35 星降る海岸に纏わるエトセトラ
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[言いたい言葉は、ルールに縛られて語れずに 機械を取り上げられてしまえば、この時代の子供に全て劣る 山を駆け回る体力も、魚を取る技も、花の知識もない
言葉一つ、とってみても 科学の力に頼ってばかりでは、何も伝わらない事を学んだ 冷たい高層ビルの谷よりも、暖かい野原の良さを学んだ
マンションの、顔も知らないお隣さんだけでなく 長屋の活気ある人達の優しさを知った
学歴社会だと、勉強に追われる学校だけでなく のびのびと学ぶ、この時代の子供達を知った
沢山の事を学んで、私は少し大人になれたけれど]
…――――
[未熟な事は、かわらない]
(52) 2011/08/14(Sun) 17時頃
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ごめんね、伊綱ちゃん
[そっと手を離して、私は*その場に座った*]
(53) 2011/08/14(Sun) 17時頃
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双子 朝顔は、メモを貼った。
2011/08/15(Mon) 01時半頃
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…――――?
仁右衛門先生は、元々、何するかわからない怖い人だけど 嫌いになったり、近寄りたくなくなったりは、しないよ
私は「ここ」の人、皆好きだもの
[そう答えた所で、お茶を持った日向ちゃんがやってきた 私は、勧められるままお茶を貰って ただ、二人の話を聞いていたと思う こう言う事が多いから、無口だと言われるのだろうか]
(121) 2011/08/15(Mon) 02時頃
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[ずずーっと、音を立ててすするお茶 仁右衛門さんが、役員に就任したらしい 私は、何にもしていないから きっと、本当に選ばれたんだろう]
役員会議、ちょっと怖そう
[そんな感想を、ぽつりと零した]
(122) 2011/08/15(Mon) 02時頃
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ふぅ…――――
[心配して、体に力が入っていたのだろう お茶を飲んで、随分と楽になった]
日向ちゃん、お茶ありがとう 結構なお手前でした、だっけ?
[うる覚えな知識で、三つ指をついてお辞儀してみた]
(124) 2011/08/15(Mon) 02時頃
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双子 朝顔は、メモを貼った。
2011/08/15(Mon) 02時半頃
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ねぇ、二人とも 二人は、どうするの?
仁右衛門さんの言うように、星の降る場所 見張りに、いくの?
[そう、二人に問うてみる 正直な話をすれば、私は帰れなくても困らない 帰らなければならないけれど、帰りたいわけではない でも、お家に帰りたい未来人も、きっといるし そう言う人の、邪魔になるのは可哀想だ だから、出来るだけ、見には来ないでほしいんだけど]
(126) 2011/08/15(Mon) 02時半頃
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双子 朝顔は、メモを貼った。
2011/08/15(Mon) 14時半頃
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…――――
無理、しないでね まだ、日差しは強いから
[外に出る、と言う伊綱ちゃん 少し動くくらいなら、大丈夫だろうけれど 本当は、あんまり無理をして欲しくない だけど、動くなと言うのも、可哀想だもの]
(141) 2011/08/15(Mon) 14時半頃
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それにしても、皆信心深いね 御先祖様に悪いから、星を見に行かないなんて 私も、夜遅いし、行きたくないけれど
[伊綱ちゃんも、日向ちゃんも、見物には行かないと言う 正直、ほっとした 私は、記憶操作をあまりしたくない だって、そう言う決まりだし そして、随分と後悔したんだもの]
無理して、見に行く事はないよ 星が降ったって、面白いわけでもないだろうし、ね
(142) 2011/08/15(Mon) 15時頃
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あ…――――
[そんな事を言っていると、預かった真昼ちゃんが跳ねて ぴょこんと、伊綱ちゃんを追いかけていった せっかく、あずかったのに]
ま、まって、真昼ちゃん…―――
[追いかけてみると、夕ちゃんと伊綱ちゃんの姿があって 声をかけちゃまずいのかな、と思ったから ちょっとだけ、二人をじっと見た]
(143) 2011/08/15(Mon) 15時頃
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夕ちゃん…―――
[夕ちゃんが、戻って来た 私、いろいろ頑張ったんだよ? 検査もしたし、看病もしたよ]
夕ちゃん
[覚えてないかもしれないけれど、私は未来から来たんだよ でも、それを知られてはいけないのだから 私は、夕ちゃんの本当の妹になれないのかな]
(145) 2011/08/15(Mon) 15時頃
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…――――
ううん、大丈夫だよ? 痛くもないし、大変でもないよ?
夕ちゃんは、いつもお手伝いしてるもの 私も、たまにはお手伝いしないと
[元々、口数が多い方ではないし 多くを語る事なんて、出来はしないけれど ゆっくり話そう、夕ちゃんにだけは、ちゃんと]
(147) 2011/08/15(Mon) 15時半頃
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うん、みんな、助けてくれた お礼、言わないといけないね
でも、夕ちゃんが 夕ちゃんが一緒に居てくれる方が、ずっと嬉しいよ
[おそるおそる、手を伸ばしてみる なんだか、夕ちゃんが苦しそうに見えたから]
体が大きくて、強そうな人よりも 動きが早くて、見えない人よりも
私は、夕ちゃんがいい
(149) 2011/08/15(Mon) 15時半頃
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嬉しい…――――
私、夕ちゃんと一緒にいてもいいのね
[握られた手は、なんだか暖かくて この世界で、一番私が大好きな、頼りになるお姉ちゃん 本当の双子では、ないかもしれないけれど それでも、本当の双子のように、なれたらいいと ずっと、想ってきたのだから]
私はずっと、夕ちゃんを頼りにしてるんだよ? 他の誰より、夕ちゃんを信じてるんだから
だけど、たまには、私にも頼ってね
(151) 2011/08/15(Mon) 16時頃
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うん…――――
夕ちゃん、えっと…――――
[星が降る所、見に来るのか聞きたかったけれど 仕返しをする、と言うから、言葉が出なくなってしまって]
そうだね、仕返し、しようね 背中に、カエルとか入れてみるのも面白いよ? 眼鏡は、田んぼに隠そうか 見つけても、泥だらけで使えないよー
真昼ちゃんを苛めるの、許せないものね
[悪戯っこの笑顔を、作ってみせる夕ちゃん 私も真似をしてみるけれど、表情はあまり変わらなかった]
(153) 2011/08/15(Mon) 16時頃
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朝顔は、夕顔に優しく*ほほ笑む*
2011/08/15(Mon) 17時半頃
双子 朝顔は、メモを貼った。
2011/08/15(Mon) 23時頃
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[夕ちゃんと、お話をしていた時 仕返しは、手加減してあげてと言われたから 私は、首をかしげながらも]
大丈夫だよ、私は酷い事しないもん
[そういいながら、先ほど日向ちゃんに貰った金平糖を頬張った]
夕ちゃんも、はい、一個 半分こ、だよ
(211) 2011/08/15(Mon) 23時半頃
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[それから、一緒にお布団をたたみに行って 一緒に何処かに行こうかと、夕ちゃんが言うから]
うん、行こうか? 遊んでる人、いるかもね
私は、夕ちゃんと一緒なら何処でもいいよ
[そう、答えを返して もう、時間がないのだから 私は、夕ちゃんから離れたくないんだ]
(213) 2011/08/15(Mon) 23時半頃
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私は、優しくなんてないよ?
[どちらかと言うと、きっとこの時代の人間よりドライだ 未来では、それが当たり前だけれど この時代では、皆が暖かかった だから、私が優しいなんて事、ないと思う
それでも、夕ちゃんが褒めてくれたから、嬉しくて 少しだけ、はにかんだ]
うん、今度貰って、おあいこ
[一つ頷いた頃、先生が私達の所に来た]
あ、せんせー 聞きたい事がね、あったの
[看病の事は、当たり前の事であるし、気にしなかったらしい]
(223) 2011/08/15(Mon) 23時半頃
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せんせーは…――――
ルールって、どのくらい大事だと思う?
[色々、言葉を考えた 未来人の事、聞くわけにもいかないし 私の事情を、連想させてもまずい でも、自分で考えても、答えは出ないから]
大事な人と、大事な決まりだったら どっちが、本当に大事なんだろう
(236) 2011/08/16(Tue) 00時頃
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…――――
[先生の言う事は、いつも難しい 難しいけれど、私にはよく理解できた 私自身、きっと、同じ感覚を持っているからなのだろうが]
ありがとう、せんせー 私、よく考えるよ
自分が悩むのは、構わないけれど 相手が悲しいのは、嫌だものね
[ひとつ、ふたつ、頷いて それから、夕ちゃんの顔をじっとみた]
せんせー、夕ちゃんと、大事な話をしてくるよ また、お話聞いてね
(246) 2011/08/16(Tue) 00時頃
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夕ちゃん、大事なお話、したいの 私に、付き合ってくれないかな?
私の事、夕ちゃん自身の事 今までの事、これからの事
大事な、大事な話
[じっと、夕ちゃんの顔を見つめるけれど]
(250) 2011/08/16(Tue) 00時半頃
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じゃぁね、せんせー いこ、夕ちゃん
[そう言って、彼女の手を引いて行ったのは 私と夕ちゃんが、出会った場所 海の近くにある、私の秘密の場所付近]
―― 私塾→海付近の秘密の場所 ――
(256) 2011/08/16(Tue) 00時半頃
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―― 秘密の場所付近 ――
ねぇ、夕ちゃん ここ、覚えている?
[夕ちゃんの手を引きながら、私は覚悟をしていた 自分が、彼女の双子ではないと言う話をする事 決まりとは言え、彼女に施した後悔すべき事の懺悔 記憶操作なんて、したくなかったのに それを、しなければならなかった理由の話]
(258) 2011/08/16(Tue) 00時半頃
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双子 朝顔は、メモを貼った。
2011/08/16(Tue) 00時半頃
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ここは、私と夕ちゃんが出会った場所 私が、夕ちゃんの妹になった場所 私と夕ちゃんの、始まりの場所
覚えている、はずはないけれど 私は、夕ちゃんの本当の妹じゃ、ないんだよ?
[顔を見る事が、出来そうにないから 私は、海の方を眺めていた
今袖の中の端末をいじれば、光学ステルスがとけて 様々な機械が、顔を出すけれど それを見せるのは、夕ちゃんの反応次第にしよう]
(265) 2011/08/16(Tue) 00時半頃
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双子 朝顔は、メモを貼った。
2011/08/16(Tue) 01時頃
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あの日、去年の星が降るお祭りの日 私は、星に乗って、この時代にやってきた
御先祖様では、ないけれどね? 言うなれば、この時代の人達の子孫 未来から、時を遡ってやって来たの
そして、夕ちゃんに出会った 最初はびっくりしたよ、そっくりな子がいてさ 本当に私、夕ちゃんの子孫なのかもね
[海の音が、聞こえてくる この話も、本当はしちゃいけない事なのだから あとで、どんな事言われるかわからない 何か、罰があるかもしれない それでも、きっと、言わないよりも言った方が良い]
(274) 2011/08/16(Tue) 01時頃
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お祭りの日、どうやら夕ちゃんは、見に来たらしいの 本当に、星が降るのかどうか、ね
だから、仕方なく、夕ちゃんの記憶を操作して その日の事を忘れてもらったんだ
そして、あまりにそっくりだったから 私は、夕ちゃんの双子としてこの時代に溶け込んだ その方が、記憶操作も楽で良かったんだ いつも一緒にいる、無口だけどそっくりな子 そう言う、簡単な操作の方が、不都合が出る心配がないの どうせ、一年しかこの時代にはいられない だから、無口な子のまま、過ごしていようって
最初は、そう言うつもりだったのだけれど…――――
[ふぅ、と深く息を吐いた]
(278) 2011/08/16(Tue) 01時頃
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手加減、したの、かな…―――― そうかも、しれないね 夕ちゃんが、あの時言ってたんだ 妹が欲しいって、流れ星に
[正確には、自分達の時間移動をする装置にだけれど]
…――――
気がついたら、この時代の事 いや、時代はそうでもないな、不便だし、遊びも少ないし 出来ない事も、いっぱいある
それでも、この時代の人達の事、大好きになっちゃった 人と人との繋がりが、こんなに気持ちいいとは思わなかった みんな、大好きになったよ
(285) 2011/08/16(Tue) 01時半頃
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夕ちゃんの事も、大好き この一年、一緒にいられて 何にも出来ない私を、いつも助けてくれて 優しくして貰えて、凄く嬉しかった 誰よりも、一番、大好きよ
…――――
だからこそ、この繋がりの発端が、嘘でしかない事 それが何よりも、苦しくて、悲しかった そして、もうすぐ、私は帰らなくちゃいけない
かぐや姫みたいに、逆らう事の難しいルールなんだ
でもね、私は、帰りたくないの 本当に、本当に、夕ちゃんと姉妹でいたいんだ 都合のいい話だと、自分でも思うけれど、ね
(287) 2011/08/16(Tue) 01時半頃
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・・・嘘をついたままじゃ、きっと本当の姉妹にはなれないし このまま帰ってしまったら、きっと私は後悔する だから、話をしたんだよ
ねぇ、夕ちゃん 私は、どうしたらいいと思う? 守らなければならないルールと、大好きな夕ちゃん どちらか一方を、選ばなければならない時 私は、どちらを選べばいいんだろう
一緒に、考えて欲しかったの
[こつんとぶつかった、夕ちゃんの顔が なんだか、気持ちよかったけれど]
(292) 2011/08/16(Tue) 01時半頃
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[夕ちゃんが、私を抱きしめてくれて ありがとうって、言ってくれて 私は、こんなに酷い事をしたのに 嬉しいって、言ってくれたから]
…――――
私も、夕ちゃんがいて、本当に嬉しかったよ
[抱き返しても、いいんだろうか 許されるなら、私だって、ぎゅってしたいの]
(293) 2011/08/16(Tue) 01時半頃
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朝顔は、夕顔を強く抱きしめた
2011/08/16(Tue) 01時半頃
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ううん、私は、大変じゃないの むしろ楽しかったんだ、夕ちゃんの妹でいられて
嘘をつくのは辛かったけれど それでも、夕ちゃんがそれ以上に、幸せをくれたから
夕ちゃん、いつもありがとう そして、不安にさせてごめんなさい
[自分が、もう少し大人だったなら もっと上手く、やったのだろうけれど 自分の未熟さが、嫌になる一年間だった]
私を妹にしてくれて、本当に嬉しかったの
(306) 2011/08/16(Tue) 02時頃
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