219 The wonderful world -7days of SAIGAWARA
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― 7th day/十王マルチシアター ―
[ 二本目の飴を取り出しながら、 幼女の姿をした上司の言葉に耳を傾ける。 彼女の手の飴も無くなりそうなら、 ひょいともう一本手渡して ]
勝たなければ、欲しいものは得られない。 そして戦わなきゃ、何も勝ち取れはしねぇんだよ。 命も、金も、何もかもだ。
あいつらは自分の望みのために死地へ赴いた。 俺は……あいつらが、望みを叶えることを望んだ どちらにも死んでほしくないなんて そんなことを望んじまったのは…そうだな、 完全に余計なことだ。
(@39) yuno 2017/06/26(Mon) 08時半頃
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[ ため息一つついて肩をすくめる。>>7:@138 俺自身は、何も欲しいものなんてないと思っていた。
かつて欲しいと願ったもの――“あいつ”が、 この“せかい”で生きていくこと――は、 もう、とうの昔に叶ったのだから。 俺がもし、欲しいと願うものがあるとすればそれは、 自分を圧倒する誰かと戦って死ぬことか、 あるいは…]
(@40) yuno 2017/06/26(Mon) 08時半頃
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[ ――…自分が想いを、期待を寄せた誰かが、 生きている世界を見ること。 この世界が、少しはマシなものだと、 そう信じさせてくれる誰かが生きていてくれること。
どうせ、いつか人は死ぬのだから。 誰も永遠には生きない、あの歌のように。 せめて、その瞬間まで この“世界”をすばらしいものだと 信じさせてくれるような そんな“誰か”を心のどこかで欲していた。 ]
(@41) yuno 2017/06/26(Mon) 08時半頃
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ああ、かもな。 今回のイレギュラーでこっちも随分人手が減ったし。 新しい面子を補充する必要がある。 ……てか、アンタのことだ。 アテが全くねぇわけじゃないんだろ?
[ そう言うと飴を片手に肩を竦めてみせるが、 続いた言葉に>>7:@140 ]
…るせーよ。
[ 笑う、幼い少女の姿をした上司の姿に 少しむっとしたような、睨むような視線を向けるが ]
……待て。 そりゃ、いったいどういうことだ?
[ 意味深な言葉を呟く上司に 今度こそ怪訝な目線を向けて問いただそうとして――… ]*
(@42) yuno 2017/06/26(Mon) 08時半頃
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[ 地下深くから聞こえてきた。 魂を切り裂くような、咆哮。>>7:207 ]
――…。終わった、か。
[ ガリ、と飴玉を噛み締める。]
んじゃま、後でな。
[ ひらり上司に手を振ると足早にその場を後にする。 そのままガリガリと口の中の飴を咀嚼しながら、 地下五階の劇場へ。 ]*
(@43) yuno 2017/06/26(Mon) 08時半頃
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― 十王マルチシアター/地下劇場 ―
[ そこに四人の姿はあっただろうか。 もし、まだそこにいたようなら ]
よぉ、お疲れ。
[ ひらひらと手を振って、 四人に笑いかけてみせる。 ]
……。 終わった、な。
(@44) yuno 2017/06/26(Mon) 08時半頃
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[ …たぶん、笑っているだろう。 そうであってほしい。 そうでなければならない。
彼らは、生きるという望みを勝ち取ったのだから。 それが俺の、望みでもあったはずなのだから。]
おめでとさん。 よかったじゃねーか。
[ だから、彼らを死地に赴かせた。 彼女と戦わせた。 彼女、を――… ]
…、………。
(@45) yuno 2017/06/26(Mon) 08時半頃
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[ ……ああ、駄目だな。 今、自分がどんな顔をしているのか、 俺にはよく、わからない。 全然、わからないんだ。 ]
(@46) yuno 2017/06/26(Mon) 08時半頃
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[ 直に、彼らはあの“白い部屋”へと招かれるのだろう。 あの審判の部屋へ。
たぶん、今回のゲームで消滅せずに残った魂たちや お仲間たちもきっと、そこにいるのだろう。 ]
[ タン、と床を軽く蹴って劇場内へ。 タン、タン、と無人の劇場に 此方の足音だけが、響く。 “探し物”は、思ったよりもあっさりと 見つけることができた。 絵柄がぐしゃりと潰れた、ジョーカーのカード>>7:226 その一枚のカードを拾い上げる。]
…なぁ。
[ ぽつり、語りかける。 いつも電話口で、そうしてきたように。 ]
(@47) yuno 2017/06/26(Mon) 08時半頃
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俺さ、アンタに一つだけ、 伝えそびれてたことがあるんだ。**
(@48) yuno 2017/06/26(Mon) 08時半頃
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― Judgment ―
[ ――…さて、経緯は省くが。 ]
(@77) yuno 2017/06/26(Mon) 23時頃
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――…っは、バッカじゃねーのかアンタら!!
[ 銃弾の嵐に鉄パイプを一閃。
迫り来る無数の銃弾たちが一瞬、時間が止まったかのように静止したかと思えば、次の瞬間、鉄パイプを振り被った半径三メートル以内の銃弾がまるで豪雨のような音を立てて地上へと落ちる。 ]
へっ、よりによってコンポーザー様に喧嘩を売るとか、 バッカじゃねえのほんと?
だいたいこのあいだまで戦いたくないだのなんだの 弱音を吐いてた甘ちゃんぶりはどこに言ったんだよ?あ? 状況見極める力も無いくせに格好ばっかつけやがってよォ。
(@78) yuno 2017/06/26(Mon) 23時頃
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――だが、嫌いじゃねえぜそういうの。
ったく。 ……いい憂さ晴らしができたじゃねぇか。
[ 二ィと口許を歪めてみせる。]
こちとら飴の備蓄は十分だ。 ひとまず双方の気がするまでつきあってやんよ。
[ グレープ味の飴をくわえながら、 パティと丈司、二人の周囲に斥力の障壁を展開する。 とはいえ、この障壁は制限つきだ。 数秒ごとに障壁を張り続けなければ瞬く間にミンチパイの出来上がりだろう。
さて、ここから先二人はどうするか? 交渉能力含め、ひとつお手並み拝見といこうじゃないか。]**
(@81) yuno 2017/06/26(Mon) 23時頃
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― 回想/Before day ―
[ あれは、卒業式も間近に迫ったとある冬の日。
その年の三月に定年を迎える 担任教師に贈る花束を選ぶために あいつに連れられて行った花屋で見かけた 一人の店員の姿>>6:0
店先に立つその姿を見て、 さっそくあいつがその人のもとに駆け寄る。 店員に対するあいつの親しげな様子を見るに、 どうやらここには何度か来ているようだった。]
(@107) yuno 2017/06/27(Tue) 07時半頃
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[ あいつと、あいつとそう年の変わらなそうな店員と。 そこに店長(らしい。あとでそう聞いた)も 加わって、至極和やかに花束に使う花の種類やら 花の本数、アレンジの仕方やらが決まっていく。
正直、決して多くはない予算ではあったけれど その範囲内でそれなりに見栄えのする花束が出来上がった。 あとは当日、出来上がった花束を受け取りに行く算段が ついたところで、その日はそれぞれの家路についた。 ]
(@108) yuno 2017/06/27(Tue) 07時半頃
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[ 帰り道、「いいお店だったでしょう?」という あいつの言葉に素直に頷いた。
藍色に染まりかけた東の空、 夕日に染まる道を上機嫌で歩くその背中を眺める。 思い出すのは、あの店員に見せていた あいつの笑った顔。
言ってはなんだけど、 あいつが学校で笑うようなことなんて ほとんどなかった。 いつも俯いているか、周りの様子を伺うばかりで、 俺は内心、その姿にじれったさを感じながらも 結局何もできなかった。
……だけど。]
(@109) yuno 2017/06/27(Tue) 07時半頃
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[ 思い出すのは、あの店員の笑顔と、 それにつられるようにして、 心底楽しそうに笑っていたあいつの顔。
兄のように難しいことができなくても。 気の利いたことが何も言えなくても。
ただ、その笑顔だけで。 こんなにも簡単に、人は誰かの心の有り様を 変えることができるんだ、と。 それはさながら、魔法のようだ、と。
あの日の夕焼けの中、そんなことを思っていた。 ――あの事件があったのは、それからまもなくのこと。]
(@110) yuno 2017/06/27(Tue) 07時半頃
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[ そんな“彼女”と再会したのは 俺が死んで、死神になってから。
…まあ、そうだな。 彼女と直接会ったのはあの一度だけだし、 あの時とはずいぶん姿が違うから。 わからなくても当然だよなァと思っていた。 なにより、あの俺と今の俺をイコールで結ばれるのは正直嫌で。 結局、あのときのことを話すことのないまま、 死神仲間としてスコアを競ったり、マブスラに興じたり。
なんだかんだ、死神として過ごした日々は 決して嫌なものではなかった。 ]
(@111) yuno 2017/06/27(Tue) 07時半頃
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[ ――…あのとき。>>6:@53 “リョウ”と呼ばれていたあの少女には悪いが、 彼女の笑顔を見た瞬間。 あの日花屋の店先で見た、彼女の笑顔を思い出した。>>6:@62
まあ、それでもしかしてあの少女が 日常に「戻れる」のではないか、なんて考えたのは 此方の勝手な思い込みに過ぎなかったんだけどな。
……ただ。俺にとって、“俺”の記憶なんていうのは たいがい、ろくなもんじゃなかった。 勝手に生み出されて、勝手に生まれてきたことを責められて。 誰かと比較され続けるのも、 決して勝つことなんかできないと思い知らされるのも。
だけど…こんな俺にも少しだけ、 思い出してよかったと、思える記憶があったことに 少しだけ、救われたような気持ちになったんだ。 ]*
(@112) yuno 2017/06/27(Tue) 07時半頃
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― Judgment ―
[ そして今。 目の前の光景に、戻る>>@99 ]
……。
[ ガリ、と飴を噛み締める。
正直、驚いたさ。 よもやこんなことになるなんてな。 視線の先には巨大な黒い腕を生やした上司と>>@94 その両腕にそれぞれ掴まれた、鳴李の身体と魂>>@96 ]
(@113) yuno 2017/06/27(Tue) 07時半頃
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…………。
[ 鉄パイプを、手から離す。 カラン、と音を立てて、さっきまで此方の掌に 握られていたそれが床の上を転がっていった。 ]
(@114) yuno 2017/06/27(Tue) 07時半頃
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……なァ。 俺は、自分のことは自分で決める。 だけどな、それ以外のことはどうしようもない。
[ だから。 彼女の決断を――あの日常を手放して、 “自分自身”を探そうとする彼女を 俺は止めなかったし、止められなかった。 ]
…だけどまぁ、あれだ。
[ 飴を齧り終わった棒を後ろに放り投げながら ]
(@115) yuno 2017/06/27(Tue) 07時半頃
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――…気に入らねぇ。
アンタの手にそいつの全てが握られてるなんてのはな!!
[ 言うのと同時、目の前の上司の身体に 此方がかけられる最大限度の重圧をかける。
その手に握られた鳴李の魂と身体に負担をかけず、 ただ幼女の身体のみに重量を付加していく。
実のところを言えば、 そんな細かい操作なんかしたことがない。 だが、潰したりなんぞしてやるものか。 ]
(@116) yuno 2017/06/27(Tue) 07時半頃
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[ かけ直さなければ、この効果はもって精々十数秒。 だが、ひとまずそれだけあれば十分。
タンッと床を蹴って彼女たちの元へ飛ぶ。
正直、これが正しい選択かなんて、 俺にはわからない。 もしかしたら間違いかもしれない。 俺はもう一度、今度こそ目の前で “彼女”を失うことになるのかもしれない。
――だが、迷わない。 今ここで迷ったりなんかすれば、 今度こそ彼女を一人ぼっちにしてしまう。 それだけは、確信できた。 ]
(@117) yuno 2017/06/27(Tue) 07時半頃
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[ 飛びながら、彼女に向かって手を伸ばす。
俺のサイキックは、 重力を含む引力と斥力に関する操作能力。 つまり、物質を引き寄せたり逆に反発して 遠ざかろうとする力を操ることができるというもの。
幼女の黒い腕に握られている、 淡い光へと真っ直ぐに手を伸ばして――… ]
(@118) yuno 2017/06/27(Tue) 07時半頃
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[ その魂に向かって 届けとばかりに、渾身の力を叫んだ。 同時にもう片方の手を伸ばして、 幼女の反対の腕に握られた身体を――“魂”と“身体”とを 結びつけるようにして此方に引き寄せた。
魂と身体と、その二つを抱きしめたまま、 そのままごろごろと床を転がる。 ]
――坊や、パティ!! そのままいけ!!やっちまえ!!
[ 彼女を抱きかかえたまま、身体を起こすと ジャケットを脱ぎながら二人に向かって あらん限り声を張って叫ぶ。 それから、彼女の身体にジャケットをかけてから 幼女と鳴李のあいだに庇うようにして立とうとするだろう。 ]*
(@119) yuno 2017/06/27(Tue) 07時半頃
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……くっそ…ッ。
[ >>@121ダンッ、と転がった先の床を叩く。
そうして床に転がったまま、 もう片方の掌に残る淡い光を抱きかかえるようにして、 目の前のコンポーザーの話に耳を傾けた。 >>@122>>@123>>@124>>@125]
……言いたいことは、それだけか?
(@145) yuno 2017/06/27(Tue) 22時頃
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――っるせーよ、んなことはわかってるんだよ!!
この世界がどれだけ不条理かなんて、 ちょっと生きていれば嫌でもわかるさ。
[ 再度、床を殴る音が響く。 胸に響くのは、どうにも耐え難い無力感。 潰されそうなその気持ちに耐えるように 一度瞳を閉じて、浅い呼吸を整える。 ]
(@146) yuno 2017/06/27(Tue) 22時頃
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[ まずは、考えなければならない。 なにより彼女の魂をこのままにしてはおけない。 剥き出しのままの魂がどれだけ不安定で脆弱なものか、 それはわかっているつもりだったから。
とはいえ、魂の容れ物になりそうなものなんて 咄嗟には思い浮かばない。
どうすればいい、だろうか…?
そう考えて胸に手を当てたとき、 ジャケットの内ポケットに硬い感触を感じた。 ]
(@147) yuno 2017/06/27(Tue) 22時頃
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[ 油断なく目線をコンポーザーの少女に向けながら 内ポケットに手を差し入れて見れば。 そこにあったのは、木製のバッジ>>4:@44
四日目、ヒナに教えられて>>3:490 サイガワラの永民博物館の土産物コーナーで 購入したものだった。 ]
…。
[ それぞれの掌中に収められた バッジと魂に交互に視線を向ける。
それでどうなるかは、わからない。 何しろ、こんなこと自体が 今まで経験したことのないものだったから。
だが、今のところの選択肢も決して多くはない。 ]
(@148) yuno 2017/06/27(Tue) 22時頃
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…。
[ 無言で木製のバッジを握りしめる。
あのとき、ヒナと戦った時のこと。 このバッジに込められたであろう、作り手の想い。 それらを、脳裏に思い浮かべながら、祈った。
――…“彼女を、どうか守ってほしい”と。 たかが土産物のバッジひとつに込める願いではないかもしれない。 それでも、想いを託さずにはいられなかった。 ]
[ ――バッジと手中の魂とを、“引き寄せる”。 一瞬の輝きの後、淡い輝きを放つ木製のバッジが 此方の掌に収められていた。 ]*
(@149) yuno 2017/06/27(Tue) 22時頃
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……そう、だな。 俺は、確かに無能かもしれないな。
[ 幼い声で罵倒する彼女に、 言い返すことはできなかった。 ]
(@167) yuno 2017/06/28(Wed) 01時半頃
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…だがな、いつまでもこのままでいると思うなよ?
今はアンタには叶わないかもしれない。 だが、いつかアンタの喉元に噛みつきに行ってやるよ。 だから…そのときまで、待っていろ。
[ 失望を隠そうともしない、その背中に声をかける。 悔しくないと言えば、正直嘘になる。 それでも…今、優先すべきはあの幼女ではなく、 この掌の中にある、淡い温もりそのものだから。 ]*
(@168) yuno 2017/06/28(Wed) 01時半頃
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― ―
…。
[ 握り締めた手を開く。 丁寧に木彫りが施された、その表面を 優しく指でなぞって、ただ、ただ祈りを込める。 ]
……、鳴李。
[ 話したいことも、話しそびれたことも 一緒にやりたいことも、 彼女のためにしてやりたいことだって、 たくさんあった。
死神になってからずっと、そばにいることが 当たり前だった彼女。 その、失われた少女の名前を呼ぶ。 ]
(@169) yuno 2017/06/28(Wed) 01時半頃
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[ ふぁさ、と空気が動いた。]
…っ。
[ 淡い光が小さな塊を形作り、やがて――…。
手を翳した、その指先に 小さな鳥の形をしたノイズがとまる。
雀か鸚哥ぐらいの大きさだろうか。 掌に簡単におさまってしまいそうな、 小鳥といっていい大きさの、鳥の形をしたノイズ。 ]
……鳴李?
[ そう、声をかければ。 その小鳥はどのような反応を示しただろうか? ]*
(@170) yuno 2017/06/28(Wed) 01時半頃
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― After day/ドゥームプラザ ―
[ タン、と音を立ててゴンドラの上に立つ。
揺れたのはほんの一瞬で、 すぐに何事もなかったかのように そのまま、いつもどおりに観覧車は回り始める。 ]
なぁ。見えるか、鳴李?
[ 懐におさめた小さなノイズに声をかける。 “彼女”の様子はどうだったか。
なんにせよ、風に攫われずにいる様子にほっとすれば、 ぽふ、と懐の“彼女”にポケット越しに手を添える。 そうして、暫くゴンドラの上に腰を下ろして、 眼下に広がる光景に見入った。]
(@195) yuno 2017/06/28(Wed) 23時頃
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[ あのときの彼女の言葉を思い出す。>>7:87
――彼女が乗りたがっていた観覧車、 あの日の彼女が見たいと言っていた光景は、これだろうか?]
(@196) yuno 2017/06/28(Wed) 23時頃
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――…綺麗、だな。
[ ぽつり、と。 自然、浮かんだ苦笑にも泣き笑いにも似た笑みと共に 呟いた声は合間に吹く風に攫われて。 懐に収まった蒲公英色の温もりに、その声は届かなかったかもしれない。
今まで、こんな景色とは無縁だった。 生前は誰かと遊ぶなんて殆ど考えることもなかったし、 死んでからはただひたすら、殺すことと戦うことに明け暮れた。
それが、俺なのだと思っていた。 ずっと、そのままでいいのだと思っていた。 ――…だが。 ]
(@197) yuno 2017/06/28(Wed) 23時頃
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…なんなんだろうなァ。
[ 死んでまもなく、何も感じなりに “せかい”を感じてきたつもりだけど。 この景色は、そのどれもと違っていて。
――今までずっと、このサイガワラ区で戦ってきた。 何人もの参加者を屠り、その命を糧として生きてきた。 当然、戦場としてのこの場所は、 知り尽くしてきたつもりだったのに。
ほんの少しだけ、目線を上に向けてみれば。 見知った世界の中に、知らなかった景色が広がっていた。 最終日、決戦前にヒナと交わした言葉が脳裏に蘇る。>>7:40>>7:41 ]
(@198) yuno 2017/06/28(Wed) 23時頃
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…なぁ、鳴李。
この景色に気づけていたら。 俺も、アンタも間違えなかったのか…?
[ 懐に手を添えながら、 その中の小さな温もりに再度呼びかける。 ]
(@199) yuno 2017/06/28(Wed) 23時頃
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[ あれから、“彼女”と、ノイズのことを調べた。 なにぶん、ノイズなんて今まで興味がなかったから ずいぶんと時間はかかってしまったけれど。 ]
[ 他の地区から来たという死神に教えてもらったこと>>273
ノイズは知能を持たない。 そしてこのノイズの中に“彼女”の記憶はない。 過去を追い求めて世界を変えようとした“彼女”は、 もう、ここにはいない。
ここにいるのは、 “魔術師”でも“死神”でも “花屋”でも“田舎娘”でもない。 小さな、小さなただのノイズ。 ]
(@200) yuno 2017/06/28(Wed) 23時頃
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[ ――だけど、>>274 ]
(@201) yuno 2017/06/28(Wed) 23時頃
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[ 蒲公英色の温もりが、 囀りと共に指先を伝って、此方の掌へ>>272
気持ちよさそうに体を埋めて丸くなる姿も、 彼女の名前を呼んで、嬉しそうに囀る声も。
呼びかけた此方へ向けられた、小鳥の笑顔にも。>>274
――その全てに“彼女”を感じてしまうのは、 おかしい、だろうか? おかしなこと、なんだろうか? ]
(@202) yuno 2017/06/28(Wed) 23時頃
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…。
[ ふぅ、と小さく息を吐いて。 それから、ゴンドラの上から立ち上がる。 ]
(@203) yuno 2017/06/28(Wed) 23時頃
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さて、鳴李。 今度は、どこに行きたい?
[ どこまでも、付き合ってやるよ。
今まで、話せなかった分も。 してやれなかったことの分も。 ずっと長いあいだ一緒にいたのに、 何ひとつ向き合ってこなかった分も、全部。 ]*
(@204) yuno 2017/06/28(Wed) 23時頃
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