24 ロスト・バタフライ
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[部屋に残るように言われ>>2:227頷く。 今度こそ、先ほどのように、少女を独りにしてしまおうとはしなかった。 やがて掃除をし始めた彼女の後に続くように、自分も雑巾を取り出す。 別の部屋に行こうとは思わなかった。なるべく一緒にいようと思った。
黙々とテーブルを拭き窓を拭き、思うのは双児の紡いだ事実。 「悪霊」については触れない。またおびえさせてしまうから。]
片羽、だっけ。 レティはその、多分、声…だよね。代償は。
僕の代償はなんだろう。
[記憶に曖昧な所はあれど、自分が失ったものは思い当たらない。 元より自分が与えられた物等、自分の身以外にないに等しいのに。]
なくしたといえば、荷物だけど。 …代償がおつかい?まさか、ね。
(35) 2011/01/28(Fri) 14時頃
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でも困った。代償がわからないと、片羽もわからないものかな。
[眉を下げてふと少女を見遣った先に、見えたものに目を見張る。]
蝶。
[蝶だ。]
(36) 2011/01/28(Fri) 14時頃
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―埋葬の地/蝶―
[ひらひらと、蝶は舞う。 砂色の羽を羽ばたかせ。 主人となった男の手を離れ、溶けていったのは指示された浅黒い肌の男の下。 その姿を見つけると、ひらりひらりと纏わって。 少女に興味も示さなかった時と裏腹に、何かを伝えるように離れない。]
(38) 2011/01/28(Fri) 14時頃
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―朝―
[ 叫ぶ声。 ]
(52) 2011/01/28(Fri) 17時頃
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[それに呼応するように、頭より先に身体がばっと動き出す。
声は、女性のもので。
身体に馴染んだ、低い男性の声とは違うけれど。]
なに…?
[一昨日から疲れた身体は上手く言うことを聞かず、鈍い動作で声のした方へ。 そこにいたのは横たわる執事風の青年と、それにすがり泣く女性の姿。]
ええと、…ロビン?
(54) 2011/01/28(Fri) 17時頃
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[傍らにいた幼い少年の言葉>>53は、すんなりと頭に入った。 ああ、彼は死んでいるのだと。]
綺麗な死に顔、って言ったらいけないね。
うん、これが、誰かに…。
[そこで言葉を切った。続けられなかった。 苦虫を噛み潰すような表情でコリーンの傍に寄り、そっと彼女を遺体から引き離す。 その間に考えていたことは2つ。
はて、彼女とロビンは、いつの間に泣き崩れる程親しくなっていたのだろうか。
それと、]
(55) 2011/01/28(Fri) 17時頃
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…。…。…。ニール。
[片足を失った男の遺体を、機械的に分析していた男。
昨日願いを込めて彼に放った蝶々は、今だ彼の周りを離れずひらひらと舞っている。]
(56) 2011/01/28(Fri) 17時頃
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[他に誰かがいれば、その人にコリーンを預け。 そうでなければ彼女を支えたまま。
ふと引っかかった言葉>>53に、トニーを見やる。]
ええと、 番人のおねーさん『も』?**
(57) 2011/01/28(Fri) 17時頃
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[起きてこない>>80というトニーの言葉に一瞬瞠目し、すぐに目を伏せる。]
そっか…。
[それから湖畔に行くか>>67というフィリップには相槌を。]
彼女たちもきちんと確認して、埋葬してあげないとね。
ここの主だった彼女達だ。 きちんと葬ってあげないと、ここの死者が悲しむかもしれない。
(107) 2011/01/28(Fri) 23時半頃
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[そうしている間に人が増えてきたのか。 フィリップにコリーンを預けたおかげで、空いた体でぐるりと部屋を見渡す。 辿り着く視線はニールの元。 どこか様子のおかしい彼に訝しげに目をそばめ、突然上がった声>>92とやりとりには目をぱちくり。]
ニール?なんか変だよ?
[声をかけ。レティーシャがいたならば、彼女に声をかけ、少し外すように言うだろう。 彼に今も纏う蝶の意味を、彼女に伝える為に。]
(109) 2011/01/28(Fri) 23時半頃
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レティ。
[起き出した存在に気づいて>>115、とことこと彼女に駆け寄る。]
おはよう。 …あのさ、ちょっといいかな。
フィル、良かったら先に管理人の所に行ってあげていて。 僕、ちょっとレティに話があるんだ。
[明確に言って、じっとレティーシャに向き直る。 頷いた姿を見つけ>>116小屋の外へと。]
→小屋の外
(117) 2011/01/28(Fri) 23時半頃
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―小屋の外―
ごめんね、急に呼び出して。
[へらり、と頼りなく笑う。 その姿は彼女にどう映るだろう。]
ちょっと、話したいことがあって。 レティなら、信用できると思って。
…ええと。どこから話そうかな。
[そう言った時に目についたのは、ひらりひらりと乳白色の中を泳ぐ蝶の姿。 それは、砂色のものではないけれど。]
そうだ。蝶。 あのね、昨日の夜、僕変なものを見たんだ。
(119) 2011/01/28(Fri) 23時半頃
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皆寝静まった頃に、1匹蝶がひらひら入ってきて、 僕の肩に止まったの。
僕の髪みたいな、砂色の蝶。
それからすぐに離れて、君の元へその蝶が向かったんだ。 でも、すぐどこかに消えちゃった。
(121) 2011/01/28(Fri) 23時半頃
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次にその蝶を見かけたのは、サイモンの時。 同じように僕の肩に触れて、サイモンの所に飛んでいって。 それからずっと、何か教えてくれるみたいに、ずっと彼の周りを飛んでた。
変な感じがしてね。 僕、その蝶にお願いしたんだよ。
(122) 2011/01/28(Fri) 23時半頃
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ニールのところに行って、 もし彼が、死者なら。教えてくれって。
[それから小屋の中を振り返る。 彼女は気づくだろうか。 今もニールの周りを飛んでいる、砂色の蝶に。]
…あは、信じられないよね。 ごめんね、変なこと言って。
でも、レティは。悪霊じゃないんだろう、って思ったから。それで。
[そこまで言って、返事を待つ。]
(124) 2011/01/28(Fri) 23時半頃
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おばけ。悪霊、かな。
ええと、片羽の、蝶。それが、ない…?
悪霊に、片羽はないのか?かな?
[自信なさげに問い返す。 違うなら改めて絵を描かれ、やっと理解するだろう。]
ああ、 『悪霊に片羽はいらないか』 …かな。
(128) 2011/01/29(Sat) 00時頃
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どうだろう。 僕は、自分にすら片羽がいるのか、というか欠けた部分があるのかさえわからないけれど。 彼らがこの地に留まっている理由が、「片羽が見つからないから」だったなら、 …なんて。 そんなこともあるかもしれない。
彼らも、どこか欠けているのかもしれないね。
(129) 2011/01/29(Sat) 00時頃
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おばけを、…悪霊を殺したら、丸。
「満たされる」か…?
…。
「満たされる」わけ、ないよね。
[へらりと、眉を下げて笑う。]
でも、じゃぁ、…どうすればいいかな。
(135) 2011/01/29(Sat) 00時頃
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ええと、
…僕が悪霊で、レティを絞めて…?
…あはは。
[ふと逡巡した後、ふわりと彼女の頭を撫でる。 本当はその身体を包み込もうとしたけれど、避けられそうだったからやめた。]
たとえ僕が悪霊でも、 それだけは、しないかな。
(139) 2011/01/29(Sat) 00時半頃
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