241 The wonderful world -7days of KYRIE-
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[4人目に葬ったのは、リーダー格の女子児童だった。 こいつが、アイツから全てを奪った。 その憎しみで、僕の決意は固くコーティングされていく。
アイツが、久しぶりに登校したいと、 勇気を出して友達に会いに行くと言った次の日に、 全身泥だらけで、線路の上に散らばった色鉛筆と、 ビリビリに破かれたスケッチブックを掻き集めていたあの姿を、 僕は絶対に忘れることはできない。
何度も何度もナイフで胸を刺し貫いて、 滴り落ちる血が絵の具のように床に垂れ落ちて――地獄ができあがった。]
(6) 2018/05/19(Sat) 01時半頃
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― 4th day/北エリア・嗚呼麺本舗前 ―
[店の外、味噌スープの香りがする場所で、駅のほうを見る。 腹が減ったのでラーメンでも頂こうと思ったが、 変装用のグラサンとマスクを忘れてきてしまった。 ……一応、RGでは顔が割れてるからな。]
さて……どうすっかな。
[参加者もだいぶ減ってきた4日目。 ミッションのヒントを与えてやるのも吝かじゃあないが、誰かが通りかかるだろうか。]
……代わりにラーメン買ってきてくれる奴。
[そういう物好きがいれば、情報を提供してやってもいい。 なんてことを考えて、腹の虫を鳴らしていた。*]
(7) 2018/05/19(Sat) 01時半頃
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………………。
[>>8こちらに向けられる視線には気付いた。 しかし、何も言わない……。 言ってないよな? 口の動きを見た限りでは。]
……なんだ。 僕、耳は聞こえないんで、ジェスチャーか何かで頼む。 用があるんなら。
[手短にそう促してみれば、何かアクションがあるだろうか。 表情からも何かを読み取り辛い。 もしも直接触れられたなら、僕の能力で思考を読み取ることはできると思うのだが。 そんな気も特にない。
その場に立ち尽くしていたら、腹の虫がぐぅぅと鳴る。*]
(25) 2018/05/19(Sat) 02時頃
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[>>38紙とペンを取り出してくる所作を見ると、 とりあえず攻撃の意志はなく、何か情報を欲しがっているように見受けられる。 僕とわざわざ会話するぐらいなのだから。]
おう、すまんね。 ……見張りだよ。ゲームの進行のな。
って、バレちまったか。……腹も減ってる。 指名手配犯は、メシも自由に食えないんだ。この国。
[当たり前のことを、わざとらしく不自由を嘆くように言ってみせた。]
(39) 2018/05/19(Sat) 02時半頃
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なんか食わせてくれるなら、ミッションのヒントをやってもいいんだが。
[背後にはラーメン屋。 そこで何かテイクアウトしてくれるでもいいし、 別のものを恵んでくれるならそれでもいい。 チョイスには期待する。
さて、この男はどう出るだろう。**]
(40) 2018/05/19(Sat) 02時半頃
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[目の前のハーフっぽい見た目の男の生業は知らねど、 傭兵と殺人鬼、人を殺したこと以外の共通点は無い。 戦場で殺すのと、平穏で統率された日常社会で殺すのとでは、全く違う。 ……と、僕は思っている。
僕が殺したガキ共はどいつもこいつも、 自分が殺されるなんて夢にも思っちゃいない、将来有望なクソガキだったよ。]
ああ、助かる。 代金は後で渡す。
[>>42目の前のラーメン屋で適当な何かをテイクアウトしてくれるなら何よりだ。 ありがたく待とうとした時、追加の一文が見えた。]
(87) 2018/05/19(Sat) 13時半頃
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……ん?
[日本語に慣れていないらしい彼の、ひらがなの文章を受け取るのに少し苦戦。 中に入って、無事に食べてこられるか。 僕が、ということだろうか。それだったら]
無理だろうな……。 殺人犯が呑気にRGでラーメン食ってたら、通報されて終わる。 顔が割れてない奴なら、無事に頼めるだろうがな。
[まさかお前も、何かしらで顔が割れてる有名人じゃないよなあ。 なんて思考が、過ぎりつつ。**]
(88) 2018/05/19(Sat) 13時半頃
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本当にな。有名税だな。
[>>92>>93バームクーヘンをありがたく受け取って、 ああ、これでもいいな、ありがとよ、と言おうとしたものの、 そのままラーメン屋に入っていく彼を引き止めることもなく。
やがて、>>96 テイクアウト品をビニール袋に下げて店から出てきた。]
おう、すまんな。 何でもいいんだ、ここは何でも美味いから。
[袋を覗けば、炒飯弁当。ラーメンよりも食べやすいし、これは嬉しい。 テイクアウトしているのは麺類だけじゃなくて御飯ものも豊富な嗚呼麺本舗。 目立つのは嫌だが、変装してでも食べたくなる味だ。]
(157) 2018/05/19(Sat) 21時頃
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……学生やってた時に、よく世話になったんだよ。 この炒飯には。
[蓋をちょっと開ければ、香ばしさが沸き立つ。 懐かしい貧乏生活。空腹の限界に堪え兼ねて、ようやく有り付けた炒飯弁当をかっこんだ休日……。 なんか、泣けてくる。……指名手配犯、そして死神に堕ちてしまった今だからこそ。]
ああ……すまん。
[泣きはしないが、じーんとして少し放心していた。 弁当の代金を渡そうとするが、また拒まれたなら仕方なくご馳走になる。]
(158) 2018/05/19(Sat) 21時頃
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で、ミッションのヒントな。
まず……「いなり寿司」を買うといい。 次は僕に持ってくるんじゃなくて、駅に持っていきな。
[いなり寿司。……わかるか? 念のため、スマホを開いて文字を打ち、見せてやる。 いなりずし。稲荷寿司。念のため2パターン。]
モールの寿司屋で売ってたと思う。 他にもどこかにあるかどうかは思い出せないが。
[なぜ、それが必要なのか。 そこまでは教えてやらないが。]
(159) 2018/05/19(Sat) 21時頃
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それで、“岩”をどうにかできるだろうよ。
[さて、ここまでのヒントとミッション、 そしてキリエ駅の状態を照らし合わせて、何か気付くだろうか。
線路を塞ぐ岩はなんとかできるだろう。 だが、ミッションの文面を思い出して、もうひとつ気付けるかどうか。
“呪われている”のは、何だっけ?*]
(160) 2018/05/19(Sat) 21時半頃
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後悔?
[>>166紙に書かれた言葉。 航海。公開。……いや、後悔だな。
してるわけないだろう。
……そう答える前に、質問が取り消されたのだった。]
(173) 2018/05/19(Sat) 22時半頃
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[ヒントにはどういう反応を示したか。 まあ、せいぜい頭をひねるといい。 岩といっても、駅の状態を知れなければそれも意味が分からないだろうが、 行けば分かることなんで、それは説明しない。]
いいや?
[>>168追加で書かれた質問に、頭を振ってみせる。]
岩をどかせば列車が走り出せる。それだけだな。 言えるのはここまでだ。
ま、4日目だし分かってるとは思うが。 いつでも戦う準備はしておけよ?
[そこまで言い捨てれば、もう何も言うつもりはないとばかりに、 炒飯弁当にありついてスマホをいじりだすだろう。*]
(174) 2018/05/19(Sat) 22時半頃
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— 北エリア・日継塚公園 —
[弁当で腹も満たされ、公園へ足を伸ばす。 線路のほうはUGだけでなくRGも忙しそうだが、 騒ぎ声のひとつも聞こえない僕は悠々と待つ。
“ノイズ”というものは、世界の至る所に存在するネガティブな魂の残骸。 RGではそれが見えないだけで、あらゆる不運や不幸、機械の不調、気持ちの落ち込みなどは、 そいつらが取り憑いていることで発生すると考えていい。
だから、ノイズに立ち向かうことは、不運や不幸に立ち向かうこと。 ——生きること、そのものではないかなと。
僕はそう考察した。]
(264) 2018/05/20(Sun) 15時頃
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[日継塚公園。読みは、“ひつぎづかこうえん”。 にっけいづか、ではない。 もしかしたら正しく読んでいない奴もいるかもしれない。
ベンチに座って、横に菓子の袋を置く。 狐のキャラのパッケージが目印の「おいなりスナック」。コンビニで98円。
本物の稲荷寿司の味を再現したとして話題の駄菓子である。 腹一杯なので僕は食うつもりもないが。 もしも狐の変身を暴くアイテムが足りないなら、必要な奴もいるだろう。
欲しいなら取ってみるといい。僕は特に邪魔はしない。
——ただし、僕の足元にいる黒い影、 ノイズ<シャーク>が、近寄ってきた参加者に牙を剥くかもしれないが。**]
(265) 2018/05/20(Sun) 15時頃
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[公園で聞こえる鳥の鳴き声も、長閑な木々の揺らめきも、 人々が遊ぶ声も——何も聞こえることはない。
無音。 ただただ、何も無い世界。
僕の記憶の中にある“音”を想像しては、 ああ、こんな感じだっけな……と、引っ張りだして脳内で混ぜ合わせて。 それでようやく、僕は世界を認識できる。
だから、聞いたことのない音は何も想像できやしない。 女の子が剣を伸ばして、サメを一貫きする、そんな音など。
ベンチの隣に何かがやってくる重みを感じて、 気付けばそこには、座るべき場所に立っている参加者の姿があった。>289]
(305) 2018/05/20(Sun) 20時頃
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……。
あ、倒したんだな。
[ワンテンポ遅れて理解する。 サメの魚影が何かを追いかけて行ったところまでは見たが、 まさか背後からここへ直接飛び乗ってくるとは。 <シャーク>は獲物を仕留め損なったか。
>>296明らかに警戒しているそいつに向かって、 僕は特に眉を動かすこともなく、ただ睨み返す。]
……狐ノイズの好物は、そこのスナックだ。 必要だろう。持ってけよ。
[>>298何かを聞かれたのは感じた。 ここへやって来たということは、ミッションについて聞きたいことがあるのだろう。 と、僕は察したのでそう答えてやる。]
(306) 2018/05/20(Sun) 20時頃
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[そういうことではなく、別の質問だった場合。 わざわざ聞いてやる義理も無いんだが、まあ、ゲームマスターだから素直になっておくか。
ポケットからメモ帳を取り出して、それを破る。 ボールペンを添えて、それを差し出してみた。]
僕に何か聞きたきゃ、これに書いてくれ。 耳が聞こえないんでな。
[手間をかけて申し訳ないが。*]
(307) 2018/05/20(Sun) 20時頃
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[指名手配犯を前にして、警戒するのは当然のこと。 それはよく知っているので、所作に警戒が滲んでいる女の様子を、 特に何の感情も沸かないまま、見ていた。>>316
>>317黒を記入されて返ってきたメモの切れ端を見て、 少し考えて、——ああ、なるほどな、と僅かに微笑んでみる。]
僕が何故、このUGにいるのか。 ……“どうして、死んだのか”……か?
[そこは気になって然るべきところだろう。 何せ、僕は未だにRGで捜索中ということになっている。]
(331) 2018/05/20(Sun) 21時頃
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それを知ってどうする。 生き返ってから、警察に教えてやるのか? 黒牧 奉一が既に死んでいる事実と、その証拠になる死体の場所を。
[……と、推察するが。 実際はどういう意図があったにせよ、僕に言えることは次の一言だけだった。]
(333) 2018/05/20(Sun) 21時頃
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僕も知らないんでな。
[口角を皮肉めいた角度までわざとらしく上げた。]
……意地悪で言ってるわけじゃない。 僕の死体がどうなったのかは、僕が知りたい。
[黒牧 奉一の死。 罪深い男が人知れず死んでいた、その真実は、 僕自身にさえ何も分からない。]
(334) 2018/05/20(Sun) 21時頃
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[死に際の記憶。
覚えていることはある。 “アイツ”を弔って、花を添えた。 その直後、後ろから誰かの声が聞こえて——
『————————』
振り返ろうとした瞬間。 銃声のような何かが聞こえたような気がして、
そして僕は、UGのスクランブル交差点で目を覚ました。]
(336) 2018/05/20(Sun) 21時頃
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[僕の死体がいったいどのように処理されたのか? UGに来てから死神となり、その業務の傍ら調べてみたが、何も分からないまま。 死んだ場所には何の痕跡も無く、僕が死んだという事実は誰も知らずにいる。
あの、死の瞬間。 振り返ることは叶わず、あの声の主が何者だったのかも分からない。
覚えているのは“声”だけ。
——そう、今となっては、もう。
聴覚が完全に失われた僕には、真実を探す方法が見つからない。*]
(338) 2018/05/20(Sun) 21時頃
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— 回想:ある夏の日の記憶 —
おう……。 まあ、……暇だし……。
[>>2:@5死神の同胞であるスージーが、目を輝かせてポスターを見せてくる。 この女、甘いものをよく食べるのは知っていたが、 長い間付き合っていると、その底なしの食欲っぷりに少し諦めが混じる。
僕は指名手配の報道で名前も顔も知れ渡っていたため、死神の連中も、 好んで近寄らないか、もしくは蔑んでくるか、まあ大体が煙たがるような反応だった。
ただ、死神の仕事内容を考えると、殺人という行為へのハードルは無いも同然。 就任から5年経ち、UGでは死神のルールに従う僕の大人しい様子を見て、 警戒心が解けた奴らも多くなってはいるのだが。]
(350) 2018/05/20(Sun) 21時半頃
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[そんな中でも、スザンナ・マイヤーズは分かりやすい反応を示した。 恐れるでもなく嫌悪するでもなく、何も蟠りの無い知り合いのようで。 食欲が優先。それがとても心地良かった。
彼女に対して、最初に話を持ちかけた切っ掛けは覚えていない。 だが、美味い飲食店の話を聞けば彼女に教えてやったし、 付き合いを悪くしたことはないつもりだ。]
しっかし、まあ……。 席に座ってるだけだからな、僕は。 全部食えよ。
[ポスターの写真は、シロップに練乳に、白玉に寒天に…… 見た目も綺麗だが、何よりも目を引くとんでもない量が、たいへん目立つ。]
(351) 2018/05/20(Sun) 21時半頃
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アオイも連れて行ければ良いんだがな。 ……ま、男女ペアなら仕方ないが。
[そのチャレンジでは断念したが、もし連れて行ったら行ったで、 親子みたいな構図になってしまったのではないか。 いやいや、僕はまだ若いからな。見た目に反して。
そうして、暇だから彼女に付き合ってやった、かき氷チャレンジ。 言うまでもなく、僕の腹に収まった氷は3割程度であった。**]
(352) 2018/05/20(Sun) 21時半頃
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[次に、メモ帳を引ったくられて何やら書かれた時は、 何やら感情的な雰囲気があって。 その筆跡の乱れに滲んだ感情を、音の聞こえない僕の思考は読み取る。>>356]
…………。
[少し、言葉を探した。
ああ、別に今更罪悪感が込み上げてきたとか、 そういうわけでは決して無い。
この目の前の女が、 僕が殺した被害者の遺族ってわけじゃないのなら、 たいへん面倒くさい義憤だと思ったし、
もし被害者遺族だっていうなら、 むしろ、ついでのように消してしまおうか、とさえ思って。]
(395) 2018/05/20(Sun) 22時半頃
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そうかよ。 まあ、僕が死んだという事実が分からなければ、 困る奴らが大勢いるだろうな。
[僕が発する声色は無感情だ。]
——だから、なんだ。 憤るなら勝手にすればいい。僕の死体探しでもなんでもしな。
辛いことがあっても、耐えて生きていて、 そしてようやく前を向いて先に進もうと思っても、 それが馬鹿らしくなるくらいに、何もかも潰されて、 ……そんな奴もいる、この世界に。
僕が、僕自身の死を証明するなんて義理を、 果たしてやる道理はどこにもない。
(397) 2018/05/20(Sun) 22時半頃
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[僕の言葉で何を思おうが、知らぬこと。 例え、その憤りを暴力に変えてぶつけられたとしても。
ここで僕が死んだところで、魂が消滅するのみ。 後には骨1本も、残ることはない。*]
(398) 2018/05/20(Sun) 22時半頃
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せいぜい頑張れよ。
[>>403その呟きが耳に届くことはなかった。 なかった、が、正の感情か負の感情かはともかく、大方の予想はつく気がしたので。 一言だけ投げ返して、去って行く女の背を見送った。]
(420) 2018/05/20(Sun) 23時頃
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……5日目か。 そろそろ、準備を終えないとな。
[ミッションの後半戦、いよいよ残るは骨のある参加者ばかり。 それでも、全員を消さなければならない。
今回のゲームは、今までとは違う。 僕だけが、それを知っている。
死神の同胞には、通達のメールを送っておいた。 明日から何が起こるのか、その“断片”を。
僕はただ、僕がやるべきことのため、アオイと合流をしに——あの場所へ。 ポケットに手を突っ込んで、歩き出す。]
(421) 2018/05/20(Sun) 23時頃
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[僕は右利きであり、何をするにも右手を使う。
ものを渡す時も、受け取る時も、 何かを示す時も、挨拶をする時も、 サイキックを使う時も。
左の手は基本的に、見せない。 だから今回も、誰にも見せていないはずだ。]
(424) 2018/05/20(Sun) 23時頃
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[左の手のひらに刻まれた数字。
——【03:00:09:44】——カウントは今も減り続けている。
残り、3日と少々。 ……その忌まわしきタイマーを。*]
(426) 2018/05/20(Sun) 23時頃
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— 中央エリア・イザナタワー展望台 —
[展望台の窓に、UGでしか見えない魔方陣を描き終える。 この場所を含めて、他の場所にもいくつか描いてきた。]
……これだけあれば、大丈夫だろう。 後は、きっと成功する。
[計算に狂いは無い。 僕がやろうとしていることの妨げになるものは、何もない。
RGも、そしてUGも敵に回して、 5年間素直に続けてきた死神業に泥をかけて——
それでも、この世界を消し去ってしまえば、全て報われる。]
(460) 2018/05/21(Mon) 00時頃
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「先生。……わたし、友達に会いに行きたい」
[教えた言葉を、綺麗に紡いで。 希望を持った笑顔を浮かべた、あの時のアイツの顔を、また見失った。]
(461) 2018/05/21(Mon) 00時頃
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……。
[僕は、もう元の場所には戻れない道にいる。 なら、どこまでも突き進むのみ。 後悔など何一つしていないのだから。
『待たせたな、今から落ち合おう』
アオイにメールを送信し、打ち合わせていた通りに、 とある場所を目指した。*]
(462) 2018/05/21(Mon) 00時頃
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— 西エリア・蕗之原モールの庭園 —
[ここは、期間限定で立ち入ることのできる庭園。 今は整備中だが、今週末にオープンする予定になっている。
そのため、蕾から開いた花々が、 その美しい姿を来場者に見せるのを、待ち通しそうに爛々と咲いていた。
名前も知らない花たちに囲まれて、 僕とアオイは、向かい合っている。]
(510) 2018/05/21(Mon) 01時頃
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何も心配するな。教えた通りにやればいい。 ……頼んだ。
[背丈の小さい彼女の前、膝立ちになり、 そして僕は目を閉じる。
刑の執行を待つ、死刑囚のように。]
(511) 2018/05/21(Mon) 01時頃
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[何の音も聞こえない。
僕の胸を深々と大鎌の刃が切り裂き、 そこから生暖かな血が、下品に吹き出す音さえも。]
……上出来、だ。 めそめそして、できないって泣かれたら…… ……どうしようか、と、思った…… ……。
[凄まじい痛みに、僕は地に這い蹲り、 やがてすぐに、全身の感覚が無くなっていく。]
(514) 2018/05/21(Mon) 01時頃
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また、……最終日に、な。
[期待を教え子に託して、僕はゲーム盤の上から去る。*]
(515) 2018/05/21(Mon) 01時頃
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