280 【身内村】皆をころころする村
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その時は、僭越ながらわたくしめがお止めしましょうとも。
[>>0:116本音を言えば、好きなものをありったけ、望むままに。そういった爛漫さを好ましく思うのだけれど、場への遠慮、女性特有の悩み。そういうものは、すべて対極にあると知っている。 節制できなかった自分を明日嘆かせるよりは、今日恨みがましい目で見られることを選ぶのも吝かではない。
唇からまろび出た笑い声は耳に柔く、彼女はどちらかといえば、恥じ入ってはにかむのだろうな、と漠然と思った]
若い女性ほど、ご自分の価値をわかっておいででない。 普通の女の子ほど、数多の男を跪かせるに値するのですよ、ミズ・ルリ。
[返されたウィンクと、続いた言葉への詫びの代わりとして、そっと彼女の名を添えた。*]
(@11) 2020/09/22(Tue) 22時頃
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無論ですとも。 好みに合えばよいのですが。
[>>1:14無礼講、という話題を出してそう間もなく機会を得たな、と思ったのも事実。先に言葉を交わした折には、よもや失態を演じたかと思いこそすれ、当人はさしたる不快を滲ませたわけではなかった故にこれを挽回の機会と思ったのも許されたい。]
拝まれるようなものでもございませんが、 追加がご入用でしたら幾らでも。
[言葉の意味を尋ねるのは憚られた。 老体に向ける言葉であろうか、と疑問に思うだけに留めておくとする*]
(@12) 2020/09/22(Tue) 22時頃
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[会話を弾ませる二人に気を遣わせぬよう給仕をこなす傍らで、使われていないスツールを2脚、彼女たちのそばへ控えさせておく。 疲れたなら腰を下ろせるよう。――それと、邪魔になったグラスの置き場程度には役に立つだろう。どこかのテーブルに戻してしまうには、気が引けるだろうから。会場の広さに対して、行き届いているというには、やはり給仕の数が少なすぎる、とは。 ――老齢の執事の、僅かばかりの嘆きである。
細々と場を離れこそすれ、大まかに必要とされるタイミングというものを測って戻ってはいる。 そんな折、声>>3をかけられれば、その場で見繕って手渡す。 声を上げたお嬢さん>>1と連れ立つのだろう、とは、容易に推測できたゆえに、冷えぬようジンジャーをトッピングしておいた。 続く礼>>4を会釈で受け取り、どうぞお身体を冷やさぬよう、と見送って、また会場へと視線を向けた*]
(@13) 2020/09/22(Tue) 22時半頃
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[一応は招待された側に属してはいるのだが、仕事着で呼びつけられた身で寛げというのもまた難しい注文をする、という結論に至る。 それではこの場を整えたホストに恥をかかせるも同義だ。――と、少しばかり、頭が固いのやもしれぬが。
つまみに酒にばかりで、メインも済ませてはいないが、あの様子ではそろそろデザートでもよいのかもしれない。>>62 酒で酷使した胃には、此処に並べられたメインディッシュは些か重かろう。 ノン・アルコールのカクテルでも拵えてお持ちしようか。 そんな思考ですいと視線を走らせていれば、目が合った。>>35 ご用向は幾らでも伺いますよ、と腰を折り、うなずいて聞く。彼女の視線が置かれた鍋に一度向いたのを認めて、柔和に微笑んだ]
(@14) 2020/09/22(Tue) 22時半頃
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シチューを召し上がるのでしたら、隣にある白ワインが合うかと。 スパークリングワインで、ワインが苦手な方でも飲みやすく造られておりますよ。炭酸が不得手なのでしたら、もう一つのボトルが良いですな。さっぱりとした飲み口です。
[テーブルの上にある料理程度なら、作り方も心得ている。彼女がそれらの調理法を望むのであれば、かいつまんで伝える。話しながら、どう作られたものなのかを知りたいのか、どう作れば再現できるかを知りたいのかを推し量り、後者であるなら時短のコツや手間のかからぬ方法も付け加えただろう*]
(@15) 2020/09/22(Tue) 22時半頃
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[共犯者を得れば、爛漫さが覗くものらしい。>>63 眦を緩ませて、彼女の見繕った料理が盛り付けられた皿を受け取り、些か行儀の悪い所作なれど、白手袋を咥えて素肌を晒す。 それくらい、砕けてみせてもよいだろう。 なにせ、彼女自ら、片棒を担げといざなうのだから。汚さぬようにしまい込んで、ひとつ頂いた。]
では遠慮なく。
[使われている食材は上等なものらしい。料理人の腕もまた、中々に秀でている。合うワインの銘柄を脳内で幾つか並べ立てながら、成程、と味を確かめるように食してしまうのもまた、長年の癖である。 ――無論、悟られては本末転倒ゆえに、にっこりと料理の見立てを褒めて感謝を述べるのだったが]
(@16) 2020/09/22(Tue) 23時頃
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――跪きますとも。 男は皆、恋の獣であり愛の奴隷ですよ。
皆、一様に。自らが頭を垂れるに値する女王を選ぶのです。 貴女のところにも、必ず。
[これ以上言葉を重ねては説教臭くなる。 甘やかな女の子の夢に水を差すという無粋はすまい。故に、気高くあれと自覚を促すのみだ。]
(@17) 2020/09/22(Tue) 23時頃
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