270 「 」に至る病
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― 補足『イモリのまるやき』 ― [『イモリのまるやき』>>132 それはジョークグッズに分類される、ホワイトラビット社のお菓子の一つだ。
真っ黒なイモリの丸焼きのフォルムを完全再現した真っ黒なグミ。 見た目はリアルだが、正直、見た目を追求しすぎて食感はぐにぐに硬いし、味も普通に美味しい部類に入るが食べているとなんだか大味で飽きてしまうような、そんなグミ。
普段の売り上げはあまりよろしくないが、 ハロウィンの時などは需要があってそこそこ売れる。
なので、ハロウィンのみの限定販売となっている商品だ。 箱の中にもきっと5個ほど入れたはず。*]
(171) 2019/10/12(Sat) 22時半頃
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― グスタフ先生との電話 ― [お迎えに行くと伝えた時。>>69 受話器越しに聞こえる悲鳴。>>34
うん、聞こえてた。聞こえてたけど。 ――それが何か? (健気な悲鳴も可愛いなと思いはしたけど)
例えグスタフ先生に咎められたとて、 特に何も思う事はなかっただろう。
(堅物で、ちぐはぐで、理知に生きようとする君。 可愛いね、懸命だね、頑張っているね。 そんな君も僕は大好きだよ)*]
(179) 2019/10/12(Sat) 23時頃
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炉の番 チトフは、メモを貼った。
2019/10/12(Sat) 23時頃
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[優しくアリスの頬に触れ、頭を撫でてあげて。 名前を呼ばれれば愛しそうに振り向いて。>>175]
ん、なぁに?
[「君」付けじゃないね、嬉しいな。 にこにこ無垢に笑ってみせて。
殺したの?って、そう聞かれたら。>>176 (なんだか不思議な感じ。おかしいなぁ。 僕のアリスならそんな事聞かないのに) 愛らしく小首を傾げて見つめて]
(183) 2019/10/12(Sat) 23時半頃
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[でもね、今はちょっと混乱してるだけだよね? 家に帰ろうって、 くるり背を向け歩き出そうとして――。
(ねえ、でもちょっと待って、 アリスじゃなくて『 』ならこんな時…)
銃口がこちらに向く気配を感じる。>>178 だから、僕はやっと振り向こう。 子供のように、無垢な瞳で愛らしく見つめよう。 ただただ無垢に、澄んだ瞳。 (怯えも悲しみも怒りも罪悪も何もない。 ――そうして何より、愛も映さない)
アリスではない『 』を見つめる瞳]
(184) 2019/10/12(Sat) 23時半頃
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[そうして震える『 』に向かって。 その質問に答えよう。>>177]
殺したよ。 『ケイト』? 僕がね、その銃でみんな殺したんだ。
聖歌隊を装って君の家に行ってね。 みんな親切に無防備に出迎えてくれたんだ。 父親は何が起こったか分からないままの顔で、僕が頭を撃ち抜いて殺した。 母親は息子を庇った所を殺した。 犬は襲ってきたから殴って気絶させた。 息子は両親に縋りながら神に祈ったけど、殺した。
[正確に当時の状況を語ろう。>>0:435>>0:436]
(185) 2019/10/12(Sat) 23時半頃
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それからね、証拠隠滅の為に火をつけたよ。 君の年と同じだけの蝋燭を投げ込んで、 綺麗に包んだ火薬の小箱を添えて。
殺した三人はリビングに並べて綺麗に椅子に座らせてあげたよ。テーブルにはケイトの誕生日ケーキがあった。 死んでも一緒だね、幸せだねって。
火は証拠隠滅の為もあったけど、 アリスの為でもあったかな? だって、炎が派手に燃えたほうがいいじゃない? 『ケイト』の拠り所がなくなって、 君がやっとアリスになれる目印だもの。
心にとても、焼き付くでしょう?
[正確に、淡々と。>>0:437>>0:438>>0:439 当時の状況を『 』に伝えよう]
(186) 2019/10/12(Sat) 23時半頃
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[そうして初めて、 無垢な瞳に「戸惑い」という揺らぐ感情を宿し。 目の前の君に問いかけよう]
でも、ねえ――、別にいいじゃない。 君は僕の、僕だけのアリスなんだよ? 二百年前からずっと僕達一緒だったじゃない。 子供の頃は声しか聞こえなくて残念だったけど、 二百年経って君は目の前に現れてくれたんだもの。
僕の理想の、完璧なアリスの姿で! だから君は僕のアリスだよ。
アリスは僕だけとずっと一緒だったもの。 家族なんていなかったもの、そんなのアリスじゃないもの。
(187) 2019/10/12(Sat) 23時半頃
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そんなの僕のアリスじゃないっ!!!!
君が、君がアリスだよ。 僕の、僕だけのアリスなんだものねえそうでしょう? ねえ、ねえったら、ねえ……!?
[ねえ、君はアリスだよね――? 子供が縋るようにそう必死に訴えかけて問いかけて]
(190) 2019/10/12(Sat) 23時半頃
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だから、ねえ――。 僕とアリスの邪魔をするやつらなんて、 みんな殺していいじゃない?
そうしてずっと、僕達一緒にいよう? 二百年前からそうしてたでしょ?
君は忘れてるかもしれないけれど、 僕はね、僕はずっとずぅーっと覚えてるよ。
アリス、僕の大事な僕だけのアリス!
[ぽろぽろと、気付けば瞳から零れる涙。 独りにしないで、置いて行かないで。 そうしてアリスに懇願する。
思い出してほしいと説得する]
(192) 2019/10/12(Sat) 23時半頃
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[そうしてぽろぽろと涙を流した後。 ふと、思うのだ。
ああでも、この子がもしアリスでないなら。 『 』だったなら。 なら、ねえ――、殺されてもいいかなって。
例え殺されても今の僕なら。 「ああ、そうなんだ」って、 君の憎悪を一身に受けて死ぬことができるもの。
そうだね、それもいいかもしれない。 だから、だから、ねえ――?]
(193) 2019/10/12(Sat) 23時半頃
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……君は、誰……?
[ぽろぽろと目から大粒の涙を零しながら。 こちらに銃口を向ける君に問いかけた。*]
(194) 2019/10/12(Sat) 23時半頃
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炉の番 チトフは、メモを貼った。
2019/10/13(Sun) 00時頃
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[ぽろぽろと涙を零しながらアリスを呼ぶ。 途切れ途切れの声じゃ、分からない。>>229
なんにもなんにも分からない]
(276) 2019/10/13(Sun) 15時頃
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[でも僕は知ってるもん僕のアリス。
君がピンクの髪のおさげの女の子で、 大きな眼鏡をよくかけてて、 甘いものが大好きで、 ピーマンが嫌いで、>>1:260 好きな花はマリーゴールドで>>2:96 血を吸う時はぎゅってシーツを掴む癖があって>>2:102
他にも、他にもいっぱいあるもん。 ずっと一緒に暮らしてきたんだもん。
それから、それから――!!]
(277) 2019/10/13(Sun) 15時頃
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[あの日公園で一緒に飴玉を食べてくれた。>>0:360 美味しいねって、甘いねって、>>0:375 幸せだなって、0:376 笑い合ってくれたの知ってるもの……!!
世界に拒まれた僕に差し込む一筋の光。>>0:314
(君を眷属にした、君の家族を皆殺しにした。 たった一つのその理由)]
(278) 2019/10/13(Sun) 15時頃
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[名前を呼んでくれるから。>>231 僕は涙をぽろぽろ零しながら君を見よう]
……なぁに?
[愛らしい子供のように小首を傾げて見つめて、 泣かないでって、君が言う。>>234 ずっと傍にいるって言ってくれる。
優しく両手を広げるその姿。 君を眷属にした日を思い出すよう。>>1:12]
(279) 2019/10/13(Sun) 15時頃
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[だから僕。 たっと駆け寄り君の胸の中に飛び込むんだ。
そうしてぎゅっと抱きついて、抱きしめられて。 キスをされ、涙を拭う手に擦り寄って。 温かい(甘い)心地よい(狂おしい)
子供が母の温もりに縋るように、 泣きながら、震えながら、 君にしばし抱かれていよう]
(280) 2019/10/13(Sun) 15時頃
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[愛してると言われ、銃が傍に置かれ。>>235 微笑む君は美しい聖母のよう。
慈悲深く(深淵に咲く) 僕だけの(楽園に閉じ込めた) 世界に見捨てられた僕に添う、唯一の聖母。
君が言う名は正しく僕が望む音階。>>236 その音色は、音色は――、
『ケイト』?『アリス』? 二つの名前がぐるぐる頭の中で回る]
あ、あ、あああ……
[認識に時間がかかるように声が漏れ]
(281) 2019/10/13(Sun) 15時頃
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[混ざり合った二つの名前。 『アリス』、『ケイト』。 概念が溶けて、混ざり合って、
そうしてようやくその名に至る。
――『アリス』に至る病]
(282) 2019/10/13(Sun) 15時頃
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―― 『アリス』。
[愛し気に、その名を呼ぼう。 やっと僕の愛を受け入れてくれたんだね。 ねえ、嬉しいな。
そうして愛おしむように微笑んで。
叶うならばその可憐な唇にキスをしよう。 甘く甘く、蕩けるほどのキスを。**]
(283) 2019/10/13(Sun) 15時半頃
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炉の番 チトフは、メモを貼った。
2019/10/13(Sun) 15時半頃
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[頭を撫でてくれるから幸せそうに目を閉じ。>>289 見つめれば恋しいその眼差し]
僕も愛してるよ。 僕の、僕だけの『アリス』。
[どこまでも愛おしい気持ちを微笑みにのせて。 口付ければ、ああ狂おしいほど甘い。>>291 菩薩が垂らした蜘蛛の糸に縋る罪人のように、 (縋らなければ、生きられない、 求めなければ、奈落の底へ堕ちていく)
舌を絡め甘い甘い蜜を啜り、 淫らな水音を美しい小道に響かせよう]
(318) 2019/10/13(Sun) 22時半頃
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[アリスが怖いと怯えるなら、 僕は甘く優しく抱き寄せてその耳元で囁こう]
ふふ、大丈夫、だいじょうぶだよアリス。 これからは僕がずっと一緒だから。 僕が守ってあげるからね。
[だってだって、 君の首を絞めるのもナイフを突き刺すのも、 犯して貫いて焼いて壊して、>>292
そうできるのは(世界に君を拒ませたのは) 僕なんだもの! だから、君は僕の傍にいればいい。 ずっとずっと、永遠にね]
(319) 2019/10/13(Sun) 22時半頃
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[ぽろり流す涙を優しいキスで拭ってあげて。 銃を手の中に持ち直す君を見て――]
(320) 2019/10/13(Sun) 22時半頃
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[そっと手を引かれ。>>293 帰ろうって優しく微笑まれて。 そっと手を握られて――]
うん、帰ろう。 帰ろうねぇ、僕らの家に。
[愛おし気に微笑もう。 待ちきれないとばかりに君の手を引こう。
そうして僕らは静かな丘を後にする。 足元には転がり打ち捨てられた聖夜の蝋燭。 でも、アリスが欲しがらないならいらないの。
ごめんね、名も知らない送り主の君。 どうか君にも幸福がありますように。*]
(321) 2019/10/13(Sun) 22時半頃
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[丘を下り、駐車場に停めた車に乗り込んで。 運転は運転手に任せ、 普通の車より広い後部座席。
冷たいタオルを用意して、 優しく傷付いた君の傷の手当てをしようか。 汚れた服の土埃を払おうか。
そうして、少しは体がさっぱりした頃。 こつんとアリスの額に僕の額を合わせて]
痛いの痛いの、とんでけー。なんて、ね?
[痛みがひくおまじないをかけて、 くすくすと愛おし気に笑いかけよう]
(322) 2019/10/13(Sun) 22時半頃
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[そうして帰ってくる僕らの家。 まずは何をしようって思って]
うん、まずはお風呂だよね。 車の中で簡単に綺麗にしたけど、まだ汚れてる。 それに、まだ少し怖い気持ちもあるでしょ?
温かいお風呂に入って落ち着こう? ね、はやくはやくぅー。
[ぐいぐいっと君の手を引っ張って。 お風呂場は既に入浴の用意を整えさせていた。 白く綺麗な大きな浴槽に温かなお湯。 そして、甘く赤い薔薇を敷き詰めた湯舟]
(323) 2019/10/13(Sun) 22時半頃
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[お風呂場のタイルの上。 準備万端、どーだって感じで。 僕は胸を張ってアリスを振り返ってみせて]
ね、綺麗でしょ? アリスの為に用意したんだよ。 それに、ねえ――?
[とんっと君の胸元に飛び込んで。 その豊かな胸に顔を埋めながら、 問うように(確かめるように)上目遣いで]
(324) 2019/10/13(Sun) 22時半頃
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『アリス』は薔薇の花が好きだったよね?
マリーゴールドも確かに好きだけれど。 でも、『アリス』は薔薇の花が一番好きなんだよ。 ねえ、そうだったよね……?
[じぃっと見つめて、それから。 答えはどうあれ笑ってみせて。 アリスの匂いと薔薇の香り。 くらくら甘いその香りに溺れていよう。*]
(325) 2019/10/13(Sun) 22時半頃
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炉の番 チトフは、メモを貼った。
2019/10/13(Sun) 22時半頃
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[君と共にどこまでも歩いて行こう。>>332
薄氷は砂糖菓子。 道標のパンくずは全て鳥に食べさせよう。 丁寧に丁寧に、君の退路を潰していく。
そうして前を見る君の、 ああ、なんて凛と美しい事か!*]
(341) 2019/10/14(Mon) 02時半頃
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[家に帰れば待ちきれないとばかりに浴室へ。>>334
用意させた綺麗な湯舟を見せたくて、 服のまま浴室ではしゃいでみせて、 そのまま君の胸に飛び込むの。
ありがとうって言われて屈託なく笑って。 薔薇が好きって君が言うから。>>335]
えへへ、やっぱり!
[僕はとっても嬉しそうに笑うんだ]
(342) 2019/10/14(Mon) 02時半頃
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僕も大好きだよ、アリス。 ねえ、僕達ずっと一緒だよね。
ずっとずぅーっと! 一緒にいようねぇ?
[また涙を流す君。 でも、この涙は幸せな涙。 よしよしって抱き寄せて背中をさすってあげて。
そうして全部捨て去ってしまおう。 銃も、服も、(かつて君の名前だった『 』も)*]
(343) 2019/10/14(Mon) 02時半頃
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炉の番 チトフは、メモを貼った。
2019/10/14(Mon) 03時頃
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