255 【ヤンストP村】private eye+Violine
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[ピスティオを見送るも、扉は開けたまま。
それは男なりの"サービス"だった。 出て行けと言ったのに、こちらが実力行使に出ようとする寸前まで動かなかった女への。
嫌われたも何も、その前に好いてもいない。>>1 そんな返事をしてやる程、男に他人への気遣いは備わっていなかった。]
どうぞ、出て行ってもらえないか。 ――そして、二度と来るな。
[もう、金庫の中身を渡す気にはなれそうになかった。 それ程に、虫の居所が悪い。*]
(14) 2018/12/10(Mon) 21時半頃
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[扉を開け放したまま、背を向ける。 投げた本を拾わねば。
拾えばまたカウンターへ戻るだろう。 女の存在等無視をして、一瞥もせず。*]
(15) 2018/12/10(Mon) 21時半頃
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[出て行けと言ったのに、声が近くに聞こえた。 だが、無視をする。 よくわからない女と関わり合いになりたくない。
この女が本当にサイラスの友人か。 それすら疑いたくなってく―――]
―――っぐ
[瞬間に、項に電流が走る。 激しい痛みで、膝から力が抜けた。 そのまま倒れ込みながら背後に視線をやる。
――女の手に、何かの機械が握られていた。]
(22) 2018/12/10(Mon) 22時半頃
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[視線はそのまま女を通り過ぎる。 その先は、開け放されたままの扉。>>14
時刻は夕暮れ時。 夕食の買い物客、帰宅を急ぐ学生、飲み屋に向かう勤め人―― 様々な人が行き交う、賑やかな日常の雑踏。
そこへ向かって、手を伸ばした。]
――助、け
[指先は痺れ、這う事すらままならず、店主はその場で気を失う。 店内の非日常の光景から、日常は遠く――*]
(23) 2018/12/10(Mon) 22時半頃
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[意識は沈んだまま。
男は動かない。 男は何も感じない。 男には何も聞こえない。 男は何も見えない。 男はもう動けない。
だが、薬屋に、もう男はいない。**]
(30) 2018/12/11(Tue) 00時頃
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