105 CLUB【_Ground】
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[ティーの衣装がなかなか値のはるものだとは当然知っている。けれどそれを敢えて忘れさせたいとか思うのはなかなか我儘かもしれない]
ん、む……
[口の中に唾液をためて、ずるずるとティーの性器を口内に収める。ぐちゅぐちゅにした口の中で、舌でその幹をくすぐる。 羽織ったままの白衣のポケットから潤滑剤のチューブを取り出し、片手で器用に蓋を開け]
んー…
[仕事用具の私的利用にあたるだろうかとか考えつつも、手に取ったそのぬめりをティーの戸渡からその下の谷間にまで流していく。 ……さて、反応はいかに]
(@0) 2013/12/19(Thu) 02時頃
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[上がる声に気を良くしつつ、喉の奥深くでティーの性器の変化を楽しむ。
上がる抗議の声に、ずる、と口を離して顔を上げ]
すぐに温まりますって。
[そう言って、くちくちと指先でくぼみにぬめりを馴染ませる。 口淫を再開し、きつめの吸引を施しながら、不意に、指先第一関節までを窪みの中にもぐりこませた]
(@2) 2013/12/19(Thu) 02時半頃
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[髪を掴む力の強さで、ティーにとっての『悦い』動きを探りながら。 指を差し入れた時、体の強張りがあちこちから感じられた。目線だけ上げて表情を伺う]
………、 んっ
[裏筋から雁首の継ぎ目を舌先でいじめ、きゅっと強く吸引する。 強めの刺激を前に与えながら、人差し指はゆっくりと奥を目指す。できるだけ痛みや異物感を少なくするよう、内壁に沿って慎重に]
っ、 ふ、 ……ね、ティーさん
[口を離して、幹を頬に当てて。中の指は動かさず、じっと馴染むのを待つ]
おねだりは、得意です?
[話す度に吐息が幹にかかり、頬や顎の動きが伝わる]
今だけ意地っ張りはやめて、素直に楽しみましょうね。
[ちゅうっと、先端にたまった液を吸い上げるとともに。しこりに当てた中の指を、めくり上げるようにぐっと圧迫した]
(@10) 2013/12/19(Thu) 03時頃
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[うまい、と褒められれば目を細める。 手管を覚えたきっかけこそロクでもなかったが、こうして悦ばせたい相手に言われるならそれは恐らく無駄ではない]
ふむ。ティーさんは俺におねだりされたい?
[馴染むにつれて指の動かせる範囲が広くなる。甘く引き攣れた声が響くと、ぞくり、誘われるように興奮で肌が粟立つ]
意地っぱり、 つか、素直じゃない?
[どちらも正解ではない気がしつつ、ぴったりの言葉も見当たらず。 中に入れた指に添わせて、中へ指をもう一本]
(@15) 2013/12/19(Thu) 03時半頃
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[指を引き抜いて、ティーの下肢を持ち上げる。 慣れてないならまだ少し準備は足りない気もするが。先端をあてがって、体ごと抱き寄せて内側へと分け入った。 口元覆う手の甲にくちづけて、叶うなら唇を合わせようか]
(@17) 2013/12/19(Thu) 03時半頃
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[まだ充分に広がりきらない内壁は、拒むように固く締め付けて、こちらまで痛いほどだけれど]
ん、 ぅ
[重ね合わせた唇。深く舌を絡めながら、ゆっくりと体を馴染ませていく。片手でティーの性器を扱き、意識と体の強張りを緩ませながらじわじわと]
ティーさん……
[口付けの合間に名前を呼び、次第に腰の動きを早めていく。
労わりながら、深く貪り合う情交は、やはり二人の現実逃避か、傷の舐め合いか、それとも……**]
(@24) 2013/12/19(Thu) 04時半頃
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―レストルーム>>@25―
[自分にとっての性行為とは、基本的に忍耐と奉仕だ。相手の快楽が何より優先される。覚えたきっかけがそうだったし、それを求められてきたから]
ティー…
[片手を握る手の力。乞われ、許される自身の快楽。 苦しげに眉根が寄って、枷が、外れる。 ただ何も考えずに、2人求めあう快楽に、溺れる*]
(@36) 2013/12/19(Thu) 14時頃
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―雨の降る前の日のこと―
[『世話』の後、まるで計ったようにティーからの誘い。 今度は戸惑うことなくそれに乗って]
……なぁ、今日は入れてよ。
[体を押し付けて、顔を首元に埋める]
痛くして。
[雨の気配が遠のくように]
(@37) 2013/12/19(Thu) 14時頃
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―雨の日・研究ルーム―
[その日は朝から動物たちもそわそわしていて、今日起きることをわかっているようだった。 いつもよれよれの上司は今日に限ってスーツ姿で、客の応対なんぞ行っている]
(@38) 2013/12/19(Thu) 14時頃
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……なぁ、おっさん、
[上司が同僚に、“鶯”を運べと告げた後。 絵本を抱えて立ち去ろうとする間際に声をかける]
テッドは……、 “狼”は、俺が運んでもいい?
[狼と言い直して。運ぶ、という言い方をなぞって。 却下されれば食いさがりはしないけれど**]
(@39) 2013/12/19(Thu) 14時頃
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―研究ルーム―
……そう。了解。
[申し出は却下された。食いさがりはしない。 ただ淡々と、研究ルームを出る背を見送って大きく息をついた*]
(@43) 2013/12/19(Thu) 16時頃
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[動く気になれなくて、研究ルームでぼんやりと。 そこに入る1通のメッセージ]
……おぉ。律儀なやっちゃな。
[繊細というのは同時、相手の心の柔らかな部分もわかるということで、短いメッセージにも表れた細やかさに、思わず目を細めた**]
(@44) 2013/12/19(Thu) 16時半頃
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[返事を送った直後、端末に届いた別の着信。 その名前をじぃっと見て、しばらく迷った後に通話ボタンを押す。
そしてその内容に、目を瞬くことになる**]
(@45) 2013/12/19(Thu) 17時頃
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[ティーから珈琲を受け取って、熱いそれをちびちびと飲む。 と、急にすごい音が聞こえてきて]
……ティーさん?
[怪訝な顔で立ち上がり、同僚の様子を窺った。 珈琲ほんとにふく人初めてみた]
(@47) 2013/12/19(Thu) 17時半頃
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[日頃動物たちの世話にかまけておざなりだったデスクワークを、この際だからと片づけていく。複雑な部分は大よそ上司が片づけているので、自分のやることはだいたいが単純作業]
ん?
[飛び込んできた同僚からの通信。 画面をモニターに切り替えて、該当の部屋を確認する。 見た限りでは、蹲って眠っているように見えるが]
(@55) 2013/12/19(Thu) 18時半頃
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[他の子が買われていき、自分はまだ声がかからず。 どの子も少なからずのプレッシャーは感じているだろう。 工場の人間や研究所員も、いい主に巡り合えるようにと接しているのだから]
………、
[同僚に返答した後、そのままチャンネルを上司へと切り替える。 前に自分が荒れた時、チアキは自分を心配して連絡を寄こした。人の心の機微を感じられる敏い子だ。 不調の原因が、「さみしい」なら。今の自分は適役ではない]
(@56) 2013/12/19(Thu) 19時頃
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[そろそろ食事の準備をせねばならない時間だ。 もう一度モニターの様子を窺ってから席を立つ。 デスクワークの合間に書いた紙を上司のデスクに目立つように置いて、勝手知ったる調理室へと向かう。
いつもと同じ、真空パックとレトルトのメニュー。 手作りは動物の方から強いリクエストがなければ作らないようになったが、温めたり見栄えをよくしたりだの、続けていた手間暇は変えぬまま]
あの2匹には、これが最後かな。
[ぽつりと呟いて、ワゴンに皿を乗せて行く]
(@58) 2013/12/19(Thu) 19時頃
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―寮・広間―
おらー、お前らメシだぞー
[配膳口の前までくると、いつもと同じに声をかける。 皿をならべようとして、配膳口の辺りで鼻をくんくんさせているホレーショーに気がつく。 小さな配膳口から、鼻から下だけ見えている]
おりゃ。
[配膳口に手を突っ込むと、その鼻をむにっとつまんだ]
(@59) 2013/12/19(Thu) 19時半頃
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この食いしん坊め。
[怒っているわけではないのは、声が笑っていることから伝わるだろう。 毛を逆立てたホレーショーの耳をなだめるように撫でてから、テーブルに配膳を始める]
……よう。
[広間に増えた気配>>104。その姿をモニターで確認すると、配膳口からひらりと手をあげた]
(@64) 2013/12/19(Thu) 20時頃
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[手の中でなめらかに整っていく毛並みが掌に心地よく、落ちついてからも少し撫でていた]
お前、肉好きだもんなぁ。
[毎日食事の準備をしていれば、それぞれの好みも覚える。この中で一番長く居るホレーショーなら尚更だ。 皿を渡して、少し気を抜いていたところに]
んぐっ、
[また噎せた。 あれからずっと約束を守ってくれているホレーショー。 配膳口に寄せられた顔に手を伸ばして、何事か囁いた]
(@69) 2013/12/19(Thu) 20時半頃
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[首を傾げた後、こちらへ寄ってくるテッドの姿。 もうこのやり取りも最後かと、思っていたら同じことを言われた]
……そうだな。
[できるだけ、声は穏やかに聞こえるように。 思いだすのは、客から入った通信の内容]
これからは、飼い主と一緒に美味しいものが食べられる。 ……なんなら一緒に作ってやれ。
いいもんだぞ。自分の作ったものを、「おいしい」って言ってもらえるのも。
[最後の皿を、テッドに手渡す]
毎日きちんと食べてくれて、ありがとうな。
(@70) 2013/12/19(Thu) 21時頃
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[>>117 配膳口から伸ばされる、テッドの指先。 不器用な握手のようなその手を、わずかな迷いの後に、握り返す]
……、
[別れはこれから何度でも訪れる。そう自分に言い聞かせながら、少しだけ、名残を惜しんで]
(@83) 2013/12/19(Thu) 23時頃
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−広間−
[>>119 皿を受け取ったイアンの、ありがとうの言葉。 最初はあんなに人見知りで、自信もなくて、不安そうにしていたのに]
頑張ったな。
[その羽根や声に、誰かを重ね見たこともあったけれど、当然ながら同じではない。イアンはしっかりと、新しい生活に向けて飛び立っていく]
掴めて、よかったな。 おめでとう。
[祝福の言葉を送る]
(@87) 2013/12/19(Thu) 23時頃
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−研究ルーム−
[動物たちの食事の片付けを終えて、研究ルームにひとり。
雨音も届かない。ただ計器の駆動音が響くだけ。 教会の様子はここのモニターではわからない。 どこを見るでもなく、視線を漂わす]
……?
[不意に届いた通信。一方的に喋ってぷつりと切れた。 両の目に浮かぶは惑い。逡巡の果て、思い立って歩き出す]
(@91) 2013/12/19(Thu) 23時半頃
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[たどり着くのは、引き渡しの部屋の前。 中に人の気配がする。もうその時は始まっているのだろう]
……、
[まだ迷いはある。けれど]
テッド……、
[これは、研究者としての自分の、けじめでもあるから。 じっと、その場で時を待つ]
(@92) 2013/12/20(Fri) 00時頃
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……っ、
[音もなく扉が開いて、中から上司が現れる。 終わったんだ。そう知れて、中に視線を投げようとして]
……おっさん?
[小さな、声。見たこともないような表情。 目が合うと、広がる困惑]
あの、
[問いかける前にその顔は元に戻ってしまって、続ける言葉をなくしてしまう]
……わかった。
[頷いて、その後を引き継ぐ。 けれど一瞬見えてしまった表情は、心に刺さって離れなかった]
(@98) 2013/12/20(Fri) 00時半頃
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[一度飲み込んだ言葉。けれど、表情を繕っても張り詰めた気配は伝わってくる。 問いを飲み込むべきじゃなかった。そう思って、口を開くのに]
……、
[頷くしか、なかった。何故、をたくさん抱えたまま。 垣間見えたそれは、見過ごしていいものだったのか。いつか触れることはできるのか。
わからないまま、足音の遠ざかるのを聞いていた]
(@104) 2013/12/20(Fri) 01時頃
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[壁に凭れて、ずるずると座り込む。どうするのが正解だったんだろう。答えは見えない]
……正解なんて、ないか。
[自分が今ここにいることさえ、正しいのかわからないのに。
遠く雨垂れの音が聞こえる気がして、そっと懐かしい歌を口の中で口ずさむ]
(@113) 2013/12/20(Fri) 01時半頃
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Raindrops on roses and whiskers on kittens...
[吐息のような小さな音。 気分の晴れない時に歌うのだと、教えられた歌。
昔はことあるごとに歌ったものだけれど、気づけば最後に歌った日を思い出せない。 それだけ必死だったのだけど、それでもこうして遠ざかってしまうものかと、これから『思い出』になる全てを想う]
(@118) 2013/12/20(Fri) 02時頃
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[扉が開く音に、歌が途切れる。仲睦まじく寄り添い歩く2人。 ゆっくりと立ち上がり、白衣の裾を払って。 誰、と零す狼の子に目を細め、口許はゆっくり弧を描く]
この度は、ご成約おめでとうございます。
[かける声は、2人へ]
上司は急な呼び出しが入りまして、私が代わりの見送りに。 ……レシピ、届きました?
[声は穏やかに。 そして狼の子に視線を向けて、小さく頷いた]
(@141) 2013/12/20(Fri) 10時半頃
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っはは、うるせぇ。
[似合わない、と言われて表情を緩める。 買われた後の動物を、買い手を待つ動物を、それぞれ見たことは数あれども。まだ研究所員としての経験は浅く、その如実な変化を間近で見届けたのは多くない。
瞳を暫く見つめた後、零すのは小さな吐息]
(@142) 2013/12/20(Fri) 10時半頃
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ああ、お前に渡してたのか。
[広げられたレシピを覗きこむ。 上司に託した、ロールキャベツのレシピ。
そしてそこに書き添えられた文字に、目を見開く]
……っ、の、おっさん
[浮足立って、上司の立ち去って久しい廊下の向こうを振り返る。垣間見てしまったあの表情を、思い出して。 息を鎮めて、再びテッドを振り返る]
……まぁ、そういうことだ。 それは、お前の御主人からのプレゼントで、 俺達からの、餞別だ。
[それもきっと、主とともに食事を重ねるうちに、 寮での懐かしい味から、主と食べる気に入りの料理へ、 意味を変えていくのだろう。 きっとそうなっていくし、そうであるべきだから]
(@143) 2013/12/20(Fri) 11時頃
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[動揺して零した言葉で、テッドにも、ミナー氏にも、何か察されてしまったらしい。 少し頭を抱える。もう余計なことは何も言うまい]
ん。頑張れ。
[主人とひそやかに言葉を交わし、尾を揺らす様子に目を細めて。 他の動物を気にする様子には、頭を撫でようと手を伸ばして、やめた]
そっちは気にすんな。 そのために俺達がいるんだし、 お前はただ、御主人と幸せになることだけ考えてりゃいい。 それがゆくゆくは、他のやつらや、俺達の励みにもなる。
[最後まで、他の仲間たちと名残りを惜しんでいたテッド。 気にするなといっても無理かもしれないが、引き摺らずに済むよう、力強く言い切って]
(@144) 2013/12/20(Fri) 11時半頃
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[爆発したミナー氏を、生温い笑みで眺める。ついでにテッドまで爆発している。 なんというか、こう、テッドは間違いなく楽しい生活ができそうだ]
……ごちそうさまです。
[生温い笑みのまま。うんうん、と頷いた]
それでは私は、ここで。 ……お幸せに。
[同僚が鶯とその主に同じ言葉をかけたとは知らず、けれどこの言葉が一番似つかわしく思えた。 VIPルームへと向かう両名を、その姿が見えなくなるまでその場で見送ろうと]
(@145) 2013/12/20(Fri) 11時半頃
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―研究ルーム―
[見送りを終え、戻った研究ルームで息をつく。 端末に届いたメッセージ。その内容を見て、モニターに目をやった。 確認した先、チアキの部屋にはすでに同僚が居て、そのことに安堵の息をつき]
……、
[少し考えて、研究ルームを出る]
(@146) 2013/12/20(Fri) 11時半頃
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―寮・ヤニクの部屋―
[途中、調理室に寄って、鍋に火を入れて料理を温めなおした。 トレイに深皿ひとつ乗せて、向かうのはヤニクの部屋]
ヤニク、起きてるか? 中入るから、目隠しつけてくれ。
[返事はあるだろうか。まだ湯気のたつ皿を抱えたまま反応を待つ]
(@147) 2013/12/20(Fri) 12時頃
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ん、
[返事を受けて、部屋の中へ。 目隠しをしていても、甘い香りが届くだろう]
チアキの方には、ティーさんが行ってる。 ……お前、飯食ってないだろ。給食係にはバレてんぞ。
[隣に座って、トレイを膝に乗せる。 皿の中身は、林檎をシナモンで甘く煮た温かいデザート。 フォークで切り分けて、ヤニクの口許へ持っていく]
とりあえず、食え。
(@148) 2013/12/20(Fri) 12時頃
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ん。
[おいしい、の声に、目を細める。もうひとつフォークにさしてまた差し出す]
ひもじいのと寒いのは、考えを悪い方にばっかり持っていくからな。 こういう時こそ温かくて美味いもんで、腹をいっぱいにするもんだ。
[チアキとのことを、まだこちらからは尋ねはしない。 親が子にするように、一口一口手ずから食べさせて]
(@149) 2013/12/20(Fri) 12時半頃
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[少し笑った顔を見て、自分も同じように笑う。 やがて皿は空になり、トレイごと近くのテーブルに置く]
よし、ちゃんと全部食べたな。
[指先でヤニクの口許ぬぐって、ついでにほっぺたをふにっと押した。 どう話し始めるか、少し迷った後、口を開く]
……前にさ、俺、チアキに言われたことがあるんだ。 ちゃんとごめんなさいしたら、許してもらえるんだよ、って。だから大丈夫だ、って。
[大の大人2人が、小さなシマリスに諭されて仲直り。 なかなかない経験だった]
お前、最近あんまり元気ないよな。 それは、お前、チアキのことだけか?
[単に不安や寂しさで括るのは簡単だけれど。 ヤニクの言葉で聞こうと、その手の甲に手を重ねる]
(@150) 2013/12/20(Fri) 13時頃
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[ムクレた顔や、手を舐める舌のくすぐったさに、くすくすと笑み零して。 けれど尋ねた言葉に、揺れていた尾がはたりと落ちた。 あまり話したくないことかもしれないけれど、 ここで引いたら、このまま抱え込んでしまう気がした]
ん。チアキは優しい。
[否定はせず、言葉も足さず、そのままヤニクの言葉を受け止める。元気だ、という言葉にも、否定はせずに。 ただ手を重ね、その体温を感じながら言葉を待ち続ける]
皆を、嫌いに。
[予想していなかった言葉。だがそれすら否定をせず]
(@151) 2013/12/20(Fri) 13時半頃
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[ヤニクが客と話をしていなかったのは想定外で、ただモニターを眺めて早いうちに目星をつけてしまった客も多そうなことを想えば有り得る話であった。
いらない子。いちゃいけない子。その言葉が胸に落ちる]
困らせて、傷つけたら、いらない子なのか?
[重ねていた手を肩に回して、沈みそうなその体を抱き寄せる]
誰かと一緒にいたら、傷つけたり、困らせてしまうことだってある。俺だっていっぱい傷つけたし、困らせてきた。 ……俺は、いらない子か?
[声は静かに、穏やかに。だたそっと寄り添うように]
(@152) 2013/12/20(Fri) 14時頃
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「愛玩動物」だから?
[問いの答えに、一瞬平静さを失う。 その言葉が、ある記憶の場面と重なる]
そりゃ買われるために作られたし、目を見ればそいつを愛してしまう。 そんな、人間のエゴで手を加えられている。けど。
でも、ここは、違わねぇだろ。
[触れる、ヤニクの左胸。声が、震える]
ちゃんと、鼓動を刻んでる。生きてる。
(@153) 2013/12/20(Fri) 14時半頃
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メシ食えば美味いし仲間といると楽しい、 大事なもんダメにされたら腹も立つし、 別れは寂しいし嫉妬もする。 誰かを傷つけたら辛い、困らせたら悲しい。
一緒だよ。 生きてんだよ、お前も。 その心が、「愛玩動物だから」でないがしろにされるなんて、あんまりだろ。
そんなの、あんまりだ。
[言うだけ言って、抱き寄せた。 揺れる心のままに、きつく、きつく]
(@154) 2013/12/20(Fri) 14時半頃
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[背に触れた手。躊躇いがちに撫でるその温もりが、荒れた心を包んでいく。問いかける声に、ヤニクの体を抱きしめたまま]
……ん。そうだな。
[自分の想いで揺れてしまう。もっと落ちついて、ヤニクの心を受け止められたらいいのに。結局自分が心配されている]
俺、ダメなやつだな。お前が悲しいなら受け止めたい、そう思って来たのにさ。結局慰められちまって。
[抱きしめたまま、自嘲気味に小さく笑う]
悲しいこと、今までにいっぱいあった。 でもだからこそ、お前たちに幸せになってほしい、って思ってる。まだ俺、失敗も多いけどさ……。
[顔をゆっくりあげて、腕を体に回したままヤニクの顔を見つめる。目隠し越し、目を見ることはできないけど]
いらない子じゃない。ヤニクは、俺が幸せを願ってやまない、とても、とても大切な子だ。
[吐息のかかる近い距離、視線を揺らさずに告げる]
(@157) 2013/12/20(Fri) 15時頃
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[幸せを願う言葉。皆や、他の人間までも。でも、]
それじゃあ、お前の幸せは?
[目の前にある笑みはまだ無理をしているように見えて、 自分の言葉の届かなさに目を伏せる]
お前は、相手のことばっかりだな。
[ずっとここにいる。ヤニクの心は、自分が必要とされない未来のイメージに固着されてしまっている。
口をついて出そうになる言葉、けれどそれは、今、口に出せば、ヤニクを不幸にしかしない]
(@158) 2013/12/20(Fri) 16時頃
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[髪を撫でる手に身を任せて、額と額を合わせる]
お前に俺が必要な時は、呼べよ。傍にいるから。
[かろうじて言えたのは、それだけ**]
(@160) 2013/12/20(Fri) 16時頃
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−寮・ヤニクの部屋−
[誰かのためばかりじゃダメなのか。そう問われて言葉につまる]
……ダメじゃない。 けど、ダメだ。
[矛盾した答え]
誰かのためばっかりは、喜ばれるし、楽だ。 けど、欲しいものができた時に、欲しがるのが下手になる。
それは悪いことじゃないけど、悲しいことだから。
(@187) 2013/12/21(Sat) 00時頃
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[額を合わせ、抱き寄せて。ただ熱を分け合う。それしかできることがなくて。 ありがとう、の言葉に、自分の無力さを思う]
……、
[ただ無言で、寄り添ったまま時を過ごす。 それからどれくらいの時間、そうしていただろう。不意に届いた小さな声に、息を呑んだ]
(@188) 2013/12/21(Sat) 00時頃
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ん……、どっちだろうな。
[ダメなのか、ダメじゃないのか。自分でも明確な答えが出せずにいる]
欲しいと思ってしまったら、たとえ叶わないとしても、その思いはなかなか消えない。
[困惑した様子のヤニクに、眉下げた笑みを返す]
欲しがり方がわからなくて、俺は手を伸ばし損ねた。
[そうならないでいて欲しいと、ヤニクに願うのはこれもきっと自己満足]
(@195) 2013/12/21(Sat) 01時頃
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[謝らなくていい。そう告げて、抱き寄せたまま体を倒す。 横たわって名を呼びながら、繰り返し髪を撫でる]
(@197) 2013/12/21(Sat) 01時半頃
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