171 獣[せんせい]と少女
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「おわり」の足音は
それぞれの耳に響いている。
「はじまり」の足音は
少女にだけ聞こえている。
あたらしい いのちのかたちへ
無常な歩みは、止まることはない。
(#0) 2015/10/17(Sat) 00時頃
― めぐるいのち ―
とくり とくり
静かな鼓動が 細くしなだれた枝を揺らして
あるはずのない樹木の瞼が、長い睫毛を持ち上げる。
がっこうを囲む森が獣の身震いのように夜露を落とせば
いのちを包む暖かさが、森厳な沈黙の中で育ってゆく。
或る朝、椋鳥が啼く足元で
ふつり、 と
神木の真白な枝に ちいさなふくらみが顯れた。
(#1) 2015/10/22(Thu) 00時頃
それは1年後 獣の手に生まれ落ち
ちいさな手のひらと、無垢な笑顔を花咲かせる。
全ては繰り返す。
繰り返し、繰り返し、 何も変わらず、 繰り返す。
生まれ 喰われ ( 育んで 喰らう )
連鎖は一体いつ、どこで始まったのか
其れを識る者は、もう居ない。
けれど
唯ひとつ確かなことは、少女はうまれたときから
「せんせい」が大好きで
「せんせい」に守られて
「せんせい」にたべられる って、知っているんだ。
(#2) 2015/10/22(Thu) 00時頃
……どうしてだろうね。
(#3) 2015/10/22(Thu) 00時頃
不死の獣はひとりとて、喰らった少女を忘れはしない。
交わした誓いも、繋いだ手も、包み込んだ温度も
背に乗せた重さも、笑顔も、泣き顔も
覚えている。
「 ……ねぇ、「死ぬ」って なんなのかな。」
「 ……せんせいは、ずうっとしなないの? 」
(#4) 2015/10/22(Thu) 00時頃
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