241 The wonderful world -7days of KYRIE-
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─ 3日目 ─
「………そーか。」
[問いかけには脳内に直接返答があった。 これがテレパシーというものだろう、 思えば自分たち、だいたい一緒にいるものだから これを使う機会が無かった。]
[かける言葉を掴みあぐねていると 舌ッ足らずな声がして。>>@17 どこか悲しげに聞こえたそれに 大丈夫、強く頷こうとしたところで ───暗 転。]
(43) 2018/05/19(Sat) 06時半頃
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─ 4日目:甘味処・あん屋前 ─
[──そろそろ慣れてきた意識の浮上。 そこは昨日と同じ開始地点、甘味処・あん屋の前。 結局ここの甘味を楽しんでいないなーとそわそわ。 隣のパートナーに許可を取ろうとしたところで。
白が、いないことに気がついた。]
(44) 2018/05/19(Sat) 07時頃
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「──!? ……ゼン?ゼンーっ!!」
[いつも近くに居たものだから 今回もそうだと思っていた。 物事に絶対なんて無いのに。]
[少しの間、周囲を探し回って。 テレパシーの存在といつものミッションを思い出した。]
(45) 2018/05/19(Sat) 07時頃
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「呪われたぁ……? …降りる駅でも起きられないとか?」
[今自分がいるところは、脇に線路が見えていた。 ならこの近くに駅、あるいは情報収集もできるかも。
パートナーに位置とやることを伝えて はじめてのおつかいの気持ちで、ひとまず線路の方へ。]*
(46) 2018/05/19(Sat) 07時頃
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─ →西エリア・フキノハラ駅付近 ─
[あん屋からここまで時間はかからなかった。 線路を跨いでエリアを移り、 もし道中でノイズに出くわしそうなら息を潜めてやり過ごした。 というのも、今回のミッションは掴めないからだ。
囁き>>#1によれば線路の上に岩があるらしい。 走行不能になるくらいならば相当大きいのだろう。 しかし引っ掛かるのは、これを自分たちに どう対処させようとしているのか、という点。 干渉出来るようになる術が必要なのか それとも敵性…ノイズ関連なのか。 分からないので、動いてみる。]
(76) 2018/05/19(Sat) 11時半頃
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[つまりは時間があるようで無いかもしれない。 極力時間を短縮すれば、駅には着いただろう。]
「…あの、すみません。 線路、なんかあったんスか。」
[手近に駅員がいれば声をかけて。 良い情報が得られればいいが…と不安げに。]
(77) 2018/05/19(Sat) 11時半頃
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[もし岩を破壊する、となった際 大きさにもよるが考えが無いことは無い。
──極端に熱して、一気に冷やす。現象の名前は忘れたが 温度差によって出来る歪みでうんたらかんたら。 これが出来るかどうかは置いておこう。 能力的な意味も、妨害的な意味も兼ねて。]*
(78) 2018/05/19(Sat) 11時半頃
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[なるべく低姿勢で聞いてみた言葉は>>77 忙しそうに駆け回る職員に黙殺されただろうか。 もっとジャイアニズム発揮してもよかったのか。]
[そのまま場に留まっても時間は過ぎていくばかりなので ちょっぴり肩を落としてキリエ駅方面へ。]*
(117) 2018/05/19(Sat) 16時頃
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― →中央エリア・キリエ駅 ―
[成程そこは蜂の巣を突いたような有様だった。>>#1 不満の声、不安の声、憤怒の声、声声声。 交じり合ったそれらは構内でわんと反響して 一種の音波兵器のようですらあった。]
[その最中に飛び込んで眉間に皺を寄せつつも 再び適当な駅員を捕まえられれば。 先ほどの聞き方では何かまずかった―とすれば 必要なのは、この『怒り』か?と周囲をきょろり。 すぅ、と息を吸って。]
(118) 2018/05/19(Sat) 16時半頃
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「何か、岩をどかせない理由が…アァァアン!?? おありですかゴルァ!」
[―これは完全に間違えている気はするが さて反応はいかがなものか。
降り立つ少女>>@32にはこの怒号(?)が 聞こえたかも、しれない。]*
(119) 2018/05/19(Sat) 16時半頃
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(……これは、違うよな、 いや実際俺怒ってるわけじゃねぇし… すまねぇ罪無き駅員さん、もうちょっと─ぁだっ!?」
[毎朝のランニングと筋トレで鍛えた身体。 その本領発揮は今まさにこの時か─と パートナー不在の中、方向性が迷子になりつつある男。 の、後頭部にクリーンヒットしたるは紙パック。>>@40 てん てんと地面を転がるそれを拾い上げ、 飛んできた方向を勢いつけてぐりんと振り返り なんか知らんがすっきりした少女を見つければ。>>@41]
(121) 2018/05/19(Sat) 18時半頃
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「─ゴミはゴミ箱に捨てろ! こういう小さなゴミがいい火種になるんだぞ…ったく。」
[今度は割とマジな怒鳴り声、 ただし相手は死神とはいえ少女なので、抑え気味に。 あ、牛乳パックは有り難くいただきますね。]
「…ああ、そりゃ怒ったって仕方がないのは分かってる。 RGの住人に…ってことは、 ひょっとしてあんたをノせば情報くれんのか?」
[ぢゅーっと一息で牛乳を飲み干して、ゴミは畳んで尻ポケットへ。 カマか本気かわかりづらい顔(本気です)で質問してみれば 果たして少女の運命やいかに。]*
(122) 2018/05/19(Sat) 18時半頃
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[瞬間的に沸騰した余波か うっかりこの少女のサイキックと相性が悪かった場合、 なぶり殺されるかもしれない可能性をふと思い出して。 腕を組んで返答を待てば。>>@42]
「ま、それは事実だな。 だがあんたらからしてもこのままはつまらんだろ。」
[ため息混じりに返したところで 少女がすたすたと歩み寄ってくる。>>@43 小さくえっ と声が漏れただろうか、身構えるよりも早く 押し付けられたのは…ゴミ。]
(130) 2018/05/19(Sat) 20時頃
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「…よし決めた。俺あんたのこと、 牛乳の女の子─略してウシコって呼ぶわ!」
[言うなり はしっ、とゴミを受け取って じゃっ!と片手をあげてゴミ箱を探しに駆け出した。 背後から何か聞こえようとお構い無し、 何せ今は、時間がない。]
(131) 2018/05/19(Sat) 20時頃
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「──待たせたな、捨ててきたぞ。」
[1分立たずゴミをゴミ箱に捨ててきて どこにもゴミは無いと表すために 自分の身体をはたいてやる。 胸元のウシワカがぺこん と鳴れば 昨日の出来事なのに懐かしいとすら思う。
─では。 柱に凭れた少女のそばに立って、ヒントを待つとしようか。]*
(132) 2018/05/19(Sat) 20時頃
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「────カル男。カル男…。 ウシコとカル男って。ふ、はは。 途端に酪農物語みたいになったな?」
[カル男は耐えきれず噴き出した。>>@49 案外気に入った様子である。]
[一頻り笑ったあと、顔を引き締めて。]
「ああ。なんとなくな。 そっから詰まってんだよな…。」
[じとりと眺められれば>>@50 うん と頷いて次の言葉を待つ。]
(151) 2018/05/19(Sat) 21時頃
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「ただの岩じゃない… 状況じゃなくて、岩の方が、か!」
[ウシコの言葉によって、探偵小説の推理パートのように 頭から靄がすっと晴れていく。>>@51 だめ押しのように貰ったヒントは、いなり寿司。>>@52]
「いなり寿司って言うと…稲荷明神、狐か! ありがとなウシコ、あんたもしかしたらいいやつかも。 ──また会えたら、牛乳くれよ!」
[ばたばたと忙しい男だと思われるかもしれないが、 その場を後にする前に大きく彼女に手を振って。 次会えたらお礼くらいはしないとなーと 頭の片隅に覚えておくことにした。]*
(152) 2018/05/19(Sat) 21時頃
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[走りながら、パートナーにテレパシーを飛ばす。 目指す先は大きな食品売り場のありそうな、モール。 こういう時使っていいのかなーと一瞬悩んだが──ぼっ。
踵に火を灯して。まさしく風のように走り抜けようか。]
(155) 2018/05/19(Sat) 21時頃
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[息があがって、パートナーへの声も途切れ途切れ。 北エリア側から公園を横目に駆けていく。
子どもの声がした。子どもは嫌いだ。 だが、同時に、いつか仲良くなれたらな、と ここで出会った何人かの若人を思いだしながら、 男は、走る。走る。走る。]
(156) 2018/05/19(Sat) 21時頃
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[ずっと思っていた。 俺はどうしてこんなに急いでいるのかと。
それは、止まりたくないから。 この心臓が動く限り、生きているのだと、 ─────"忘れたくない"から。]*
(161) 2018/05/19(Sat) 21時半頃
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─ →西エリア・蕗之原モール ─
[ぜ はぁ───っ─、 ゲッホゲホゴフォォグベラゴバァ けほ げほっ──と。 残像残して転がって、駆けた勢いを殺せば。 いや止まるのが惜しい。手をついて立ち上がり、また駆ける。]
[そうして辿り着いたのはお惣菜コーナー。 【本日のお買い得商品!】のシールが貼られた お徳用6つ入りのお稲荷さんを引っ付かんで。]
「こ れ! これくだっ、さい!!ください!!!」
[鬼気迫る表情、震える手で 店員さんに商品を差し出して。 ヒッ!と怖がらせたのは申し訳ない、急ぎなんだ。]
(197) 2018/05/19(Sat) 23時頃
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[でも、店員魂は確かに燃えていたらしく 袋に入れてくれた店員さんにありがとう!と叫んで。 また、駆ける。揺れが少なくなる努力はするさ。]
[パートナーが待っている。>>180 了解の一言しか返さない簡素ぶりは誰かを思い出して 会いたいな、親父。ぼそりと呟いた。]
(198) 2018/05/19(Sat) 23時頃
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[店から出ようとした直前──]
「おぉわッ!?」
[同じくらいの上背、外の見た目の青年にぶつかりかけた。>>186 足踏みして、何か困ってるのか?と聞こうとしたところ、 いなりずし。>>186]
「あっ?あ、いなりずし。 いなりずしは、ここを下って、 食料品コーナーの、お惣菜、コーナー!」
[律儀に応えてしまう。 ごめん、急いでる!と片手をあげて 蕗之原モールを飛び出した。]*
(200) 2018/05/19(Sat) 23時頃
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─ →キリエ駅・線路 ─
「好きな、ものは さっきウシコに教えて貰った、 買ったから、もう少し 待て!」
[もはや叫びかテレパシーかわからない。 近くまで来ているのは確か。 線路沿いを変わらず燃えながら走る。 がっさがっさといなりずし揺らせば 香ばしくなった臭いで目覚めるものも──>>#2>>#3]
(208) 2018/05/19(Sat) 23時半頃
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「──ゼン!」
[1時間も離れていないはずなのに 白が見えて、ほっとした自分がいる。 焦げてきた自分と違って涼しい顔。実際涼しい。>>185
いなりずし持たぬ手をぶんぶん。 その背後から迫るノイズとのミスマッチが パートナー視点では可笑しく見えたかも、しれない。]*
(209) 2018/05/19(Sat) 23時半頃
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[ぼしゅっ、と 燃料切れを示すかのように ブースター代わりの踵の炎が消えて。 そのタイミングがあまりにも突然だったから 手を離れて 哀れ、宙を舞う───いなりずし。]
「っ……!」
[フラッシュバック── ウシコ─子ども─店員さん─知らん男──いなりずし。 短い間だった、ありがとう、いなりずし。 スローモーションで転びつつある身体を捻りながら 後ろを振り返ってはじめてノイズの存在に気づいた。 すれ違う白>>212は早くも一体仕留めていて。]
(224) 2018/05/20(Sun) 00時頃
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「─化けの皮剥がれたっだああ あああだァ!!!」
[空を散歩するかのように羽ばたいたのち ローリング・ローリング、ローリング。 土煙はあがらない、ここは線路の上。 砂利を撒き散らして2、3秒転がって─]
「─ふ、ふはっ りょーかい、数は減らして損は無いだろ……!」
[再点火。パートナーの言葉に笑って。>>213 四つん這いからよろりと立ち上がる。 なんで戦う前からぼろぼろなのかって? 暴走したからです、だいたい一人で。]
[ばすん。うち鳴らした拳から赤い炎が噴き出して。 まずは、手近な狐に殴りかかってみようか!]
(225) 2018/05/20(Sun) 00時頃
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[チョロチョロとすばしっこい狐はなかなか的を絞れず その間に優秀なパートナーは狩りを進める。>>227 捕まえた!と思ったら細長い雑草だったり 線路脇に捨てられていたゴミだったり。 後者は燃やせそうならすぐに燃やした、 小さなことだが大事なこと。事故防止にもなるだろう。]
「っ つ、かまえた!!」
[枕木の上にダイブするかたちでやっと首根っこを掴んだ。 そのまま力を込めて燃やしてしまえば 塵となって消えていった。]
(233) 2018/05/20(Sun) 06時半頃
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[援護が無かったのを不思議に思って パートナーを探してみると 珍しくケガをしていた。>>229>>231 そのそばにいた人物は先ほどモール入り口で会った男。 必死すぎたので気づかなかったが、参加者のよう。]
「こっちは終わった。そっちは?」
[一旦線路の上から退きながら手のひらを見るが カウントダウンは止まらない。 少し離れた場所にいる彼らに合流しようと 歩きだしたところで、此方に向かってくる新手の影。>>@79]
(234) 2018/05/20(Sun) 07時頃
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[──雰囲気からして、きっとむつかしい話だ。>>232 なら、話している間のノイズの相手は頑張ろう。
方向転換、行く先はノイズの群れ。 初日に戦った熊のみでなく、飛び回る鳥もいて 思うようには動けないのは分かっていた。
だがまぁ誰かがやらんとならんなら─ だらりと汗が顎を伝う。]
「──よう!俺と遊ぼうぜ。」
[傾斜から勢いをつけて、わざと派手に飛び込む。 鳥の首についたバッジに気がつくと眉をあげて、 にやりと不敵に微笑んだ。]*
(235) 2018/05/20(Sun) 07時頃
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[てんでばらばら、それぞれが思うように動くので 纏まりの無いどころの騒ぎではない。
初日に戦って倒したとはいえ、 一撃食らえば致命傷になりかねない力を持つグリズ。 一方数と手数で勝負してくるラニウの攻撃は、 空高く、視野外からで予測がしづらい。
気づけば─切り裂かれた傷や焦げた衣服で ただでさえ黒目なシルエットは、黒々と。]
(274) 2018/05/20(Sun) 17時頃
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[途中、パートナーからの援護もあっただろうか。 最後の一体、グリズに踵落としを叩き込んで倒して。 からん と落ちた二つのホーリーバッジを懐へ入れて、すぐ。 動き出した列車が通過していくのが見えた。>>#4]
[息を整えるついでに見送れば、 車内はまだ怒りの表情が消えていない客が多く見えた。 それでもきっと、自分がキリエ駅を訪れた時よりは マシになっていると思いたい。
仕事終わりの時のような穏やかな気分になっていると 電車が小刻みに震え…やがて停止したではないか。]
(275) 2018/05/20(Sun) 17時頃
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「──様子がおかしい。 何だ?線路には何も居らん、が───!?」
[止まらないカウントダウン。動かない電車。 そして、新たなるノイズの群れ。>>#5 次から次へと沸き出てくるものだから 流石にこれはまずいとパートナーの側に。]
「…こいつらが電車止めてんのか。 細かいことはよく分からんが─とりあえず 蹴散らしてから考える!」
[心地よいだるさを振り払って。 第二ラウンド開始!とばかりに両の拳に炎を灯して 襲い来るノイズを、迎え撃つ。]*
(276) 2018/05/20(Sun) 17時半頃
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『────芽が、生える。 芽が生えて、生きると書いて 芽生。 …あ?当たり前の事だァ? ばっかやろう、そうじゃねぇよ。
俺とお前と母さんと■。毎日一緒に飯を食う。 当たり前だ、当たり前だな。 だが俺が帰宅途中で事故に遭ったら? おめぇらのどっちかが居残りしたら? 成り立たねぇな、当たり前。
その当たり前が、尊くて、一等美しいンだよ。 そういうものをきッちり護れる男になれや。
芽生。』
(322) 2018/05/20(Sun) 20時半頃
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[干渉出来ない現実世界は、眩しい。 干渉出来なくなった途端に尊いものに見えてくる。 人の営み、感情、善悪、目に見えない当たり前。 今なら親父の言葉も少しは分かる、きっと、俺は、
(323) 2018/05/20(Sun) 20時半頃
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──このために、生きてきた。
(324) 2018/05/20(Sun) 20時半頃
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[はた、と声に我に返る。>>321 殴るとうねぁんとする鼬は手応えが解りづらく 堅い宿借は物理的な干渉をする気すら沸かない。
もしかして:器用貧乏 と検索結果に出かけたところ、 足元を冷気が撫でて数体が凍りついた。]
(327) 2018/05/20(Sun) 21時頃
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─ああ!?親ァ!? それはあれか、リーダーとか 指揮者とか、頭とかの…
……ああああとにかく群れはそっちに任せた! 頼んだ、ゼン!
[さながら凸凹の激しい氷の絨毯。 大きな個体、高いところにいる個体、俯瞰の個体… 思い当たるリーダー格に当てはまるノイズを 片っ端から殴り蹴り燃やし焦がし。 所謂ゴリ押し、正規の手順ではないので 答えが見つかる確率はとても低い。]
(329) 2018/05/20(Sun) 21時頃
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[答え、或いはそれに近い何かを 誰かが持ってくるのをただ待つのは性に合わない。 しかしこのノイズの際限無さと言ったら。
一度立ち止まって流れの元を潰すか…と考えたところ 先頭車両近くに人影がたったひとつ。>>299 ぎょっとして思わず二度見したが間違いは無い。]
おいっ、あんた!! そんなとこいたら、殺されちまうぞ!!!
[叫びながら彼の方へ駆け出そうとすれば 次々と姿を表す新手に遮られてしまう。 思うように動けないのを嘲笑うかのように ノイズは続くよ、どこまでも。]*
(340) 2018/05/20(Sun) 21時頃
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─ 回想:■ ─
[よわくなんてない。 ちょっぴりやんちゃだとおもう。 いのこりだってしたことがある。 びっくりはしたけど夕方はたしかオーマガトキ、 おいてかえるわけにはいかないだろ。]
[よったとーちゃんがおしえてくれた。>>322 まだよくいみわかんないけど、たぶんすごいこと。 それからおれは、おしえてもらったなまえのかんじを もうとっくんしてかけるようになった!]
[大きながようしにおれのなまえをかいた。 それからあれ、どこかで見たことあるなって あたまがいたくなるまでうんうんいって、あっ!]
(343) 2018/05/20(Sun) 21時半頃
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おいっ!■!! ちょっとこっち、こっちこい!!
[こいこいと手をふったら ■はしずかにきてくれた、たしか。 それから太いマジックをとりだして。]
いいか、■。見てろよ。 これ、おれのなまえ。 なんかににてるだろ?にてるよな!
でも、なんかしっくりこないだろ? だから、こうして、こうやって…
[芽生の『生』の字の上らへん。 左にのっかったカタカナのノのはんたいがわに きゅきゅ、きゅ〜とマジックのくろでせんを足して。]
(344) 2018/05/20(Sun) 21時半頃
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──へっへーん!ほら!いっしょだ! おんなじかんじだ!すごいだろ!
[■。おれの■のなまえ。 たまたまなんだろうけど、おれはうれしくて、うれしくて ごはんのときもずっとにこにこしていた!]
(346) 2018/05/20(Sun) 21時半頃
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[そんな。 焼けた記憶のひとかけら。]
(349) 2018/05/20(Sun) 21時半頃
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[何処からともなく少女が加われば>>341 顔と耳と尻尾と言われて人面犬が脳内に。 いやそれは違うだろうと頭を振って 黄色いノイズ にはっとなる。]
黄色…さっき倒した狐か!? っておいお前、そっちは大群が──
[大丈夫そうです。>>342 勇ましく駆け抜けていった少女を見送れば、 パートナーと話をしていた男が動いた。>>348 あ、あの説明>>200で買えたんだ と 内心ほっとしたところで、いなりずしのかほり。]
(355) 2018/05/20(Sun) 21時半頃
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[これには思わず狐もにっこり。 化けの皮、再度剥がれますれば。]
居た!狐!! ゼン、近いそっちの、頼んだ!
[ミンクの群れの中に居た狐目掛けて走り出す。 今日、もう何回走ったか分からない。 ずっと動きっぱなしなこの身体は 止まると死ぬとでも。言っているよう。]
(374) 2018/05/20(Sun) 22時頃
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──ふははは。 散ッ々化かしてくれたな狐コノヤロウ!! 今日、いや今が年貢の納め時だ、 観念しやがれぇええええええ!!!!
[積年(数十分?)の恨み晴らすべく 笑って叫んで走って飛んで、全く忙しない。
ひらりひらりと身をかわしては 移動先で嘲笑うように尻尾をゆらゆら。 仕舞いには電車の上にまで登って 鬼さんこちら と鳴き声をあげた(ような気がした)。]
(391) 2018/05/20(Sun) 22時半頃
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まてっこら、この…!
[車両と車両の間の梯子まで移動して 待ち受ける狐と御対面─────ひゅん!!]
─っあっぶねぇ!! まだまだやる気はあるみてぇだな!
[ひょっこり首を覗かせようとしたところ 打ち首にせんと尾が鋭く空間を撫でた。 髪の毛ひと束はらりと舞って 勢いづけて電車の屋根に登り、走り出す。]
(392) 2018/05/20(Sun) 22時半頃
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[次逃がしたらどこに行くのかわからない。 飛び降りようとぐっと力をこめた狐、 間に合えスライディング!
前足、後ろ足が宙に浮き─ 先ほどかすった尾のひとつを─……掴んだ!]
…ありがとな。少し、楽しかった。
[空中。 ぐ、っと力を込めて、燃やす。 いつものような赤ではなく、白に青が滲む炎。 珍しい、と見とれる間もなくさらさらと。
重力に従って流れる塵と身体は あっちょっと高い思ったより高い─── べしゃっと格好悪く地面に着地した。]
(396) 2018/05/20(Sun) 22時半頃
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────っつ……
[受け身はなんとか取れたものの、 電車の屋根から落ちたダメージはあった。 強かに打ち付けた左肩は外れてはいないが 出来ればこのまま明日を迎えたい、と 消えていく手のひらのカウントダウンを眺めて。>>#9]
[それから。 電車がゆっくりと動き出せば 取り戻された"当たり前"を目を細めて見つめた。 あの小さな箱の中の当たり前を、 誰かの幸せのための糧にはなれただろうか。 …なんて。つい感傷的になってしまう。]
(429) 2018/05/20(Sun) 23時半頃
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[パートナーが狐を凍らせていたのは確認したが、 そういえば氷もこの辺りにないな、と 周囲を軽く見渡せば、すぐ近くにいただろうか。 ノイズの群れはまだ彷徨いており 攻撃の意思を示されたらじろりと威嚇くらいは。]
[線路から遠ざかる背中>>410に置いていかれる、と 肩を抑えながら小走りになった ところで>>428]
(430) 2018/05/20(Sun) 23時半頃
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─────っ───
[ゼン、と。 叫ぼうとした。
すると、目の前に白と青がちらついた。 先ほどの狐のノイズの残り火>>396、珍しい色のそれが 胸をぎゅう 締め付けて、声が出ない。
声が出ない。]
(431) 2018/05/20(Sun) 23時半頃
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[──そんな絶好の、がら空きの背中を ノイズが見逃すだろうか。
否。]
────あ
[長い尾をしならせて─ カマイタチ、男の背後から風の刃を貫通させた。]
[胸■に一瞬見えた風の刃、……、身が千切れ。そう 内側から風と 赤 これは自分■血 ばらば ら、 ふわりと舞い上が ゼン。呼べた
る 衣服。もえるように あつい]
(451) 2018/05/20(Sun) 23時半頃
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[ ──また しぬらしい]
(454) 2018/05/20(Sun) 23時半頃
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[嘘とは思わなかった。これは現実である。つねらずとも身体は痛い、めちゃくちゃ痛いついで に頭から倒れた。せいで顔が痛いどうして、目の前で人は死んでいく俺もまた死んで■く息をするのがつ らいでも息をせねば人は■きられぬ立たねば、人は歩けぬ立たね■立たねば立たねば立って彼に歩■て隣に並んで生■て生き返って何をする生きるいや生きるのだ諦めてはならな い諦■させてはならな■斜面をからだ■■り落ち■いくも■きっとち■らも入■■い■■■■■■■■
■
ゼン。]
(455) 2018/05/21(Mon) 00時頃
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────"──
[どうやら、まだ生きている。 びうびうと喉を通る空気はやかましい。 視界は涙か、霞んで、老眼…いやいや。]
………………、
[伝えたいことがあるんだ。 まだ伝えたいことがあるんだ。
ちからの入らない腕、足は……うん。 でも、行かなきゃならねぇんだ。]*
(459) 2018/05/21(Mon) 00時頃
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[あ、だめだこれ、思ったより進まねぇ。 ずりずり、ずるずる、這っていると パートナーを殺した男がこちらを見た。>>463 よかった。まだ耳は聞こえる。]
い""ら ね"ェ
[がらがらの声だ。酷い。 そうしてまた、這う。]
(483) 2018/05/21(Mon) 00時半頃
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[テレパシーでいいじゃないかって、おもうだろ。 でもなるべく近くに行きたいんだ、 だってからだがあついから。
出ていくばかりの赤色が命の軌跡を遺す。]
(485) 2018/05/21(Mon) 00時半頃
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[這うちからすらも、尽きた。 半端な距離。隣ではない。 それでもここからなら、いいか。]
『ゼン。おい起きろゼン。 最期にひとつ、いいこと教えてやっから 笑え。笑ってくれ。』
(488) 2018/05/21(Mon) 00時半頃
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『俺は、ヒイロじゃない。 もちろんヒーローでもない。 下の名前、な。 めい。めいって言うんだ。笑えるだろ。なぁ、』
(489) 2018/05/21(Mon) 00時半頃
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『笑ってくれよ……』
(492) 2018/05/21(Mon) 00時半頃
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─だろ?ヒーローなんて柄じゃねぇんだ!
(500) 2018/05/21(Mon) 00時半頃
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[だってヒーローは皆を助けるから。
ふつり 途切れた声に あーあ……と目から熱いものが。
使い果たした。なにもかも。]
(502) 2018/05/21(Mon) 00時半頃
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あんたは俺の、……花だったよ。
(507) 2018/05/21(Mon) 01時頃
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|
[当たり前に隣に並べる。
俺は、幸せだったよ。]**
(513) 2018/05/21(Mon) 01時頃
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