278 冷たい校舎村8
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生きるぞ。葉野。 こんなとこで死んでる場合じゃない。
[それから、言いにくそうに 視線を泳がせて]
おまえのせいで、その――…… 色々関係がこじれちまったんだ。 最後まで責任取って相談乗りやがれ。
(232) 2020/06/23(Tue) 21時頃
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[そう。俺とおまえは“共犯者”。
まだ伝えていない俺の気持ちを知ってるのは、 世界中探してもたったひとり。 葉野紫織だけなのだから]
……帰ろう。
[強く強く、手を引いた]**
(233) 2020/06/23(Tue) 21時頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/06/23(Tue) 21時頃
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[間違えすぎて、失ったものはたくさんある。 これからもたくさん間違えるかもしれない。
自分の気持ちが真実であると証明する手段は結局何もないけれど、 信じてくれる、見捨てないでくれる人がいるんなら、 わたしはそれを信じてみようと思う。
……自分のことを信じて欲しいと願っている本人が、 他人の言葉を信じないなんて道理が、通るはずもなかった。]
(234) 2020/06/23(Tue) 21時半頃
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……怖いよ、それ。辰美くん。 追いかけられたら、やっぱり逃げるよ。
[最初に詰問された時のことを思い出して、 泣きながら、笑いが零れた。]
ずっと見ててくれるなら、 こっちも……親孝行しないといけないじゃんか。 お父さん。
[>>4:36彼にしては珍しかった冗談を引っ張り出して、 悔し紛れのような感情を投げ返す。]
(235) 2020/06/23(Tue) 21時半頃
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颯真くんは、……さっきの話、さ、 また改めて聞かせてよ、えっと、 ……もう1人のほう。名前は?
[こんなわたしのことを覚えていてくれてありがとう、って。 伝えなきゃいけない。伝えさせてほしい。 どちらが「颯真」なのかわからないし、 もう1人のほうに名前があるのも、わたしにはわからないけど。]
(236) 2020/06/23(Tue) 21時半頃
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氷室くんの、昨日のことは、 そうだね、最後まで見届けたいや。 ……思い出したら、心残りになりそう。
さっきはごめん、 怖くなんてなかったよ。ほんとう。
[彼が誠香ちゃんに抱く思いの行方を、 にやにやしながら見届けるこの立場を手放すの、 やっぱり勿体無いよなぁって、思い出して。
……まだこの先の未来を見ることが、楽しみになってしまう。 ずるいよ、ずるい。みんなして、そんな面白そうな、さ。]
(237) 2020/06/23(Tue) 21時半頃
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[離された右腕で、乱暴に目元を拭う。 夕陽が目に染みる感覚を覚えた。]
……帰る。
[3人の共犯者が何度も呼び掛けてくる「帰ろう」の言葉から、 逃れる方法はもう何もなく、拒絶する心も折れて。
真実も嘘も何もわからない、 赤い色のインクさえも見えない、 けれど未来がある世界へ、 帰ることを選びましょう。*]
(238) 2020/06/23(Tue) 21時半頃
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……1人くらい、怖いのがいたっていいだろ? お前のまわりにはさ。
[オオカミ少年は村人たちを嘘で困らせた。 だけれども、最初から怖い狼が近くにいれば 嘘をつこうなんて思わないんじゃないか。 …………というのは、0点だろうか。
颯真の方が優しくできるだろうし、 辰美は辰美のできることで彼女を引き留めたい。
親孝行と言われて辰美は軽く肩を震わせた。 笑った、ようだった。>>235]
(239) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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そーだぞ。長生きして孝行してくれ。 案外寂しがり屋だからな。俺は。
[最後にぽんぽん、と頭を撫でて、 葉野が2人に投げかける言葉を聞いている。]
(240) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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[――帰る。と彼女が言う。 その目をこすり、現実への帰還を口にする。 辰美はこくりと頷き、ぽそりと葉野に耳打ちをした。]
(241) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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じゃ、葉野、氷室、颯真。帰るぞ。 帰るまでが文化祭です。 みんな待ってる。
[仏頂面に戻ってそういって、 葉野の歩調に合わせて、帰ろうとするだろうか*]
(242) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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ん、改めてちゃんと話すわ。
あー、名前な…… 絶対呼び分けれるようにした方が便利だよな? 実はまだ決めてなくって。 少なくとも中学までの颯真はあっちなんだけど……
まあ、どうにかしてあいつと相談して決めておくよ。 それからでもさ、あいつと会って、話してやってくれな。
(243) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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[ 俺と僕、それぞれの名前は、まだ決めていなかった。 なにしろ、二人で一緒に生きていくと決めたのは つい昨日のことなので。 俺としてはあいつが「颯真」がいいと言うなら、 譲るつもりではあるけど。 なんだか、譲り合いになりそうな気はしている。
ともあれ、あいつ、僕の方は、 紫織に会いたがっていたようだから。 彼女がまた会ってくれそうで嬉しかった。
本当は今すぐにでも 入れ替われたらいいのかもしれないが、 ちょっとまだ、 意のままに交代するというのも難しいので。]
(244) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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お、やーっと決めたな? 良かった良かった!
ちょ、幸くん真顔でボケんなって!先生かよ! まあ面白いからいいけど!
[ 「帰る」という言葉がようやく聞けて、 ほっと一安心した。 幸俊のボケ(?)>>242には笑顔でツッコミつつ。]
じゃーとっとと帰ろうぜ! 心配、かけちまってるだろうし。 あいつらにも早く安心させてやらねえとな?
[ 明るくそう言って、歩幅を合わせて歩き出す。 みんなが待ってる現実へと*]
(245) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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……うん。よくできました。
[帰る、という葉野のひと言>>238に ようやく俺は満面の笑みを浮かべて 痛くなるほどに握りしめていた彼女の左手を そっと離したのだった]
(246) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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[大丈夫。
もう俺が引っ張っていかなくても、 葉野は現実世界へと歩いていける。
あとはそっと、その不安げな横顔を見守るだけ]
(247) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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おう、帰ろう。みんな待ってる。
[辰美と颯真に、ひとつ頷いて>>242>>245 ゆっくりとした歩調で歩き出す。
過去の象徴である、 茜差す部室に背を向けて。 光の差し込む昇降口へ向かって]*
(248) 2020/06/23(Tue) 22時頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2020/06/23(Tue) 22時頃
CC レイは、メモを貼った。
2020/06/23(Tue) 22時頃
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あ? だれがワカバヤシだよ
[ボケたつもりが一切ない辰美>>245は 「?」と言いたげに連城を見たが、 漂う安堵のムードに小さく肩を竦めて とっとと帰ろうぜ!と元気よく言う声と 穏やかに「帰ろう」という声>>248に頷いた。]
[積み上げた虚構から、現実へ。 ―――出口はどこだっただろう*]
(249) 2020/06/23(Tue) 22時半頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2020/06/23(Tue) 22時半頃
架空惑星 レンは、メモを貼った。
2020/06/23(Tue) 22時半頃
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[オオカミ少年が嘘を吐いたことを許してもらって、 さて、心を入れ替えて嘘を吐かないように健全に生きられるのか。 簡単にそうできたら苦労はしないのだけど。 でも、村人の中の少しの友人たちと、 できたらオオカミ本人とも仲良くできれば、 悲劇は何も起こりません。めでたしめでたし……。
どうなんでしょうね。 0点か100点かは分かりません。 でも、わたしの白紙にはこれを書いて再提出することにします。]
(250) 2020/06/23(Tue) 22時半頃
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[>>240案外寂しがり屋な共犯者も、 >>243もう1人が内にいる共犯者も、 >>246本来の格好に戻ることに決めた共犯者も、 やっぱりわたしの中の思い出を構成する大切な友達だから、 掛けられた言葉は信じます。信じさせてください。]
(251) 2020/06/23(Tue) 22時半頃
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ここ、8階だから……。 降りるの大変だ。 ごめん。
[夕陽の射した部室を出る。 2人で過ごして、3人になって、そうして1人になったわたしの居場所。 もう振り返ることはない。]
(252) 2020/06/23(Tue) 22時半頃
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[紫色に染まった廊下を引き返すように歩く中、 >>56順番に並んだ動物の作品群を目にする。
……ああ、これ、ちょっと間違いがあったな。
赤い眼鏡をかけた水色の兎。 これは1匹ではなく、2匹だったらしい。
虚構は虚構。現実には勝てるわけもなかったらしい。]
(253) 2020/06/23(Tue) 22時半頃
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[——嘘も虚構も、寂しいわたしの心を満たしていたもの。
ありがとう、そして、さようなら。*]
(254) 2020/06/23(Tue) 22時半頃
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……まあ、八階くらいなんとかなるだろ
[な、と男たちを見るが、 そういえば彼らは文化部と帰宅部ではなかったか。 まあいいや、と辰美は思い直す。
動物の作品群を一瞥する。 金糸雀。羊。豹。子鹿。牛。 馬。梟。魚。熱帯魚。狼。 美しいそれらに目を細めて、 こういう形なら、虚構も綺麗だな、と思いもした。
歩いていく。長い廊下を。きっとそこから先を。*]
(255) 2020/06/23(Tue) 22時半頃
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[首から下げたカメラで 廊下に並べられたCG作品を ぱしゃり、と撮影する。
クラスメイトの姿を模した動物たち。 自分の記憶だけに留めるのは なんだか惜しくて、幾度もシャッターを切った。
果たして、写真が現実世界に 持ち込めるものかも分からなかったけれど。
フラッシュの焚かれる甲高い音が、 長い廊下に響いたのだった]
(256) 2020/06/23(Tue) 23時頃
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[8階から1階へ。 俺はたたたんっと一気に階段を駆け降りると、 上階の3人に手を振った]
……早く来いよ!
[眼下を見遣れば、 昇降口から白い光が漏れている。
帰るのは、4人でだ。 いや、もうひとりの颯真を合わせると5人か? 細かいことは、考えないことにした]*
(257) 2020/06/23(Tue) 23時頃
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— 昇降口 —
[1階まで下りる階段は長くて、 昇降口に到着するまでに、いろんなことを考えていた。
出口であるその場所には、もう黒い色は何も無い。 いつでも出られることを示すように、光を湛えて開いている。]
一緒に帰るから。 ……大丈夫、嘘じゃない。
[4人が横並びで、一緒に帰ろうか。 それとも順番にここから出ようか。 いずれにせよ、わたしは逃げないってことを告げる。 信じてくれるかな。]
(258) 2020/06/23(Tue) 23時頃
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……あのね、
[昇降口の光に飲み込まれる一瞬、 みんなには聞こえないと思って、呟く。]
ありがとう。 これからも、わたしのこと見ててね。
[伝え損ねていた感謝の言葉を、最後に。*]
(259) 2020/06/23(Tue) 23時頃
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[ ツッコミ待ちかと思いきや、 天然だったらしい>>249。まじか。]
8階くらい大丈夫だって。下りだし、 急がなきゃ崩れる、とかでもないっぽいしね。
[ 謝られた>>252けど、気にしなくていい、 という気持ちを込めてそう言い、廊下を歩いていく。 友人たちに似た、綺麗な動物たちのCG作品を、 目に焼き付けて。]
(260) 2020/06/23(Tue) 23時頃
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言われなくても行くって!
[ 駆け下りた怜に>>257に応じ、 後に続くように階段を駆け下りる。 目にした昇降口からは、白い光が漏れていた。 どうやら本当に、この校舎から出られるらしい。 紫織と一緒に登校した時のことが、 なんだか懐かしかった。 名残惜しく……は、ないかな。 それよりも、早くまた皆に会って、 お互いに安心したかった*]
(261) 2020/06/23(Tue) 23時頃
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