171 獣[せんせい]と少女
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………おい。ミツボシ。 何も見えない。
[視界は真っ暗だ。 開け放したカーテンの隙間から覗く窓。 そこから照りつける日光により今が日が高いということは分かっている。
その癖してソファに腰掛けた自分の視界が晴れないのは、遮られているわけで。]
(349) 24kisouth 2015/10/21(Wed) 01時頃
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[もう旅に出てからどれくらい経っただろう。 分からないけれど、時折こうして“困らせてくる”少女に。
自然と浮かぶ表情は笑顔、だった。 彼女の変化がどれほど進んでいるかについてはまだ、触れぬまま。]*
(350) 24kisouth 2015/10/21(Wed) 01時頃
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[せんせい、って甘えてくれる回数は少し減ったような気がして。 代わりに随分と甘え上手>>365になったように思える声が、名を呼ぶにはすっかり馴染んだような気がした。]
なんだ。また太るぞ。
[視界が遮られている分。 声はよく通った。 いいや、彼女の声はどんな夜にだって道先を導いてくれた。
だから薄っすらと晴れた視界の中、覗く世界>>366を見渡す。 昔よりも伸びた髪。 月の光と夜の闇を取り入れたような色彩。]
………。そうか。ずっと。
[何度も見下ろした頭。 腹部から発する体温は確かにまだ生きているのだと証明してくれる。]
(374) 24kisouth 2015/10/21(Wed) 02時頃
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あついな。
[ぽつり、と落とす呟きはちいさい。 もつ梅雨の季節は過ぎてしまったのに。 空は晴れているのに。
まだ、頬に触れた唇>>364の温かさと柔らかさを覚えている。 だから忘れぬうちに、]
………冬になる前に一度、髪を切ろうか。
[お揃い。 それは、いつまでだろう。
分からないけれど、でも。]
よく、見えた方がいいだろう。
[ もう少しだけ、その顔を。 ]*
(375) 24kisouth 2015/10/21(Wed) 02時頃
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──秋が訪れる前のこと──
[白い砂浜、青い空を映した海面。 見たことはある? 次に連れ出した先は、白浜だった。
太陽の光を受けた砂は裸足で歩くと火傷みたいにあつい。 だから(ごねたっけ。素直にしてくれたっけ。まぁいいか。)、準備運動さえ終わらせたらダッシュで浅瀬へと足を運んだ。]
さぁ。何処に行こうか。
[小舟を借りるか。 それとも砂遊びか。 貝殻で笛を作ってもいい。]
(376) 24kisouth 2015/10/21(Wed) 02時頃
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まぁ、悩むくらいなら全部やってしまえばいいさ。
[行く先は彼女の判断に任せた。 だって、ふたりで相談して決めるって言っていたし。 それがいつしか常套句みたいにすっかり頭が覚えてしまったもんだから。]
ほら。……御手をどうぞ。
[投げる腕。 昔よりかは、触れられるようになったもんだから。
物好きだと思っていたけれど、彼女の言葉を否定する気にはならない。 だけども真っ直ぐまだ完全に受け入れるには明るくも思えたのも事実。
だからまだ口に含んだまま。 咀嚼するのはまた後で。]
(377) 24kisouth 2015/10/21(Wed) 02時頃
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[完成した城の砂を崩す時。 笛として使い道を終えた貝殻を戻す時。 水面に揺蕩う小舟に別れを告げた時はきっと、焼けるような茜色が待ち受けているのかもしれないけど。
ふわりと一枚落ちた葉の色は緑色と、淡い蜂蜜の色で、
──────………そして、秋が訪れる。]
(378) 24kisouth 2015/10/21(Wed) 02時頃
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──秋の記憶──
買い物、助かった。
[何処かに拠点を誂えることはなかった。 でも、代わりに各所をめぐっては暫く滞在して、そしてまた旅に出ていた。
世界は広い。 ぜんぶを見るにはあまりなにも足りない。 だから少しでも多くを見渡せるように歩き続けた。
宿がない時は、焚き木でもしてみようと枝を集めたことも懐かしい。 昔ならば考えられないことでもあるのだけど、傍の温もりがあれば、夜にも照らしてくれたから。
このように家を借りてはふたり暮らしめいたこともした。 たまに賞味期限ギリギリの食材を高値で売られていた時なんかは、笑ってしまったものだけど、その時には果物のここを見ろだとか言って教えてみたり。
でも自分でも分からないことは本屋に出かけようといって漁ったり。 こんなに活動的になったのはおそらく、いや、きっと。]
(380) 24kisouth 2015/10/21(Wed) 02時半頃
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……君のせい…いや、お陰か。
[地獄耳が備わっていたら聞き取られたかもしれない。 その時は両手を顔の前に置いて誤解だと弁明しようとは試みるだろうけど。
そうじゃない。そうじゃないんだ。]
なぁ、今日は君に聞きたいことがあって。
[もう少しで彼女がまなびやでうまれた日が訪れる。 つまりはまた、一年が経過しようとしているのだ。
髪はどのように変わっていただろう。 林檎のような赤い瞳は。]
(382) 24kisouth 2015/10/21(Wed) 02時半頃
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ずっと、考えてきたんだが。 命ってなんだろうな。
[昔も調べに行け、と言われて。 分からなかったから先輩のせんせいにも投げた言葉。
自分なりに思うことはあった。 だけれど、彼女の全てを理解することは難しく、されど知りたいと思ったから口にした。]
他の獣も、言っていたこともある。 選べなくなった。ただ、会いたいだけ、だって。
………、こんなことを君に聞くのはおかしいか?
(383) 24kisouth 2015/10/21(Wed) 02時半頃
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[夜の闇。 いつかの夏の日のようにソファに腰掛けてきた彼女には気まぐれに口遊んだのは子守唄。
卒業したくない、と言っていた気がしたから歌ったのだけど、評判はどうだっけ。 歌はきっと、彼女の方が上手だ。 楽器を教えて欲しいと強請られたならそれも教えただろうが、彼女の歌はどうにも脳に染み渡るものだから。]
ミツボシの話が聞きたいんだ。
[だからいつかのセリフ>>278を彼女に願った。 腰掛けているのは一つの机を囲うように置いてある4つの椅子。 彼女はどこを選ぶだろう。
花瓶に活けられた花は萎れることなく、漂っている。]*
(384) 24kisouth 2015/10/21(Wed) 02時半頃
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──“ミツボシ”──
は、ッ……っ、ぁ……はぁ、
[息が乱れる。 意識をつま先まで集中させて、耳をすました。 辺りは暗がり。燃える太陽は沈んでいる。 カーテンは後ろに風に揺られて漣を立てたまま、無人の部屋が灯りもなくぽつんと、建っていた。]
………何処に、何処にいる。
[明日は星を見に行こう。 随分とあの日から>>223、過ぎてしまったけれど。 今や白が目立つ髪色は夏の日よりも変化が訪れていたっけ>>389
だから、急かされるように。 21日の夜に、今日に、夜更かしに誘ったのだった。
なのに、見当たらない。 秋の夜空。瞬く星の下で土を蹴りながら、星を探す。]
(423) 24kisouth 2015/10/21(Wed) 21時半頃
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[お腹に、まるでベルトみたいに巻き付いた少女の腕>>367 夏の茹だるような暑さの中、溶け入ることは決してなかったけれど、あの温かさを今だって忘れはしない。
それはあのお呪い>>393の効果なのかは分からないけれど、ひとつひとつ浮かんでいくのだ。
すっかり落ちた視力でも、見えた。 腰掛けた足が床に届いていたこと>>390
王子様>>395と呼んだり、でも命について問うた時、あの子は自分をせんせいと呼んで。 それはまるで初めて彼女がブローリンだと自分を呼んだ時>>3:206を思い出させたのに。
その癖して忘れられないくらいの思い出>>394をたくさん、なんて。 大人びたことを口にするようになった彼女は言葉通り確かに。
両手から零れ落ちそうなくらい、キラキラを自分に“魔法”をかけてくれた。]
(424) 24kisouth 2015/10/21(Wed) 21時半頃
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[さむいひもあついひも、君はくっついてきた。 夜だけじゃないじゃないか、なんて言いながらも自分は払わなかった。 甘えん坊だな、なんて笑いながら髪を梳いた。
ばかだとか、いじわるだとか>>279 あそこまでボロクソに言われたのは多分初めてだった。 笑っていたけれども、実は少しだけ気にしていたのは内緒。
君の言葉はいつも、優しくて>>327 だからこそ、どうすればいいのか分からなくなる。 伝わる体温>>328が思ったよりも、回数を重ねるごとに、心地よくなかっていったから。
あの声>>-525が心にこびり付いてしまったから。 息が苦しくなる。
────こんなこと、知りたくはなかった。]
(425) 24kisouth 2015/10/21(Wed) 21時半頃
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[伸びた前髪はあの時>>395に一緒に切ってしまった。 それでもたまに帽子を深く被って目元を隠すこともあったのだけど、探すのは色々なものに触れたあの手を>>396]
────……ミツボシ!
[名を呼ぶ。 せんせいにしては急いた声で。 王子様にしては情けない声で。
ほんとうの死>>392 彼女がいつか語った言葉、 先輩のせんせいの影響を受けたセリフは、かつて自分も同じように思っていたものだったけれど。
自分にとっての『すこし』は、 彼女にとっての、一生だ。
だから。 すこし ぼう 、としていたら………過ぎ去ってしまう。]
(426) 24kisouth 2015/10/21(Wed) 21時半頃
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“わたしのお星様を、見つけて”
[あの時の言葉>>2:421 きらきら光る星々を眺めながら、 旅立った他の面々も同じ星を見ているのだろうか。 分からない、けれど。]
きっと、見つけてみせるから。
[不確かな言葉だけど>>2:458 短くなった前髪を夜風が攫う。 いつか歌を教えた小さな丘の上>>3:345
草木を分けながら辿り着いたのは月の真下。 声>>2:174が聞こえた気がした。]**
(427) 24kisouth 2015/10/21(Wed) 21時半頃
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[隠れん坊を探す鬼は、自分だ。 導かれた先で何度も耳にした声>>444 手招かれるまま、みつけてしまった。そう、]
見つけた。
[その姿は言葉は異なるのに何故か昔>>2:239を思い出させた。
なのに月明かりを背景に佇む少女はまるで何処かに切り取られて消えてしまいそうだったから、]
………何処かに、連れ去られてしまったのかと思ったんだ。
[ぽつり、と零す言葉はきっと頼りない。]
(489) 24kisouth 2015/10/21(Wed) 23時半頃
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[視線を合わすようにして、屈み込む。あの日と同じ目線>>2:271 林檎色の瞳は今も昔も変わらない。 そこだけが自分の知る光景としてインプットされている。 聞こえてきたのは子守唄>>444]
………君に残された時間はあとどれくらいだろう。
[このまま、夜など開けなければいいのに。]
(490) 24kisouth 2015/10/21(Wed) 23時半頃
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………優しいせんせいでいようと思ってたんだ。 さいごだから、さいごまで。 お別れは笑顔でしようと思っていたから。
[おかしいな。 彼女が口にしていた言葉を自分が口にするなんて。 でも、止まらない。 指先が強張ったまま凝固しそうになるのを耐えて、唇を動かす。]
たとえいいひとじゃあなくたって、誰かに必要とされていたから、 『彼』は夜空にいる、だったか。 なら星の名前を持つ君は星になって見守ってくれる、のか。
そして、俺が忘れずにいることで君は生き延びる。 生き続ける。 それでハッピーエンドだと、…思えたらよかった。
[笑顔にさせてくれる少女へ。 いつも困らせてくれる少女へ。]
(492) 24kisouth 2015/10/21(Wed) 23時半頃
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………俺は、君とお別れしたくない。
(493) 24kisouth 2015/10/21(Wed) 23時半頃
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君の歌を耳にすることが出来なくなるのは嫌だ。
(494) 24kisouth 2015/10/21(Wed) 23時半頃
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君の笑顔を見ることが出来なくなるのは、いやだ。
(496) 24kisouth 2015/10/21(Wed) 23時半頃
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君の泣き顔だってなくなってしまうのは、いやだ。
(497) 24kisouth 2015/10/21(Wed) 23時半頃
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君の隣にいるのは俺でいたい。
(498) 24kisouth 2015/10/21(Wed) 23時半頃
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俺の隣にいるのは記憶じゃない、“君”が、……いい。
(499) 24kisouth 2015/10/21(Wed) 23時半頃
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………俺は。
[記憶の中の彼女の存在だけで、 その名を呼ぶだけでも満足出来るのならば、それだけで良かったのに。
知り過ぎて欲しがりな獣は、らしくもない言葉を添えよう。]
(500) 24kisouth 2015/10/21(Wed) 23時半頃
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きみだけのおれに、なりたいんだ。
(501) 24kisouth 2015/10/21(Wed) 23時半頃
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[覚えていることは出来る。 でも、先に置いていく君の中の自分はどこで生きるのだろう。
そう思うとひとりは寂しい。]
………君は本当に何者なんだ。
[こんな風に思わせるなんて。 この感情の名を自分は知らない。ただ、]
君と離れたくない。…まだ。
[彼女が死ぬのは、こわい。 短く整えられた髪の下の灰色の瞳で、]
困ったな。怖くて仕方がない。
[彼女の名を持つ星を、一度だけ見上げる。 すぐに視線を戻せば伸ばす腕はその身体を抱きしめたくて。]
(502) 24kisouth 2015/10/21(Wed) 23時半頃
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………なぁ、歌ってくれないか。 明日きちんと起きられるように。子守唄を。
ミツボシの声が、聞きたいんだ。
[自分は笑顔でいられているだろうか。 分からない。けれど、彼女には笑っていて欲しい。 見上げた表情は何故だかボヤけて見える。 目尻から落ちた星の砂が草木に落ちた。]*
(503) 24kisouth 2015/10/21(Wed) 23時半頃
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[君は知らない物語。 君の星。 自分にとっての星。
それは空で輝く大きなオリオン座ではなくて。 傍に確かにあった星こそが、自分にとっての一番星。]
… ……、選べなくなった。
なぁ、今更になって思うよ。
(545) 24kisouth 2015/10/22(Thu) 00時頃
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