140 Erwachen〜lost wing of Jade〜
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むしろ、《チ》に捕まったのは我だがな。
これは、民の衣服を模した。 動きやすくはある。民に紛れられるのであれば問題ない。
[似合っている=違和感がないと意訳した。>>30]
……断るか、そうか。
[ならば吹っかけるまで、と考えるが、雷撃を逃しやすい地に囲まれている上に、槍を呼び出すスペースに余裕がない。戦闘に移るのは無理そうな状況にあり。]
(31) 2014/11/17(Mon) 14時半頃
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……貴殿、翡翠を取り込んだのか。 常人ならば逆に取り込まれかねない物を。 なのにそれを、楔にしようというのか……?
かつてない次元ホールが空いているのを感じる。 その状態で、一つしかない楔を生み出したとしても、力を失うか、最悪命を落としかねないというのにか?
[戦うよりも優先する事、について確認をとる。]
(32) 2014/11/17(Mon) 14時半頃
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……くだらんな。 たかが世界の為に命を賭すなど。
[一蹴する。が、しかし。]
おい、《チ》の守護者。 《ワームホール》の広がりを止めるぞ。 このままでは、この者が楔そのものに成りかねん……
天地の力合わされば、少なくともこの者が犠牲にはならずに済むだろう。
[強い力持つ者が自分と戦う前にその力を失うのは嫌だという、それだけの理由で《ソラ》の守護者は《チ》の守護者に協力を求めた。]
(33) 2014/11/17(Mon) 14時半頃
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[かつて「観測者」が予測した確率。>>2:64
黒く染まった《ソラ》の守護者が、世界の敵となる可能性は99.99999999999%……確かに、敵か味方かの二択で言えば、トール・ド・ヴィンは世界に害する者に分類されるだろう。 0と1の世界のみに限定すれば。
しかし、実際は第三の可能性がある。 それは、「世界の敵でも味方でもない確率」。
この確率は、100%の壁を超えて、あっさりと120%まで到達するのである。雷神は、己の為だけに動く。そこに、世界の敵か味方かという意識はない。
その行動の結果、世界の利になるか害になるか、それぞれの確率は50/50《フィフティ・フィフティ》。何がどう転ぶか、予測不能の《バグ》――**]
(34) 2014/11/17(Mon) 14時半頃
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ああ。 別に守護者らしいことをしたくて動くわけではないがな。
[《チ》の守護者へさりげなく訂正を入れ。>>48]
ここにはもう、用はないな? 狭い。地上に戻る。 話があるなら、上に戻ってからか、歩きながらにしておけ。
[ヨアヒムに何かを感じ取っているらしい礼見を促す。 それとも、まだこの奥に用事があるのか?と問いかけながらも。]
(51) 2014/11/17(Mon) 21時頃
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……!
[低い声と、集まる力。 異変に気がついて振り返った時には、遅かった。>>58>>60]
―――………!
[狭い空間で弾けるチカラ。 叫んだ声は声にならず、爆風に飲まれ……]
(65) 2014/11/17(Mon) 21時半頃
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[《ソラ》の守護者は、攻撃力に長けてはいても、《チ》の守護者とは違って、護る術には長けていない。任せきりになる。>>66]
……か、ってに頼むな! 貴殿、人に押し付けて……!
[地の揺らぎを感じる。急激に上へと押し上げられる。]
後で文句は言わせてもらう……!
[死にはしないとの言葉を信じる他はなく、引き離されていく。]
(68) 2014/11/17(Mon) 21時半頃
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―地上―
[無理矢理道をこじ開けて、三者は地上へと出ていた。 礼見はまだ気絶したままだったか。やや乱暴に礼見を地面へと転がすと、雷神はその場に座り込んだ。]
……不覚。
[先の通り、雷神は然程丈夫でもない。 防御力の弱さを補っていたのが黒鎧だったのだが、生憎装備を変えていたのと、槍も召喚していなかったが故に、身を庇えず。全身に傷を負っていた。間近で爆発を身に受けたのも効いている。]
…………。
[不意に、衣服の上に黒いオーラが現れ、雷神に纏わり付けば、再び黒鎧を纏った姿へと変わっていた。]
(79) 2014/11/17(Mon) 22時半頃
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やはり地とは相性が悪い…… 潜るべきではなかった……
[二度と地下なんか行かない、と心に決めた。 空を見あげれば、異変はまだ収まる気配すらなく。]
(82) 2014/11/17(Mon) 22時半頃
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――――。
[見上げた空の先。 巨大な影は距離のある場所からも見えて。>>89]
あれは……
[己はアレを、一度見たような気がする。]
(90) 2014/11/17(Mon) 23時頃
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……「運命者」と呼ばれることもある、と言っていたな。 真実はわからぬ。
[金髪の青年を眺めながら、雷神はヨアヒムからの問いかけに答えた。>>96 ダメージが大きかったせいか、すぐにでも戦闘をしようという気は今のところ、雷神にはない。鎧を纏ったのも、油断をしていた為に負傷した自分への防御と戒めを篭めている。]
……それと。 どこか懐かしい気配がこの青年には付いているが…… 確証はない。 そもそも、アレはよく分からない存在だったからな。 本当に千年前から存在し続けているのだか……
[「ハツ」という名前からして、恐らくはそう、なのだろうが。 雰囲気も、狂気的な笑いも、発揮した力も記憶にはなく、確信を持てずにいた。]
(99) 2014/11/17(Mon) 23時半頃
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……………。 あんな怠惰な者と相性がいいとは思えぬ。
[不服そうである。>>97]
(100) 2014/11/17(Mon) 23時半頃
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エリ……ああ、合点がいった。知った気配だと思った。 我は、一度かの幼子と戦っているからな。
そうか。……くっ、ははは。
[傍らの男が出した見解に、雷神は……笑った。>>101 そしておもむろに立ち上がる。]
「運命者」は任せる。 何なら、手足でも縛っておけ。 我は、アレの元へ行く。
[体力を温存する為、瞬間的に移動は出来ないが、それでも向かおうと。]
(111) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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アレとは、また戦うと約束したからな。 ……負傷しているのなら、そこいらに隠れていろ。
[事も無げに告げた。>>114 声をかけるのに成功したとしても、「歩いているうちに多少回復する」と足は止めなかっただろう。
封印のすべを知っている《チ》の守護者は、もしかしたら本当に扱いが上手いのかもしれない。>>115
《チ》の守護者と同じく、《ソラ》に罅が入ったことで雷神の回復力も弱くなっているのだが、本人はそんなもの些細なことだ、と切り捨てるだろう。
おぼつかない足取りながら、雷神は戦場を目指す。*]
(118) 2014/11/18(Tue) 00時半頃
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[やがて、雷神はたどり着く。 巨大な影の兵士を前に、雷神の姿は小さく見える。>>116]
……力の使い方は、覚えたか?
[災厄の琥珀≪ディザスター・アンバー≫と、翡翠の左翼。 想像すらつかない力を手に入れた娘を前に、あちこち負傷している雷神の姿は頼りない。
だが、それでも。 強敵と対峙する喜びに、狂戦士の顔には笑みが浮かぶ。**]
(121) 2014/11/18(Tue) 00時半頃
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……その通り。 成長の兆しを感じ取った故に、じっとしていられなかったぞ。
万全の態勢で迎えうてないのは残念だが、恐らくそう時間はない。 それに、100%の力で戦える方が幸運だからな。
[少女の纏う空気は変わっている。>>125 あの時微かに感じた、不穏な重圧《プレッシャー》。 それが、あの時以上に重い物へと変化している。]
申し訳なく思うのであれば……今度こそ、どちらかが倒れるかまで続けてもらおうか。
(129) 2014/11/18(Tue) 01時半頃
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[両手には、既に槍が握られている。 そして、その切っ先は、エリへと向けられた。]
勝負だ。 エリ。
[バリッ……と、槍が雷気を帯び始めた。]
(130) 2014/11/18(Tue) 01時半頃
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そう容易にはいかぬと知れ。
[飛びくる黒い針を槍で叩き落としながら、そのまま槍を力任せに振るう。
だが、あまりの数の多さによけきれなかった何本かは鎧へとかち当たり、或いは鎧と鎧の接続部分に刺さったか。
体へのダメージも厭わず、攻撃の手は緩めない**]
(137) 2014/11/18(Tue) 02時頃
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……?子供であれば、容赦すべきなのか? 解せん。
[そんな戦闘の暗黙の了解など知らぬ雷神には、冗談が冗談として通じなかった。>>147]
止められぬ。 折角の機会だ、雷撃を扱う敵との戦いの経験を積むがいい。
[一刀両断に切り捨て、更に踏み込もうとして、何らかの気配を察知し、咄嗟に踏みとどまって背後に跳ぶ。回避に間に合わなかった髪が数本と、白い顔に赤い細線が走った。]
今のは危なかったな……気づくのがあと数秒遅れていれば、腕が使い物にならなくなっていたかもしれぬ。
[正体ははっきりしなかったが、もしその見えぬ「武器」の材質が金属であったならば、雷を通す筈だと判断し。]
(154) 2014/11/18(Tue) 18時頃
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弾けて疾走(はし)れ、強襲せし雷光《ライトニング・ヒット》!
[「武器」のあるらしき所を狙い、雷を一つ流す。 「熱」によって焼き切れるかの実験も兼ねていた。]
(155) 2014/11/18(Tue) 18時頃
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その心意気や良し。 目標は、大きい方が良い!
[世界殲滅宣言に対して、そんな感想を述べる。>>163 雑魚のごとく一撃の元に葬り去られず、且つ向上心の高い相手に、雷神は笑う。]
……なるほど、正体は「糸」であったか。
[切れて散っていく鋼糸を認め、しかし失われたのであればそれ以上の興味は抱かない。>>164 次の攻撃が、牙を剥いてくる。]
……ははっ、
[避けきれない、そう判断して両腕を体の前へ。黒槍を構えることで急所への攻撃は庇ったものの、槍と腕は弾丸に晒されることとなったか。手甲が割れ、顕になった腕に銃弾が刺さる。]
(167) 2014/11/18(Tue) 19時半頃
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[腕に力が入らない。 黒槍を取り落とす。 まずい箇所をやられたようだ。]
―――!
[しかし、愉しくて仕方がない。>>170 音もなく笑えば、腰を落として狙いを逸らし、鋏に左目をくれてやる。赤い飛沫が宙に舞った。その代わりに、少女の体を抱きしめるように捕らえる。]
……滅せ。死神の雷激《カラミティ・サンダーボルト》!!!
[己すらも巻き添えの呪文を口にして、]
(177) 2014/11/18(Tue) 20時頃
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[ドオオオオオオオオオオン!!!!!!!]
[雷光と轟音。 今まで奮われてきた中でも、最も大きな雷槌が落ちた。 その名の通り、全てを滅ぼすようなエネルギーが周囲に満ちる……]
(182) 2014/11/18(Tue) 20時頃
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―――――――。
[やがて、閃光も力の奔流も治まれば。 雷神の姿は、一歩も離れずに元の場所にあった。 腕の力は既に緩んでいたから、エリは抜け出せたか。 片目の怪我もそのままに、時が止まったかのように動かない。 しばしの静寂。やがて、ゆっくりと口を開く。]
……夢中に、なりすぎたな。 だが……仕方あるまい。
強敵を前に、全力を出さぬ等、愚の骨頂。
……………。
(201) 2014/11/18(Tue) 21時頃
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……千年の、時を経て。
[動きの遅い腕を、胸の前に掲げた。 狂戦士なりの、礼の構え。]
貴女と戦えたことに、感謝する。
[その姿が、灰のごとく崩れゆく。 己の力を爆発させ、間近で翡翠の力《オーラ》を受けたのだ。 無事で済む道理はなかった。]
(204) 2014/11/18(Tue) 21時頃
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[千年前。 《チ》の守護者に封じられる時、言われた言葉を思い出す。
戦闘以外でも、楽しいことはあるだろうと。 次に目覚める時に見つかればいいと。
それが、本心だったか単なる慰めだったか、今となっては知れないが。]
くっ、はははは。 結局我は、戦闘以外に楽しみを見い出せなんだが。
千年封じられた屈辱も、これで不問だ! フランク!我は、満足したぞ!!!!!!
[愉快そうに笑って。]
(206) 2014/11/18(Tue) 21時頃
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[―――――――散る。**]
(208) 2014/11/18(Tue) 21時頃
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―異変―
[リィィィィィィィ……ン]
[雷神の姿が消えた後、地面に転がっていた黒槍は、大いなる力に耐え切れなかったかのように鳴動し、罅が入っていく。]
[ パキッ…… ]
[そして槍は砕けたが、内部から雷が溢れ出た。 雷はエネルギーの球体と化し、光を纏わりつかせながら、空へ還るかのように、上空へ駆け上がる。]
(217) 2014/11/18(Tue) 21時半頃
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[やがて、一筋の雷は、見た目に反して音もなく、静かに歴史書と記録の姫君、そして宝珠魔道士《ジュエリスナイト》の元へと落ちていく。]
[光は徐々に薄れ、その場に残されたのは一粒の石が柄にはまった短剣。
その石の名は天青石《セレスタイト》。 《ソラ》の守護者の力の一部。 本来ならば、後継者へと受け継がれるべき短剣は、トールがまっっったく次の守護者の選出をしていなかった為、その死を告げるべく、記録者の姫君の元へと降りたのだ。
或いは、勝負を預けたままにした謝罪を、歴史書に告げるように。 或いは、帰って来るように言われた約束を、代わりに果たすかのように。>>122
その短剣は、手にした者の望む形に変化するだろう。 《ソラ》の力は、三者の元へ。**]
(219) 2014/11/18(Tue) 21時半頃
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―千年前の些細な日常―
ハツ。 今日は、冷えるぞ。
[庭園を走り回る小さな影に、注意を促す。 一応注意だったのだが、それが注意とわかったかは定かではない。]
……ほら。雪だ。 これが初雪だ。貴殿と一緒だな。
[空中庭園は雪雲よりは低い位置にあり、普通に雪も降る。 ハツが来てから初めて降った雪を見て、呟いた。 雪など見慣れた物だったが、ハツが珍しそうに見ていたので、何とはなしに一緒に眺めていた。
些細すぎて、雷神も既に忘れていた記憶。**]
(223) 2014/11/18(Tue) 22時頃
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