の食糧を教室に運んできた、 あの時だった。 腕がもげると叫んでいた喜多仲から、 袋を一つ受け取ったのだ ]
(661) 2020/06/19(Fri) 17時半頃
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[ 心乃がごはんを用意してくれているって知って、 崩れ落ちた連城の上に座ってたんだっけ。 よかった、となんとなく思った。 最後に話した時、笑っていた。 誠香も、喜多仲も。 それを思えば、あの無駄な労力(笑)も、 決して無駄ではなかった、のかもしれない ]
(662) 2020/06/19(Fri) 17時半頃
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[ そんなことをぼんやり考えていたら、 結構時間が経っていて、 あれ、まな、遅いな、と思った ]
おかえり。 大丈夫だった?
[ 遅かったね、なんて言い方したら、 まるで責めているみたいだし。 何もなかった? 大丈夫? そう帰ってきたまなに言った。>>636
クレープを示されたら、目を丸くして、 ああ、これを2人分作ってくれていたから 遅くなったのか、なんて納得する ]
(663) 2020/06/19(Fri) 17時半頃
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ありがとう! 美味しいよね。 昨日、千夏ちゃんたちとも食べたんだ。 ……でも、その盛りは、すごいな。
[ 盛りに盛ったクレープにちょっと目を見張り、 朝からそのサイズを食べられるまなの胃を ちょっと羨んでみたりした ]
(664) 2020/06/19(Fri) 17時半頃
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[ 6階の話になると、少し心配顔になったと思う。>>637 別に危険なわけではないけれども ]
なんていうか、体験型トリックアート知ってる? あんな感じだよ。 僕はちょっと歩いただけで酔っちゃったから、 まなっちも無理は禁物だよ。 平衡感覚がおかしくなって、 壁に手をつこうとしたらインクがべったりついちゃって、 へこんだ。
[ そんな話をしてから、 今度は誠香がまなに聞く ]
(665) 2020/06/19(Fri) 17時半頃
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僕は……喜多仲、見に行こうかなと思って。
[ 会いに、と言いかけてやめた。 喜多仲のマネキンは喜多仲じゃない ]
場所、教えてくれる? [ そうして、場所を教えてもらったら、 そのことと、クレープのお礼を言っただろう* ]
(666) 2020/06/19(Fri) 17時半頃
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―― 現在:体育館 ――
[ 毛布が掛けられた何かを、見下ろしていた。 人の形をしているので、きっとこれが、 喜多仲によく似たマネキンなのだろう。 来てはみたものの、まだ毛布をめくる覚悟は持てず、 誠香はしばらく立っていた ]
……全然、喜多仲っぽくない。 ウェーイ、ズーミン、こんなところまで 俺に会いに来てくれちゃったの? ウケるー(笑) くらい言えっての。 ばーか。
[ 悪口を言っても、もちろん毛布は動かない** ]
(670) 2020/06/19(Fri) 18時半頃
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―― 少し前:教室 ――
[ 滑っちゃった。>>671 まなのその言葉に、大丈夫? 足ひねらなかった? って心配しつつ、あ、って思う ]
僕もさ、地下でインクに足とられて ちょっと滑ったんだけど。 ……僕らって、受験生だよね……。
[ 誠香は、そういうことを気にしないタイプだ。 受験生だろうがスケートに誘われたら行くだろうし、 雪道で転んでも、落とし穴に落ちても、 笑って済ませるタイプではある。 しかし ]
この校舎、インクでやたら滑りやすいってどうなんだ。
[ この世界の主の悪意ですか? まさかね ]
(758) 2020/06/19(Fri) 22時頃
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[ 何度食べてもクレープは美味しいし、>>672 誠香とまなは女子なので、食べるのに何口もかかった。 ゆっくりゆっくり味わって、ごちそうさまをして。
喜多仲のことを聞けば、 体育館だと教えてもらえた。>>674 夏美と同じ場所か、と思っていると、 体育館が増えた? ]
体育館まで増設したんだ。 太っ腹だなあ。
[ もはやそんな感想しか出てこない ]
教えてくれてありがと。 あと、クレープも。ありがとう。
[ 教えてもらったことへのお礼。 それから、クレープのお礼も忘れない ]
(759) 2020/06/19(Fri) 22時頃
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[ 教室の前で、6階に行ってみるというまなとはお別れだ。 誠香ちゃん、と名前を呼ばれて>>676 なに? って誠香は首を傾げた。 メイクの話に誠香は笑って、もちろんと頷く ]
いいね! 夏美ちゃんなんか、 舞台で千夏ちゃんのメイク経験済みだし、 きっとすごい勢いで食いついてくるよ。
僕なんか、お化粧道具一式揃えるところからだけど。
[ そこから教えてもらわなくちゃ、と誠香は笑う。 女子は夜には保健室に集合だし、 紫織と心乃にもその時に話そう。 そのことを、誠香は疑っていなかったし、 だからまなにも、笑顔で言った ]
(760) 2020/06/19(Fri) 22時頃
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うん、またあとで!*
(761) 2020/06/19(Fri) 22時頃
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―― 少し前:廊下 ――
[ そして、誠香は教えてもらった通り、 体育館に向かう。 その途中、心乃の姿を見つけて、>>653 足を止めた ]
ここのん! なにし……、
[ 何してるの、と声をかけようとして、やめた。 聞くまでもなくお掃除だった。 誠香が地下で踏んでしまったインクのせいで、 ぺたぺたついたインクの足跡を、 せっせと心乃は消していた。 思わず上履きの裏を確かめた。うん、もうつかない ]
(762) 2020/06/19(Fri) 22時頃
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それ、僕の足跡だ……。
[ 「あんまり汚さないようにね」 そう言われれば、ううう、と言葉に詰まる ]
ここのん、ありがとう。それとごめんなさい。 気を付けるね。
[ 8組の出来の悪い娘は、 8組のお母さんには割と素直に謝る ]
僕、ちょっと行くところがあって。 そのあとだったら手伝うよ。 それじゃ……またあとで。
[ まなに言ったのと同じ言葉をかけて、 誠香は心乃と別れた。 その言葉を後悔するかもしれないなんて、 考えてもみなかったのだ* ]
(763) 2020/06/19(Fri) 22時頃
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―― 現在:体育館 ――
[ ばーかばーかと罵るのにも飽きて、 誠香はしゃがみこんだ。 意を決して、そっと毛布に手を伸ばす。 えいやっと、めくった ]
…………っ!
[ 覚悟はしていたつもりだけれども、 やっぱり衝撃は大きかった。 思わず、手で口を押えてしまう程度には。 首が折れている。>>2:846 死因はきっとそれで、 もちろんそれもとても痛々しいのだけれど、 それよりも誠香に衝撃を与えたのは、 たくさんの、小さな手の形をした痣の方だった ]
(812) 2020/06/19(Fri) 23時半頃
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[ 直視しているのがつらくて、 誠香は口を覆っていた手をそろそろと下ろすと、 毛布をそっと元に戻した。 そうして、元通りになって、 喜多仲のマネキンが見えなくなっても、 見た光景は目に焼き付いて消えなかった。
なんで、とか。誰が、とか。 そういうことが、頭の中をぐるぐる回る。
文化祭という舞台の演者として呼ばれたのかもしれない。 そんな風に思っていた。 出番が終わったら、 本当の世界という舞台袖にはけるのだと。 でも、その退場の仕方が、 どうしてこんなことになるのか、 それが誠香にはわからない ]
(813) 2020/06/19(Fri) 23時半頃
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みんなとの文化祭の思い出は、 本当にかけがえのないものでした。
(814) 2020/06/19(Fri) 23時半頃
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[ メールにあった一文を呟く。 かけがえのないものを再現して、 どうしてこんなことになるのだろう ]
……それにしても、マネキンになるって以外、 違いすぎないか?
[ 血だまりに倒れていた夏美。 校舎の外に倒れていた千夏。 骨が折られ、小さな痣だらけの喜多仲。
ふと、怜と話した仮説が思い浮かんだ。 ここに来たのは、 死ぬことを考えるほどの何かを抱えた人。 その仮説が、もしも正しかったとしたら ]
(815) 2020/06/19(Fri) 23時半頃
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死ななきゃこの世界から出られないとして、 死に方を選んでるのは、世界の主じゃなくて、 死ぬ本人、とか? 本人が選んでるというか……本人の悩みが、 死因って形で出てくる、とか?
[ もしもそうだったとして、 どうして夏美や千夏や喜多仲が、 こんな死に方をしたのか、 誠香にはちっともわからないけれども、 しかし、もしもそうだとしたら、問題があった ]
(816) 2020/06/19(Fri) 23時半頃
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……どうしよう。 僕の順番が来たら……どうしよう。
[ 血の気が引いた。 仮説があっているかなんてわからない。 誠香の悩みが、どんな形で死因として表れるかも、 誠香の順番がいつなのかも、何もわからない。 それでも、誠香にとってそれは恐怖だ ]
(817) 2020/06/19(Fri) 23時半頃
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……どうしよう。*
(819) 2020/06/19(Fri) 23時半頃
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