255 【ヤンストP村】private eye+Violine
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― 雑貨屋 ―
[紅茶の缶を貰ってきたはいいのだが、 茶菓子もあった方が良いだろうと寄り立ったのは 品揃えが豊富な雑貨屋だった。]
邪魔するぜ、ロイエ。
茶菓子…そうだな。 クッキーあるかい?
でかい業務用じゃなくて ひと袋くらいでいい。 [外れの喫茶店もこの雑貨屋やパン屋から 菓子類は業務発注をしているらしい。]
(4) 2018/12/02(Sun) 11時半頃
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そういえば、嫌がらせは無くなったか? 少し気になっていたんだが。
[男がまだ自警団に居た三年以前に起こった事か、 足をなくしても急ぎで必要なものを こうして店を使う際に聞いたか定かではないが
配送ミスに関しては関与していないが、 搬送の中身まで駄目にしてしまうような 悪意的な行為に遭った事は聞く機会もあった>>0:587] 店を畳ませようとでも考えたのかね、犯人は。 この雑貨屋がなくなると 俺みたいにあちこち買い物できない客が 困るってのによ。
[口には出さないが。そこまでの怨恨というよりは ロイエに振られた腹いせ、くらいに考えていたが 犯人が見つかったかどうかまでは知らない。]
(5) 2018/12/02(Sun) 11時半頃
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[そういえば、飛空艇に乗る住人を見送る際の為にと、 渡せるブーケを用意していた。>>0:230>>0:734 三年前は下級のキングスの騒動と重なった事もあり 買い求めた客がブーケの手荷物を落としてしまい 石畳の上に花弁が散るような事態となったけれど。]
花束は用意するのか。
[今年は三年前みたいな事が起こらなければいい。 穏やかに見送られるまま―――]*
(6) 2018/12/02(Sun) 11時半頃
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― 往来 ―
[足がなくなってからこの車椅子には世話になっている。
この車椅子が電動であるが故に シンプルなデザインとはいえない。
用途にそぐわない“器具”が足された所で アポロが些細な部品を悟る事は、 過去に一度も、ありはしなかった。]
…………。
[陽が下がり、日中に空ける商店を経営する者たちが 店を閉め出す頃合には、家に帰る者が多い。 だから、閑散として、静かに感じられる。]
(7) 2018/12/02(Sun) 11時半頃
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[――――今日は、
……足音が聞こえない。
車椅子で移動する男が かつては持っていた“あるく音”。
電動で廻る車輪に混じる“異音”は。]
(8) 2018/12/02(Sun) 12時頃
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― 花屋の前 ―
[アトリエに戻る道すがら、花屋の前を通りかかる。 大輪の薔薇を包んだ花束を抱え、 僅かに頬を染めて出てくる男を見送る。
流石にあんな本数の薔薇を買っていくのだ。 発つ者への感謝を籠めた花ではなく、 イイ相手のもとにでも行くのだろう。]
(9) 2018/12/02(Sun) 12時頃
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どうも、妹がいつもお世話になってます。 太い客もいるもんですね。
[その客を見送った花屋の(話が長い)店主に 一言だけ声をかける事にした。 ついでに触れたのは、夢と希望に満ち溢れた 花束を持って暮れ始めたの街を歩く 若い男性客のこと。
夜の店の方角へと消えて行ったから――― 水商売の女にでも入れ込んでいるのかもしれない。 その程度にしか、考えてはいなかった。]
(10) 2018/12/02(Sun) 12時頃
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『あのお客さんはよくいらっしゃいます。 毎週――、いや近頃は三日に一度は来られますよ。 ずっと意中の女性にアタックしているらしいんですが 今日は女性の方から来て欲しいって言われたそうで。 なんでも写真家で被写体の――……、』
あ、ああはい。 ちょっと用事があるんで、俺ぁこれで。
[聞いても居ないことをぺらぺらと口喋るものだから それ以上長くなる前に戻ろうと、 話を適当に区切り車椅子を進めた。]
(11) 2018/12/02(Sun) 12時頃
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[男を店に呼んだ女が。
真昼の情事の相手だとは――――知らない。]
(12) 2018/12/02(Sun) 12時頃
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[そうしてアトリエに戻ろうと商店街を引き返し、 呼び止められて、振り返る。
ピスティオと同じ商会>>0:532の配達員であることを 分かるようにしている名札だか帽子だかを被っていた この商店街の担当はピスティオだった筈だから 見慣れない顔の配達員に少しばかり違和感を持つ。]
ああ、ピスティオの後任かい? [そうだ。 あいつは召集になってしまったのだから 担当が変わって当然の話だ。 そう考えれば、別におかしな事など無かった。]
(13) 2018/12/02(Sun) 12時頃
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俺に届け物か、ご苦労さん。 そうかい、じゃあ悪いがアトリエまで…
[…画材を発注していたのだっけ? 覚えていないが 忘れた頃に届くなんてことは、よくある。
だが、抱えていた箱ではなくて 差し出されたのは、畳まれた手紙。]
……?
[祝いだと配達員は言う。
工場から届いた画材では無い上に 男は別に誕生日でもなんでもない。
理解できないまま、手紙を開く。]
(14) 2018/12/02(Sun) 12時半頃
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[手紙に書かれている文面に、
人殺しだと。 父親と同じことをした と。
刻まれた内容に――――
驚愕に目を見開き、 顔色は、青くなる。]
(15) 2018/12/02(Sun) 12時半頃
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[手紙の最後に加えられた名乗りは曖昧なもの。 曖昧――――…けれど、明確に “事情”を握っていると匂わせるもの。
そんなの、居る訳がない。 アポロが隠している怒りを、呪いを知る存在なんて。]
……ッおい、これ渡した奴ぁ、 一体誰―――
[“商会の配達員”であるように見受けられる男に 思わず握りつぶした手紙を突き返そうとして 逆に、段ボールの箱を押し付けられる。]
おい、 待……
[夕闇に溶け込む色をしていたから、気付けなかった。 段ボール箱の底に赤い“絵の具”が染み出していて 押し付けられたその時、ぽたり、と膝の上に雫が落ちる]
(16) 2018/12/02(Sun) 12時半頃
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[絵の具は水彩でも油彩でもない。
ああ、違う。
そもそも絵の具じゃない。
だって、生臭い。 ―――血だ。
人間の鉄錆臭い血の香りじゃない。 もっと生臭くて、獣の腐臭が混じっている。 似た匂いを鼻腔が思い出す。
食用により分けられる、羊の末路]
(17) 2018/12/02(Sun) 12時半頃
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[ちゃんと受け取って下さい―― 間違いなく貴方宛ですから
段ボール箱を押し付けようとする配達員を自称する。 膝の上に乗せられた箱の蓋は半開き。 腐臭を漂わせながら 伝票なく、封もしていない配達物なんて、 ろくなものじゃないに決まっているのに。]
違う……! 心当たりがねえもんは受け取れ、ない、 ッ……お前本当に商会の配達員なのかよ……?
[額に冷や汗を噴出し、顔色の悪い男を乗せ、 車椅子が不安定に動く。 両腕を突っ張らせて 押し返そうとした段ボールが傾いて、
中身が飛び出し、 男の膝の上にどさ、っと落ちてきた。]
(18) 2018/12/02(Sun) 12時半頃
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[膝の間に挟まったのは。 血に塗れた山羊の頭部だった。
―――屠殺された瞬間で時を止めた“それ”。 恨めしく男を睨んでいる。
殺した罪を。 許さない、と言わんばかりに。 ]
(19) 2018/12/02(Sun) 13時頃
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[羊は良きものの象徴として扱われ、 山羊は悪しきものの象徴として形容される事など 神様を信じていようがいまいが、 子供だって知っている話。]
っひ………………
[車椅子と自身の身体とを固定するベルトが無ければ、 きっと椅子から転がっていただろう。
悲鳴を大きく上げそうになり、 咄嗟に飲み込んだのは奇跡と言いたい。]
(20) 2018/12/02(Sun) 13時頃
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[男の内心は、予測できない何かに怯え、 心臓が、異様に脈打っている 配達員を自称する男が去っていく足音が響くまで 顔面蒼白で固まったまま、動けやしなかった。 呼び止めようとする気力が、一瞬で削がれてしまった。]
なん、なんだよ一体…… [手紙にあった“ひとでなし” 山羊の顔――“悪魔”の贈り物と良い 男が恨みを貰う相手なんて ――― “どちらも”病で死んでいるのに。]
(21) 2018/12/02(Sun) 13時頃
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[ズボンを血に汚す原因である山羊の首を 慌てて腕で払い落とす。 地面に落下しか目は、 未だに男を――いや、アポロを睥睨しているが もう、目を合わせはしなかった。
路上に不要物を捨てるべきではない。 という道徳観はあるが 流石に今は非常時だ、―――許されたい。]
(22) 2018/12/02(Sun) 13時頃
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っは………、誰、誰だ……一体……。 生きて、る訳ねえ、 死んでるんだあいつらは……
クソっ、くそ ………誰だよ、くそったれ
[荒い息を吐きながら、混乱を声に乗せ。 潰れた段ボールと山羊の首をその場に残し 握り締めたままの手紙は捨てられず 乱雑に上着のポケットへ入れ、アトリエに戻る]
誰も解る筈が、ないんだ 誰も………!
[低く設置直した水道で手を洗う間、 頭の中は、混乱と不快感と―――
どうしようもない不安で、埋め尽くされていた。]**
(23) 2018/12/02(Sun) 13時頃
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[手だけではなく顔も洗い、着替えを済ませ。 煙草を吸いながら考える。 想像力を膨らませてしまったが “あのこと”と関連付けるのは無理があるのではないか。
なにせ、アポロが父親と義母を恨み、憎んでいた事など パピヨンにすらはっきりと告げた事はない。 そもそも妹が生まれる頃には父親との衝突も 表面的にしてはいないのだから。 しかし、考えても考えても、――― この閉鎖的状況の街で誰かに強く 根を持たれることなど一つも浮かんで来ない。]
(46) 2018/12/02(Sun) 18時半頃
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[モデルは何時間も前に帰したが 背景は居なくても描き進めることは出来るし 続きでもしようかと絵筆を取る。
背景にするラベンダーを 資料を見ながら描き足していく間も 山羊の恨めしい顔が記憶にちらついて どうにも気が晴れない。]
はぁ………。
[スランプに陥る感覚と似ている。 情緒を表現するだけに絵の雰囲気が暗くなりそうで 事実、一層塗りにして陰を付けるつもりでは 無かった部分まで塗り固めている事に気づき]
(47) 2018/12/02(Sun) 18時半頃
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そうだ。
[携帯を手に取る。 ミナモトからの返信は未だ来ては居なかったが 商会の電話番号を確認する。
気になるなら、確かめればいいのだ。 あの配達員が運んで来たのだから。]
あ、もしもし…… “三番街の蝶”のヌヴィルですが。
先ほど届けられた荷物の事で問い合わせたい。 差出人が伝票に記載がなくて、
[中身はどんなものかと確認されるが 内容物を告げるのは流石に躊躇われ、吃ってしまう。]
……生ものですが、心当たりがなく。
(48) 2018/12/02(Sun) 18時半頃
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[暫く待てば、電話が転送される。 商会の固定電話から後任として地域の担当となる 配達員の携帯電話へと。] っ……
[もしもし――と声を聞いただけで分かった。 お祝いです、と告げて強引に荷物を渡した配達員と 電話に出た気のいい配達員の若者とでは ―――まったくの別人であることが。]
『すみません、商会に問い合わせを貰いましたが 今日はアトリエに配送物をしていないんですよ。 他の者も配送に出ていないと思うんですが……』
[取り違えにしても、貴方宛だとあの配達員は言っていた。 こっちは受領印だって押してはいない。 証拠が手紙だけなのは迂闊―― しかしその場に置き去りにした段ボールや 山羊の頭をもう一度確かめにいくのは憚られた。]
(49) 2018/12/02(Sun) 19時頃
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…………いや、分かったよ、ありがとう。 [念のため此方で引き取りましょうかと 親切に問いかける青年に それ以上ゴネることは出来兼ねる。 あれが変装であったと考える方が正しく、 けれど自警団に声をかける程 大事にはしたくない。 証拠品の手紙を見せなくてはならないからだ。
がしがしと短い頭髪を掻きながら 苛立ちを必死に誤魔化していた。]*
(50) 2018/12/02(Sun) 19時頃
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[…そういえば。 タツミに連絡を入れなければいけない事を思い出した。 妹を経由して用事が解決したこともある。]
『昨日頼んだ絵の件だが、どうにかなりそうだ。 ノッカって娘は妹の知り合いだったらしい。 あと、いつもの火傷の薬は在庫処分してないか?』
[募集は打ち切った>>1:352らしく 貼り紙は無くなっていたようだから。 店を畳むならその前に買いに行こうかとも考えて。 メールを送信した後、新着に気が付く。>>52]
(54) 2018/12/02(Sun) 19時半頃
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[落ち着かない出来事の直後である為か、 古傷が疼く気がして額を抑えながら メールの内容を確認する。]
……こいつ、子供扱いしてねえか 教師みたいなこと言いやがって
[思わず笑ってしまったが――― 流石にこの歳になってそれはないと 思いながらも、心当たりは少しある>>1:117>>1:133
気にかけてくれたココアにも報告をしようかと 少しだけ考えもしたが、 携帯に表示される時刻を見遣ればもう夕方、 店じまいをしていてもおかしくない。
明日にしようかと意識を逸らして、 あとは顔や細部を描くのみの一枚絵に視線を流す。 彼女に渡すなら、明日の早朝くらいに仕上げないと 乾かす時間や、出立の荷物にも嵩張るだろうと考えて。]
(55) 2018/12/02(Sun) 19時半頃
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[それにしても明後日――、
先ほどの配達物のことが忘れられず寝つけそうにない 今日にでも飲みに行きたい気分だったが、
―――それなら今日は一人で パピヨンの店に行くとしよう。 朝の礼や昼間のこともある。
ついでに明後日寄ることも話せば良い。 自警団を離れてからは大概一人で飲みに行く事が多く 二人連れとなれば売上に多少は貢献できるだろうと。]
(56) 2018/12/02(Sun) 20時頃
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『おいおい、安心しろって。 ちゃんと話して聞かせたから。 分かった、店の方には席を取っといて貰う。』
[了承の旨を添えた簡潔な内容を作って、 そのまま送信しかけたが、少しだけ悩み]
『身に覚えない配達物が届いたとか、 被害届って来てないか?』
[細かな内容の一切は載せはしないものの、 それとなく探りを入れるのは 他所の家にも頻発している嫌がらせなら 自分に限った話ではないと安心出来るからだ。]
(57) 2018/12/02(Sun) 20時頃
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[ 男が身を傾けてメールを打つ間、 資料用の本棚の上部からきらりと光る何かが ―――“観”ていた ]*
(58) 2018/12/02(Sun) 20時頃
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[メールを打ち終えた後。 例の家族の絵を下ろしておこうと。
伸縮式のマジックハンドを用いて、 作品を引っ掛けている紐をツメに引っ掛け 壁から下げることにした。]
フィルムや額縁は手入れしておいてやるか。
[古い作品だから表面に保護フィルムを貼っている。 低い木机の作業台に絵を乗せて、 溶剤を吹き付けて布巾で拭っていると携帯が鳴る。
メールと違い、長い電子音に着信だと聞き分けた。]
(74) 2018/12/02(Sun) 21時半頃
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[誰かと着信元を確認すれば大学からだ。]
はい?ヌヴィルです。
ああ――ギネス先生か
昨日は帰りがけに展示を頼んでしまって どうもすみません。
それで、どうなさいました? 展示会の件か何かでしょうかね。 [常勤の美術講師だ。>>63 件の絵を掲げては貰ったが何か支障があったのか。 それとも、今日も彼が担当で講義はあっただろうから 展示会の作品で生徒からの相談事でも―――]
(75) 2018/12/02(Sun) 21時半頃
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………え?
[大学外部から、ヌヴィルへの着信があったと。
イアン・エイムズ、
親友の名を名乗る人物から。]
(76) 2018/12/02(Sun) 21時半頃
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いや…その人物に心当たりはあるんですがね その、宮廷に召集されてますから。 だから、多分……
[10年前に宮廷行きになったのだ。 聞き間違いか何かではないかと苦笑を浮かべる。 だが、
――――パピヨンは健勝であるかと。 ――――三番街に帰れるかもしれないと。
そんな内容の通話があり、 再会を待ち望む伝言を受けたらしい。
音声は明瞭では無く 何処か苦しそうなくぐもった声で聞き取れたとも。]
(78) 2018/12/02(Sun) 21時半頃
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[人違いにしては、内容が人違いではない。 帰ってこれない場所から、帰って来れる?
――…そんなこと、あるはずがないのだ。
何かありませんでしたかと心配する声に 山羊頭のことなんて話せる訳もない。]
いや、特には何も。 はは……大丈夫ですが…そうですね。 また掛かってきたら教えて下さい。
[辛うじて通話を切るも、 動揺は携帯を握る手を震わせる。]
(80) 2018/12/02(Sun) 21時半頃
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[一瞬、喜びと異様な背徳感を感じた。
此方に帰ってくるなら絵ではなくて パピヨン本人とも会えるし、 再会の喜びを分け合える。
でも、男は。 親友を裏切ってしまった。
“仮面”をずっと借り続けていた 意中の女と籍を入れた羨望の相手。
一体、どんな顔で、会えばいい?]
(81) 2018/12/02(Sun) 21時半頃
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[そもそも――――
向こうでは端末機器を没収されるのでは>>0:601 じゃあ、一体イアンは今どこに居るというのだ。
宮廷を逃げ出した? そんな事が出来るのだろうか。
エル・ドラード。 御伽噺のような理想都市の言い伝えが過る。 まさか、其処に居るとでもいうのだろうか。]
(84) 2018/12/02(Sun) 21時半頃
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いや、なんだって大学に? ―――どう、して俺を……。
[パピヨンが心配なら本人に電話をかけろと思う。
何故、俺に。 何故、今になって。
昼間のまぼろしのような時間が思い起こされる。
もしもあの誘惑に身体が動かず済んだなら この奇妙な電話の話を喜ばしく聞けただろうに。 エル・ドラードの実在は 完全なるまぼろしから昨日の本屋でのやり取りで 半信半疑に信憑性が変わっていただけに。 心から喜ばしいと――思えていただろうに。]
(85) 2018/12/02(Sun) 22時頃
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[後ろめたさ、気まずさ。 未完の絵をちら、と見て。
どうしようと頭を押さえ込む。 古傷の火傷の痛みが、ずきずきと増すよう。
パピヨンにこの事を伝えるべきなのか。 いや、伝える方がいいだろう。
ただ、メールや電話で話すのは気が引けて、 深夜に店に行くことを決めたは良いが―――]
(90) 2018/12/02(Sun) 22時頃
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どうすりゃ、いいんだ……。 もし、帰ってきちまったら
[いや、何も男が此処に居るうちに帰るとは限らない。 しかし男が消えたこの街で夫婦は再びヨリを戻すのか。
渦巻くどす黒い感情は きっと。
―――嫉妬、だ。]
(91) 2018/12/02(Sun) 22時頃
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[なんて、汚いのだろう。
10年前に労働に出た親友が戻ってくるというのに 歓喜よりも羨ましさが膨らむのだ。
男は向こうに行けば死ぬだけだというのに。 羨ましい。 狡い。 またあの女と共に生きれるなんて。
アポロは―――…、 ]
(95) 2018/12/02(Sun) 22時頃
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っふ………
[その感情は、赤も青も黄も、 何もかも飲み込む黒に埋め尽くされ。]
くそ…、どうしてお前ばっかり……。
[悪魔のように醜い感情だ。
山羊頭の幻影を 愛する女の絵の中に見た気がした。
かぶりを振り、 頭の中からどうにか追いやろうとする。 けれど、消えてはくれない。
土石流のように押し寄せてくる苛立ちと嫉妬と、 それらを抑えようとする理性。 上着の胸元をぐっと掴み、平静を保とうとする。]
(98) 2018/12/02(Sun) 22時頃
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[そうしていると、手の中の携帯が震えた。
一通、そして二通。>>66>>97 電子文が到着したのを報せる無機質な音を聞き ゆっくりと呼吸を吐いてから内容を確かめる。
タツミからのメールはありがたいものだった。 古傷がひりひりと痛み、頭痛に変わるから。 飲みに出るにしたって、この痛みを抱えるままでは 逃避の酒を―――煽る気にもならなかった。
ただ、妹からのメールは。 絵の中に浮かぶ幻想の山羊を彷彿とさせる。
お化けなんて存在する筈ないだろうと 常ならば笑い飛ばしてしまうのだが。]
(101) 2018/12/02(Sun) 22時頃
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[目を閉じ、深く息を吐いて。 パピヨンの絵に布を被せてしまう。 乾燥させるなら覆っておかない方が良いが 今は――この絵を見ていたくはない。]
『薬の件だが、ありがとう。 手間で無けりゃあアトリエに 届けてくれると助かるよ。』
[本屋の斜め向かいだという事は昨日話題にもした。 場所が解らず配達出来ない――という事は無いだろう。 タツミに返信を返してから、
もう一通を睨めつけた。]
(102) 2018/12/02(Sun) 22時頃
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『分かった、紅茶のと菓子の準備はしてあるから。 遅くなって来たし、来る時は気をつけてな。』
[そこまで打ったが、 続きを打つのに額を――火傷痕を思わず抑える。]
『変な噂だな、覚えがない。』
[山羊という言葉も超常現象にも触れず。 愛想の薄い内容になってしまったが、 これが返せる限界だった。]*
(105) 2018/12/02(Sun) 22時半頃
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[それから遅れ、もう一通メールが届く。>>104
確かに人為ミスだ、誤送自体はあるだろう ただ、生き物の首が入った荷物を誤送すれば 流石に悪質な“事件”になり自警団の管轄となる。
無い、のだ。 なら―――……不特定な嫌がらせではない。]
………………。
[釈然としない想いを抱きながら、 返事は作らずに携帯を木机の上へと、投げ出した。]*
(109) 2018/12/02(Sun) 22時半頃
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[妹からのメールは届いていた。>>116 が、狭いコンロで湯を沸かして 紅茶の支度をする方に時間を取られていた。 じっとしているよりは何かしていた方が 気も紛れるというもので。 牛乳の用意は無かったが 挨拶の電話を入れた農園から檸檬が届いていた。
ポットに野干の湯を満たして紅茶を煮出し 茶に添えられるように 作業台にまな板と包丁を持ち寄り輪切りにする。]
(120) 2018/12/02(Sun) 23時頃
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いって、
[慣れない事をするものだから、 中指の中節、皮を裂いてしまった。 じわりと滲む血に、 段ボール箱とその“中身”を想起して ――― ふる、と頭を横に振る。] タツミに絆創膏も頼めば良かったな。
[傷は水で洗い流し、輪切りの檸檬を 小皿に添えた頃合、クッキーも袋から出そうと 食器棚に視線をくれた時、 訪問があった。>>117>>121]
(124) 2018/12/02(Sun) 23時頃
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ああ、いらっしゃい。 フローラ、クッキーだけ袋から出してくれ。 [カップは二つ。 砂糖は必要なら勝手に使えばいい。 紅茶のポットを傾けて注ぎ。]
久しぶりだな。 まさか此処で顔見るとは思わなかったが。 私服のほうが背伸びしてなくていいぜ
[ノッカという娘とまともに顔を合わせたのは パピヨンの店だったもので。 二人共目元が赤い事には触れず。]
(126) 2018/12/02(Sun) 23時頃
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[例の絵は、額縁の埃を除去し、 透明の保護フィルムもきちんと磨き終えて 作業台の上へと置かれている。
彼女の所持している写真と構図が似ているのは 写真を元に描いたものである為だが―― 劣化は多少目立ち、油彩特有の罅もある。
それでも、色褪せは比較的少ない方だ。 保存が良かったこともある。 背景のラベンダー畑や風車小屋も遠くに描かれていた]
こいつが渡したかった絵だ。 その…もっと早く気づいてりゃ、 ごたつく前に譲れたんだが。
[そこまで告げて、どうだろうと彼女を見遣る。 気に入らなければ捨てられたって別に構わないのだが]*
(127) 2018/12/02(Sun) 23時頃
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[茶菓子は妹に任せることにして>>138 ミラーボールの下ではなく、明るい照明の灯る アトリエでの再会に肩を竦めてみせる。>>129]
驚かせて悪かった。 まさかフローラと仲が良いとは知らなかったよ。
こいつとはあまり似てねぇからな。 こいつは母親に似たんだろう。
[母親――義母に似ているのだからと 意識的に血の繋がりを遠ざける。 アポロの自衛心の現れは些細な遣り取りにだけ。]
(141) 2018/12/02(Sun) 23時半頃
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[絵の中のノッカはまだ幼すぎるから。 ――いつの絵か覚えているかもわからないし、 彼女がこの頃の写真を所持している事も 男には分からないことでは、あるけれど。]
もう十数年くらい前のやつだな。 [ただ、初めて見る絵画を前にしている割に、 ノッカの向ける目には懐かしさが感じられる。 ありふれた日常のうちの一日、一時を>>132 写真とは違って男の主観と客観で構成されるもの。
一枚の絵を見る際、個人の主観も絡む。 絵の価値は描いた者が決めるのではなくて、 その絵を見ている三者が決める。>>137]
(145) 2018/12/03(Mon) 00時頃
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[絵画に視線を真っ直ぐと注いだ娘が、 涙を溢れさせる姿は 他人から見れば二束三文の価値しかなくとも 充分過ぎる代金を意味する。
技術や絵の状態に価値があるのではなく 彼女にとって、 一つの拠り所になれる価値が与えられた。]
そうかい、…良かった。 この絵にも値打ちが出たってもんだ。
いいんだよ、お前さんの手に渡る為に 昔の俺がきっと描いたんだ。
[紅茶の香りと、甘い砂糖菓子の香り>>139。 この絵の家族も、花畑を眺めながら 仲良くお茶でもしたのだろう。]
(147) 2018/12/03(Mon) 00時頃
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[酒場で描いた時は、背伸びしているだけの少女だったが 今、落涙しているこの瞬間の方が描きたいと思った。 記憶に焼き付けるだけに留めるが。]
皆いい笑顔してるじゃねえか。 向こうでも、再会できるといいな。 この絵みたいによ。 [その可能性は―――今は夢物語という訳でもなかった。
今此処で語りはしないが、 実際に発った男から電話が来たというのもあり。
触れているのを邪魔はしないが、 用意していた紙袋を添えて、差し出すとしよう。]
(148) 2018/12/03(Mon) 00時頃
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[妹の独り言とも感想ともつかない囁きを耳に留める。 クッキーの袋を持つ手が何かを潰した事までは 視界に収めるには至らなかったが。]
……うん?
そのうちに、見れるよ。
[意味が通じないだろう言だけ、呟く。 妹にも――妹を自称する少女にも、絵は遺した。
今は、芸術家ヌヴィルの作品とは 思えない“絵”であったとしても。
いつか、彼女と彼女の家族の為だけの、絵になる]**
(151) 2018/12/03(Mon) 00時頃
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ああ、荷物が結構多いのか?
昔は…私物は殆ど持って行けなかったようだが、 今は融通を利かせてくれるらしい。 まあ、持っていけなくたって 構いやしないさ。
[鮨詰めにして運ばれるから手荷物の一切を持参するなと 過去の召集は通達があった。>>0:584 母親も臍の緒の箱や家族の写真だけ身につけて そうして運ばれたから―――
本来の“用途”に使われたかは定かではない。 そのあたりはアポロの預かり知らない事だが。
出来るだけ持っていきたい意思は感じ、 宮廷の使者が来た時、もし査定に引っかかれば 男からも頭を下げることを心得る。]
(172) 2018/12/03(Mon) 08時頃
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[紙袋に入れて絵画を渡したあとは、 紅茶と菓子を振るまい、 たわいもない話で過ごす。>>155
そうしていると幾らか 頭痛も治まってくるものだから やはり“気の持ち様”なのだろう。]
……慣れないな。
[だが、アポロと呼ばれるのはどうにも慣れない。 ノッカから見ればどちらもヌヴィル姓なのだし 他意があってのことでは無いのだろうが ―――仮面が剥がれそうで。]
(173) 2018/12/03(Mon) 08時頃
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礼なんざ気にしなくていいさ。 その金でうまいもんでも食べたらいい。
[男もまた飛空艇に乗ること。
物資で貰っても処分の末路を辿ること>>156 喜んでいるノッカの前では言い出せず、 少しだけ困ったように笑うのみ]
(174) 2018/12/03(Mon) 08時半頃
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[ノッカと妹を見送ったあとは、 他の絵の処分について考えていた作業を始める。 このアトリエも当然引き払わねばならない。 此処にある絵や彫刻は 年に数度外地区に荷運びをする連絡船が来るから それで送るのを商会に依頼する手筈だった。 売れ残るものは大学に寄贈するつもりで。
作業台の片隅に畳んであったノートパソコンを起動し、 オークションのサイトを開く。
入札の状況を見る為に]**
(175) 2018/12/03(Mon) 08時半頃
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[少女らの交友に口を挟みはしない。>>179>>188 フローラの友人であったなら、 最後まで友人であってほしい。 アポロと呼ばれ続けて居心地は悪かったが>>178 年頃の等しい彼女たちの遣り取りは好ましい。]
またアトリエで茶をするなら こうして描いていたいな。
[カップは二つ。 男は彼女らが談笑を弾ませる間、 殆ど口は効かず、寡黙に徹して>>152 鉛筆を走らせていた。 お茶を飲みながらクッキーを口に運ぶ二人を クロッキー帳に描き留めていたのだ。 酒場では黙って動くなと告げたが 日常の会話を楽しむ所を邪魔したくなかった。
だからこそラフではあったが 酒場よりも実に情緒的な時間を描けて満足だ。]
(200) 2018/12/03(Mon) 19時半頃
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[妹に立ち去る際帰宅を望まれたが>>180 思い出した様にコンロの方を振り返る。]
いや、今日は遅くに出かけるのと…… 昼に隣からシチューをお裾分けして貰ったし 大丈夫だよ。 あと、届け物もあるんでな。
[アトリエの隣に位置する定食屋の店主に 閉館の挨拶をした際 ランチの余り物として持ってきてくれた。 パピヨンの店は居酒屋ではないので、 夕食は済ませてから飲みに出るつもりだ。
時間によっては郵便受けに 入れて貰うことになるだろうが>>143 タツミが配達に回ってくるかもしれないし]
(201) 2018/12/03(Mon) 19時半頃
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夜道に気をつけるんだぞ。
[そうして二人を見送った後。 既に写真を添付し オークションに出品していた 作品の入札状況を確認する。>>175]
ん……?結構値がついてるな。
[彫刻の方はそうでもないが、絵画の殆どは 最低落札額からそれぞれ競りが何件か行われている。 出立を鑑みると期日が近い為、 何件か落札があればそれで良いくらいで考えていたが…。
2、3点の入札者は記憶にある名前だ。 展示品が多くなった時こうして競売に掛け、 同じ地区だったので直接引取りに来た知人。]
(202) 2018/12/03(Mon) 19時半頃
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[――それ以外の十数点は見覚えの無い名前だった。
同じ人物が入札している作品もあれば そうでないものもあり、地区もまちまちだが… ただ、同じ地区でも名前に記憶ない人物も居る。
アトリエにぶらりと観覧しに来た客と 話す事は当然あるがアトリエを始めてから 知り合った客の誰でも無いのが不思議だった。
“落札通知” “落札通知” “落札通知” “落札通知” “落札通知” ―――…落札通知
あらためてそれぞれの作品の落札者を確認する。]
(203) 2018/12/03(Mon) 19時半頃
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客でもないし、 ………生徒でも無いし。
[首を傾げる。]
いや、いい事だが… 珍しいこともあるもんだな。
[覚えのある落札者以外は、
IDが異なっても全て――――
同じ人物だとは、知らない。]
(204) 2018/12/03(Mon) 19時半頃
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[このオークションは住所の遣り取りを省ける。 各地区の配達商会が協賛しているらしく、 引き取りの際にバーコードを印刷し張り付ければ IDを所持する際に登録している住所に送られる 登録時に地方を別地区で登録していても 登録している住所に配送されることになっている。 入金を確認し、バーコードの印刷をしておいて 後は数日前に仕入れていた段ボールに 梱包材を籠めて出荷すればいい。 流石に今日ではなく、明日の引き取りとなるが。 商会に連絡し、数点の荷出があると伝えた。 引取は明日の昼を日時指定しておこう。]
(205) 2018/12/03(Mon) 20時頃
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[段ボールに荷詰めを行っていると パソコンから通知音が続く。 殆どは入金の定型文メールだが、 一件、そうではないメールが届く。]
…………なんじゃこりゃ。
[こうして落札してくれた客から ファンメールは届くこともあるけれど。 作品に対しての賛辞だけではなく 男に対する好意も添えられていて
……少しだけ、気味が悪い。 無視してしまおうかと少し考えはしたが 数件の絵を落札してくれたIDだから 少し迷ったのち、返信を作ることにした。]
(206) 2018/12/03(Mon) 20時頃
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『絵をお褒めいただき、ありがとうございます。 大変励みになります。 またの機会があれば是非よろしくお願いします。』
[顔も見えない――いや。 IDはこの工房名であるし。 このメッセージを送った人物は同じ地区だから 此方の顔は知っているかもしれないが…。
大袈裟な言い回しなのだろうと深くは考えず 事務的だが感謝の意は籠めて オークション機能のメッセージを返信する。]*
(207) 2018/12/03(Mon) 20時頃
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[さて、この梱包を終えた段ボール箱の山を せめて戸口まで通りやすいように端に並べたは良いが… 車椅子で持ち運びするのは車輪が滑って面倒だ
食器やカップも片付けたいが 段ボール箱を周囲に積みすぎた。]
あっ―――、いいとこに。
開いてるから入ってきてくれないか? ついでにちょっと頼みたいことが、
[タツミの配送はタイミングが良かった。>>212 声をかけている最中。 ノートパソコンから何度も通知音が鳴り響く]
(220) 2018/12/03(Mon) 21時頃
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……え。
[表に向けて投げかけた声が途中で途絶えた。 開いたままの画面に、 幾つもメッセージが綴られた吹き出しが続く。]
い、……かれてるのかこいつ…… 何なんだよ、やめろ、おい
[好意と強欲を隠さない“吹き出し” 全ての絵を欲する“吹き出し”―――
通知はそれでも止まらない。]
(221) 2018/12/03(Mon) 21時頃
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[“家族が欲しい”]
(222) 2018/12/03(Mon) 21時頃
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[その時、アポロの脳裏を過ぎったのは、 ――――母親ではなくて。]
(223) 2018/12/03(Mon) 21時頃
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[妹とは思っていない筈の、 妹を自称する少女のこと。
妹と思いたくても、思えなかったのに。 “いらないものが全て欲しい”なんて 新たな吹き出しが生まれるから。
常軌を逸した文字の羅列に引いていた顔が、 ふ、と血の気を失う。 家族なんて、家族なんかじゃないのに。
『あなたのね…… 妹だから、 私を許せなくても、どうか。 優しくしてあげて欲しいの。』
義母が生まれたばかりの妹を 抱かせる時の一言が、頭に響く。]
(224) 2018/12/03(Mon) 21時頃
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フローラ。
[家族なんかじゃ、 ないのに。]
(225) 2018/12/03(Mon) 21時頃
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[ 無性にあの娘の身が気がかりになって、
早急に身を乗り出し、 乱雑に、木机の向こう岸の携帯を取る。
慌てて腕を伸ばしたものだから、 皿が、カップが落下して――、床の上で粉々に。 その物音は、外にも響くだろう。
『今、ちゃんと家に居るか。 変な奴が、来ていないか。』
メールを急いで作成する自分の顔を もしも鏡で見れていれば そこにはきっと血相を変えた男の顔があるだろう。]
(226) 2018/12/03(Mon) 21時頃
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[送り終えて、はっとする。
ネットの悪戯メールなんかに踊らされて、 一体何をしているのだろう。 深く息を吐いて、頭を掻く。
だって――気色の悪い贈り物が届いた。 だって――誹謗の手紙を押し付けられた。 だって――裏切ってしまった親友から電話が来たという。 ありえない事が、次々に起こるものだから。]
何やってんだ……、 [それでも、携帯に視線は落ちた。]
(227) 2018/12/03(Mon) 21時頃
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[足元に割れた食器、段ボール箱も倒れてしまった。
タツミがもし入って来てくれていたら 食器の破片と段ボール。
片付けを手伝って欲しいと 申し訳なさそうに告げるだろう。]*
(228) 2018/12/03(Mon) 21時半頃
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[寝ぼけただとか、うっかり引っ掛けただとか 咄嗟の言い訳を作る余裕は、無かった。 要件を告げる間を縫って>>232 届いたメールに踊らされたのが今だ。 通知があれから増えているかは見ていないが、 男が妹にメールを送った時までは 鳴っていたのは確かだった。]
っ………、悪い。 その。ちょっと、想定外の事が起きて……。
[呼びつけるだけ呼びつけておいて、 声が掛かって漸く携帯から視線を上げる低落で。 真っ青な顔色は直ぐには収まらず、 じっとりと額に浮き出た汗を手首で拭う。]
(240) 2018/12/03(Mon) 22時頃
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すまねえな、助かるよ。
そこのロッカーに掃除用具が入ってる。
[電動工具やら普段使わない画具だとかは 外のプレハブだが、アトリエ内の清掃用具は 片隅のロッカーに入れていた。 最も、床清掃なんかは清掃業者に頼んでいるが。]
なあ、タツミ。 ちょっと聞きたいんだが。 ……好みの本読んで作者を好きになるとか あると思うか?
[絵画や彫刻に興味がある素振りを見た事はないが たまに薬屋に行くと本を読んでいる事もある。>>1:77 といっても、小難しい薬学書か… 何かの事が多い気もするが]*
(246) 2018/12/03(Mon) 22時頃
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[タツミに任せきりなのも悪いかと、 せめて手の届く段ボールの上に落下した 大きめのセトモノ片は指を切らないように 慎重につまみ上げるようにして。
無意識に握り締めたままだった携帯から、 不意に――――、短い電子音が響いた。>>267
ああ、そうだ。 そもそもオークションサイトに 住所なんか掲示してない。 何を混乱しているのだろう。 呑気な内容のメールを見て、ほっと溜息をつく。 おかしな内容の通知も途切れているし、 悪戯を大袈裟に捉えすぎた。]
(277) 2018/12/03(Mon) 23時頃
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[――らしくない。
『すまない、ちょっと気がかりな事があってな。 大学に? もういい時間だから あまり遅くまで出歩くんじゃないぞ。』
返信を作成してから送信し、 あらためて片付けを続ける事にした]*
(278) 2018/12/03(Mon) 23時頃
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あぁ、……ありがとう。
[男がようやく落ち着きを 声にも顔色にも取り戻したのは、 携帯に届いたメールを見てからだ。>>277]
悪いな、 配送のついでにこんな事頼んじまって。 これで掃除しようとしても中々。
[一定の場所に落ちたものをかき集めるのは出来るが あちこち散った破片を履くのは難しい。 これ、と告げる際に足が繋がっていない膝を 軽く叩いて、示す。 見りゃわかる、って話ではあるが。 偶々タツミが来ていてくれて良かったと 割と、心から感謝をすると共に。 自分で拾えるものが無くなってしまってから 財布を取り出し、精算を願う前に――――]
(284) 2018/12/03(Mon) 23時頃
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興味を持つくらいなら、そりゃあな。
お前はあんま興味ねぇかもしんねえが 俺だって学生の頃から尊敬してる画家はいるよ。 故人と握手することは出来ねえけど。
[百年も二百年も前に名を挙げた画家と 握手するには、あの世に行かねば叶わない>>279 端的に説明しようとすると上手くいかない。]
(286) 2018/12/03(Mon) 23時頃
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っと、そう、じゃなくてよ。 好きってのは尊敬とかじゃなくて
いや…何言ってんのか分かんねえな、これじゃ。
気色悪いメールが届いてよ。 絵が好きだから俺を好きだとか、 全部手に入れたいだとか 言ってることが異常で、―― [そういった物事や人物に対する執着から 遠そうに窺えるタツミに何を聞いているのだろうと 口にした傍から思い、頭を横に振る。]
いや、すまねえ、悪戯に戸惑うなんて。 疲れてるんだな、俺は。
(287) 2018/12/03(Mon) 23時頃
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[雑巾掛けまでさせておいて、 薬代だけでは申し訳がない。
忘れてくれ、と苦い声で呟いてから 財布を開いて、]
………代金いくらだ
[流石に言い値の倍は払わせて欲しいが。]*
(288) 2018/12/03(Mon) 23時頃
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恩に着るよ。 一ついい事したから明日はいい事あるかもな?
[サービス精神はサイラスの受け売りの男だが、 流石に常連客の店の掃除までは 躾けている筈もない。>>298 冷静さを取り戻したせいか、 薄ら笑いを貼り付ける余裕も回復する。]
(309) 2018/12/04(Tue) 00時頃
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そう―――だな、 この区の誰か、って事はわかるんだが なにせ身分証明のないID相手じゃ、なぁ。
この店や俺の絵を好いてくれてるやつに こんな訳分かんねえメール 送るやつが居るとは、思えねえんだが。
[タツミの冷静な指摘に嘆息が溢れる。>>299 オークションの大元にかけあって、 先ほどのIDとの取引はキャンセルをかければ良い。 気味の悪い相手に作品を買ってもらう事も無いだろう。
…他に対策を講じることは出来そうにない。]
(310) 2018/12/04(Tue) 00時頃
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そうだなあ。 飲みに出ようと思ってたが今日はやめとく。 飯食って休むとするわ。
ああ、もし明日も疲れてたら店に寄るよ。 頼もしい限りだ。 [栄養補給剤は男もお世話になっている。>>302 買い置きの栄養ドリンクは、 ここ数日の薄い睡眠の伴だった。]
まあ、向こうじゃ通貨価値違うだろうし…。 金以外になんか礼でも出来りゃあいいんだが。 肩でも揉んでやろうか?
[そのへんにある二束三文の品であれば いくらでもくれてやるのだが 生憎、タツミの興味に叶うものは無さそうだ。]
(312) 2018/12/04(Tue) 00時半頃
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―――っ、
お、い…それ
[まさか、放置してしまった山羊頭の事と知らず 他の住人にも山羊頭が届いているのかと、 顔をひくり、と強ばらせて 思わず聞き返そうとしたが>>304 表情筋の硬い薬屋の店主は出て行った後。
妙な気分に陥りながら、深い息を吐いた]*
(313) 2018/12/04(Tue) 00時半頃
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[あまり食欲は沸かなかったが、悪くなっても困る。 隣人から貰ったシチューを温め直し、 食事を取ることにする。
パピヨンからメールが来ていた。
『今夜は上客が来ているから、 閉めるのが遅くなるんだ。 約束の時間には行けない 昼頃でもいいかい?』
それならば今日行かなくて丁度良かった。 込み入った話を他の客には聞かせられない。]
どうするか……いや。
[流石にメールで伝えるのは気が引けた。 悩んだ末、分かった、と返信を作る。]
(315) 2018/12/04(Tue) 00時半頃
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|
[シチューを平らげ、 塗り薬を額に塗り終えて。 家に帰ろうか、
昼ならこれから帰ったって構わない。 だから、一瞬考えるも もし、あの人物が今後も何かしてくるなら。 住居を特定され、家にまでもし、来たら。
アポロは、フローラの泣き顔を脳裏に浮かべる アポロは、“あの一家”のひとりじゃない。 でも、フローラは大事な存在なのだ。 そう、大事な―――…なんだろう。]
……いいか帰らないで。
[食器は洗うのが億劫で、流しに置いたまま。 ソファに移動して寝付こうかと 車椅子を動かした時。]
(317) 2018/12/04(Tue) 00時半頃
|
|
[玄関の方で物音がした―――――
気がする。]
(319) 2018/12/04(Tue) 00時半頃
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|
[車椅子を進め、アトリエの出入り口へ近寄る。 覗き窓を確かめる。 人影が遠ざかっていく―――]
っ………、
[低い位置にあるドアノブを回して 扉を開き、 ぱさり、と大きめの封筒が落ちる。 扉の隙間に挟まっていたらしい。]
(331) 2018/12/04(Tue) 01時頃
|
|
…………。
[すぐさま封筒の中身を破り、 内容を確かめようとする。
その刹那、むあッと獣臭い悪臭を感じたかと思えば 血まみれの花が破れた隙間から零れおちた。 花に詳しい訳じゃない。 ただ、リコリスは良い意味も持たないと聞いた事がある。 血まみれな時点で良い意味も悪い意味も無かろうが。
手紙を開き、 男は花に唾を吐き捨てた。 足があればきっと踏みつけていた]
(332) 2018/12/04(Tue) 01時頃
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|
[掃除は明日にでも人を呼んで頼もう。] 忌々しい――、
こんな嫌がらせをして 何が楽しいんだ。
[どうせ、あと数日で男はこの街から消えるのに。 どうせ、こんな嫌がらせをしなくたって このアトリエだって、無くなるというのに。
手紙の主は同じだろう。 山羊の頭におそらくは山羊の血と思わしき家畜の腐臭。 顔を思い切り顰める。]
(335) 2018/12/04(Tue) 01時頃
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――――こんなの気にさえしなけりゃ、
どうって事ぁねえ………。
[不機嫌を隠せもせず、悪態をつく。 しかし、態々呟く意味は―― 己に言い聞かせる行為に他為らない。
……施錠はしておく事にしよう。 このアトリエを持つようになって 一度も鍵なんて掛けた事は無いが。 気味が悪いったらありゃしない。 車椅子を滑らせ、ゆっくりと向きを回転させる。 今度こそソファまで進み、 車椅子から移り、横たわる。
気疲れも手伝い、その日は睡魔が押し寄せる。 目を瞑れば、嫌な事を考えず済む。 嫌なものを見なくて済む――]**
(339) 2018/12/04(Tue) 01時頃
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